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モスバーガーの情報流出|モスWEB会員 7,517,087件 メールアドレス・年齢・性別など アララのrepica経由 2026

@SOHO編集部
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モスバーガーの情報流出|モスWEB会員 7,517,087件 メールアドレス・年齢・性別など アララのrepica経由 2026

この記事のポイント

  • ✓モスバーガーの情報漏洩について
  • ✓2026年11月4日のモスフードサービスの発表をもとに整理
  • ✓アララ株式会社の配信システムrepicaへの不正アクセスで

モスバーガーの情報漏洩について、株式会社モスフードサービスは2026年11月4日に「委託先メール配信サービスへの不正アクセスによる お客様情報の流出に関するお詫びとお知らせ」を出しました。「モスWEB会員」へのメール配信に使っている、アララ株式会社の配信システム「repica(レピカ)」が第三者の不正アクセスを受け、会員のメールアドレス、年齢、性別、お住まいの都道府県等が7,517,087件、外部へ流出したことが判明したという内容です。 クレジットカード情報等の決済関連情報は含まれていないと書かれています。 モスWEB会員の人がまずすることは、モスバーガーを名乗る不審なメールのリンクや添付ファイルを開かず、パスワードやカード情報を入力しないことです。モスフードサービスは、メール等でカード情報や各種パスワードの入力を求めることは一切ないとしています。

この記事は、2026年11月5日時点でモスフードサービスのニュースリリース(PDF)とモスバーガー公式サイトのお知らせを開き直し、アララ株式会社の第2報(2026年11月2日)とあわせて確かめたうえで、その記載だけをもとに書いています。報道に出ている丸めた数字や、公式に書かれていない推測は入れていません。

モスフードサービスの発表で何が起きたのか

「モスバーガー 情報漏洩」と検索した人の多くは、モスWEB会員に登録している人や、公式アプリでネット注文をしている人です。知りたいのは「自分の何が漏れたのか」「カードやネット注文の支払いは大丈夫か」「10月のモスカードの件とは違うのか」でしょう。最初に、発表の骨子を整理します。

  • モスフードサービスは、本部と各店舗からのメールマガジン等の配信に、アララ株式会社の配信システム「repica」を使っている
  • repicaが第三者による不正アクセスを受け、登録されていた「モスWEB会員」のメールアドレス等が外部へ流出したことが判明した
  • 2026年11月4日、アララ社から、すでに発表済みの同社の個人情報流出の件に、モスWEB会員のメールアドレス情報が含まれていると報告を受けた
  • 流出した情報は、メールアドレス、年齢、性別、お住まいの都道府県等
  • 対象件数は7,517,087件
  • クレジットカード情報等の決済関連情報は含まれていない

発表の言い方は「外部へ流出したことが判明いたしました」で、流出したこと自体を認める表現です。報告を受けた日と発表の日が、どちらも11月4日である点も特徴です。

いちばん大事なのは、流出した情報にメールアドレス以外の項目が含まれている点です。年齢、性別、お住まいの都道府県が一緒に知られると、偽のメールの文面を受け取る人に合わせて作りやすくなります。一方で、決済に関わる情報は含まれていないとされています。慌ててカードを止める前に、何が対象で何が対象外かを正しく押さえることが大切です。

公表の経緯と分かっていること

モスフードサービスは、2026年11月4日付で、会社のサイトにニュースリリース(PDF)を、モスバーガー公式サイトにお知らせを掲載しました。お知らせの題は「【重要】アララ株式会社で発生した不正アクセスに伴うメールアドレス等の流出について」です。2026年11月5日時点で、この件の続報は出ていません。

ニュースリリースの冒頭の部分を、原文のまま引用します。

このたび、株式会社モスフードサービス(代表取締役社長:中村栄輔、本社:東京都品川区)において、「モス WEB 会員」向けのメール配信に利用している配信システム「repica(レピカ)」(提供元:アララ株式会社、以下「アララ社」)が第三者による不正アクセスを受け、当該システムに登録されていた「モス WEB 会員」のお客様のメールアドレス等が外部へ流出したことが判明いたしました。 出典: 株式会社モスフードサービス「委託先メール配信サービスへの不正アクセスによる お客様情報の流出に関するお詫びとお知らせ」

時系列で整理すると、次のとおりです。

日付 出来事 出典
2026年10月29日 アララ株式会社が、アララメッセージへの不正アクセスについて第1報を公表 アララ株式会社
2026年11月2日 アララ株式会社が第2報を公表 アララ株式会社
2026年11月4日 モスフードサービスが、アララ社から「モスWEB会員」のメールアドレス情報が含まれていると報告を受ける モスフードサービスの発表
2026年11月4日 モスフードサービスがニュースリリースとお知らせを掲載 モスフードサービスの発表

ニュースリリースには、アララ社の公表としてアララの第2報のPDFへの案内が付いています。モスフードサービスが報告を受けたのは「すでに発表済みの同社からの個人情報流出案件」の中にモスWEB会員の情報が含まれている、という形です。

流出した情報と、含まれない情報

発表に書かれている情報を、対象と対象外に分けて表にします。

区分 発表に書かれている内容
対象の会員 モスWEB会員
流出した情報 メールアドレス、年齢、性別、お住まいの都道府県等
対象件数 7,517,087件
含まれないと書かれている情報 クレジットカード情報等の決済関連情報
経路 アララ株式会社の配信システム「repica(レピカ)」への不正アクセス

流出した情報の最後に「等」が付いている点に注意してください。メールアドレス、年齢、性別、お住まいの都道府県のほかにも項目がある可能性を残した書き方です。どの項目が含まれるかの全体は、発表に詳しく書かれていません。

モスバーガー公式サイトのお知らせでは、流出した件数として「メールアドレス 7,517,087件」と書かれています。ニュースリリースの「対象件数 7,517,087件」と同じ数字です。報道では件数を丸めて書いているものもありますが、この記事では公式の数字のまま扱います。

含まれないと書かれているのは「クレジットカード情報等の決済関連情報」です。ネット注文でカードを登録している人も、発表の範囲では、カード情報は流出の対象ではありません。氏名や住所、電話番号が含まれるかどうかは、発表に明記されていません。含まれるとも含まれないとも書かれていないので、続報で確かめてください。

アララ株式会社の第2報と、repicaの位置づけ

repica(レピカ)は、アララ株式会社が提供するサービスの名前です。モスフードサービスは、本部と各店舗からのメールマガジン等の配信にrepicaを使っていたと説明しています。モスバーガー公式サイトのお知らせでは「アララ株式会社のメール配信サービス」と書かれています。

アララ株式会社は、メール配信サービス「アララメッセージ」への不正アクセスについて、2026年11月2日に第2報を出しています。そこに書かれた全体像のうち、背景として知っておきたい点は次のとおりです。

  • 本サービスを経由した不正アクセス(10月28日から31日)で、契約企業の環境のサーバー97台(最大約380社、精査中)から、メールアドレスと会員情報が外部に持ち出された(持ち出された恐れのあるものを含む)
  • 持ち出されたメールアドレスは、現時点の調査で約77百万件(精査中)。個人が複数のアドレスを持つ可能性があり、最終ユーザー数を示すものではない
  • 10月28日から30日にかけて、本サービスが不正に利用され、送信元「[email protected]」、件名「利用内容確認のご依頼」「ご利用明細確認のご依頼」等の不審メールが最大約713万通送られた
  • 10月31日に本サービスの提供をすべて停止し、再開の時期は未定

アララの第2報は、送信元「[email protected]」から上記の件名のメールを受け取った場合は、本文中のURLにアクセスせず削除するよう呼びかけています。

ここで注意したいのは、アララの数字は全体の数字で、モスフードサービスの件数ではないということです。モスWEB会員の件数は、モスフードサービスが発表した7,517,087件だけです。アララの第2報のどの区分にモスの分が入るのかも、モスフードサービスの発表には書かれていません。数字を混ぜて読まないようにしてください。

アララ株式会社の発表にある問い合わせ先は、アララのサービスを直接導入している契約企業向けのものです。モスWEB会員の個人が連絡する窓口ではありません。個人の問い合わせは、モスフードサービスの窓口へ向けてください。

アララの件の全体像と、ほかに公表した企業や自治体の一覧は、アララの情報漏洩|アララメッセージへの不正アクセス 第2報でメールアドレス約77百万件(精査中)最大約380社 公表した企業と自治体 2026で整理しています。

10月のモスカードの件とは別の事案

モスフードサービスは、2026年10月23日にも「第三者の不正アクセスに伴うプリペイドカード情報の流出に関するお詫びとお知らせ」を出しています。こちらは、プリペイドカード「モスカード」のサーバー運用・保守業務を委託している株式会社バリューデザインのシステムが不正アクセスを受け、一部のモスカードの情報が流出したという件です。

今回の11月4日の件は、アララ株式会社のrepicaを経由した、モスWEB会員のメールアドレス等の件で、委託先も、対象の情報も、対象の会員も異なります。2つは別の事案です。それぞれの件数や流出した項目を混ぜて読まないようにしてください。モスカードの件について確かめたい人は、10月23日のお知らせを別に開いて確かめてください。

このほか、モスバーガー公式サイトには、10月27日付で「【重要】不正アクセスによるSNSキャンペーン参加者情報の一部漏洩について」というお知らせも掲載されています。これも今回の件とは別のお知らせです。

また、10月19日付で「【重要】モスWEB会員にご登録のメールアドレス宛の不審メールについて」というお知らせも出ています。モスWEB会員のメールアドレスあてに不審なメールが送られているとの情報が寄せられている、という内容です。このお知らせと今回の流出の関係は、どちらの発表にも書かれていません。この記事でも、2つを結びつけて書くことはしません。

原因について発表されていること

モスフードサービスの発表に書かれている原因は、アララ株式会社の配信システムrepicaへの第三者の不正アクセスです。モスフードサービス自身のシステムが不正アクセスを受けたという発表ではありません。

不正アクセスの手口、いつ侵入されたか、モスの分がいつ持ち出されたかは、モスフードサービスの発表には書かれていません。発表は「現在、アララ社において不正アクセスの原因究明や被害拡大防止等の対応が行われており、関係機関への報告および詳細な事実関係の確認を順次進めております」としています。原因の詳しいところは、アララ側で調査中と発表されている、というのが2026年11月5日時点で言える範囲です。

会社が会員にメールマガジンを送るとき、自社のサーバーから一通ずつ送るのではなく、配信を専門にするサービスを使うことはよくあります。宛先の名簿を配信サービスに登録して一斉に送る仕組みなので、配信サービスが不正アクセスを受けると、会社のシステムが無事でも、登録していた名簿が影響を受けることがあります。今回のモスの件も、この形に当たります。会員の側から見ると、自分の情報が会社以外のどこに保存されているかを知る機会はほとんどないので、会社の発表と続報が、情報の行き先を知る手がかりになります。

モスフードサービスの対応

発表に書かれているモスフードサービスの対応は、次のとおりです。

  • アララ社と関係各社と緊密に連携し、流出の対象となった客と影響範囲の特定を最優先で進める
  • サービスの委託先に対し、セキュリティ管理体制の確認・強化を引き続き要請する
  • 本件に関して開示すべき新たな事実が判明したら、サイトで速やかに知らせる
  • 不審なメールへの注意を呼びかけ、モスフードサービスからメール等でクレジットカード情報や各種パスワードの入力を求めることは一切ないと明記

発表には「流出対象となったお客様および影響範囲の特定を最優先で進めて」と書かれています。7,517,087件という件数は出ていますが、誰が対象かの特定はまだ進めている途中だということです。

お詫びの金品や補償について、発表には書かれていません。書かれていないことを推測して期待したり、逆に「何もない」と決めつけたりする必要はありません。続報が出たら、その中身で確かめてください。

モスフードサービスが対象者に個別の連絡をするかどうかも、発表には書かれていません。個別の連絡を装った偽のメールが届くおそれもあるので、連絡が来たときは公式サイトのお知らせと照らし合わせてから動いてください。

自分が対象かを確かめる方法

発表に書かれている対象は「モスWEB会員」です。モスWEB会員に登録していて、メールマガジン等を受け取っている人は、自分の情報が含まれている可能性があると考えて備えておくのが安全です。

自分がモスWEB会員かどうかは、メールの受信箱で「モスバーガー」「モス」と検索し、メールマガジンなどが届いていたかを見ると手がかりになります。公式アプリやネット注文を使っている人も、会員の登録をしているかどうかを公式サイトから自分でログインして確かめておくとよいでしょう。

ただし、モスフードサービスは誰が対象かを特定している最中です。会員だからといって必ず対象とは限りません。確かめたいことがあるときは、公式サイトのお問い合わせフォームを使ってください。

自分のメールアドレスが、ほかのサービスの過去の漏えいに含まれていないかを調べる方法もあります。Have I Been Pwnedの使い方|メールアドレスとパスワードの漏洩を確認する方法と、大手クラウドの過去の漏洩では、海外の確認サービスの使い方と結果の読み方を解説しています。今回の件がそこに反映されるかは分からないので、モスの件については、公式の発表と続報で確かめるのが確実です。

モスWEB会員がすること

流出した情報は、メールアドレス、年齢、性別、お住まいの都道府県等です。それに合わせて、要ることだけを順番に整理します。

  1. モスバーガーや関連企業を名乗る不審なメールは、リンクや添付ファイルを開かず、削除する
  2. メールでパスワード、認証コード、カード情報の入力を求められても、入力しない
  3. クーポンや無料の商品、当選を口実にしたメールは、公式アプリや公式サイトで同じ案内があるかを確かめる
  4. ほかのサイトと同じパスワードを使い回しているなら、この機会に見直す
  5. モスバーガー公式サイトのお知らせで、続報が出ていないかを時々確かめる

1つ目と2つ目は、モスフードサービスが発表で直接呼びかけていることです。ニュースリリースには、不審なメールを受け取った場合は、本文中のリンクのクリックや添付ファイルの開封、個人情報・パスワード等の入力をせず、削除するよう書かれています。

4つ目のパスワードは、今回の件で流出したとは書かれていません。それでも見直しを勧めるのは、メールアドレスが知られると、そのアドレスで登録しているほかのサービスに不正にログインしようとする攻撃の入口になりうるからです。変える順番の考え方は、パスワードが漏洩したらどうなる|変更の順番と使い回しの見直し方 2026で詳しく説明しています。

すでに偽のメールのリンクを開いて何かを入力してしまった場合は、入力した内容によってすることが変わります。カード番号を入力したならカード会社へ、パスワードならそのサービスのパスワードの変更を急ぎます。フィッシング詐欺で入力してしまったら|カード番号・パスワード・住所ごとにすぐすること 2026に、入力した情報ごとの手順をまとめています。

年齢・性別・都道府県が一緒に知られると何が変わるか

今回の件では、メールアドレスに加えて、年齢、性別、お住まいの都道府県等が流出しています。メールアドレスだけの流出と比べて、何が変わるのかを整理しておきます。

偽のメールを送る側にとって、受け取る人の年齢や性別、住んでいる地域が分かると、その人に合わせた文面を作りやすくなります。たとえば、住んでいる都道府県の名前を入れて「お近くの店舗限定のキャンペーン」と書いたり、年代に合わせた商品やサービスの話題を使ったりすることができます。自分に関係のある内容が書かれていると、本物だと思い込みやすくなります。

ただし、年齢、性別、都道府県だけでは、本人を特定したり、口座からお金を引き出したりすることはできません。住所の番地や電話番号、氏名が含まれるとは発表に書かれていないので、家に押しかけられるような被害を心配しすぎる必要はありません。大切なのは、「自分の地域や年代に合った内容だから本物」と判断しないことです。

偽のメールの見分け方を一通り身につけておきたい人は、フィッシング詐欺メールの見分け方|5秒で振り分ける手順と開いた後の対処が参考になります。送信元の見方、URLの確かめ方、開いてしまった後の対処を順に解説しています。

飲食店の会員を装う偽メールの例

飲食店の会員に向けては、クーポンや割引、ポイント、キャンペーンの当選といった話題が使われやすいと考えられます。次のような件名や文面には注意してください。ここに挙げるのは一般によく見られる偽メールの型で、モスの件で実際に届いたと発表されたものではありません。

偽メールの型 よくある文面の例 確かめ方
クーポンの配布 「会員限定の無料クーポンを受け取るにはログイン」 公式アプリを自分で開き、同じクーポンがあるかを見る
当選の知らせ 「キャンペーンに当選しました。賞品の発送先を入力」 公式サイトのキャンペーンのページで確かめる
支払いの確認 「ネット注文の決済に失敗しました。カード情報を再入力」 ネット注文の画面を自分で開いて注文履歴を見る
会員情報の更新 「会員情報の更新が必要です。認証コードを入力」 公式サイトから自分でログインして確かめる
お詫びを装う 「お詫びのギフト券を送るので口座を入力」 発表に無い手続きは疑う

モスフードサービスは、ニュースリリースで、メール等でクレジットカード情報や各種パスワードの入力を求めることは一切ないと書いています。カード情報やパスワード、認証コードの入力を求めるメールが届いたら、モスバーガーを名乗っていても、まず偽のメールだと疑ってかまいません。

届いたメールが本物かを確かめる手順

メールが本物かどうかを、見た目だけで判断するのは難しくなっています。会社のロゴや商品の写真は簡単にまねできるからです。次の4つを確かめると、判断の材料が増えます。

  1. 送信元のアドレスのドメイン(@より後ろの部分)が、これまで受け取っていたメールマガジンと同じか
  2. 本文のリンクにマウスを重ねたとき、表示される行き先が公式サイトのドメインか
  3. 入力を求める内容が、カード情報、パスワード、認証コードではないか
  4. 同じ案内が、公式アプリや公式サイトに出ているか

1と2は完全な決め手になりません。送信元の表示は偽ることができ、リンクの行き先もよく似た文字列でごまかされることがあります。いちばん確実なのは4つ目で、メールの中のリンクを使わず、自分で公式アプリや公式サイトを開いて確かめることです。

アララのメール配信サービスは10月31日からすべて止まっていると、アララの第2報に書かれています。repicaを使っていたモスのメールマガジンが今どう配信されているかは、モスフードサービスの発表には書かれていません。いつもと違う時期や頻度でメールが届いたときは、念のため公式アプリで確かめる習慣をつけておくと安心です。

メールアドレスが流出したときに起こりうること

メールアドレスとそれに付いた属性の情報が流出した場合、すぐにお金を失うような被害につながるわけではありません。ただし、次のようなことが起こりうるので、知っておくと落ち着いて対処できます。

  • 迷惑メールや広告のメールが増える
  • モスバーガーや飲食店、ほかの企業を名乗る偽のメールが届く
  • ほかのサービスのアカウントに対して、そのメールアドレスでログインを試される
  • 年齢や地域に合わせた、より本物らしい偽のメールが作られる

3つ目への備えとして、重要なサービスには、パスワードに加えて別の確認を求める仕組み(多要素認証)を設定しておくと、パスワードが知られても入られにくくなります。仕組みと選び方はMFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版が参考になります。

一方で、決済関連の情報は含まれていないとされているので、それだけを理由にクレジットカードを止める必要はありません。気になる人は、カードの利用明細を普段より少しこまめに見る程度で十分です。

SMSや電話で来る連絡への備え

今回の発表で流出した情報として挙げられているのは、メールアドレス、年齢、性別、お住まいの都道府県等です。電話番号が含まれるかどうかは書かれていません。それでも、別の経路で電話番号が知られていれば、SMS(携帯電話のショートメッセージ)で飲食店や宅配を名乗る連絡が届くことはありえます。

SMSでは、「クーポンの受け取り」「お届け物の確認」「料金の未払い」のような生活に身近な文面で、偽のサイトへのURLを送りつける手口がよく使われます。URLを押させようとするSMSには反応しないことが基本です。見分け方はスミッシング詐欺の見分け方|SMSの本文とURLで判定する手順で解説しています。

家族と共有しておきたいこと

モスWEB会員の登録やネット注文は、家族の誰か1人のメールアドレスでまとめていることも多いはずです。家族共用のパソコンやタブレットでメールを読んでいる家庭では、次の3点を共有しておくと安心です。

  1. モスバーガーを名乗るメールでも、リンクは押さずに登録した本人に見せる
  2. クーポンや当選を口実に、カード情報やパスワード、認証コードの入力を求めるメールには反応しない
  3. 迷ったら、公式アプリや公式サイトを自分で開いて確かめる

子どもや高齢の家族には、「メールのリンクからは何も入力しない」という1つの決まりだけを伝えるほうが守りやすくなります。無料のクーポンやプレゼントの話は、つい開きたくなる文面です。細かい見分け方より、例外を作らない単純な決まりのほうが、慌てたときにも思い出しやすいからです。

飲食店や小売店の会員登録を見直す

飲食店や小売店の会員登録は、クーポンや割引のために気軽に作ることが多く、どこに何を登録したかを覚えていない人も少なくありません。メールアドレスに加えて、年齢や性別、住んでいる地域を登録していることもよくあります。

今回の件をきっかけに、次のような見直しをしておくと、今後の備えになります。

  1. 受信箱で「会員登録」「メールマガジン」「クーポン」のような言葉を検索し、登録している店を洗い出す
  2. もう使っていない会員登録があれば、公式サイトや公式アプリから登録の扱いを確かめる
  3. 今後の会員登録には、買い物やクーポン専用のメールアドレスを使うことも考える
  4. 登録の画面で任意の項目は、必要がなければ入力しない

4つ目は、今回のように属性の情報が一緒に流出したときの影響を小さくする方法です。誕生日のクーポンなど、入力すると受けられるサービスもあるので、自分にとって必要かどうかで判断してください。

登録の取り消しや配信の停止の手続きは、必ず公式サイトや公式アプリから自分でたどった画面で行ってください。届いたメールの「配信停止はこちら」のリンクも、偽のメールに付いていれば偽のサイトにつながります。

問い合わせ窓口

モスフードサービスの発表に書かれている、客向けの問い合わせ窓口は、モスフードサービス公式サイトのお問い合わせフォームです。2026年11月5日時点で、この件のための客向けの電話番号は書かれていません。発表にある電話番号は報道関係者向けの窓口のもので、客の問い合わせ先ではありません。

問い合わせるときは、次の順でたどると確実です。

  • モスバーガー公式サイトを、ブックマークや検索から自分で開く
  • お知らせの一覧から、2026年11月4日の「【重要】アララ株式会社で発生した不正アクセスに伴うメールアドレス等の流出について」を開く
  • ページに載っているお問い合わせフォームのリンクから問い合わせる

届いたメールに書かれた電話番号や返信先には連絡しないでください。偽のメールには、本物らしい問い合わせ先が書かれていることがあります。

今後の続報で確かめたい点

2026年11月5日時点では、まだ分かっていないことがあります。続報が出たら、次の点を確かめると、自分への影響を判断しやすくなります。

  • 流出した情報の「等」に含まれる項目の全体
  • 氏名、住所、電話番号が含まれるかどうか
  • 対象の客への個別の連絡をするかどうか、するならどんな手段か
  • 不正アクセスの経路や時期について、アララから分かったこと
  • メールマガジンの配信がどうなるか

アララの第2報は「件数等の情報は精査中であり、今後変わる可能性があります」としています。モスの件数や項目も、続報で変わることがありえます。最初の発表だけを覚えておくのではなく、最新の版で確かめる習慣をつけておくと安全です。

アララのメール配信サービスに関わる発表は、2026年10月の終わりから11月にかけて、多くの会社や自治体から相次いで出ています。飲食店や小売店の会員に複数登録している人は、同じメールアドレスが複数の会社の発表の対象になっていることもありえます。どの会社からの連絡かを取り違えないよう、届いた案内は会社ごとに分けて確かめてください。

在宅で仕事をする人が気をつけること

在宅で仕事をする人の中には、モスWEB会員の登録に仕事用のメールアドレスを使った人もいるかもしれません。その場合、偽のメールは仕事用の受信箱に届きます。取引先からの請求書や発注のメールと紛れやすいので、普段より慎重に扱う必要があります。

仕事のアドレスに偽のメールが届くと、うっかりリンクを開いて端末がマルウエア(悪意のあるプログラム)に感染し、取引先から預かったファイルや顧客の連絡先まで危険にさらすことがあります。フリーランスや個人事業主も、取引先の個人情報を扱えば個人情報保護法の「個人情報取扱事業者」に当たる場合があり、漏えい等が起きたときには報告や本人への通知が求められることがあります。

個人情報保護委員会は、報告が義務になる場合として、不正の目的で行われたおそれがある漏えい等や、本人の数が1,000人を超える漏えい等を挙げ、発覚したらまずは速やかに報告するよう求めています。詳しくは個人情報保護委員会「漏えい等の対応とお役立ち資料」で確かめてください。自分の仕事がこれに当たるかどうかは、扱う情報の種類や量で変わるので、気になる人は同委員会の窓口で確かめると確実です。

今回の件では、メールアドレスだけでなく年齢や性別、都道府県といった属性の情報も配信システムに登録されていました。自分の仕事でもメールマガジンや顧客への一斉配信を外部のサービスに任せている人は、配信に本当に必要な項目だけを登録しているかを見直す機会になります。使っていない古い名簿が残っていないか、管理画面のパスワードや二段階の確認が設定されているかも確かめておくと、委託先で何か起きたときに影響の範囲をすぐに答えられます。

アカウントを守る力を仕事に生かす

今回のように、委託先の配信システムで起きた不正アクセスが、会員のメールアドレスや属性の情報に影響する例は、2026年の秋に入って目立っています。自分で防げる範囲は限られていますが、偽のメールに反応しない、パスワードを使い回さない、多要素認証を設定するという基本を押さえておけば、被害の多くは避けられます。

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よくある質問

Q. モスバーガーの件で、クレジットカード情報も流出したのですか?

2026年11月4日のモスフードサービスの発表では、流出した情報はモスWEB会員のメールアドレス、年齢、性別、お住まいの都道府県等で、クレジットカード情報等の決済関連情報は含まれていないと書かれています。カード情報の入力を求めるメールが届いても、入力しないでください。

Q. 10月のモスカードの件と今回の件は同じですか?

別の事案です。10月23日の件は、モスカードのサーバー運用・保守を委託している株式会社バリューデザインへの不正アクセスで、モスカードの情報が対象でした。11月4日の件は、アララ株式会社の配信システムrepicaを経由した、モスWEB会員のメールアドレス等の件です。件数や項目を混ぜて読まないでください。

Q. アララの約77百万件という数字はモスの件数ですか?

違います。約77百万件(精査中)は、アララ株式会社が第2報で示した、本サービスを経由して持ち出されたメールアドレスの全体の数です。モスWEB会員の件数は、モスフードサービスが発表した7,517,087件だけです。

Q. この件について問い合わせるにはどうすればいいですか?

モスフードサービスの発表に書かれている客向けの窓口は、公式サイトのお問い合わせフォームです。客向けの電話番号は書かれていません。モスバーガー公式サイトを自分で開き、11月4日のお知らせに載っているフォームのリンクから問い合わせてください。届いたメールの連絡先は使わないでください。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年11月7日
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