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武蔵野大学の情報漏えい|ランサムウェアで共有フォルダのファイルが流出 対象と確かめること 2026

@SOHO編集部
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武蔵野大学の情報漏えい|ランサムウェアで共有フォルダのファイルが流出 対象と確かめること 2026

この記事のポイント

  • ✓武蔵野大学の情報漏えいについて
  • ✓学校法人武蔵野大学が2026年6月30日の第一報と9月7日の第二報で公表した内容を整理
  • ✓共有フォルダのファイルが流出し

武蔵野大学の情報漏洩について、学校法人武蔵野大学は2026年6月30日に「不正アクセスによるシステム障害について」を公表し、6月15日に法人が管理するサーバーがサイバー攻撃を受けてランサムウェアに感染したと発表しました。この第一報の時点では「データ流出は確認されておらず」とされていましたが、2026年9月7日の第二報で、共有フォルダ内に保存されていた複数のファイルが流出していたこと、その一部に氏名や住所などの個人情報が含まれていたことが明らかにされました。

2026年11月1日時点で分かっているのはここまでです。流出した情報の内容、対象となる人、個人情報の項目と件数は「調査・確認を進めております」とされ、第三報はまだ出ていません。流出した情報が不正に利用された事実は確認されていないと発表されています。補償やお詫びの品についての記載はありません。

在学生、保護者、卒業生、教職員、附属校に関わる人がまずすることは3つです。武蔵野大学や附属校を名乗るメール・SMS・電話・郵便で個人情報や支払いを求められても応じないこと、学校からの正式な案内は公式サイトのお知らせで確かめること、気になることがあれば学校法人武蔵野大学の特設窓口にメールで問い合わせることです。

この記事では、学校法人武蔵野大学が公式サイトで出している2本のお知らせだけを使い、何が起きたか、何が分かっていないか、自分が対象かをどう確かめるか、これからの続報までに何をしておくかを順に整理します。報道や解説記事で見かける攻撃者の名前や、公式に書かれていない数字は扱いません。

発表の要点(2026年11月1日時点)

最初に、公式の発表から読み取れる事実を短く並べます。細かい点は後の節で表にしています。

  • 発表したのは学校法人武蔵野大学です。法人のサイトのニュース欄に「重要なお知らせ」として掲載されています
  • 2026年6月15日に、法人が管理するサーバーへ第三者からのサイバー攻撃(不正アクセス)があり、ランサムウェアへの感染が確認されました
  • 第一報(2026年6月30日)では、バックアップデータを復旧して各学校の運営に支障は生じていないこと、データ流出は確認されておらず金銭の支払い等も発生していないことが書かれていました
  • 第二報(2026年9月7日)では、サイバーセキュリティの専門企業によるフォレンジック調査の結果、共有フォルダ内に保存されていた複数のファイルが流出していたことが発覚したとされました
  • 流出したファイルの一部に、氏名や住所などの個人情報が含まれていることが確認されています
  • 流出した情報の内容、対象となる人、個人情報の項目と件数は、2026年11月1日時点で調査中です
  • 流出した情報が不正に利用された事実は、第二報の時点で確認されていません
  • 問い合わせ先として、学校法人武蔵野大学 特設窓口のメールアドレスが案内されています

読むときに大事なのは、第一報と第二報で結論が変わっていることです。6月30日の時点では「流出は確認されていない」とされ、9月7日に「流出していた」と改められました。6月の発表だけを見て「自分の情報は大丈夫だった」と受け止めていた人は、9月の第二報をもとに考え直す必要があります。

もう1つ大事なのは、流出したと確認されているのは「共有フォルダ内のファイル」であり、その「一部」に個人情報が含まれていた、という書き方であることです。誰の情報が、どのくらい含まれていたのかは、まだ示されていません。対象が分かるのは、大学が予告している続報の後になります。

公表の経緯:6月30日の第一報から9月7日の第二報まで

学校法人武蔵野大学は、この件について2026年11月1日までに2回、法人のサイトのニュース欄でお知らせを出しています。それぞれで分かったことを表にします。

日付 お知らせの題 分かったこと
2026年6月30日 不正アクセスによるシステム障害について 6月15日に法人が管理するサーバーへ不正アクセスがあり、ランサムウェア感染を確認。バックアップデータを復旧し、各学校の運営に支障はない。データ流出は確認されておらず、金銭の支払い等も発生していない
2026年9月7日 不正アクセスによるシステム障害について(第二報) フォレンジック調査で、共有フォルダ内に保存されていた複数のファイルが流出していたことが発覚。一部に氏名や住所などの個人情報。内容・対象・項目・件数は調査中。不正利用の事実は確認されていない。特設窓口を案内

第一報の本文は短く、次の内容が中心でした。

すでにバックアップデータを復旧しており、各学校の運営に支障は生じておりません。また、不正アクセスに伴うデータ流出は確認されておらず、金銭の支払い等も発生しておりません。 出典: 学校法人武蔵野大学「不正アクセスによるシステム障害について」(2026年6月30日)

第一報から約2か月後の第二報で、調査の結果が次のように示されました。

並行してサイバーセキュリティの専門企業によるフォレンジック調査を行い、このたび、共有フォルダ内に保存されていた複数のファイルが流出していたことが発覚いたしました。 また、流出したファイルの一部に、氏名や住所などの個人情報が含まれていることを確認しております。 出典: 学校法人武蔵野大学「不正アクセスによるシステム障害について(第二報)」(2026年9月7日)

フォレンジック調査とは、攻撃を受けたサーバーや通信の記録を専門家が調べ、いつ、どこから入られ、何が持ち出されたかを突き止める調査のことです。攻撃の直後は、システムを復旧させることが優先されます。何が外へ出たかは、記録を一つずつ追わないと分かりません。第一報で「流出は確認されていない」とされていたのは、その時点では調査が終わっていなかったため、という読み方が自然です。

第二報には「取り急ぎ第二報としてお知らせする」「今後流出した情報の内容を確認後、改めてご報告いたします」と書かれています。2026年11月1日時点で、法人のサイトのニュース欄に第三報は掲載されていません。9月7日から約2か月がたっていますが、対象や件数はまだ公表されていない、というのが現時点の状況です。

なお、第二報のお知らせには、学校法人、武蔵野大学、武蔵野大学大学院、武蔵野大学中学校・高等学校、武蔵野大学附属幼稚園、武蔵野大学附属有明こども園、千代田中学校・高等学校の名前が付けられています。第一報は学校法人の名前だけでした。第二報は、法人が設置する学校の関係者全体に向けたお知らせとして出されている、と受け取れます。ただし、それぞれの学校の情報が流出したファイルに含まれていたかどうかは書かれていません。

流出が確認された情報と、まだ分かっていないこと

第二報に書かれている内容を、確認されたことと、まだ分かっていないことに分けて表にします。

区分 公式の記載
流出が確認されたもの 共有フォルダ内に保存されていた複数のファイル
個人情報が含まれていたか 流出したファイルの一部に、氏名や住所などの個人情報が含まれていることを確認
個人情報の項目 「氏名や住所など」とあるだけで、ほかの項目は示されていない(調査中)
対象となる人 調査中
件数 調査中
不正利用 現時点で、流出した情報が不正に利用された事実は確認されていない
金銭の支払い 第一報で「金銭の支払い等も発生しておりません」と記載

この表で分かるとおり、2026年11月1日時点で確かなのは「氏名や住所など」が含まれていた、という点だけです。電話番号、メールアドレス、生年月日、学籍番号、成績、健康に関わる情報、口座の情報などが含まれていたかどうかは、公式には書かれていません。含まれていた、とも、含まれていなかった、とも言えない状態です。

この記事でも、項目を推測で広げることはしません。ただ、「氏名や住所など」の「など」は、ほかの項目がありうることを示す言葉です。続報で項目が示されたときに、自分に当てはまるかどうかをすぐに判断できるよう、武蔵野大学や附属校との関わりを手元で整理しておくのが現実的な備えになります。

また、第一報にあった「金銭の支払い等も発生しておりません」という記載は、ランサムウェアの攻撃者に身代金などを払っていない、という意味に読めます。ランサムウェアとは、データを暗号化して使えなくし、元に戻すことと引き換えにお金を要求するウイルスのことです。暗号化に加えて、データを持ち出して「公開する」と脅す手口もあります。武蔵野大学の発表には持ち出しの経路や、持ち出されたファイルがどこかで公開されたかどうかは書かれていないので、この記事でもそれ以上は扱いません。

対象になりうる人の範囲

2026年11月1日時点で、大学は対象となる人の範囲を公表していません。そのうえで、学校法人武蔵野大学が設置している学校は、法人のサイトに次のように並んでいます。

  • 武蔵野大学(大学院を含む)
  • 武蔵野大学中学校・高等学校
  • 千代田中学校・高等学校
  • 武蔵野大学附属幼稚園
  • 武蔵野大学附属有明こども園

被害を受けたのは「本法人が管理するサーバー」と書かれています。どの学校の業務で使っていたサーバーか、共有フォルダにどの学校のファイルが入っていたかは、公式に示されていません。上の学校のどれかに関わったことがある人は、対象になる可能性もならない可能性もある、というのが正確な言い方です。

関わり方としては、次のような立場が考えられます。

  • 在学生、在校生、園児と、その保護者
  • 卒業生、修了生、卒園した子どもとその保護者
  • 教職員と、過去に勤めていた人
  • 受験や入試の説明会、公開講座などで情報を出したことがある人
  • 取引先や、寄付の申し込みをした人

この一覧は、学校が情報を持っていそうな立場を並べたもので、公式に対象と書かれているわけではありません。第二報の最後には「在学生・在校生、保護者の皆様をはじめ、関係者の皆様にご心配をおかけしております」とあります。大学自身が、在学生と保護者を最初に挙げてお詫びをしている点は、知っておいてよいことです。

対象が確定するまでは、「自分は関係ないはず」と決めつけず、かといって不安だけを大きくせず、続報を待ちながら次の節以降の備えをしておくのがよい進め方です。

原因:法人のサーバーへの不正アクセスとランサムウェア

公式の発表に書かれている原因は、次のとおりです。

  • 2026年6月15日に、本法人が管理するサーバーへ第三者からのサイバー攻撃(不正アクセス)を受けた
  • ランサムウェアへの感染が確認された
  • フォレンジック調査の結果、共有フォルダ内に保存されていた複数のファイルが流出していたことが発覚した

どこから入られたのか(侵入の経路)、どのような弱点が使われたのか、いつからいつまで入られていたのかは、2026年11月1日時点の発表には書かれていません。報道や解説記事には、攻撃したとされるグループの名前などが出ているものがありますが、学校法人武蔵野大学の公式の発表では触れられていないので、この記事では扱いません。

共有フォルダとは、学校の中で複数の人が同じファイルを見たり保存したりできるように、サーバーの中に作られた場所のことです。職員が業務で作った名簿や書類、申込書の控えなどが保存されることが多い場所です。今回の第二報で「共有フォルダ内に保存されていた複数のファイル」と書かれているのは、システムの中のデータベースそのものではなく、こうした場所に保存されていたファイルが外へ出た、という意味です。

ファイル単位の流出は、データベースからの流出と比べて、対象や項目を確定するのに時間がかかることがあります。ファイルごとに中身を開いて、誰の、どの情報が入っているかを一つずつ確かめる必要があるからです。第二報から2026年11月1日時点まで対象と件数が示されていないのは、こうした確認の作業が続いているため、と考えられます。ただし、作業の進み具合や公表の予定日は、公式に書かれていません。

武蔵野大学の対応

公式の発表に書かれている対応を整理します。

時期 対応
攻撃の後 バックアップデータを復旧し、各学校の運営に支障は生じていない(第一報)
攻撃の後 金銭の支払い等は発生していない(第一報)
第一報の後 サイバーセキュリティの専門企業によるフォレンジック調査を実施(第二報)
2026年9月7日 第二報で流出を公表し、特設窓口を案内
2026年9月7日以降 流出した情報の内容、対象、項目、件数を調査・確認中。確認後に改めて報告するとしている

バックアップデータからの復旧によって、授業や学校の運営は止まらずに続いています。第二報にも「その後現在に至るまで各学校は支障なく運営しております」とあります。学生や生徒が日々の学校生活で困ることは、公式の発表の上では起きていない、ということです。

一方で、2026年11月1日時点の発表には、次のことは書かれていません。

  • 対象者への個別の通知を行うかどうか、その方法(郵送、メール、学内のシステムなど)
  • お詫びの品や補償の有無
  • 個人情報保護委員会や監督官庁、警察への報告や相談の状況

書かれていないことは、行われていないという意味ではありません。単に、公表された文章に載っていない、ということです。この記事でも推測は書きません。続報で示されたら、その内容に沿って判断してください。漏えいの補償について一般にどのような例があるかは、情報漏洩の補償はもらえるのか|お詫び金・ポイントの例と利用者が確かめること 2026で、ほかの事案の公表例とともに説明しています。

自分が対象かを確かめる方法

2026年11月1日時点では、自分が対象かを確かめるための一覧や照会の仕組みは公表されていません。確かめ方は、次の3つになります。

  1. 学校法人武蔵野大学のサイトのニュース欄で、第三報が出ていないかを確かめる
  2. 大学や附属校から、自分あてに正式な連絡が届いていないかを確かめる(届いた連絡が本物かどうかは、次の節の方法で確かめる)
  3. 気になることがあれば、学校法人武蔵野大学 特設窓口にメールで問い合わせる

問い合わせるときは、次のことを先に書き出しておくと、やり取りが短く済みます。

  • 武蔵野大学や附属校との関わり(在籍していた学部・学科や学校、在籍の期間、勤めていた部署と期間など)
  • 当時の氏名と住所(結婚や転居で変わっている場合は両方)
  • 子どもが在籍している、または在籍していた場合は、その学校と学年
  • 不審な連絡が届いていれば、その日時、相手の名乗り、内容

メールで問い合わせるときに、パスワードやカード番号、口座番号を書く必要はありません。窓口から返信が来たときも、そうした情報を求められることは、公式の発表からは考えにくいことです。もし求められたら、その連絡が本当に窓口からのものかを疑ってください。

なお、「武蔵野大学 情報漏洩」と調べると、報道や個人のブログ、セキュリティ会社の解説記事などが多く出てきます。中には、攻撃者が主張している内容をもとにした記事もあります。自分が対象かどうかの判断は、学校法人武蔵野大学の公式の発表と、学校からの正式な連絡だけで行ってください。

氏名と住所が流出したときに起きうること

第二報で確認されている項目は「氏名や住所など」です。氏名と住所が外に出たときに起きうることを、具体的に並べます。

  • 自宅に、学校の名前を使った郵便物やはがきが届く(寄付のお願い、同窓会の案内、教材の購入、成績の通知などを装う)
  • 名簿を扱う業者に情報が渡り、営業の電話や郵便が増える
  • ほかの場所から流出した電話番号やメールアドレスと結びつけられ、本人の名前入りの迷惑メールやSMSが届く
  • 家族の名前や子どもの学校が知られている前提で、親しげに話しかけてくる電話がかかる

住所が漏れたときの具体的な対応と、郵便物の転送や表札の扱いなどの防ぎ方は、個人情報が流出して住所が漏れたときの対応|起きることと防ぎ方の順番で順に説明しています。今回の件では、まだ項目が確定していないので、まずは不審な郵便物や連絡に気づける状態にしておくことが大切です。

氏名と住所だけでお金を引き出されたり、アカウントを乗っ取られたりすることは、通常はありません。被害につながるのは、そこに偽の連絡が加わり、本人が自分からカード番号やパスワードを渡してしまったときです。逆に言えば、届いた連絡に自分から情報を渡さなければ、氏名と住所の流出だけで直接の金銭被害が起きる場面は限られます。

大学や学校を装う連絡の見分け方

学校の名前が出る漏えいでは、学校を装う連絡が本物らしく見えやすくなります。在学生や保護者にとって、学校からの連絡は日常的に届くものだからです。例えば、次のような連絡には注意してください。

  • 「学費の振込先が変わりました」「未納の授業料があります」として、いつもと違う口座への振り込みを求める
  • 「奨学金の手続きに不備があります」として、URLから口座番号やマイナンバーを入力させる
  • 「情報漏えいのお詫びとして返金します」「補償の手続きをしてください」として、カード番号や暗証番号を聞く
  • 「学内システムのパスワードを再設定してください」として、学校のログイン画面に似せたページへ誘導する
  • 「お子様の件で至急」として、保護者に電話をかけさせ、その場で支払いを求める

見分けるときの考え方は、どの連絡でも同じです。

  1. 届いた連絡に直接返事をしない。メールの返信、SMSのリンク、はがきに書かれた電話番号は使わない
  2. 学校の公式サイトや、入学時に受け取った書類に載っている連絡先に、自分から問い合わせる
  3. パスワード、カード番号、暗証番号、口座番号、マイナンバーは、電話やメールで聞かれても答えない

学校からの正式な支払いの案内は、ふだん使っている学内のシステムや、決まった書類で届くはずです。いつもと違う経路で、急がせる言葉とともに支払いを求められたら、まず手を止めてください。偽のメールを開く前に振り分ける手順は、フィッシング詐欺メールの見分け方|5秒で振り分ける手順と開いた後の対処で、差出人とリンク先の確かめ方から順に説明しています。

保護者と附属校の家庭が気をつけること

附属の中学校・高等学校、幼稚園、こども園に子どもが通っている家庭では、保護者の氏名や住所、子どもの名前が学校に登録されています。第二報では、どの学校の情報が流出したファイルに含まれていたかは示されていませんが、第二報のお知らせには附属校とこども園の名前も付けられています。家庭で次のことを話し合っておくと安心です。

  • 子どもが学校の名前を出す電話や、知らない大人からの声かけに、名前や住所を答えないこと
  • 学校からの緊急の連絡と言われても、いったん電話を切って、学校の代表番号にかけ直すこと
  • 家族の誰かが不審な連絡を受けたら、家族の中で共有すること

保護者あての連絡で特に注意したいのは、子どものことを持ち出して急がせる連絡です。「お子様がけがをした」「トラブルを起こした」と言われると、人は確かめる前に動いてしまいがちです。学校の代表番号に自分からかけ直す、という手順を、あらかじめ家族で決めておくのが確実な備えになります。

卒業した子どもの保護者や、すでに退職した教職員の家族も、学校との関わりを忘れていることがあります。何年も前の在籍でも、当時の名簿が共有フォルダに残っていた可能性は否定できません。対象が公表されたときに、自分や家族が当てはまるかをすぐ確かめられるよう、在籍していた時期を手元で整理しておいてください。

続報が出るまでにしておくこと

対象と件数が公表されるまでの間に、手元でできることを順番に並べます。どれも、今回の件で自分が対象だった場合にも、対象でなかった場合にも役に立つ備えです。

  1. 武蔵野大学や附属校との関わりを書き出す。在籍していた学校、学部・学科、在籍の期間、保護者として関わった学校と学年、勤めていた部署と期間をメモに残す
  2. 学校に登録していた住所、電話番号、メールアドレスを思い出せる範囲で書き出す。続報で項目が示されたときに、どの連絡先に注意すればよいかがすぐ分かる
  3. 学校の公式サイトと、ふだん学校から連絡が届く経路(学内のシステム、決まったメールアドレス、郵便)を確かめておく。正式な連絡がどこから届くかを知っていれば、偽の連絡に気づきやすくなる
  4. 家族で、学校を名乗る電話や郵便が届いたときの確かめ方を決めておく
  5. 不審な連絡が届いたら、日時、相手の名乗り、内容をメモに残す。後で特設窓口や警察に相談するときの材料になる

不審な電話やメールで実際にお金を払ってしまった、口座番号やカード番号を伝えてしまった、という場合は、すぐに銀行やカード会社に連絡して止めてもらい、そのうえで警察に相談してください。消費生活のトラブルとして相談したいときは、消費者ホットライン(電話 188)で、住んでいる地域の消費生活センターにつないでもらえます。

対象の確定を待つ間に、ほかのサービスのアカウントを見直しておくのも有効です。今回の件でパスワードが流出したとは書かれていませんが、学校で使っていたメールアドレスを、通販や銀行、SNSの登録にも使っている人は多いはずです。そのメールアドレスあてに届く通知が増えていないか、身に覚えのないログインの通知が来ていないかを、この機会に確かめてください。

もう1つ、気をつけたいのは「情報漏えいの対象かどうかを調べます」とうたう有料のサービスや、「削除を代行します」という連絡です。武蔵野大学の公式の発表には、外部の業者に調べさせるような案内はありません。対象かどうかは学校からの正式な案内で分かるものなので、お金を払って調べてもらう必要はありません。

受験や説明会で情報を出したことがある人

武蔵野大学や附属校の受験をした人、オープンキャンパスや学校説明会に申し込んだ人、公開講座に参加した人も、申し込みのときに氏名や住所を学校に伝えています。入学しなかった人や、何年も前に一度だけ申し込んだ人は、学校との関わりをすっかり忘れていることがあります。

こうした情報が今回の共有フォルダに含まれていたかどうかは、公式に示されていません。ただ、続報で対象の範囲が示されたときに「受験生」「説明会の申込者」といった言葉があれば、自分が当てはまるかを思い出せるよう、心当たりを書き出しておくとよいでしょう。受験の時期や申し込んだ催しの名前が分かれば、窓口に問い合わせるときにも話が早くなります。

問い合わせ窓口

第二報に載っている窓口は次のとおりです。

窓口 連絡先 受付
学校法人武蔵野大学 特設窓口(本件のお問い合わせ) [email protected] 事務取扱時間 平日 9:00から17:00

電話番号は、第二報には載っていません。問い合わせはメールで行う形です。メールを送るときは、件名に「不正アクセスの件」などと書き、本文に自分と学校との関わりを書いてください。返信は平日の事務取扱時間内に処理されるので、土日や夜に送った場合は、次の平日以降の対応になると考えておくと落ち着いて待てます。

第二報には、報道機関向けの窓口として経営企画部 広報課も載っていますが、こちらは報道関係者向けです。在学生や保護者、卒業生が問い合わせるときは、特設窓口を使ってください。

窓口のメールアドレスを名乗って、逆に連絡が届くこともありえます。返信が届いたら、差出人のアドレスが musashino-u.ac.jp のものかを確かめ、本文の中のリンクから個人情報を入力するよう求められたら、その連絡を疑ってください。

在宅で仕事をする人が気をつけること

在宅で仕事をしている人やフリーランスの人の中には、武蔵野大学の卒業生や修了生、元教職員で、当時に作ったメールアドレスやパスワードの考え方を今も仕事で使っている人がいるかもしれません。今回の第二報でパスワードが流出したとは書かれていませんが、学校との関わりを手がかりにした偽の連絡は、仕事のアカウントを狙う入口にもなります。

例えば、「卒業生向けのサービスに登録を」として仕事でも使っているメールアドレスとパスワードを入力させる、「同窓会の名簿を更新してください」としてファイルを開かせる、といった連絡が考えられます。仕事で使っているアカウントが乗っ取られると、取引先から預かっている顧客名簿や原稿、デザインのデータが外に出たり、自分になりすました偽の請求書が取引先に送られたりするおそれがあります。

次のことを、この機会に確かめてください。

  • 仕事で使っているメール、クラウドストレージ、チャットツールのパスワードが、ほかのサービスと同じでないか
  • それらのサービスで二段階認証が有効になっているか
  • 取引先と共有しているフォルダやファイルに、身に覚えのないアクセスや変更が無いか

パスワードが漏れたときの変更の順番と、使い回しを見直す手順は、パスワードが漏洩したらどうなる|変更の順番と使い回しの見直し方 2026で説明しています。自分のメールアドレスが過去の別の漏えいに含まれていないかは、Have I Been Pwnedの使い方|メールアドレスとパスワードの漏洩を確認する方法と、大手クラウドの過去の漏洩の手順で調べられます。

もし自分のアカウントから取引先の情報が外に出た疑いがある場合は、取引先にすぐ知らせることを考えてください。個人情報を扱う事業者には、一定の場合に個人情報保護委員会への報告と本人への通知が求められています。個人情報保護委員会の案内では、要配慮個人情報が含まれる漏えい(またはそのおそれ)、不正に利用されることで財産的な被害が生じるおそれがある漏えい、不正の目的をもって行われたおそれがある漏えいなどが、報告が義務付けられる場合として挙げられています。ランサムウェアの場合の扱いも、同じページに書かれています。

政府全体としてのサイバー攻撃の被害報告一元化の方針に従い、ランサムウェア事案による個人データの漏えい等(又はそのおそれ)が発生した場合は、共通様式により報告を行うことができます。 出典: 個人情報保護委員会「漏えい等の対応(個人情報)」

自分の場合に報告が必要かどうかは、預かっている情報の種類や件数、契約の内容で変わります。この記事では断定しません。迷ったときは、個人情報保護委員会の個人情報保護法相談ダイヤル(電話 03-6457-9849、受付時間 9:30から17:30、土日祝日と年末年始を除く)で確かめるのが確実です。

運営者の視点:「流出は確認されていない」の後に続報が出るとき

在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた@SOHOの運営で見てきた傾向として、ランサムウェアの事案では、最初の発表で「流出は確認されていない」とされ、数か月後の続報で流出が明らかになる流れは珍しくありません。最初の発表は復旧を優先した段階のもので、何が外へ出たかの調査は、その後に時間をかけて進むからです。同じくランサムウェアの被害を受けた大学の事案は、佐賀大学のランサムウェア被害|約8万人分の個人情報が外部へ流出した可能性 対象と確かめること 2026でも、第1報から続報までの流れとともに整理しています。

この流れで気をつけたいのは、最初の発表を読んで安心した人ほど、続報を見落としやすいことです。武蔵野大学の件でも、6月30日の第一報だけを覚えている人は少なくないはずです。学校からの連絡を待つだけでなく、ときどき公式サイトのお知らせを開いて、第三報が出ていないかを確かめてください。

もう1つの傾向として、漏えいが公表された直後よりも、少し時間がたってからのほうが、その組織の名前を使った偽の連絡が本物らしく作り込まれていきます。対象や件数が公表されると、それに合わせた「お詫び」や「補償」を装う連絡が出てくることもあります。正式な案内は公式サイトで確かめる、届いた連絡には直接返事をしない、という2つの習慣は、続報が出た後こそ役に立ちます。

在宅で働く人にとっては、自分のアカウントの安全がそのまま仕事の信用につながります。こうした事案を落ち着いて読み解き、取引先に必要なことを伝えられる力は、セキュリティの知識として仕事にもつながります。企業のセキュリティ対策や社内の教育を手伝う仕事の例は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。

学校法人武蔵野大学は、流出した情報の内容を確認した後に改めて報告するとしています。対象となる人、個人情報の項目、件数は、これから続報で示される見込みです。2026年11月1日時点の発表だけで判断を終えず、法人のサイトのニュース欄を、しばらくの間ときどき開いて確かめてください。

よくある質問

Q. 武蔵野大学の情報漏えいで、自分の情報が含まれているかはどうすれば分かりますか?

2026年11月1日時点では、対象となる人、個人情報の項目、件数は調査中で、照会の仕組みも公表されていません。学校法人武蔵野大学のサイトのニュース欄で第三報が出ていないかを確かめ、気になることは特設窓口([email protected]、平日9:00から17:00)にメールで問い合わせてください。

Q. 6月の発表では流出は確認されていないとされていましたが、どちらが正しいのですか?

新しい発表が現時点の内容です。2026年6月30日の第一報では流出は確認されていないとされていましたが、その後のフォレンジック調査で、9月7日の第二報において共有フォルダ内の複数のファイルが流出していたこと、その一部に氏名や住所などが含まれていたことが公表されました。

Q. 流出した情報でお金の被害を受けることはありますか?

第二報の時点で、流出した情報が不正に利用された事実は確認されていません。氏名と住所だけで直接お金を引き出されることは通常ありませんが、学校を装った連絡で口座番号やカード番号を聞き出す手口には注意が要ります。届いた連絡には直接返事をせず、公式の連絡先に自分から確かめてください。

Q. 補償やお詫びの品はありますか?

2026年11月1日時点の学校法人武蔵野大学の発表には、補償やお詫びの品についての記載はありません。続報で対象や項目が示されたときに、あわせて案内が出る可能性もあるため、公式サイトのお知らせを確かめてください。補償を装って手続きを求める連絡には応じないでください。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年11月1日
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