LIXILの情報漏洩|L-ポケットの3,379名と取引先と利用者への影響 2026


この記事のポイント
- ✓LIXILの情報漏洩について
- ✓2026年10月19日の公式発表をもとに
- ✓リフォーム事業者向けアプリ「L-ポケット」の3,379名の範囲
株式会社LIXILは2026年10月19日、リフォーム事業者向けの業務支援アプリ「L-ポケット」と「L-ポケットLite版」のシステムに10月13日に第三者による不正アクセスがあり、登録会員などの個人情報3,379名分(うち同社とグループ会社の従業員・退職者375名)が外部へ漏えいしたと発表しました。漏れたのは氏名、フリガナ、メールアドレス、生年月日、性別、会員番号または登録コード、会社名や住所などの事業者情報で、クレジットカードや銀行口座などの決済情報への影響はないとしています。利用者がまずすることは、LIXILを名乗る身に覚えのないメールやSMSのURLを押さずに削除することと、LIXILからの個別のメールで自分が対象かを確かめることの2つです。
この記事では、2026年10月20日時点の株式会社LIXILの公式発表だけをもとに、公表の経緯、漏れた項目と含まれない項目、原因、会社の対応、自分が対象かどうかの確かめ方、そして今日やることを順に整理します。L-ポケットを使っているのは主にリフォームの工事店や販売店などの事業者なので、個人の対策に加えて、社内と取引先への伝え方にも触れます。LIXILは同じ10月に、別のサービスでも不正アクセスを公表しています。混同しやすいので、その違いも後の節で説明します。
LIXILのL-ポケットの情報漏洩で何が起きたのか(2026年10月20日時点)
最初に、公式発表で確かめられた事実を短く並べます。
| 項目 | 公式発表の内容 |
|---|---|
| 会社 | 株式会社LIXIL |
| サービス | リフォーム事業者向け業務支援アプリ「L-ポケット」「L-ポケットLite版」 |
| 公表日 | 2026年10月19日 |
| 不正アクセスを検知した日 | 2026年10月13日(火) |
| 対象人数 | 3,379名(うち同社とグループ会社の従業員・退職者375名) |
| 原因 | L-ポケットで利用している環境への外部からの不正アクセス |
| 決済情報 | クレジットカードや銀行口座などの決済情報への影響はない |
| 社内システム | 社内基幹システムや社内ネットワークへの侵入、不正アクセスは確認されていない |
| 二次被害 | 現時点で確認されていない |
| サービスの状態 | サービス・アプリの運用と、アプリストアでの公開を一時停止 |
対象の3,379名には、2つの立場の人が含まれます。1つは、L-ポケットやL-ポケットLite版に登録しているリフォーム事業者の会員です。もう1つは、LIXILとグループ会社の従業員で、退職した人も含まれます。従業員・退職者は375名なので、残りの3,004名が登録会員を中心とした人たちということになります。
発表の表現は「漏えいした可能性」ではなく「外部へ漏えいしたことが確認されております」です。件数も「最大」ではなく確定した数として書かれています。一方で、現時点で既存データの改ざんや破壊は確認されておらず、漏えいした情報の不正利用などの二次被害も確認されていないとされています。
L-ポケットとは:リフォーム事業者向けの業務支援アプリ
L-ポケットは、LIXILがリフォーム事業者向けに提供している業務支援アプリケーションです。発表では、通常版の「L-ポケット」と、「L-ポケットLite版」の2つが対象とされています。どちらも、リフォームの工事店や販売店など、LIXILの商品を扱う事業者が仕事で使うものです。
このため、今回漏れた情報は、一般の家庭の利用者の住所やカード情報ではなく、事業者として登録した人の名前、仕事のメールアドレス、勤め先の会社名や住所、電話番号、部署名などが中心です。事業者情報として、会社の住所と電話番号、業種分類も含まれています。個人の生活に直接つながる情報としては、生年月日と性別が含まれている点に注意が必要です。
LIXILの商品でリフォームをした一般の家庭の人が、L-ポケットに直接登録していることは通常ありません。発表で対象とされているのは「登録会員さま」と「当社およびグループ会社の従業員(退職者を含む)」です。自宅のリフォームでLIXILの商品を使っただけの人は、今回の件で個別のメールが届かない限り、対象ではないと考えてよいでしょう。ただし、気になる場合は、後の節で紹介する窓口で確かめることができます。
公表の経緯:2026年10月13日の検知から10月19日の公表まで
株式会社LIXILのL-ポケットに関する発表は、2026年10月20日時点で10月19日付の1本です。同社のお知らせの一覧を10月20日に確かめたところ、続報や訂正は出ていませんでした。発表の中に書かれた日付を、起きた順に並べると次のようになります。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 2026年10月13日(火) | L-ポケットのシステムで、第三者による不正アクセスを検知。外部からのアクセスを遮断し、サービス・アプリの運用とアプリストアでの公開を一時停止 |
| 2026年10月13日以降 | 継続的な調査。既存データの改ざん・破壊は確認されず |
| 2026年10月19日 | 公表。個人情報保護委員会などへの報告。対象者への個別メールを順次開始 |
発表は、外部からのアクセスの遮断を「セキュリティ強化を目的とした予防的措置」と説明しています。検知から公表までは6日です。発表には「現在継続中の調査において」とあり、調査はまだ続いています。今後の調査で件数や項目が変わった場合は、続報として公表されると考えられます。
サービスの再開については、登録会員が安全に使える環境を作り直して確認したうえで時期を検討し、確定したら改めて案内するとされています。2026年10月20日時点で、再開の日付は発表されていません。
漏れた項目と、含まれないと明記された項目
LIXILが公表した漏えい項目は次のとおりです。
| 区分 | 漏れた項目 |
|---|---|
| 本人の情報 | 氏名、フリガナ、メールアドレス、生年月日、性別 |
| 登録の情報 | 会員番号または登録コード |
| 事業者情報 | 会社名、住所、電話番号、部署名、業種分類 |
一方、影響がない、または確認されていないと会社が明記したものは次のとおりです。
| 含まれない・確認されていないもの | 公式発表の表現 |
|---|---|
| 決済情報 | クレジットカードや銀行口座などの決済情報への影響はない |
| 社内の他のシステム | 社内基幹システムや社内ネットワークへの侵入、不正アクセスは確認されていない |
| データの改ざん・破壊 | 現時点で既存データの改ざん・破壊等は確認されていない |
| 二次被害 | 現時点で本件に起因する個人情報の不正利用等の二次被害は確認されていない |
発表には、L-ポケットのログインに使うパスワードが漏えい項目に含まれるかどうかについての記載はありません。漏えい項目の一覧にパスワードは挙げられていませんが、「含まれない」とも明記されていない、という状態です。この点は確かめようがないので、後の節で紹介するように、念のための対策をしておくのが安全です。
この組み合わせで気をつけたいのは、仕事のメールアドレスと会社名、部署名、電話番号がそろっていることです。これだけの情報があれば、「LIXILの担当者を名乗る」「取引のある会社を名乗る」メールを、本物らしく作ることができます。特に、会員番号や登録コードを本文に書き込まれると、本物の連絡だと思い込みやすくなります。生年月日は、本人確認の質問やパスワードの推測に使われることがあるので、生年月日をパスワードに入れている人は変えておくべきです。
原因:L-ポケットの利用環境への外部からの不正アクセス
LIXILは原因を、「『L-ポケット』で利用している環境に対する外部からの不正アクセスによるもの」と説明しています。どのような手口で入られたのか、どの部分に弱点があったのかといった詳しい説明は、2026年10月19日の発表には書かれていません。調査は継続中とされているので、詳しい原因は現時点で調査中と理解するのが正確です。
発表の冒頭は次のとおりです。
株式会社LIXIL(以下 当社)がリフォーム事業者向けに提供する業務支援アプリケーション「L-ポケット」および「L-ポケットLite版」のシステムにおきまして、2026年10月13日(火)に、第三者による不正アクセスを検知いたしました。当社ではセキュリティ強化を目的とした予防的措置として、外部からのアクセスを遮断するなど、迅速に対応を行っております。 出典: lixil.co.jp
LIXILは、社内基幹システムや社内ネットワークへの侵入、不正アクセスは確認されていないとしています。つまり、被害はL-ポケットという1つのサービスの環境の中にとどまっている、という説明です。LIXILの他のサービスに登録している人が、今回の件で同じように情報を漏らされたわけではありません。
LIXILの対応とサービスの再開
LIXILが発表した対応は次のとおりです。
| 対応 | 内容 |
|---|---|
| アクセスの遮断 | 不正アクセスの検知後、直ちに外部からのアクセスを遮断 |
| サービスの一時停止 | L-ポケットのサービス・アプリの運用と、アプリストアでの公開を一時停止 |
| 調査 | 継続的に調査。既存データの改ざん・破壊は確認されていない |
| 関係機関への報告 | 個人情報保護委員会などの関係機関へ報告 |
| 本人への連絡 | 2026年10月19日から、順次メールで個別にお詫びと事実関係を案内 |
| 窓口 | L-ポケット、L-ポケットLite版それぞれの電話窓口と、共通のメールアドレスを案内 |
| サービスの再開 | 安全に使える環境を再構築・確認したうえで時期を検討し、確定次第案内 |
発表には、補償やお詫びの品についての記載はありません。また、LIXILから電子メールや電話などでパスワード等を尋ねることは一切ない、と明記されています。この一文は、偽の連絡を見分けるうえでいちばん頼りになる基準です。
L-ポケットが止まっている間、日々の業務でこのアプリを使っていた事業者は、別の方法で仕事を進める必要があります。LIXILの担当者とのやり取りや、商品情報の確認などをどの手段で行えばよいかは、発表には書かれていません。業務の進め方に困っている場合は、後の節で紹介する窓口に相談するのが確実です。
L-ポケットが止まっている間に気をつけること
サービスが止まっている期間は、偽の連絡が入り込みやすい時期でもあります。「いつ再開するのか」「代わりに何を使えばよいのか」と利用者が情報を探しているところに、それらしい案内が届くと、確かめずに信じてしまいやすいからです。この期間に気をつけたいことを3つ挙げます。
1つ目は、アプリストアでの公開が一時停止されていることです。LIXILは、L-ポケットのアプリストアでの公開を止めていると発表しています。再開の案内が出る前に、ストアで似た名前のアプリを見かけたり、「新しいL-ポケットはこちら」といった案内でアプリの入れ直しを勧められたりしたときは、LIXILの公式サイトで同じ案内が出ているかを確かめてから操作してください。
2つ目は、手元の端末に入っているアプリの扱いです。発表には、すでに端末に入っているアプリを消すべきかどうかの記載はありません。自分の判断で消したり、設定を変えたりする前に、窓口で確かめるのが確実です。会社の端末であれば、社内の端末の管理を担当している人に相談してください。
3つ目は、L-ポケットの代わりに使う連絡手段です。止まっている間、LIXILの担当者や取引先とのやり取りをメールや電話に切り替える事業者もあるでしょう。そのとき、普段と違う宛先から届いたメールや、急ぎの対応を求める連絡は、相手の会社に以前から使っている番号で確かめてから応じる、という手順を社内で決めておくと、偽の連絡に巻き込まれにくくなります。
同じ10月に公表された「すまいひろば」「猫壁ひろば」の件との違い
LIXILは、2026年10月9日にも別の不正アクセスについて公表しています。こちらは、LIXIL公式コミュニティサービス「すまいひろば」と「猫壁ひろば」が使っている委託先(コミューン株式会社)のシステム「Commune」に、10月6日ごろ外部から不正アクセスがあったという件です。LIXILは、この件はコミューン社のシステム上の複数の不備が悪用されたもので、LIXIL側の設定や運用上の不備によるものではないと説明しています。
2つの件を並べると、次のように違います。
| 比べる点 | L-ポケットの件 | すまいひろば・猫壁ひろばの件 |
|---|---|---|
| 公表日 | 2026年10月19日 | 2026年10月9日 |
| 対象 | リフォーム事業者向けの業務アプリの登録会員、従業員・退職者 | 一般の会員向けコミュニティサービスの会員 |
| 不正アクセスを受けた場所 | L-ポケットで利用している環境 | 委託先コミューン社のシステム「Commune」 |
| 主な漏えい項目 | 氏名、メールアドレス、生年月日、性別、事業者情報など | ニックネーム、アカウント名、メールアドレス、自己紹介の項目など |
| 件数の公表 | 3,379名 | 件数の記載なし(漏えいの可能性がある情報として公表) |
すまいひろばと猫壁ひろばの件では、投稿の本文や画像、ダイレクトメッセージ、パスワードの漏えいは確認されていないとされ、住所やクレジットカード等の決済情報はそもそも両サービスでは保持していないとされています。問い合わせ先も別で、不正アクセス事案についてはコミューン社の窓口が案内されています。
ニュースで「LIXILで情報漏洩」と見かけたとき、どちらの件の話かで、対象者もやるべきことも変わります。自分がリフォーム事業者としてL-ポケットを使っているならこの記事の件、すまいひろばや猫壁ひろばの会員ならもう1つの件です。両方に登録している人は、両方の発表を確かめてください。
自分が対象かを確かめる方法
自分が対象かどうかは、次の3つの手順で確かめます。
1. LIXILからのメールを探す
LIXILは、2026年10月19日から順次、メールで個別にお詫びと事実関係を案内するとしています。L-ポケットに登録しているメールアドレスの受信箱を、「LIXIL」「L-ポケット」で検索してみてください。会社のメールアドレスで登録している場合は、会社の迷惑メールの振り分けに入っていることもあるので、そちらも見ておきます。
2. メールが本物かを確かめる
漏えいの発表があると、それに便乗した偽のメールが出回ることがあります。LIXILは、パスワード等をメールや電話で尋ねることは一切ないとしています。届いたメールが、パスワードの入力や、特定のサイトへのログインを求めているなら、それは本物ではないと考えてください。メールの真偽が分からないときは、本文のリンクは押さず、後の節で紹介する窓口に、自分で調べた電話番号から問い合わせます。
3. 心当たりがあれば窓口に問い合わせる
L-ポケットを使っていたがメールが届いていない、自分の情報が含まれているかが気になる、という人は、窓口に電話で問い合わせることができます。L-ポケットとLite版で窓口が分かれているので、自分が使っていたほうの番号にかけてください。LIXILやグループ会社の従業員・退職者も、同じ窓口が案内されています。
4. 退職した人は登録していたアドレスを思い出す
対象の375名には、LIXILとグループ会社を退職した人も含まれています。退職した人は、在職中に使っていた会社のメールアドレスにはもう届かないため、個別のメールを受け取れていない可能性があります。在職中にL-ポケットに関わっていた覚えがある人は、窓口に電話で問い合わせ、自分が対象かを確かめてください。そのとき、在籍していた会社名と、おおよその在籍期間を伝えると話が早く進みます。退職後に別の会社でリフォームの仕事を続けていて、そちらでもL-ポケットに登録している場合は、2つの登録それぞれについて確かめておくと安心です。
利用者がすること:偽のメール、パスワード、生年月日
漏れた項目に合わせて、やるべきことを優先順に並べます。決済情報への影響はないとされているので、カードの再発行や口座の変更は、今回の件だけでは必要ありません。
LIXILや取引先を名乗る偽のメール・SMSを見分ける
LIXILの発表は、漏えいした可能性のある情報を悪用した不審なメールやSMS(フィッシング詐欺等)が発生する可能性があるとして、次のように呼びかけています。
身に覚えのない不審なメールやメッセージを受信された場合は、記載されたURLのクリックや添付ファイルの開封を行わず、速やかに削除していただきますようお願い申し上げます。 なお、当社から電子メールやお電話等で、お客さまのパスワード等をお尋ねすることは一切ございません。 出典: lixil.co.jp
フィッシング詐欺とは、実在する会社を名乗ったメールやSMSで偽のサイトに誘導し、パスワードやカード番号を入力させてだまし取る手口のことです。今回は仕事の情報が漏れているので、仕事の連絡に見せかけたものが届く可能性があります。たとえば、次のような形です。
- 「L-ポケット再開のお知らせ。こちらから再登録してください」と偽のサイトに誘導する
- 「LIXILの○○部の△△です。お見積りの件で資料を確認してください」と添付ファイルを開かせる
- 「請求書の振込先が変わりました」と、取引先を名乗って別の口座に振り込ませる
- 会員番号や登録コードを本文に書き込み、本物の連絡らしく見せる
特に3つ目の振込先の変更は、事業者を狙った詐欺でよく使われる形です。メールで振込先の変更を知らされたら、メールに書かれた番号ではなく、以前から使っている電話番号で相手の会社に確かめてから手続きしてください。L-ポケットの再開については、LIXILが「確定次第、改めてご案内」するとしているので、再開の案内が届いたときも、LIXILの公式サイトで同じ内容が出ているかを確かめるのが安全です。
偽メールを見抜く訓練の進め方は、社員のセキュリティ意識を向上させるフィッシングメール模擬訓練の効果|2026年最新の従業員教育ガイドで解説しています。社内で注意を呼びかけるときの参考になります。
念のためパスワードを見直す
発表には、パスワードが漏えい項目に含まれるかどうかの記載がありません。とはいえ、メールアドレスが漏れた以上、そのアドレスを使った不正ログインの試みが増える可能性はあります。L-ポケットと同じメールアドレスとパスワードの組み合わせを他のサービスでも使っている場合は、そちらのパスワードを、他で使っていない新しいものに変えておくと安心です。
あわせて、生年月日や会社の電話番号をパスワードの一部に使っている人は、この機会に変えてください。今回、生年月日と会社の電話番号は漏えい項目に含まれています。推測されやすいパスワードは、他の情報と組み合わせて試されることがあります。
パスワードに加えて、スマートフォンに届くコードや認証アプリのコードを入れないとログインできない二段階認証を使えるサービスでは、設定しておくと被害を防ぎやすくなります。仕組みや製品の違いはMFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版で整理しています。自分のメールアドレスが過去の漏えいに含まれていないかを無料で調べる方法は、Have I Been Pwnedの使い方|メールアドレスとパスワードの漏洩を確認する方法と、大手クラウドの過去の漏洩で解説しています。
会社の住所や電話番号が漏れたことへの備え
事業者情報として会社の住所と電話番号が漏れています。これらは、会社のウェブサイトなどで公開していることも多い情報ですが、個人の氏名や部署名と結びついた形で漏れている点が違います。会社宛てに、特定の担当者の名前を挙げた営業電話や郵便物が届くことがありえます。住所が漏れたときに起こりやすい被害と、その備え方は住所が漏れたときにやることで解説しています。
リフォーム事業者が社内と取引先に向けてすること
L-ポケットを使っていたリフォーム事業者は、自分の情報だけでなく、社内の他の担当者の情報も漏れている可能性があります。社内で次の点を確かめておくと、後の混乱を防げます。
| 確かめること | 理由 |
|---|---|
| 社内の誰がL-ポケットに登録していたか | 個別のメールが届いているか、本人に確かめるため |
| 退職した人が登録していなかったか | 退職者のメールアドレスにLIXILからの案内が届いても、誰も読まないおそれがあるため |
| L-ポケットに登録したメールアドレスを他の業務でも使っているか | 偽のメールが届いたときに、どの業務を装ってくるかの見当をつけるため |
| 振込先の変更などを、メールだけで受け付けていないか | 取引先を装った詐欺を防ぐため |
L-ポケットに登録していたのは事業者の担当者の情報で、施主(リフォームを依頼した家庭)の情報が漏えい項目に含まれているとは、発表には書かれていません。施主から問い合わせがあったときには、発表に書かれている範囲で、漏れた項目は登録会員などの情報であり、決済情報への影響はないと伝えることができます。発表に書かれていないことを推測で答えるのは避け、分からないことはLIXILの窓口に確かめてから答えてください。
社内の担当者が多い会社では、注意喚起のメールを社内に流しておくのも1つの方法です。そのときは、「LIXILがパスワードを尋ねることはない」「L-ポケットの再開の案内は公式サイトでも確かめる」「振込先の変更は電話で確かめる」の3点を短く伝えるだけでも、効き目があります。
問い合わせ窓口
株式会社LIXILが案内している窓口は次のとおりです。
| 対象 | 連絡先 | 受付時間 |
|---|---|---|
| L-ポケットを使っている登録会員、LIXILとグループ会社の従業員(退職者を含む) | 0120-965-850(携帯電話・PHSからは 03-4577-9082) | 9:00から21:00(年中無休) |
| L-ポケットLite版を使っている登録会員、LIXILとグループ会社の従業員(退職者を含む) | 03-6800-8768 | 9:00から17:00(土日祝は除く) |
| L-ポケット、Lite版の登録会員、従業員(退職者を含む)のメール窓口 | [email protected] | 記載なし |
報道関係の問い合わせは別の窓口になっています。電話をかけるときは、この記事の番号か、LIXILの公式サイトの発表に載っている番号を使ってください。LIXILを名乗るメールやSMSに書かれた番号にかけるのは避けます。偽の窓口につながるおそれがあるからです。
在宅で仕事をする人が気をつけること
在宅で仕事をする人の中には、リフォームの仕事に関わっている人もいます。たとえば、工事店から委託を受けて見積書の作成や受発注の事務をしている人、L-ポケットのアカウントを預かって商品情報の確認をしている人などです。こうした立場の人は、自分の情報だけでなく、取引先や施主から預かった他人の情報を扱っています。
取引先から預かったアカウントでL-ポケットを使っていたなら、まず取引先に、LIXILからの案内が届いているかを確かめてください。案内のメールが自分の受信箱に届いている場合は、その内容を取引先にそのまま伝えます。自分の判断でパスワードを変えたり、LIXILに問い合わせたりする前に、アカウントの持ち主である取引先と相談するのが順番です。
取引先に知らせるかどうかの考え方は、個人情報保護委員会が公式に示しています。漏えいが起きたとき、会社などが委員会に報告し、本人に知らせなければならない場合として、病歴など特に配慮が必要な情報が含まれる場合、不正に使われるとお金の被害につながるおそれがある場合、不正アクセスなど不正な目的で行われたおそれがある場合、本人の数が1,000人を超える場合の4つが挙げられています。報告の期限は、発覚したら速やかに、不正な目的によるおそれがある場合は発覚日から60日以内とされています。詳しくは、個人情報保護委員会の漏えい等の対応とお役立ち資料に載っています。
委託を受けて個人情報を扱っている側で漏えいが起きた場合は、委託先が委託元に速やかに知らせ、知らせを受けた委託元が委員会に報告する、という流れが個人情報保護委員会のガイドライン(通則編)に示されています。「速やか」の目安は、知った時点からおおむね3日から5日以内とされています。今回の件で報告をするのはLIXILですが、在宅で仕事をする人が自分の手元で取引先の情報を漏らしてしまったときには、この流れが自分に当てはまることがあります。
自分が個人で事業として個人情報を扱っていて、法律上の義務があるかどうか分からないときは、個人情報保護委員会の個人情報保護法相談ダイヤル(03-6457-9849)で確かめることができます。個別の事情で扱いが変わるので、断定せずに窓口で確認してください。
運営者の視点:仕事のアカウントは仕事の信用につながる
在宅ワークの仲介サイトを長く運営してきた立場から見ると、取引先と長く続く人ほど、預かったアカウントや資料の扱いを丁寧に説明できます。業務アプリのアカウントを預かる、取引先の会社名で見積書を作る、といった仕事は在宅の現場では珍しくありません。そのときに、どのメールアドレスで何に登録しているかを自分で把握している人は、今回のような漏えいがあっても、すぐに取引先へ正確な報告ができます。
具体的には、取引先ごとに登録に使うメールアドレスを分ける、預かったアカウントの一覧を作っておく、仕事が終わったらアカウントの削除や返却を取引先に申し出る、といった小さな習慣です。依頼者と受注者が直接やり取りする手数料0%の取引では、間に立つ会社が情報の管理を肩代わりしてくれない分、こうした習慣がそのまま信用になり、手取りが厚いまま長く続く関係につながります。
情報セキュリティの知識は、それ自体が仕事にもなります。企業のセキュリティ対策や、偽メールへの備えを支援する仕事の内容はAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。業務アプリそのものを作る側に関心がある人は、アプリケーション開発のお仕事も参考になります。取引先への報告のメールを正確に書く力を身につけたい人には、ビジネス文書検定の内容が役立ちます。
よくある質問
Q. 自宅のリフォームでLIXILの商品を使いましたが、対象になりますか?
今回の対象は、リフォーム事業者向けアプリ「L-ポケット」「L-ポケットLite版」の登録会員と、LIXILとグループ会社の従業員・退職者です。自宅のリフォームで商品を使っただけの人は、LIXILから個別のメールが届かない限り、対象ではないと考えられます。気になる場合は、LIXILの公式サイトに載っている窓口で確かめてください。
Q. クレジットカードや銀行口座を変える必要はありますか?
LIXILは、クレジットカードや銀行口座などの決済情報への影響はないと発表しています。今回の件だけで、カードの再発行や口座の変更をする必要はありません。ただし、取引先を名乗って振込先の変更を求めるメールが届いた場合は、以前から使っている電話番号で相手の会社に確かめてから手続きしてください。
Q. L-ポケットはいつ再開しますか?
2026年10月20日時点で、再開の日付は発表されていません。LIXILは、登録会員が安全に使える環境を作り直して確認したうえで再開の時期を検討し、確定したら改めて案内するとしています。再開を知らせるメールが届いたときは、本文のリンクから再登録せず、LIXILの公式サイトで同じ案内が出ているかを確かめてください。
Q. すまいひろばの会員ですが、この件の対象ですか?
すまいひろばと猫壁ひろばの件は、2026年10月9日に公表された別の事案です。委託先コミューン社のシステム「Commune」への不正アクセスによるもので、対象も漏えい項目も問い合わせ先も、L-ポケットの件とは異なります。すまいひろばの会員は、LIXILの10月9日付の発表を確かめてください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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