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Type-Cの外付けHDDをMacで使う|接続と注意点

@SOHO編集部
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Type-Cの外付けHDDをMacで使う|接続と注意点

この記事のポイント

  • ✓Macで外付けHDDをType-C(USB-C)でつなぐ方法を
  • ✓Time Machineの設定
  • ✓認識しないときの確認まで

MacBook AirやMacBook Proの本体の容量が足りなくなったとき、まず候補に挙がるのがType-C(USB-C)でつなぐ外付けHDDです。最近のMacはほとんどの端子がUSB-Cになっているため、変換アダプタなしでつながるか、どのフォーマットを選べばよいか、Time Machineに使えるかで迷う人が多くいます。結論から言うと、USB-CやThunderboltのポートを持つMacなら、Type-Cの外付けHDDはケーブル1本でつながり、Macだけで使うならAPFS、Windowsと共用するならexFATで初期化すれば使い始められます。この記事では、ポートの見分け方、ケーブルと本体の選び方、初期化の手順、Time Machineの設定、認識しないときの確認、長く使うための注意までを、Appleサポートの記載をもとに順に説明します。外付けディスクが増えて、案件の資料がどこにあるか分からなくなってきた人向けに、Macのファイル管理アプリの Atriens で整理する方法にも触れます。

Type-Cの外付けHDDはMacでそのまま使えるのか

USB-Cの端子を持つ外付けHDDは、MacのUSB-CポートやThunderboltポートにそのまま挿して使えます。Thunderboltのポートは形がUSB-Cと同じで、USB-Cの機器も受け付ける作りになっているため、「Thunderboltと書いてあるからUSB-CのHDDは使えない」ということはありません。Appleは、外付けの機器をどのポートにつなげばよいかを、次のように案内しています。

外付けのディスプレイ、ハードドライブ、カメラ、プリンタ、iPhone、iPad、その他のデバイスをどのポートにつなげばいいかわからない場合は、このガイドを参考にしてください。ポートの形状や記号について説明しています。 出典: Apple サポート「Macのポートを調べる」

ただし「挿せば何もせずに使える」とは限りません。外付けHDDの多くは、出荷時にWindows向けの形式で初期化されています。Macはその形式でも読み書きできることが多いものの、Time Machineのバックアップ先にするときや、Macだけで使うときは、Macに合った形式で初期化し直したほうが扱いやすくなります。また、Appleシリコンを搭載したMacのノートブックでは、新しいUSB機器をつないだときに接続を許可するかどうかを聞かれます。ここで「許可しない」を選ぶと、ディスクとして認識されません。

もう1つ気をつけたいのは、「Type-C」という言葉が指しているのは端子の形だけで、通信の速さや給電の力を表していない点です。同じ形の端子でも、中身はUSB 2の速さしか出ないものから、Thunderbolt 5に対応するものまであります。HDDは中で円盤が回って読み書きする仕組みなので、Thunderboltの速さを生かしきれるわけではありませんが、ケーブルやハブがUSB 2相当だと、本来の速さよりずっと遅くなります。端子の形がそろっていることと、速さが出ることは別の話として考えておくと、買ってから困ることが減ります。

この記事で扱うのは、USB-C端子の外付けHDD(ハードディスク)です。同じUSB-Cの外付けSSDも、つなぎ方や初期化の手順はほとんど同じなので、SSDを検討している人も手順の部分はそのまま読めます。違うのは、速さ、衝撃への強さ、容量あたりの値段で、ここは後の選び方の節で触れます。

外付けHDDが求められる背景

Macの内蔵ストレージは、買ったあとに交換や追加ができない作りです。購入時に選んだ容量で使い続けることになるため、写真、動画、音声、デザインのデータを扱う人ほど、1年から2年で空き容量が足りなくなります。上位の容量を選ぶと本体の値段が大きく上がるので、本体は標準に近い容量にして、大きなデータは外付けのディスクに保存するという使い方が広く選ばれています。

クラウドのストレージも選択肢ですが、扱うデータの量が多い仕事では、毎月の料金と、アップロードとダウンロードにかかる時間が負担になります。たとえば動画の編集では、1本の案件の素材だけで数百GBになることも珍しくありません。こうしたデータを手元で速く読み書きでき、月々の料金がかからない点で、外付けHDDはまだ現役の道具です。容量あたりの値段は、一般にSSDよりHDDのほうが安く、数TBの容量を確保したいときにはHDDが有力な候補になります。

一方で、HDDは中で円盤が回り、読み書きする部品が動く機械です。落としたり、動いている最中に強い振動を与えたりすると壊れやすく、ある日突然読めなくなることもあります。そのため、外付けHDDは「大きなデータの保存先」と「バックアップ先」の2つの役割で使い分けるのが基本になります。作業中のデータは内蔵のSSDや速い外付けSSDで扱い、終わった案件の素材や、Time Machineのバックアップは外付けHDDに保存する、という分担です。

在宅で仕事をする人が増え、自宅の机で大きなデータを扱う機会が増えたことも、外付けHDDの需要を支えています。会社のサーバに保存していたデータを、業務委託の仕事では自分で保管しなければならない場面があります。依頼主から預かったデータの保管期間や、納品後に削除するかどうかは契約で決まることが多いので、外付けHDDの使い方を考えるときは、データの扱いの決まりもあわせて確認しておくと安心です。

Macのポートと端子の見分け方

外付けHDDを選ぶ前に、自分のMacにどの種類のポートがあるかを確かめます。Appleの案内では、Macのモデル名を「このMacについて」で確認し、技術仕様のページで検索する方法が紹介されています。形はどれもUSB-Cでも、モデルによって中身は次のように分かれます。

  • Thunderbolt 5:2024年以降に発売されたProまたはMaxチップ搭載の14インチMacBook Pro、2024年以降の16インチMacBook Pro、2024年以降のProチップ搭載Mac mini、2025年以降のMac Studio
  • Thunderbolt 4:2025年以降のMacBook Air、2024年のiMac、2021年以降の多くのMacBook Pro、2023年以降のMac miniなど
  • Thunderbolt/USB 4:2020年から2024年に発売されたMacBook Air、2021年から2023年のiMac、M1またはM2搭載の13インチMacBook Proなど
  • Thunderbolt 3:2016年から2020年のIntel搭載MacBook Pro、2018年から2020年のIntel搭載MacBook Airなど
  • USB-C:MacBook Neo、2024年以降のMac miniの前面、2015年以降のMacBookなど

ThunderboltやUSB 4のポートは、USB-Cのケーブルでつなぐ機器も受け付けます。USB-Cの外付けHDDは、上のどのポートにつないでも使えると考えてよいでしょう。

注意したいのは、同じMacの中でポートの役割が分かれている場合です。Appleの案内によると、MacBook NeoでUSB 2の機器をつなぐときは、Macの左側を正面に置いた状態で右端のUSB-Cポートを使い、USB 3の機器やディスプレイは左端のUSB-Cポートを使います。外付けHDDはUSB 3の機器なので、速さを出したいときは左端のポートにつなぎます。2024年以降のMac miniでは、前面のUSB-Cポートが外部機器用、背面のThunderboltの記号が付いたポートがディスプレイ用という分担です。

Windowsのパソコンからの乗り換えで、手元のHDDの端子がUSB-A(四角い従来の端子)の場合は、USB-CとUSB-Aの変換アダプタか、USB-Cのハブを使います。このときハブや変換アダプタがUSB 2相当だと、HDDの速さが大きく落ちます。ハブの説明にある「5Gbps」「10Gbps」といった数字を見て、USB 3以上に対応しているかを確かめてから選びます。ポートの数に余裕があるMacなら、HDDは本体のポートに直接つなぐのがいちばん確実です。

Type-Cの外付けHDDの選び方

端子とケーブルの形を確かめる

「Type-C対応」と書かれた外付けHDDでも、本体側の端子がUSB-Cのものと、本体側はMicro-BやUSB-Aのままで、付属のケーブルの先がUSB-Cになっているものがあります。どちらもMacにはつながりますが、本体側もUSB-Cのものはケーブルの向きを気にせず挿せて、ケーブルが傷んだときに手に入りやすい利点があります。商品の説明では「ケーブル:USB-C to USB-C」「USB-C to USB-A」のように両端の形が書かれているので、Macにつなぐ側がUSB-Cになっているかを確かめます。

ケーブルは付属のものを使うのが基本です。手持ちのUSB-Cケーブルの中には、充電専用でデータを送れないものや、USB 2の速さしか出ないものが混ざっています。HDDがつながらない、遅いというときに、原因がケーブルだったということはよくあります。

2.5インチの持ち運び型と3.5インチの据え置き型

外付けHDDには、手のひらに乗る2.5インチの持ち運び型と、机の上に据える3.5インチの据え置き型があります。持ち運び型はUSBのケーブル1本で電気も受け取る作りが多く、コンセントがない場所でも使えます。据え置き型はACアダプタが必要ですが、同じ値段でより大きな容量を選びやすく、Time Machineのバックアップ先のように、机に置きっぱなしにする用途に向いています。

容量の決め方

容量は、何に使うかで決めます。Time Machineに使うなら、Appleは本体のストレージ容量の2倍以上を目安にしています。本体が1TBなら2TB以上です。データの保存先として使うなら、いまの保存データの量に、今後1年から2年で増える見込みを加えて選びます。動画の素材を扱う仕事なら、案件1本で使う容量を数件分見積もってから決めると外れにくくなります。

HDDとSSDの使い分け

同じUSB-Cの外付けでも、SSDは読み書きが速く、衝撃に強く、音がしません。容量あたりの値段はHDDより高めです。作業中の素材を直接開いて編集するならSSD、保存とバックアップに使うならHDD、という分け方が分かりやすいでしょう。予算が限られる場合は、まず大容量のHDDを1台買ってバックアップの体制を作り、作業用のSSDはあとから検討する順番でも困りません。

保証とデータ復旧の扱い

製品の保証は、多くの場合「本体の交換や修理」が対象で、中のデータは対象外です。メーカーによっては、有料のデータ復旧サービスを案内していたり、購入から一定期間の復旧サービスを付けた製品を出していたりします。保険のつもりで選ぶなら、保証の期間と、データ復旧が含まれるかどうかを製品の案内で確かめます。ただ、復旧サービスはあくまで最後の手段です。本当に頼りになるのは、同じデータを別の場所にもう1つ保存しておくことです。

初めてつないだときにすること

接続を許可する

Appleシリコン搭載のMacのノートブックで新しいUSB機器をつなぐと、接続を許可するかを確認する画面が出ます。ここで「許可」を選ぶと、HDDがディスクとして認識されます。Appleの案内では、Macがロックされているときはロックを解除してからでないと許可できないこと、3日以上ロックされていた場合は以前に許可した機器でも再び使えないことがあると説明されています。

アラートで「許可しない」をクリックした場合、Macはそのアクセサリを認識せず、そのアクセサリからMac上のデータにアクセスすることはできません。次回そのアクセサリを接続すると、再び許可を求める警告が表示されます。 出典: Apple サポート「USBアクセサリやその他のアクセサリをMacに接続できるようにする」

この確認の動きは、「システム設定」の「プライバシーとセキュリティ」にある「アクセサリの接続を許可」で変えられます。初期設定は「新しいアクセサリの場合は確認」です。毎回聞かれるのが手間に感じても、知らない機器が勝手にデータを読み取ることを防ぐ仕組みなので、初期設定のままで使うのが無難です。

中身を確かめてから初期化する

新品のHDDなら、初期化して使い始めます。中古のHDDや、以前にWindowsで使っていたHDDの場合は、初期化すると中のファイルがすべて削除されるので、必要なファイルを別の場所に保存してから進めます。購入時のHDDの中に、メーカーの説明書やソフトが保存されていることもあります。必要そうなものは先にMacへコピーしておきます。

名前を付ける

初期化のときにディスクの名前を付けます。「Backup」「Archive2026」のように、役割が分かる名前にしておくと、複数のディスクをつないだときに取り違えにくくなります。exFATで初期化するときは、ボリューム名は11文字までという制限があります。

フォーマットの選び方と初期化の手順

フォーマット(ファイルシステム)とは、ディスクの中のどこにどのファイルを保存したかを記録する決まりのことです。同じHDDでも、どの形式で初期化するかで、使えるパソコンの種類や機能が変わります。Appleのディスクユーティリティの説明では、Mac向けのAPFSと、Windowsと共用できるMS-DOS(FAT)とexFATが案内されています。

Apple File System(APFS)はmacOS 10.13以降を使用するMacコンピュータのデフォルトのファイルシステムで、強力な暗号化、領域共有、スナップショット、高速なディレクトリのサイズ調整、および基本的なファイルシステムの向上を特徴としています。 出典: Apple サポート「Macのディスクユーティリティで利用できるファイルシステムフォーマット」

同じページでは、APFSはSSDに最適化されているものの、従来のHDDや外部ストレージでも使えると説明されています。選び方は次の3通りで考えると迷いません。

  • Macだけで使う、Time Machineに使う:APFS(持ち歩くなら暗号化付きのAPFSも選べる)
  • WindowsのパソコンやテレビやカメラとMacで共用する:exFAT(32GBを超えるディスクの場合)
  • 32GB以下の小さな機器でWindowsと共用する:MS-DOS(FAT)

exFATはMacとWindowsの両方で読み書きできる便利な形式ですが、APFSのスナップショットや暗号化の機能はありません。Time Machineのバックアップ先にするなら、Macの形式であるAPFSを選んでおくのが素直です。共用の必要がないなら、Macで使うディスクはAPFSにしておくのが扱いやすいでしょう。

ディスクユーティリティでの手順

  1. Finderの「アプリケーション」の中の「ユーティリティ」から、ディスクユーティリティを開きます。
  2. 「表示」メニューから「すべてのデバイスを表示」を選びます。
  3. サイドバーで、初期化したい外付けHDDの本体(いちばん上の階層)を選びます。
  4. ツールバーの「消去」をクリックします。
  5. 「方式」で「GUIDパーティションマップ」を選び、「フォーマット」でAPFSかexFATを選びます。
  6. 名前を入力して「消去」をクリックし、終わったら「完了」をクリックします。

手順3で、HDDの本体ではなく中のボリュームを選んでしまうと、方式を選べず、うまく初期化できないことがあります。「すべてのデバイスを表示」にしてから、いちばん上の階層を選ぶのがこつです。初期化はディスクの中のファイルをすべて削除する操作なので、つないでいるディスクを取り違えていないか、名前と容量で必ず確かめてから進めます。

Time Machineのバックアップ先にする

Time Machineは、Macに最初から入っているバックアップの機能です。外付けHDDをつないでおくだけで、アプリ、写真、書類などを自動でバックアップし、誤って削除したファイルを過去の時点から取り戻せます。Appleの案内では、USB-CやThunderboltのポートにつないだ外付けのストレージにバックアップするのが、最も一般的な使い方とされています。

ストレージ容量がMacの2倍以上あるストレージデバイスをご用意ください。たとえば、Mac本体のストレージが1 TBの場合、少なくとも2 TBの容量があるバックアップディスクが理想的です。 出典: Apple サポート「Time MachineでMacをバックアップする」

macOS Ventura 13以降での設定の流れは次のとおりです。

  1. Appleメニューから「システム設定」を開きます。
  2. サイドバーの「一般」から「Time Machine」をクリックします。
  3. 「バックアップディスクを追加」をクリックし、つないだHDDを選んで「ディスクを設定」をクリックします。
  4. 消去を求められたら、中のファイルを確かめたうえで消去します。
  5. 「バックアップを暗号化」を選んだ場合は、パスワードを決めて控えておきます。

Time Machineは、過去24時間は1時間ごと、過去1か月は1日ごと、それより前は1週間ごとのバックアップを自動で作ります。ディスクがいっぱいになると、いちばん古いバックアップから削除されます。初回のバックアップは時間がかかりますが、2回目以降は変わったファイルだけを記録するので短く終わります。

Appleは、Time Machineのバックアップディスクはバックアップ専用にし、ほかのファイルの保存には使わないよう案内しています。1台のHDDでバックアップとデータの保存を兼ねたい場合は、上級者向けの方法として、APFSのボリュームを2つに分け、1つをTime Machine用、もう1つをファイルの保存用にする方法が紹介されています。わかりやすさを優先するなら、バックアップ用とデータ保存用でHDDを分けて2台用意するほうが、取り違えが起きません。

なお、Appleの案内には、ネットワークの古い通信方式(AFP)を使ったバックアップが新しいmacOSでは対応しなくなったという記載もあります。古い無線のバックアップ機器を使っている人は、USB-Cでつなぐ外付けHDDに切り替える時期に来ているかもしれません。

認識しないとき、遅いときの確認

外付けHDDをつないでもFinderやデスクトップに出てこないときは、次の順で確かめると原因を絞り込めます。

  1. 接続を許可する画面が出ていないか、Macのロックが解除されているかを確かめる
  2. 付属のケーブルで、Mac本体のポートに直接つなぎ直す(ハブや変換アダプタを外す)
  3. 別のポートにつなぎ替える。MacBook Neoなど、ポートの役割が分かれている機種は特に確かめる
  4. 据え置き型なら、ACアダプタがつながって電源が入っているかを確かめる
  5. ディスクユーティリティで「すべてのデバイスを表示」にして、HDDの名前が出ているかを見る
  6. 名前は出ているのにFinderに出ない場合は、ボリュームを選んで「マウント」をクリックする

ディスクユーティリティにも名前が出てこない場合は、ケーブル、ポート、HDD本体のどれかに問題がある可能性が高くなります。別のケーブルや別のパソコンで試し、それでも認識しないならメーカーの窓口に相談します。

First Aidでディスクを検査する

ファイルが開けない、コピーが途中で止まるといった症状が出たときは、ディスクユーティリティの「First Aid」でディスクを検査します。Appleの案内では、ボリューム、コンテナ、ディスク本体の順に1つずつFirst Aidを実行するよう説明されています。

そのディスクでもうすぐ障害が発生することを警告するメッセージが表示された場合は、データのバックアップを作成してディスクを交換してください。そのディスクは修復できません。 出典: Apple サポート「Macのディスクユーティリティでストレージデバイスを修復する」

HDDから「カチカチ」「ジー」といったいつもと違う音がする場合は、First Aidを何度も繰り返すより、まず読めるうちに大事なファイルを別の場所にコピーすることを優先します。動作中の負荷をかけ続けると、読めたはずのデータまで読めなくなることがあります。

遅いと感じるとき

HDDの読み書きの速さは、中の円盤の回る速さで頭打ちになります。それでも極端に遅い場合は、USB 2相当のケーブルやハブを使っていないか、ほかの機器と同じハブを共有していないかを確かめます。大量の小さなファイルをコピーするときは、同じ合計の容量でも大きなファイル1つより時間がかかります。写真の書き出しや素材の移動で時間がかかるときは、作業中のデータは内蔵のSSDで扱い、終わったものだけをHDDへ移す分担にすると、待ち時間が減ります。

取り外し方と長く使うための注意

外付けHDDを外すときは、ケーブルを抜く前に必ず取り出しの操作をします。Finderのサイドバーにあるディスク名の横の取り出しボタンをクリックするか、デスクトップのディスクのアイコンをゴミ箱へドラッグします。取り出しをせずに抜くと、書き込みの途中だったファイルが壊れたり、次につないだときにディスクの検査が必要になったりします。Time Machineのバックアップ中に外す場合も、取り出すかMacをシステム終了してから外します。

「使用中のため取り出せません」と表示されたときは、そのディスクの中のファイルを開いているアプリを終了します。どのアプリが使っているか分からないときは、Macを再起動してから取り出すのが確実です。

長く使うためには、次の点に気をつけます。

  • 動いている最中に動かさない、机から落とさない
  • 持ち運ぶときはケースに入れ、ケーブルを挿したまま持ち歩かない
  • 直射日光や暖房の近くなど、熱がこもる場所を避ける
  • 据え置き型は、HDDの上に物を重ねず、通気口をふさがない
  • 年に1回程度は、ディスクユーティリティで検査する

バックアップの考え方として、大事なデータは3つの複製を持ち、2種類の記録の方法を使い、1つは別の場所に保存する、という考え方が広く知られています。外付けHDDのTime Machine、内蔵のSSD、クラウドのストレージの3か所に同じデータがあれば、HDDが1台壊れても仕事は止まりません。依頼主から預かったデータをクラウドに保存してよいかは契約によるので、預かりものは外付けHDDを2台に分けて保存する方法も考えられます。

外付けHDDに分かれたファイルを案件ごとに整理する

外付けHDDが2台、3台と増えてくると、ある案件の資料が内蔵のSSD、外付けのHDD、クラウドのフォルダに分かれて保存され、探すたびにFinderの窓を行き来することになります。Finderのサイドバーには、フォルダやディスクを登録できますが、あるフォルダの下に並べられるのは、そのフォルダの中にあるものだけです。外付けHDDにある素材のフォルダを、内蔵の書類フォルダにある案件のフォルダの下にまとめて見る方法はありません。

こうした使い方には、Macのファイル管理アプリの Atriens が合います。Atriensの公式の案内によると、サイドバーに外付けディスクのフォルダを、書類フォルダの案件の下に並べて表示でき、そのときファイルそのものは元の場所から移動しません。iCloudやGoogleドライブ、外付けディスクも同じサイドバーに表示でき、サイドバーに出す名前をフォルダ名と別に付けたり、登録した場所ごとに色と記号を付けたりできます。対応はmacOS 14以降で、Macの中でできることは無料で使え、アカウントの登録も要りません。Atriensは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

使い方の例として、「案件A」というカテゴリを作り、内蔵SSDの企画書のフォルダ、外付けHDDの撮影素材のフォルダ、クラウドの共有フォルダを、その下にまとめて登録しておきます。案件の作業をするときは、そのカテゴリを見れば、ディスクをまたいだ資料に順番に辿れます。サイドバーの並べ方を変えたり登録を外したりしても、ファイルの実体は元の場所にあるままなので、ディスクの中の整理と、見え方の整理を切り分けて考えられます。

Atriensは、ディスクの初期化やバックアップ、フォーマットの変換をする道具ではありません。初期化はディスクユーティリティ、バックアップはTime Machineで行い、そうして整えたディスクの中身を案件ごとに見渡すために使う、という分担になります。

在宅で大きなデータを扱う仕事と、外付けHDDの役割

外付けHDDの使い方は、どんな仕事をしているかで変わります。大きなデータを扱う仕事の代表は、デザイン、写真、動画、音声の制作です。デザインの仕事の相場や働き方は、デザイナーの年収・単価相場 にまとまっています。デザイナーは案件ごとに素材や書き出したデータが増えていくので、納品後のデータをどのくらいの期間保管するかを決め、外付けHDDに案件ごとのフォルダで保存しておくと、修正の依頼が来たときに慌てずに済みます。

アプリやWebの開発の仕事では、ソースコードそのものは小さくても、開発用の仮想環境やテストのデータ、動作確認の画面録画で容量を使います。開発の仕事の種類や求められる技術は アプリケーション開発のお仕事 で紹介されています。開発の仕事では、ソースコードはGitなどで管理し、外付けHDDはTime Machineのバックアップと、大きな検証用データの保存に使う、という分担が多く見られます。

研究やデータ分析の仕事も、大量のデータを手元で扱う場面があります。分析のための元データや、計算の途中結果を保存する先として、大容量の外付けHDDが使われます。研究職の働き方と収入の傾向は 研究者の年収・単価相場 で確かめられます。こうした仕事では、データの取り扱いの決まりが厳しいことが多く、暗号化付きのAPFSで初期化したHDDを使う、持ち出し用と保管用を分ける、といった配慮が求められます。

在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、長く仕事が続く人ほど、納品物そのものだけでなく、データの預かり方と返し方を最初に決めています。「元データはいつまで保存しますか」「納品後に削除しましょうか」と最初に確認してくれる受け手は、依頼する側から見て安心して任せられる相手になります。外付けHDDを1台用意して、案件ごとのフォルダとバックアップの仕組みを整えておくことは、地味ですが信頼を積み上げるための準備の1つです。また、中間の手数料が乗らない直接のやり取りでは、同じ予算でも受け手の手取りが厚くなり、こうした機材の準備にも回しやすくなります。

Type-Cの外付けHDDは、ポートを確かめ、付属のケーブルで直接つなぎ、用途に合わせてAPFSかexFATで初期化すれば、すぐに使い始められます。バックアップ用とデータ保存用を分けて持ち、取り出しの操作を習慣にしておけば、大きなデータを扱う仕事も落ち着いて進められます。

よくある質問

Q. MacにType-Cの外付けHDDをつないでも表示されないのはなぜですか?

Appleシリコン搭載のMacのノートブックでは、新しいUSB機器をつなぐと接続の許可を求める画面が出ます。ここで許可していないと認識されません。許可しているのに表示されない場合は、ハブを外して本体のポートに付属のケーブルで直接つなぎ、ディスクユーティリティで「すべてのデバイスを表示」にして名前が出ているかを確かめます。

Q. 外付けHDDはAPFSとexFATのどちらで初期化すればよいですか?

Macだけで使う場合やTime Machineのバックアップに使う場合はAPFSが向いています。WindowsのパソコンとMacの両方で読み書きしたい場合はexFATを選びます。バックアップ用とデータの受け渡し用でディスクを分けると迷いません。初期化するとディスクの中のファイルはすべて削除されるので、必要なファイルを先にコピーしてから進めます。

Q. Time Machineに使う外付けHDDの容量はどのくらい必要ですか?

Appleは、Mac本体のストレージ容量の2倍以上を目安にしています。本体が1TBなら2TB以上の外付けHDDが理想です。容量がいっぱいになると古いバックアップから順に削除されるので、過去の時点まで長く遡りたい場合は、目安より大きな容量を選ぶと余裕が生まれます。

Q. ThunderboltポートにUSB-Cの外付けHDDをつないでも大丈夫ですか?

Thunderboltのポートは形がUSB-Cと同じで、USB-Cのケーブルでつなぐ機器も受け付けます。USB-Cの外付けHDDはそのまま使えます。速さはHDD本体の性能で決まるため、Thunderboltにつないでも大きく速くなるわけではありませんが、問題なく読み書きできます。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年2月28日最終更新:2026年11月4日
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