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タスクリストアプリを個人用とチーム用で比べるときの見どころ

@SOHO編集部
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タスクリストアプリを個人用とチーム用で比べるときの見どころ

この記事のポイント

  • ✓タスクリストのアプリを
  • ✓個人で使う場合とチームで共有する場合に分けて比べる見どころを整理しました
  • ✓Appleのリマインダー

タスクリストのアプリは数が多く、ランキングを見ても「結局どれがいいのか」が決まりません。選びにくい理由ははっきりしていて、自分1人のやることを書き留めるアプリと、チームで担当や期限をそろえるアプリは、そもそも求められる働きが違うからです。個人用として評判のよいアプリをチームに持ち込むと、誰が何をしているのかが見えずに困り、チーム向けの道具を1人で使うと、機能が多すぎて書き込むのが面倒になります。

この記事では、タスクリストのアプリを「個人用」と「チーム用」に分け、それぞれで比べるべき見どころを整理します。Appleのリマインダー、Google ToDo リスト、Todoist、TickTickについて、公式のヘルプと料金ページに書かれている無料の範囲を確かめ、チームで共有したい場面の選択肢として、カンバンやガントで仕事を回すプロジェクト管理の道具Pinatecaにも触れます。

まず「誰のためのリストか」を決める

タスクリストのアプリを選ぶ前に、決めておきたいことが1つあります。そのリストを見るのが自分だけなのか、ほかの人も見るのか、です。

自分だけが見るリストなら、大切なのは書き込む速さと、思い出させてくれる通知です。思いついた瞬間にスマートフォンで1行書ける、期限の時刻に通知が来る、終わったら消せる。この3つがそろっていれば、たいていの用は足ります。機能が多いことは、むしろ書き込むまでの手間を増やします。

ほかの人も見るリストでは、求められるものが変わります。そのタスクを誰が持っているのか、いつまでに終わるのか、いまどこまで進んでいるのか、止まっているならなぜか。この4つが、リストを開いた人全員に同じように見えている必要があります。さらに、タスクについてのやり取りがどこに残っているかも大切です。メールやチャットにばらばらに残ると、あとから経緯を追えなくなります。

この違いを押さえずに「人気のアプリ」を選ぶと、次のような失敗が起きます。

  • 個人用のアプリをチームで共有したら、担当者の欄が無く、口頭で「これ誰がやる?」と確認し続けることになった
  • チーム用の道具を自分の買い物リストに使ったら、項目を1つ入れるのに何度も画面を開く必要があり、使わなくなった
  • 無料版で始めたら、共有できる人数やリストの数の上限に当たり、途中で別のアプリに移ることになった

3つ目の失敗は、無料の範囲を先に確かめておけば防げます。次の節から、代表的なアプリの無料の範囲を公式の情報で確かめていきます。

個人用のタスクリストアプリで比べる見どころ

個人で使うアプリは、次の5つの点で比べます。

  1. 書き込むまでの速さ:アプリを開いてから1件書き終えるまでの手数
  2. 通知:期限の日時や場所で知らせてくれるか
  3. 繰り返し:毎週の作業、毎月の支払いなどを自動で再登録できるか
  4. 端末の間の同期:スマートフォン、パソコン、タブレットで同じリストが見えるか
  5. ふだん使っている道具とのつながり:メールやカレンダーから直接タスクにできるか

Appleのリマインダー

iPhone、iPad、Macに最初から入っているアプリです。Appleの「リマインダーユーザガイド」では、サブタスクで細かく管理する方法、リストをカラム(列)で表示する方法、項目が自動でカテゴリに分かれる買い物リストの作り方などが案内されています。iCloudで同期されるので、Apple製品だけを使っている人なら、追加でアプリを入れずに始められます。

追加の費用がかからず、Siriに話しかけて登録もできるので、「思いついたら1行」の用途に向いています。一方、Windowsのパソコンや、Androidのスマートフォンを仕事で使う人には不便です。

Google ToDo リスト

Googleのアカウントがあれば使えるタスクの機能です。Googleのヘルプは、Google ToDo リストの利点として次の点を挙げています。

どこにいても、あらゆるデバイスからタスクをすばやく記録できる。 タスクに詳細情報を追加したり、サブタスクを作成したりできる。 Gmail やカレンダーなどの Google Workspace サービスからタスクを作成できる。 期限設定と通知機能でタスクの進捗を管理できる。 出典: Google Tasks ヘルプ「Google ToDo リストの概要」

GmailやGoogleカレンダーの画面の横にあるサイドパネルからタスクを開けるので、メールを読みながら「この件は金曜までに返す」とタスクにできます。仕事でGoogleのサービスを使っている人には、いちばん手間の少ない選択肢です。

チームでの使い方としては、Google Chatのスペースでグループタスクを作って割り当てる方法や、Googleドキュメントの中で自分やほかの人にタスクを割り当てる方法が案内されています(ドキュメントでの割り当ては対応したGoogle Workspaceのアカウントが必要)。ただ、タスクの一覧を担当者ごとや進み具合ごとに並べ替えて全体を見渡す使い方は想定されていません。

Todoist

Todoistは、タスクの管理に特化したアプリです。Todoistの料金ページによると、無料の「初心者」プランでは、5件の個人プロジェクト、タスクのリマインダー、リストとボードのレイアウト、3件のフィルター画面、1週間のアクティビティ履歴、メールやカレンダーとの連携、音声入力が使えます。有料の「プロ」プランでは個人プロジェクトが300件になり、カレンダーのレイアウトやタスクの所要時間などが加わります。

「明日の午後3時に請求書を送る」のように文章で書くと、日時を読み取って期限を設定する「スマート クイック追加」が特徴です。料金はドル建てで表示されているので、契約前に公式の料金ページで支払い方法と金額を確かめてください。

TickTick

TickTickは、タスク管理と習慣の記録、時間の計測などをまとめたアプリです。TickTickの料金ページによると、無料プランは、リストが9個まで、1つのリストのタスクが99件まで、リマインダーは1件のタスクに2つまで、リストを共有できるメンバーは2人までです。有料のPremiumは年額49.99米ドルで、リストは299個、タスクは1リストあたり999件、共有メンバーは29人まで広がります。

緊急度と重要度の4つの区分でタスクを並べる「アイゼンハワー・マトリクス」の表示が用意されていて、優先順位を考えながら整理したい人に向いています。

個人用アプリの比較表

ここまでの内容を表に整理します。料金や上限は各社の公式ページの記載です。

アプリ 費用 向いている人 チームでの共有
Appleのリマインダー 追加の費用なし Apple製品で生活と仕事を回している人 個人での利用が中心
Google ToDo リスト Googleアカウントで利用 GmailやGoogleカレンダーを仕事で使う人 Chatのスペースでグループタスクを割り当て可能
Todoist 無料プランあり(有料はドル建て) タスクを素早く書き込み、細かく分けたい人 有料のビジネスでチームのワークスペース
TickTick 無料プランあり(Premiumは年額49.99米ドル) 優先順位や習慣もまとめて管理したい人 無料は共有メンバー2人まで

表のとおり、どのアプリも個人で使う範囲なら無料で十分に始められます。迷ったら、ふだん使っているメールとカレンダーと同じ会社のアプリから試すのが、手間がいちばん少なく済みます。

個人用のリストを使いこなす書き方

どのアプリを選んでも、書き方しだいで使いやすさは大きく変わります。個人用のリストで効果が大きい書き方を4つ挙げます。

1件は「次の行動」1つにする

「確定申告」「引っ越し」のような大きな項目をそのまま1件にすると、リストを見ても何から手を付けてよいか分かりません。「源泉徴収票を勤め先に頼む」「不動産会社に退去の連絡をする」のように、次にとる具体的な行動を1件にします。大きな項目は、親のタスクの下にサブタスクとして行動を並べると、全体と次の一歩の両方が見えます。リマインダー、Google ToDo リスト、Todoist、TickTickは、いずれもサブタスクを作れます。

期限は「本当の締切」だけに付ける

すべてのタスクに期限を付けると、毎日のように期限切れの通知が並び、本当に大事な締切が埋もれます。取引先との約束や支払いの期日など、過ぎると困るものだけに期限を付け、それ以外は「今週やりたいこと」のようなリストにまとめておくほうが、通知が意味を持ちます。

受け皿のリストを1つ作る

思いついたことを、その場でどのリストに入れるか考えるのは手間です。まずは「受け皿」のリストに何でも書き込み、1日に1回、それぞれのリストへ振り分けます。書き込む瞬間に迷わないことが、リストを続けるいちばんの近道です。

繰り返しの作業は自動で登録する

毎週の請求書の確認、毎月の経費の整理のような作業は、繰り返しの設定で自動的に次の回が登録されるようにします。忘れたころに通知が来るので、頭の中で覚えておく必要がなくなります。

通知の設定で失敗しないために

通知は、タスクリストのアプリのいちばん大きな利点であると同時に、使い方を誤ると逆効果になる機能です。

まず、通知の時刻は「その作業を始められる時刻」にします。締切の時刻に通知が来ても、もう間に合いません。たとえば金曜の17時が締切の書類なら、木曜の朝に「書類の下書きを始める」という通知が来るように設定します。

次に、通知の数を絞ります。1日に何十件も通知が来ると、通知そのものを見なくなります。TickTickの無料プランが1件のタスクにリマインダーを2つまでとしているように、1件に付ける通知は1〜2回で十分です。

最後に、仕事と私用の通知を分けます。勤務時間外に仕事のタスクの通知が鳴ると、気持ちが休まりません。スマートフォンの集中モードや、アプリの通知の時間帯の設定を使い、仕事のリストの通知は仕事の時間だけに届くようにしておくと、休む時間と働く時間の区切りがつきます。

チームで使うタスクリストで比べる見どころ

チームでタスクを共有する場合は、比べる点が変わります。

  1. 担当者:1つのタスクに担当者を付けられるか、担当者ごとに一覧を絞り込めるか
  2. 期限と期間:締切だけでなく、開始日から終了日までの期間を持てるか
  3. 進み具合:未着手、作業中、確認待ち、完了のような段階を見える形で管理できるか
  4. やり取りの置き場所:タスクについてのコメントや決まったことが、タスクと同じ場所に残るか
  5. 人数と料金:何人まで無料か、人数が増えたら1人あたりいくらか
  6. 権限:社外の協力者を招くとき、見せる範囲を絞れるか

個人用のアプリでもリストの共有はできますが、2〜5の点が弱いことがほとんどです。チームで動き始めると、「このタスクはいま誰の手元にあるのか」「止まっているのは何を待っているからか」が、リストだけでは分からなくなります。

表示の形で選ぶ

チームのタスク管理では、同じタスクの集まりを、場面に応じて別の形で見られると便利です。

  • カンバン:「未着手」「作業中」「確認待ち」「完了」の列にカードを並べ、進み具合に応じて動かす形。いまどこで仕事が詰まっているかが一目で分かる
  • ガントチャート:タスクの期間を横棒で並べる形。締切の重なりや、前の作業が遅れたときの影響が見える
  • カレンダー:月や週の予定として並べる形。打ち合わせや納品日と並べて見たいときに向く
  • リスト:表で全件を並べる形。絞り込んでまとめて直すときに使う

1つの表示だけでは、どこかで不便が出ます。たとえば、カンバンは進み具合を見るのに向きますが、来月の締切の重なりは見えません。ガントは期間を見るのに向きますが、細かいタスクを動かすには手間がかかります。

やり取りと通知の届き方で選ぶ

チームでタスクを共有すると、タスクについての相談や確認が必ず発生します。このやり取りがどこに残り、誰に届くかは、表示の形と同じくらい大切です。

やり取りがチャットツールだけに残ると、あとから「このタスクの期限を延ばしたのはなぜか」を確かめるのに、過去のメッセージをさかのぼることになります。タスクのカードにコメントを書ける道具なら、経緯がタスクのすぐ隣に残り、担当が替わったときの引き継ぎも楽になります。

通知の届き方も確かめます。自分が担当になったとき、自分の名前が書かれたとき、担当のタスクの期限が近づいたときに、確実に知らせが届くか。逆に、自分に関係のない更新まで通知されないか。通知が多すぎると見なくなり、少なすぎると気づくのが遅れます。試しに使う段階で、自分に届く通知の量を1週間ほど確かめておくと、導入してからの不満が減ります。

チームで共有したい場面の選択肢

個人のリストでは回らなくなったときの選択肢として、国産のプロジェクト管理の道具Pinatecaがあります。

Pinatecaの公式サイトによると、カンバン、ガント、カレンダー、リスト、ディスカッション、グリッド、時間割、リソースの8種類のボードが用意されていて、すべての種類を無料プランから使えます。ボードは作るときに種類を選び、仕事の形に合わせて使い分けます。たとえば、案件の進み具合はカンバンで追い、納期の重なりはガントで確かめ、メンバーごとの負荷の偏りはリソースのボードで見る、という使い方です。

タスクについてのやり取りは、ワークスペースごとのチャットと、カードごとのコメントで行えます。決まったことがカードのすぐ隣に残るので、メールやチャットを行き来して経緯を探す手間が減ります。カードには見積もりの工数や優先度、顧客名などの項目を自由に追加でき、自分宛てのメンションや担当の割り当て、締切は受信箱にまとまります。

料金ページによると、無料プランは5人まで、ボードは10個まで、ファイル容量は1GBで、クレジットカードの登録は不要です。6人目、または11個目のボードからは有料のスタンダードプラン(税抜で1人あたり月額500円、年払いなら1人あたり月額400円)の案内になっています。Trelloからボード、カード、ラベル、添付ファイルを移す機能もあります。ChatGPTやClaudeから話しかけて、ボードのカードを確かめたり作ったりできる連携も用意されています。

Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

個人のやることは手元のリマインダーやGoogle ToDo リストで管理し、チームで担当や期限をそろえる仕事だけをPinatecaのボードで回す、という使い分けもできます。全部を1つのアプリにまとめる必要はありません。

チーム用の料金を比べるときの考え方

チーム用の道具は、料金の決まり方がアプリによって違います。表示されている月額だけを比べると、人数が増えたときの負担を見誤ります。比べるときは次の3つの軸で考えます。

1つ目は、何で料金が決まるかです。1人あたりで料金が決まる形、チーム全体で定額の形、作れるリストやボードの数で上限が決まる形があります。Pinatecaのように「5人まで、ボード10個まで無料」で、どちらかを超えると1人あたりの料金になる形もあります。TickTickの無料プランのように、共有できるメンバーの人数に上限がある形もあります。

2つ目は、数え方です。閲覧だけの人を人数に数えるかどうかで、社外の取引先を招いたときの費用が変わります。Pinatecaの料金ページは、閲覧だけのゲストは人数に数えないと案内しています。取引先に進み具合だけを見せたい場合は、この扱いを先に確かめておきます。

3つ目は、通貨と税の表示です。海外のアプリはドル建てで表示されることが多く、為替や支払い方法によって実際の負担が変わります。国内のアプリでも、税込と税抜の表示が混在しています。社内で費用を申請するときは、年間でいくらになるかを、税込の金額で計算しておくと話が早く進みます。

小さなチームのうちは無料の範囲で始め、人数やボードが増えてきた段階で有料の契約を検討する、という順番が無理のない進め方です。無料の範囲で数か月使ってみると、本当に必要な機能と、無くても困らない機能が分かってきます。

個人用からチーム用へ移るときの手順

個人用のアプリでチームの仕事を回していて、限界を感じ始めたときの移り方を整理します。

  1. いまのリストを書き出す:共有しているリストのタスクを一度すべて書き出し、終わったもの、もう要らないものを消す
  2. 進み具合の段階を決める:「未着手」「作業中」「確認待ち」「完了」のように、チームで使う段階の名前をそろえる
  3. 担当者のルールを決める:1つのタスクの担当は1人にする。2人で持つと、どちらも手を付けないことが起きやすい
  4. 期限の書き方を決める:締切だけか、開始日も入れるかを決める。ガントで見たいなら開始日が必要
  5. やり取りの場所を決める:タスクについての相談は、そのタスクのコメントに書く、と決める
  6. 小さく始める:まず1つの案件だけを新しい道具で回し、1〜2週間使ってから広げる

いきなり全部の仕事を移すと、新しい道具の使い方に慣れる前に混乱が起きます。最初の1つの案件で、段階の名前や担当のルールを試し、合わなければ直してから広げるほうが、結果として早く定着します。

移るときに気をつけたいこと

個人用のアプリに残っている私的なタスク(家の用事、病院の予約など)を、チームの道具に持ち込まないようにします。チームのボードは、メンバーが見る前提の場所です。私的なタスクは個人用のアプリに残し、仕事のタスクだけを移すように線を引いておくと、あとで公開範囲に悩まずに済みます。

社外の協力者を招く場合は、見せてよいボードと見せないボードを分けます。権限の設定で、閲覧だけのゲストとして招く、特定のボードだけに招く、といった方法をとれるかを、選ぶ段階で確かめておきます。

アプリを選んだあとに続けるための工夫

どのアプリを選んでも、続かなければ意味がありません。続けるための工夫を3つ挙げます。

1つ目は、毎朝と毎夕の5分です。朝はその日にやるタスクを選び、夕方は終わったものを消して、残ったものの期限を見直します。この2回の見直しが無いと、リストはすぐに古いタスクで埋まり、見る気が失せます。

2つ目は、タスクの書き方です。「企画書」ではなく「企画書の目次を3案書く」のように、次にとる行動が分かる形で書きます。大きなタスクのままだと、手を付けるきっかけがつかめません。

3つ目は、週に1回の見直しです。1週間の終わりに、終わったこと、遅れていること、来週の締切を確かめます。チームで使っている場合は、この見直しを短い打ち合わせにして、ボードを全員で見ながら行うと、認識のずれが早く見つかります。

1つの案件をタスクに分けてみる

タスクリストの使い方は、実際の案件を分けてみると具体的に見えてきます。ここでは、ネットショップの商品撮影を在宅で受けた場合を例に、案件をタスクに分けてみます。

依頼の内容は「新商品20点の撮影と画像の加工、2週間後に納品」です。これを1件のタスク「商品撮影」として書くと、毎日リストを見ても何をすればよいのか分かりません。次のように分けます。

  1. 取引先に撮影の条件を確認する(背景の色、画像のサイズ、点数、納品の形式)
  2. 商品を受け取り、届いた点数と傷の有無を確かめる
  3. 撮影の段取りを決める(似た商品をまとめ、照明の配置を変える回数を減らす)
  4. 1日目の撮影(10点)
  5. 2日目の撮影(10点)
  6. 画像の選定と加工
  7. 取引先に確認用の画像を送る
  8. 修正の依頼に対応する
  9. 最終の画像を納品する
  10. 商品を返送し、請求書を送る

こうして分けると、どこに期限を付けるべきかが見えてきます。期限が必要なのは、取引先との約束がある「確認用の画像を送る」と「最終の画像を納品する」、そして支払いに関わる「請求書を送る」です。残りのタスクは、期限から逆算して並べておけば十分です。

1人で受けている案件なら、この10件を個人用のアプリのリストに並べるだけで回ります。撮影と加工を別の人が担当するなら、チーム用の道具でカードにし、加工の担当者が撮影の完了を待っていることが見える形にします。「7. 確認用の画像を送る」を取引先にも見せる段階として扱えば、取引先も進み具合を把握できます。

チームで決めておきたいルールの例

チーム用の道具を入れても、使い方のルールが無いと、カードの書き方が人によってばらばらになります。最初に決めておきたいルールの例を挙げます。

  • カードの題名は「動詞で終わる一文」にする(例:「トップページの見出しを直す」)
  • 担当者は1枚のカードに1人。手伝う人はコメントで加わる
  • 期限は取引先や他のメンバーとの約束があるものだけに付ける
  • 「確認待ち」の列に動かしたら、誰の確認を待っているかをコメントに書く
  • 相談はカードのコメントに書き、チャットで決まったことも最後にカードに書き写す
  • 完了したカードは週に1回まとめて片づける

ルールは多すぎても守られません。最初は3つほどに絞り、使いながら足りないものを追加していくほうが定着します。

働き方ごとの使い分けの例

ここで、働き方ごとに、個人用とチーム用の使い分けの例を挙げます。自分に近いものを手がかりにしてください。

1人で複数の取引先を持つ在宅ワーカー

Webライターや翻訳者のように、1人で複数の取引先から仕事を受ける場合は、個人用のアプリで十分なことが多くあります。取引先ごとにリストを分け、納期を期限に入れ、納品したら完了にします。GmailとGoogleカレンダーで取引先とやり取りしているなら、メールからそのままタスクにできるGoogle ToDo リストが手間の少ない選択肢です。

取引先と工程を共有する制作の仕事

デザインやWeb制作のように、取引先の確認を何度もはさむ仕事では、進み具合を取引先にも見せられると便利です。「ラフ作成」「確認待ち」「修正中」「納品済み」の段階をカンバンで並べ、取引先には閲覧だけで招くと、「いまどうなっていますか」という問い合わせが減ります。

小さなチームで案件を回す

3〜5人ほどの小さなチームで複数の案件を回す場合は、チーム用の道具が欠かせません。案件ごとにボードを作り、担当者と期間を入れてガントで重なりを見て、日々の進み具合はカンバンで動かします。メンバーごとの負荷が偏っていないかも、定期的に確かめます。

事務やバックオフィスの定型業務

毎月の請求書の発行、経費の精算、勤怠の締めのような定型業務は、繰り返しのタスクとして登録しておくと、担当者が休んだときにも引き継ぎやすくなります。チームで担当を交代しながら回すなら、担当者を付けられる道具でリストを共有します。

在宅で仕事を受ける人にとってのタスク管理

最後に、在宅やフリーランスで働く人の立場から、タスク管理を見ておきます。

会社員であれば、上司や同僚が進み具合を気にかけてくれます。在宅で仕事を受ける人は、複数の取引先の締切を自分で管理し、遅れそうなら自分から連絡しなければなりません。在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、長く仕事が続く人ほど、締切の管理と、進み具合の報告を仕組みにしています。取引先から見れば「頼んだ仕事がいまどうなっているか分かる」ことは、仕事の質と同じくらい信頼につながります。

取引先が複数になってきたら、個人用のリストで締切を管理し、取引先と共有したいものだけをチームの道具で見せる、という分け方が役立ちます。アプリの開発やWebの制作のように、複数人で工程を分ける仕事では、とくにその必要が高まります。開発の仕事の種類はアプリケーション開発のお仕事、画面の設計やデザインの仕事はUI/UX・アプリデザインのお仕事にまとまっています。AIを組み込んだアプリやチャットボットの開発では、検証と修正を何度も繰り返すため、タスクを細かく分けて管理する力が問われます。仕事の内容はAIチャットボット・アプリ開発のお仕事で確かめられます。

デザインの仕事では、修正の依頼が重なると、どの版が最新かが分からなくなりがちです。修正の依頼をタスクとして記録し、取引先とのやり取りをそのタスクに残しておくと、行き違いが減ります。デザインの仕事の相場はデザイナーの年収・単価相場で確かめられます。

仲介の手数料が引かれない直接の取引では、同じ報酬でも受け手の手取りが厚くなり、依頼する側も同じ予算でより多くを頼めます。その分、進み具合の共有や締切の管理は、受け手と依頼する側が直接やり取りして整えることになります。タスクの管理を仕組みにしておくことは、直接の取引を気持ちよく続けるための土台です。

整理すると、自分のやることだけならリマインダーやGoogle ToDo リストのような身近なアプリで十分です。ほかの人と担当や期限をそろえる必要が出てきたら、担当者、期間、進み具合、やり取りの置き場所の4つを備えた道具を選び、小さな案件から移していく。この順番で選べば、アプリを何度も乗り換える手間を省けます。

よくある質問

Q. タスクリストのアプリは無料のもので十分ですか?

個人で使う範囲なら、Appleのリマインダー、Google ToDo リスト、TodoistやTickTickの無料プランで十分に始められます。ただし、無料プランにはリストやプロジェクトの数、共有できる人数の上限があります。チームで共有する予定があるなら、何人まで無料で使えるかを公式の料金ページで先に確かめてください。

Q. Google ToDo リストはチームで使えますか?

Google Chatのスペースでグループタスクを作って割り当てる方法や、Googleドキュメントの中でタスクを割り当てる方法が案内されています。ただし、担当者ごとや進み具合ごとにタスク全体を並べて見渡す使い方は想定されていないため、案件の進行管理まで行うなら、カンバンやガントを備えた道具を検討します。

Q. 個人用とチーム用でアプリを分けると管理が大変になりませんか?

私的な用事や自分だけの細かい作業は個人用、ほかの人と担当や期限をそろえる仕事はチーム用、と線を引けば混乱は起きにくくなります。毎朝、チーム用の道具で自分の担当を確かめ、その日に手を付けるものだけを個人用のリストに書き写す、という運用もよく使われます。

Q. タスクリストが続かないときはどうすればよいですか?

朝と夕方に5分ずつ見直す時間を決め、タスクは「次にとる行動」が分かる形で書くのが基本です。大きなタスクのまま書くと手を付けにくくなります。リストが古いタスクで埋まってきたら、週に1回、終わったものと要らなくなったものを消して、残りの期限を見直してください。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年1月13日最終更新:2026年10月20日
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