始めやすい副業|初期費用が少なく続けやすい仕事


この記事のポイント
- ✓初期費用・時間の自由・必要なスキル・収入までの期間で比べて紹介
- ✓データ入力やWebライティング
- ✓スキマ時間のアルバイトなどの特徴
副業を始めたいと思っても、何から手をつければよいか分からない。始めやすい副業を探す人の多くは、本業の合間の限られた時間で、大きなお金をかけずに、失敗しても困らない形で一歩を踏み出したいと考えています。
始めやすい副業の条件は、初期費用が少ないこと、働く時間を自分で決めやすいこと、特別な資格がなくても始められること、そして続けるうちに少しずつ収入が伸びていくことの4つです。この記事では、この4つの条件で副業を比べ、それぞれの仕事の特徴と向いている人を紹介します。後半では、会社の就業規則の確かめ方、確定申告と住民税の扱い、避けたい募集の見分け方まで、副業を始める前に知っておきたいことを順に整理します。
始めやすい副業を選ぶ4つの条件
副業を選ぶときに、収入の額だけで比べると、続かない仕事を選んでしまいがちです。始めやすさは、次の4つの条件で考えると判断しやすくなります。
条件1:初期費用が少ない
始めるために高額な機材や講座の受講料が必要な副業は、収入が出る前にお金が出ていきます。手持ちのパソコンやスマートフォンで始められる副業なら、うまくいかなかったときの損失も小さく抑えられます。
条件2:働く時間を自分で決めやすい
本業がある人にとって、副業に使える時間は平日の夜や休日に限られます。決まった時間に働く必要がある仕事より、自分の都合のよい時間に作業できる仕事のほうが、本業や家庭との両立がしやすくなります。
条件3:特別な資格がなくても始められる
資格が必要な副業は、資格を取るまでに時間と費用がかかります。パソコンの基本操作や、日常の経験を生かせる仕事なら、すぐに始められます。
条件4:続けるうちに収入が伸びる
始めやすい副業の中には、作業の量を増やす以外に収入を伸ばす方法がない仕事もあります。経験を積むと単価が上がる仕事や、作ったものが繰り返し売れる仕事を選ぶと、同じ時間でも収入を伸ばしていけます。
始めやすい副業の一覧
4つの条件で、始めやすい副業を比べると次のようになります。収入の伸び方は、仕事の内容や本人のスキルで大きく変わるので、目安として見てください。
| 副業 | 初期費用 | 時間の自由 | 必要なスキル | 収入の伸び方 |
|---|---|---|---|---|
| データ入力 | 少ない | 高い | パソコンの基本操作 | 作業の速さで伸びる |
| Webライティング | 少ない | 高い | 文章を書く力 | 経験と専門性で単価が上がる |
| 文字起こし | 少ない | 高い | タイピング、聞き取る力 | 作業の速さで伸びる |
| 不用品の販売 | ほぼなし | 高い | 写真と説明文の作成 | 売る物がなくなると止まる |
| ハンドメイド作品の販売 | 材料費 | 高い | 物を作る技術 | 人気が出ると繰り返し売れる |
| スキマ時間のアルバイト | ほぼなし | 中くらい | 仕事による | 時給で決まる |
| オンライン講師 | 少ない | 中くらい | 教えられる知識や技能 | 評判で単価が上がる |
| 事務の代行 | 少ない | 中くらい | 事務の経験 | 継続の依頼で安定する |
| 写真やイラストの素材の販売 | 機材による | 高い | 撮影や描画の技術 | 作品が増えるほど伸びる |
ここからは、それぞれの副業の特徴を詳しく見ていきます。
パソコンで完結する副業
データ入力
紙の書類や画像に書かれた内容をパソコンに入力する、表計算ソフトのデータを整理する、といった仕事です。パソコンの基本操作ができれば始められ、在宅で作業できる仕事の中でも最も始めやすいものの1つです。
データ入力は、作業の手順が決まっていて、分からないことが少ないのが利点です。一方で、単価が低めの仕事が多く、収入を伸ばすには作業の速さを上げる必要があります。慣れてきたら、表計算ソフトの関数を使った集計や、資料の作成など、少し難しい仕事に広げていくと、単価の高い仕事も受けられるようになります。
Webライティング
Webサイトの記事、商品の説明文、メールマガジンの文章などを書く仕事です。文章を書くことが好きな人に向いていて、パソコンとインターネットがあれば始められます。
Webライティングの良いところは、自分の経験や知識を生かせることです。本業の業界の知識、子育てや介護の経験、趣味の知識など、自分が詳しい分野の記事を書けると、依頼者に選ばれやすくなります。経験を積んで専門性が高まると、文字単価が上がっていくのも特徴です。報酬の決まり方や単価の上げ方は、Webライターが文字単価を上げる方法【2026年版】|1円→5円のステップで詳しく紹介しています。
文字起こし
会議やインタビュー、動画の音声を聞いて、文章に書き起こす仕事です。タイピングが速い人や、人の話を正確に聞き取るのが得意な人に向いています。音声認識のソフトが広がったことで、ソフトが作った下書きを確かめて直す作業として依頼されることも増えています。
文字起こしは、音声の長さで作業の量が見積もりやすく、空いた時間に少しずつ進められるのが利点です。専門用語の多い医療や法律の分野の文字起こしは、知識のある人に頼まれることが多く、単価も高めになる傾向があります。
物を売る副業
不用品の販売
家にある使わなくなった服や本、家電などを、フリマアプリやネットオークションで売る方法です。初期費用がほとんどかからず、スマートフォン1台で始められるため、副業の第一歩として選ぶ人が多くいます。
不用品の販売は、写真の撮り方や商品の説明の書き方、梱包と発送の手順など、物を売る基本を学ぶ機会になります。ただし、売る物がなくなれば収入も止まるため、長く続ける副業としては限りがあります。
注意したいのは、売るために物を仕入れる場合です。中古品を買い取って売る商売を続けて行う場合は、古物営業法にもとづく古物商の許可が必要になります。自分が使っていた物を売るだけなら許可は要りませんが、仕入れて売る形に広げるときは、住んでいる地域の警察署に相談してください。
ハンドメイド作品の販売
アクセサリー、雑貨、布小物などの手作りの作品を、ハンドメイドの販売サイトで売る副業です。物を作るのが好きな人に向いていて、材料費から始められます。
ハンドメイドの販売サイトでは、売れたときに販売の手数料がかかります。たとえば、minneは作品の価格と送料などの合計の10.659%(税込)、Creemaは決済の総額の10.67%(税込)を手数料としています。手数料は改定されることがあるので、出品する前に各サイトの公式の案内で確かめてください。
ハンドメイド作品は、人気が出ると同じ作品が繰り返し売れるようになり、収入が伸びていく可能性があります。一方で、作るのにかかる時間を考えずに安い価格をつけると、時間あたりの収入が低くなりがちです。材料費、作る時間、手数料、送料を合わせて考えて、価格を決めることが大切です。キャラクターやブランドのロゴを使った作品は、権利の侵害になるおそれがあるので、売ってよいかを必ず確かめてください。
写真やイラストの素材の販売
撮影した写真や描いたイラストを、素材の販売サイトに登録して販売する方法です。一度登録した素材が繰り返し売れることがあるため、作品が増えるほど収入が伸びていく可能性があります。ただし、売れるまでには時間がかかることが多く、すぐに収入を得たい人には向いていません。人物が写った写真を販売するときは、写っている人の許可が必要になるので注意してください。
時間と経験を生かす副業
スキマ時間のアルバイト
1日だけ、数時間だけといった短い時間で働けるアルバイトを、スマートフォンのアプリで探して働く方法です。飲食店、物流の倉庫、イベントの手伝いなど、さまざまな仕事があります。働いた分の給料がすぐに入るのが利点で、決まった時間の仕事に慣れている人にとっては始めやすい副業です。
ただし、アルバイトは会社に雇われて働く形なので、本業の会社と副業の会社の両方で働いた時間が通算されるなど、雇用ならではの決まりが関わります。また、アルバイトの給料は給与所得になるため、税金の扱いが業務委託の副業とは違います。この点は後の節で詳しく説明します。
オンライン講師
ビデオ通話を使って、語学、楽器、料理、パソコンの使い方、勉強などを教える副業です。教えられる知識や技能があれば、自宅から始められます。オンラインの講座を仲介するサイトに登録する方法や、自分でSNSで生徒を募る方法があります。
オンライン講師は、評判が上がると、単価を上げたり、継続して受講してくれる生徒が増えたりします。教える内容を資料にまとめておくと、何度も使えるので準備の手間も減ります。
事務の代行
経営者や小さな会社の事務を、オンラインで代わりに行う副業です。メールの返信、予定の管理、請求書の作成、資料の整理など、内容は依頼者によってさまざまです。本業で事務の経験がある人は、その経験をそのまま生かせます。
事務の代行は、一度信頼されると、毎月決まった作業を継続して依頼されることが多く、収入が安定しやすいのが特徴です。依頼者の大切な情報を扱うため、情報の管理には十分な注意が必要です。社外に出す文書の作成を任されることも多いので、文書の書き方を基礎から固めておくと、依頼者からの信頼につながります。
自分に合った副業の選び方
始めやすい副業の中から、自分に合ったものを選ぶには、次の3つの問いを考えてみてください。
- 1週間に何時間、副業に使えるか
- 本業や日常で身に付けた、人より得意なことは何か
- すぐに収入がほしいか、時間をかけて伸ばしたいか
1週間に使える時間が少ない人は、短い時間で区切って進められる仕事を選びます。データ入力や文字起こしは、15分の空き時間でも少しずつ進められます。決まった時間にまとまった時間が取れる人は、オンライン講師やスキマ時間のアルバイトも選択肢に入ります。
得意なことがはっきりしている人は、それを生かせる仕事を選ぶと、早く成果が出やすくなります。本業の知識を生かしたWebライティング、事務の経験を生かした事務の代行、趣味を生かしたハンドメイド作品の販売などです。
すぐに収入がほしい人は、働いた分の報酬がすぐに入るスキマ時間のアルバイトや、データ入力が向いています。時間をかけて伸ばしたい人は、経験とともに単価が上がるWebライティングや、作品が増えるほど売れる機会が増える素材の販売が向いています。
始める前に会社の就業規則を確かめる
会社員が副業を始める前に、必ず確かめておきたいのが、勤め先の就業規則です。就業規則とは、会社で働くときの決まりを定めたもので、副業を認めているか、届け出が必要かが書かれていることがあります。
厚生労働省は、副業・兼業について企業と働く人が気をつけることをまとめたガイドラインを公開していて、企業の基本的な考え方を次のように示しています。
裁判例を踏まえれば、原則、副業・兼業を認める方向とすることが適当である。 出典: mhlw.go.jp
厚生労働省のモデル就業規則でも、労働者は勤務時間外に他の会社の業務に従事できるとしたうえで、会社が禁止や制限をできる場合を、仕事に支障がある場合、会社の秘密が漏れる場合、会社の名誉や信用を損なう場合、競業によって会社の利益を害する場合の4つに限っています。ただし、実際の扱いは会社ごとに違います。副業を禁止している会社や、届け出を求めている会社もあるので、自分の会社の就業規則を確かめ、必要なら届け出をしてから始めてください。
届け出の書式が決まっている会社では、副業の内容、働く時間、取引先などを書いて提出することが多いので、始める前に内容を整理しておくとスムーズです。
公務員は、法律で副業が制限されています。公務員の人は、所属する役所の決まりを必ず確かめてください。
副業の税金の考え方
副業で収入を得ると、税金の手続きが必要になることがあります。副業の種類によって扱いが違うので、整理しておきます。
確定申告が必要になる20万円の基準
会社員で、給与を1か所から受け取り、年末調整を受けている人は、副業の所得が年間20万円を超えると、所得税の確定申告が必要になります。国税庁の案内では、確定申告が必要な人の1つとして、給与の全部が源泉徴収の対象となる人で、給与所得と退職所得以外の所得の合計額が20万円を超える人を挙げています。詳しくは国税庁の給与所得者で確定申告が必要な人で確かめてください。
ここでいう所得は、収入から経費を差し引いた額です。Webライティングで年間30万円の報酬を受け取り、パソコンの費用や通信費などの経費が12万円かかった場合、所得は18万円になり、20万円を超えないことになります。経費として認められるものの範囲は、使い方や事情で変わるので、迷うときは税務署に確かめてください。
20万円以下でも住民税の申告は必要
20万円の基準は、所得税の確定申告についての決まりです。住民税には、この基準はありません。副業の所得が20万円以下で所得税の確定申告をしない場合でも、住民税の申告は必要になります。住民税の申告は、住んでいる市区町村に行います。
アルバイトの副業は扱いが違う
スキマ時間のアルバイトのように、副業でも会社に雇われて給料を受け取る場合は、その給料は給与所得になります。給与を2か所以上から受け取っている人は、年末調整を受けなかった給与の収入と、給与以外の所得の合計が20万円を超えると、確定申告が必要になります。
住民税の納め方にも違いがあります。住民税には、会社が給料から差し引いて納める特別徴収と、自分で納付書で納める普通徴収があります。業務委託の副業のように、給与以外の所得については、確定申告や住民税の申告のときに、自分で納める普通徴収を選べる場合があります。一方で、アルバイトの給料のような給与所得の分は、原則として普通徴収を選べず、本業の会社の給料から差し引かれる形になります。住民税の扱いは市区町村によって違うことがあるので、住んでいる市区町村の窓口で確かめてください。
雇われて働く副業の労働時間
アルバイトのように、本業とは別の会社に雇われて働く副業では、労働時間の扱いにも気をつける必要があります。労働基準法では、複数の会社で働く場合、それぞれの会社で働いた時間を通算して考えることになっています。
そのため、本業と副業の労働時間を合わせると、法律で決められた時間を超え、副業の会社で割増の賃金が発生する場合があります。副業の会社に雇われるときは、本業の勤務時間を伝えておくことが求められることがあります。
業務委託で仕事を受ける副業は、雇用ではないため、この労働時間の通算の決まりは適用されません。ただし、働きすぎて本業に支障が出れば、本業の会社との関係が悪くなります。副業に使う時間は、睡眠や休息の時間を削らない範囲で決めることが大切です。
避けたい副業と、怪しい募集の見分け方
「始めやすい」「簡単」とうたう副業の募集の中には、注意が必要なものもあります。次のような特徴がある募集は避けてください。
- 仕事を始める前に、登録料、教材費、研修費などの支払いを求める
- 「誰でも」「スマホだけで」「すぐに」高収入が得られると強調する
- 仕事の内容が具体的に書かれていない
- 会社の名前、住所、連絡先がはっきりしない
- 友人を勧誘すると報酬が増える仕組みになっている
- SNSのメッセージだけでやり取りをさせ、契約の書面がない
とくに、仕事を紹介すると言って、先に高額な教材や講座を買わせる手口には注意が必要です。このような取引は、特定商取引法で「業務提供誘引販売取引」として決まりが設けられていて、書面の交付やクーリング・オフの対象になります。契約してしまってから不安になったときは、消費生活センターに相談できます。消費者ホットラインの188番に電話すると、近くの消費生活センターにつながります。
まっとうな副業の仕事で、仕事を受ける側が最初にお金を払う必要があることはまずありません。お金を先に払うよう求められたら、いったん立ち止まって考えてください。
副業の初期費用の考え方
始めやすい副業でも、まったく費用がかからないわけではありません。始める前に、どんな費用がかかるかを書き出しておくと、収入が出るまでの持ち出しを抑えられます。
| 副業 | 主な初期費用 | 抑える工夫 |
|---|---|---|
| データ入力・文字起こし | パソコン、インターネットの回線 | 手持ちのパソコンで始める |
| Webライティング | パソコン、資料の書籍 | 図書館や公的機関の資料を使う |
| 不用品の販売 | 梱包の材料、送料 | 家にある箱や袋を使い、匿名配送の仕組みを使う |
| ハンドメイド作品の販売 | 材料費、道具、撮影の道具 | 少ない種類から始めて、売れた物の材料を増やす |
| オンライン講師 | カメラ、マイク、教材 | パソコンの内蔵のカメラから始める |
| 素材の販売 | カメラや描画の道具 | スマートフォンやタブレットから始める |
費用をかけるのは、収入が出始めて、その副業を続けると決めてからでも遅くありません。最初から高価な機材をそろえると、思ったように収入が出なかったときに大きな損になります。とくに、「この機材がないと稼げない」と高額な道具の購入を勧める広告には注意してください。
副業に使う時間の作り方
副業を始めた人が最初に直面するのが、時間が足りないという問題です。本業と家事、休息の時間を差し引くと、副業に使える時間は思ったより少ないものです。
時間を作るために役立つ工夫には、次のようなものがあります。
- 1週間の予定を書き出し、副業に使える時間を見える形にする
- 通勤の時間を、副業の調べ物や準備にあてる
- 集中が必要な作業は、疲れていない時間帯に回す
- 15分程度の空き時間には、メッセージの返信や作業の準備を入れる
- 休日は、副業の時間と休む時間を分けて決めておく
大切なのは、睡眠の時間を削らないことです。睡眠を削って副業の時間を作ると、本業の仕事の質が下がり、体調を崩すおそれもあります。副業は長く続けることで収入が伸びていくものなので、無理のない時間で続けることを優先してください。
副業の経費と記録のつけ方
業務委託の副業や、物を売る副業では、収入から経費を差し引いて所得を計算します。経費を正しく記録しておくと、税金の計算が正確になり、確定申告の手間も減ります。
副業で経費になりやすいものは、次のとおりです。
- 仕事に使うパソコンや周辺機器の購入費(金額によっては数年に分けて経費にする)
- インターネットの回線や携帯電話の料金のうち、副業で使う割合の分
- 仕事に必要な書籍や資料の購入費
- ハンドメイド作品の材料費と梱包の材料費
- 販売サイトや仲介サイトの手数料
- 商品を送る送料
記録は、月ごとにまとめてつける習慣をつけると楽になります。収入の入金があった日と金額、経費を払った日と金額と内容を、表計算ソフトや家計簿のアプリに記録し、領収書やレシートは月ごとに封筒にまとめて保管します。副業専用の銀行口座を作り、副業の入金と支払いをその口座に集めておくと、記録がさらに分かりやすくなります。
家族の扶養に入っている人の副業
学生や、配偶者の扶養に入っている人が副業をする場合は、扶養の基準にも気をつける必要があります。扶養には、税金の扶養と社会保険の扶養があり、基準の金額が違います。
税金の扶養では、令和8年分から、配偶者控除の対象になる配偶者の所得の基準が62万円以下(給与だけなら収入136万円以下)になっています。社会保険の扶養は、これから1年間の見込みの収入が130万円未満であることなどが基準です。業務委託の副業の収入をどう扱うかは、税金と社会保険で考え方が違うことがあるので、扶養に入っている人は、副業を始める前に、家族の勤め先や税務署に確かめておくと安心です。
状況別の副業の選び方の例
自分に合った副業を考える手がかりとして、よくある状況ごとの選び方の例を紹介します。
平日は忙しく、休日に時間が取れる会社員
平日の夜に時間が取れない人は、休日に集中して作業できる副業が向いています。Webライティングは、休日に数本の記事をまとめて書いて納品する形にしやすく、納期を週単位で決めてもらえば無理なく続けられます。不用品の販売も、休日に出品と発送を一度にを行えば、平日の負担はほとんどありません。
毎日少しずつ時間が取れる人
通勤の時間や、夜の30分などの短い時間を毎日使える人は、細かく区切って進められる副業が向いています。データ入力や文字起こしは、作業を途中で止めても再開しやすく、毎日少しずつ進めることで、まとまった作業量をこなせます。
子育て中で、予定が読みにくい人
子どもの体調などで予定が変わりやすい人は、納期に余裕のある仕事や、自分のペースで進められる仕事が向いています。ハンドメイド作品の販売は、作れるときに作って出品する形にでき、注文を受けてから作る場合も、発送までの日数を長めに設定しておけば無理がありません。
本業の専門知識を生かしたい人
本業で専門的な知識を持っている人は、その知識を生かせる副業を選ぶと、始めから単価の高い仕事を受けられる可能性があります。業界の知識を生かしたWebライティング、資格や経験を生かしたオンライン講師などです。ただし、本業の会社の秘密や、取引先の情報を副業で使うことはできません。競合する会社の仕事を受けることも、就業規則で制限されていることが多いので注意してください。
副業が軌道に乗ったら考えること
副業の収入が安定してきたら、次の段階として考えておきたいことがあります。
1つ目は、開業届を出すかどうかです。業務委託の副業や物を売る副業を、事業として続けていく場合は、税務署に開業届を出すことができます。開業届の提出期限は、事業を始めた年分の確定申告期限までです。開業届とあわせて青色申告の承認申請書を出し、決められた帳簿をつけて申告すると、青色申告特別控除などの特典を受けられることがあります。副業の所得が事業所得にあたるか雑所得にあたるかは、規模や継続性などで判断されるので、迷うときは税務署に相談してください。
2つ目は、取引の条件を書面で残すことです。継続して仕事を依頼してくれる取引先ができたら、報酬、納期、修正の回数、支払いの時期を書面やメッセージで確かめておきます。2024年11月に施行されたフリーランス法では、発注する事業者に取引の条件を示すことなどが義務付けられていて、受ける側にとっても条件を確かめる手がかりになります。
3つ目は、本業とのバランスを見直すことです。副業の仕事が増えると、本業の時間や休息の時間が削られがちです。半年に1度は、副業に使っている時間と収入を振り返り、このまま続けるか、仕事を絞るかを考えてみてください。
副業を始めるまでの手順
始めやすい副業を実際に始めるまでの流れを整理します。
- 会社の就業規則を確かめ、必要なら届け出をする
- 1週間に副業に使える時間を決める
- 自分の得意なことと、選ぶ副業を決める
- 必要な道具をそろえる(まずは手持ちのもので始める)
- 仕事の仲介サイトや販売サイトに登録する
- 小さな仕事や、少ない数の出品から始める
- 収入と経費を記録する
- 1か月から3か月ほど続けて、続けるか、別の副業に変えるかを考える
最初から大きな目標を立てるより、まずは1つの仕事を最後までやり遂げることを目標にすると、副業の流れがつかめます。最初の仕事で依頼者とのやり取りや、納品の流れを経験しておくと、次の仕事が格段に進めやすくなります。
副業を続けるためのコツ
始めやすい副業を選んでも、続かなければ収入は伸びません。副業を続けるためのコツを整理します。
1つ目は、無理のない作業量にすることです。最初のやる気があるうちに仕事を受けすぎると、本業が忙しい時期に納期を守れなくなります。本業の忙しさを考えて、余裕のある量から始めましょう。
2つ目は、作業の時間を決めることです。「平日は夜9時から10時まで」「土曜日の午前中」のように、副業の時間を決めておくと、習慣になりやすくなります。
3つ目は、収入と作業時間を記録することです。どの仕事にどれくらいの時間がかかり、いくらの収入になったかを記録すると、時間あたりの収入が分かります。時間あたりの収入が低い仕事は、単価を上げる交渉をするか、別の仕事に切り替えるかを考える材料になります。
4つ目は、少しずつスキルを伸ばすことです。たとえばデータ入力から始めた人なら表計算ソフトの関数、Webライティングなら取材や構成の作り方というように、今の仕事の1段上にある技能を1つ決めて学ぶと、上達の手応えも感じやすくなります。同じ仕事を続けていても、少し難しい仕事に挑戦していくと、単価の高い仕事を受けられるようになります。
仲介の現場から見た、副業が続く人
在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、副業が長く続く人は、最初に選んだ仕事で結果を急がない人です。始めの数か月は、収入より、依頼者とのやり取りや納期の守り方を覚える期間と割り切り、小さな仕事を丁寧に積み重ねています。その積み重ねが評価につながり、継続の依頼や紹介が少しずつ増えていきます。
もう1つの傾向は、本業で身に付けたことを副業に生かしている人ほど、早く単価が上がることです。営業の経験がある人は提案の文章が上手く、経理の経験がある人は請求書や数字の扱いが正確です。副業を選ぶときに、自分の本業を振り返ってみると、思いがけない強みが見つかることがあります。
依頼する側と直接やり取りできる仕事なら、仲介の手数料が乗らない分、依頼する側は同じ予算でより多くを頼めて、受ける側の手取りも厚くなります。副業のように使える時間が限られる働き方では、同じ作業時間で手元に残る額が増えることは大きな意味を持ちます。
副業で書類やメールを作る機会が多い人は、文書の基本を固めておくと、どの仕事でも役立ちます。ビジネス文書検定で問われる内容は、依頼者への提案や報告の文章を整えるときの土台になります。
よくある質問
Q. 初期費用がほとんどかからない副業はありますか?
不用品の販売は、スマートフォンと家にある物があれば始められ、初期費用はほとんどかかりません。データ入力、Webライティング、文字起こしも、手持ちのパソコンとインターネットがあれば始められます。仕事を始める前に登録料や教材費を求める募集は避けてください。まっとうな仕事で、受ける側が先にお金を払うことはまずありません。
Q. 副業の収入が20万円以下なら何もしなくてよいですか?
会社員で年末調整を受けている人は、副業の所得が20万円以下なら所得税の確定申告は不要です。ただし、この基準は所得税だけの決まりで、住民税の申告は別に必要になります。所得は収入から経費を引いた額で判定します。医療費控除などで確定申告をする場合は、20万円以下の副業の所得も含めて申告する必要があります。
Q. 会社に副業を知られずに始められますか?
副業の所得があると、翌年の住民税の額が変わるため、会社が住民税の額から副業に気づくことがあります。業務委託の副業の所得は、住民税の申告で自分で納める普通徴収を選べる場合がありますが、アルバイトの給料は原則として選べません。まずは就業規則を確かめ、副業が認められているなら届け出をして始めるのが安全です。
Q. スキマ時間のアルバイトを副業にするときの注意点は?
アルバイトは雇用なので、本業と副業の労働時間が通算されます。給料は給与所得となり、給与を2か所以上から受け取る人は、年末調整を受けなかった給与の収入と給与以外の所得の合計が20万円を超えると確定申告が必要です。住民税は原則として本業の給料から差し引かれます。勤め先の就業規則も必ず確かめてください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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