Mac OSのアップデートで容量不足になるときの空け方と、事前に確認すること


この記事のポイント
- ✓Mac OSのアップデートで容量不足と表示されたときの空け方を
- ✓Appleのサポート情報に沿って解説します
- ✓削除してよいものの順番
macOSのアップデートを始めようとしたら、「ストレージが不足しています」と表示されて先に進めない。仕事でMacを使っている人ほど、この表示に焦ります。アップデートを後回しにしているあいだ、セキュリティの修正も新しい機能も受け取れないからです。
ただ、容量不足の多くは、正しい順番で片づければ解決できます。焦って大事なファイルを消したり、よく分からないシステムのファイルに手を出したりする前に、まず何がどれだけ容量を使っているのかを確かめることが大切です。
この記事では、Mac OSのアップデートで容量不足になったときの空け方を、Appleのサポート情報に沿って説明します。空き容量の確かめ方、削除してよいものの順番、外付けドライブやiCloudへの移し方、それでも足りないときの一時的な確保のしかた、作業の前に確認すること、再発を防ぐ習慣まで順に整理します。外付けディスクやクラウドに保存場所が分かれたあとのファイルの扱いには、Macのファイル管理アプリのAtriensという選択肢もあります。
アップデートで容量不足になるのは珍しくない
macOSのアップデートで容量不足になる人は、決して少なくありません。とくに起動ディスクの容量が小さいモデルでは、数年使ううちに空きがほとんど残っていない、ということがよく起こります。
容量を圧迫する主な原因は、次のようなものです。
- 写真や動画のライブラリ(スマートフォンから取り込んだ写真、画面の録画、仕事の動画素材)
- ダウンロードフォルダにたまったインストーラや資料
- 使わなくなったアプリ
- MacでiPhoneやiPadをバックアップしている場合の、古いバックアップ
- メールの添付ファイルや、メッセージの添付ファイル
- ゴミ箱に入れたまま空にしていないファイル
アップデートでは、新しいソフトウェアをダウンロードし、展開し、入れ替えるために、作業のあいだ一時的に多くの空きが必要になります。とくに、macOS 26からmacOS 27へのような新しいメジャーリリースへのアップデートは、macOS 26から26.4へのような小さなアップデートより、必要な空きが大きくなるのが一般的です。
アップデートの容量不足は、いわば「日ごろの片づけの結果が表に出た状態」です。この記事の手順で空きを作ったら、再発を防ぐ習慣も合わせて身につけると、次のアップデートで慌てずに済みます。
作業の前に確認しておくこと
容量を空ける作業に入る前に、次の4つを確認しておきます。
1. バックアップを取る
ファイルを削除したり移動したりする作業では、誤って必要なファイルを消してしまうことがあります。Appleも、新しいソフトウェアをインストールする前にMacのバックアップを作成しておくことを勧めています。外付けドライブにTime Machineでバックアップを取る方法は、Macのバックアップを作成するの公式ページで確かめられます。
バックアップ用の外付けドライブがない場合は、少なくとも仕事のファイルだけでも、別の場所に複製を残してから作業を始めます。
2. 自分のMacが対応しているかを確かめる
「ソフトウェアアップデート」には、お使いのMacが対応しているアップデートだけが表示されます。AppleのサポートページMacのmacOSをアップデートするには、macOSのバージョンごとに対応しているコンピュータの一覧へのリンクがまとめられています。対応していないバージョンのために容量を空けても、アップデートはできません。
3. 電源とネットワークを確保する
ノートブックのMacは、電源アダプタにつないでから作業します。アップデートのダウンロードには安定したインターネット接続が必要です。公式の案内では、インストール中はMacをスリープさせたり蓋を閉じたりせず、終わるまで待つよう書かれています。
4. 仕事の予定を確かめる
アップデートのインストール中は、数回の再起動をはさみ、そのあいだMacは使えません。締め切りの直前や、オンライン会議の前に始めるのは避けます。容量を空ける作業と、アップデートそのものの時間を合わせて、余裕のある時間帯を選びます。
空き容量を確かめる手順
まず、どれだけ空いていて、何が容量を使っているのかを確かめます。AppleのサポートページMacストレージの空き領域を増やすによると、macOS Ventura 13以降では次の手順で確かめられます。
- Appleメニューから「システム設定」を選ぶ
- サイドバーで「一般」をクリックする
- 右側の「ストレージ」をクリックする
それ以前のバージョンのmacOSでは、Appleメニューから「このMacについて」を選び、「ストレージ」をクリックします。
ストレージの画面には、アプリケーション、書類、写真、メッセージ、ゴミ箱などのカテゴリごとに、使っている容量が表示されます。カテゴリの横に詳細情報のボタンがある場合は、クリックするとそのカテゴリの詳細と、ストレージを管理するためのオプションが表示されます。
どのカテゴリが大きいかで、打つ手が変わる
| 大きいカテゴリ | まず試すこと |
|---|---|
| 写真 | 外付けドライブへのライブラリの移動、iCloud写真の利用 |
| 書類 | ダウンロードフォルダの整理、大きなファイルの外付けドライブへの移動 |
| アプリケーション | 使わなくなったアプリの削除 |
| メッセージ | 古い添付ファイルの削除、iCloudへの保存 |
| ゴミ箱 | ゴミ箱を空にする |
| システムデータ | 後の節で説明する。むやみに手を出さない |
最初にどこが大きいのかを見ておけば、効果の薄い片づけに時間をかけずに済みます。
すぐにできる空け方を、効果の大きい順に試す
Appleのサポートページに書かれている方法のうち、すぐに試せて、失敗しても困りにくいものから順に説明します。
1. ゴミ箱を空にする
意外と見落とされるのがゴミ箱です。公式の案内にあるとおり、ファイルをゴミ箱に移動しても、ゴミ箱を空にしない限り、そのファイルが使っている容量は解放されません。Dockのゴミ箱を開き、中身に必要なものがないかを確かめてから空にします。
2. ダウンロードフォルダを整理する
ダウンロードフォルダには、一度使ったきりのインストーラ、PDFの資料、圧縮ファイルなどがたまりがちです。Dockから開くか、Finderのメニューバーから「移動」>「ダウンロード」の順に選んで開けます。表示をリストにして、サイズの列で並べ替えると、大きなファイルから順に確かめられます。仕事で必要な資料は、書類フォルダや外付けドライブに移してから、残りを削除します。
3. 使わなくなったアプリを削除する
使っていないアプリは削除します。とくに動画編集やゲームのアプリは、1つで大きな容量を使っていることがあります。アプリの中には、作ったデータを別の場所に保存しているものもあるので、削除の前に、必要なデータが残っていないかを確かめます。
4. iPhoneやiPadの古いバックアップを削除する
MacでiPhoneやiPadをバックアップしている場合、使わなくなった端末のバックアップや古いバックアップが残っていることがあります。Appleの案内では、古いバックアップは削除できるとされています。いま使っている端末の最新のバックアップは残し、もう持っていない端末のものから削除します。
5. メールの迷惑メールと削除済み項目を消去する
メールアプリを使っている場合は、メニューバーから「メールボックス」>「迷惑メールを消去」と、「メールボックス」>「削除済み項目を消去」を選びます。
6. ストリーミングで見られるメディアを削除する
音楽、映画、ポッドキャストなどで、必要なときにストリーミングや再ダウンロードができるものは、削除しておくと容量を空けられます。
7. 削除したくないファイルは圧縮する
すぐには使わないけれど削除もしたくないファイルは、圧縮しておくと容量の節約になります。Finderでファイルやフォルダを選び、右クリックのメニューから圧縮します。使うときにあらためて展開します。
大きなファイルを外付けドライブに移す
ゴミ箱やダウンロードフォルダを片づけても足りない場合は、大きなファイルを外付けドライブに移します。Appleの案内でも、写真やビデオなどのメディアファイルは容量を多く使うため、フォトライブラリやiMovieのライブラリを外付けドライブに移すとよいとされています。
移す前に確かめること
外付けドライブを新しく買った場合や、Windowsで使っていたドライブを使う場合、Macで使うために初期化(フォーマット)が必要なことがあります。初期化すると、そのドライブに保存されているデータはすべて消えます。すでにデータが入っているドライブを初期化する前に、中身を別の場所に移したかを必ず確かめます。
移し方の基本
- 外付けドライブをMacにつなぎ、Finderのサイドバーに表示されることを確かめる
- 移したいファイルやフォルダを、外付けドライブにコピーする
- 外付けドライブでファイルが開けることを確かめる
- 確かめられたら、Mac側の元のファイルを削除し、ゴミ箱を空にする
コピーと削除を分けて行うのは、コピーの途中でケーブルが抜けるなどの事故に備えるためです。開けることを確かめるまで、元のファイルは残しておきます。
フォトライブラリは公式の手順で移す
写真のアプリのライブラリは、中に多くのファイルがまとまった特別な形式です。手作業で中身をいじらず、Appleが案内している手順に沿って、ライブラリごと移します。移したあとは、写真のアプリから新しい場所のライブラリを開いて、写真が表示されることを確かめます。
移したあとは「どこに何があるか」を記録する
外付けドライブに移したファイルは、Macの中から見えなくなります。仕事の資料を移した場合は、「2024年以前の案件の素材は外付けドライブのこのフォルダ」のように、どこに何を移したかを書き留めておくと、あとで探す手間が省けます。
外付けドライブを選ぶときの考え方
外付けドライブには、読み書きの速いSSDと、容量あたりの値段が安いHDDがあります。移したファイルを日常的に開いて作業するならSSD、めったに開かない過去の素材を保管するならHDD、という分け方が一般的です。
もう1つ大切なのは、バックアップ用のドライブと、ファイルを移して保存するためのドライブを分けることです。Time Machineのバックアップ用のドライブに、普段使うファイルまで保存すると、そのドライブが壊れたときに、バックアップと元のファイルを同時に失います。移したファイルは、Macの中から消えた時点で、外付けドライブにしか存在しない状態になります。大事なファイルを移すなら、移した先のドライブもバックアップの対象に含めるか、もう1か所に複製を残しておきます。
具体例:写真と動画で空きがなくなったMacを片づける
ここまでの手順を、よくある例で通してみます。在宅で事務と画像の加工の仕事をしている人のMacで、アップデートを始めようとしたら容量不足と表示された場面です。
1. ストレージの画面で大きいものを確かめる
「システム設定」の「一般」>「ストレージ」を開くと、写真のカテゴリと書類のカテゴリが大きく、ゴミ箱にもかなりの容量が残っていることが分かりました。
2. すぐにできることから片づける
最初にゴミ箱の中身を確かめて空にし、次にダウンロードフォルダをサイズ順に並べて、使い終わったインストーラや、取引先から受け取ったあと書類フォルダに保存し直していた資料の重複を削除しました。この2つだけでも、まとまった空きができました。
3. 写真のライブラリを外付けドライブに移す
それでもアップデートに足りなかったため、Time Machineでバックアップを取ったうえで、写真のライブラリをAppleの手順に沿って外付けのSSDに移しました。写真のアプリで新しい場所のライブラリを開き、写真が表示されることを確かめてから、Mac側のライブラリを削除しました。
4. アップデートを実行する
空きができたことをストレージの画面で確かめ、電源アダプタをつないだうえで、仕事の予定のない夕方に「ソフトウェアアップデート」からアップデートを実行しました。
この例のように、ゴミ箱とダウンロードフォルダの整理、大きなライブラリの移動の順に進めると、システムのファイルに手を出さずに解決できることが多くあります。
iCloudを使ってストレージを最適化する
AppleのMacのストレージ容量を最適化するのガイドによると、「システム設定」の「一般」>「ストレージ」に表示されるおすすめから、次のような設定を選べます。
| おすすめ | できること |
|---|---|
| iCloudに保存 | デスクトップと書類フォルダのファイルをiCloud Driveに保存し、領域が必要なときは最近開いたファイルだけをMacに残す。写真やビデオ、メッセージもiCloudに保存できる |
| ストレージを最適化 | 視聴済みのApple TVの映画や番組を自動的に削除し、最近のメール添付ファイルだけをMacに残す |
| ゴミ箱を自動的に空にする | ゴミ箱に入れてから30日が過ぎた項目を自動的に消去する |
同じガイドには、Macで領域が必要になると、macOSは安全に削除できるキャッシュとログの消去も行うと書かれています。一時データベースファイル、未完了のダウンロードファイル、macOSやアプリの古いアップデート、Safariのウェブサイトデータなどが含まれます。
iCloudを使うときの注意
iCloudにファイルを保存すると、iCloudのストレージプランの容量を使います。Appleのサポートページによると、iCloudストレージは月々150円の50GBのプランから用意されています。無料の容量を超える場合は、有料のプランが必要になります。
また、「iCloudに保存」を選ぶと、古いファイルはMacの中に実体がなく、開くときにダウンロードされる状態になります。インターネットにつながらない場所で開けないことがあるので、出先で使う資料は、Macに残しておく設定を確かめます。
それでも足りないときは、セーフモードで一時的に空きを作る
ここまでの方法で空きを作っても、アップデートに必要な容量にわずかに届かない場合があります。そのときは、Macをセーフモードで起動する方法があります。Appleのサポートページには、次のように書かれています。
一時的にストレージの空き容量を増やすには、Macをセーフモードで起動するとよいかもしれません。このとき、Macは特定のシステムキャッシュをクリアし、必要に応じて自動的に再作成します。 これにより、macOSのアップデートをインストールする場合など、より多くの空き容量を必要とするタスクを実行するのに十分なストレージ容量をタスクの実行時にのみ確保できる場合があります。 出典: support.apple.com
Appleシリコン搭載のMacの場合
Macをセーフモードで起動するの公式ページによると、手順は次のとおりです。
- Macの電源が切れていることを確かめる
- 電源ボタンを長押しし、「起動オプションを読み込み中」または「オプション」のアイコンが表示されたら放す
- 起動ディスク(名前を変えていなければ「Macintosh HD」)を選ぶ
- 「shift」キーを押しながら、「セーフモードで続ける」をクリックする
Intel搭載のMacの場合
電源を入れるか再起動した直後に「shift」キーを押し、ログインウインドウが表示されるまで押し続けます。
セーフモードでは、起動時に一部のソフトウェアが読み込まれず、フォントキャッシュなどの一部のシステムキャッシュがクリアされます。空いた容量は一時的なもので、キャッシュは必要に応じて作り直されます。セーフモードのままアップデートを試し、終わったら通常どおり再起動します。
アップデートは「ソフトウェアアップデート」から行う
macOSのアップデートには、いくつかの入手方法があります。AppleのmacOSをダウンロードしてインストールする方法には、「ソフトウェアアップデート」を使えば、ほかの方法に比べて、ダウンロードやインストールに必要なストレージの空き容量を少なく抑えられると書かれています。容量に余裕がないときほど、ほかの入手方法ではなく「ソフトウェアアップデート」を使います。
「ソフトウェアアップデート」は、Appleメニューから「システム設定」を選び、サイドバーの「一般」をクリックして、右側の「ソフトウェアアップデート」から開きます。
容量があるのにエラーになる場合
空きを作ったのにアップデートが進まない場合は、容量以外の原因も考えられます。Appleのサポートページでは、インターネット接続の確認、セーフモードでの起動、macOS復旧のディスクユーティリティを使った起動ディスクの修復などの対処法が案内されています。以前ダウンロードしたインストーラが破損していると表示される場合は、そのインストーラを削除してからダウンロードし直すよう書かれています。古いインストーラが残っていると、それ自体が容量を使っていることもあるので、アプリケーションフォルダに、以前ダウンロードしたmacOSのインストーラのアプリが残っていないかを確かめます。
「システムデータ」が大きいときの考え方
ストレージの画面で「システムデータ」(以前のバージョンでは「その他」)が大きく表示され、驚く人は多くいます。Appleの説明では、システムデータは、ほかの特定のカテゴリに当てはまらない、Appleと他社のファイル全体が占めている容量を示すカテゴリです。
ここには、システムのキャッシュ、ログ、アプリが作る一時的なファイルなどが含まれます。先に紹介したとおり、macOSは領域が必要になると、安全に削除できるキャッシュやログを自動的に消去します。
自分でシステムのファイルを削除しない
インターネットには、ライブラリフォルダの中のファイルを手作業で削除する方法が多く紹介されています。しかし、どのファイルが削除してよいものかを見分けるのは難しく、誤って必要なファイルを消すと、アプリやmacOSが正常に動かなくなることがあります。システムデータを減らしたい場合も、まずはこの記事の前の節までで紹介した方法を試し、それでも解決しない場合はAppleのサポートに相談するのが確実です。
容量を空けるアプリにも注意する
「ワンクリックで容量を空ける」とうたうアプリの中には、必要なファイルまで削除するものや、有料の機能に誘導するものもあります。入れる前に、提供元と評判をよく確かめます。Appleの案内にある標準の方法で、多くの場合は十分に空きを作れます。
容量不足を繰り返さないための習慣
一度空きを作っても、使い方が変わらなければ、次のアップデートでまた容量不足になります。次の習慣を取り入れると、慌てずに済みます。
月に1回、ストレージの画面を見る
「システム設定」の「ストレージ」を月に1回開き、どのカテゴリが増えているかを確かめます。急に増えたカテゴリがあれば、早めに原因を探せます。
ダウンロードフォルダを作業の場所にしない
ダウンロードフォルダに資料を入れたまま作業を続けると、どれが必要でどれが不要か分からなくなります。ダウンロードしたファイルは、使う日のうちに書類フォルダなどの決まった場所に移し、残りは削除する習慣にします。
大きな素材は、最初から外付けドライブに保存する
動画や大量の写真を扱う仕事なら、素材は最初から外付けドライブに保存し、Macの中には作業中の案件だけを残す運用にします。案件が終わったら、成果物と素材を外付けドライブにまとめて移します。
同じファイルの重複を減らす
同じ資料を、メールの添付、ダウンロードフォルダ、書類フォルダと何か所にも保存していると、容量は少しずつ削られていきます。保存する場所を決め、重複したファイルを見つけたら1つに整理します。
自動アップデートの設定を確かめる
Appleの案内によると、「ソフトウェアアップデート」の設定で、アップデートを自動的にダウンロードするか、自動的にインストールするかを管理できます。自動でダウンロードする設定にしている場合、空きが少ないとダウンロードの段階で止まり、気づかないまま古いバージョンを使い続けることがあります。ときどき「ソフトウェアアップデート」を開き、止まっているアップデートがないかを確かめます。
案件ごとにフォルダを分け、終わったら移す
仕事のファイルを案件ごとのフォルダにまとめておくと、案件が終わったときに、フォルダごと外付けドライブに移すだけで片づけが済みます。ファイルがデスクトップやダウンロードフォルダに散らばっていると、どれを移してよいかの判断に時間がかかり、片づけそのものを後回しにしがちです。
空きは常に余裕を持たせる
起動ディスクの空きがぎりぎりの状態で使い続けると、アップデートのたびに片づけに追われます。日ごろから、ストレージの画面で空きに余裕がある状態を保つことを目安にします。
保存場所が増えたあとのファイル管理を楽にする
容量不足を解決していくと、ファイルの保存場所が、Macの中、外付けドライブ、iCloud Drive、NASなどに分かれていきます。容量の問題は片づいても、今度は「あの資料はどこに移したか」を探す手間が増えます。Finderでは、それぞれの保存場所を行き来しながら探すことになり、案件ごとに資料が散らばった状態になりがちです。
保存場所が分かれても1つのサイドバーで扱える選択肢
こうした場面で選択肢になるのが、Macのファイル管理アプリのAtriensです。公式サイトによると、外付けディスク、NAS、iCloud Drive、Googleドライブなどを同じサイドバーに並べられ、外付けディスクの素材を、書類フォルダの案件の下に並べて表示できます。サイドバーは「どこに何があるか」の見取り図で、並べ替えてもファイルの実体はもとの場所から動かないと説明されています。大きな素材を外付けドライブに移したあとも、案件ごとに同じ場所から開けるので、移した先を探し回らずに済みます。
フォルダの中で重複しているファイルを探す操作も用意されています。タブと分割表示、zipファイルの作成と取り出しにも対応しています。
料金は、Macの中で使う機能(サイドバー、ターミナル、プレビューなど)が期限なく無料で、iPhoneやiPadから自宅のMacを操作する機能を使う場合に有料(税込で月額780円、年額6,800円、買い切り14,800円)と公式サイトに書かれています。動作環境は、macOS 14(Sonoma)以降を搭載したAppleシリコンのMacです。
Atriensは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
Atriensは、ストレージの空きを作る道具ではありません。容量を空ける作業そのものは、この記事で紹介したAppleの標準の方法で行い、そのあとに分かれた保存場所を扱いやすくするための道具として考えるのが正確です。
仕事でMacを使う人ほど、容量の管理が作業の速さを左右する
在宅で仕事をする人にとって、Macは仕事道具そのものです。アップデートができない状態を放置すると、セキュリティの修正を受け取れないだけでなく、取引先が使う新しいアプリや形式に対応できなくなることもあります。
大きなデータを扱う仕事ほど、保存の計画が要る
デザインや動画、アプリの開発の仕事では、扱うデータが大きくなりがちです。アプリの開発では、開発用のツールや検証用の環境だけでも大きな容量を使います。アプリ開発の仕事の内容と求められる力は、アプリケーション開発のお仕事で紹介しています。デザインの仕事の年収と単価の相場は、デザイナーの年収・単価相場で確かめられます。
運営者として見てきたこと
在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、長く仕事が続く人ほど、納品の速さだけでなく、作業の環境を整えることにも手間をかけています。容量不足やアップデートの遅れで作業が止まると、締め切りの直前に慌てることになり、それが取引先からの信頼に響くこともあります。
また、中間の手数料が乗らない直接のやり取りでは、受ける側の手取りが厚くなり、その分を外付けドライブやバックアップの環境といった仕事道具への投資に回しやすくなります。道具が整っていれば、急ぎの依頼にも落ち着いて応えられ、次の依頼につながっていきます。
Mac OSのアップデートで容量不足と表示されたら、まずバックアップを取り、ストレージの画面で何が大きいかを確かめ、ゴミ箱とダウンロードフォルダから順に片づけてください。それでも足りなければ、外付けドライブやiCloudへの移動、セーフモードでの一時的な確保を試すと、多くの場合はアップデートまでたどり着けます。
よくある質問
Q. macOSのアップデートに必要な空き容量はどのくらいですか?
必要な空き容量は、アップデートの種類や、いま入っているバージョンによって変わります。小さな修正のアップデートより、新しいメジャーリリースへのアップデートのほうが多くの空きを必要とするのが一般的です。Appleは、ソフトウェアアップデートを使えば、ほかの方法より必要な空き容量を少なく抑えられると案内しています。
Q. 容量を空けるとき、最初に何を削除すればよいですか?
まずゴミ箱を空にし、次にダウンロードフォルダの不要なファイル、使わなくなったアプリ、古いiPhoneやiPadのバックアップの順に確かめるのが安全です。ゴミ箱に入れたファイルは、空にするまで容量を使い続けます。作業の前にバックアップを取っておくと、誤って削除したときも元に戻せます。
Q. 「システムデータ」が大きいのですが、削除してもよいですか?
システムデータには、キャッシュやログ、アプリの一時ファイルなどが含まれ、macOSは領域が必要になると安全に削除できるものを自動で消去します。ライブラリフォルダの中のファイルを手作業で削除すると、アプリやmacOSが正常に動かなくなることがあるため、自分では削除せず、標準の方法を先に試します。
Q. セーフモードで起動すると容量が空くのはなぜですか?
セーフモードでは、一部のシステムキャッシュがクリアされるため、起動ディスクの空き容量が一時的に広がります。キャッシュは必要に応じて自動で作り直されるので、空きは一時的なものです。アップデートにわずかに容量が足りないときに、セーフモードのままアップデートを試す方法として案内されています。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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