スカイマークの情報漏洩|採用問い合わせ488名と問い合わせた人がすること 2026


この記事のポイント
- ✓スカイマークの情報漏洩について
- ✓2016年3月から2020年2月に新卒・既卒採用の問い合わせをした488名の氏名やメールアドレス
- ✓学校名や勤務先が閲覧可能な状態だった件を公式発表から整理
スカイマーク株式会社は、2026年10月19日、新卒・既卒採用のお問い合わせの管理画面でアクセス制限が適切に設定されておらず、2016年3月から2020年2月までに採用お問い合わせフォームから問い合わせた488名の情報が、2016年3月から2026年10月16日まで閲覧可能な状態だったと発表しました。対象の情報は氏名、氏名のカナ、メールアドレス、学校名・学部学科名または勤務先・部署名、お問い合わせの内容で、住所、電話番号、クレジットカード情報などは含まれていないとされています。外部からの攻撃の痕跡や、第三者による閲覧・流出・二次被害は、現時点で確認されていないとしています。
その時期にスカイマークの採用について問い合わせた人がまずすることは3つです。スカイマークや採用担当、航空業界の人材会社を名乗るメールや電話に注意すること。当時のメールアドレスを今も使っているなら、そのアドレスに届く採用関連の連絡を一度疑ってから開くこと。気になる点があれば、スカイマークの個人情報お問い合わせ窓口にメールで問い合わせることです。
この記事は、2026年10月20日時点でスカイマークが公式に発表している内容だけをもとに、何が起きたか、どの情報が対象か、問い合わせた人がいま何をすればよいかを順に整理します。報道の数字は使っていません。
スカイマークの発表を一言で言うと
今回の発表は、「外部から攻撃されて盗まれた」という種類の話ではありません。採用の問い合わせを管理する画面に、本来かけておくべきアクセス制限が十分にかかっておらず、その画面のアドレスを知っていれば社外からも見られる状態になっていた、という話です。
スカイマークによると、2026年10月16日に社員がこの状態に気づき、同じ日に外部から閲覧できないようにしました。2025年6月9日以降のアクセスの記録では、この画面へのアクセスは無かったことを確認したとしています。一方で、それより前の期間はアクセスの記録が残っておらず、第三者が見た形跡があるかどうかは確認できていない、とも書いています。
つまり、2025年6月9日から2026年10月16日までの約1年4か月は、誰も見ていないことが記録で確かめられています。それより前の約9年間は、見られたかどうかが分からない、という整理です。発表は「現時点で第三者による閲覧や情報の流出、および二次被害は確認されておりません」としています。
| 項目 | 発表の内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2026年10月19日 |
| 対象 | 2016年3月から2020年2月に採用お問い合わせフォームから問い合わせた488名 |
| 閲覧可能だった期間 | 2016年3月から2026年10月16日まで |
| 原因 | 管理画面のアクセス制限の設定が不十分だった |
| 外部からの攻撃 | 痕跡は確認されていない |
| 第三者の閲覧 | 2025年6月9日以降はアクセスなし。それ以前は記録が無く確認できない |
| 対応 | 2026年10月16日に外部から閲覧できないよう対応 |
488名という数は、問い合わせをした人の人数です。一人が何度か問い合わせていた場合も、人数として数えられていると読めます。件数ではなく「名」で書かれている点は、発表の表現どおりに受け取ってください。
公表の経緯と、分かっていること
時系列で並べると、次のようになります。日付はすべてスカイマークの発表に書かれたものです。
- 2016年3月:管理画面が社外から閲覧可能な状態になった時期の始まり。対象の問い合わせもこの月から
- 2020年2月:対象の問い合わせの最後の月
- 2025年6月9日:この日以降のアクセスの記録が残っており、該当の画面へのアクセスは無かった
- 2026年10月16日:社員が社外から閲覧可能な状態を発見し、同日に閲覧できないよう対応
- 2026年10月19日:「新卒・既卒採用お問い合わせフォームでお預かりした個人情報の取り扱いに関するお詫びとお知らせ」を発表
発表は10月19日の1本です。スカイマークのプレスリリースの一覧を10月20日に確かめたところ、この件の続報や訂正は出ていませんでした。
問い合わせの時期が2016年3月から2020年2月なので、対象の人の多くは、当時就職活動をしていた学生か、転職を考えていた社会人です。2026年の今では、当時の学生は社会人になっていることが多く、当時の社会人は別の会社に移っていることもあるでしょう。発表を知らずにいる人も多いはずなので、心当たりのある人は、身近な同期や当時の就職活動の仲間にも知らせてあげると親切です。
発表には、管理画面が日常業務では使われておらず、社内でもアドレスを知っている人は限られていた、とも書かれています。また、スカイマークのホームページなどからこの画面へのリンクは張られておらず、アドレスを直接知っていなければたどり着けない状態だったとしています。
閲覧可能な状態にあった項目と、含まれない項目
閲覧可能な状態にあった情報は、新卒の人と既卒の人で少し違います。会社が「含まれていない」と明記した項目は、右側に分けました。
| 区分 | 閲覧可能な状態にあった情報 | 含まれていないと明記された情報 |
|---|---|---|
| 新卒の人 | 氏名、氏名のカナ、メールアドレス、学校名・学部学科名、お問い合わせの内容 | 住所、電話番号、クレジットカード情報など |
| 既卒の人 | 氏名、氏名のカナ、メールアドレス、勤務先・部署名、お問い合わせの内容 | 住所、電話番号、クレジットカード情報など |
パスワードは表に出てきません。問い合わせフォームはログインして使う仕組みではないので、パスワードを登録していないはずです。発表にもパスワードの記載はありません。
注意したいのは「お問い合わせの内容」です。採用の問い合わせでは、志望の職種、自分の経歴、選考への質問、体調や家庭の事情に触れた相談など、人によってはかなり踏み込んだことを書いていることがあります。何を書いたかは本人にしか分からないので、自分が当時どんな内容を送ったかを思い出しておくと、偽の連絡が来たときに見分けやすくなります。
既卒の人の「勤務先・部署名」も、扱いに気をつけたい情報です。当時の勤務先で、スカイマークへの転職を考えていたことが分かる情報だからです。ただし、閲覧可能だった画面に実際に誰かがアクセスしたかどうかは、2025年6月9日より前は分からず、それ以降はアクセスが無かったと確認されています。必要以上に心配するより、偽の連絡に備えるほうが現実的です。
原因は管理画面のアクセス制限の設定不足
原因について、スカイマークは「管理画面に対するアクセス制限の設定が不十分であったため」と説明しています。
当社が管理する新卒・既卒採用お問い合わせの管理画面において、アクセス制限が適切に設定されていなかったことから、2016年3月から2020年2月までに当社採用お問い合わせフォームよりお問い合わせをいただいた方の情報が、2016年3月から2026年10月16日まで閲覧可能な状態にございました。 出典: skymark.co.jp
アクセス制限とは、画面を見られる人を限る仕組みのことです。よくある方法は、ログインしないと開けないようにする、社内のネットワークからしか開けないようにする、といったものです。今回は、この制限が十分にかかっておらず、アドレスさえ分かれば社外からも見られる状態だった、という説明です。
「アドレスを知らなければたどり着けないから安全」という考え方は、一般に十分な対策とは言えません。アドレスは、メールの転送、ブラウザの履歴、検索エンジンの収集など、思わぬ経路で外に出ることがあるからです。スカイマークも、この点を原因として認め、他のシステムに同じ問題がないか点検を進めるとしています。
この種類の問題は、不正アクセスとは区別されます。外から壁を破って入った人がいるわけではなく、壁が最初から十分でなかった、という問題です。そのため、件数や期間が長くても、実際に情報が持ち出されたとは限りません。発表でも、外部からの攻撃の痕跡は確認されていないとしています。
スカイマークの対応と、問い合わせ窓口
スカイマークが発表している対応は次の2つです。
- 判明した当日(2026年10月16日)に、外部から該当の画面を閲覧できないよう措置を講じた
- 他のシステムに同様の問題がないか点検を進め、再発防止に取り組む
対象の488名に個別に連絡するかどうかは、発表に書かれていません。補償やお詫びの品についても記載がありません。書かれていないことは推測できないので、この記事でも触れません。
問い合わせ窓口は、発表に次のとおり載っています。電話番号と受付時間は載っておらず、メールでの受付です。
| 窓口の名前 | 連絡方法 |
|---|---|
| スカイマーク株式会社 個人情報お問い合わせ窓口 | Email [email protected] |
問い合わせるときは、件名に「採用お問い合わせフォームの件」などと入れ、本文には問い合わせた時期(年と月のおおよそ)、当時の氏名、当時使っていたメールアドレスを書くと、相手が確かめやすくなります。住所や電話番号、パスワードなど、今回の対象に含まれていない情報をわざわざ送る必要はありません。
このメールアドレスは、スカイマークが公式の発表に載せたものです。似たアドレスから「お問い合わせありがとうございます。本人確認のため」と称して情報を求める返信が来たら、送信元のアドレスが発表のものと完全に一致しているかを確かめてください。
自分が対象かどうかを確かめる方法
対象になるのは、2016年3月から2020年2月までに、スカイマークの新卒・既卒採用のお問い合わせフォームから問い合わせた人です。エントリーや選考の応募そのものではなく、「お問い合わせフォーム」からの問い合わせが対象だと発表されています。
自分が問い合わせたかどうかは、次の順に確かめると分かりやすいです。
- 当時使っていたメールアドレスの受信箱で「スカイマーク」「SKYMARK」「採用」で検索し、問い合わせへの返信や受付のメールが残っていないかを見る
- 当時の就職活動や転職活動の記録(手帳、スケジュールアプリ、メモ)に、スカイマークへの問い合わせの記録がないかを見る
- 思い出せない場合は、個人情報お問い合わせ窓口にメールで確かめる
大学のメールアドレスで問い合わせた人は、卒業してアドレスが使えなくなっていることがあります。その場合は、受信箱を確かめることはできませんが、そのアドレスに偽の連絡が届いても、本人が受け取ることはありません。逆に、個人のメールアドレスを今も使っている人は、そのアドレスに届く連絡に注意が要ります。
なお、エントリーした人、選考を受けた人の情報が今回の対象に入っているとは、発表には書かれていません。対象はあくまで「お問い合わせフォームから問い合わせた人」です。対象外の人まで不安になる必要はありません。
問い合わせた人がすること
今回の対象の情報には、パスワードもカード情報も住所も電話番号も入っていません。そのため、パスワードの変更やカードの停止といった対応は、この件のためだけには必要ありません。いちばん気をつけたいのは、氏名、メールアドレス、学校名や勤務先を組み合わせた、本物らしく見える偽の連絡です。
たとえば次のような連絡が考えられます。
- 「以前お問い合わせいただいた件で、特別な選考のご案内があります」と、リンクを開かせるメール
- 「航空業界に興味がある方へ」と、出身校や勤務先の名前を出して近づいてくる人材紹介を名乗る連絡
- 「個人情報の件でお詫びの手続きが必要です」と、口座番号やカード番号を求める連絡
スカイマークは、この件に関してメールで個人情報の入力、パスワードの入力、金銭の振り込みなどを頼むことは一切ないと明記しています。
本件に関し、当社からメールで個人情報の入力、パスワードの入力、金銭のお振込みなどをお願いすることは一切ございません。偽情報などには十分にご注意ください。 出典: skymark.co.jp
この一文は、偽の連絡を見分けるときの物差しになります。スカイマークを名乗って、入力や振り込みを求めてくる連絡が来たら、それだけで偽物と判断できます。
気をつけたいのは、偽の連絡がスカイマークを名乗るとは限らない点です。出身校の名前や勤務先の名前を知っていると、同窓会、大学のキャリアセンター、勤務先の人事部などを装う連絡も作れます。名乗っている相手が誰であれ、急に届いた連絡で入力や振り込みを求められたら、その相手の公式の連絡先に自分から問い合わせて確かめてください。
偽のメールや電話の見分け方
偽の連絡を見分けるときに見るポイントは次のとおりです。
- 送信元の表示名だけでなく、メールアドレスのドメインを見る。表示名は誰でも自由に変えられる
- 本文のリンクにマウスを重ねたり、長押ししたりして、表示されるアドレスが公式のものかを確かめる
- 「本日中」「至急」「アカウント停止」など、急がせる言葉があったら一度手を止める
- 電話で個人情報を聞かれたら、その場では答えず、いったん切って公式の番号にかけ直す
- 「お詫びの品を送るので住所を教えて」という連絡は、発表にお詫びの品の記載がないことを思い出す
警察庁は、フィッシングの文面に「個人情報の漏えい」「不正アクセス検知」など、切迫感をあおる言葉がよく使われると注意を呼びかけています。漏えいの報道が出た直後は、まさにその言葉を使った偽の連絡が届きやすい時期です。手口の例は警察庁のフィッシング対策のページで確かめられます。
もし偽のサイトにパスワードを入れてしまったら、すぐにそのサービスの正規のサイトからパスワードを変え、同じパスワードを使っている他のサービスも変えます。二段階認証を設定していないサービスは、この機会に設定しておくと、パスワードが知られてもログインされにくくなります。二段階認証とは、パスワードに加えて、スマホに届く番号などを入れないとログインできない仕組みのことです。種類ごとの違いはMFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版で比べています。
自分のメールアドレスが、今回の件とは別の過去の漏えいに含まれていないかも、無料で調べられます。手順は漏えいを調べる方法で説明しています。今回のアドレスが他の漏えいにも含まれていると、偽の連絡が届く可能性はさらに高くなるので、合わせて確かめておくと安心です。
当時のメールアドレスの種類ごとに考える
対象の情報のうち、実際に偽の連絡に使われやすいのはメールアドレスです。ただ、問い合わせに使ったメールアドレスが今どうなっているかで、気をつけ方が変わります。当時どのアドレスを使ったかを思い出して、次の表で当てはまるものを確かめてください。
| 当時使ったアドレス | 今の状態の例 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 大学から配られたアドレス | 卒業後に使えなくなっていることが多い | 本人に届かないので、偽の連絡の心配は小さい。卒業後も転送設定を残している場合は、転送先の受信箱に注意する |
| 個人で作ったフリーメール | 今も使っていることが多い | 採用や航空会社を名乗る連絡に注意する。他のサービスの登録にも使っているなら、そのアドレスで二段階認証を設定しておく |
| 当時の勤務先のアドレス | 転職して使えなくなっていることもある | まだ同じ会社にいるなら、勤務先の受信箱に偽の連絡が届く可能性がある。会社の情報システムの担当に相談するかは、社内の決まりに沿って判断する |
| 携帯電話会社のアドレス | 乗り換えで使えなくなっていることもある | 使い続けているなら、SMSと同じように、リンクを開く前に送信元を確かめる |
勤務先のアドレスで問い合わせていた人は、迷うところです。勤務先に知らせるべきかどうかは、会社の決まりや、届いた連絡の内容で変わります。会社のメールに偽の連絡が届いた場合は、多くの会社で情報システムの担当に知らせる決まりがあるので、それに従ってください。今回の発表だけを理由に、勤務先に事情を説明する義務があるわけではありません。
アドレスが今も使えるかどうか分からない場合は、そのアドレスで登録しているサービスがないかを、パスワード管理のアプリや端末に保存されたログイン情報から探すと見当がつきます。
同期や知人に知らせるときの伝え方
2016年から2020年に就職活動や転職活動をしていた人の中には、同じ時期にスカイマークへ問い合わせた友人や同期がいる人もいるでしょう。発表は10月19日に出たばかりで、当時の問い合わせを覚えていない人も多いはずです。知らせてあげると、その人も偽の連絡に備えられます。
知らせるときは、次のように事実だけを短く伝えると、相手を不安にさせすぎずに済みます。
- スカイマークが2026年10月19日に発表したこと
- 対象は2016年3月から2020年2月に採用のお問い合わせフォームから問い合わせた488名であること
- 対象の情報に住所、電話番号、カード情報は含まれないと書かれていること
- 第三者の閲覧や二次被害は、現時点で確認されていないと書かれていること
- スカイマークはメールで入力や振り込みを頼むことは無いとしていること
伝えるときに、発表のリンクを転送するのは避けたほうが無難です。リンク付きのメッセージは、偽の連絡と区別がつきにくくなるからです。「スカイマークの公式サイトのプレスリリースに出ている」と伝えて、相手に自分で開いてもらうのが確かです。
もし偽の連絡を受け取って、お金を払ってしまった、個人情報を答えてしまったという人がいたら、消費者ホットライン188に相談できます。近くの消費生活センターにつないでくれる番号で、相談は無料です(通話料はかかります)。詳しくは消費者ホットラインのページで確かめられます。
「閲覧可能な状態」は漏えいにあたるのか
今回の発表は、タイトルに「漏えい」という言葉を使っていません。「個人情報の取り扱いに関するお詫びとお知らせ」です。一方、検索では「スカイマーク 情報漏洩」と調べる人が多く、言葉の受け取り方に差があります。
個人情報保護委員会は、会社が報告をしなければならない漏えいの例として、「システムの設定ミス等によりインターネット上で個人データの閲覧が可能な状態となり、当該個人データに係る本人の数が1,000人を超える場合」を挙げています。つまり、閲覧可能な状態になったこと自体も、漏えいやそのおそれとして扱われる場合がある、ということです。条件の詳しい内容は個人情報保護委員会の漏えい等の対応のページにまとまっています。
今回の対象は488名で、この例の1,000人という線より少ない人数です。報告の義務に当たるかどうかは、他の条件も含めて判断されるもので、外から断定はできません。スカイマークが個人情報保護委員会に報告したかどうかも、発表には書かれていません。
利用者の側から見て大事なのは、言葉の違いではなく、自分の情報が誰かに見られた可能性があるかどうかです。今回は、2025年6月9日以降は見られていないと確認され、それ以前は確認できない、という状況です。見られたと決まったわけではありませんが、見られていないとも言い切れないので、偽の連絡に備えておくのが現実的な対応です。
個人情報の扱いについて会社に苦情や質問がある場合は、個人情報保護委員会の個人情報保護法相談ダイヤルに相談できます。電話番号は03-6457-9849、受付時間は9時30分から17時30分(土日祝日と年末年始を除く)です。会社のやり方が違法かどうかの判断はしないと明記されていますが、ガイドラインに沿った助言を受けられます。詳しくは個人情報保護法相談ダイヤルのページで確かめられます。
続報が出たときに確かめたい点
10月19日の発表は、判明から3日後に出されたものです。スカイマークは他のシステムの点検を進めるとしているので、点検の結果や再発防止策について、改めて知らせが出る可能性があります。続報が出たら、次の点を確かめると、自分にとっての意味が分かりやすくなります。
- 488名という人数や、閲覧可能だった項目に変更があるか
- 2025年6月9日より前の期間について、閲覧の有無が新たに分かったか
- 対象の人へ個別に連絡するかどうか、その方法(メールか郵送か)
- 他のシステムの点検で、同じような問題が見つかったか
- 問い合わせ窓口に変更があるか
とくに3は、偽の連絡を見分ける手がかりになります。会社が「メールで個別に連絡する」と発表すれば、電話やSMSで届いた連絡は疑ってかかれます。続報の中身と、届いた連絡の中身が一致しているかを見るのが、いちばん確かな見分け方です。
続報は、スカイマークの公式サイトの会社情報の中にあるプレスリリースの一覧に出ると考えられます。確かめるときは、検索結果やSNSの投稿から飛ぶのではなく、ブラウザのブックマークや、自分で入力したアドレスから公式サイトを開いてください。漏えいの発表の直後は、本物そっくりの偽のサイトが作られることがあります。
採用の問い合わせで送る情報を見直す
今回の件は、就職活動や転職活動で企業に送る情報が、長い年月にわたって残り続けることを示しています。2016年の問い合わせが、2026年の今も管理画面に残っていました。問い合わせた人の多くは、自分の問い合わせが10年近く保存されているとは考えていなかったはずです。
企業の採用の問い合わせフォームやエントリーフォームに情報を送るとき、送る側が気をつけられることがあります。
- 問い合わせには、必要な情報だけを書く。体調や家庭の事情など、選考に関係のない個人的なことは、面接など相手が確かな場で伝える
- 転職活動の問い合わせには、今の勤務先のメールアドレスを使わない。個人のメールアドレスを使う
- 就職活動用のメールアドレスを分けておくと、後で偽の連絡が来ても、仕事や普段使いの受信箱に影響しにくい
- 企業のプライバシーポリシーで、問い合わせ情報をどのくらいの期間保存するかが書かれていれば確かめておく
採用のやり取りでは、相手に失礼のない文面を書くことに気を取られて、何を送るかを考える余裕がなくなりがちです。ビジネスの文面の基本を押さえておくと、必要なことだけを短く伝えられるようになります。ビジネス文書検定の資格ガイドでは、試験で問われる文書の書き方と、仕事で役立つ場面を紹介しています。
企業の側から見ると、今回の件は、日常業務で使わなくなった画面やデータが、そのまま残り続けることの危うさを示しています。スカイマークは、他のシステムにも同じ問題がないか点検を進めるとしています。
在宅で採用や問い合わせの窓口を受け持つ人が気をつけること
在宅で仕事をする人の中には、企業から採用の問い合わせ対応や、応募者の管理を任されている人がいます。採用代行と呼ばれる仕事で、応募者の情報を扱う管理画面を、自宅から使うこともあります。今回の件は、そうした立場の人にとっても他人事ではありません。
取引先から預かった応募者の情報を扱うとき、気をつけたいのは次の点です。
- 管理画面にログインが必要か、誰でも開ける状態になっていないかを、使い始めるときに確かめる
- 管理画面のアドレスを、チャットやメールに貼りっぱなしにしない
- 仕事が終わったら、自分の端末に保存した応募者の一覧を削除し、取引先にそのことを伝える
- 設定の不安に気づいたら、自分で直そうとせず、取引先にすぐ知らせる
万一、自分が関わる管理画面で同じような状態が見つかった場合、個人情報保護法の上で報告や本人への通知の義務を負うのは、基本的にはその情報を事業で使っている取引先の会社です。ただし、業務委託の契約で、問題に気づいたらすぐに知らせることが決められていることが多く、知らせる時期が遅れると取引の信頼に関わります。どこまでが自分の責任になるかは契約の内容や事情で変わるので、迷ったら取引先と、必要に応じて個人情報保護法相談ダイヤルで確かめてください。
中小の事業者がこうした設定の不備を防ぐための考え方は、中小企業のサイバーセキュリティ対策2026|IT導入補助金で防御力を強化する方法で取り上げています。小さな会社ほど、管理画面の設定を一人の担当者が見ていることが多く、外部の目で確かめる機会をつくることが大切です。
長く残る情報とどう付き合うか
2004年から在宅ワークとフリーランスの仲介を続けてきた運営者として見てきた範囲では、仕事の応募や問い合わせで送った情報は、送った本人が忘れた後も、相手の会社に長く残り続けます。応募した会社、問い合わせた会社、登録したサービスの数が増えるほど、自分の情報がどこに残っているかは分からなくなっていきます。
すべてを覚えておくことはできませんが、次のような習慣は、後で漏えいの発表を見たときに判断を早くしてくれます。
- 就職活動や転職活動、仕事の応募で使ったメールアドレスを決めておき、そのアドレスで送ったことを記録しておく
- 応募や問い合わせをした会社の名前と時期を、簡単な一覧に残しておく
- 使わなくなったサービスは、退会の手続きをして登録情報の削除を求める
今回のように、10年近く前の問い合わせが対象になる発表は、これからも出てくるはずです。そのとき「自分は問い合わせたことがあったか」をすぐに確かめられるだけで、余計な不安を抱えずに済みます。
セキュリティの知識は、自分を守るだけでなく、仕事にもつながります。@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、セキュリティ対策の支援や、社内向けの注意喚起の資料作りといった在宅で受けられる仕事の内容と、始め方をまとめています。今回のような発表を正しく読み解く力は、そうした仕事でもそのまま役に立ちます。
スカイマークの件は、2026年10月20日時点で、第三者による閲覧や流出、二次被害は確認されていないとされています。問い合わせた心当たりのある人は、偽の連絡に注意し、気になる点があれば個人情報お問い合わせ窓口にメールで確かめてください。
よくある質問
Q. スカイマークの件でパスワードを変える必要はありますか?
今回閲覧可能な状態にあったのは、氏名、氏名のカナ、メールアドレス、学校名・学部学科名または勤務先・部署名、お問い合わせの内容で、パスワードは含まれていません。この件のためだけにパスワードを変える必要はありませんが、偽のサイトに誘導されてパスワードを入れてしまわないよう、届いた連絡のリンクには注意してください。
Q. スカイマークの選考に応募しただけの人も対象ですか?
発表で対象とされているのは、2016年3月から2020年2月に新卒・既卒採用のお問い合わせフォームから問い合わせた488名です。エントリーや選考の応募をした人の情報が対象に含まれるとは書かれていません。心当たりがはっきりしない場合は、スカイマークの個人情報お問い合わせ窓口にメールで確かめてください。
Q. スカイマークからお詫びの連絡は来ますか?
2026年10月19日の発表には、対象の人へ個別に連絡するかどうか、お詫びの品があるかどうかは書かれていません。スカイマークを名乗ってお詫びの手続きや住所、口座番号を求める連絡が来ても、発表では入力や振り込みを頼むことは一切ないとしているので、応じないでください。
Q. スカイマークへの問い合わせは電話でできますか?
発表に載っている窓口は、個人情報お問い合わせ窓口のメールアドレス [email protected] だけで、電話番号は載っていません。問い合わせるときは、問い合わせた時期、当時の氏名、当時使っていたメールアドレスを書くと確かめてもらいやすくなります。住所やパスワードを送る必要はありません。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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