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チャイルドマインダーの資格|取り方と仕事

@SOHO編集部
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チャイルドマインダーの資格|取り方と仕事

この記事のポイント

  • ✓チャイルドマインダー資格は国家資格ではなく民間の認定資格です
  • ✓保育士や子育て支援員との違い
  • ✓家庭的保育事業や認可外の届出など自宅で預かるときの決まり

チャイルドマインダー資格は、少人数の子どもを家庭的な環境で預かる保育者を育てるための民間の認定資格です。国家資格の保育士とは違い、法律で業務の独占が決まっている資格ではありません。それでも「子育ての経験を仕事にしたい」「自宅で少人数の子どもを預かりたい」「保育士として次の働き方を探している」という人が、チャイルドマインダー資格を調べています。

調べ始めた人がまず知りたいのは、資格の取り方と費用、そして取ったあとに本当に仕事になるのかという点です。この記事では、講座を開いている学校の公式の案内と、児童福祉法などの一次資料で確かめた事実をもとに、資格の性格、取り方、かかる費用、保育士やベビーシッターとの違い、自宅で子どもを預かるときに守る決まり、働き方の選択肢を順に整理します。申し込む前に判断の材料がそろうように書きます。

チャイルドマインダーとはどんな仕事か

英国で生まれた少人数の家庭的な保育

チャイルドマインダーは、英国で広く知られている保育の形です。保育者が自分の家庭や利用者の家庭で、少ない人数の子どもを預かり、生活のリズムに寄り添いながら育ちを見守ります。大きな保育所で多くの子どもを集団で見る形とは違い、1人ひとりの子どもと深く関わることが前提になっています。

日本では「チャイルドマインダー」という職業名が法律で決まっているわけではありません。民間の団体や学校が英国の考え方をもとに養成講座を作り、修了して試験に合格した人を認定しています。そのため、日本でチャイルドマインダーとして働くという場合は、民間の資格を持ったうえで、ベビーシッター、自宅での預かり、保育施設での勤務など、既にある制度や働き方の中に入っていく形になります。

仕事の中身

チャイルドマインダーの仕事は、子どもの安全を守りながら、食事、睡眠、遊び、着替えといった生活全体を支えることです。少人数だからこそ、その子の好きな遊びや眠くなる時間、苦手な食べ物まで把握して、家庭に近い流れで1日を組み立てられます。

保護者との関わりも仕事の大きな部分です。預かった時間に何をしたか、体調や機嫌に変わりはなかったかを伝え、家庭の方針に合わせて関わり方を調整します。核家族で身近に頼れる人がいない家庭にとっては、子どもを預ける相手であると同時に、子育ての相談相手にもなります。

個人で預かりを行う場合は、保育そのものに加えて、料金の決定、契約書の作成、予約の管理、事故への備えといった事業としての仕事も自分で担います。講座の中に契約書の書き方やリスク管理の科目が含まれているのは、このためです。

チャイルドマインダー資格は民間資格

国家資格の保育士との違い

保育士は児童福祉法に定められた国家資格で、保育士として名乗るには国家試験に合格するか、指定の養成施設を卒業して登録を受ける必要があります。認可保育所で働く保育者の多くは保育士です。

一方、チャイルドマインダー資格は、民間の団体が独自の基準で認定する資格です。民間資格とは、国ではなく民間の団体が定めた講習や試験を修了したことを示す資格のことです。取得したからといって、認可保育所の保育士の代わりになるわけではありません。この点を誤解したまま高い受講料を払うと、思っていた働き方ができずに困ることになります。

名前が同じでも認定団体が複数ある

日本では、チャイルドマインダーという名前で養成講座を開いている団体や学校が複数あります。講座の時間数、費用、試験の形式、認定の名称は団体ごとに違います。比較するときは「チャイルドマインダー」という名前だけで判断せず、どの団体が認定する資格なのか、修了の条件と試験の中身は何か、修了後にどんな支援があるのかを、それぞれの公式の案内で確かめることが大切です。

この記事では、通学の講座を全国で開いているヒューマンアカデミーの講座を例に、具体的な時間数と費用を確かめました。

日本の制度の中でのチャイルドマインダーの位置づけ

公的な少人数保育は家庭的保育事業

日本にも、チャイルドマインダーに近い公的な仕組みがあります。それが家庭的保育事業で、いわゆる「保育ママ」と呼ばれてきた制度です。児童福祉法は、家庭的保育事業を次のように定めています。

この法律で、家庭的保育事業とは、次に掲げる事業をいう。 子ども・子育て支援法第十九条第二号の内閣府令で定める事由により家庭において必要な保育を受けることが困難である乳児又は幼児であつて満三歳未満のものについて、家庭的保育者(市町村長が行う研修を修了した保育士その他の内閣府令で定める者であつて、当該保育を必要とする乳児・幼児の保育を行う者として市町村長が適当と認めるものをいう。)の居宅その他の場所において、家庭的保育者による保育を行う事業(利用定員が五人以下であるものに限る。) 出典: e-Gov法令検索「児童福祉法」第6条の3第9項(一部省略)

かみくだくと、保育が必要な3歳未満の子どもを、市町村長が認めた保育者が自宅などで、定員5人以下で保育する事業です。市町村の認可を受けて行う公的な保育で、利用する家庭は市町村を通して申し込みます。

家庭的保育者になるための条件

家庭的保育者になる条件は、厚生労働省令の「家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準」に書かれています。第23条では、家庭的保育者を、市町村長が行う研修を修了した保育士、または保育士と同等以上の知識と経験があると市町村長が認める者としています。さらに、家庭的保育者1人が保育できる乳幼児は3人以下で、市町村長の研修を修了した家庭的保育補助者と一緒に保育する場合は5人以下と定めています(e-Gov法令検索「家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準」)。

ここで大切なのは、公的な家庭的保育者になるために必要なのは市町村の研修と市町村長の認定であって、民間のチャイルドマインダー資格そのものではないという点です。チャイルドマインダー資格で学んだ内容は役に立ちますが、資格を持っているだけで家庭的保育者になれるわけではありません。家庭的保育事業に関わりたい場合は、住んでいる市町村の保育の担当課に、募集の有無と研修の条件を問い合わせるのが確実です。

自分で預かる場合は認可外の届出が必要になる

市町村の認可を受けずに、自宅や利用者の家庭で子どもを預かる事業は、認可外保育施設や認可外の訪問型保育事業として扱われます。訪問型保育事業とは、利用者の家に出向いて保育を行う事業のことで、いわゆるベビーシッターがこれに当たります。こうした事業を始めた人には、都道府県などへの届出が求められます。広島県の案内は次のように説明しています。

事業者は、認可外保育施設や認可外の訪問型保育事業を開始した場合、事業開始日から1か月以内に県又は市町に設置の届出が必要です。 なお、届出を怠った場合や虚偽の届出をした場合は50万円以下の過料がかかります。 出典: 広島県「認可外保育施設の設置をお考えの方へ」

同じページでは、届出が要らない例として、四親等内の親族の子どもの預かり合いや、親しい友人や隣人の子どもを個人的に預かる場合が挙げられています。ただし、広く利用者を募集している人が知人の子どもを預かる場合は届出の対象になるとされています。根拠は児童福祉法第59条の2で、届出先や様式は都道府県や市によって違います。個人でチャイルドマインダーとして預かりを始める前に、住んでいる地域の担当課で、届出の要否と手続きを確かめてください。

チャイルドマインダー資格の取り方

取得までの一般的なステップ

チャイルドマインダー資格は、養成講座を受講して修了し、認定試験に合格して取る形が一般的です。学歴や保育の経験を受講の条件にしていない講座が多く、子育ての経験がある人や、保育とは別の仕事をしてきた人も申し込めます。

一般的な流れは次のとおりです。

  1. 講座を開いている団体や学校を比べ、認定団体、時間数、費用、通学か通信かを確かめる
  2. 説明会や無料相談で、カリキュラムと修了の条件、修了後の支援を聞く
  3. 講座を受講し、保育の知識、救急対応、保護者対応、事業の運営などを学ぶ
  4. 認定試験を受け、合格したら認定団体に登録する
  5. 必要に応じて、自治体への届出や保険の加入など働く準備を進める

ヒューマンアカデミーの講座の例

全国に通学の校舎を持つヒューマンアカデミーは、日本チャイルドマインディング&エデュケア協会(ACE)が認定するチャイルドマインダーの養成講座を開いています。説明会の案内ページに掲載された講座の概要は次のとおりです。

■ACE認定チャイルドマインダー養成コース 受講料/379,760円(税込) 入学金/55,000円(税込) 受講時間/全62時間 ■ACE認定チャイルドマインダー養成(有資格者)コース 受講料/277,020円(税込) 入学金/55,000円(税込) 受講時間/全52時間 ※チャイルドマインダー試験料、教材費、システム利用料が別途必要です 出典: ヒューマンアカデミー「チャイルドマインダー」説明会の案内

有資格者コースは、幼稚園教諭か保育士の資格を持ち、保育の現場での実務が3年以上あり、受講を始める時点からさかのぼって5年以上のブランクがない人が対象とされています。保育の基礎がある人は、短い時間で修了できる仕組みです。

講座の特徴として、米国の団体が提供する小児向けの救急救護のプログラムを必修にしていること、VRで子どもの目線から家庭内の危険を体験すること、契約書の書き方や設備の点検などのリスク管理を学ぶことが案内されています。個人で預かる仕事に必要な、保育以外の知識まで含めている点が、この講座の組み立ての特徴です。

独学で取れるか

チャイルドマインダー資格は、講座の修了を試験の前提にしている団体が多く、市販の本だけで独学して受験する形は一般的ではありません。独学で保育の知識を学ぶこと自体はできますが、資格として認定を受けるには、認定団体が指定する講座を修了する必要があるかどうかを先に確かめてください。

費用の考え方と、低い負担で学べる公的な研修

総額で比べる

講座の費用は、受講料だけでなく入学金、試験料、教材費などを合わせた総額で比べます。ヒューマンアカデミーの一般コースの場合、受講料と入学金を合わせただけで434,760円になり、ここに試験料や教材費などが加わります。保育の経験がない人にとっては、まとまった支出です。

支払い方法として分割払いを用意している学校もあります。分割の手数料を含めた支払総額と、途中でやめた場合の返金の条件も、申し込む前に書面で確かめておくと安心です。

教育訓練給付の対象かどうかを確かめる

国の教育訓練給付制度とは、働く人の学び直しを支えるため、厚生労働大臣が指定した講座を修了したときに受講料の一部が雇用保険から支給される仕組みです。対象になるかどうかは講座ごとに決まり、受ける人にも雇用保険の加入期間などの条件があります。チャイルドマインダーの講座が対象かどうかは、厚生労働省の教育訓練給付制度のページから講座を検索するか、学校に問い合わせて確かめてください。ここで対象と書かれていない講座は、給付を前提にしないほうが安全です。

自治体の研修という選択肢

少人数の保育に関わる道は、民間資格だけではありません。都道府県や市町村は、子育て支援員研修を実施しています。子育て支援員研修とは、国が定めた基本研修と専門研修を修了した人に修了証書が交付され、地域の保育や子育て支援の仕事に就くための知識を身につけたと認められる研修です。専門研修には、家庭的保育や小規模保育で働く人向けのコースがあります。受講料は無料か低い額に抑えられていることが多いものの、日程や定員、受講の条件は自治体ごとに違うので、住んでいる都道府県や市町村の募集要項で確かめます。

家庭的保育者を目指す場合は、前の章で見たとおり市町村長の研修の修了が条件になります。公的な少人数保育の仕事に就くことが目的なら、民間資格より先に自治体の研修と募集を調べたほうが、費用をかけずに近道になる場合があります。

保育士・ベビーシッター・子育て支援員との違い

チャイルドマインダーと近い仕事や資格を比べると、次のようになります。

名称 資格の種類 取り方 主な働く場
保育士 国家資格 国家試験に合格、または指定の養成施設を卒業 認可保育所、認定こども園、施設
家庭的保育者 市町村長の認定 市町村長の研修を修了した保育士など 市町村の認可を受けた家庭的保育事業
子育て支援員 自治体の研修の修了 基本研修と専門研修を修了 小規模保育、一時預かり、放課後児童クラブなど
ベビーシッター 資格の定めなし 事業者の研修、民間資格など 利用者の自宅での訪問型保育
チャイルドマインダー 民間資格 養成講座の修了と認定試験 自宅での預かり、訪問型保育、保育施設

ベビーシッターとチャイルドマインダーは、どちらも少人数を個別に見る点で似ています。一般に、ベビーシッターは利用者の家に出向いて一時的に預かる形を指すことが多く、チャイルドマインダーは自宅も含めて継続的に関わり、子どもの育ちを長く見守る考え方を重視しています。ただし、法律上はどちらも認可外の保育として同じ届出の枠組みに入るため、呼び名の違いで守る決まりが変わるわけではありません。

保育士の資格を持っている人がチャイルドマインダー資格を取る場合は、国家資格で保育の専門性を示し、民間資格で少人数保育と個人事業の運営を学んだことを示す、という組み合わせになります。保育士の資格がない人がまず働く場を広げたいなら、保育士の資格を目指す道と、自治体の研修を受ける道も合わせて比べてください。

資格を取ったあとの働き方

自宅で預かる

自宅の一室を使って、近所の子どもを預かる働き方です。通勤がなく、自分の子育てと両立しやすい一方で、預かる部屋の安全対策、食事やおやつの衛生管理、事故への備えをすべて自分で整える必要があります。先に見たとおり、事業として預かるなら自治体への届出が必要です。賃貸住宅の場合は、契約で事業としての使用が認められているかも確かめます。

利用者の家に出向く

利用者の家で保育する訪問型の働き方です。ベビーシッターの派遣会社に登録して紹介を受ける方法と、個人で利用者を見つける方法があります。会社に登録する場合は、研修や保険、トラブル時の相談先を会社が用意していることが多く、初めての人でも始めやすい形です。個人で受ける場合は、料金も契約もすべて自分で決められる代わりに、責任もすべて自分が負います。

保育施設や子育て支援の場で働く

保育所、認定こども園、企業の事業所内保育、一時預かりの施設などで、補助的な立場で働く道もあります。チャイルドマインダー資格を応募の条件にしている求人は多くありませんが、少人数保育や救急対応を学んだことは、面接で学んだ中身を説明する材料になります。応募の条件に保育士や子育て支援員の修了を求める職場もあるので、求人の条件をよく読んで判断します。

地域の子育て支援に関わる

市区町村のファミリー・サポート・センターのような、地域で子育てを助け合う仕組みに参加する道もあります。報酬は高くないことが多いものの、地域の家庭とのつながりができ、個人での預かりを始める前の経験の場にもなります。

自宅や訪問で預かる前に確かめること

安全と事故への備え

少人数の保育では、保育者が1人で子どもを見る時間が長くなります。乳幼児の睡眠中の事故、誤飲、転落、食物アレルギーへの対応は、事前の準備で防げる部分が大きいものです。講座で救急救護を学んだら、それを定期的に練習し直すことが大切です。万が一の事故に備えて、賠償責任保険の加入を検討し、補償の範囲を確かめておきます。

契約書と記録

保護者との間で、料金、キャンセルの扱い、預かる時間、病気のときの対応、緊急連絡先、食事やアレルギーの情報を取り決め、書面に残します。預かった日の様子、体温、食事、睡眠、けがの有無を記録して保護者に伝えることは、信頼を築くうえでも、トラブルを防ぐうえでも欠かせません。

お金と手続き

個人で預かりを行う場合、受け取る報酬は事業の収入として扱われ、一定の所得があれば確定申告が必要になります。開業届や青色申告の扱い、経費にできるものの範囲は、収入の額や事情で変わるので、税務署や税理士に確認してください。会社員として働きながら副業で預かる場合は、勤め先の就業規則で副業が認められているかも確かめます。

講座を選ぶときに確かめたい5つのこと

チャイルドマインダーの講座は、名前が似ていても中身が大きく違います。申し込む前に、次の5つを説明会や資料で確かめてください。

  1. 認定団体と資格の正式な名称。どの団体が認定し、修了証や認定証にどんな名称が書かれるのかを確かめます。履歴書に書くときも、この正式な名称を使います。
  2. 時間数と学び方。通学か通信か、実習があるか、修了までの期間はどのくらいかを確かめます。働きながら学ぶなら、欠席したときの振替の仕組みも大切です。
  3. 救急対応の内容。乳幼児の心肺蘇生や誤飲への対応を実技で学べるか、修了後に更新の講習があるかを確かめます。少人数保育では、保育者が1人で判断する場面が多いためです。
  4. 総額と返金の条件。受講料、入学金、試験料、教材費、登録料、年会費を合わせた総額と、途中でやめたときに戻る額を書面で確かめます。
  5. 修了後の支援。仕事の紹介、開業の相談、卒業生の交流の場があるかを確かめます。資格を取ったあとに何をするかが決まっていない人ほど、この支援の有無で結果が変わります。

この5つを複数の講座で比べると、費用の差がどこから来ているのかが見えてきます。受講料が高い講座は、実習や救急の講習、修了後の支援が厚いことがあります。逆に費用が低い講座は、通信で学ぶ部分が多いことがあります。自分に必要なものと、なくても困らないものを分けて選ぶのが、費用を無駄にしない方法です。

自宅で預かる日の流れの例

自宅で2人の子どもを日中に預かる場合を例に、1日の流れを描くと、仕事のイメージがつかみやすくなります。時間や内容は家庭や子どもの年齢によって変わるので、あくまで一例です。

朝は、保護者から子どもを受け取るときに、前の晩の睡眠、朝食、体温、機嫌、薬の有無を聞き取ります。ここで聞き漏らすと、日中の体調の変化に気づくのが遅れます。受け取ったら、子どもが落ち着くまで好きな遊びに付き合い、その日の天候と体調を見て、散歩に出るか室内で過ごすかを決めます。

昼前には食事の準備をします。アレルギーのある子どもを預かる場合は、保護者から聞いた食べられない食材を、調理の前に改めて確認します。食後は午睡の時間です。乳児の睡眠中は、うつ伏せになっていないか、呼吸に異常がないかを一定の間隔で確かめ、記録に残します。

午後は、おやつと遊びを挟みながら、お迎えの時間に向けて子どもの様子を整えます。お迎えのときには、その日に食べた量、眠った時間、遊んだ内容、気になったことを保護者に伝えます。子どもを送り出したあとは、部屋の片付けと消毒、記録の整理、翌日の準備をして1日が終わります。

この流れを見ると、保育そのものに加えて、聞き取り、記録、衛生管理、報告といった仕事が多いことが分かります。講座でこれらを体系的に学んでおくと、実際に預かり始めたときに慌てずに済みます。

収入と費用回収の考え方

チャイルドマインダーの収入は、働き方と地域、預かる人数と時間によって大きく変わるため、一律の相場を示すことはできません。個人で預かる場合は、料金を自分で決めるので、地域のベビーシッターや一時預かりの料金を調べたうえで、保険料や消耗品、交通費などの経費を差し引いて手元に残る額を考えます。

講座の費用を回収できるかを考えるときは、総額を、1か月に見込める手取りで割ってみると現実的な判断ができます。たとえば講座の総額が45万円で、経費を引いた手取りが1か月あたり3万円なら、回収には15か月かかる計算です。この期間を受け入れられるか、そもそも1か月にどれだけの預かりが見込めるかを、開業する地域の需要と合わせて考えてください。数字は例であり、実際の収入を約束するものではありません。

料金を決める手順

個人で預かる場合の料金は、次の順番で考えると決めやすくなります。

  1. 地域の相場を調べる。近くの一時預かりの施設や、訪問型保育の会社が公開している料金を見て、利用者が比べる基準を知ります。
  2. 経費を書き出す。保険料、おもちゃや衛生用品、食材、交通費、通信費、講習の更新費用など、1か月にかかる費用を並べます。
  3. 時間の単価と最低利用時間を決める。短時間の利用が続くと移動や準備の時間が割に合わなくなるため、最低の利用時間を決めておく人が多くいます。
  4. 早朝や夜間、きょうだいの同時預かり、キャンセルの料金を決める。あとから変えるとトラブルの元になるので、最初の契約で示します。
  5. 3か月ほど続けてから見直す。実際の利用の入り方と手元に残る額を見て、料金と受け付ける時間帯を調整します。

料金を相場より大きく下げると、利用者は集まっても続けるほど苦しくなります。安さより、報告の丁寧さや安全への備えといった、選ばれる理由を作るほうが長く続けやすくなります。

講座を選ぶときは、受講料の高さだけで判断せず、修了後に仕事の紹介や開業の支援があるか、卒業生がどのような働き方をしているかも説明会で聞いておくと、費用と見返りを比べやすくなります。

向いている人と、取る前に考えたいこと

向いている人

チャイルドマインダーに向いているのは、1人ひとりの子どもとじっくり関わりたい人、家庭の方針を尊重しながら柔軟に対応できる人、保護者との連絡をこまめに取れる人です。自宅で預かる場合は、安全管理や記録、お金の管理を地道に続けられることも求められます。

反対に、決まった時間に区切って働きたい人や、同僚と相談しながら判断したい人には、個人で預かる形は負担が大きく感じられることがあります。子どもの急な発熱や保護者のお迎えの遅れなど、予定どおりに進まない場面が日常的に起きるからです。そうした人は、まず保育施設や一時預かりの場で働き、少人数保育の現場を経験してから個人での預かりを考える順番も選べます。

取る前に考えたいこと

民間資格であるため、資格そのものが就職や開業を保証するわけではありません。取る前に、次の点を自分に問いかけてみてください。

  • 働きたいのは、自宅での預かりか、訪問か、施設か
  • 公的な家庭的保育者や子育て支援員の研修で目的が達成できないか
  • 講座の総額を、どのくらいの期間で回収するつもりか
  • 自宅の環境や家族の理解は整っているか
  • 届出や保険など、事業として必要な準備を自分で進められるか

これらに答えたうえで、それでも少人数保育を深く学びたい、個人で預かる仕事に必要な知識をまとめて身につけたいと考えるなら、チャイルドマインダー資格は学びの道筋として役立ちます。

将来性と転職への生かし方

共働きの家庭が増え、子どもを少人数で丁寧に見てほしいという需要は、一時預かりや訪問型の保育の広がりとして表れています。一方で、子どもを預かる仕事では安全への目がいっそう厳しくなっており、届出や研修の仕組みも年ごとに見直されています。将来性は「資格を持っているかどうか」より、制度の変化を追いかけ、安全と信頼を積み重ねられるかどうかで決まると考えたほうが現実に近いでしょう。

転職に生かす場合は、資格名だけを履歴書に書くのではなく、講座で学んだ救急対応や保護者対応、記録の取り方を具体的に説明できるようにしておくと、保育の現場でも評価されやすくなります。履歴書には、認定団体が示す正式な名称で書くことも大切です。

個人で子どもを預かる仕事を続けるために

フリーランスや在宅の仕事を2004年から仲介してきた運営者として見てきた限りでは、個人で長く仕事を続けている人ほど、技術そのものより「この人に任せると安心できる」という関係づくりに時間を使っています。子どもを預かる仕事はその傾向がとくに強く、1回の丁寧な報告や、約束した時間を守る積み重ねが、次の依頼や紹介につながります。

もう1つ見えてくるのは、仲介の手数料が重い働き方ほど、受け手の手取りが薄くなり、続けるのが難しくなるという構造です。利用者と直接やり取りできる関係を作れれば、同じ料金でも受け手の手元に残る額が厚くなり、利用者はその分を預かりの時間に回せます。個人で預かりを受けるなら、紹介サービスの手数料の仕組みも事前に比べておくとよいでしょう。

個人で仕事を受けるときに必要になる文章の力も、見落とされがちな要素です。保護者への連絡帳、契約書、料金の案内、自己紹介の文章は、どれも信頼に直結します。ビジネス文書の基本を学べる資格として、ビジネス文書検定の内容を確かめておくと、連絡や案内の文章を整える手がかりになります。自分の経歴や強みを見せるページを作るときは、在宅の書く仕事向けのWebライターのポートフォリオの作り方|案件獲得率が上がるテンプレート付き【2026年版】で紹介している、実績と得意分野を短く伝える考え方が応用できます。

また、保育や福祉の事業所で働く人の研修費用を国の助成金で支える仕組みもあります。福祉の事業所が人材育成に使える助成金の考え方は、福祉用具貸与事業所のスキルアップ助成金2026|人材開発支援助成金の活用法で解説しています。勤め先の事業所が研修を支援してくれるかどうかを確かめるときの参考になります。

チャイルドマインダー資格は、取ること自体が目的ではなく、少人数の子どもを安全に預かり、保護者から信頼される働き方を作るための入口です。資格の性格、公的な研修との違い、届出の決まりを押さえたうえで、自分に合った働き方を選んでください。文章で信頼を伝える力を伸ばしたいときは、ビジネス文書検定の出題範囲から、連絡文や案内文の書き方を学ぶところから始められます。

よくある質問

Q. チャイルドマインダー資格は国家資格ですか?

国家資格ではなく、民間の団体が認定する資格です。保育士のように法律で定められた資格ではないため、取得しても認可保育所の保育士の代わりにはなりません。少人数保育の知識や、個人で預かる仕事の運営を学んだことを示す資格と考えると、性格をつかみやすくなります。

Q. 資格を取るのにどのくらいの費用がかかりますか?

講座によって違います。ヒューマンアカデミーの一般コースは受講料379,760円と入学金55,000円(いずれも税込)で、試験料や教材費などが別に必要と案内されています。比べるときは受講料だけでなく、入学金、試験料、教材費を合わせた総額で確かめてください。

Q. 資格があれば自宅ですぐに子どもを預かれますか?

資格の有無とは別に、事業として子どもを預かる場合は、認可外の保育として事業開始から1か月以内に都道府県や市への届出が求められます。届出先や様式は地域で違うので、始める前に住んでいる地域の担当課で手続きを確かめてください。

Q. 保育士の資格があってもチャイルドマインダー資格を取る意味はありますか?

保育士の資格がある人は、少人数保育の考え方や、個人で預かるときの契約やリスク管理を学ぶ目的で取ることがあります。保育の実務経験がある人向けに、時間数を短くした有資格者向けのコースを用意している講座もあるので、条件に合うかを確かめてから選ぶと費用を抑えられます。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年2月24日最終更新:2026年11月3日
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