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IIJmioのメールアドレス漏えい|アララ経由 983,458件 正規の送信元と偽メールの見分け方 2026

@SOHO編集部
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IIJmioのメールアドレス漏えい|アララ経由 983,458件 正規の送信元と偽メールの見分け方 2026

この記事のポイント

  • ✓IIJmioの情報漏洩について
  • ✓2026年11月4日のIIJの発表をもとに整理
  • ✓アララ株式会社のメール配信サービスへの不正アクセスで

IIJmioの情報漏洩について、株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は2026年11月4日に「当社が利用するメール配信サービスへの不正アクセスによるお客様情報の漏えいについて」を発表しました。IIJmioのメール配信に使っているアララ株式会社のメール配信サービスが第三者の不正アクセスを受け、IIJmioを契約している客のメールアドレス983,458件(サービス解約済み含む)が外部に漏えいしたことが判明した、という内容です。 JALモバイル powered by IIJmio と BIC SIM powered by IIJ の契約者も含まれ、クレジットカード情報はアララ社に渡していないため漏えいの対象外と書かれています。 利用者がまずすることは、IIJmioを名乗るメールのURLや添付ファイルを開かず、ID・パスワードやカード番号をメールから入力しないことです。一方で、IIJmioの正規の送信元アドレスを受信拒否する必要はないと案内されています。

この記事は、2026年11月6日時点でIIJとIIJmioのサイトに掲載されている発表と、アララ株式会社の第2報(2026年11月2日)・第3報(2026年11月6日)を開き直し、その記載だけをもとに書いています。報道に出ている丸めた数字や、公式に書かれていない推測は入れていません。

IIJmioの発表で何が起きたのか

「iijmio 情報漏洩」と検索した人の多くは、IIJmioの格安SIMやeSIMを使っているか、以前使っていた人でしょう。知りたいのは「自分のアドレスは入っているのか」「電話番号やカード番号まで漏れたのか」「今届いているIIJmioのメールは信じてよいのか」の3つだと思います。最初に、発表の骨子を整理します。

  • IIJmioは、重要なお知らせやメールマガジンなどのメール配信に、アララ株式会社が提供するメール配信サービスを使っている
  • そのサービスが第三者による不正アクセスを受け、IIJmioが使う環境からもメールアドレス等の情報が外部に持ち出されたことが確認された旨の公表が、アララ株式会社からあった
  • 対象はIIJmioを契約している客のメールアドレスで、件数は983,458件(サービス解約済み含む)
  • JALモバイル powered by IIJmio、BIC SIM powered by IIJ を契約している客も含む
  • 漏えいが確認されたアドレスの一覧と、客の属性情報の詳細は、アララ株式会社に確認中
  • クレジットカード情報は、メール配信にあたってアララ社に連携していないため、漏えいの対象外

要するに、漏れたことが分かっているのは「IIJmioからメールが届いていたアドレス」です。属性情報(アドレスにひも付いた客の情報)がどこまで含まれるかは、発表の時点ではまだ確認中です。メールアドレスと「IIJmioの契約者である(または契約していた)」という事実の組み合わせは、IIJmioを装う偽のメールを送る側にとって使い道があります。この記事の後半では、その偽のメールにどう備えるかと、本物のメールをどう見分けるかを具体的に書きます。

公表の経緯と分かっていること

今回の発表は、同じ2026年11月4日付で2か所に出ています。1つはIIJの会社のサイトの「お知らせ」、もう1つはIIJmioのサイトの「IIJからのお知らせ」です。内容は同じ件ですが、書き方に少し違いがあります。

IIJの会社のサイトの発表は、次のように始まります。

当社が、IIJmioにおいて、お客様へのメール配信に利用しているアララ株式会社のメール配信サービスが第三者による不正アクセスを受け、当社のお客様の情報が外部に漏えいしたことが判明しました。 出典: 株式会社インターネットイニシアティブ「当社が利用するメール配信サービスへの不正アクセスによるお客様情報の漏えいについて」

IIJmioのサイトのお知らせは、アララ株式会社から「IIJmioが利用する環境からもメールアドレス等の情報が外部に持ち出されたことが確認された旨の公表がありました」と書いています。IIJmioのお知らせのほうが、正規の送信元アドレスや受信設定、家族割引の注意など、契約者向けの案内が詳しく載っています。契約者が読むなら、IIJmioのサイトのお知らせを主に見るとよいでしょう。

時系列を整理すると、次のとおりです。

日付 出来事(各社の発表に書かれていること)
2026年10月28日から30日 アララのメール配信サービスが不正に利用され、送信元「[email protected]」から不審なメールが送られた(アララの公表として、IIJmioのお知らせに記載)
2026年10月28日から31日 アララのサービスを経由した不正アクセスの期間(アララの第2報)
2026年10月31日 アララがサービスの提供をすべて停止(アララの第2報)
2026年11月2日 アララが第2報を公表
2026年11月4日 IIJがIIJとIIJmioの2か所で発表
2026年11月6日 アララが第3報を公表(アララ全体の件数を更新)

IIJの発表は「第1報」に当たるもので、影響の有無と対象の情報について詳しいことが分かったら改めて知らせるとしています。2026年11月6日時点で、IIJとIIJmioのサイトに続報は出ていません。

漏えいした情報と、含まれない情報

発表に書かれた情報を、漏えいの対象と、対象外と明記されたものに分けると次のとおりです。

区分 項目 発表の書き方
漏えいの対象 IIJmioを契約している客のメールアドレス 983,458件(サービス解約済み含む)
確認中 漏えいが確認されたメールアドレスの一覧 アララ株式会社に確認中
確認中 客の属性情報の詳細 アララ株式会社に確認中
対象外 クレジットカード情報 メール配信にあたってアララ社に連携していないため、漏えいの対象外

表の「確認中」の2行は、まだ分かっていない部分です。属性情報とは、メールアドレスにひも付いて配信サービスに登録されていた客の情報のことです。名前や契約の種類などが含まれるかどうかは、発表には書かれていません。書かれていないものを「漏れた」とも「漏れていない」とも決めつけず、続報を待つのが正確な読み方です。

電話番号、住所、SIMの番号、会員専用ページのパスワードについては、IIJの発表に記載がありません。発表に出てくるのは、メールアドレス、属性情報(確認中)、クレジットカード情報(対象外)の3つだけです。報道や交流サイトで「電話番号も漏れた」といった書き込みを見かけても、発表に書かれていない限りは事実として扱わないでください。

件数の983,458件には、サービスをすでに解約した客のアドレスも入っています。今はIIJmioを使っていない人でも、以前契約していたなら対象に入っている可能性があります。

対象になるのはどんな人か

発表の対象は「IIJmioをご契約のお客様」です。IIJmioのお知らせには、次の契約者も含むと明記されています。

  • JALモバイル powered by IIJmio を契約している客
  • BIC SIM powered by IIJ を契約している客

この2つは、名前にIIJmioやIIJが入っているものの、申し込みの窓口が別の会社のように見えるサービスです。「JALのサービスだから関係ない」「ビックカメラで契約したから関係ない」と考えがちですが、発表の対象に入っています。どちらかを契約している、または契約していた人も、IIJmioの契約者と同じように備えてください。

一方で、IIJには法人向けのサービスも数多くあります。今回の発表が対象としているのはIIJmioの契約者で、法人向けサービスの客が対象かどうかは発表に書かれていません。法人向けサービスを使っている会社は、IIJの担当窓口からの連絡を確かめるのが確実です。

もう1つ気をつけたいのは、1人が複数のアドレスを登録していた場合です。983,458件はメールアドレスの件数で、人数とは書かれていません。家族それぞれのアドレスで契約していた、途中で登録アドレスを変えた、といった場合は、1人に複数のアドレスが関係していることもありえます。

委託の関係と、アララ株式会社の発表

今回の件には、2つの会社が出てきます。メールアドレスを持っているIIJと、メール配信サービスを提供するアララ株式会社です。不正アクセスを受けたのはアララ株式会社のサービスで、IIJの発表は、アララの公表を受けた内容として書かれています。

アララ株式会社は、メール配信サービス「アララメッセージ」への不正アクセスについて、2026年11月2日に第2報を出しています。そこに書かれた全体像のうち、背景として知っておきたい点は次のとおりです。

  • 本サービスを経由した不正アクセス(10月28日から31日)で、契約企業の環境のサーバー97台(最大約380社、精査中)から、メールアドレスと会員情報が外部に持ち出された(持ち出された恐れのあるものを含む)
  • 持ち出されたメールアドレスは、第2報の時点の調査で約77百万件(精査中)。個人が複数のアドレスを持つ可能性があり、最終ユーザー数を示すものではない
  • 10月28日から30日にかけて、本サービスが不正に利用され、送信元「[email protected]」、件名「利用内容確認のご依頼」「ご利用明細確認のご依頼」等の不審メールが最大約713万通送られた
  • 10月31日に本サービスの提供をすべて停止し、再開の時期は未定

アララ株式会社は2026年11月6日に第3報も出しました。第3報では、第2報とは別のクラウド環境からもメールアドレスが持ち出されていたことが判明したとして、区分の間の重複を除いた持ち出しのメールアドレスを81,329,467件(約81百万件)としています。件数はメールアドレスの数で、人数ではないとも書かれています。サービスは引き続き停止中で、再開の時期は未定です。

ここで気をつけたいのは、アララの数字はアララ全体の数字で、IIJmioの件数ではないということです。IIJmioの件数は、IIJが発表した983,458件だけです。アララのどの区分にIIJmioの分が入るのかも、IIJの発表には書かれていません。数字を混ぜて読まないようにしてください。

アララ株式会社の発表にある問い合わせ先は、アララのサービスを導入している契約企業向けのものです。IIJmioの契約者が連絡する窓口ではありません。個人の問い合わせは、IIJmioサポートセンターへ向けてください。

アララの件の全体像と、ほかに公表した企業や自治体の一覧は、アララの情報漏洩|アララメッセージへの不正アクセス 第2報でメールアドレス約77百万件(精査中)最大約380社 公表した企業と自治体 2026で整理しています。

通信会社のメールが外部の配信サービスから届く理由

「通信会社なのに、なぜ外の会社のサービスでメールを送っているのか」と疑問に思う人もいるでしょう。IIJmioのように契約者が多いサービスでは、料金の案内、キャンペーンのお知らせ、メールマガジンなどを、一度に多くの宛先へ届ける必要があります。迷惑メールとして扱われにくい送り方や、届かなかった宛先の記録といった仕組みを専門の会社のサービスで賄うのは、通信会社に限らず、銀行や小売、自治体まで広く見られる形です。

この形では、配信サービスの側に宛先のメールアドレスが登録されます。今回のように配信サービスが不正アクセスを受けると、IIJの自社のシステムが無事でも、宛先のアドレスは外に出てしまいます。IIJの発表が「クレジットカード情報はアララ社に連携していないため対象外」と書いているのは、配信サービスに渡していた情報の範囲がメール配信に要るものに限られていたからです。

利用者の側から見ると、「どの会社のサービスにどの情報が渡っているか」は普段は見えません。だからこそ、メールアドレスはどこかで漏れうるものとして扱い、メールの中のリンクから大事な手続きをしない習慣を持っておくことが、いちばん確実な備えになります。

原因について発表されていること

IIJの発表では、原因は「アララ株式会社のメール配信サービスが第三者による不正アクセスを受けた」とだけ書かれています。どのような手口だったか、いつ侵入が始まったかは、IIJの発表には書かれていません。

アララ株式会社の第3報には、第2報とは別のクラウド環境について、第三者が認証情報を不正に使用してアクセスし、データを持ち出したと書かれています。認証情報とは、システムに入るためのIDやパスワード、鍵のようなものです。ただし、IIJmioの分がどの環境に保存されていたかは、IIJの発表にもアララの発表にも書かれていません。IIJmioの件の原因を、この記載だけで特定することはできません。

原因の詳しい内容は、アララ株式会社が外部の専門家の協力を得て調べている段階です。IIJmioの契約者として気にしておきたいのは、原因そのものより、次の2点です。

  • 漏れた情報の範囲(属性情報が含まれるか)が、今後の続報で変わる可能性がある
  • 漏れたアドレスに、IIJmioや実在する会社を装った不審なメールが届くおそれがある

原因の解明を待つ間も、2つ目の備えは今日から始められます。

IIJの対応

発表に書かれたIIJの対応は次のとおりです。

  • 本件の把握後、アララ株式会社と連携し、IIJmioの客への影響範囲と対象の情報の確認を進めている
  • 対象の客と情報の詳細は、アララ株式会社から提供される情報をもとに確認を進める
  • 影響の有無と対象の情報について詳細が判明したら、改めて知らせる
  • 公表すべき新たな事実が判明したら、速やかに知らせる

発表には、対象の客への個別の連絡の方法や時期、お詫びの品や補償については書かれていません。書かれていないものは、この記事でも「ある」とも「ない」とも書きません。個別の連絡が来るかどうかは、今後の続報で確かめてください。

正規の送信元と、受信設定を変えなくてよい理由

今回の発表で、ほかの会社の発表にあまり見られない点があります。IIJmioからのメールの受信設定を変えなくてよい、と明記していることです。

本件に関連して、不審なメールへの対策を目的に、IIJmioからのメールの受信設定を変更していただく必要はありません。 出典: IIJmio「当社が利用するメール配信サービスへの不正アクセスによるお客様情報の漏えいについて」

IIJmioのお知らせには、重要なお知らせや各種案内を「[email protected]」「[email protected]」などのアドレスから送っていると書かれています。これらIIJmioが正規に使っているアドレスについて、今回の不正アクセスを理由に受信拒否やブロックの設定をしないよう求めています。

「など」と書かれているとおり、正規の送信元はこの2つに限られません。この2つ以外のアドレスから来たメールがすべて偽物だ、とは言えないので注意してください。逆に、この2つのアドレスが差出人として表示されていても、それだけで本物とは言い切れません。差出人の表示は、偽物でもそれらしく作れるからです。見分け方は後の節で書きます。

受信設定を変えないでほしい理由の1つが、家族割引です。IIJmioのお知らせには、家族割引はIIJmioからの案内メールを「受け取る」設定にしていることが適用の条件で、案内メールの受信設定を解除すると家族割引の割引設定も解除される、と書かれています。偽メールが怖いからといって案内メールの受信を止めると、割引が外れてしまうおそれがあります。

受信するアドレスを変えたい場合は、案内メールを「受け取る」設定のまま、IIJmioに登録しているメールアドレスを変更するよう案内されています。登録アドレスの変更は、メールのリンクからではなく、IIJmioの会員専用ページにブラウザのブックマークや公式アプリから入って行うと安全です。

不審なメールの型と、まず削除してよいもの

IIJmioのお知らせは、アララ株式会社の公表として、2026年10月28日から30日にかけて送信元「[email protected]」から不審なメールが送られたと書いています。件名は「利用内容確認のご依頼」「ご利用明細確認のご依頼」等です。このアドレスからこれらの件名のメールを受け取っていた場合は、本文中のURLにアクセスせず、メールを削除するよう求めています。

そのうえで、心当たりのないメール、SMS、電話、郵便物などを受け取った場合は、記載されたURLへのアクセス、ID・パスワードやクレジットカード情報などの入力、添付ファイルの開封をしないよう注意を呼びかけています。メールだけでなくSMSや電話、郵便物まで挙げている点に注意してください。

漏れたアドレスを使った偽のメールは、一般に次のような型で届きます。

偽のメールの型 書かれがちな内容 本物かを確かめる方法
料金の未払いを装う 「お支払いが確認できません」「利用停止の予定」 会員専用ページで請求の状況を見る
利用明細を装う 「ご利用明細確認のご依頼」「利用内容の確認」 メールのリンクを使わず、公式サイトから明細を開く
契約の更新を装う 「SIMの再設定が必要」「プラン変更の手続き」 公式サイトのお知らせ一覧に同じ案内があるか見る
お詫びや補償を装う 「漏えいのお詫びにポイントを付与」「補償の受け取り手続き」 公式の発表に補償の記載があるか見る
ほかの会社を装う 通販、宅配、カード会社などの名前で届く その会社の公式アプリやサイトで確かめる

最後の行のとおり、漏れたアドレスに届く偽のメールは、IIJmioを名乗るものだけとは限りません。IIJの会社のサイトの発表は「当社や当社サービスを装った不審なメール」への注意を呼びかけ、IIJmioのお知らせは注意の対象を心当たりのない連絡全般に広げています。アドレスが外に出た以上、どの会社を名乗るメールでも、リンクから手続きをしない習慣が大切です。

偽のメール全般の見分け方は、フィッシング詐欺メールの見分け方|5秒で振り分ける手順と開いた後の対処で手順を整理しています。

届いたメールが本物かを確かめる手順

IIJmioからのメールが届いたとき、本物かどうかを確かめる手順を整理します。ポイントは、メールの中のリンクを使わずに確かめることです。

  1. 差出人のアドレスを見る。[email protected] や [email protected] など、IIJmioが案内しているアドレスかを確かめる。ただし、表示が正しくても本物とは限らない
  2. 本文の要求を見る。パスワード、カード番号、暗証番号の入力を急がせる内容なら、まず疑う
  3. メールのリンクは押さず、ブラウザのブックマークや公式アプリから会員専用ページに入る
  4. 会員専用ページやIIJmioのサイトのお知らせ一覧に、同じ内容の案内があるかを見る
  5. 見当たらない、または判断がつかないときは、IIJmioサポートセンターに問い合わせる

この手順の中心は3番目です。メールの見た目は本物そっくりに作れますが、自分で開いた公式サイトの中身は偽物に差し替えられません。請求や契約の確認が必要なときほど、メールからではなく自分の手で公式サイトを開くと覚えておくと、判断に迷う場面が減ります。

もし偽のページにIDやパスワード、カード番号を入力してしまったときは、すぐにIIJmioのパスワードを変更し、カード番号を入れたならカード会社に連絡して利用の停止を相談してください。入力した情報の種類ごとにすることは、フィッシング詐欺で入力してしまったら|カード番号・パスワード・住所ごとにすぐすること 2026にまとめています。

自分が対象かを確かめる方法

2026年11月6日時点で、IIJの発表には、対象の客に個別のメールを送るといった連絡の方法は書かれていません。また、漏えいが確認されたアドレスの一覧はアララ株式会社に確認中とされています。つまり、現時点で「自分のアドレスが983,458件に入っているか」を確かめる手段は、発表の上では示されていません。

そのため、次のように考えて備えるのが現実的です。

  • IIJmio、JALモバイル powered by IIJmio、BIC SIM powered by IIJ のどれかを契約している、または以前契約していた人は、対象に入っている前提で備える
  • IIJmioに登録しているアドレスが、ほかの通販や会員サイトでも使っているアドレスなら、そちらに届くメールにも注意を広げる
  • 今後の続報で対象の確かめ方が示されたら、IIJmioのサイトの「IIJからのお知らせ」で確かめる

IIJmioのお知らせの一覧は、IIJからのお知らせで見られます。ブックマークしておくと、続報が出たときにメールのリンクを使わずに確かめられます。

なお、「漏えいの確認サービス」をうたうメールやSMSが届いても、IIJの発表に書かれていない限り、そのリンクは開かないでください。お詫びや確認を口実にした偽の案内は、漏えいの発表のあとに出回りやすい型です。

利用者がすること

漏れたことが分かっているのはメールアドレスです。することも、メールアドレスを中心に考えます。

すぐにすること

  • IIJmioを名乗るメールのURLや添付ファイルを開かない。手続きは会員専用ページを自分で開いて行う
  • 2026年10月28日から30日に「[email protected]」から届いた「利用内容確認のご依頼」「ご利用明細確認のご依頼」等のメールは、URLを開かずに削除する
  • IIJmioの正規の送信元([email protected]、[email protected] など)は受信拒否しない。家族割引を使っている人は特に、案内メールの「受け取る」設定を外さない

念のためにすること

  • IIJmioの会員専用ページのパスワードを、ほかのサービスと同じものにしているなら、別のものに変える。今回パスワードが漏れたとは発表されていないが、偽のメールから入力させる手口への備えになる
  • 同じアドレスで登録している通販や会員サイトについても、届くメールを同じ目で見る
  • 携帯電話のSMSに届く、料金や契約の確認を装うメッセージにも注意する。IIJmioのお知らせはSMSや電話、郵便物も注意の対象に挙げている

パスワードの見直しの順番と、使い回しをやめるときの進め方は、パスワードが漏洩したらどうなる|変更の順番と使い回しの見直し方 2026で詳しく解説しています。

しなくてよいこと

  • IIJmioのメールの受信設定を変えること(IIJmioが必要ないと案内している)
  • 解約や乗り換えを急ぐこと。今回漏れたことが分かっているのはメールアドレスで、解約しても漏れたアドレスは戻らない。解約の判断は、続報や自分の使い方を見て落ち着いて決めればよい

メールアドレスだけの漏えいで起こりうること

「メールアドレスだけなら大したことはない」と感じる人もいるでしょう。たしかに、メールアドレスだけでは口座からお金を引き出したり、SIMを勝手に再発行したりはできません。それでも備えが要るのは、漏れたアドレスが「IIJmioの契約者(または元契約者)」という情報と結び付いているからです。

偽のメールを送る側にとって、送り先がIIJmioの契約者だと分かっていれば、「IIJmioの料金のお知らせ」を装ったメールが本物らしく見えやすくなります。無差別に送る偽のメールより、受け取った人がだまされやすい状況が生まれます。

起こりうることを整理すると、次のとおりです。

  • IIJmioを装った、料金や契約の確認を求めるメールが届く
  • ほかの通信会社や通販、宅配の会社を装ったメールが増える
  • 漏えいのお詫びや補償を口実にしたメールが届く
  • 迷惑メールそのものが増える

どれも、メールの中のリンクから手続きをしなければ、被害に結び付きにくいものです。漏れたアドレスを今から取り消すことはできませんが、偽のメールに反応しないことで被害は防げます。

属性情報が含まれていたと続報で分かった場合は、備えを見直す必要が出てきます。たとえば名前がアドレスと一緒に漏れていたなら、宛名入りの偽のメールが届くことも考えられます。宛名が正しいことは本物の証拠にはならない、と覚えておいてください。

問い合わせ窓口

本件に関する客の問い合わせ先は、発表に次のように書かれています。

窓口 連絡の方法 対象
IIJmioサポートセンター IIJmioのお問い合わせのページから IIJmioの客

発表には、本件専用の電話の窓口は書かれていません。報道機関向けの窓口も載っていますが、客の問い合わせ先ではありません。アララ株式会社の発表にある問い合わせ先も契約企業向けで、IIJmioの客の窓口ではありません。

問い合わせる前に、IIJmioのサイトの「IIJからのお知らせ」に続報が出ていないかを確かめると、答えがすでに載っていることもあります。問い合わせるときは、契約しているサービス名(IIJmio、JALモバイル powered by IIJmio、BIC SIM powered by IIJ のどれか)と、届いた不審なメールの差出人や件名をメモしておくと話が早く進みます。

今後の続報で確かめたい点

2026年11月6日時点のIIJの発表で、まだ分かっていないことを整理します。続報が出たら、次の点を確かめてください。

  • 漏えいが確認されたメールアドレスの一覧(自分のアドレスが含まれるか)
  • 客の属性情報の詳細(名前など、アドレス以外の情報が含まれるか)
  • 対象の客への個別の連絡の有無と方法
  • 件数の変化(アララの調査の進み方で変わる可能性があるか)
  • アララのサービスの再開と、IIJmioのメール配信の扱い

アララ株式会社は、第2報のあと第3報で件数や環境の範囲を更新しています。調べが進むと、配信を委託していた会社ごとの影響の範囲も変わる可能性があります。IIJmioの件数や対象の情報が変わったときは、IIJが改めて知らせるとしているので、IIJmioのサイトのお知らせを定期的に見ておくと安心です。

在宅で仕事をする人が気をつけること

在宅で仕事をしている人の中には、IIJmioのSIMを入れたスマートフォンを、取引先との連絡や仕事のアカウントの確認に使っている人もいるでしょう。登録しているアドレスが仕事用のアドレスと同じなら、偽のメールが仕事の受信箱に届くことになります。

仕事の受信箱には、請求書、発注書、支払いの通知など、お金に関わるメールが日常的に届きます。そこにIIJmioや取引先を装った偽のメールが混ざると、ふだんの流れで開いてしまいがちです。仕事で使うアドレスに届くメールほど、差出人の表示だけで判断せず、リンクを開く前に一度止まる習慣を持っておくと安心です。

もう1つ考えたいのは、取引先の情報を預かる立場としての備えです。仕事で取引先の顧客名簿やメールアドレスを預かっている人は、自分の端末やアカウントが偽のメールで乗っ取られると、預かった情報まで外に出るおそれがあります。個人情報保護委員会は、個人情報の取り扱いについての相談先として「個人情報保護法相談ダイヤル」(03-6457-9849、受付時間 9時30分から17時30分、土日祝日と年末年始を除く)を案内しています。預かった情報の扱いで迷ったときは、こうした窓口で確かめると確実です。

会社や取引先とまとめてアカウントを守る仕組みとしては、パスワードだけに頼らない多要素認証があります。多要素認証の考え方と、仕事で導入するときの選び方は、MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版で詳しく解説しています。

小さなチームで仕事をしている人は、今回のような件が起きたときに、メンバーへ注意を短く正確に伝えることも大切です。「漏えいした」と「漏えいの可能性がある」を書き分ける、件数は発表のとおりに書く、といった基本は、ビジネス文書の書き方そのものです。文書作成の力を確かめる資格の1つとして、ビジネス文書検定があります。注意喚起を文章で回すだけでなく、偽のメールを使った訓練を取り入れる方法もあり、その進め方と効果は社員のセキュリティ意識を向上させるフィッシングメール模擬訓練の効果|2026年最新の従業員教育ガイドで解説しています。

アカウントを守る力を仕事に生かす

今回の件は、自社のシステムが無事でも、委託先の配信サービスから宛先のアドレスが外に出ることがある、という例でした。利用者にできることは、メールのリンクから手続きをしないこと、正規の送信元と偽物を見分ける手順を持つこと、パスワードを使い回さないことの3つに整理できます。どれも特別な道具は要らず、今日から始められます。

2004年から在宅ワークとフリーランスの仲介を続けてきた中で見えてきた傾向として、取引先から長く任される人ほど、預かった情報の扱い方や、お金に関わる連絡の確かめ方を最初に決めています。セキュリティの知識は、それ自体を仕事にすることもできます。@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事の種類と探し方を紹介しています。

よくある質問

Q. IIJmioの件で、クレジットカード番号も漏れたのですか?

IIJの2026年11月4日の発表では、クレジットカード情報はメール配信にあたってアララ社に連携していないため、漏えいの対象外とされています。漏えいの対象はIIJmioを契約している客のメールアドレス983,458件(サービス解約済み含む)です。属性情報の詳細はアララ株式会社に確認中と書かれているので、続報はIIJmioのサイトのお知らせで確かめてください。

Q. もう解約していますが、対象になりますか?

発表の件数983,458件には、サービスを解約済みの客のアドレスも含まれると書かれています。以前IIJmioを契約していた人も、対象に入っている前提で備えるのが確実です。JALモバイル powered by IIJmio と BIC SIM powered by IIJ の契約者も含まれます。IIJmioを名乗るメールのリンクは開かず、手続きは公式サイトを自分で開いて行ってください。

Q. IIJmioからのメールを受信拒否したほうが安全ですか?

IIJmioは、不審なメールへの対策を目的に受信設定を変える必要はないと案内しています。[email protected] や [email protected] など正規のアドレスを受信拒否しないよう求めています。家族割引は案内メールを「受け取る」設定が条件で、解除すると割引設定も解除されると書かれているので、受信の設定は変えずにおくのが安全です。

Q. アララの約81百万件という数字はIIJmioの件数ですか?

違います。約81百万件は、アララ株式会社が2026年11月6日の第3報で示した、アララ全体で持ち出されたメールアドレスの件数です。IIJmioの件数は、IIJが発表した983,458件だけです。アララのどの区分にIIJmioの分が入るのかもIIJの発表には書かれていないので、2つの数字を混ぜて読まないようにしてください。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年11月7日
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