タスク管理のコツ|やることを溜めずに片付ける方法


この記事のポイント
- ✓チームでの共有に分けて解説します
- ✓紙やToDoアプリで足りる場面と
- ✓Asanaなどのツールが向く場面
やることが次々に増えて、何から手を付ければよいのか分からなくなったり、気づいたら締め切りが過ぎていたりする人は多くいます。タスク管理のコツは、頭の中のやることを1か所に全部書き出し、締め切りと大事さで並べ、1つずつの作業を小さく分けて時間を見積もり、毎日と毎週の決まった時間に見直すことです。特別な道具がなくても、この流れができていれば、やることは溜まりにくくなります。この記事では、タスク管理の基本の手順、優先順位の付け方、時間の見積もり方、見直しの習慣、チームで共有するときのコツ、ツールの選び方までを順に説明します。チームで担当と期限と進み具合を共有したい場合は、作業ごとにカードで管理できるプロジェクト管理ツールのPinatecaを使う方法もあり、使い方を後半で取り上げます。
タスク管理とは何か
タスクとは、仕事や生活の中でやるべき1つ1つの作業のことです。タスク管理とは、そのタスクを書き出し、いつまでに、どの順番でやるかを決め、終わるまで追いかけることを指します。
似た言葉にToDoリストとプロジェクト管理があります。ToDoリストは、やることを並べた一覧そのものです。タスク管理は、その一覧に締め切りや優先順位、かかる時間を加えて、どの順番で片付けるかまでを決めることです。プロジェクト管理は、複数のタスクを組み合わせて、1つの目的を期限までに達成するための計画と進行の全体を扱います。タスク管理は、プロジェクト管理の土台になる、もっと身近な仕組みです。
タスク管理がうまくいかないと、次のようなことが起きます。
- やることを覚えておくことに頭を使い、目の前の作業に集中できない
- 急ぎの作業ばかりに追われ、大事だが急がない作業が後回しになり続ける
- 締め切りの直前になって、作業の量の多さに気づく
- 人に頼まれたことを忘れ、信頼を失う
反対に、タスク管理ができていると、今日やるべきことが分かり、忘れる心配がなくなり、急な頼まれごとにも、今の予定のどこに入れられるかを判断できます。
タスク管理の基本の手順
タスク管理は、次の5つの手順で進めます。
- 書き出す:頭の中にあるやることを、大小を問わず全部書き出す
- 分ける:大きな作業は、1回で終わる大きさに分ける
- 並べる:締め切りと大事さで、やる順番を決める
- 見積もる:作業ごとにかかる時間を見積もり、いつやるかを決める
- 見直す:毎日と毎週、決まった時間に一覧を見直す
一番大切なのは、1の書き出しを1か所で行うことです。手帳、付箋、メール、チャット、頭の中と、やることが散らばっていると、どこかで必ず漏れが出ます。紙のノートでも、スマートフォンのToDoアプリでも構わないので、やることが発生したら必ずそこに書く、という場所を1つ決めます。
書き出すときは、「〇〇の件」のような書き方ではなく、「〇〇さんに見積もりの数字をメールで送る」のように、何をすれば終わりなのかが分かる書き方にします。「〇〇の件」と書くと、いざ取りかかるときに、何から始めればよいのかを考え直すことになり、手が止まります。
やることを小さく分けるコツ
大きな作業は、そのままでは取りかかりにくく、後回しにされがちです。「企画書を作る」というタスクは、どこから手を付ければよいのかが見えないため、ほかの小さな作業に逃げてしまいます。
大きな作業は、1回で終わる大きさに分けます。目安は、30分から2時間ほどで終わる大きさです。
- 企画書を作る
- 前回の企画書を読み返す(30分)
- 伝えたいことを箇条書きで3つ出す(30分)
- 見出しの構成を作る(1時間)
- 数字の資料を集める(1時間)
- 本文の下書きを書く(2時間)
- 上司に見てもらう日を決めて依頼する(10分)
分けると、最初の一歩が小さくなり、取りかかりやすくなります。また、分けた作業ごとに時間を見積もると、全体でどれくらいかかるのかも見えてきます。「企画書くらい半日で作れる」と思っていたものが、分けてみると5時間以上かかると分かれば、早めに取りかかる理由になります。
分けた作業の中には、人に頼む、人の返事を待つ、といった作業も含めます。「上司に見てもらう日を決めて依頼する」のような作業を書き出しておかないと、自分の作業が終わってから相手の予定を聞くことになり、待ちの時間が生まれます。
優先順位の付け方
やることを書き出したら、どれからやるかを決めます。よく使われるのは、「急ぎかどうか」と「大事かどうか」の2つの軸で4つに分ける方法です。
| 区分 | 例 | 扱い方 |
|---|---|---|
| 急ぎで大事 | 今日締め切りの提出物、取引先からの問い合わせへの返事 | すぐにやる |
| 急ぎではないが大事 | 来月の企画の準備、仕事の進め方の見直し、勉強 | やる日を決めて予定に入れる |
| 急ぎだが大事ではない | 多くの人が入る打ち合わせ、急ぎの頼まれごとの一部 | 短く済ませるか、人に頼む |
| 急ぎでも大事でもない | 目的のないネットの閲覧、不要なメールの整理 | やらない、または後回し |
この中で、後回しにされやすいのが「急ぎではないが大事」な作業です。締め切りが遠いため、急ぎの作業に押し出され続け、気づいたときには「急ぎで大事」な作業に変わっています。このような作業は、やる日と時間を先に予定に入れてしまうのがコツです。
優先順位を決めるときは、作業の大事さだけでなく、ほかの人の作業への影響も考えます。自分の作業が終わらないと、次の人が作業を始められないものは、自分にとって急ぎでなくても先に片付けます。
かかる時間を見積もるコツ
作業ごとにかかる時間を見積もると、今日のうちに何が終わるのか、締め切りまでに間に合うのかが判断できます。見積もりをしないまま一日の予定を立てると、やることを詰め込みすぎ、終わらなかった作業が翌日に溜まっていきます。
時間を見積もるときは、実績を記録しておくと精度が上がります。プロジェクト管理ツールの開発会社の解説でも、実績を記録して分析する大切さが説明されています。
時間把握の精度を高めるために、実績を細かく記録し分析しましょう。新規タスクの場合は、経験者からの情報収集や類似タスクとの比較により、より正確な予測が可能になります。この習慣を身につけることで、長期的にタスク管理の質が向上していくでしょう。 出典: backlog.com
記録といっても、難しいことは要りません。作業の名前の横に、見積もった時間と、実際にかかった時間を書いておくだけで十分です。1か月ほど続けると、自分がどの種類の作業を短く見積もりがちなのかが分かってきます。多くの人は、自分の作業の時間を短く見積もる傾向があるため、慣れないうちは、見積もった時間に2割から3割ほど上乗せしておくと、予定が崩れにくくなります。
一日の予定には、作業の時間を全部詰め込まないようにします。メールの返信、急な頼まれごと、打ち合わせの延長など、予定外のことは毎日起きます。一日の働く時間のうち、作業の予定を入れるのは6割から7割ほどにとどめ、残りを予定外のことに使える時間として空けておくと、予定どおりに進みやすくなります。
毎日と毎週の見直し
タスク管理の一覧は、作っただけでは役に立ちません。決まった時間に見直す習慣があって、はじめて機能します。
毎日の見直しは、仕事を始めるときか、終えるときに5分から10分ほど行います。
- 昨日終わらなかった作業を確かめ、今日やるか、別の日に回すかを決める
- 新しく増えた作業を一覧に加える
- 今日やる作業を3つから5つ選び、順番を決める
今日やる作業を選ぶときは、多くても5つほどに絞ります。10も20も並べると、終わらなかった作業ばかりが目に入り、気持ちが重くなります。少なく選んで全部終えるほうが、翌日の取りかかりも軽くなります。
毎週の見直しは、週の終わりか初めに30分ほど時間を取って行います。
- 今週終わった作業と、終わらなかった作業を確かめる
- 終わらなかった作業について、理由を考える(見積もりが甘かった、急な作業が入ったなど)
- 来週の締め切りと、大事だが急がない作業を確かめ、やる日を決める
- もう必要がなくなった作業を一覧から外す
4の「外す」作業は、見落とされやすいのですが大切です。状況が変わって不要になった作業を残しておくと、一覧が膨らみ続け、本当にやるべき作業が埋もれます。
先延ばしを防ぐコツ
タスク管理の一覧ができていても、気の進まない作業は先延ばしにされがちです。先延ばしを防ぐコツを挙げます。
1つ目は、最初の一歩をとても小さくすることです。「報告書を書く」ではなく「報告書のファイルを開いて見出しだけ書く」のように、5分で終わる作業から始めると、取りかかりの重さが軽くなります。始めてしまえば、そのまま続けられることが多くあります。
2つ目は、時間を区切って取り組むことです。「25分作業して5分休む」のように時間を区切ると、終わりが見えるため、気の進まない作業にも取りかかりやすくなります。この方法はポモドーロ・テクニックと呼ばれ、集中が続きにくい人にも使われています。
3つ目は、気の重い作業を一日の早い時間に入れることです。夕方になると疲れて判断の力が落ち、気の重い作業はさらに後回しにされます。朝のうちに片付けてしまえば、その後の作業が軽く感じられます。
4つ目は、人に宣言することです。「この資料は木曜日の昼までにお送りします」と相手に伝えておくと、締め切りが自分だけのものでなくなり、先延ばしにしにくくなります。
5つ目は、2分で終わる作業はその場で片付けることです。メールの短い返事や、ファイルを送るだけの作業は、一覧に書くより、すぐにやってしまうほうが早く済みます。一覧に書くと、書く手間と、あとで思い出して読む手間が増えます。
メールやチャットから来る頼まれごとの扱い方
やることが溜まる原因の多くは、メールやチャットで次々に届く頼まれごとです。頼まれごとがメールの受信箱やチャットの画面に残ったままだと、タスクの一覧とは別の場所にやることが散らばり、どこかで漏れが出ます。
頼まれごとを受け取ったら、その場で次の3つのどれかに振り分けます。
- 2分以内で終わるもの:その場で片付ける
- 自分がやるもの:タスクの一覧に書き写し、締め切りを決める
- 自分がやらなくてよいもの:担当の人に回すか、断る
2の書き写しでは、頼んできた人の名前と、どのメールやメッセージで頼まれたのかも一緒に書いておきます。「〇〇さん(10月22日のメール)から依頼。見積もりの数字を送る。10月25日まで」と書いておけば、あとで元のやり取りを探すときに迷いません。
頼まれごとに締め切りが書かれていないときは、自分から確かめます。「いつまでに必要ですか」と聞くだけで、急ぎなのか、来週でよいのかが分かり、優先順位を決められます。聞かずに「なるべく早く」と受け取ると、すべての頼まれごとが急ぎに見え、手が回らなくなります。
受け取ったことを相手に伝えるのも大切です。「承知しました。木曜日までにお送りします」と返しておけば、相手は待てばよいと分かり、確かめの連絡が減ります。すぐに取りかかれないときほど、いつ返すかを先に伝えておきます。
メールの受信箱を、タスクの一覧の代わりに使うのはやめておきます。読んだメールを未読に戻して残しておくやり方は、届くメールが増えるほど、やることが埋もれていきます。メールは読んだらタスクの一覧に移し、受信箱は空に近い状態を保つと、見落としが減ります。
繰り返しの作業と、待ちの作業の管理
タスクの中には、毎週の報告や毎月の請求書の作成のように、決まって繰り返す作業があります。繰り返しの作業は、慣れているために一覧に書かず、忘れてしまうことがよくあります。
繰り返しの作業は、一度だけ一覧に「毎週金曜日」「毎月25日」のように繰り返しとして登録しておきます。ToDoアプリやカレンダーには、繰り返しの登録の機能があるものが多く、登録しておけば決まった日に一覧に現れます。紙で管理している場合は、月の初めのページに、その月の繰り返しの作業をまとめて書いておきます。
もう1つ、見落とされやすいのが「待ち」の作業です。人に頼んで返事を待っている作業、相手の確認を待っている作業は、自分の手を離れているため、一覧から外してしまいがちです。けれども、相手が返事を忘れていた場合、締め切りの直前になって気づくことになります。
待ちの作業は、「待ち」の印を付けて一覧に残し、いつまでに返事がなければ確かめるかを書いておきます。「〇〇さんに確認を依頼済み。10月28日までに返事がなければ連絡する」と書いておけば、毎日の見直しのときに、確かめる日が来た作業に気づけます。
チームで管理している場合は、「確認待ち」の列や状況を作っておくと、誰の確認で止まっている作業なのかが一目で分かります。止まっている作業が特定の人に集まっているなら、その人の手が回っていない合図です。
締め切りから逆算して予定を立てる
締め切りのある大きな作業は、締め切りから逆算して、途中の区切りを決めておくと、直前に慌てずに済みます。
逆算の手順は次のとおりです。
- 最終の締め切りを確かめる
- 作業を小さく分け、それぞれにかかる時間を見積もる
- 人の確認や返事を待つ時間を加える
- 締め切りから順にさかのぼって、それぞれの作業をいつまでに終えるかを決める
- 自分の締め切りを、最終の締め切りより数日早く設定する
5の「自分の締め切り」を早めに設定しておくのがコツです。最終の締め切りの当日を目標にすると、少しの遅れで間に合わなくなります。数日早く終える予定にしておけば、急な作業が入っても、見直しや手直しの時間を確保できます。
たとえば、11月10日に提出する資料なら、11月7日を自分の締め切りにし、上司に見てもらう日を11月5日、下書きを終える日を11月1日、材料を集め終える日を10月28日、と決めていきます。途中の区切りを予定に入れておけば、毎週の見直しのときに、予定どおりに進んでいるかを確かめられます。
途中の区切りに間に合わなかったときは、その時点で残りの予定を組み直します。最終の締め切りが動かせない場合は、作業の範囲を絞るか、人に手伝いを頼むかを、早めに相談します。
仕事を受ける人のタスク管理
フリーランスや副業で仕事を受ける人は、会社員とは違う点に気をつける必要があります。複数の相手から仕事を受けるため、相手ごとに締め切りや進め方が違い、会社の中のように上司が予定を見てくれるわけでもありません。
仕事を受ける人のタスク管理のコツは次のとおりです。
- 相手ごとに分けず、すべての仕事を1つの一覧で管理する:相手ごとに一覧を分けると、同じ日に締め切りが重なっていることに気づきにくくなります
- 新しい仕事を受ける前に、一覧で空いている時間を確かめる:受けてから時間が足りないと分かると、どこかの仕事に無理が出ます
- 仕事ごとに、かかった時間を記録する:記録があれば、次に似た仕事を受けるときの見積もりと報酬の相談に使えます
- 請求や確定申告に関わる作業も一覧に入れる:請求書の送付、経費の記録、入金の確認は、仕事そのものに追われて後回しにされがちです
仕事を受ける側にとって、タスク管理は、引き受けられるかどうかを判断する道具でもあります。一覧を見て時間が足りないと分かれば、「今週は手が埋まっているので、来週の水曜日からなら取りかかれます」と、根拠を持って相手に伝えられます。無理に受けて締め切りに遅れるより、受けられる時期を正直に伝えるほうが、次の仕事につながります。
タスク管理がうまくいかないときの見直し方
タスク管理を始めても、数週間で続かなくなることはよくあります。続かなくなったときは、やり方そのものを責めるのではなく、どこで止まったのかを見直します。よくある原因と直し方を挙げます。
1つ目は、書き出す場所が増えてしまったことです。手帳とアプリと付箋を併用しているうちに、どれが正しい一覧なのか分からなくなります。書き出す場所を1つに戻し、ほかの場所に書いたものは見直しのときに移します。
2つ目は、一覧が長くなりすぎたことです。いつかやりたいことまで全部並べていると、一覧を開くたびに気が重くなり、見なくなります。今月やらない作業は「いつかやる」の別の一覧に移し、普段の一覧には、近いうちにやる作業だけを残します。
3つ目は、見直しの時間が決まっていないことです。「時間があるときに見直す」では、忙しい週ほど見直さなくなります。毎朝の始業の後の10分、金曜日の終業の前の30分のように、時間を予定に入れて守ります。
4つ目は、道具に凝りすぎたことです。ツールの設定や色分けに時間をかけすぎると、タスク管理そのものが仕事になってしまいます。最初は、書き出す、並べる、見直すの3つができれば十分で、慣れてから必要な機能を加えます。
チームでタスク管理をするときのコツ
チームで仕事を進める場合は、個人のタスク管理に加えて、誰が何をいつまでにやるのかを全員で共有する必要があります。共有ができていないと、同じ作業を2人がやってしまう、誰も手を付けていない作業が残る、といった問題が起きます。
チームでのタスク管理のコツは次のとおりです。
- 作業ごとに担当を1人に決める:「みんなで」は、誰もやらないのと同じになりがちです
- 締め切りを日付で決める:「なるべく早く」ではなく「10月30日まで」と書く
- 状況を見える場所に保存する:「未着手」「作業中」「確認待ち」「完了」のように、状況が一目で分かるようにする
- 定期的に短く確かめる:週に1回、15分ほどで、遅れている作業と困っていることを確かめる
- 作業のやり取りを作業のそばに残す:作業に関する相談や決まったことを、その作業の記録と一緒に残す
5は見落とされがちです。作業についての相談がメールやチャットに散らばると、あとから「あの件はどうなったか」を探すのに時間がかかります。作業の一覧と、その作業についてのやり取りが同じ場所にあれば、途中から加わった人も経緯をたどれます。
チームの人数が少なく、作業の数も多くない場合は、共有の表計算ソフトで作業の一覧を作り、担当、締め切り、状況の列を設けるだけで十分です。作業の数が増え、やり取りも多くなってきたら、タスク管理のツールを使うことを考えます。
チームで共有するときは、状況の呼び方と、状況を変える決まりを最初に揃えておきます。「作業中」が、手を付け始めた段階なのか、半分ほど進んだ段階なのかが人によって違うと、同じ一覧を見ていても受け止め方がずれます。「作業中は手を付けた日から」「確認待ちは相手に送った日から」「完了は相手の了承をもらった日から」のように決めておくと、一覧の状況がそのまま事実を表すようになります。また、担当の人が休むときや手が回らないときに、誰に作業を引き継ぐのかも決めておくと、作業が止まったままになるのを防げます。
紙やToDoアプリで足りる場面
タスク管理のツールは数多くありますが、全員にツールが必要なわけではありません。1人で仕事をしていて、やることが1日に10個前後なら、紙のノートやスマートフォンのToDoアプリで十分です。
紙のよい点は、書く手間が小さく、思いついたときにすぐ書けることです。1日1ページを使い、その日にやることを書いて、終わったら線で消していけば、終わったことの記録も残ります。終わらなかった作業は、翌日のページに書き写します。書き写す手間がかかる分、何度も書き写している作業に気づきやすく、「本当にやる必要があるのか」を考えるきっかけにもなります。
スマートフォンのToDoアプリは、締め切りの通知や、繰り返しの作業の登録ができる点が便利です。毎週の報告や毎月の請求書の作成のように、決まって繰り返す作業は、アプリに繰り返しとして登録しておけば、書き忘れを防げます。
ツールを使うかどうかの目安は、「1人で完結するか」と「作業ごとのやり取りが多いか」です。1人で完結し、やり取りが少ないなら紙やToDoアプリで足ります。複数人で分担する、作業ごとに相談や資料のやり取りが多い、という場合は、タスク管理やプロジェクト管理のツールが向いています。
タスク管理のツールの選び方
チームでタスク管理をするためのツールには、Trello、Backlog、Asanaなどがあります。料金やできることはツールによって違い、改定もあるため、ここでは各社の公式ページで確かめた内容を紹介します。
Trelloの料金ページによると、無料のFreeプランは、ワークスペースあたり10人のコラボレーターまで、ボードは10枚までで、カードの数は無制限です。有料のStandardプランは、年払いで1人あたり月額5ドル(月払いでは6ドル)で、ボードの数の上限がなくなります。カレンダーやタイムラインなどの表示の切り替えは、その上のPremiumプラン(年払いで1人あたり月額10ドル、月払いで12.5ドル)の機能として案内されています。カードを列の間で動かして進み具合を表すカンバンの形が分かりやすく、作業の流れを目で見たい人に向いています。一方で、期間を横に並べて見たい場合は、有料のプランが前提になります。
Backlogは、国内の会社が提供するプロジェクト管理のツールで、課題と呼ばれる作業ごとに担当や期限、やり取りを管理できます。Backlogは2027年1月1日にプランを改定すると公式ブログで告知しており、現在のプランの新規契約は2026年12月31日で終わり、フリープランのユーザーの上限は10名から5名に変わります。これからBacklogを使い始める場合は、改定後のプランと料金を公式ページで確かめてから選びます。
Asanaは、料金ページによると、2人までなら無料のPersonalプランで使え、それより多い人数で使う場合は有料のプランになります。作業の一覧、カンバン、カレンダーなど複数の表示に対応しており、大きめのチームでも使われています。
ツールを選ぶときは、次の点を確かめます。
- 何人で使うか(無料で使える人数の上限)
- どの表示が要るか(カンバン、一覧、カレンダー、ガントチャート)
- 作業ごとのやり取りをツールの中でできるか
- スマートフォンで使えるか
- 今使っているツールから移しやすいか
どのツールも、無料の範囲で試せるので、実際の作業を数週間登録して使ってみてから決めるのが確実です。
無料から試せる選択肢
Trelloの無料プランでは期間を並べる表示が使えず、Backlogは無料の人数の上限が下がる予定、という事情から、少人数のチームで、カンバンとガントチャートの両方を無料で試したいという人もいます。そうした場合の選択肢の1つがPinatecaです。
公式サイトによると、Pinatecaは、カンバン、ガントチャート、カレンダー、リストなど8種類のボードとチャットが無料プランから使え、カードには担当者や期限、コメント、添付を付けられます。たとえば「未着手」「作業中」「確認待ち」「完了」の列を作り、作業のカードを動かしていけば、チームの全員が同じ画面で進み具合を確かめられます。カードごとのコメントでやり取りが残るため、作業のそばに相談の記録を残すことができ、Trelloのボードやカード、添付をファイルから取り込む機能もあると案内されています。料金ページによると、5人までのチームなら期限なしで無料で、ボードは10個まで作れ、クレジットカードの登録も要りません。6人目または11個目のボードからはスタンダードプラン(1人あたり月額500円、税抜)になると案内されています。なお、Pinatecaは作業の優先順位を自動で決める道具ではありません。何を先にやるかは、この記事で紹介したやり方でチームが決め、その結果を共有するために使います。Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
タスク管理の力を仕事に生かす
タスク管理は、会社員でも、フリーランスでも、副業で仕事を受ける人でも欠かせない基本の力です。特に在宅で複数の仕事を受ける働き方では、締め切りの管理と、自分の作業の時間の読みが、そのまま信頼につながります。
チームの仕事の進め方を整え、AIを使って作業の整理や文書作りを手伝う仕事は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で取り上げています。タスク管理のツールや業務の仕組みを作る側の仕事は、アプリケーション開発のお仕事で紹介しています。
事務の仕事で使う資格を通じて、正確に作業を進める力を示したい人もいます。医療事務の資格の内容と取り方は、医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)で紹介しています。ツールの費用を抑えながら仕事の道具を選びたい場合は、中小企業のSaaS費用管理術2026|サブスクコストを30%削減する方法も参考になります。
フリーランスと在宅ワークの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、長く仕事を任される人ほど、締め切りの前に相手に連絡し、引き受けられない仕事は早めに断っています。自分のやることと使える時間が見えているから、無理な約束をせずに済むのです。直接の取引では、仲介の手数料がかからない分、頼む側は同じ予算で多くを頼め、受ける側は手取りが厚くなります。その関係を長く続ける土台になるのが、こうした日々のタスク管理です。
よくある質問
Q. タスク管理で一番大切なことは何ですか?
やることを1か所に全部書き出すことです。手帳、付箋、メール、頭の中とやることが散らばっていると、どこかで必ず漏れが出ます。紙のノートでもToDoアプリでも構わないので、やることが発生したら必ずそこに書く場所を1つ決め、毎日と毎週の決まった時間に見直すと、やることが溜まりにくくなります。
Q. 優先順位はどう決めればよいですか?
急ぎかどうかと、大事かどうかの2つの軸で4つに分ける方法がよく使われます。急ぎで大事な作業はすぐにやり、急ぎではないが大事な作業は、やる日を先に予定に入れておきます。ほかの人の作業が自分の作業を待っている場合は、自分にとって急ぎでなくても先に片付けると、チーム全体の進みが滞りません。
Q. タスク管理のツールは使ったほうがよいですか?
1人で仕事をしていて、やることが1日に10個前後なら、紙のノートやToDoアプリで十分です。複数人で作業を分担する、作業ごとに相談や資料のやり取りが多い、という場合は、TrelloやBacklog、Asanaなどのツールが向いています。無料の範囲で試せるものが多いので、実際の作業を数週間登録してから決めるのが確実です。
Q. やることが終わらずに溜まってしまうのはなぜですか?
作業が大きすぎて取りかかれない、かかる時間を短く見積もっている、一日の予定を詰め込みすぎている、の3つが多い原因です。作業を30分から2時間ほどの大きさに分け、見積もった時間と実際の時間を記録し、一日の予定は働く時間の6割から7割にとどめると、終わらない作業が溜まりにくくなります。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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