LINEヤフーの情報漏洩|DS.LABの1,750名と利用者が確かめること 2026

@SOHO編集部
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LINEヤフーの情報漏洩|DS.LABの1,750名と利用者が確かめること 2026

この記事のポイント

  • ✓LINEヤフーの情報漏洩について
  • ✓2026年10月9日の発表をもとに整理しました
  • ✓事業者向けツールDS.INSIGHTのコミュニティ機能「DS.LAB」で1,750名の氏名やメールアドレスが閲覧・取得された可能性

LINEヤフー株式会社は2026年10月9日、委託先のコミューン株式会社が提供するコミュニティプラットフォーム「Commune」で第三者による不正アクセスが起き、事業者向けのデスクリサーチツール「DS.INSIGHT」のコミュニティ機能「DS.LAB」を使っていた1,750名の情報が閲覧・取得された可能性があると発表しました。対象は氏名、メールアドレス、自己紹介などで、LINEヤフーのシステムへの不正アクセスは確認されていないとしています。DS.LABを使っていた人がまずすることは、LINEヤフーからの個別の知らせを確かめることと、この件に便乗した不審なメールのリンクを開かず、個人情報を入力しないことです。

この記事では、2026年10月20日時点で公表されている内容を、LINEヤフー株式会社と、Communeを提供するコミューン株式会社の公式発表だけをもとに整理します。DS.LABとは何か、どの情報が対象なのか、LINEやYahoo! JAPANのアカウントに影響はあるのか、利用者が確かめることと偽メールの見分け方まで、順に説明します。

発表の要点(2026年10月20日時点)

LINEヤフー株式会社が「セキュリティのお知らせ」として出した発表の要点は、次のとおりです。

  • 発表日:2026年10月9日
  • 対象:事業者向けデスクリサーチツール「DS.INSIGHT」内のコミュニティ機能「DS.LAB」を使っている一部のユーザー
  • 人数:1,750名の情報が、第三者に閲覧・取得された可能性がある
  • 原因:委託先のコミューン株式会社が提供するシステム上の不備が、第三者に悪用された
  • LINEヤフーのシステム:本件との関連で、当社のシステムに対する不正アクセスは確認されていない
  • 対応:DS.LABのサービスを停止。対象ユーザーには順次、個別に知らせる
  • 不正利用や二次被害:現時点で確認されていない

発表の冒頭には、次のように書かれています。

現時点で、漏えいした情報の不正利用や二次被害は確認されておりません。また、不正アクセスを受けたサーバーはコミューン株式会社が運営するサーバーであり、本件との関連で当社のシステムに対する不正アクセスは確認されておりません。 出典: lycorp.co.jp

人数の1,750名は、「閲覧・取得された可能性がある」人数です。取得されたと確定した人数ではない点に注意します。LINEヤフー株式会社のセキュリティのお知らせの一覧を2026年10月20日に確かめたところ、この件の続報は掲載されていませんでした。

DS.INSIGHTとDS.LABとは

DS.INSIGHTは、LINEヤフー株式会社が事業者向けに提供しているデスクリサーチツールです。デスクリサーチとは、アンケートや聞き取りを自分で行うのではなく、すでにあるデータや資料を集めて調べる調査のことです。DS.INSIGHTの公式サイトでは、検索データや位置情報データなどをもとに、生活者の興味関心や行動の変化を読み解く分析記事も紹介されています。

DS.LABは、このDS.INSIGHTの中にあるコミュニティ機能です。発表によれば、LINEヤフー株式会社はDS.LABの運営にCommuneを使っていました。つまり、利用者からはDS.INSIGHTの一部に見えていたコミュニティが、実際にはコミューン株式会社のサーバーの上で動いていたことになります。

ここで押さえておきたいのは、今回の件が、一般の人が使うLINEのアプリやYahoo! JAPANのサービスで起きたものではないという点です。対象は、事業者向けツールのコミュニティ機能を使っていた人に限られます。「LINEヤフーで情報漏洩」という見出しだけを見て、LINEのトークやYahoo! JAPAN IDの情報が漏れたと受け取らないようにします。

公表の経緯:Communeの不正アクセスとLINEヤフーの対応

LINEヤフー株式会社の発表と、コミューン株式会社の発表を時系列に並べると、次のようになります。

日付 発表した会社 起きたこと・分かったこと
2026年10月5日18時ごろ コミューン株式会社 Communeへの第三者による不正アクセスが始まる
2026年10月6日 LINEヤフー株式会社 コミューン株式会社から、DS.LABの運営に使っているCommuneに不正アクセスがあったと連絡を受ける
2026年10月6日21時ごろ コミューン株式会社 全コミュニティをメンテナンスモードに切り替え
2026年10月7日 コミューン株式会社 残っていた通信経路を悪用した不正な会員登録と閲覧が一部で発生し、14時58分に遮断
2026年10月9日 LINEヤフー株式会社 DS.LABの1,750名の情報が閲覧・取得された可能性を公表
2026年10月9日 コミューン株式会社 約30.7万人(推計)の会員情報の漏えいを公表
2026年10月13日 コミューン株式会社 10月10日から臨時メンテナンス中と公表
2026年10月16日 コミューン株式会社 安全性が確認できたコミュニティから、機能を一部制限して順次再開

LINEヤフー株式会社は、DS.LABの再開について、コミューン株式会社での調査と対応が終わり、十分な安全性が確認でき次第としています。2026年10月20日時点で、DS.LABの再開についての発表は確認できませんでした。

閲覧・取得された可能性のある情報

LINEヤフー株式会社の発表に挙がっている項目を、表にまとめます。あわせて、コミューン株式会社が事案全体について「漏えいは確認されていない」「保持していない」と書いている項目も分けて示します。

区分 項目 出典
閲覧・取得の可能性がある ニックネーム、アカウント名、氏名 LINEヤフー株式会社の発表
閲覧・取得の可能性がある 自己紹介、アイコン、所属グループ 同上
閲覧・取得の可能性がある メールアドレス、カスタムプロフィール項目 同上
閲覧・取得の可能性がある ポイント、最終アクティブ日時 同上
漏えいは確認されていない パスワードそのもの、会員間のダイレクトメッセージ コミューン株式会社の発表(事案全体について)
保持していない クレジットカード等の決済情報 同上

カスタムプロフィール項目とは、コミュニティを運営する側が独自に設けたプロフィールの入力欄のことです。どんな項目があったかはコミュニティごとに違い、発表にはDS.LABの具体的な項目までは書かれていません。自分が登録のときに何を入力したかを思い出しておくと、どの程度の情報が出た可能性があるのかを判断しやすくなります。

ポイントと最終アクティブ日時は、コミュニティの中での活動に関わる記録です。ポイントがどのような仕組みのものかは発表に書かれていないので、この記事では中身に立ち入りません。最終アクティブ日時からは、その人がいつごろまでコミュニティを使っていたかが分かります。

LINEヤフー株式会社の発表は、パスワードについて個別に触れていません。パスワードそのものの漏えいが確認されていないというのは、コミューン株式会社が事案全体について書いていることです。

「閲覧・取得された可能性」をどう読むか

LINEヤフー株式会社は、1,750名の情報が「閲覧・取得された可能性がある」と書いています。閲覧とは第三者が画面などで見たこと、取得とはデータとして持ち出したことを指します。どちらも「可能性」なので、確かに見られた、確かに持ち出されたと確定した段階ではありません。

コミューン株式会社の発表によれば、攻撃者は非公開コミュニティの招待リンクを不正に取得して一般会員として登録したほか、管理者になりすまして会員情報の閲覧や取得をしたとされています。DS.LABで、どの項目がどの手口によって見られた可能性があるのかは、LINEヤフー株式会社の発表には書かれていません。

利用者の側では、「可能性」と書かれていても、取得されたものとして行動するのが安全です。対象の項目が外に出た場合に何が起きうるかを考え、必要な対策を先に済ませておきます。

項目ごとに考えておくこと

対象の項目の組み合わせから、利用者が気をつけたいことを整理します。

氏名とメールアドレスと所属グループ

氏名とメールアドレスに加えて、所属グループと自己紹介が対象になっている点は、この件の特徴です。DS.LABは事業者向けツールのコミュニティなので、参加者は仕事でツールを使う人の集まりです。どんなテーマのグループに入っていたか、自己紹介に何を書いていたかが分かると、偽メールの作り手は、その人の仕事に合わせた文面を作れるようになります。

たとえば、「DS.LABの〇〇グループの皆さまへ、分析レポートの共有です」といった、本人の参加していたグループを名指しした偽メールが考えられます。宛名に本名が入り、グループの名前も正しいと、受け取った人は本物だと思い込みやすくなります。宛名や内容が正しいことは、本物である証拠にはならないと覚えておきます。

アイコンとニックネーム

アイコンに顔写真を使っていた人は、その写真とニックネームを使って、SNSでなりすましのアカウントを作られる可能性もあります。不安なときは、自分の名前やニックネームでSNSを検索し、なりすましがないかを確かめます。見つけた場合は、各SNSのなりすましの報告の窓口から報告できます。

カスタムプロフィール項目に書いたこと

カスタムプロフィール項目には、勤め先、業種、職種、担当業務、関心のある調査のテーマなど、コミュニティの運営側が用意した欄に応じた内容を入力していた可能性があります。何を入力したか思い出せない場合は、登録したときの確認メールや、DS.LABが再開したあとのプロフィール画面で確かめます。仕事の内容が具体的に分かる情報を入力していたなら、その内容を手がかりにした偽メールにも注意しておきます。

メールアドレスを仕事で使っていた場合

登録に仕事のメールアドレスを使っていた人は、そのアドレスに偽メールが届く可能性を考えておきます。会社のアドレスなら、勤め先の情報システムの担当者に、この件で対象になった可能性があることを伝えておくと安心です。

原因:委託先のシステム上の不備の悪用

LINEヤフー株式会社の発表は、原因について、コミューン株式会社が提供するシステム上の不備が第三者に悪用されたことにより発生したものだと説明しています。不備の具体的な中身は、LINEヤフー株式会社の発表にもコミューン株式会社の発表にも書かれていません。

コミューン株式会社は、攻撃に使われた不備はすでに修正したとし、ログイン用の署名鍵の更新、不正アクセスの経路の遮断、攻撃者が作ったアカウントの退会処理などを実施したと発表しています。また、本件は同社システムへの攻撃により発生したもので、契約企業の設定や運用に起因するものではないとしています。

コミューン株式会社の発表では、漏えいした会員数は全体で約30.7万人(推計)とされ、このうちメールアドレスを含む情報が漏えいしたのは約12.6万人(同社の従業員とテスト用のデモアカウント合計約4.2万人を含む)です。

コミューン株式会社は、2026年10月10日からの臨時メンテナンスの間に、さらに次の対策を行ったと発表しています。

  • 管理者アカウントの二要素認証の必須化
  • 大量のリクエストや自動化された攻撃を遮断するための、アクセス頻度の制御
  • ログイン状態を保つ期限の短縮(最大30日以下)
  • ダイレクトメッセージなど一部機能の一時的な制限

管理者アカウントへの二要素認証の必須化は、攻撃者が管理者になりすましたという今回の手口を受けたものと読めます。多くの会員の情報を見られるアカウントほど、パスワードだけに頼らない守りが要るということです。仕事で何かのサービスの管理者の権限を持っている人は、自分のアカウントに二段階認証が設定されているかを、この機会に確かめておくと安心です。

同じCommuneの件で公表したほかの企業

Communeの不正アクセスについては、LINEヤフー株式会社のほかにも、利用企業がそれぞれ発表を出しています。2026年10月20日時点で、公式の発表を確かめられた主なものは次のとおりです。

企業 コミュニティ 発表日 件数
LINEヤフー株式会社 DS.INSIGHTのコミュニティ機能「DS.LAB」 2026年10月9日 1,750名の情報が閲覧・取得された可能性
Sansan株式会社 Sansan User Forum 2026年10月9日 漏えいが確認された1325名、漏えいの可能性がある8687名
マツダ株式会社 CLUB MAZDA COMMUNITY 2026年10月14日 会員と運営担当の従業員を含む最大4,103名分が閲覧・取得された可能性

対象の項目は企業ごとに違います。Sansan株式会社の発表では、漏えいの可能性がある8687名についてはメールアドレスが対象外とされ、パスワードは含まれていないと明記されています。マツダ株式会社の発表では、性別、居住地(都道府県)、購買・利用状況の履歴、趣味・嗜好・アンケートの回答が挙がり、クレジットカード情報は含まれないとされています。

仕事でいくつもの企業のユーザーコミュニティに参加している人は、それぞれの企業の発表を個別に確かめる必要があります。ある企業の発表で対象外とされた項目が、別の企業のコミュニティでは対象に入っていることがあるためです。

LINEヤフーの対応

LINEヤフー株式会社の発表に書かれた対応は、次のとおりです。

  • DS.LABのサービスを停止した
  • コミューン株式会社での調査と対応が完了し、十分な安全性が確認でき次第、再開する
  • 対象のユーザーには、順次個別に知らせる
  • 委託先での安全管理について改めて確認し、再発防止に取り組む

発表には、お詫びの品や金銭の補償についての記載はありません。パスワードの初期化についても書かれていません。書かれていない対応を、あるものとして待たないことが大切です。

発表には、この件専用の問い合わせ窓口の電話番号やメールアドレスも書かれていません。確かめたいことがあるときは、LINEヤフー株式会社からの個別の知らせに書かれた案内に従うか、公式サイトに自分でアクセスして確かめます。Communeの不正アクセスそのものについては、コミューン株式会社が、Communeを使ったコミュニティに登録している人の問い合わせを [email protected] で受け付けると発表しています。

LINEやYahoo! JAPANのアカウントへの影響

「LINEヤフー」という社名から、LINEのアカウントやYahoo! JAPAN IDに影響があるのか心配する人もいるはずです。発表は、不正アクセスを受けたサーバーはコミューン株式会社が運営するもので、本件との関連でLINEヤフー株式会社のシステムに対する不正アクセスは確認されていないとしています。

この発表の範囲では、LINEのトークの内容、LINEの友だちの情報、Yahoo! JAPAN IDのパスワード、PayPayの決済の情報などが、この件で漏れたという話にはなっていません。対象は、DS.LABに登録していた1,750名の、DS.LABでの登録情報です。

ただし、DS.LABに登録したメールアドレスやパスワードを、LINEやYahoo! JAPANのアカウントでも使っている場合は別です。メールアドレスが知られると、それをログインIDにしてパスワードを試す攻撃の対象になり得るため、次の節で説明する見直しをしておきます。

Communeの再開の状況と、DS.LABの再開までに知っておくこと

DS.LABの再開は、LINEヤフー株式会社が判断することです。そのうえで、Communeの仕組みそのものについて、コミューン株式会社が発表していることを知っておくと、再開のときに戸惑わずに済みます。

  • 安全のため、Communeを使ったコミュニティの全会員がいったんログアウトされた状態になっている。再開後は改めてログインが必要
  • 2026年10月16日からの再開は、Webブラウザ版に限り、一部の機能を制限した形で進められている
  • 10月16日の時点では、パスワードを忘れた場合の再設定(仮パスワードの発行)は停止されている
  • 不正アクセスの影響を取り除くため、データは2026年10月6日18時時点の状態に巻き戻されている
  • ダイレクトメッセージ、いいね・リアクション、新規登録は、復元の対象外となる見込み

これらはCommune全体についての発表で、DS.LABにそのまま当てはまるかどうかは、LINEヤフー株式会社の案内で確かめる必要があります。DS.LABの中でほかの参加者とダイレクトメッセージで仕事の連絡を取っていた人は、相手と別の手段で連絡を取り直しておくと安心です。

利用者が確かめること

DS.LABを使っていた人は、次の順で確かめていくと漏れがありません。

  1. DS.LABに登録していたかを思い出す(DS.INSIGHTを仕事で使っていて、コミュニティに参加した覚えがあるか)
  2. 登録したメールアドレスの受信箱で、LINEヤフー株式会社からの個別の知らせが届いていないか探す(迷惑メールのフォルダも確かめる)
  3. 登録のときに入力した氏名、自己紹介、カスタムプロフィール項目の内容を、覚えている範囲で書き出す
  4. DS.LABと同じパスワードを、ほかのサービスで使っていないか確かめる
  5. 会社のメールアドレスで登録していたなら、勤め先の担当者に知らせる

LINEヤフー株式会社は、対象ユーザーへ順次個別に知らせるとしています。知らせが届いた場合は、メールのリンクを開く前に、LINEヤフー株式会社の公式サイトのセキュリティのお知らせに、2026年10月9日の発表が出ていることを確かめておくと安心です。

知らせが届かない場合でも、DS.LABに登録していた覚えがあるなら、対象に入っている前提で偽メールへの注意とパスワードの見直しを済ませておきます。LINEヤフー株式会社は「順次」知らせるとしているので、届くまでに時間がかかることも考えられます。届いた知らせは削除せずに保存しておくと、後で勤め先や取引先に説明するときに、いつ何が届いたかを正確に示せます。

パスワードの見直し方

LINEヤフー株式会社の発表は、パスワードについて触れていません。コミューン株式会社は、パスワードそのものの漏えいは確認されていないとしています。それでも、メールアドレスが対象に入っているので、パスワードを使い回しているなら、この機会に見直しておきます。

コミューン株式会社も、2026年10月16日の発表で、推測されやすいパスワードや他社サービスと同じパスワードを設定している場合は、推測されにくい別のパスワードへ変えるよう求めています。

見直しの手順は次のとおりです。

  1. DS.LABに登録したメールアドレスのメールアカウントのパスワードを変える
  2. DS.LABと同じパスワードを使っていたサービスを洗い出す
  3. LINE、Yahoo! JAPAN ID、ネットバンキング、仕事のクラウドサービスなど、影響の大きいものから順に、別のパスワードに変える
  4. 二段階認証(パスワードのほかに確認コードなどを入力させる仕組み)が使えるサービスでは設定する

メールアカウントから始めるのは、メールを乗っ取られると、ほかのサービスのパスワード再設定のメールを受け取られてしまうためです。覚えきれない場合は、パスワード管理アプリに保存しておくと、サービスごとに違うパスワードを無理なく使えます。会社のアカウントのパスワードは、勤め先の決めた手順に従って変えてください。

偽メールと偽メッセージへの注意

LINEヤフー株式会社の発表は、利用者に向けて次のように呼びかけています。

本件に便乗した不審なメールやメッセージが届く可能性がございます。心当たりのないメールやメッセージに記載されたリンクは開かず、個人情報を入力しないようご注意ください。なお当社から、メールやメッセージでパスワードや決済情報などの入力をお願いすることはございません。 出典: lycorp.co.jp

「メールやメッセージ」と書かれている点に注目します。メールだけでなく、SMSやSNSのメッセージで届く偽の連絡も想定されているということです。LINEヤフー株式会社がメールやメッセージでパスワードや決済情報の入力を求めることはないと明言しているので、入力を求める連絡は、それだけで偽物と判断できます。

見分けるときは、ほかにも次の点を見ます。

  • 急がせる言葉がないか:「本日中に手続きしないとアカウントが停止されます」
  • 発表にない手続きを案内していないか:補償の受け取り、DS.LAB再開のための再登録、本人確認の書類の提出
  • 差出人の表示を信用しない:表示名やアドレスは簡単に偽装できる
  • リンク先が公式のアドレスか:パソコンでは、リンクにマウスの矢印を重ねると飛び先が表示される

偽の連絡に何か入力してしまったときは、そのパスワードを使っているすべてのサービスで、すぐにパスワードを変えます。お金の被害が出たときは、支払いに使った銀行やカード会社、最寄りの警察署に相談します。警察庁のフィッシング対策のページには、被害に遭ったときの相談先がまとめられています。

勤め先への連絡と、続報の追いかけ方

DS.INSIGHTを勤め先の業務で使い、会社のメールアドレスでDS.LABに登録していた人は、勤め先の情報システムの担当者や情報セキュリティの担当部署に、この件を伝えておきます。伝えるときは、次の点を整理しておくと話が早く進みます。

  1. 対象は、DS.INSIGHTのコミュニティ機能「DS.LAB」で、LINEやYahoo! JAPANのサービスではない
  2. 閲覧・取得された可能性があるのは、氏名、メールアドレス、自己紹介、所属グループなどの登録情報
  3. 自分が登録に使ったメールアドレスと、自己紹介に書いていた内容
  4. LINEヤフー株式会社から個別の知らせが届いたかどうか

会社のアドレスが対象に入っていれば、同じ会社のほかの人にも、LINEヤフーを名乗る偽メールが届く可能性があります。社内に注意を呼びかけるかどうかは、担当部署の判断に任せるのが確実です。

続報を確かめるときは、SNSの投稿やまとめサイトではなく、LINEヤフー株式会社の公式サイトのセキュリティのお知らせと、コミューン株式会社の公式サイトのお知らせを直接見ます。転載された情報は、日付が古いまま広がったり、ほかの企業の件と混ざったりすることがあるためです。

在宅で仕事をする人が気をつけること

DS.INSIGHTのような調査ツールは、在宅でマーケティングリサーチや分析の仕事を受けている人が、取引先の仕事のために使うこともあります。取引先から任されてDS.LABに参加していた場合、自己紹介や所属グループから、取引先がどんなテーマを調べているかが推測される可能性があります。そうした内容を書いていたなら、取引先にこの件を伝えておくと安心です。

取引先から個人データの扱いを任されている立場で、使っているサービスに事故が起きたときは、取引先(委託元)に速やかに知らせることが求められます。個人情報保護委員会のガイドラインは、委託先から委託元への連絡について、次のように目安を示しています。

「速やか」の日数の目安については、個別の事案によるものの、委託先が当該事態の発生を知った時点から概ね3~5日以内である。 出典: ppc.go.jp

国への報告が必要になる場面は、本人の数が1,000人を超える場合や、不正アクセスなど不正な目的によるおそれがある場合などで、個人情報保護委員会の漏えい等の対応のページに要件が並んでいます。今回のDS.LABの件で漏れた可能性があるのは自分自身の登録情報なので、それだけで取引先が国に報告する立場になるわけではありません。ただ、契約の内容によって必要な連絡は変わるので、自分だけで判断せず、取引先の担当者と相談しながら進めるのが安全です。

運営者の視点:仕事のツールの「中のコミュニティ」も預け先の1つ

在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた@SOHOの運営で見てきた限りでは、長く仕事が続く人ほど、仕事で使うツールの登録情報を把握しています。今回のDS.LABのように、ツールの一部に見えるコミュニティが、実は別の会社のサービスの上で動いていることがあります。どのツールに、どのメールアドレスで、何を書いて登録したかを一覧にしておけば、事故の発表が出たときに、自分と取引先への影響をすぐに答えられます。取引先が業務委託の相手を選ぶときも、情報の扱いが丁寧かどうかを見ています。直接取引には中間のマージンが乗らない分、受け手の手取りが厚くなる一方で、こうした丁寧さがそのまま信用になります。

調査や分析、情報セキュリティの知識は、それ自体が仕事にもなります。調査や研究に携わる人の報酬の水準は研究者の年収・単価相場で、企業のセキュリティ対策や社内ルールづくりを支援する仕事の内容はAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。取引先への報告文を正確に書く力を示したい人には、ビジネス文書の作成能力を認定するビジネス文書検定が参考になります。

チームのログインを守る方法を比べたい人はMFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版を、偽メールに気づく力を付ける方法を知りたい人は社員のセキュリティ意識を向上させるフィッシングメール模擬訓練の効果|2026年最新の従業員教育ガイドを参考にしてください。自分のメールアドレスがほかの漏えいに含まれていないかを調べたいときは、Have I Been Pwnedの使い方で手順を説明しています。

よくある質問

Q. LINEヤフーの情報漏洩で、LINEのアカウントは影響を受けましたか?

2026年10月9日の発表では、対象は事業者向けツール「DS.INSIGHT」のコミュニティ機能「DS.LAB」を使っていた1,750名です。不正アクセスを受けたのはコミューン株式会社のサーバーで、本件との関連でLINEヤフー株式会社のシステムに対する不正アクセスは確認されていないとされています。

Q. DS.LABでは、どんな情報が閲覧・取得された可能性がありますか?

発表では、ニックネーム、アカウント名、氏名、自己紹介、アイコン、所属グループ、メールアドレス、カスタムプロフィール項目、ポイント、最終アクティブ日時が挙がっています。いずれも「閲覧・取得された可能性がある」という段階で、不正利用や二次被害は確認されていないとされています。

Q. 自分が対象かどうかは、どうすれば分かりますか?

LINEヤフー株式会社は、対象ユーザーに順次個別に知らせるとしています。DS.LABに登録したメールアドレスの受信箱と迷惑メールのフォルダを確かめてください。知らせが届いたら、リンクを開く前に公式サイトのセキュリティのお知らせで発表を確かめると安心です。

Q. LINEヤフーを名乗るメールでパスワードの入力を求められました。本物ですか?

発表では、LINEヤフー株式会社からメールやメッセージでパスワードや決済情報などの入力をお願いすることはないと明記されています。入力を求める連絡は偽物と考え、リンクを開かずに削除してください。

この記事について

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編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年10月20日
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@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

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