minneでポストカードが売れないときに見直す点|写真と説明文


この記事のポイント
- ✓minneでポストカードが売れないときに
- ✓どこを見直せばよいかを順番に整理します
- ✓閲覧数から購入までの4段で原因を切り分け
出品したのに、閲覧数が動かない。お気に入りは付くのに、買われない。こういうご相談、本当に多いんです。ポストカードは単価が低いぶんだけ気軽に始めやすくて、そのぶん出品数も多い。だから「作品の出来が悪いから売れない」と考えてしまう方が多いのですが、話を聞いていくと、原因は作品の外側にあることがほとんどです。
大丈夫です。売れない状態には、原因の型があります。この記事では、閲覧数から購入までの流れを4つの段に分けて、どこで止まっているかを見つける手順をお伝えします。そのうえで、写真と説明文の直し方、手数料と送料を踏まえた価格の決め方、レビューを集めるときに避けるべきことまで、順番に整理していきます。
売れない原因は、「見つからない」か「判断できない」のどちらか
まず、大きく2つに分けます。売れない状態は、次のどちらかです。
1つは、見つかっていない状態。作品ページまでたどり着いた人がほとんどいないので、良いか悪いかの判断すらされていません。この場合、写真をきれいに撮り直しても数字は動きません。直すのは、検索で引っかかる言葉と、一覧の中での見え方です。
もう1つは、見つかっているのに判断できない状態。ページは見られているのに、買う決め手が足りていません。サイズが分からない、紙の種類が分からない、何に使えるのか分からない、いつ届くのか分からない。この場合に直すのは、説明文と写真の中身です。
この2つを混同したまま直すと、手を動かしているのに結果が変わりません。相談を受けていて一番多いのは、見つかっていないのに写真を撮り直し続けているという状態です。順番を先に決めましょう。
もう1つ、頭に入れておいていただきたいことがあります。ハンドメイドの販売所は、出品数がとても多い場所です。minneは20の大カテゴリーと309の小カテゴリーを用意していて、作家とブランドの数は99万件を超えています。その中で、1点を出したその日に見つけてもらえると考えるのは、無理があります。時間がかかることは、あなたの作品の問題ではありません。
4つの段のどこで止まっているかを見る
数字を4つの段に分けて見ると、止まっている場所が分かります。
第1段。閲覧数。作品ページが開かれた回数です。ここが1日に数件しか動かないなら、見つかっていない状態です。直すのは検索される言葉と一覧での見え方です。
第2段。お気に入り。見た人のうち、気に入った人の割合です。閲覧が多いのにお気に入りが付かないなら、1枚目の写真と作品の印象が合っていない可能性があります。
第3段。カートに入る、または購入の画面まで進む。お気に入りは付くのに進まないなら、価格か送料か発送の日数で止まっています。
第4段。購入。ここまで来て止まる場合は、支払いの方法か、送料の総額に驚かれている可能性があります。
見る順番は、必ず第1段からです。第1段が動いていないのに第3段を直しても、何も変わりません。そして、数字を見る日は週に1度に決めてください。毎日見ると、動かない数字を見て気持ちが削れます。これ、本当に消耗します。
各段の数字は、販売者の管理画面から確認できます。minneでは有料のサブスクリプションに加入すると閲覧の分析を細かく見られる仕組みがありますが、最初は管理画面の基本の数字だけで十分に判断できます。
手数料と送料の計算を、先にやり直す
価格の話に入る前に、引かれる金額を正しく把握します。ここを把握していないと、売れても手元に残りません。
minneの販売手数料は、税込で10.659%です。そして、この手数料がかかる対象に注意が必要です。
初期費用・月額費用 すべて 0 円 販売手数料(税込) 10.659 % ※送料・オプション価格含 出典: minne.com
作品の価格だけでなく、送料と購入オプションの価格も含めた合計に対して手数料が計算されます。つまり、送料を高く設定すると、その送料にも手数料がかかります。「送料は実費だから」と思って高めに設定すると、実費より手取りが減る場合があります。
初期費用と月額費用はかかりません。有料のサブスクリプション「minne PLUS」に加入すると手数料が下がる仕組みがあり、ライトは10.615%で1か月あたり880円、スタンダードは10.505%で年払い16,500円(税込)、アドバンスは10.45%で年払い33,000円(税込)です。手数料の差だけで元を取るには相当な売上が必要なので、加入するのは販促の機能が必要になってからで構いません。
このほかに、売上を受け取るときの振込手数料がかかります。金額は最新の案内で確認してください。1回の振込額が小さいと、振込手数料の割合が重くなります。受け取る回数をまとめると、この負担が軽くなります。
ポストカード1枚を300円で売り、送料を200円に設定した場合、手数料の対象は500円です。そこから紙の原価、印刷の費用、封筒と補強材の費用、実際の送料が引かれます。この計算を1度やっておくと、価格をいくらにすべきかが自分で判断できるようになります。
1枚目の写真が、ほぼすべてを決める
一覧に並ぶのは1枚目の写真だけです。ここで選ばれなければ、2枚目以降は見られません。
一覧では、写真が小さく表示されます。だから、作品全体を引いて撮った写真は、何が写っているのか分からなくなります。ポストカードの場合、絵の主要な部分が画面の6割以上を占める大きさで写すと、小さくなっても伝わります。
背景は、作品より目立たないものを選びます。白い紙、無地の布、木の板。柄のある布や、花や小物をたくさん並べた写真は、雰囲気は出ますが一覧では何の作品か分かりません。
明るさは、自然光が入る窓際で撮るのが一番簡単です。直射日光は影が強く出るので、レースのカーテンを通した光が扱いやすいです。天井の照明だけで撮ると、色が黄色に転びます。
角度は、真上から撮ったものを1枚目にします。斜めから撮った写真は雰囲気が出ますが、絵が歪んで見えます。
そして、色です。ポストカードは実物と写真の色が違うと、届いたときに落胆されます。撮った写真を画面で見て、実物と並べて確かめてください。色が違う場合は、編集で少しずつ寄せます。
一覧に並んだ状態を自分の目で確かめる方法もあります。自分の作品を検索して、他の作品と並んだ画面を見てください。そこで自分の作品が沈んで見えるなら、直す点は明るさか大きさか背景のどれかです。
2枚目以降の写真で、判断に必要な情報を渡す
1枚目で興味を持ってもらえたら、2枚目以降で「買っていいか」を判断してもらいます。必要な写真は、だいたい決まっています。
大きさが分かる写真。手に持った状態、封筒に入れた状態、机の上に他の物と並べた状態。定規を添えた写真もありますが、手と一緒に写したほうが感覚が伝わります。
紙の質感が分かる写真。斜めから光を当てて、表面の凹凸が見える状態で撮ります。マットなのか、光沢があるのか、厚いのか。ポストカードを買う方は、ここを気にします。
裏面の写真。宛名の欄がどうなっているか、郵便番号の枠があるか。飾るために買う方にも、送るために買う方にも必要な情報です。
使っている場面の写真。額に入れた状態、壁に貼った状態、机に立てた状態。何に使えるかが分かると、買う理由ができます。
セットの内容が分かる写真。複数枚のセットで売る場合、全部を並べた写真を入れます。何が届くかが分からない状態では、買われません。
梱包の写真。どう包んで送るかが分かると、贈り物として使ってもらいやすくなります。
写真の枚数は、多ければよいわけではありません。上の6種類がそろっていれば足ります。似た写真を10枚並べると、見る側が疲れて離れます。
並べる順番も決めておいてください。1枚目に作品の全体、2枚目に大きさが分かる写真、3枚目に紙の質感、4枚目に裏面、5枚目に使っている場面、6枚目に梱包。この順番だと、見る側の疑問が出てくる順に答えていく形になります。逆に、使っている場面の写真を先に並べると、作品そのものがどんな形なのかが分からないまま進むので、途中で離れます。
写真の大きさと形も揃えてください。1枚目が横長で2枚目が縦長だと、並んだときに落ち着きません。すべて同じ比率で撮っておくと、ページ全体が整って見えます。整っているページは、作り手が丁寧な人だという印象につながります。
説明文には、探されている情報を先に書く
説明文の書き出しに、作品に込めた気持ちを長く書いている方が多いです。気持ちを書くことは大切ですが、順番が逆です。
先に書くのは、判断に必要な事実です。順番はこうです。
第1に、何が届くか。「ポストカード3枚セット」のように、枚数と内容を最初に書きます。
第2に、大きさ。ハガキの標準の大きさなのか、少し大きいのか。数字で書きます。
第3に、紙の種類と厚さ。紙の名前だけでは伝わらないので、「厚めでしっかりした紙」のように感覚の言葉も添えます。
第4に、印刷の方法。手描きの原画なのか、印刷したものなのか。ここを曖昧にすると、届いてから問い合わせが来ます。
第5に、用途。飾る用か、送る用か、両方か。宛名の欄があるかどうかも書きます。
第6に、発送の方法と日数。いつ発送するか、どう送るか、追跡があるか。
第7に、注意事項。手作業なので個体差があること、画面と実物で色が違って見える場合があること、折れを防ぐ梱包をしていること。
ここまで書いてから、作品に込めた思いを書きます。順番を変えるだけで、問い合わせが減って、購入まで進む割合が変わります。
説明文の長さは、読み切れる範囲に収めます。長すぎると読まれません。上の7項目を1行から2行ずつで書けば、ちょうど良い長さになります。
検索される言葉を、作品名と説明文に入れる
見つかっていない状態を直す作業の中心が、ここです。
買う人は、作品の名前で検索しません。「ポストカード 花」「ポストカード 猫 手描き」「ポストカード セット おしゃれ」のように、探しているものの特徴で検索します。だから、作品名には特徴の言葉を入れます。
自分が付けた作品名だけで検索されている状態は、ほぼ見つからない状態です。「そらいろのてがみ」という名前だけでは、探している人の言葉と重なりません。「ポストカード3枚セット 青い空 水彩」のように、探す人が打つ言葉を混ぜます。
入れる言葉の種類は、4つあります。作品の種類(ポストカード、絵はがき)、描かれているもの(花、猫、海、風景)、作り方(水彩、色鉛筆、版画、写真)、使われ方(贈り物、飾る、結婚祝い、季節の挨拶)。この4種類から、実際に当てはまるものだけを選びます。当てはまらない言葉を入れるのは、買う側を裏切ることになるので避けてください。
季節の言葉も効きます。年賀、暑中見舞い、母の日、クリスマス。ただし、季節の言葉を入れるのは、その季節の1か月ほど前からです。早すぎても遅すぎても探されません。年賀の絵はがきなら11月の後半から、暑中見舞いなら6月の後半から。この時期を逃すと、その年はほとんど探されないまま終わります。
言葉を選ぶときは、自分で検索して確かめてください。思いついた言葉で検索して、似た作品がたくさん並ぶなら、探されている言葉です。何も出てこないなら、誰も使っていない言葉です。この確認を1点ずつやると時間がかかるので、絵柄の系統ごとに1度やって、使える言葉の一覧を自分で持っておく形が効率的です。
タグの機能がある場所では、タグにも同じ考え方で言葉を入れます。ここに入れる言葉は、作品名に入れられなかった言葉です。同じ言葉を重ねても効果は増えません。
価格は、原価から組み立てて決める
ポストカードの価格で悩む方が多いのですが、感覚で決めると後で苦しくなります。原価から組み立ててください。
計算に入れるのは、紙の代金、印刷の費用(外注なら1枚あたりの単価)、封筒と補強材の費用、送料、販売手数料、振込手数料。ここまでが、売るために必ず出ていくお金です。
そこに、作る時間の分を乗せます。1枚あたり何分かかっているかを測って、時間あたりいくらにしたいかを決めて掛けます。手描きの原画を売るなら、この部分が価格の大半を占めます。印刷したものを売るなら、ここを薄くして枚数で回す形になります。
1枚で売るか、セットで売るかも、ここで決まります。1枚300円で送料200円だと、買う側の負担は500円です。3枚セットで800円、送料200円なら、1枚あたりの負担が下がって、買う側が得をした感覚になります。作る側も、封筒を1回で済ませられます。ポストカードは、セットのほうが噛み合いやすい商品です。
送料を作品価格に含める形にするかどうかも判断が必要です。含めると、一覧に出る価格が高く見えます。分けると、合計金額が購入の画面で増えて驚かれます。どちらにも欠点があるので、同じカテゴリーで売れている作品がどちらの形を採っているかを見て合わせるのが無難です。
安くしても売れるとは限りません。値段が安すぎると、質に不安を持たれることもあります。原価から組み立てた価格が、同じカテゴリーの相場から大きく外れていないかを確かめて、それで納得できるなら下げる必要はありません。
発送は、割れない折れない形を先に作る
ポストカードは折れます。折れて届いたら、その1件で評価が決まります。
梱包の型を1つ作ってください。厚紙で挟む、透明の袋に入れる、封筒に「折り曲げ厳禁」と書く。この3つで、ほとんどの折れは防げます。厚紙は、身近な梱包材の再利用で足ります。
発送の方法は、追跡があるものを選ぶかどうかで分かれます。追跡がない方法は送料が安い代わりに、届かなかったときに確かめる手段がありません。追跡がある方法は送料が上がります。ポストカードの単価を考えると、追跡なしで送る形が多く選ばれていますが、その場合は「追跡はありません」と説明文に書いておく必要があります。
住所を知られたくないという方には、匿名で配送できる仕組みがあります。minneにも匿名で配送できる仕組みが用意されていて、名前は変わることがあるので、現在の名称と料金は販売者向けのヘルプで確認してください。匿名の配送を使う場合、注文ごとに追加の費用がかかる形が一般的です。
発送までの日数は、実際にできる日数より少し長めに書いてください。「3日以内」と書いて4日かかると信用を失いますが、「7日以内」と書いて3日で届けば喜ばれます。同じ作業でも、書き方で印象が変わります。
レビューを集めるときに、してはいけないこと
評価が付くと、その後の売れ方が変わります。だから評価を集めたくなるのは自然なことです。ただ、やり方を間違えると法令の問題になります。
購入した方に感想の投稿を依頼すること自体は問題ありません。問題になるのは、依頼した事実を隠して、あたかも自発的な感想であるかのように見せる場合です。この行為は、令和5年10月1日から景品表示法違反として扱われる表示に当たります。
広告であるにもかかわらず、広告であることを隠すことがいわゆる「ステルスマーケティング」です。 出典: caa.go.jp
具体的に避けるべきなのは、知人に頼んで購入したふりで良い評価を付けてもらうこと、感想の内容を指定して書かせること、対価を渡して感想を書かせながらその事実を伏せること。こうした行為は、見つかったときに失うものが大きすぎます。
代わりに効くのは、地味なことです。発送を早める。丁寧に包む。一言のお礼を添える。この3つを続けると、頼まなくても感想が付きます。実際、感想が多く付いている作家さんの共通点は、作品の派手さではなく対応の速さです。
※個別の表示が景品表示法に照らして問題になるかどうかは、表示の内容と文脈で判断されます。判断に迷う場合は、消費者庁の案内を確認し、必要に応じて専門家に相談してください。
他人の写真やイラストを使わない
ポストカードの制作で、あとから大きな問題になりやすいのがここです。
ネットで見つけた写真やイラストを元に作品を作って売ることは、著作権の侵害になり得ます。著作権は、作った人が亡くなってから70年を経過するまで存続すると定められているので、「古い作品だから大丈夫」という判断も危険です。有名なキャラクターや商品のロゴを描いた作品も、同じ理由で避けてください。
写真を使ったポストカードを作る場合は、自分で撮った写真を使います。自分で撮った写真でも、人が写っている場合は本人の許可が必要です。屋外の建物や彫刻が写っている場合は、それを主役にして販売用に複製することが認められない場合があります。判断に迷う写真は使わないのが安全です。
無料で配られている素材を使う場合は、その素材の利用条件を必ず読んでください。「商用利用可」と書かれていても、印刷して販売する形が認められていない場合があります。条件は素材ごとに違うので、まとめて覚えることはできません。1点ずつ確かめる作業になります。
自分の作品を守る側の話もあります。作品の写真をそのまま無断で使われた場合は、販売所の窓口に申し出る仕組みがあります。写真に小さく署名を入れておくと、抑止になります。
仕入れた作品や古い物を扱うときは、別の手続きが必要
自分で作ったポストカードを売る場合は、特別な許可は要りません。ただし、扱うものを広げるときは確認が必要です。
仕入れた物を売る形に踏み出す場合、古い物を仕入れて売る行為は古物営業に当たり、都道府県公安委員会の許可が必要になります。ポストカードでも、古い絵はがきを集めて売るなら対象です。自分で作ったものを売る限りは関係ありませんが、「古い紙物も扱いたい」と考えたときに出てくる話です。
食品を組み合わせて売る場合や、化粧品にあたるものを扱う場合も、それぞれ別の手続きが要ります。作品の幅を広げるときは、扱うものが法令上どの区分に入るかを先に確かめてください。
※どの手続きが必要かは、扱うものと売り方で変わります。自分の場合がどうかは、管轄の窓口で確認してください。
出品の数と、更新の頻度で見つかりやすさが変わる
1点だけ出品して反応を待っている方が多いのですが、これは待つ時間が長くなる形です。
出品数が増えると、検索に引っかかる入口が増えます。同じ絵柄でも、1枚売り、3枚セット、5枚セットに分けて出品すれば、入口が3つになります。絵柄の種類が増えれば、さらに増えます。1点あたりの見られる回数は変わらなくても、合計の閲覧が増えるので、購入までたどり着く数が変わります。
ただし、同じ写真で説明文だけを変えた出品を大量に並べるのは避けてください。見る側が混乱しますし、ページを開いたときに「同じものが並んでいる」と感じると離れます。目安として、絵柄ごとに1枚売りとセットの2種類まで、と決めておくと整います。
更新の頻度も効きます。新しい作品を追加した日は、新着として見られる機会があります。週に1点を追加する形を続けると、その機会が毎週訪れます。まとめて10点を1日で出すより、10週にわたって1点ずつ出すほうが、見られる機会の合計が増えます。
古い作品の手入れも忘れないでください。半年前に出した作品の説明文は、いまの書き方より粗いはずです。写真の撮り方も上手くなっているはずです。新しい作品を作る時間の一部を、古い作品の写真と説明文の直しに回すと、在庫全体の売れ方が変わります。これ、やっている方が少ないので、効き目があります。
贈り物として選ばれる形を作る
ポストカードは、自分用に買う人と、贈り物として買う人がいます。贈り物として選ばれる形にしておくと、単価が上がります。
包みを選べるようにする。透明の袋のまま送る形と、簡単な包装を付ける形の2つを用意して、購入オプションで選べるようにします。オプションの価格にも手数料がかかる点は、先に計算に入れてください。
メッセージを添えられるようにする。贈る相手に向けた一言を入れられる形にすると、贈り物として選ばれやすくなります。手書きで添える形なら、費用はかかりません。
直接送れるようにする。購入した方の住所ではなく、贈る相手の住所へ送る形に対応すると、選ばれる場面が広がります。この場合、明細書に金額を記載しない配慮が必要です。
季節の出品を用意する。年賀、暑中見舞い、季節の挨拶。これらは、その季節にしか探されませんが、探されるときは強く探されます。1年を通して同じ作品だけを並べるより、季節ごとに1つ追加する形が効きます。
セットの組み合わせを増やす。同じ絵柄の5枚セットより、違う絵柄を組み合わせたセットのほうが贈り物に選ばれます。組み合わせは、色の系統で揃えると見栄えがします。
贈り物として売る場合は、届く日の確実さが重要になります。「いつまでに注文すればいつ届くか」を説明文に書いておくと、選びやすくなります。
通信販売としての表示も忘れない
作品を売る行為は、通信販売です。販売所が用意している枠を埋めれば大半は足りますが、何が求められているかを知っておくと、書き漏らしに気づけます。
通信販売では、販売価格、送料、代金の支払いの時期と方法、引き渡しの時期、返品や交換の条件、事業者の情報などを表示することが定められています。消費者庁の特定商取引法に関する情報に、必要な事項が整理されています。
とくに書き漏らしやすいのが、返品と交換の条件です。「手作りのため返品は受け付けません」と書きたくなりますが、どういう場合に対応するのかを決めて書いたほうが、結果として問い合わせが減ります。折れて届いた場合、汚れていた場合、届かなかった場合。この3つについて、どうするかを先に決めてください。
もう1つ、表示の内容が実際と違わないようにしてください。「手描き」と書いて印刷したものを送る、「厚手の紙」と書いて薄い紙を使う。こうしたずれは、景品表示法の問題になります。表示対策の考え方は消費者庁の案内にまとまっています。
事業者の情報を表示する部分で、自宅の住所を出すことに抵抗がある方は、販売所が用意している仕組みを確認してください。請求があったときに遅滞なく開示できる状態であれば、常時の表示に代えられる扱いがある場合があります。運用は販売所ごとに違うので、規約とヘルプを読んでください。
収入が出たら、申告の線を確かめる
売れ始めたら、税金の話が出てきます。ここも先に知っておくと安心です。
会社に勤めながら続けている場合、所得税の確定申告が必要になる目安は、給与以外の所得の合計が20万円を超えるかどうかです。ここでいう所得は、売れた金額そのものではありません。
給与を1か所から受けていて、かつ、その給与の全部が源泉徴収の対象となる場合において、各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く。)の合計額が20万円を超える人 出典: nta.go.jp
紙や印刷の費用、封筒、送料、販売手数料は、売るために使った分を差し引いて計算します。差し引ける範囲は事情で変わるので、金額が増えてきたら税務署の相談窓口で確認してください。
住民税の申告は、所得税とは線が別に決まっています。所得税の申告が不要でも、住民税の申告が必要になることがあります。お住まいの市区町村の案内を1度読んでおいてください。
記録の付け方は、簡単な形に決めてしまうのが一番です。月ごとに、売れた金額と、使った金額を1行ずつ書く。領収書は月ごとにまとめて保存する。これだけで、申告の時期に困りません。
売れるまでの時間を、自分を責める材料にしない
最後に、気持ちの話をさせてください。
ポストカードが売れない時期は、必ずあります。出品してから最初の注文まで、数か月かかる方も珍しくありません。その期間に「自分の作品には価値がないのかもしれない」と考えてしまう方が、とても多いです。
でも、実際に止まっているのは、多くの場合「見つかっていない」という技術的な問題です。作品の価値の話ではありません。ここを切り分けられるだけで、続けられる可能性が大きく変わります。
在宅で働く人の市場を20年見てきた立場から言えることがあります。長く続いている方は、作品の質を上げることに時間を使うより、「見つけてもらう作業」と「買う側が判断できる状態を作る作業」に時間を使っています。そして、その2つは才能ではなく手順です。誰でもできます。
もう1つ、運営者として見てきた限りではっきりしているのは、途中で引かれる手数料の差が手取りを大きく変えるという点です。同じ金額で売れても、引かれる割合が違えば残る額が変わります。買う側から見ても、引かれる分が少なければ同じ予算で多く買えます。販売所を使う便利さと、手数料の重さは、天秤にかける対象です。作品が動き始めたら、自分の販売ページを別に持つ選択も出てきます。
作品づくりと並行して、別の収入の柱を考えている方もいます。在宅で受けられる仕事の相場は著述家,記者,編集者の年収・単価相場のように職種ごとに確かめられるので、自分の時間をどう配分するかの材料になります。作品の説明文を書く作業は、実は文章の仕事と地続きです。ビジネス文書検定で扱う内容は、相手に伝わる書き方の基本として、説明文の作り方にもそのまま効きます。
学び直しから考えたい方は在宅ワークに強い資格10選|自宅で稼げるスキルを身につけるを、写真の送信や出品の作業を軽くしたい方は在宅ワークに最適なネット回線|光回線vsホームルーターの選び方を確かめてみてください。作業が細切れになって進まないという方には、在宅ワークの集中力アップ|ポモドーロ以外に効く7つのテクニックの時間の区切り方が合います。
今日やることを1つだけ決めましょう。作品名に、探されている言葉を1つ追加する。これだけで構いません。数字が動くのは来週です。焦らずにいきましょう。
よくある質問
Q. ポストカードが売れないとき、最初に直すのはどこですか?
閲覧数を確かめてください。閲覧が1日に数件しかないなら、見つかっていない状態なので、作品名と説明文に探されている言葉を入れる作業が先です。閲覧はあるのにお気に入りが付かないなら1枚目の写真、お気に入りは付くのに進まないなら価格か送料か発送の日数を見直します。
Q. minneの販売手数料はいくらかかりますか?
税込で10.659%です。作品の価格だけでなく、送料と購入オプションの価格も含めた合計に対してかかります。初期費用と月額費用は0円です。有料のサブスクリプションに加入すると手数料が下がる仕組みがあり、最も安い区分では10.45%になります。別に売上を受け取るときの振込手数料がかかります。
Q. ポストカードは1枚で売るよりセットのほうが売れますか?
セットのほうが噛み合いやすい商品です。1枚300円に送料200円だと買う側の負担は500円になり、送料の割合が重くなります。3枚セットにすると1枚あたりの負担が下がり、作る側も梱包と発送を1回で済ませられます。セットで売る場合は、全部を並べた写真を必ず入れてください。
Q. 購入者にレビューを書いてもらうよう頼んでもよいですか?
依頼そのものは問題ありませんが、依頼した事実を隠して自発的な感想のように見せると、景品表示法違反として扱われる表示に当たります。令和5年10月1日から規制の対象です。知人に購入したふりで評価を付けてもらう、内容を指定して書かせるといった行為は避けてください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
中西 直美@SOHO編集部
産業カウンセラー・キャリアコンサルタント
大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。
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