ゆる副業の始め方|無理なく続けられる仕事と時間の使い方


この記事のポイント
- ✓種目選びではなく続く形に落とすという観点で整理しました
- ✓スキマ時間の実際の使い方
- ✓そして途中で止まる原因と手当てまでを順に説明します
結論から書きます。ゆる副業で失敗する原因は、選んだ種目ではありません。自分の生活に収まらない形で始めてしまうことです。
「ゆる副業の始め方」で検索する人が求めているのは、頑張らずに済む仕事の一覧ではないと思います。本業や家事があるなかで、どこまでなら無理なく続けられるのか、その線引きを知りたい。そういう状態の人が多いはずです。
だからこの記事では、仕事の種類を並べる前に「続く形」の条件を先に定義します。そのうえで種類ごとの特徴、始めるまでの手順、時間の使い方、お金の扱いを整理します。判断に使える形で書きます。
ゆる副業とは何を指すのか
まず言葉の整理をします。ゆる副業は法律上の区分ではなく、働き方を表す言い方です。指しているのは、短い時間で区切って進められ、締切や納品の負荷が小さく、本業や生活を崩さない範囲で続けられる副業のことです。
この言葉が広まったきっかけのひとつに、書籍のシリーズがあります。刊行時の告知にはこう書かれていました。
副業で安定的に月10万円を目指そう!『「ゆる副業」のはじめかた アフィリエイトブログ スキマ時間で自分の「好き」をお金に変える!』刊行 出典: prtimes.jp
念のため書いておくと、これは書籍のタイトルと刊行の告知です。誰でもその金額に届くという意味ではありません。正直なところ、この種の金額が独り歩きするのが、この分野のいちばん困るところだと考えています。金額を目標に置くと、続けるための設計が後回しになります。
一方で、この言葉が広がった背景には、まともな理由があります。副業を認める企業が増え、働く時間の一部を別の収入に振り向ける人が増えました。同時に、フルタイムの掛け持ちでは体がもたないことも分かってきました。だから「軽い負荷で長く続ける」という設計が求められるようになった。言葉としては緩く聞こえますが、狙いは合理的です。
もうひとつ押さえておきたいのは、ゆる副業が「ゆるく稼げる」ことを意味しないという点です。ゆるいのは負荷であって、成果の出方ではありません。作業時間が短ければ、収入も相応の額に収まります。ここを取り違えると、期待とのずれで止まります。
続く形の条件|3つのふるい
種目を選ぶ前に、次の3つで候補をふるいにかけてください。これを飛ばして選ぶと、種目が悪かったという誤った結論になります。
1回の作業を30分以内で区切れるか
まとまった時間が取れる前提の仕事は、続きません。まとまった時間は、生活のなかでほとんど発生しないからです。逆に、1回30分で完結する単位に分けられる仕事なら、隙間に入ります。
判断のしかたは単純です。その仕事を、作業の種類ごとに分けて紙に書いてみる。分けられない、途中で止められないという仕事は、ゆる副業には向きません。
締切が自分でずらせるか
相手の都合で締切が決まる仕事は、負荷の管理が自分の手を離れます。体調を崩した日、家族の予定が入った日に、取り返しがつかなくなる。ここが続くかどうかの分かれ目になります。
締切があってもよいのですが、余裕のある設定にできるか、断れるかを確認してください。受ける前に納期を相談できる相手かどうかは、最初のやり取りで分かります。
準備に費用と時間がかからないか
始めるまでに数万円の初期費用が必要な仕事、数ヶ月の学習が必要な仕事は、途中でやめたときの損が大きくなります。ゆる副業として始めるなら、手持ちの道具で始められて、やめても損が出ない範囲から入るのが妥当です。
学習が必要な分野に進むのは、続くと分かってからでよいです。順番を逆にすると、学習の途中で止まって何も残りません。
種類ごとの特徴|何が「ゆるい」のか
代表的な選択肢を、負荷の観点で並べます。金額の大小ではなく、続けやすさの順に見てください。
文章を書く仕事
記事の執筆、商品の説明文、口コミの整理。パソコンとネット環境があれば始められます。1本ずつ区切れるので、時間の管理がしやすい。締切は相手と相談できることが多く、本数も調整できます。
負荷になるのは、調べる時間です。詳しくない分野を受けると、書く時間の何倍も調べる時間がかかります。自分が知っている分野から入ると、負荷が大きく下がります。単価の考え方と相場の幅は著述家,記者,編集者の年収・単価相場で確認できます。
オンラインでの事務作業
日程の調整、データの入力、資料の整理、問い合わせへの一次対応。専門の資格が要らない仕事が多く、経験のある人には負荷が軽い領域です。
ただし、相手の稼働時間に合わせる必要がある依頼もあります。「平日の日中に連絡が取れること」が条件になっている場合、本業がある人には合いません。募集の条件をよく読んでください。文書のやり取りが多い仕事なので、ビジネス文書検定のような基礎の確認が実務でそのまま効きます。
制作物を納品する仕事
画像の加工、資料の作成、動画の一部編集。作業単位がはっきりしているので、区切りやすい種類です。道具の習得に時間がかかる分、始めるまでの助走が長くなります。
情報を発信して広告収入を得る仕事
ブログや動画で情報を出し、広告や紹介の報酬を得る形です。締切がなく、誰かの都合に合わせる必要もないので、負荷の性質としてはいちばん軽い。
その代わり、収入が発生するまでに時間がかかります。数ヶ月は無収入の前提が必要です。すぐにお金が必要な状況では選べません。逆に、生活に余裕があって長く続けられる人には向きます。
家にあるものを売る仕事
不要品の販売から始める形です。初期費用がかからず、成果が早く見えます。負荷は発送作業に集中するので、まとめて出す日を決められるかどうかで続けやすさが変わります。
技術を使う仕事
プログラムの作成、システムの保守、業務の自動化。単価の水準は高い側にありますが、ゆる副業として始めるには助走が長い領域です。相場の幅はソフトウェア作成者の年収・単価相場で確認できます。本業で近い経験がある人なら、負荷の低い部分だけを切り出して受ける形もあります。
始め方の手順
ここからは実際の進め方です。順番に意味があります。
手順1:使える時間を先に測る
やりたいことを決める前に、1週間の空き時間を記録してください。想像ではなく記録です。朝の30分、昼休みの20分、就寝前の40分。合計して、週に何時間あるかを出します。
多くの人は、ここで想像より少ないことに気づきます。週に3時間しかないなら、月に12時間。その範囲で回る仕事を選ぶ。この順番にすると、無理な計画を立てなくなります。
手順2:就業規則を確認する
本業がある方は、副業の可否と手続きを確認してください。許可制、届出制、原則禁止と会社によって違います。確認せずに始めて、あとで問題になるのはもったいない。ここは最初に済ませてください。
手順3:ひとつだけ選ぶ
同時に複数を始めないでください。どれも中途半端になり、どれが自分に合うのかも分かりません。3つのふるいを通した候補から、ひとつだけ選びます。
迷ったときの決め方は「すでに経験があるほうを選ぶ」です。新しいことを覚える負荷がないぶん、続けやすくなります。
手順4:小さく1件やってみる
最初の1件は、金額を気にせず受けてください。目的は収入ではなく、自分の生活にその作業が収まるかの確認です。やってみると、思ったより時間がかかる部分、意外に負担がない部分が分かります。
手順5:記録をつけて判断する
1件ごとに、かかった時間と受け取った金額を記録します。3件ほど終えると、時間あたりの金額が見えてきます。そこで初めて、続けるか、単価を上げる交渉をするか、別の種目に移るかを判断します。
感覚で「合わない」と判断するのがいちばん危ないところです。記録があれば、合わないのが仕事なのか、時間の配置なのかを切り分けられます。
時間の使い方|スキマ時間の実際
スキマ時間という言葉は便利ですが、実際に使えるかは条件があります。
使えるのは、作業が細かく分かれていて、中断しても再開できる場合です。文章なら「見出しを考える」「参考になる情報を集める」「1つの節だけ書く」に分けられます。この形なら、10分の空きでも進みます。
使えないのは、集中して一気に進める必要がある作業です。細かく切ると、思い出す時間で消えます。こういう作業は、まとめて取れる曜日に寄せてください。
私も編集の仕事で失敗した経験があります。移動時間に原稿を直そうとして、結局同じ段落を何度も読み返すだけで終わった日が何度もありました。切り替えのコストを計算に入れていなかった。作業の種類によって置く場所を変えるべきだと分かってから、無駄が減りました。
環境も効きます。作業の場所が固定されていないと、始めるまでの準備で時間が溶けます。机の上をその作業だけの状態にしておくと、座った瞬間に始められます。集中が続かないと感じている方は、在宅ワークの集中力アップ|ポモドーロ以外に効く7つのテクニックにある方法を試してみてください。合う方法は人によって違うので、ひとつ試して駄目なら次に移る形で構いません。
オンラインでやり取りする仕事なら、通信の安定も負荷に直結します。会議の途中で切れる、アップロードに時間がかかるといった状況は、それ自体が消耗の原因になります。環境から整えたい方は在宅ワークに最適なネット回線|光回線vsホームルーターの選び方を参考にしてください。
もうひとつ。やらない日を決めてください。週に1日か2日、副業のことを考えない日を作る。これがあると、続く期間が長くなります。毎日やろうとすると、できなかった日に罪悪感が残り、その積み重ねでやめることになります。
仕事の探し方|どこで見つけるか
種目を決めたら、次は探し方です。ここで方法を間違えると、条件の悪い依頼ばかりに当たります。
求人として募集が出ている場所を使う
在宅の仕事を扱う求人サイトや、業務委託のマッチングサービスを使う方法です。業務内容と報酬、納期、必要な環境が書かれているので、受ける前に判断できます。運営者がいるので、やり取りの記録も残ります。
仲介の手数料がかかる形と、かからない形があります。報酬から一定の割合が引かれる仕組みだと、年間で見たときの差が大きくなります。週に数時間しか使えないゆる副業では、この差が無視できません。登録する前に、手数料の条件を確認してください。
知っている人から受ける
前の職場、取引のあった相手、同じ業界の知人。すでに自分の仕事ぶりを知っている相手からの依頼は、条件のすり合わせが短く済みます。
この経路は、いちばん効率がよい反面、自分から言わないと発生しません。「こういうことを受けています」と伝えておくだけで、依頼が来る確率は変わります。営業のような言い方をしなくても構いません。近況として伝えるだけで充分です。
発信して見つけてもらう
自分がやっていることを書いて出しておく方法です。すぐに依頼が来るわけではありませんが、続けていると、その分野の相談が来るようになります。
時間がかかるので、これだけに頼るのは現実的ではありません。求人から受けながら、並行して発信しておく形が合理的です。
探すときに見る条件
募集を見るとき、確認する項目を決めておくと早くなります。業務の範囲、1件あたりの報酬、納期の余裕、連絡が必要な時間帯、継続があるか。この5つが書かれていない募集は、問い合わせて確認するか、見送ってよいです。
特に「連絡が必要な時間帯」を見落とす人が多い。平日の日中に即時の返信を求める依頼は、本業がある人には成立しません。応募してから気づくと、双方の時間が無駄になります。
最初のやり取りで確認しておくこと
受ける前に決めておくと、あとで揉めません。ここは手間を惜しまないでください。
まず、業務の範囲です。どこまでが依頼に含まれるのか。たとえば記事の執筆なら、構成は誰が作るのか、画像は用意するのか、公開作業は含むのか。この線引きが曖昧だと、あとから作業が増えていきます。
次に、修正の回数です。何回まで無償で対応するのか。決めていないと、際限なく続くことがあります。「2回まで」と先に伝えておくだけで、お互いに予定が立ちます。
そして、報酬の支払い時期です。納品からいつ払われるのか。月末締めの翌月払いなのか、納品ごとなのか。ここを確認していないと、入金の予定が立ちません。業務委託の報酬については、発注者が支払期日を定めるべきことが法律で整理されている部分もあります。取引の条件は、口頭ではなくメッセージなど記録に残る形でやり取りしてください。
あわせて、連絡の手段と頻度も決めます。どのアプリを使うか、返信はどれくらいの間隔でよいか。ゆる副業では「すぐ返せない時間帯がある」ことを先に伝えておくのが要になります。伝えていないと、返信が遅いと思われます。伝えてあれば、それが前提になります。
最後に、中止になったときの扱いです。着手後に依頼が取り消された場合どうするか。ここを聞くのは失礼ではありません。きちんとした相手なら、むしろ確認してくる人を信頼します。
見送ったほうがよい募集の特徴
判断材料として挙げておきます。
報酬を得るために先に支払いを求める募集。登録料、研修費、教材費、保証金。名目が何であれ、これは受ける理由がありません。
業務内容より先に金額が書かれている募集。「月収50万円可能」が先に来て、何をするのか書かれていないもの。金額で判断を止めさせる意図があります。
運営者や発注者の情報が分からない募集。会社名も連絡先もなく、メッセージアプリのアカウントだけというもの。問題が起きても連絡先がありません。
条件が曖昧なまま急かす募集。「今日中に返事を」「あと数名」。考える時間を奪う演出です。
そして、報酬が相場から大きく外れて低い募集。テストと称して無償で作業をさせる形も含みます。1件目の実績が欲しい気持ちは分かりますが、ここで受けると、その単価が自分の基準になってしまいます。最初の1件は金額を気にしなくてよいと先に書きましたが、無償と安すぎるのは別の話です。作業に対して支払う意思がない相手は、そのあとも変わりません。
お金の管理と確定申告
金額が小さいうちから整えておくと、あとが楽です。
記録すること
受け取った金額と日付、かかった経費、作業時間。この3つを1件ごとに残します。表計算ソフトでも、ノートでも構いません。年をまたいでから集めようとすると、本当に大変です。
確定申告の線
給与を受けている方が副業をしている場合、副業による所得(収入から必要経費を引いた額)が20万円を超えると、原則として所得税の確定申告が必要になります。判定するのは収入ではなく所得です。入金が25万円でも、経費が6万円あれば所得は19万円になります。
注意してほしいのは、所得税の申告が不要な場合でも住民税の申告は別に必要だという点です。「20万円以下だから何もしなくてよい」は誤りです。お住まいの市区町村の案内を確認してください。制度の一次情報は国税庁のサイトにあります。控除額は改正されることがあるので、金額の条件はその年分の案内で確かめる習慣をつけてください。
経費になるもの
事業に必要だと説明できる支出が対象です。通信費のうち業務で使った割合、参考のために買った書籍、作業で使うソフトの利用料、道具の購入費。私生活と兼用のものは使った割合で按分します。領収書とカードの明細は保管してください。
保険と扶養
副業が雇用でない形(業務委託など)であれば、それ自体で健康保険や厚生年金の加入義務が新たに生じることはありません。本業で社会保険に入っている方は、そのままです。一方、パートなどで雇用される形の副業は、勤務時間や賃金の条件によって社会保険の加入対象になる場合があります。扶養に入っている方は、所得が増えると条件から外れることがあるので、金額が伸びてきた段階で確認してください。
本業との関係で押さえておく前提
制度の面で確認しておくべきことがあります。ここを知らないまま進めると、あとで困ります。
国は副業や兼業について、企業側が対応を検討するためのガイドラインを示しています。つまり、副業そのものが一律に否定される前提ではなくなっています。ただし、これは会社に認める義務があるという話ではありません。実際の可否は、勤め先の就業規則で決まります。一次情報は厚生労働省のサイトで確認できます。
副業の形によって、扱いが変わる点も知っておいてください。別の会社に雇われる形(パートやアルバイト)の副業は、労働時間が本業と通算される仕組みがあります。合計の時間が長くなると、割増賃金の扱いや健康管理の面で調整が必要になります。一方、業務委託として受ける形は雇用ではないので、労働時間の通算の対象になりません。ゆる副業として選ばれやすいのは後者です。
業務委託で受ける場合、取引のルールも整理されています。2024年11月に施行された法律により、発注する側には、業務内容や報酬額といった取引条件を書面などで明示することと、物品や成果物を受け取った日から60日以内に報酬を支払うことが求められます。つまり、条件を書面で示さない相手、支払いを先に延ばそうとする相手は、そもそも守るべきことを守っていないということです。
本業で知った情報を副業で使わないことも、押さえてください。取引先の名前、進行中の案件の内容、内部の資料。匿名化したつもりでも、業種と時期が揃っていれば特定できます。ここは金額の問題ではなく、信頼の問題になります。
そして、確定申告をすると住民税の通知を通じて会社に副業が伝わることがあります。隠したいという相談を受けることもありますが、正直なところ、隠す前提で始めるのは無理があります。届出が必要なら出す。それが最も負荷の低い進め方です。
続かなくなる原因と、その手当て
止まる理由には型があります。先に知っておくと対処できます。
目標額が先に立っている
「月5万円」を目標にして始めると、届かない月に意味を疑い始めます。手当ては、目標を金額ではなく回数に置き換えることです。「週に2回作業する」なら、達成できたかどうかが自分で分かります。
受ける量を調整していない
軌道に乗ってきたときに、依頼を全部受けてしまう。これがいちばん多い失速の原因です。断ることは失礼ではありません。受けられない量を抱えて納期に遅れるほうが、相手にとって困ります。
比較の対象を間違えている
他の人が短期間で伸びたという情報を見て、自分の進みが遅いと感じる。これは条件が違うので比較になりません。使える時間が週3時間の人と、週20時間の人を並べても意味がありません。比べるのは、先月の自分の記録だけで充分です。
成長しない作業だけを続けている
単純作業だけを長く続けると、単価が上がらず、飽きてきます。手当ては、同じ分野の中で少しだけ範囲を広げることです。入力作業をしていた人が集計まで引き受ける、記事を書いていた人が構成も作る。範囲が広がると、任される部分が増えて単価の交渉ができるようになります。
必要なら、学び直しの方向を決めるのもよいと思います。何を学ぶと在宅の仕事につながるかは在宅ワークに強い資格10選|自宅で稼げるスキルを身につけるに整理されています。資格そのものが仕事をくれるわけではありませんが、学ぶ範囲を決める材料にはなります。
孤立している
ひとりで進めていると、判断の基準が持てません。同じことをしている人の書いたものを読む、相談できる場所を持つ。それだけで続く期間が変わります。
独自データから見る、ゆる副業の続け方
在宅で働きたい人向けの求人と仕事の情報を扱ってきた立場から、続いている人に共通していることを書いておきます。
まず、扱う分野を絞っている人のほうが長く続いています。理由は、同じ分野を続けると調べる時間が減るからです。1件目は調べることばかりだったのに、5件目には手が覚えている。この効率の変化が、負荷を下げます。逆に、毎回違う分野を受けている人は、いつまでも1件目と同じ時間がかかります。
次に、相手の数を増やしすぎていない人が続いています。取引先が多いほど安定すると思われがちですが、やり取りの手間は相手の数に比例して増えます。ゆる副業の枠でやるなら、少数の相手と長く続けるほうが負荷が軽くなります。
そして、依頼する側から見たときに「任せると楽な人」になっている人が続いています。20年この市場を見てきた立場から言えば、これは技術の高さとは別の話です。連絡が読みやすい、確認が要る点を先に聞いてくる、無理なときは早めに言う。こうした部分で選ばれています。この位置に入ると、探す作業が消えるので、時間あたりの負荷が下がります。
運営者として見てきた限りでは、報酬の受け取り方の違いも積み上がりに効いています。仲介の手数料が引かれる形だと、同じ受注額でも手元に残る額が減り、続けるほど差が広がります。手数料0%で直接やり取りできる形なら、依頼する側は同じ予算でより多く頼めて、受ける側は手取りが厚くなります。金額の大小ではなく、手取りの質が変わるという話です。作業時間を増やせないゆる副業の枠では、この差は特に効いてきます。
需要の側も動いています。業務の一部だけを外に出す動きが広がり、範囲の狭い依頼が増えました。たとえば業務の整理や道具の導入を手伝う仕事はAIコンサル・業務活用支援のお仕事のような形で出ており、本業の経験がそのまま活かせる人もいます。時間が限られているからこそ、自分が短時間で価値を出せる範囲を選ぶ。これがゆる副業の設計の中心になります。
ここまでを整理すると、始め方の要は3つです。使える時間を先に測る。1回30分で区切れる仕事をひとつ選ぶ。記録をつけて、感覚ではなく数字で判断する。この順番で進めれば、種目が何であっても続く形に落ちます。
よくある質問
Q. ゆる副業とは具体的にどういう働き方ですか?
短い時間で区切って進められ、締切や納品の負荷が小さく、本業や生活を崩さない範囲で続けられる副業のことです。法律上の区分ではなく働き方を表す言い方です。ゆるいのは負荷であって成果の出方ではないため、作業時間が短ければ収入も相応の額に収まると考えて選んでください。
Q. 何から始めるのがおすすめですか?
種目を決める前に、1週間の空き時間を記録して使える時間を測ってください。そのうえで1回30分で区切れて、締切を自分でずらせて、初期費用がかからない仕事に候補を絞ります。迷ったら、すでに経験がある分野を選ぶと覚える負荷がないぶん続けやすくなります。同時に複数を始めないでください。
Q. ゆる副業でも確定申告は必要ですか?
給与を受けている方の場合、副業の所得(収入から必要経費を引いた額)が20万円を超えると原則として所得税の確定申告が必要です。収入額ではなく経費を引いた所得で判定します。なお所得税の申告が不要な場合でも住民税の申告は別に必要なので、市区町村の案内を確認してください。
Q. 続かなくなったときはどうすればいいですか?
まず目標を金額から回数に置き換えてください。「週2回作業する」なら達成できたか自分で分かります。次に受ける量を調整して、断ることを覚えてください。他人の進み方と比べるのはやめて、先月の自分の記録と比べます。やらない日を週1日か2日決めておくことも、続く期間を延ばします。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
朝比奈 蒼@SOHO編集部
ITメディア編集者
IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。
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