サロンボードの使い方|予約の受け方と日々の操作の流れ

@SOHO編集部
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サロンボードの使い方|予約の受け方と日々の操作の流れ

この記事のポイント

  • ✓サロンボード(SALON BOARD)の使い方を
  • ✓導入前の確認から初期設定
  • ✓顧客管理とメッセージ配信

サロンボードの使い方を調べている人は、ホットペッパービューティーへの掲載が決まって管理画面を渡されたばかりの方か、サロンに入ったばかりで予約の操作を覚える必要がある方が多いはずです。最初に覚えることを絞ると、使い方の中心は「すべての予約をサロンボードに入れる」「空き枠を正しく開けておく」「来店後に会計と記録を残す」の3つです。この3つが回れば、ネット予約と電話予約の重なりは起きず、顧客の記録も自然にたまっていきます。

この記事では、サロンボードの公式サイトに2026年10月3日時点で載っている機能と案内をもとに、導入前に確かめること、最初の設定、1日の操作の流れ、顧客管理やメッセージの配信、会計と集計の使い方を、手順の順番で整理します。細かい画面の操作は契約後に配られるマニュアルやヘルプが正になるので、ここでは「何を、どの順番でやるか」をつかむことを目的にしています。

サロンボードとは何か、利用料金の仕組み

サロンボード(SALON BOARD)は、株式会社リクルートが提供する、美容室やネイル・まつげ・リラク・エステのサロン向けの予約と顧客管理のシステムです。公式サイトでは、国内最大級のサロンの検索・予約サイトであるホットペッパービューティーと完全に予約が連携していることが、いちばんの特長として紹介されています。

利用料金について、公式の機能一覧のページには、サロンボードは全ての機能を無料で利用できること、ただし利用にはホットペッパービューティーへの掲載が必要であることが書かれています。つまり、サロンボードそのものに月額はかからない一方で、ホットペッパービューティーの掲載の費用がかかる、という仕組みです。掲載の費用について、ホットペッパービューティーの掲載案内のページでは「ご希望のエリアやプランによって異なります。詳しくはお問い合わせください」とされていて、金額は公開されていません。

同じページのよくある質問では、個人でも契約できること、インターネット環境と端末(パソコンやタブレット)はサロンで用意する必要があることも案内されています。複数の店舗に導入する場合は、店舗ごとに契約が必要だとサロンボードのよくある質問に書かれています。

使える機能は、公式の機能一覧で大きく次のように分かれています。

・予約管理(予約とスケジュールの管理、予定とシフトの設定、予約データの出力)
・顧客管理(お客様情報の登録と確認、一括登録・変更・削除)
・メッセージ配信(一斉配信、自動配信)
・サロンダイレクト(自社のホームページにネット予約の機能を付けるためのURLの発行)
・レジ機能(会計、売上管理)
・集計・分析機能
・自社求人ページの作成
・スマート支払い(オンラインでのカード決済)
・ホットペッパービューティーの掲載管理(掲載情報の編集、ブログの投稿、口コミへの返信)

最初からすべてを使いこなす必要はありません。まずは予約管理と顧客管理、慣れてきたらメッセージ配信と集計、という順で覚えていくと無理がありません。

使い始める前に用意するもの

サロンボードを使い始める前に、次のものをそろえておくと、初日の設定がスムーズに進みます。料理で言えば、作り始める前に材料と道具を並べておく段階です。

1つ目は、端末です。サロンボードはパソコンとiPadで使え、スマートフォン用の画面も用意されています。ただし、スマートフォンの画面は主要な機能のみと公式に書かれています。受付でじっくり操作するのはパソコンかiPad、外出先や施術の合間の確認はスマートフォン、と使い分けるのが基本です。推奨の環境はサロンボードのヘルプで案内されているので、端末を買う前に確かめておきます。

2つ目は、安定したインターネットの回線です。サロンボードは常にインターネットにつながっている前提の仕組みです。回線が切れると予約の確認ができなくなるので、受付の端末は有線か、安定したWi-Fiにつないでおきます。

3つ目は、メニューと料金、所要時間の一覧です。カット、カラー、パーマ、トリートメントといったメニューごとに、料金と施術にかかる時間、担当できるスタッフを紙に書き出しておきます。ネット予約の空き枠は、このメニューの所要時間をもとに計算されるので、ここが曖昧だと予約が詰まりすぎたり、逆に空きすぎたりします。

4つ目は、スタッフの出勤の予定です。誰がいつ出勤し、何時から何時まで予約を受けられるのかを、少なくとも1か月先まで決めておきます。

5つ目は、これまでのお客様の情報です。紙のカルテや別のシステムで顧客を管理していた場合、サロンボードには顧客情報の一括登録の機能があり、導入前の顧客情報もまとめて登録できると公式で案内されています。

6つ目は、掲載の担当の営業との打ち合わせの記録です。ホットペッパービューティーの掲載案内のページでは、掲載までの流れとして、申し込み、担当者との打ち合わせと契約の確定、原稿の打ち合わせと最終確認を経て掲載になると説明されています。打ち合わせで決めたメニューの名前やクーポンの内容、掲載の開始日をメモに残しておくと、サロンボードの設定と掲載の内容が食い違うのを防げます。掲載の開始日に合わせて、サロンボードの設定を前日までに終えておくのが理想です。

最初にやる設定と、予約数を左右するポイント

材料がそろったら、最初の設定に入ります。設定の順番は、スタッフ、メニュー、営業時間とシフト、ネット予約の受付条件、の順で進めると迷いません。

まずスタッフを登録し、それぞれが担当できるメニューを結び付けます。次にメニューと料金、所要時間を登録します。そのうえで、営業時間と定休日、スタッフごとの出勤と休憩の予定を入れます。最後に、ネット予約をいつからいつまで受け付けるか、直前の予約をどこまで受けるか、といった条件を決めます。

この最後の設定が、予約の数を大きく左右します。ホットペッパービューティーアカデミーでは、サロンボードの初期設定についての動画講座で、次のように呼びかけています。

カスタマーが「行きたい時間に予約ができず、サロンの予約ページから離脱してしまう割合」は何と86%!もしかしたらあなたのお店もサロンボードの設定が正しくできていないせいで、最大限に集客できていないかも…? 出典: hba.beauty.hotpepper.jp

同じ講座のおすすめの対象には、「ネット予約をスタートすることや、直前予約受付は何となく怖い」という方も挙がっています。慣れないうちは、ネットに出す枠を少なめにしたくなりますが、空いているのにネットに出していない枠は、お客様から見れば「予約できない時間」です。施術の時間に無理がない範囲で、ネットに出す枠をできるだけ広く取っておくことが、設定の大きなポイントです。

設定を変えたら、ホットペッパービューティーの自分のお店のページをお客様の目線で開き、予約の画面で空き枠が思ったとおりに表示されているかを必ず確かめます。設定の画面だけを見て終わりにしないことが、失敗を防ぐコツです。

予約の受け方とスケジュール画面の見方

サロンボードの使い方の中心は、予約の一元管理です。公式サイトでは、その仕組みを次のように説明しています。自社のホームページやホットペッパービューティーから入ってきたネット予約は、自動でサロンボードのスケジュール画面に反映される。電話などで入った予約を入力すれば、空いている枠だけがネット予約の空き枠として連携されるため、重なりの心配がない。

この仕組みから分かるとおり、サロンボードを正しく使ううえで一番大事なのは、電話や店頭で受けた予約を必ずサロンボードに入力することです。入力を忘れると、その時間はネット上では空いているように見え、別のお客様がネットで予約を入れてしまいます。

予約の受け方を、入口ごとに整理すると次のようになります。

予約の入口 サロンボードへの反映 お店がやること
ホットペッパービューティーのネット予約 自動で反映 内容を確認する
自社のホームページ(サロンダイレクト) 自動で反映 内容を確認する
電話 手で入力 電話を切る前に入力する
店頭での次回予約 手で入力 会計のときに入力する
SNSのメッセージ 手で入力 返信と同時に入力する

スケジュール画面は、公式では「紙台帳のように親しみやすく」作られていると紹介されています。サロン全体の予約と、担当のスタッフごとの予約、予定を確認、変更、キャンセルできます。ネイル・アイ・リラク・エステのサロン向けのサロンボードでは、ベッドや部屋といった設備ごとのスケジュールも確認できると、機能一覧に書かれています。

電話で予約を受けるときは、「スケジュール画面で空きを確かめる」「その場で予約を入力する」「入力し終えてから日時をお客様に読み上げて確認する」の3つを、必ずこの順番で行います。メモに書いて後で入力する、という二度手間が重なりの一番の原因です。

1日の操作の流れ(朝・営業中・閉店後)

日々の操作は、時間帯ごとにやることを決めてしまうと覚えやすくなります。サロンの1日に沿って、サロンボードで行う操作の流れを整理します。

朝、開店前にやることは3つです。

  1. スケジュール画面で当日の予約を確認し、担当とメニュー、所要時間に無理がないかを見る
  2. 予約の詳細から、来店するお客様の過去の施術の履歴やメモを確認しておく
  3. 夜のうちに入ったネット予約や、変更、キャンセルがないかを確かめる

営業中にやることは、予約の入力と会計です。電話や店頭での次回の予約はその場で入力します。施術が終わったら、レジの機能で会計を行います。公式サイトによると、レジの機能ではメニューの追加や削除をしながら会計でき、メニューごとに施術の担当者を入力できます。会計の途中で電話の予約が入った場合は、会計を一時保存して、お客様を待たせずに対応できるとも案内されています。

閉店後にやることは、記録と翌日の準備です。

  1. 当日のすべての会計が終わっているかを確かめ、レジ締めを行う
  2. 当日来店したお客様の施術の内容や会話のメモを顧客情報に残す
  3. 翌日以降の予約と、スタッフのシフトに変更がないかを確かめる

このうち、2つ目の記録がいちばん後回しにされがちで、いちばん効果が大きい作業です。次回の来店時に、前回の色やスタイル、話した内容を確認できるかどうかで、接客の質が変わります。施術直後の記憶が新しいうちに、1人1〜2行でよいので残しておく習慣を付けると、数か月後に大きな差になります。

顧客管理とメッセージ配信の使い方

予約と会計を続けていると、サロンボードの中にお客様の情報がたまっていきます。公式サイトによると、顧客管理では、氏名や住所、電話番号、誕生日、職業などの基本情報、過去の予約の履歴、配信したメッセージの履歴を一括で管理できます。予約の情報からも閲覧でき、さまざまな条件で顧客を検索できます。

この顧客の情報を使って、メッセージを配信できるのがDMの機能です。公式の案内では、キャンペーンの情報の一斉配信や、来店日の前日、来店日から30日後、誕生日など、決まった条件に合わせたメッセージの自動配信ができます。クーポンを付けたメッセージの配信もでき、ホットペッパービューティーのマイページにも送れると紹介されています。

使い方の順番は、自動配信から始めるのがおすすめです。一度設定すれば、毎日手で送る必要がなくなるからです。最初に設定したいのは次の3つです。

  1. 来店日の前日のお知らせ(予約の日時とお店の場所、遅れるときの連絡先)
  2. 来店後のお礼(施術後の過ごし方の注意と、次回の目安の時期)
  3. 来店から一定の日数が経ったときの案内(次の予約の時期のお知らせ)

一斉配信は、季節のキャンペーンや、空いている枠が多い週の案内など、目的がはっきりしたときに絞って使います。毎週のように送ると、お客様に読まれなくなります。顧客の検索で「最後の来店から3か月以上経った人」などに絞り込んで送ると、必要な人にだけ届けられます。

集計・分析の機能と組み合わせると、さらに効果的です。公式では、リピート率や来店の周期、優良顧客の分析ができ、分析の結果から顧客を絞り込んでメッセージを配信できると案内されています。たとえば、しばらく来店していないお客様に、まとめて再来店を促すメッセージを送る、といった使い方です。

スマート支払いと、無断キャンセルへの備え

無断キャンセルは、どのサロンにとっても悩みの種です。サロンボードには、オンラインでカード決済ができるスマート支払いという機能があります。

公式サイトの説明によると、スマート支払いは、お客様がクレジットカードの情報を登録して予約すると、来店時にオンラインで決済でき、店頭での会計が不要になる機能です。メニューの変更などで金額が変わった場合も変更できます。キャンセルの規定を設定することで、安易な直前のキャンセルや無連絡のキャンセルの発生を減らす効果が期待できる、とも書かれています。スマート支払いは「Airペイ オンライン」が提供する機能で、サロンボードとAirペイの間に機能の連携はない、という注記もあります。

キャンセルの規定を設けるときは、規定の内容を予約の画面やお店のページにはっきり書いておくことが前提です。いつまでの取り消しなら費用がかからず、いつ以降はいくらかかるのかを、お客様が予約の前に読める場所に示します。金額や取り扱いの細かい条件は、契約の際の案内で確認してから決めるのが安全です。

スマート支払いを使わない場合でも、前日のお知らせの自動配信を設定しておくだけで、うっかり忘れによる無断キャンセルは減らせます。まずは自動配信、それでも減らなければスマート支払い、という順で検討すると、お客様の負担を重くしすぎずに済みます。

集計・分析で月に1回見る数字

サロンボードの集計・分析の機能は、毎日使うものではありませんが、月に1回でも見る習慣を付けると、経営の判断が速くなります。公式の機能紹介によると、売上をさまざまな軸でリアルタイムに集計でき、3年分の売上・客数・単価を把握して比べられます。リピート率や来店の周期、優良顧客といった分析もでき、色やグラフで直感的に分かる画面になっていると紹介されています。

月末に見ておきたい数字を、レシピのように順番に並べると次のとおりです。

  1. 今月の売上、客数、客単価を、先月と前年の同じ月と比べる
  2. スタッフ別、メニュー別の売上を見て、偏りがないかを確かめる
  3. 新規のお客様のうち、2回目の来店につながった割合を見る
  4. 来店の周期が普段より空いているお客様が増えていないかを見る

1つ目で全体の調子をつかみ、2つ目でどこが伸びて、どこが落ちているかを特定します。3つ目と4つ目は、次の月に何をするかを決めるための数字です。新規のお客様が2回目につながっていないなら、来店後のお礼のメッセージや次回の案内を見直します。来店の周期が空いているお客様が多いなら、絞り込んで再来店を促すメッセージを送ります。

数字を見ても、すぐに理由が分からないことはよくあります。そのときは、前の節で書いた顧客情報のメモを読み返すと、手がかりが見つかることがあります。数字とメモの両方がそろっていることが、サロンボードを長く使う価値です。

掲載情報の編集、ブログ、口コミへの返信

サロンボードは予約の管理だけでなく、ホットペッパービューティーに載せるお店のページを編集する場所でもあります。公式の機能一覧によると、サロンの情報、スタッフ、フォトギャラリー、メニュー、クーポンの編集、ホットペッパービューティーに載せるブログの投稿、ネット予約のお客様から寄せられた口コミへの返信ができます。

掲載の内容は、予約の入り方に直結します。メニューの名前は、お客様が探す言葉で、内容と料金と所要時間がひと目で分かるように書きます。スタッフの紹介には、得意なスタイルや技術を具体的に書くと、指名の予約につながりやすくなります。写真は季節ごとに入れ替え、今のお店の雰囲気が伝わるものを選びます。

ブログは、新しいスタイルの紹介や、季節のケアの話題、スタッフの人柄が伝わる話を、無理のない頻度で続けます。毎日書く必要はありません。週に1本でも、続けることのほうが大切です。

口コミへの返信は、良い口コミにも厳しい口コミにも、できるだけ早く丁寧に返すのが基本です。返信は口コミを書いた本人だけでなく、これからお店を選ぶ人も読んでいます。厳しい口コミには、言い訳ではなく、受け止めたことと次に改めることを短く書くと、読む人に誠実さが伝わります。

自社求人ページの作成機能

人手が足りないサロンでは、求人の機能も役に立ちます。公式サイトによると、サロンボード上で自社の求人ページをいつでも作成、更新でき、職場の環境や教育の制度、スタッフなど、サロンのこだわりを最大5つまでアピールできます。月別に求人ページのアクセス数と応募数を確認でき、ホットペッパービューティーからの検索も可能だと案内されています。自社のホームページやSNS、求人の媒体など、さまざまなサイトにリンクを設置できるとも書かれています。

求人ページを作るときは、給与や勤務時間といった条件に加えて、入社後に何をどの順番で覚えるのか、指名の予約が入るまでにどれくらいかかるのかを具体的に書くと、応募する人の不安が減ります。アクセス数は多いのに応募が少ない月は、条件か書き方のどちらかに理由があるので、内容を見直すきっかけにします。

つまずきやすい点と、困ったときの相談先

サロンボードを使い始めたサロンがつまずきやすい点を、よくある順に挙げます。

1つ目は、電話の予約の入力漏れです。前の節で書いたとおり、入力を忘れるとネット予約と重なります。受付の担当者を決める、電話を切る前に入力する、の2つを徹底するのが一番の対策です。

2つ目は、シフトの入れ忘れです。スタッフの出勤の予定が入っていない日は、ネット予約の枠が開きません。「来月の予約が全然入らない」と思ったら、まずシフトが入っているかを確かめます。

3つ目は、メニューの所要時間の設定です。実際の施術より短く設定していると予約が詰まりすぎ、長く設定していると空き枠が減ります。1〜2か月使ってみて、実際の施術時間とずれているメニューを見直します。

4つ目は、ネット予約を一時的に止めたいときの操作です。サロンボードのよくある質問では、パソコンが壊れた場合でも予約とスケジュールはスマートフォンで確認できること、運用に合わせて一時的にネット予約を停止することもできることが案内されています。

5つ目は、システムが使えないときの備えです。公式サイトでは、万が一サロンボードが利用できない状態になった場合に備えて、当日以降の予約の状況や予約の情報を確認できる「サロンボードバックアップ」が用意されていると紹介されています。いざというときに慌てないよう、使い方を事前に確認しておきます。

操作に困ったときは、年中無休(10時から21時)のヘルプデスクが電話やメールで無料でサポートすると、公式に案内されています。ホットペッパービューティーの担当の営業の人にも、掲載の内容や設定の相談ができます。

新しく入ったスタッフに使い方を教える順番

サロンボードの操作を新しいスタッフに教えるときは、一度に全部を説明しないことが大切です。覚えることが多すぎると、肝心の予約の入力が抜けます。最初の1か月で覚えてもらう順番の例を挙げます。

1週目は、スケジュール画面を見ることだけに絞ります。当日の予約の確認、自分の担当の予約の確認、お客様の過去の履歴の見方を覚えてもらいます。この段階では、予約を入れたり変えたりする操作は、先輩が横で一緒に行います。

2週目は、電話と店頭での予約の入力です。空きの確認、入力、日時の読み上げの3つの順番を、実際の電話の場面で練習します。入力した予約は、その日のうちに先輩が確認し、メニューや担当の選び間違いがないかを見ます。

3週目は、会計と顧客情報のメモです。レジの操作と、施術後に一言のメモを残すことを覚えてもらいます。メモの書き方は、「何を」「どうした」「次はどうしたいと言っていた」の3点に絞ると、書く人によるばらつきが減ります。

4週目以降に、メッセージの配信やブログの投稿、口コミへの返信を少しずつ任せていきます。お客様に届く文面は、慣れるまで送る前に先輩が目を通す決まりにしておくと安心です。

サロンボードの操作の権限をスタッフに渡すときは、誰がどの操作をできるのかを店長が把握しておきます。スタッフが辞めたときにログインできないようにする手続きも、あらかじめ決めておくと、お客様の情報を守ることにつながります。

サロンダイレクトと、自社の予約ページの考え方

サロンボードには、サロンダイレクトという機能があります。公式の機能一覧によると、サロンの自社のホームページにネット予約の機能を設置するためのURLを発行できる機能です。自社のホームページから入った予約も、サロンボードのスケジュールに自動で反映されます。

ホットペッパービューティーを経由せず、自社のホームページやSNSから直接予約してもらう入口を持っておくことは、常連のお客様との関係を深めるうえで意味があります。InstagramのプロフィールやLINE公式アカウントのメニューに、サロンダイレクトのURLを載せておけば、すべての予約を1つのスケジュールで管理したまま、入口だけを追加できます。

注意したいのは、サロンボードとは別の予約システムを並べて使う場合です。別のシステムで受けた予約は、サロンボードには自動で入りません。両方を使うなら、別のシステムで受けた予約をサロンボードに手で入れる手間が必ず発生し、入力が遅れると重なりの原因になります。予約の入口は複数あっても、管理する場所は1つに絞る、というのが原則です。

ホットペッパービューティーに掲載しない場合の候補

サロンボードはホットペッパービューティーへの掲載が前提の仕組みです。一方で、開業したばかりで掲載の費用を抑えたい、常連のお客様が中心で新規の集客は紹介とSNSで足りている、というサロンでは、掲載をせずに自社の予約ページだけで運用する選択肢もあります。その場合は、予約の受付からリマインド、来店後のお礼までを自動で回せる予約システムを別に用意することになります。

その条件で探すときの候補の1つに、小さなお店向けの予約システムのRizaflowがあります。公式の料金ページによると、無料のフリープランは予約が1か月50件まで、スタッフ1名までで、予約カレンダーと予約フォーム、予約完了・リマインダー・お礼メールの自動送信、お客様自身が使えるキャンセルURL、会員マイページ、顧客管理とメールの開封計測が使えます。スタッフ指名とシフト管理が使えるスタンダードプランは月額7,700円(税込、1か月1,000件・スタッフ10名まで)です。Rizaflowは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

ただし、Rizaflowはサロンボードやホットペッパービューティーとは連携していません。ホットペッパービューティーに掲載しながらRizaflowも使うと、前の節で書いたとおり、予約を2か所で管理することになり、手での入力と重なりの確認が欠かせなくなります。掲載を続けるならサロンボードのサロンダイレクトで入口を広げ、掲載をしないならRizaflowのような自社の予約システムを使う、というように、どちらか一方を予約の管理の中心に決めて選ぶのが無理のない考え方です。

サロンの仕事を外に頼むときの考え方

サロンボードの操作に慣れてくると、ホットペッパービューティーのブログの投稿や、メッセージの文面づくり、集計の結果の読み解きに時間を取られるようになります。施術の時間を削らずに済むよう、一部を外に頼む方法もあります。

ブログやメッセージの文面は、文章を書く仕事の人に頼めます。報酬の相場は著述家,記者,編集者の年収・単価相場で確認できます。予約や顧客管理の仕組みを見直し、どこに自動化やAIを取り入れるかを相談したいなら、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で支援の中身を見ておくと、頼む範囲を決めやすくなります。自社のホームページや予約ページを作る場合は、アプリケーション開発のお仕事に近い分野の人に相談する形になります。

サロン全体の予約、顧客管理、決済の仕組みをどう組み合わせるかは、美容・サロン業界のDX2026|予約管理 × 顧客管理 × 決済のSaaS一括導入で整理されています。設備や内装に使える支援の制度は、美容室・サロン向け補助金2026年版|設備投資・内装リフォームに使える制度にまとまっています。経営全体を見直すなら、中小企業の経営の相談に応じる専門家の資格である中小企業診断士を持つ人に相談するのも1つの方法です。

運営者の視点で見た、道具に合わせすぎない働き方

フリーランスや小さなお店の仕事の場を長く運営してきた立場から見ると、長く続くサロンほど、道具の機能を全部使うことよりも、毎日欠かさず続ける操作を少数に絞っています。予約を必ず入れる、会計のあとに一言のメモを残す、自動配信を設定しておく。この3つだけでも、半年後の顧客の記録の厚みはまったく違ってきます。

一方で、集客を1つの媒体に頼り切ると、掲載の費用や条件が変わったときの影響を大きく受けます。新規のお客様は媒体から、2回目以降のお客様は自社の入口から、という形で、入口を少しずつ分けておくと、経営が安定しやすくなります。

人に仕事を頼むときも、同じように「どこに費用が流れているか」を見ておくと判断しやすくなります。仲介の手数料が差し引かれない手数料0%の直接のやり取りなら、頼む側は同じ予算で多くの作業を依頼でき、受ける側は手取りが厚くなります。道具も人も、長く付き合える形を選ぶことが、施術に集中できる時間を守ることにつながります。

よくある質問

Q. サロンボードは無料で使えますか?

公式の機能一覧では、サロンボードは全ての機能を無料で利用できると案内されています。ただし、利用にはホットペッパービューティーへの掲載が必要です。掲載の費用はエリアやプランによって異なり、金額は公開されていないため、ホットペッパービューティーの掲載の問い合わせ窓口で確認する必要があります。

Q. サロンボードはスマートフォンだけで使えますか?

スマートフォン用の画面は用意されていますが、公式では主要な機能のみと案内されています。予約やスケジュールの確認はスマートフォンでもできるので、外出先や施術の合間の確認には便利です。初期設定や会計、集計など細かい操作は、パソコンかiPadで行うのが基本です。推奨の環境はサロンボードのヘルプで確かめます。

Q. 電話で受けた予約もサロンボードに入れる必要がありますか?

必要です。サロンボードは、入力された予約をもとに空いている枠だけをネット予約に出す仕組みです。電話や店頭で受けた予約を入れ忘れると、その時間がネット上で空いているように見え、別のお客様の予約と重なります。電話を切る前に入力する、受付の担当を決める、といった運用で入力漏れを防ぎます。

Q. 操作が分からないときはどこに相談すればよいですか?

公式サイトでは、年中無休で10時から21時まで対応するヘルプデスクが、電話やメールで無料でサポートすると案内されています。ホットペッパービューティーアカデミーでは、初期設定や予約管理の動画講座も公開されています。掲載の内容や設定の考え方は、ホットペッパービューティーの担当の営業にも相談できます。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年8月16日最終更新:2026年10月5日
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