ICUの1日の流れ|朝から終業までの動き方を追う


この記事のポイント
- ✓日勤の始業前の情報収集から申し送り
- ✓夜勤の仮眠と早朝の採血まで時間を追って整理しました
- ✓一般病棟との動き方の違いと
「ICUって、1日どんなふうに動いているんですか」
ICUへの異動や転職を考えている看護師さんから、このご質問を本当によくいただきます。求人票には「日勤8時30分から17時」とは書いてあっても、その8時間半の中身は書いてありません。分からないまま飛び込むのは、やっぱり怖いですよね。
結論からお伝えすると、ICUの1日は「受け持ちは少ないけれど、1人の患者さんに向かう時間がびっしり詰まっている1日」です。ナースコールに呼ばれて病室を回る一般病棟の動き方とは、時間の使い方がまったく違います。
この記事では、ICUの日勤と夜勤の流れを、時間を追って順番に見ていきます。そのうえで、一般病棟との違い、1日の中で負担が集まる時間帯、求人票や面接で1日の実態を確かめる方法までお話しします。
ICUの1日を形づくっている3つの前提
時間を追う前に、ICUの1日の形を決めている前提を3つだけ押さえておきましょう。ここが分かると、この後の流れがすっと頭に入ります。
1つ目は、受け持ちの人数です。
ICUの多くは、診療報酬の「特定集中治療室管理料」の基準に沿って、看護師1人が患者さん2人までを受け持つ体制で運営されています。しかも、この配置は日勤でも夜勤でも変わりません。
2つ目は、観察の間隔です。
一般病棟では、状態の安定した患者さんのバイタルサイン測定は1日数回ということも珍しくありません。ICUでは違います。看護師向けの情報サイトでは、ICUの観察について次のように説明されています。
これがICU看護師の最も重要な役割です。2時間ごと、あるいはそれ以上に頻繫に行うバイタルサイン測定や生体情報モニターの常時監視など、あらゆる情報を注意深く観察・管理します。また、モニターの数値だけでなく、患者さんの表情、皮膚の色、呼吸の仕方、尿量、意識レベルなど、全身のわずかな変化を観察し、急変の兆候を早期に発見します。 出典: co-medical.com
実際には、1時間ごとに経過表へ数値を記録するICUが多く、状態が不安定な患者さんなら15分から30分おきに確認します。1日の流れは、この「定時の観察」を軸に組み立てられています。
3つ目は、入室と退室の多さです。
ICUの患者さんは、状態が落ち着けば一般病棟やHCU(高度治療室)へ移ります。手術後の患者さんは1日から数日で退室することも多く、午前に退室、午後に手術後の入室、というように、ベッドが1日の中で入れ替わります。
この3つが重なるので、ICUの1日は「定時の観察」と「予定された入れ替わり」と「予定外の急変」の組み合わせでできています。では、日勤から見ていきましょう。
日勤の流れ(二交代制・8時30分始業の例)
ここでは、二交代制で日勤が8時30分から17時までの病院を例にします。時刻は病院によって前後しますが、流れの順番はどこも大きくは変わりません。
始業前:情報収集
多くの看護師さんは、始業の20分から30分前には病棟に入り、電子カルテで受け持ちの患者さんの情報を集めます。
見るのは、前日からの経過、夜間に起きたこと、今日の検査や処置の予定、医師の指示、使っている薬剤の種類と流量です。ICUは薬剤の数が多いので、ここで「どの薬が、どのルートから、どの速度で入っているか」を頭に入れておくと、この後の申し送りがとても楽になります。
この始業前の時間が勤務時間として扱われているかは、病院によって違います。後で求人票の見方のところでも触れますね。
8時30分:申し送り
ICUの申し送りは、ベッドサイドで行う病院が多いです。
夜勤の看護師さんと一緒に患者さんの横に立ち、モニターの数値、人工呼吸器の設定、シリンジポンプの薬剤名と流量、点滴のルートがどこにつながっているか、ドレーンの量と色、アラームの設定を1つずつ指差しで確認します。
口頭だけで済ませずに、その場で実物を見て確かめる。これがICUの申し送りの大きな特徴です。薬剤の取り違えやルートの誤接続を防ぐための大切な時間なので、ここは急がずに行います。
9時から10時:回診とカンファレンス
ICUでは、朝に医師、看護師、薬剤師、臨床工学技士、理学療法士、管理栄養士などが集まって、患者さん1人ずつの方針を話し合う病院が増えています。
看護師さんは、夜間の経過と今朝の状態を伝え、今日の目標を確認します。「今日は人工呼吸器を外せるか試す」「今日は座る練習をする」「鎮静薬を減らしてみる」といった目標が、ここで決まります。
受け持ちの看護師さんが発言する機会が多いので、情報収集と申し送りで頭に入れた内容が、ここで生きてきます。
10時から12時:ケアと処置
午前中は、ケアと処置がいちばん詰まる時間帯です。
・全身の清拭、陰部洗浄 ・口腔ケア(人工呼吸器を付けた患者さんの肺炎予防として欠かせません) ・体位変換(2時間ごとが目安。チューブが抜けないよう2人から3人で行います) ・床ずれの確認と処置 ・ガーゼやドレーンの交換、医師の処置の介助 ・鎮静薬を止めて目を覚ましてもらう時間と、人工呼吸器の補助を弱めて自分で呼吸できるかを試す時間
最後の項目は、医療現場ではSAT(自発覚醒トライアル)、SBT(自発呼吸トライアル)と呼ばれます。うまくいけば、医師と一緒に人工呼吸器のチューブを抜く準備に進みます。抜いた直後は呼吸の状態を細かく見るので、この時間はほとんど患者さんのそばを離れられません。
理学療法士さんと一緒に、ベッドの上で座る、足を下ろす、立つといったリハビリを行うのもこの時間帯が多いです。
12時から13時:休憩は交代で
休憩は、同じチームの看護師さんと交代で取ります。自分が休憩に入る間は、受け持ちの患者さん2人を別の看護師さんに預けることになります。
このとき、「今この薬の流量を調整中」「11時半に血圧が下がり気味だった」といった短い申し送りをしてから離れます。ICUの休憩は、預ける相手の受け持ちが一時的に4人になるということでもあるので、長く空けにくいのが実情です。
13時から15時:退室と入室
午後は、患者さんの入れ替わりが起きやすい時間帯です。
状態の落ち着いた患者さんを一般病棟やHCUへ送り出す準備をします。移る先の看護師さんへの申し送り、持っていく薬剤や物品の準備、ベッドの移動。人工呼吸器を外したばかりの患者さんなら、酸素を付けたまま移動するので、途中の状態の変化にも気を配ります。
空いたベッドには、午後の手術を終えた患者さんが入ってくることがあります。入室の前に、人工呼吸器の準備、モニターの設定、ポンプの台数の確認を済ませておきます。
手術室から患者さんが到着した直後の時間は、ICUの日勤でいちばん慌ただしい時間です。モニターを付け替え、人工呼吸器につなぎ、麻酔科医や外科医から手術中の経過を聞き取り、最初の観察と採血を行います。帰室から最初の1時間は15分ごとに状態を確認することが多く、この間は他の業務を同じチームの看護師さんに手伝ってもらいながら進めます。
15時から16時:面会と家族への対応
面会の時間を午後に設けているICUが多いです。
ご家族にとって、ICUに大切な人が入院しているのは、それだけで大きな不安です。面会のときに今日の様子を伝えたり、医師からの病状説明に同席したり、ご家族の表情や言葉から「説明をどう受け止めたか」を確かめたりします。
短い時間でも、ご家族が話しやすい雰囲気を作ることは、ICUの看護師さんの大事な仕事です。
16時から17時:記録と申し送り
最後の1時間は、記録を仕上げ、夜勤の看護師さんへの申し送りの準備をします。
ICUの記録は、1時間ごとの経過表に加えて、ケアの内容、医師への報告と指示、家族への説明などを書き残すので、量が多くなります。日中に少しずつ書き進めておかないと、この時間に一気に押し寄せてきます。
夜勤の看護師さんが来たら、朝と同じようにベッドサイドで申し送りをして、日勤は終わりです。
夜勤の流れ(二交代制・16時30分始業の例)
次に、夜勤の流れです。二交代制で16時30分から翌朝9時までの病院を例にします。
16時30分から19時:申し送りと夕方の処置
日勤の看護師さんから申し送りを受け、受け持ちの患者さん2人の状態を確かめます。
夕方は、定時の薬の投与、夕方の採血、体位変換、口腔ケアが重なります。面会が夕方まで続くICUでは、仕事帰りのご家族が来られることも多く、日中に説明を聞けなかったご家族への対応をすることもあります。
19時から22時:夜の観察と、眠りを整えるケア
夜になると、ICUでは照明を落として、患者さんが昼と夜の区別をつけられるようにする取り組みが広がっています。
ICUの患者さんは、せん妄(急に意識が混乱した状態)を起こしやすく、昼夜のリズムが崩れると悪化しやすいからです。モニターの音量を下げる、処置をまとめて行って眠りを邪魔する回数を減らす、といった工夫をしながら、定時の観察を続けます。
22時から翌3時:交代で仮眠
二交代制の夜勤では、交代で1時間半から2時間程度の仮眠を取る病院が多いです。
仮眠に入る前には、日勤の休憩のときと同じように、受け持ちの患者さんを別の看護師さんに預けます。夜間でも配置が2対1なので、仮眠中は預かる側の看護師さんの受け持ちが一時的に増えます。急変や入室が重なると、仮眠が取れなかったり、途中で起こされたりすることもあります。
3時から6時:深夜の観察と早朝の採血
深夜の時間帯は、体の状態が変わりやすい時間でもあります。血圧が下がる、呼吸が苦しくなる、せん妄で体を起こそうとする。静かに見える時間ほど、モニターと患者さんの様子から目を離さないようにします。
早朝の5時から6時ごろには、朝の採血を行うICUが多いです。朝の回診までに検査結果をそろえておくためで、ベッドの上で胸のレントゲンを撮る病院もあります。
6時から9時:朝のケアと申し送り
朝は、体位変換、口腔ケア、清拭の一部、朝の薬の投与を行います。夜勤の終わりに近づくと、疲れがいちばん出てくる時間でもあります。
一晩の経過を記録にまとめ、日勤の看護師さんが来たら、ベッドサイドで申し送りをして、夜勤は終わりです。
三交代制の病院では、準夜勤(16時ごろから翌1時ごろ)と深夜勤(0時ごろから9時ごろ)に分かれます。流れは同じですが、仮眠の時間がほとんど無い代わりに、1回の勤務が短くなります。
一般病棟の1日と、どこが違うのか
ここまでの流れを、一般病棟の1日と比べてみましょう。違いがはっきり見えてきます。
| 比べる点 | 一般病棟 | ICU |
|---|---|---|
| 受け持ち人数 | 日勤で7人から10人前後、夜勤で10人から15人以上 | 日勤も夜勤も2人まで |
| 1日の動き方 | 病室を回り、ナースコールに応じる | 2人のベッドのそばにほぼ付きっきり |
| 観察の間隔 | 1日数回が多い | 1時間ごとの記録が基本 |
| 医師との距離 | 当直医を呼んで待つ | 医師が同じ部屋の中にいることが多い |
| 夜の業務量 | 夜は人が減り、見回りが中心 | 配置が変わらず、日中に近い業務量 |
| 入れ替わり | 入院と退院は1日数件 | 午前に退室、午後に入室が重なる |
いちばん大きいのは、「動き回る疲れ」と「張り詰める疲れ」の違いです。
一般病棟の看護師さんは、1日に何キロも歩き、たくさんの患者さんの間で優先順位を付けて動きます。ICUの看護師さんは、歩く距離は短い代わりに、2人の患者さんの数字と様子から意識をそらせない時間が長く続きます。
こんな相談をいただいたことがあります。一般病棟からICUへ異動したばかりの看護師さんで、「受け持ちが減ったのに、帰るとぐったりして何もできない」というお話でした。
私はそのとき、「疲れ方の種類が変わったのだと思いますよ」とお伝えしました。体の疲れよりも、ずっと気を張っていることによる疲れ。これは、休み方を変えることで楽になります。後でその方法もお話ししますね。
ICUのタイプによって、1日の流れはこう変わる
ここまで紹介したのは、手術後の患者さんと重症の患者さんが混ざる、一般的なICUの流れです。実は、ICUの中にもいくつかのタイプがあり、1日の流れの重心がそれぞれ違います。
手術後の患者さんが中心のICU
心臓血管外科や消化器外科などの大きな手術の後に、患者さんを受け入れるICUです。
このタイプの特徴は、1日の流れが「手術の予定表」で決まることです。朝の時点で、今日は何時ごろに何件の手術が終わるのかがおおよそ分かります。午前中に前日の手術の患者さんの人工呼吸器を外して退室させ、午後に新しい患者さんを迎える。この入れ替わりが毎日のように繰り返されます。
予定が読めるので段取りは組みやすい一方、手術が長引くと入室が夕方にずれ込み、日勤の終わりと重なって残業につながりやすい面もあります。
救急からの入室が多いICU
救急外来から、重症の患者さんが予告なく上がってくるICUです。
このタイプでは、「予定どおりに進む1日」はあまりありません。午前中にケアを進めていても、救急外来から「30分後に1人上がります」と連絡が来れば、ベッドの準備と人工呼吸器の用意を優先します。夜間や休日の入室も多く、夜勤の流れも日によって大きく変わります。
病名がはっきりしないまま全身の管理を始めることもあり、入室直後の数時間はとても慌ただしくなります。
心臓の病気が中心のCCU
心筋梗塞や重い心不全の患者さんを受け入れるCCUでは、カテーテル治療を終えた患者さんの入室が、1日の流れの節目になります。
心電図の変化を細かく見ること、足の付け根や手首のカテーテルを入れた場所から出血していないかを確かめることが、観察の中心になります。治療の直後は安静を守ってもらう時間が長く、ご本人が意識のはっきりした状態でベッドにいることも多いので、不安な気持ちに寄り添う声かけも大切な仕事です。
求人票に「ICU・CCU」「ICU・HCU」とまとめて書かれているときは、どちらのタイプの流れが中心なのかを面接で聞いてみてください。同じ「ICU」でも、あなたの1日の過ごし方がかなり変わります。
配属されたばかりの1日と、慣れた後の1日
もう1つ知っておいてほしいのは、同じICUでも、配属されたばかりのころと慣れた後とでは、1日の過ごし方が違うということです。
配属されて最初の1か月から2か月は、先輩の看護師さんと一緒に同じ患者さんを受け持つ病院が多いです。この時期の1日は、先輩の動きを後ろから見て、少しずつ自分でやってみる時間の連続です。始業前の情報収集にも時間がかかり、記録も思うように進みません。帰る時間が遅くなるのは、多くの人が通る道です。
数か月たって1人で受け持つようになると、1日の流れが体に入ってきます。「10時までに清拭を終えておけば、11時のリハビリに間に合う」「午後の入室があるから、記録は昼までに半分書いておこう」と、先回りして動けるようになります。
半年から1年たつと、自分の受け持ちだけでなく、チーム全体の動きが見えてくるようになります。隣のベッドの入室が重なりそうなら手伝いに入る、新しく来た人の動きを見て声をかける。1日の流れの中で、周りを支える役割も増えていきます。
以前、配属3か月目の看護師さんから「毎日1日がぐちゃぐちゃで、流れなんて見えません」というご相談を受けました。
私は、「流れが見えないのは、あなたの力が足りないからではなく、まだその時期だからですよ」とお伝えしました。半年後に同じ方とお話ししたとき、「気付いたら、朝の時点で今日の段取りが頭に浮かぶようになっていました」と話してくれました。焦らなくて大丈夫です。流れは、時間が必ず教えてくれます。
1日の中で、負担が集まる時間帯
ICUの1日には、負担がぎゅっと集まる時間帯があります。事前に知っておくと、心の準備ができます。
1つ目は、朝の申し送りから回診までです。夜勤明けの看護師さんと、始まったばかりの日勤の看護師さんが入り混じり、情報のやり取りが一気に行われます。聞き漏らしがあると、1日中それを追いかけることになります。
2つ目は、手術後の入室の直後です。先ほどお話ししたとおり、最初の1時間は他の業務に手が回りません。同じ日に2件の入室が重なると、チーム全体が慌ただしくなります。
3つ目は、急変が起きたときです。ICUでは、急変が起きると近くの看護師さんが集まって対応します。そのあいだ、自分の受け持ちの患者さんを他の人に見てもらうことになり、チーム全体の配置が一時的に崩れます。
4つ目は、夜勤の早朝です。一晩の疲れがたまったところに、採血、朝のケア、記録が重なります。うっかりした間違いが起きやすい時間でもあるので、確認の手順を省かないことが大切です。
大丈夫ですよ。これらの時間帯は、どのICUでも「大変な時間」としてチームで共有されています。1人で抱え込まずに、「今、入室で手が離せません」と声に出して周りに伝えることが、ICUではむしろ求められています。
ICUの1日を続けていくための、休み方と整え方
ICUの1日を続けていくには、仕事の覚え方と同じくらい、休み方が大事になります。カウンセリングの現場で、ICUの看護師さんに実際にお伝えしている方法をいくつか紹介します。
帰り道で「頭の電源」を切る儀式を作る
張り詰めた状態は、勤務が終わっても頭の中に残りやすいものです。病院を出たら好きな音楽を1曲だけ聴く、駅までの道で深呼吸を3回する。小さな決まりごとを作ると、「ここから先は仕事の時間ではない」と体が覚えてくれます。
夜勤明けは、眠る時間を短めに区切る
夜勤明けにたっぷり眠ってしまうと、その夜に眠れなくなり、次の日勤までリズムが戻りません。明けの日は昼に3時間から4時間程度で一度起き、夜にいつもの時間に眠るほうが、体のリズムは戻りやすいと言われています。
「できなかったこと」より「気付けたこと」を数える
ICUでは、どれだけ丁寧に看ても、状態が悪くなる患者さんがいます。そのたびに自分を責めていると、心がすり減ってしまいます。1日の終わりに、「今日はこの変化に早く気付けた」ということを1つだけ思い出してみてください。それだけで、次の日の自分を支える力になります。
相談できる相手を、病棟の外にも持つ
ICUの中の人間関係はとても濃く、職場の人には話しにくい悩みも生まれます。家族や友人でもいいですし、専門家でもかまいません。働き方やキャリアの悩みを整理したいときは、キャリアコンサルタントがどんな相談に乗ってくれる専門家なのかを知っておくと、いざというときに頼る先が見つかりやすくなります。
求人票と面接で、ICUの1日の実態を確かめる方法
最後に、応募する前にICUの1日の実態を確かめる方法をお話しします。求人票に書かれた勤務時間だけでは分からないことが、たくさんあります。
始業前の情報収集が、勤務時間に入っているか
「8時30分始業」でも、実際には8時に来ることが当たり前になっている職場があります。面接で「情報収集は何時ごろから始める方が多いですか」「その時間は勤務時間として扱われていますか」と聞いてみてください。
二交代か三交代か、夜勤は月に何回か
勤務形態は、生活のリズムに直結します。看護師向けの求人サイトでも、ICUの勤務形態は病院によって違うと説明されています。
ICU看護師の勤務形態は、ほかの病棟と同様に日勤と夜勤に分けられます。日勤は基本8時から17時、夜勤は二交代制、三交代制など病院によって異なります。なかには、長日勤や早番・遅番といった変則交代制勤務や、夜勤専従を採用する病院もあります。 出典: recruit.nurse-senka.com
長日勤や早番、遅番がある職場では、1日の流れが勤務の種類ごとに違います。どの勤務が月に何回くらい入るのか、勤務表の例を見せてもらえるか聞いてみると安心です。
仮眠と休憩が、実際に取れているか
「仮眠2時間」と書かれていても、入室や急変が多いICUでは取れないこともあります。「夜勤の仮眠は、だいたい取れていますか」と、現場の看護師さんに聞ける機会があれば聞いてみてください。職場見学ができるなら、夕方の時間帯に見せてもらうと、日勤から夜勤への切り替えの様子も分かります。
1日あたりの入室と退室の数
1か月の入室数を病床数で割ると、ベッドがどのくらいの速さで入れ替わっているかが見えてきます。入れ替わりが速いICUほど、午後の入室と退室の対応が1日の中心になります。
臨床工学技士さんや薬剤師さんが、どこまで関わっているか
機器の準備や薬剤の調製を他の職種が担ってくれる職場では、看護師さんが患者さんのそばにいられる時間が長くなります。1日の流れの中で、どの作業を誰がしているのかを聞いてみましょう。
年収の面では、ICUでも夜勤の回数によって手取りが変わります。看護師全体の年収の水準や年代ごとの違いは看護師の年収・単価相場にまとめられているので、提示された条件と比べるときの目安にしてください。
運営者として見てきた、1日の過ごし方と長く働く人
在宅ワークやフリーランスの市場を長く見てきた立場から感じるのは、ICUの経験を持つ看護師さんが、病院を離れた後にもその経験を生かしている姿です。
たとえば、医療系の記事の監修、看護学生向けの教材づくり、オンラインでの健康相談。夜勤を続けるのが体の面で難しくなったとき、こうした仕事を少しずつ始めて、働き方を切り替えていく方がいます。どんな仕事の種類があるのかは、看護師におすすめの在宅ワーク5選|臨床経験を活かす副業【2026年版】で、臨床経験がどう役立つかと合わせて紹介されています。
運営者として見てきた限りでは、長く働き続けている方ほど、「1日の中で自分がどこで疲れるか」をよく知っていました。夜勤明けに無理をしない、午後の入室が重なる日は帰ってからの予定を入れない。仕事の外の時間の使い方まで含めて、自分の1日を設計していたのです。
仲介の手数料が乗らない直接のやり取りの仕事では、同じ依頼額でも受ける側の手取りが厚くなります。その分、仕事量を無理に増やさなくても生活を支えやすくなる。夜勤を減らしたい看護師さんにとって、これは心の余裕にもつながる大事な点だと感じています。
働き方そのものを見直したいときは、相談に乗る側の仕事を知っておくのも1つの方法です。キャリアや転職の相談にどんな仕事があるのかは職場・転職・キャリア相談のお仕事に整理されています。
ICUの1日は、決して楽ではありません。けれど、流れが見えていれば、どこで息をつけばいいかも見えてきます。あなたが自分に合った働き方を選べるように、この記事がその地図の1枚になればうれしいです。
よくある質問
Q. ICUの日勤は何時から何時までですか?
病院によって異なりますが、二交代制なら8時30分から17時前後、三交代制なら8時30分から17時の日勤、16時ごろからの準夜勤、0時ごろからの深夜勤に分かれるのが一般的です。長日勤や早番、遅番を設けている病院もあります。始業前に20分から30分ほど情報収集を行う職場が多いので、その時間の扱いも面接で確認しておくと安心です。
Q. ICUの夜勤で仮眠は取れますか?
二交代制では、交代で1時間半から2時間程度の仮眠を設けている病院が多いです。ただし、ICUは夜間も看護師の配置が変わらず、手術後の入室や急変が重なると仮眠が取れない日もあります。実際にどのくらい取れているかは、職場見学や面接で現場の看護師に聞いてみるのが確実です。
Q. ICUの1日で、いちばん忙しいのはどの時間帯ですか?
一般的には、午前中のケアと処置の時間、そして午後の手術後の入室直後が忙しくなります。入室直後は15分ごとに状態を確認するため、他の業務はチームで分担して進めます。夜勤では、早朝の採血と朝のケアが重なる時間帯に負担が集まりやすいです。
Q. 一般病棟からICUに移ると、1日の疲れ方は変わりますか?
変わることが多いです。一般病棟は多くの患者を回るため体を動かす疲れが中心ですが、ICUは受け持ちが2人に減る代わりに、数字と患者の様子から意識をそらせない時間が長く続きます。帰り道の気持ちの切り替えや、夜勤明けの眠り方を工夫すると、疲れを翌日に持ち越しにくくなります。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
中西 直美@SOHO編集部
産業カウンセラー・キャリアコンサルタント
大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。
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