ストレングスファインダーのコーチの資格|取り方


この記事のポイント
- ✓ストレングスファインダーのコーチ資格(ギャラップ認定ストレングスコーチ)の取り方を整理しました
- ✓試験と6回の実践コーチング
- ✓資格を取ったあとの活かし方まで解説します
ストレングスファインダーのコーチ資格を調べると、ギャラップ社の公式の認定と、国内のさまざまな団体の講座が混ざって出てきて、どれが「本当の資格」なのか分かりにくくなっています。結論から書くと、ストレングスファインダー(現在の名前はクリフトンストレングス)の診断を開発したギャラップ社が認定しているのは「ギャラップ認定ストレングスコーチ」だけです。取得には、ギャラップのコースを修了し、試験に合格し、6回の実践コーチングを終えて申請する、という4つの段階を踏みます。この記事では、資格の仕組み、取得までの流れ、費用と時間の考え方、そして資格を取ったあとの活かし方を順番に整理します。
ストレングスファインダーとクリフトンストレングスの関係
ストレングスファインダーとは、アメリカの調査会社ギャラップが開発した、人の「才能の傾向」を調べる診断です。質問に答えると、34種類の資質(考え方や行動のくせの型)の中から、その人に強く表れているものが順番に示されます。日本では書籍『さあ、才能に目覚めよう』の付録として広まったため、「ストレングスファインダー」という名前で知られています。
現在、ギャラップはこの診断を「クリフトンストレングス」という名前で提供しています。公式サイトでは、34の資質と、それを大きく分けた4つの領域(実行力、影響力、人間関係構築力、戦略的思考力)という枠組みで説明されています。検索ではストレングスファインダーの名前がまだ多く使われていますが、資格や講座を調べるときは、クリフトンストレングスの名前でも探すと、公式の情報にたどり着きやすくなります。
コーチの役割は「結果を読み解く手伝い」
診断を受けると、上位の資質が並んだ結果のレポートが届きます。ところが、多くの人はレポートを読んだだけで終わってしまい、自分の仕事や人間関係にどう生かせばよいのかが分からないままになります。ストレングスコーチは、この結果を一緒に読み解き、資質が普段の行動にどう表れているか、どうすれば仕事の成果につなげられるかを、対話を通して考える手伝いをする人です。
個人向けのセッションだけでなく、マネジャー(管理職)向けのコーチングや、チーム全員の資質を並べて役割分担を考えるワークショップも、ストレングスコーチの仕事の中心になっています。
ギャラップ認定ストレングスコーチとは
ギャラップ認定ストレングスコーチ(英語ではGallup-Certified Strengths Coach)は、ギャラップが自社の基準でコーチの力を認めた人に与える資格です。国家資格ではなく、民間企業による認定ですが、診断を開発した会社そのものが出している認定であることから、ストレングスコーチの世界では最も広く知られた資格になっています。
ギャラップは、このコースで学ぶことを次のように説明しています。
このコーチングプログラムでは、科学的根拠に基づくツール・技法・体験を通じて、自分と他者のパフォーマンスを高める方法を習得します。単なる「ソフトスキル研修」ではなく、成果に直結するストレングス・ベースの開発です。 出典: ギャラップ Gallup Global Strengths Coach コース
認定を受けると、ギャラップの公式サイトにある「コーチを探す」のページに登録でき、診断の結果を使ったコーチングを仕事として行うときの信用の裏付けになります。修了者には、Credlyというサービスを通じてデジタルの認定証が発行され、メールの署名や履歴書、SNSのプロフィールに表示できると案内されています。
国内の民間講座との違い
国内には、ストレングスファインダーの使い方を学べる講座や、独自の名前の「認定」を出す団体もあります。こうした講座は、診断の基本を学ぶ入口としては役に立ちますが、ギャラップの認定とは別物です。名刺やプロフィールに「認定ストレングスコーチ」と書けるのは、ギャラップの認定を受けた人だけだと考えておくのが安全です。講座を選ぶときは、修了するとギャラップの認定まで届くのか、団体独自の修了証が出るだけなのかを、申し込む前に確かめてください。
取得までの4つのステップ
ギャラップは、認定ストレングスコーチになるための道筋を、日本語の公式ページで4つの段階として示しています。
ギャラップ認定ストレングスコーチになるための4つのステップ: Gallup Global Strengths Coach コースを修了する コース試験に合格する 6回の実践コーチングを完了する コーチング申請書を提出する 出典: ギャラップ Gallup Global Strengths Coach コース
ここからは、それぞれの段階で何をするのかを見ていきます。
ステップ1:コースを受ける前の準備
コースを受ける条件として、自分自身がクリフトンストレングス34(34の資質すべての順位が分かる版の診断)を受けていることが求められます。上位5つだけが分かる版しか受けていない人は、先に34の版を受けておく必要があります。コースでは自分の結果を材料に演習を進めるので、受講前に自分の上位の資質の説明を読み込み、普段の行動のどこに表れているかを書き出しておくと、学びが深まります。
ステップ2:5日間のコースを修了する
コースの形式は、会場に集まる対面と、オンラインで参加するバーチャルの2つがあり、どちらも講師が進める4.5日間の構成です。公式の案内では、1日目から4日目が朝8時30分から夕方17時まで、5日目が12時30分までと示されています。
学ぶ内容は、日を追って個人からチームへと広がっていきます。前半は、強みを生かすコーチングの考え方と、相手との関係づくり、相手の資質の理解、才能を伸ばすための会話の進め方を学びます。後半では、マネジャーを相手にしたコーチング、チーム全体の資質を使ったコーチングへと進みます。コースの終了後には、ギャラップのコーチとの1対1のセッションも用意されています。
ステップ3:試験と6回の実践コーチング
コースを修了したら、学んだ内容の理解を確かめる試験を受けます。さらに、実際に6回のコーチングを行い、学んだことを使ってコーチングができることを示します。実践の相手は、友人や同僚、知人に頼む人が多いようです。6回の実践は、知識を使える技術に変えるための大切な時間なので、相手の資質の組み合わせがなるべく違う人を選ぶと、経験の幅が広がります。
ステップ4:申請して認定を受ける
試験と実践を終えたら、コーチングの申請書を提出し、ギャラップの確認を経て認定を受けます。認定後は、ギャラップのコーチのコミュニティに参加でき、最新の研究に基づく学びの機会も得られると案内されています。
費用と時間の考え方
認定までにかかる費用の中心は、5日間のコースの受講料です。受講料は開催の形式や地域、時期によって変わるため、この記事では金額を断定しません。日程と受講料はギャラップの公式サイトのコース検索から確かめられるので、申し込む前に必ず最新の案内を見てください。
受講料のほかにかかる費用として、自分の診断(クリフトンストレングス34)の費用、実践コーチングの相手に受けてもらう診断の費用があります。実践の相手に上位5つの版ではなく34の版を受けてもらうと、コーチングの材料が増える一方で、その分の費用がかかります。誰がその費用を負担するかは、実践を頼むときに先に決めておくとよい点です。
時間は「5日間」で終わらない
コースそのものは5日間ですが、認定までには、試験の準備、6回の実践コーチング、申請の手続きが続きます。実践コーチングは、相手との日程調整を含めると、1回ごとに準備と振り返りの時間も必要です。仕事をしながら進めるなら、コースの修了から認定まで、2〜3か月ほどの期間を見ておくと無理がありません。
更新は3年ごと
ギャラップの英語の公式ページは、更新について次のように説明しています。
Gallup's certified coach designation is valid for three years. You can complete the certification renewal process online via the recertification portal. 出典: Gallup Strengths Coaching Certification
つまり、認定コーチの資格の有効期間は3年で、更新はオンラインの専用の窓口で手続きできるということです。期限の90日前に更新の案内がメールで届き、オンラインで20問の確認テストに合格し、コーチの同意書を更新すれば手続きが終わると説明されています。同じページでは、更新に費用はかからないとされています。ただし、条件は変わることがあるので、更新の時期が来たら公式の案内を確かめてください。
継続学習の単位も取れる
このコースは、国際コーチング連盟(ICF)などの継続学習の単位にも対応しています。公式の案内では、対面のコースの修了者は36時間分のICFの単位を取得できるとされています。すでにICFの資格を持っているコーチにとっては、資格の更新に必要な学習時間を満たす手段にもなります。
どんな人がこの資格に向いているか
ギャラップは、このコースに向いている人として、社員やチームの成長を支えたいリーダー、人材育成の共通言語を求めるマネジャー、教育関係者、そして独立して活動するコーチを挙げています。実際に資格を取る人の立場も、大きく分けると次の3つです。
社内で人を育てる立場の人
人事や研修の担当者、管理職が、社内で強みを生かした人材育成を進めるために資格を取るケースです。チームのメンバーの資質を並べて話し合うワークショップや、1対1の面談で資質を手がかりにした会話を取り入れることで、メンバーが自分の得意な仕事の進め方を言葉にできるようになります。ギャラップは、同じコースの案内ページで、マネジャーがチームのエンゲージメント(仕事への熱意や前向きな関わり)の変動要因の70%を占めると説明しています。チームの雰囲気や意欲は、メンバー一人ひとりの性格よりも、日々接する管理職の関わり方に大きく左右されるということです。
管理職が強みを生かす会話の型を身につけることは、チームの雰囲気と成果の両方に効いてくる、というのがギャラップの考え方です。
独立して活動するコーチ
すでにコーチとして活動している人が、自分のセッションに診断を使った手法を加えるために資格を取るケースです。診断の結果という共通の材料があると、初回のセッションから具体的な話に入りやすくなり、クライアントも自分の変化を実感しやすくなります。企業向けの研修を請け負うときにも、ギャラップの認定は依頼主への説明のしやすさにつながります。
教育や支援の仕事をしている人
学校の先生や大学のキャリア支援の担当者、就職や転職の支援をしている人が、相手の得意を見つける手伝いに使うケースです。学生向けの版の診断もあるので、進路の相談やキャリアの授業の材料として取り入れられています。
資格を取ったあとの活かし方
認定を受けたあと、仕事として活かす方法は大きく4つに分かれます。
- 個人向けのコーチングセッションを提供する
- 企業や団体のチーム研修、管理職研修を請け負う
- 社内の人材育成の仕組みに組み込む
- 学校や支援機関で、学生や求職者の支援に使う
個人向けのセッションでは、1回60分から90分ほどの対話を、数回のパッケージとして提供する形が多く見られます。料金はコーチの経験や地域で大きく違うので、同じ資格を持つ人の料金の幅を調べたうえで、自分の経験に合った価格を決めます。
企業研修を請け負うときの流れ
企業研修は、依頼主との打ち合わせから始まります。研修の目的(チームの関係づくりなのか、管理職の育成なのか)、参加人数、診断の費用を誰が負担するか、研修の時間と回数を確かめ、提案書と見積書を作ります。研修のあとには、参加者の声や変化をまとめた報告書を出すと、次の依頼につながりやすくなります。こうした文書のやりとりに慣れていない人は、ビジネス文書検定で学ぶような、提案書や報告書の基本の型を押さえておくと、依頼主とのやりとりが円滑になります。
企業が研修に使う費用には、国の助成金が使える場合もあります。社員の訓練にかかる費用や賃金の一部を助成する人材開発支援助成金の仕組みは、福祉用具貸与事業所のスキルアップ助成金2026|人材開発支援助成金の活用法で事業所の例とともに整理されています。助成の対象になるかどうかは訓練の内容や企業の条件で変わるため、依頼主には労働局などの窓口で確かめてもらうよう案内してください。
1回のコーチングセッションの流れ
資格を取ったあと、実際のセッションがどう進むのかを知っておくと、コースで学ぶ内容の意味がつかみやすくなります。ここでは、個人向けの初回のセッションの一般的な流れを紹介します。
事前準備:結果のレポートを読み込む
セッションの前に、相手の診断の結果を受け取り、上位の資質の組み合わせを読み込みます。同じ資質でも、ほかの資質との組み合わせによって表れ方が変わるので、上位の5つを1つずつ見るだけでなく、組み合わせからどんな行動のくせが考えられるかを、仮説として書き出しておきます。ただし、この仮説を相手に押し付けないことが大切です。あくまで、相手の話を聞くための手がかりとして持っておきます。
前半:結果の受け止め方を聞く
セッションの前半では、相手が結果を見てどう感じたかを聞きます。「当たっていると思った資質」「意外だった資質」「名前は知っているが意味がよく分からない資質」を挙げてもらうと、相手が自分をどう見ているかが分かります。意外だった資質については、普段の仕事や生活でその資質が表れていそうな場面を、具体的な出来事を挙げながら一緒に探していきます。
後半:次の行動を決める
後半では、資質を生かして次に何をするかを話し合います。たとえば、人と話すことで考えがまとまる資質を持つ人なら、企画を一人で抱え込まず、早い段階で同僚と話す時間を作る、といった具体的な行動に落とし込みます。セッションの最後に、次回までに試すことを1つか2つ決めて終えると、次のセッションで振り返る材料ができます。
弱みの扱い方
強みに注目する手法だからといって、苦手なことを無視するわけではありません。コースでは、弱点や課題を管理する方法も学ぶと案内されています。苦手な作業を、得意な資質を使って補う方法を考えたり、得意な人に任せる仕組みを作ったりするのも、ストレングスコーチの大切な役割です。
34の資質を学ぶ勉強のしかた
コースを受ける前から、34の資質の名前と意味に慣れておくと、5日間の学びを深く吸収できます。認定を受けたあとも、相手の結果を見てすぐに資質の特徴が浮かぶかどうかが、セッションの質を左右します。
まずは自分の34の順位を読み込む
いちばん身近な教材は、自分の診断の結果です。上位の資質だけでなく、下位の資質も含めて34すべての説明を読み、自分の行動と照らし合わせてみます。「この資質は自分のこういう場面に表れている」「この資質が下位にあるから、こういう作業が苦手なのかもしれない」と書き出していくと、資質の意味が自分の言葉で理解できるようになります。
身近な人の結果と比べる
家族や同僚、友人に診断を受けてもらい、結果を見せてもらうと、自分とは違う資質の表れ方を知ることができます。同じ出来事でも、資質の組み合わせによって受け止め方や動き方が違うことが分かり、相手の結果を読み解く力が育ちます。結果を見せてもらうときは、相手の了解を得てから、評価ではなく理解のために使うことを伝えておきます。
4つの領域で整理する
34の資質をばらばらに覚えるのは大変なので、公式の4つの領域(実行力、影響力、人間関係構築力、戦略的思考力)に分けて整理すると覚えやすくなります。チーム向けのコーチングでは、メンバーの資質が4つの領域のどこに偏っているかを見ることで、チームの得意と苦手が見えてきます。
資質を自分の言葉で説明する練習
資質の説明文を覚えるだけでは、セッションで相手に伝わる言葉にはなりません。1つの資質について、「この資質を持つ人は、会議でこんな発言をしやすい」「締め切りが迫るとこう動きやすい」といった具体的な場面を3つずつ書き出してみると、相手の話を聞いたときに資質と結びつけやすくなります。書き出した場面は、実践コーチングで相手の反応を見ながら直していくと、自分だけの資質の解説集になっていきます。この解説集は、認定後にブログやSNSで発信するときの材料にもなります。
チーム向けワークショップの進め方
企業から依頼されることが多いのが、チーム全員で診断を受け、結果を持ち寄って話し合うワークショップです。個人向けのセッションとは進め方が違うので、流れを押さえておきます。
事前に全員の結果を集める
ワークショップの前に、参加者全員に診断を受けてもらい、結果を共有してよいかの了解を取ります。結果を集めたら、チーム全体の資質を一覧にし、4つの領域のどこに資質が集まっているか、逆に手薄な領域はどこかを確かめておきます。この一覧は、当日の話し合いの土台になります。
当日は「違い」を言葉にする
当日は、まず各自が自分の上位の資質を紹介し、その資質が仕事のどんな場面に表れているかを話します。続いて、チームの一覧を見ながら、誰がどんな場面で力を発揮しやすいか、どこで行き違いが起きやすいかを話し合います。たとえば、すぐに動き出したい資質を持つ人と、じっくり考えてから動きたい資質を持つ人が同じチームにいると、進め方をめぐって摩擦が起きやすくなります。資質の違いとして言葉にできると、相手を責めるのではなく、役割の分け方を工夫する話に変えられます。
終わったあとの定着が大切
ワークショップは、その日だけ盛り上がって終わることが少なくありません。1か月後や3か月後に振り返りの時間を設け、話し合った役割分担が実際にどう機能しているかを確かめると、学んだことが職場に定着しやすくなります。依頼を受ける段階で、振り返りまで含めた提案をしておくと、依頼主にとっても成果が見えやすくなります。
資格取得でよくあるつまずき
認定を目指す人がつまずきやすい点も、先に知っておくと避けられます。1つ目は、コースを受けたあと、実践コーチングを後回しにしてしまうことです。5日間で学んだことは、時間がたつほど忘れていきます。コースの直後に実践の予定を入れておくと、学んだことを使いながら定着させられます。
2つ目は、資質に人を当てはめすぎることです。診断の結果は、その人を理解する手がかりであって、その人のすべてを決めるものではありません。「この資質だからこういう人だ」と決めつけると、相手は話す気をなくしてしまいます。結果は仮説として持ち、相手の話を聞きながら確かめていく姿勢が大切です。
3つ目は、資格を取ったことで満足してしまうことです。認定は、コーチとしての出発点です。認定後も、セッションの記録を振り返り、ほかのコーチと事例を共有し、新しい研究に触れることで、コーチングの質は上がっていきます。
料金の決め方と、最初の顧客の見つけ方
独立して活動する場合、認定を受けたあとに最初に悩むのが、料金の決め方と、最初の顧客の見つけ方です。
料金は時間と準備から逆算する
1回のセッションの料金は、セッションの時間だけでなく、事前の結果の読み込み、セッション後の記録や振り返りの時間を含めて考えます。60分のセッションでも、前後の準備を含めると2時間ほどかかることは珍しくありません。同じ資格を持つコーチの料金を調べ、自分の経験の長さや専門の分野と照らし合わせて、無理なく続けられる価格を決めます。最初は数回のパッケージにして、変化を実感してもらえる回数で設計すると、相手にとっても続けやすくなります。
最初の顧客は知人の紹介から
最初の顧客は、実践コーチングの相手や、その知人からの紹介で見つかることが多いものです。実践コーチングの相手に感想を書いてもらい、了解を得てプロフィールに載せると、次の顧客への説明の材料になります。セッションの内容を一般化した事例や、資質についての解説を、ブログやSNSで発信し続けることも、問い合わせにつながります。
診断の費用の扱い
個人向けのセッションでは、相手に診断を受けてもらう必要があります。診断の費用を料金に含めるのか、相手に自分で受けてもらうのかを決め、案内に明記しておくと、申し込みのときの行き違いを防げます。
副業や独立で始めるときの手続き
会社に勤めながら副業としてコーチングを始める人も少なくありません。その場合は、まず勤め先の就業規則で副業が認められているかを確かめます。社内の人材育成で身につけた知識を社外で使う場合は、勤め先の情報や資料を持ち出さないよう、扱いの線引きにも気をつけます。
開業届と確定申告
コーチングを事業として始めるなら、税務署に開業届(個人事業の開業・廃業等届出書)を出します。国税庁の案内では、提出期限は事業を始めた年分の確定申告期限までとされています。帳簿を付けて税金の優遇を受ける青色申告を選ぶ場合は、別に承認の申請書が必要で、こちらは期限が早いので注意してください。届出の一覧は国税庁のタックスアンサー「新たに事業を始めたときの届出など」で確かめられます。
給与を1か所から受けている会社員なら、給与以外の所得が年間20万円以下であれば、原則として所得税の確定申告は不要です。所得とは、セッションの売上から、診断の費用、会場費、交通費、学習の費用などの経費を差し引いた金額のことです。ただし住民税は別の扱いで、市区町村への申告が必要になる場合があります。扱いは事情によって変わるので、迷ったときは税務署や市区町村の窓口で確かめてください。
国家資格のキャリアコンサルタントとの違い
人の強みや働き方の相談に関わる資格として、よく比べられるのが国家資格のキャリアコンサルタントです。キャリアコンサルタントは、職業の選択や能力の開発について相談に応じる専門家で、厚生労働省が所管しています。登録した人だけが「キャリアコンサルタント」と名乗れる名称独占の資格で、登録を続けるには5年ごとの更新が必要です。
ストレングスコーチとの違いは、扱う範囲です。ストレングスコーチは、クリフトンストレングスの診断を共通の材料にして、資質を生かす対話を行います。キャリアコンサルタントは、特定の診断に限らず、職業の選択、転職、学び直しなど、働き方全体の相談に応じます。両方を持つことで、診断を使った具体的な対話と、キャリア全体の相談の両方に対応できるようになるため、組み合わせて取る人もいます。試験の日程や登録の手続きは厚生労働省のキャリアコンサルタントの案内で確かめられます。
資格を取る前に確かめておきたいこと
認定の取得には、まとまった費用と時間がかかります。申し込む前に、次の点を自分の状況に当てはめて考えておくと、取ったあとに活かせずに終わる事態を避けられます。
誰に、何のために使うのか
社内で使うのか、独立して使うのかで、資格の価値は大きく変わります。社内で使うなら、会社が受講料を負担してくれるか、研修の時間として認められるかを先に確かめます。独立して使うなら、最初の顧客をどこから見つけるかの見通しを立ててから申し込むと、認定後の動き出しが早くなります。
実践の相手を確保できるか
6回の実践コーチングは、認定の条件です。相手を探すのに時間がかかると、認定までの期間が延びてしまいます。コースを受ける前に、実践の相手を頼めそうな人を数人思い浮かべておくと安心です。
英語の資料に触れる覚悟
コースそのものは日本語で受けられますが、更新の手続きや最新の研究の資料、コーチのコミュニティの情報には、英語のものも多く含まれます。英語の資料を読むことに抵抗がないかも、事前に考えておきたい点です。
強みを生かす仕事の広がりと、運営者の視点
ストレングスコーチの資格は、コーチングだけでなく、人材育成や組織づくりに関わる仕事の入口にもなります。たとえば、企業の業務改善や人材の活用を手伝うコンサルティングの仕事では、チームの強みを言葉にする力がそのまま役立ちます。こうした仕事の広がりはAIコンサル・業務活用支援のお仕事で確かめられます。人の行動や組織を調べて分析する仕事に関心がある人は、研究者の年収・単価相場で、調査や分析の仕事がどのように評価されているかも参考になります。
コーチとして独立する人にとっては、自分の考えや実績を文章で伝える力も欠かせません。プロフィールやサービスの紹介、セッションの事例をまとめた資料は、文章の仕事のポートフォリオと同じ考え方で作れます。見せ方の型はWebライターのポートフォリオの作り方|案件獲得率が上がるテンプレート付き【2026年版】が参考になります。
運営者として見てきたこと
フリーランスと在宅ワークの市場を20年見てきた立場から言えば、コーチやコンサルタントとして長く仕事を続けている人には共通点があります。資格を取ったことよりも、「この人に頼むと話が早い」と依頼主に思ってもらえる関係づくりに時間を使っているという点です。研修を1回請け負ったら、終わったあとに参加者の変化を報告し、次の課題を一緒に考える。そうした積み重ねが、継続の依頼につながっていきます。
もう1つ見えてくるのは、依頼主と直接つながる仕事ほど、受け手の手取りが厚くなるという構造です。間に入る業者の取り分がなければ、依頼主は同じ予算でより多くの研修やセッションを頼め、コーチはより多くを受け取れます。業務委託の仕事を探すときも、手数料0%で依頼主と直接やりとりできる場を選ぶと、この差がそのまま手取りの差になります。
ストレングスファインダーのコーチ資格は、診断の結果を人の成長につなげるための技術を、開発元の基準で身につけた証です。資格の取得をゴールにせず、誰の、どんな成長を手伝いたいのかを先に決めてから学び始めることが、認定を仕事に結びつけるいちばんの近道になります。人の強みを生かす仕事をどこで広げられるかは、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で一度見ておくと、資格の使い道を具体的に考える材料になります。
よくある質問
Q. ストレングスファインダーのコーチ資格は国家資格ですか?
国家資格ではありません。診断を開発したアメリカのギャラップ社が認定する民間の資格で、正式には「ギャラップ認定ストレングスコーチ」と呼ばれます。国内の団体が独自の名前で出している認定もありますが、ギャラップの認定とは別物なので、講座を選ぶときは修了後にギャラップの認定まで届くかを確かめてください。
Q. 認定を受けるまでにどんな手順が必要ですか?
ギャラップの公式の案内では、5日間のGallup Global Strengths Coachコースを修了し、コースの試験に合格し、6回の実践コーチングを終え、コーチングの申請書を提出する4つの段階が示されています。受講の条件として、事前にクリフトンストレングス34の診断を受けておく必要があります。
Q. 資格に有効期限はありますか?
あります。ギャラップの英語の公式ページによると、認定コーチの資格の有効期間は3年です。期限の90日前に更新の案内が届き、オンラインで20問の確認テストに合格し、コーチの同意書を更新すれば手続きが終わり、更新に費用はかからないと説明されています。条件は変わることがあるので、更新時に公式の案内を確かめてください。
Q. 資格を取ればすぐにコーチとして独立できますか?
資格は信用の裏付けになりますが、それだけで顧客が集まるわけではありません。社内での活用か独立かを先に決め、独立するなら最初の顧客をどこから見つけるかの見通しを立ててから受講すると、認定後の動き出しが早くなります。企業研修を請け負う場合は、提案書や報告書をまとめる力も求められます。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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