生活習慣病予防アドバイザーの資格|内容と活かし方


この記事のポイント
- ✓生活習慣病予防アドバイザー資格を
- ✓認定する日本能力開発推進協会(JADP)の公式の案内で確かめて解説
- ✓在宅試験と70%の合格基準
生活習慣病予防アドバイザー資格について調べている人の多くは、健康診断の結果が気になり始めた自分や家族のために学びたい人か、介護や飲食、美容などの仕事にプラスの知識を加えたい人です。結論から言うと、この資格は一般財団法人日本能力開発推進協会(JADP)が認定する民間資格で、認定された通信講座をすべて修了したあと、自宅で受ける試験に合格すると称号が与えられます。この記事では、協会の公式の案内をもとに、資格の中身、取り方と費用、難易度の実際、医療の仕事との線引き、仕事での活かし方を順番に説明します。
生活習慣病予防アドバイザーとはどんな資格か
正式な称号は「JADP認定生活習慣病予防アドバイザー®」です。認定しているのは、広島市に本部を置く一般財団法人日本能力開発推進協会で、医療事務や介護事務、食や美容に関する資格など、多くの民間資格の検定試験を実施している団体です。
協会は、この資格を次のように説明しています。糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病の基礎知識、正しい食生活に関する知識、生活習慣病の予防法などを身につけたことを証明する資格で、医療や福祉の仕事をしている人だけでなく、美容業界や飲食業界の人がプラスアルファの知識として取ることも勧めています。
ここで言う生活習慣病とは、食事や運動、喫煙、飲酒、睡眠といった毎日の習慣が発症や進行に深く関わる病気の総称です。代表的なものとして、高血圧、糖尿病(血液中の糖の濃度が高い状態が続く病気)、脂質異常症(血液中のコレステロールや中性脂肪のバランスが崩れた状態)が挙げられます。
国家資格ではないため、この資格がないとできない仕事はありません。反対に、この資格を持っているからといって、医師や管理栄養士のように病気の人に指導できるようになるわけでもありません。位置づけとしては、生活習慣病について体系的に学んだことを、履歴書や名刺、自己紹介で示すための称号と考えるのが正確です。この線引きは仕事での使い方に直結するので、後半の節で詳しく説明します。
生活習慣病の予防が重視される背景
生活習慣病の予防は、国の健康づくりの政策の柱の1つになっています。代表的な仕組みが、40歳から74歳までの人を対象にした特定健診と特定保健指導です。
特定健診とは、メタボリックシンドローム(内臓のまわりに脂肪がたまり、高血圧や高血糖などが重なった状態)に着目した健康診断のことです。その結果、生活習慣病になる危険性が高く、生活習慣を変えれば予防の効果が期待できる人に対して行われるのが特定保健指導です。厚生労働省は、特定保健指導を次のように説明しています。
生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果が多く 期待できる方に対して、専門スタッフ(保健師、管理栄養士など)が生活習慣を見直すサポートをします。 出典: 厚生労働省
この説明から分かるとおり、制度として行われる保健指導の担い手は、保健師や管理栄養士などの国家資格を持つ専門職です。一方で、健診の結果を受け取った人が毎日の食事や運動を続けられるかどうかは、家族や職場、日頃通っているお店など、身近な人の関わりにも左右されます。
生活習慣病予防アドバイザーのような民間資格が求められているのは、まさにこの身近な場面です。家族の食事を作る人、高齢の利用者と毎日接する介護職、お客様と会話をする飲食店や美容サロンのスタッフが、正しい知識を持って声をかけられれば、専門職の指導を日常の中で後押しできます。資格の価値は、専門職の代わりになることではなく、専門職と本人のあいだをつなぐ知識を持つことにあります。
資格の取り方は講座の修了と在宅試験の2段階
生活習慣病予防アドバイザーは、誰でもいきなり試験を受けられる資格ではありません。受験資格は、協会が指定した認定教育機関の講座で、すべてのカリキュラムを修了していることです。協会の案内から、取得までの流れを整理すると次のようになります。
- 認定教育機関の講座に申し込み、テキストで学習する
- 講座の添削課題をすべて提出し、カリキュラムを修了する
- 協会のホームページの「検定試験申し込み」から申し込む
- 受験料を支払う
- 自宅に届いた試験問題に解答し、答案を返送する
- 答案の受付から約1か月で合否の結果が届く
協会の案内では、試験問題が送られる条件と合格の基準が次のように示されています。
すべてが確認でき次第、検定試験問題の発送をいたします。 合否判定は得点率70%以上を合格とし、合否結果は答案受付後、約1ヶ月で送付いたします。 出典: jadp-society.or.jp
ここで言う「すべて」とは、講座の課題の修了、協会への試験の申し込み、受験料の支払いの3つです。協会のよくある質問のページによると、この3つが確認できてから試験問題が届くまでに約2週間かかります。急いでいても個別の対応はしないと明記されているので、履歴書に書きたい時期が決まっている人は、講座の修了から結果が届くまでに1か月半から2か月程度を見込んでおくと安心です。
試験の日程は決まっておらず、カリキュラムを修了したあと、いつでも自宅で受けられます。会場に出向く必要がないので、仕事や家事、育児と並行して取りやすい資格です。
受験料と講座の費用の目安
費用は、講座の受講料と協会に支払う受験料の2つに分かれます。協会に支払う受験料は、公式の案内で5,600円(税込)と示されています。協会のよくある質問のページでは、2つの資格を同時に受ける場合は5,600円の2資格分で11,200円(税込)になると案内されています。
振り込みの方法は、ゆうちょ銀行の払込取扱票、ATMやインターネットバンキング、コンビニで使える専用の用紙などから選べます。ATMやインターネットバンキングで振り込むときは、受講生番号と名前をこの順番で入力するよう求められています。どちらかが抜けていると本人の確認ができず、試験問題の発送が止まるので注意が必要です。振り込みの手数料は受験する人の負担です。
講座の受講料は、認定教育機関ごとに違います。協会の資格のページから案内されている講座の1つが、通信講座のキャリカレが開講している「健康食総合資格取得講座」です。受講料は申し込みの方法やキャンペーンによって変わるため、この記事では金額を書きません。申し込む前に、講座の公式ページで今日時点の金額と、Web申し込みの割引の条件を確かめてください。
費用の全体像をつかむときは、次の3つを足し合わせて考えます。
- 講座の受講料(申し込みの方法と時期で変わる)
- 協会への受験料(1資格あたり5,600円、税込)
- 振り込みの手数料、答案を返送するときの郵送料
合格したあとに認定証をなくした場合は、協会に再発行を申し込めます。手数料は1資格あたり4,500円(税込)です。
認定講座で学ぶ内容と学習期間
キャリカレの「健康食総合資格取得講座」は、医師と管理栄養士の監修のもとで、高血圧、高血糖、脂質異常症の予防と改善のための食事の知識を学ぶ講座です。修了すると「JADP認定健康食アドバイザー®」と「JADP認定生活習慣病予防アドバイザー®」の2つの資格の受験資格が得られます。
講座の公式ページに示されている主な内容は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 標準学習期間 | 4か月 |
| 添削回数 | 4回 |
| 教材 | テキスト4冊、健康食レシピ3冊、添削問題1冊、WEBテキスト |
| 学習サポート期間 | コースにより800日、700日、600日 |
| 任意の学習 | 自作のレシピを講師が添削するレシピ指導サービス |
カリキュラムは、1か月目に生活習慣病の基礎知識を学び、その後に高血圧、高血糖、脂質異常症のそれぞれについて、食材の選び方、調理の工夫、食べ合わせ、日常生活の過ごし方を学ぶ流れです。講座の公式ページでは、1日15分程度の学習で4か月の修了を目指す設計だと説明されています。
協会の資格のページでは、学習範囲を「各生活習慣病についての基礎知識」と「生活習慣病予防について」の2つと示しています。講座は、この2つの範囲を食事の面から具体的に掘り下げる作りになっていると理解すると、全体像がつかみやすくなります。
学習サポート期間とは、講座の質問や添削を受け付けてもらえる期間のことです。標準の4か月で終える予定でも、仕事が忙しくなって中断する可能性がある人は、長めのコースを選んでおくと途中で期限が切れる心配が減ります。
4か月で修了するための学習計画の例
通信講座は、自分のペースで進められる反面、締め切りがないと後回しになりがちです。標準の4か月で修了するための計画の立て方を、講座のカリキュラムの順番に沿って例として示します。
| 時期 | 学ぶ内容 | 目標 |
|---|---|---|
| 1か月目 | 生活習慣病の基礎知識 | 病気の種類と、食事や運動との関係を説明できる |
| 2か月目 | 高血圧の予防と食事 | 減塩の工夫と、食材の選び方を整理できる |
| 3か月目 | 高血糖の予防と食事 | 食べる順番や量の考え方を説明できる |
| 4か月目 | 脂質異常症の予防と食事、総復習 | 3つの病気の共通点と違いを比べられる |
1日15分の学習を続けるには、学ぶ時間をあらかじめ生活の中に組み込むのが効果的です。通勤の電車の中でWEBテキストを読む、夕食の準備をしながら音声の読み上げ機能で聞く、週末に30分だけ添削課題に取り組む、といった形です。講座の公式ページでは、WEBテキストに音声読み上げの機能があると案内されています。
添削課題は、各月の終わりに1回ずつ提出する計画にすると、4回の添削が4か月にそろいます。提出が遅れても学習サポート期間内であれば受け付けてもらえますが、間が空くほど前の月の内容を忘れます。月ごとの区切りを守ることが、結果として最短での合格につながります。
学んだ内容は、その日の食事で1つ試すと記憶に残りやすくなります。たとえば高血圧の章を読んだ日は、汁物の量を半分にしてみる、香辛料や酸味で味を補ってみる、といった具合です。講座に付属するレシピ集を使えば、知識と調理を結びつけながら進められます。
難易度は高くないが、合格率は公表されていない
生活習慣病予防アドバイザーの試験は、難易度の高い試験ではありません。理由は3つあります。
1つ目は、出題の範囲が講座で学んだ内容に限られることです。協会の案内でも、履修した範囲が学習範囲として示されています。2つ目は、自宅で受ける試験で、講座の公式ページでもテキストを見ながら受験できると案内されていることです。3つ目は、合格の基準が得点率70%以上と明示されていることです。
一方で、協会は合格率を公表していません。インターネット上には「合格率はほぼ100%」と書いた記事もありますが、公式の数字ではなく、受け方の仕組みから推測したものです。テキストを見てよい試験でも、どこに何が書いてあるかを把握していなければ時間が足りなくなります。講座の添削課題を自分の力で解き、間違えたところをテキストで確かめ直しておくことが、結局はいちばんの近道です。
勉強の進め方としては、次の順番が取り組みやすいはずです。
- テキストを1周読み、生活習慣病の種類と仕組みを大づかみにする
- 添削課題を解き、分からなかった箇所に付箋を貼る
- 添削の結果を見て、間違えた分野のテキストを読み直す
- 試験の前に、付箋の箇所と各章の復習のページを見直す
試験の解答用紙に使う筆記用具は自由ですが、協会は「消せるペン」を使わないよう案内しています。郵送の途中や保管の際の温度で文字が消える可能性があり、消えた場合は不合格になると明記されています。うっかり使いやすい道具なので、試験の前に手元のペンを確かめておきましょう。
資格でできることと、できないことの線引き
生活習慣病予防アドバイザーの資格を仕事に活かすとき、最も大切なのが、医療の仕事との線引きです。ここを誤ると、相手の健康を損ねるおそれがあるうえ、法律に触れる可能性もあります。
医師法は、第17条で「医師でなければ、医業をなしてはならない」と定めています。医業とは、一般に、病気の診断や治療など、医師の知識と技術がなければ人の体に危険が生じうる行為を仕事として繰り返し行うことと解釈されています。生活習慣病予防アドバイザーの資格を持っていても、「あなたは糖尿病です」と判断したり、薬をやめるよう勧めたりすることはできません。条文はe-Govの法令検索(医師法)で確かめられます。
また、栄養士法は、病気の人の療養のための栄養の指導や、一人ひとりの体の状態に合わせた高度な栄養の指導を、管理栄養士の業務として定めています。治療中の人の食事を個別に組み立てるのは、医師や管理栄養士の領域だと考えておくのが安全です。
それでは、この資格を持つ人は何ができるのでしょうか。一般に、次のような関わり方であれば、医療の領域に踏み込まずに知識を活かせます。
- 自分や家族の食事を、学んだ知識をもとに見直す
- 塩分や糖分を控えた料理の作り方を、一般的な情報として紹介する
- 健診の結果が気になる人に、医療機関や保健指導を受けるよう勧める
- 健康に関する記事やレシピを、一般向けの情報として書く
判断に迷ったときの基準は、相手が持病で治療を受けているかどうかです。治療中の人から食事の相談を受けたときは、「主治医や管理栄養士に確かめてください」と伝えるのが、資格を持つ人として誠実な対応です。この線引きを自分の言葉で説明できること自体が、お客様や職場からの信頼につながります。
仕事での活かし方を職種ごとに考える
生活習慣病予防アドバイザーの知識は、それだけで仕事になるというより、今の仕事やこれから始める仕事に加えて使うものです。職種ごとに、活かしやすい場面を整理します。
介護・福祉の仕事
介護の現場では、高血圧や糖尿病を抱える高齢の利用者が少なくありません。食事の介助や配膳、レクリエーションの場面で、塩分や糖分の多い食品に気づけることは、看護職や管理栄養士との連携をスムーズにします。事業所によっては、職員の研修費の一部に国の助成金を使えることもあります。助成金の仕組みは、福祉用具貸与事業所のスキルアップ助成金2026|人材開発支援助成金の活用法で、人材開発支援助成金の対象や申請の流れとともに解説しています。
飲食・料理教室の仕事
飲食店や惣菜店、料理教室では、減塩や糖質を控えたメニューへの関心が高まっています。協会も飲食業界の人のプラスアルファの知識としてこの資格を勧めています。メニューの説明やレシピの紹介で、なぜその食材を選んだのかを根拠とともに話せるようになります。ただし、「この料理で血圧が下がる」のように効果を断定する表現は、病気の治療と誤解されるおそれがあるので避けましょう。
美容・フィットネスの仕事
エステや整体、フィットネスのスタッフは、お客様と生活習慣について話す機会が多い仕事です。食事の話題に正しい知識で応じられると、会話の質が上がります。体型や肌の悩みの背景に生活習慣があることを伝えつつ、病気が疑われる場合は医療機関の受診を勧める、という使い方が基本になります。
食品や健康関連の販売・営業の仕事
スーパーやドラッグストアの売り場、食品メーカーの営業、宅配の食事サービスの案内など、健康を意識したお客様と接する販売や営業の仕事でも、生活習慣病の基礎知識は役立ちます。減塩や糖質を控えた商品を探しているお客様に、表示の見方や選び方を一般的な情報として伝えられるようになるからです。ここでも、商品に病気を治す効果があるかのような説明はせず、気になる症状がある人には医療機関の受診を勧めるのが基本です。
健康分野の執筆の仕事
在宅でできる仕事として、健康や食に関する記事の執筆があります。体系的に学んだ知識があると、資料を読み解く速さと、誤りを避ける精度が上がります。執筆の仕事を始めるなら、実績を示す作品集が欠かせません。Webライターのポートフォリオの作り方|案件獲得率が上がるテンプレート付き【2026年版】では、作品の選び方と見せ方をテンプレート付きで紹介しています。健康分野は根拠の確かさが求められるため、専門知識を持つ書き手の評価が上がりやすい分野です。単価の上げ方はWebライターが文字単価を上げる方法|1円→5円にステップアップする戦略【2026年版】で、専門分野の作り方を含めて段階的に説明しています。
家族の健康管理に活かすときの考え方
生活習慣病予防アドバイザーを取る人の中には、仕事ではなく、家族の健康管理を目的にする人も多くいます。講座の公式ページに掲載された体験談にも、家族が病気になり医師から食事の指導を受けたことをきっかけに学び始めた人の声があります。
家族のために知識を使うときに大切なのは、医師や管理栄養士の指導を最優先にすることです。家族が治療を受けているなら、まず主治医から受けた指導の内容を確かめ、その範囲の中で献立や調理を工夫します。講座で学んだ知識は、指導の内容を理解し、毎日の食事で無理なく続けるための助けとして使うと効果的です。
続けるための工夫として、次のような方法があります。
- 1週間の献立を先に決め、塩分や糖分の多い料理が続かないようにする
- 調味料を計量スプーンで量る習慣をつけ、目分量の味付けを減らす
- 家族の好きな料理を、食材や調理法を変えて作り直してみる
- 健診の結果を毎年同じ場所に保存し、数値の変化を家族で確かめる
一方で、家族の健康を思うあまり、厳しい制限を押しつけると長続きしません。食事は毎日のことなので、我慢を強いるより、おいしく食べられる工夫を重ねるほうが現実的です。講座で学ぶ食べ合わせや調理の工夫は、まさにそのための知識です。
履歴書への書き方と、似た名前の資格との違い
協会のよくある質問のページでは、取得した資格名を履歴書に書いてよいと案内されています。書くときは、正式な称号をそのまま使います。
- 資格欄の書き方の例:「JADP認定生活習慣病予防アドバイザー® 取得」
- 年月は、届いた資格合格認定証に記載された年月を確かめて書く
民間資格であることを隠す必要はありません。むしろ、自己PRの欄や面接で「4か月の通信講座で、高血圧や糖尿病、脂質異常症の予防と食事の知識を学びました」と、学んだ中身を具体的に添えるほうが伝わります。
健康や食に関する資格には、似た名前のものがいくつもあります。認定する団体が違えば、受験の条件や試験の形式、費用もまったく違います。名前が似ているからといって同じ資格だと考えず、必ず認定団体の名前を確かめましょう。この記事で扱っているのは、日本能力開発推進協会(JADP)が認定する資格です。
国家資格との違いも整理しておきます。
| 資格 | 種類 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 生活習慣病予防アドバイザー | 民間資格(JADP) | 通信講座の修了後に在宅で受験。生活習慣病と予防の基礎知識を証明する |
| 管理栄養士 | 国家資格 | 養成課程などを経て国家試験に合格。病気の人への栄養指導を担う |
| 保健師 | 国家資格 | 看護師の資格に加えて国家試験に合格。特定保健指導などを担う |
国家資格を目指すには、養成施設での長い学習と国家試験が必要です。生活習慣病予防アドバイザーは、そこまでの専門職を目指すのではなく、今の生活や仕事に知識を加えたい人に向いた資格だと言えます。
口コミや体験談を読むときの注意点
資格を選ぶとき、講座の口コミや合格者の体験談を参考にする人は多いはずです。講座の公式ページにも受講者の体験談が掲載されており、家族の病気をきっかけに学び始めた人や、自分の健診の結果を受けて生活を見直した人の声が紹介されています。
ただし、講座の公式ページには、体験談を寄せた受講者に謝礼を渡していることも明記されています。こうした表示は、読む人が内容を正しく判断できるようにするためのものです。体験談は、どんな人がどんな理由で学んだのかを知る材料として読み、合格のしやすさや資格の効果を判断する材料にはしないほうが安全です。
口コミを読むときは、次の点に注目すると判断を誤りにくくなります。
- いつの時点の講座の内容か(教材や価格は変わることがある)
- 受講した人の目的が自分と近いか(家族の健康管理か、仕事か)
- 学習にかかった期間と、1日の学習時間が書かれているか
- 資格を取ったあとに何をしたかが具体的に書かれているか
なお、講座の公式ページでは8日間の返品が可能と案内されています。返品できる条件は別のページに示されているので、申し込む前に読んでおきましょう。
この資格が向いている人と、向いていない人
ここまでの内容をもとに、生活習慣病予防アドバイザーが向いている人と、ほかの選択肢を考えたほうがよい人を整理します。
向いているのは、次のような人です。
- 自分や家族の健診の結果が気になり、食事の面から生活を見直したい人
- 介護や飲食、美容、フィットネスの仕事をしていて、健康の知識を会話や提案に加えたい人
- 健康や食の分野で、記事やレシピの執筆を始めたい人
- 通学の時間が取れず、自宅で学習と受験を完結させたい人
反対に、次のような目的なら、ほかの資格を検討したほうがよいでしょう。
- 病院や保健センターで、栄養指導や保健指導の仕事に就きたい場合は、管理栄養士や保健師などの国家資格が必要です
- 資格だけで独立し、健康相談の仕事を始めたい場合は、民間資格の称号だけでは仕事の根拠として弱く、医療の線引きの問題もあります
- 試験の難しさで実力を証明したい場合は、合格率が公表されている検定のほうが説明しやすいことがあります
自分の目的がどちらに近いかを考えてから申し込むと、費用と時間を無駄にせずに済みます。民間資格は、取ったあとにどう使うかで価値が大きく変わる資格です。
取得前に確かめておきたいこと
最後に、申し込んでから後悔しないために、事前に確かめておきたい点を整理します。
まず、受験の期限です。協会のよくある質問によると、2023年3月1日以降に受講を始めた医療事務、調剤薬局事務、歯科助手、介護事務、医療秘書の5つの資格には受験できる期限があります。それ以外の資格には期限がないと案内されているため、生活習慣病予防アドバイザーには受験の期限がありません。ただ、時間が空くと学んだ内容を忘れやすいので、修了したら早めに受けるのがおすすめです。
次に、協会からのメールが届くようにしておくことです。試験の申し込みのあと、協会から確認のメールが自動で送られます。フリーメールの迷惑メールの振り分けや、携帯電話のドメイン指定で届かないことがあるため、協会のドメインからの受信を許可しておきましょう。
そして、資格を取る目的を先に決めることです。自分や家族の健康管理が目的なら、講座で学ぶこと自体に価値があります。仕事に活かしたいなら、どの職場で、誰に対して、どんな場面で使うのかを具体的に描いておくと、面接や営業で説明しやすくなります。
学んだ知識を発信するときの表現の注意
資格を取ったあと、SNSやブログ、料理教室の案内などで、生活習慣病の予防について発信したいと考える人もいるはずです。健康の情報は、読んだ人が実際に行動を変える情報です。表現を誤ると、読んだ人の健康を損ねるおそれがあります。発信する前に、次の点を確かめる習慣をつけましょう。
1つ目は、効果を言い切らないことです。「この食材で血糖値が下がる」「このレシピで高血圧が治る」といった表現は、病気の治療をうたっているように受け取られます。食材や料理の特徴を紹介するときは、「塩分を控えた味付けの工夫」「食物繊維の多い食材」のように、事実として言える範囲にとどめます。
2つ目は、根拠を確かめることです。インターネット上の健康の情報には、出どころの分からないものや、古い情報のまま更新されていないものが少なくありません。厚生労働省などの公的機関が公表している情報や、医療機関の情報を確かめてから書くと、誤りを避けられます。
3つ目は、読む人の状況が一人ひとり違うことを忘れないことです。同じ食事の工夫でも、持病や服用している薬によっては合わない人がいます。発信の最後に「治療中の人は主治医に相談してください」と一言添えるだけで、読む人の安全に配慮した情報になります。
この3つを守って発信を続ければ、専門家ではない立場でも、信頼される情報の発信者になれます。資格の称号よりも、日々の発信の誠実さが評価の土台になります。
在宅ワーク市場から見た、健康知識の活かし方
20年にわたって在宅ワークとフリーランスの仕事の仲介を続けてきた運営者として見てきた限りでは、民間資格そのものが仕事を連れてくることはほとんどありません。依頼する側が見ているのは、資格の名前よりも、その知識を使って何を作れるかです。健康分野であれば、根拠を示した記事、分かりやすいレシピの説明、読みやすい資料といった成果物が、資格よりも雄弁に力を伝えます。
長く仕事が続いている人ほど、資格で学んだ知識を「この人に任せると確認の手間が少ない」という信頼に変えています。健康の情報は、誤りがあると読者に害が及ぶ分野です。だからこそ、医療の線引きを守り、出典を確かめてから書く人は、依頼する側から重宝されます。仲介の手数料が乗らない直接の取引であれば、同じ予算で依頼する側はより多くを頼め、受ける側は手取りが厚くなります。専門知識を持つ人ほど、この構造の恩恵を受けやすいと感じています。
健康分野の文章の仕事では、文章そのものの基礎力も問われます。ビジネス文書検定では、正確で読みやすい文書を書く力を測る検定の内容と取り方を紹介しています。資料やレシピカードの見た目を整える仕事に広げたい人は、デザイナーの年収・単価相場で、デザインの仕事の単価の水準を確かめておくと、仕事の組み立て方を考えやすくなります。生活習慣病予防アドバイザーの知識に、書く力や見せる力を組み合わせることが、在宅で長く続けられる仕事への近道です。
よくある質問
Q. 生活習慣病予防アドバイザーは国家資格ですか?
国家資格ではありません。一般財団法人日本能力開発推進協会(JADP)が認定する民間資格です。協会が指定した認定教育機関の講座をすべて修了したあと、在宅で受ける検定試験に得点率70%以上で合格すると称号が与えられます。資格がないとできない仕事はなく、学んだ知識を示すための称号として使います。
Q. 受験料はいくらかかりますか?
協会に支払う受験料は1資格あたり5,600円(税込)です。2つの資格を同時に受ける場合は11,200円(税込)になります。これとは別に認定教育機関の講座の受講料がかかり、金額は申し込みの方法や時期で変わります。申し込む前に講座の公式ページで今日時点の金額を確かめてください。
Q. 試験はどこで受けますか?
自宅で受けます。講座の課題を修了し、協会のホームページから試験を申し込んで受験料を支払うと、約2週間で試験問題が届きます。解答した答案を返送すると、受付から約1か月で合否の結果が届きます。試験の日程は決まっておらず、修了したあといつでも受けられます。
Q. 資格を取れば健康の相談に乗ってよいですか?
一般的な健康情報を紹介したり、医療機関の受診を勧めたりすることはできますが、病気の診断や治療に関わる助言はできません。医師法は医業を医師に限っており、治療中の人の食事を個別に組み立てるのは医師や管理栄養士の領域です。持病のある人から相談を受けたときは、主治医に確かめるよう伝えるのが安全です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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