Ramboxでできることと、複数のWebアプリを1つの窓で使うときの選び方


この記事のポイント
- ✓Ramboxは複数のWebアプリやアカウントを1つの窓で使えるデスクトップアプリです
- ✓無料のBasicと有料のPro
- ✓メモリや同時ログインの注意点
Ramboxは、Gmail、Slack、Chatwork、WhatsApp、Notionのように普段ブラウザのタブで開いているWebアプリを、1つのデスクトップアプリの中に並べて使うためのツールです。「タブが30個を超えて、どこに何があるか分からない」「取引先ごとに別のGoogleアカウントへログインし直すのが面倒」という悩みから、Ramboxにたどり着く人が多いはずです。
この記事では、Ramboxの公式料金ページに書かれている内容をもとに、無料のBasicで何ができて何ができないのか、有料のProやTeamsに切り替える意味がある人は誰なのかを整理します。そのうえで、ブラウザのプロファイルやピン留めで十分な人と、専用アプリを入れたほうが楽になる人の分かれ目、乗り換えるときに確かめておくことまで、順に説明します。
複数のWebアプリを行き来する働き方が広がった背景
ここ数年で、仕事に使う道具のほとんどがブラウザで動くようになりました。メールはGmailやOutlook、チャットはSlackやChatworkやTeams、資料はGoogleドキュメントやNotion、デザインはFigma、会計はクラウド会計ソフト。どれもインストール不要で便利な一方、1日のうちに10個以上のサービスを行き来するのが当たり前になっています。
特に影響が大きいのが、複数の取引先と同時に仕事をするフリーランスや副業の人です。A社とはSlack、B社とはChatwork、C社とはGoogle Chat、さらに自分の営業用にはLINE公式アカウントとX。メールもA社から発行されたGoogle Workspaceのアドレスと、自分のGmailの2つを使い分ける。こうなると、ブラウザのタブはすぐに20個、30個と並びます。
困るのはタブの数そのものではありません。同じGoogleのサービスに複数のアカウントでログインしていると、共有されたドキュメントのリンクを開いたときに「別のアカウントでログインしてください」と表示され、アカウントを切り替える手間が何度も発生します。取引先のSlackの通知と自分の個人的な通知が混ざって、急ぎの連絡を見落とすこともあります。
正直なところ、この「どのアカウントで開いているか分からない」状態は、作業時間より神経を削ります。誤って別の取引先のチャンネルに資料を送ってしまう事故は、情報漏えいにもつながります。業務委託の契約書で秘密保持を約束している以上、ツールの使い方で事故の確率を下げるのは、腕前の一部と言ってよいはずです。
こうした背景から、Webアプリを1つの窓に集め、アプリやアカウントごとに分けて表示するデスクトップアプリが使われるようになりました。Ramboxはその代表格の1つで、ほかにもWavebox、Shift、Franz、Ferdiumといった同じ系統の製品があります。どれも「Webアプリをアプリとして扱う専用ブラウザ」と考えると分かりやすいです。
Rambox公式サイトのトップページには、世界中で8万人以上、5,000社の利用があると書かれています。個人で使う人だけでなく、サポート窓口や営業チームのように、多くのチャットや受信箱を同時に見張る部署でも使われている製品です。
Ramboxでできること
Ramboxの役割は、ひとことで言えば「Webアプリ専用の、整理された作業台」です。公式サイトの機能一覧と料金ページから、主な機能を日本語で言い換えて紹介します。
Webアプリを1つの窓に並べる
Gmail、Slack、WhatsApp、Telegram、Discord、LinkedInなど、多くのWebサービスがあらかじめ登録されていて、選ぶだけで左側のバーに並びます。一覧にないサービスでも、URLを指定して自分で追加できます(自分で追加するアプリを、Ramboxは「カスタムアプリ」と呼んでいます)。切り替えは左のアイコンをクリックするだけで、ブラウザのタブを探す手間がなくなります。
同じサービスに複数アカウントで同時にログインする
Ramboxが評価されている一番の理由がここです。同じGmailを2つ、3つ追加すると、それぞれが別のログイン状態を保ちます。ブラウザでありがちな「アカウントを切り替えたら別のタブのログインまで変わった」ということが起こりにくくなります。
GMailやIRCやTwitterといった、Webを使ったサービスをひとつのウィンドウにまとめて管理するツールです。最大のメリットはまとめることではなく「おなじサービスの複数アカウントを同時に動作させられる」こと。Twitterの更新担当係が、公式アカウントと自分のアカウントを同時操作するといった感じのことができます。いろいろなアカウントを効率よく間違いなく管理できるので便利、かつ手放せません 出典: itreview.jp
このレビューのとおり、SNS運用の代行やカスタマーサポートのように、同じサービスで複数のアカウントを担当する仕事では効果がはっきり出ます。
ワークスペースで取引先ごとに分ける
ワークスペースとは、アプリの組み合わせを用途ごとに分けておく箱のことです。「A社用」「B社用」「自分の営業用」のように分けておけば、A社の仕事をしている間はA社のSlackとメールだけが表示されます。ただし、後で説明するとおり、ワークスペースは有料のProの機能です。
通知、集中モード、休止
各アプリの通知をRamboxが受け取り、デスクトップ通知として表示します。集中モード(Focus mode)を使うと、一定時間だけ通知を止められます。休止(Hibernation)は、しばらく使っていないアプリを眠らせてメモリの消費を抑える機能です。この3つは無料のBasicでも使えます。
アプリのロックと暗号化した保存
離席中にほかの人に画面を見られないよう、Ramboxそのものにロックをかけられます。保存されるデータは暗号化されると公式に記載されています。これも無料のBasicで使える機能です。
無料のBasic、有料のPro、Teamsの違い
Ramboxの料金ページ(2026年10月3日時点)では、プランは3つです。新しく登録すると、まずProを30日間無料で試せる期間が始まり、クレジットカードの登録は不要です。期間が終わって有料にしなければ、自動的に無料のBasicに切り替わります。
| 項目 | Basic | Pro | Teams |
|---|---|---|---|
| 料金 | 無料 | 1か月あたり7ドル(年払いは年70ドル) | 1人あたり1か月14ドル、5人から |
| 追加できるアプリの数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
| 同じアプリをいくつ並べられるか | 2つまで | 無制限 | 無制限 |
| 自分で追加するカスタムアプリ | 2つまで | 無制限 | 無制限 |
| ワークスペース | なし | あり | あり |
| セッション管理・マルチログイン | なし | あり | あり |
| 同時に使えるパソコン | 1台 | 3台 | Proと同じ |
| 拡張機能・アプリごとのプロキシ | なし | あり | あり |
| 管理者による一括管理・SAML | なし | なし | あり |
料金の数字と機能の有無は、Ramboxの料金ページの比較表から書き起こしたものです。為替で円の支払額は変わるので、実際の請求額は購入画面で確かめてください。
年払いの70ドルは、1か月あたり7ドルを12か月払った場合の84ドルより14ドル安く、公式では「2か月分お得」と案内されています。
Basic includes unlimited apps and core productivity features. If you need advanced capabilities like workspaces, multi-login, and custom apps, you can upgrade to Pro anytime. 出典: rambox.app
要するに、Basicは「アプリの数は無制限、ただし同じアプリは2つまで、整理するための箱(ワークスペース)は使えない」という設計です。
Basicで足りる人
取引先が1社か2社で、Gmailが2つまで、Slackも2つまでなら、Basicで十分に回ります。通知の一本化、集中モード、休止、ロックといった「散らかりを抑える」機能は無料で揃っているからです。まずはBasicのまま1週間使い、困る場面が出るかどうかを見るのが無駄のない進め方です。
Proが必要になる人
同じサービスを3つ以上使う人、取引先ごとに画面を切り替えたい人、自宅のデスクトップと持ち出し用のノートパソコンの両方で使いたい人は、Proの対象です。Basicで同時に使えるパソコンは1台までなので、2台で使い分けたい人はこの条件に当たります。
Teamsが合う組織
Teamsは、会社がまとめて契約し、社員のRamboxに決まったアプリをあらかじめ入れておいたり、SAMLやActive Directoryでログインを管理したりするためのプランです。5人からの契約なので、個人のフリーランスが選ぶものではありません。
月払いと年払いのどちらにするか
Proにすると決めた場合、月払いと年払いのどちらを選ぶかで迷います。公式の案内では、解約はアプリの請求の画面からいつでもでき、解約してもその支払い期間の終わりまではProの機能が使えます。一方で、年払いを選ぶと1年分を先に払うことになります。
取引先の数がこの先どう動くか分からない時期は、まず月払いで2〜3か月使い、ワークスペースやマルチログインを毎日使っていると確かめてから年払いに切り替えるのが無駄のない順番です。逆に、すでに3社以上の取引先と長く続く仕事をしていて、毎日使うことがはっきりしているなら、最初から年払いにして14ドル分を浮かせる判断も合理的です。経費として計上する場合の扱いは、支払いの時期や金額で変わることがあるので、確定申告の前に税務署や税理士に確かめてください。
メモリや動作の重さという、よく出る不満
Ramboxに限らず、Webアプリを集めるタイプの製品には共通する弱点があります。それはメモリ(パソコンが作業中のデータを一時的に保存しておく場所)の消費です。
改善してほしい点としては、サービスを多数追加した際の動作の軽量化に期待しています。 日常的に多くのチャットツールやメールサービスを利用していると、PCのメモリ使用量が増え、環境によっては動作が重く感じられることがあります。 出典: itreview.jp
なぜ重くなるのか。アカウントを混ぜずに分けておくために、アプリごとに独立したブラウザの部屋を用意しているからです。Gmailを3つ並べれば、Gmailのページを3枚ずっと開いたままにしているのと同じ負荷がかかります。ブラウザのタブを30個開いたときに重くなるのと、仕組みは変わりません。
対策は3つあります。
1つ目は休止の機能を使うことです。めったに使わないアプリは、一定時間で眠らせる設定にしておくと、メモリの消費が目に見えて下がります。眠っている間は通知も届かなくなるので、急ぎの連絡が来るアプリは休止の対象から外しておきます。
2つ目は、追加するアプリを本当に毎日使うものに絞ることです。「せっかくなので全部入れる」は重さの原因になります。週に1回しか開かない管理画面は、ブラウザのブックマークで開けば十分です。
3つ目は、パソコンのメモリそのものを確かめることです。メモリが8GBのパソコンで、ブラウザも別に開き、Ramboxで10個以上のアプリを動かすと、ほかの作業が苦しくなります。動画編集や画像処理と並行するなら、16GB以上あると落ち着きます。
ぶっちゃけ、重さの不満の多くは「何でも入れすぎ」から来ています。最初は5個程度から始め、足りないと感じたものだけ追加していくのが、長く快適に使うコツです。
初期設定でつまずきやすい点
レビューでは「新しいサービスの追加や設定項目について、初心者向けのガイドがもう少し充実していると導入しやすい」という声もあります。Ramboxの画面やヘルプは英語が中心なので、慣れないうちは戸惑う場面があります。よく引っかかる点を先に知っておくと、導入が楽になります。
Googleのログインで弾かれることがある
Googleは、ブラウザとして一般的でないアプリからのログインを警戒することがあります。Googleアカウントでのログインがうまくいかないときは、Ramboxのヘルプセンターで案内されている手順を確かめ、いきなり何度も試し直さないようにします。何度も失敗すると、アカウント側で一時的にログインが止められることがあるからです。
通知の二重化
Slackのデスクトップアプリや、スマートフォンの通知を並行して使っていると、同じ連絡が2回、3回と届きます。Ramboxを主に使うと決めたら、パソコン側の公式アプリは終了しておき、スマートフォンの通知は「パソコンを使っていないときだけ」に設定し直すと、通知の洪水から抜け出せます。
パソコンを何台で使うか
Basicで同時に使えるのは1台です。自宅とコワーキングスペースで別のパソコンを使う人は、この上限に早い段階で当たります。どちらのパソコンで主に使うかを決めるか、Proへの切り替えを前提に30日の試用期間を使い切るか、最初に方針を決めておきます。
取引先のルールを先に確かめる
取引先によっては、業務に使うアプリやブラウザを指定していることがあります。社外のツールで業務用アカウントにログインすることを禁じている会社もあります。業務委託の契約書や、受け取った利用ルールに目を通し、迷ったら担当者に「この種類のアプリでログインしてよいか」を一度聞いておくと安心です。
ブラウザで十分な人と、専用アプリが合う人の分かれ目
Ramboxのような専用アプリを入れなくても、ブラウザの機能で同じような整理はある程度できます。ChromeやEdgeには「プロファイル」という、ブックマークやログイン状態を丸ごと分ける機能があります。A社用のプロファイル、B社用のプロファイルを作れば、アカウントの混ざりは防げます。よく使うサイトは「ピン留めタブ」にしておけば、タブの列の左端に小さく並びます。
| 状況 | ブラウザのプロファイルで十分 | 専用アプリが向く |
|---|---|---|
| 取引先の数 | 1〜2社 | 3社以上 |
| 同じサービスの複数アカウント | 2つまで | 3つ以上を毎日 |
| 通知の確認 | 各サービスの通知で困っていない | 通知を1か所で確かめたい |
| 切り替えの頻度 | 1日に数回 | 1時間に何度も |
| 作業の中心 | 資料作成や調べ物 | チャットやメールの返信 |
プロファイルの弱点は、プロファイルごとに窓が分かれることです。A社のSlackを見ながらB社のメールに返信する、という並行作業では、窓を行き来する回数が多くなります。専用アプリなら、左のバーのアイコン1つで切り替わります。
逆に、作業の中心が資料作成や調べ物なら、ブラウザのほうが自然です。拡張機能やブックマーク、検索の履歴がそのまま使えるからです。チャットとメールの返信が仕事の半分以上を占める人ほど、専用アプリの恩恵が大きくなります。
SNS運用の代行を例にすると分かりやすいです。クライアント3社のXとInstagramを担当していれば、それだけで6アカウントです。ブラウザでログインとログアウトを繰り返していると、投稿先を間違える危険が常につきまといます。こうした仕事では、同じアプリを何個でも並べられることが、作業効率より先に事故防止として効いてきます。
同じ種類の製品を比べるときの観点
RamboxとWavebox、Shift、Franz、Ferdiumなど、同じ系統の製品は見た目が似ているので、どれを選ぶか迷いがちです。料金は各社がたびたび改定するので、比べるときは必ず各社の公式の料金ページを開いて、その日の金額を確かめてください。そのうえで、次の5つの観点で見ると違いがはっきりします。
無料版で、同じアプリを何個まで並べられるか
多くの製品は、無料版でアプリの数やワークスペースの数に上限を設けています。Ramboxはアプリの数は無制限で、同じアプリは2つまで。製品によっては、アプリの総数を3つや4つに絞る代わりに、それ以外の機能を開放しているものもあります。自分が並べたいアプリを紙に書き出し、その組み合わせが無料の範囲に収まるかを確かめるのが確実です。
対応しているOS
Ramboxは、Windows、macOS、Linuxのそれぞれに配布されています。WindowsとMacを両方使う人にとっては、同じ製品で揃えられるのは利点です。一方で、Mac専用に作られた製品は、Macのメニューバーやキーボード操作、通知センターとのなじみが良いことがあります。使うパソコンがMacだけなのか、WindowsやLinuxも混ざるのかで、候補は変わります。
アカウント登録が必要か
製品によっては、使い始める前にその製品のアカウント登録が必要です。設定を複数のパソコンで同期するために、製品の会社のサーバーに設定を預ける作りになっているからです。会社のルールで外部サービスへの登録が難しい人は、アカウントなしで使える製品か、同期を自分のクラウドストレージで行う製品を選ぶと話が早くなります。
料金の払い方
月払い、年払いのほかに、買い切り(1回の支払いで使い続けられる形)を用意している製品もあります。月額の固定費を増やしたくない人には、買い切りの有無は大きな判断材料です。ドル建ての製品は、為替の動きで円の支払額が変わる点も覚えておきます。
開発が続いているか
Webアプリは仕様がよく変わるので、専用ブラウザの側も更新が続いていないと、ある日突然ログインできなくなることがあります。公式サイトに更新履歴やロードマップ(今後の開発予定)が公開されているか、最新版がいつ出たかを確かめておきます。Ramboxは公式サイトにロードマップと稼働状況のページへの案内を載せています。
仕事の種類ごとの並べ方の例
同じRamboxでも、仕事の種類によって並べるアプリと分け方は大きく変わります。よくある3つの働き方で、どう組むと迷わないかを紹介します。
SNS運用の代行をしている人
クライアントごとにXとInstagram、さらに連絡用のチャットが1つずつあるのが典型です。クライアントが3社なら、XとInstagramだけで6アカウント、チャットを含めると9個になります。この場合は、クライアントごとにワークスペースを作り、その中に「X、Instagram、連絡用チャット」の3つを並べると、投稿先の取り違えが起こりにくくなります。同じアプリを3つ以上並べることになるので、Basicの範囲を超え、Proが前提です。
投稿の予約や分析を専用の管理ツールで行っている場合は、その管理ツールも各ワークスペースに入れておくと、1つの画面の中で「投稿の確認、コメントへの返信、数字の確認」が完結します。
Webライターや編集の仕事をしている人
複数の媒体の編集担当とやり取りしながら、原稿はGoogleドキュメントで書く、という人が多いはずです。チャットは媒体ごとにSlackやChatwork、メールは自分のGmailが1つ、という構成なら、同じアプリが2つを超えないことも多く、Basicで足ります。原稿を書く作業そのものはブラウザで行い、Ramboxは連絡の窓口に絞る、という使い分けが合います。調べ物のタブと連絡のアプリが分かれるので、原稿に集中している時間に通知が割り込みにくくなります。
カスタマーサポートや事務代行をしている人
問い合わせの受信箱、チャットの窓口、社内の連絡用チャット、予約や顧客の管理画面など、常に複数の画面を見張る仕事です。ここで効くのは、通知を1か所に集める機能と、ロックの機能です。顧客の個人情報が表示される画面を扱うので、席を立つときにRamboxごとロックする習慣をつけておくと、在宅での作業でも安心です。複数の顧客の窓口を担当するなら、顧客ごとにワークスペースを分けるProの使い方が向きます。
セキュリティの面で押さえておくこと
Webアプリを集める道具は、たくさんのアカウントのログイン状態を1か所に持つことになります。便利な反面、そのパソコンを他人に使われたときの影響も大きくなります。次の3点は、最初に設定しておきます。
1つ目は、パソコンそのもののログインにパスワードをかけ、短い時間で画面がロックされるようにすることです。道具の側のロックより先に、パソコン側の守りが基本です。
2つ目は、各サービスで2段階認証(パスワードに加えて、スマートフォンに届く確認コードなどを求める仕組み)を有効にしておくことです。仮にパスワードが漏れても、ログインされる危険を下げられます。
3つ目は、使わなくなった取引先のアカウントを道具から外すことです。契約が終わったあとも取引先のチャットにログインしたままにしておくと、誤って閲覧したり投稿したりする事故のもとになります。契約の終了と同時に、その取引先のワークスペースやアプリを削除する手順を決めておくと、整理が続きます。
Macで使うなら、無料から試せる選択肢
Macだけで仕事をしている人には、Mac専用に作られた製品も候補になります。その1つがSpaceDeckです。公式サイトによると、SpaceDeckはWebアプリをアプリごとに独立したCookieの部屋で動かすmacOS専用のアプリで、同じGmailに3つのアカウントで同時にログインしたまま使えます。ほかに、全アプリの通知を1か所に集める機能、アプリごとのズームとミュートの記憶、ショートカットキーで開くターミナル(パソコンに文字で命令を出す画面)を備えています。
無料版はワークスペース1つとアプリ3つまでで、通知、ダウンロード管理、ブックマーク、内蔵ターミナルが使えます。広告や待ち時間はないと案内されています。上限を外すProは月額980円、年額8,800円、買い切り19,800円の3通りから選べ、最初の14日間はアカウント登録もクレジットカードもなしで全機能を試せます。設定の同期は、SpaceDeckのサーバーではなく自分のiCloudやGoogle Drive経由で行う作りです。詳しくはSpaceDeckの公式サイトで確かめられます。SpaceDeckは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
WindowsやLinuxも使う人、同じアプリを無料で2つ並べたい人にはRamboxのBasicが合い、Macだけで仕事をしていてアカウント登録を避けたい人、買い切りで払いたい人にはSpaceDeckが合う、というように、自分の環境と払い方で選ぶのが確実です。どちらも無料で試せるので、実際に毎日使うアプリを並べて、1週間ほど比べてみてください。
乗り換えの前に確かめておくこと
Ramboxでも別の製品でも、Webアプリを集める道具に乗り換えるときは、次の順番で確かめると失敗が少なくなります。
1つ目は、毎日使うアプリの一覧です。メール、チャット、カレンダー、タスク管理、SNSなど、1日に1回以上開くものだけを書き出します。週に1回しか開かないものは、一覧に入れません。
2つ目は、アカウントの数です。同じサービスで何個のアカウントを使っているかを数えます。Gmailが3つ、Slackが2つ、のように書き出すと、無料版で足りるかどうかがすぐ分かります。
3つ目は、使うパソコンの台数とOSです。1台のMacだけなのか、WindowsのデスクトップとMacのノートを併用するのかで、選べる製品と必要なプランが変わります。
4つ目は、取引先のセキュリティのルールです。前の節で書いたとおり、社外ツールでの業務アカウントのログインを禁じている取引先もあります。
5つ目は、試用期間の使い方です。RamboxはProを30日、SpaceDeckは全機能を14日試せます。期間中に、実際の仕事の流れで「同じアプリを何個並べたか」「何台のパソコンで使ったか」を記録しておくと、有料にするかどうかを数字で判断できます。
この5つを先に書き出しておけば、料金ページを見たときに「自分に必要なのはどの行か」がすぐに読み取れます。
複数の取引先を持つ働き方と、道具の選び方
運営者として長くフリーランスや在宅ワークの現場を見てきた限りでは、取引先が3社を超えたあたりで、仕事の質より先に「連絡の管理」が崩れ始める人が多いと感じます。返信の遅れや、送り先の取り違えは、スキルの問題ではなく道具と仕組みの問題であることがほとんどです。逆に、長く続く人ほど、連絡の窓口を整理し、取引先ごとに頭を切り替えられる環境を早めに作っています。
特に、仲介の手数料がかからない直接取引で複数の取引先と仕事をする場合、同じ予算で依頼者はより多くの作業を頼め、受ける側の手取りも厚くなります。その分、窓口が増えて連絡の量も多くなるので、Webアプリを集める道具はその働き方を支える土台になります。
マーケティングやSNS運用の仕事は、まさに複数アカウントを同時に扱う代表例です。AI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、広告運用やSNS運用を含むマーケティング系の仕事の種類と、求められるスキルを紹介しています。業務の改善そのものを提案する立場に進みたい人は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で、ツールの導入支援を含む仕事の中身を確かめられます。
書く仕事で複数の媒体とやり取りしている人は、著述家,記者,編集者の年収・単価相場で、統計にもとづく年収や単価の目安を見ておくと、取引先を何社まで広げるかを考える材料になります。Webアプリを集める道具そのものを作る側に興味がある人は、アプリケーション開発のお仕事とソフトウェア作成者の年収・単価相場で、デスクトップアプリやWebアプリの開発の仕事と相場を確かめられます。
道具は、入れた瞬間に仕事が速くなる魔法ではありません。毎日使うアプリを絞り、取引先ごとに分け、通知の流れを決める。その整理をするきっかけとしてRamboxのような道具を使うと、効果がはっきり出ます。
よくある質問
Q. Ramboxは無料でどこまで使えますか?
無料のBasicでも、追加できるアプリの数は無制限です。同じアプリは2つまで、自分で追加するカスタムアプリも2つまでで、同時に使えるパソコンは1台です。通知、集中モード、休止、ロックは使えますが、ワークスペースやマルチログイン、拡張機能は有料のProの機能です。登録直後の30日間はProを無料で試せます。
Q. Ramboxの有料プランはいくらですか?
2026年10月3日時点の公式の料金ページでは、Proが1か月あたり7ドル、年払いなら年70ドルです。会社向けのTeamsは1人あたり1か月14ドルで、5人からの契約です。ドル建てなので、円での支払額は為替で変わります。料金は改定されることがあるため、申し込む前に公式の料金ページで最新の金額を確かめてください。
Q. Ramboxが重いと感じたらどうすればいいですか?
アプリごとに独立したブラウザの部屋を動かしているため、並べる数が多いほどメモリを使います。使う頻度の低いアプリに休止の機能を設定する、毎日使うものだけに絞る、の2つでかなり軽くなります。メモリが8GBのパソコンでほかの重い作業と並行する場合は、並べるアプリを5個程度に抑えると安定します。
Q. ブラウザのプロファイル機能とRamboxはどちらがよいですか?
取引先が1〜2社で、同じサービスのアカウントが2つまでなら、ブラウザのプロファイルで十分です。取引先が3社以上あり、チャットやメールの返信が仕事の中心で、1時間に何度も切り替えるなら、Ramboxのような専用アプリのほうが窓の行き来が減ります。まず無料の範囲で1週間試して比べるのが確実です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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