ホットペッパーの掲載料が高いと感じたときに、集客と予約受付を見直す方法

朝比奈 蒼
朝比奈 蒼
ホットペッパーの掲載料が高いと感じたときに、集客と予約受付を見直す方法

この記事のポイント

  • ✓ホットペッパーの掲載料が高いと感じているサロン向けに
  • ✓公式が料金を公開していない理由
  • ✓新規客1人あたりの費用の出し方

ホットペッパービューティーの掲載料が高いと感じて調べ始めた人の多くは、「やめたら新規客が来なくなるのでは」という不安と、「毎月これだけ払い続けてよいのか」という疑問の間で迷っています。結論から書くと、掲載料が高いかどうかは金額そのものでは決まりません。新規客1人を呼ぶのにいくらかかったか、そしてその客がどれだけリピートしたかで決まります。

この記事では、公式の記載をもとに掲載料の仕組みを確かめたうえで、費用対効果を自分で計算する手順、プランを下げたりやめたりする前に確かめること、集客と予約受付を分けて持つという見直し方を整理します。読み終えたときに、自分のサロンが「続ける」「プランを下げる」「経路を分ける」のどれに当てはまるかを判断できる状態を目指します。

結論:見るべきは掲載料の総額ではなく、新規客1人あたりの費用

掲載料について調べると、「月額いくら」という数字ばかりが目に入ります。しかし同じ金額でも、毎月30人の新規客が来るサロンと、5人しか来ないサロンでは意味がまったく違います。高いかどうかを判断する物差しは、次の2つです。

1つ目は、新規客1人を呼ぶのにかかった費用です。広告の世界では顧客獲得単価、略してCPAと呼ばれます。CPAとは、広告費を、その広告経由で来た新規客の人数で割った値のことです。掲載料のほかに、クーポンの割引額やポイントの負担分も広告費に含めて考えます。

2つ目は、その新規客がその後どれだけ通ってくれたかです。初回だけ安いクーポンで来て二度と来ない客ばかりなら、CPAが安く見えても赤字になります。逆に、CPAが高くても、来た客の多くが半年、1年と通い続けるなら、掲載料は十分に回収できています。

つまり、「掲載料が高い」という感覚の正体は、多くの場合「払った金額に対して、残ってくれる客が少ない」という状態です。金額を下げることだけを考えると、新規客の数まで一緒に減って、結果的に売上が落ちることがあります。先に数字で現状を把握し、どこに無駄が出ているかを見極めてから手を打つのが、遠回りに見えて一番確実です。

見直しが進まない理由として多いのは、「なんとなく高い」と感じたまま半年、1年と払い続けてしまうことです。毎月の請求額は覚えていても、その月に何人の新規客が掲載経由で来て、そのうち何人が2回目に来たかを答えられる人は多くありません。まずはこの2つの数字を出すところから始めてください。

ホットペッパービューティーの掲載料は公式に公開されていない

最初に押さえておきたいのは、ホットペッパービューティーの掲載料は、公式サイトで金額が公開されていないという点です。掲載を検討するサロン向けの公式ページには、次のように書かれています。

掲載費はいくらですか? ご希望のエリアやプランによって異なります。詳しくはお問い合わせください。 出典: beauty.hotpepper.jp

ネット上には「月額いくら」と具体的な金額を書いた記事が多数ありますが、公式が出している数字ではありません。エリア、業種、掲載の大きさ(プラン)、契約の時期によって金額が変わるため、他店の金額をそのまま自分のサロンに当てはめることはできません。同じエリア・同じ業種でも、契約した時期やキャンペーンの有無で条件が違うことがあります。

同じ公式ページには、個人でも契約できること、掲載までの流れが「申し込み→担当者との打ち合わせ→原稿の確認→掲載」であることが書かれています。料金は営業担当者との打ち合わせの中で提示される仕組みです。そのため、「自分の金額が相場より高いのか」を外から確かめる手段は限られています。

では、どうやって比べればよいのか。答えは、相場と比べるのではなく、自分のサロンの数字と比べることです。月の掲載料が同じでも、来店数と単価、リピート率によって、割に合うかどうかが変わります。次の節で、そのための材料を整理します。

なお、公式ページでは、掲載店舗数としてヘアサロンが67,000店以上、リラク・エステなどが108,000店以上(リクルート調べ、2026年4月時点)と示されています。これだけの店舗が並ぶ中で選ばれる必要があるため、掲載するだけで予約が入るわけではなく、写真・口コミ・ブログ・クーポンの運用まで含めて成果が決まります。掲載料を払っているのに成果が出ない場合、原因が料金ではなく運用にあることも少なくありません。

掲載料が「高い」と感じやすい5つの場面

掲載料が高いと感じるきっかけは、サロンによって違います。よく見られるのは次の5つの場面です。自分がどれに当てはまるかを確かめると、打つべき手が絞れます。

新規客は来るが、2回目につながらない

初回クーポンが目当ての客が多いと、新規の人数は増えても、2回目の来店が少なくなります。この状態では、掲載料は毎月「新規客の入れ替え」に使われているだけになり、手元に常連客が残りません。CPAは悪くないのに利益が出ない、という典型的なパターンです。

開業当初より新規客が減ってきた

掲載を始めた頃は予約が多かったのに、月日がたつにつれて減ってきたというケースです。周辺に新しいサロンが掲載を始めた、写真やクーポンが古いまま更新されていない、口コミが増えていない、といった理由が考えられます。料金は変わらないのに成果だけが落ちるので、相対的に高く感じます。

常連客までホットペッパー経由で予約している

すでに何度も来ている常連客が、毎回ホットペッパービューティーから予約しているケースです。この予約も掲載の成果として数えられますが、実際には掲載がなくても来てくれた可能性が高い客です。常連客の予約が多いほど、新規客1人あたりの本当のCPAは見かけより高くなります。

繁忙期と閑散期の差が大きい

予約が埋まる時期にも、空きが多い時期にも、同じ掲載料がかかります。繁忙期は掲載がなくても埋まるのに、閑散期は掲載していても埋まらない。この差が大きいサロンほど、毎月の固定費として重く感じます。

予約管理まで掲載に頼っている

ホットペッパービューティーの予約管理システムであるSALON BOARD(サロンボード)を、電話予約や常連客の管理にまで使っているケースです。予約受付・顧客管理・会計まで一体で便利な反面、掲載をやめるとこの仕組みも使えなくなります。この点は後の節で詳しく見ます。

5つのうち、上の3つは「掲載の使い方」で改善できる余地があり、下の2つは「掲載以外の経路を持っていないこと」が原因です。どちらに当てはまるかで、次の打ち手が変わります。

掲載料の中身を分けて考える:集客・予約受付・顧客管理

掲載料を見直すときに役立つのが、「何に対して払っているのか」を分けて考える方法です。ホットペッパービューティーの掲載は、大きく3つの役割を持っています。

役割 中身 掲載以外で代わりになるもの
集客 検索・特集・クーポンで新規客に見つけてもらう Googleマップ、Instagram、紹介、自店のサイト
予約受付 24時間のネット予約、空き枠の自動反映 無料から使える予約システム
顧客管理 来店履歴、メッセージ配信、会計 予約システムの顧客管理、レジアプリ

このうち、ホットペッパービューティーにしかできないのは、主に集客の部分です。ホットペッパービューティーは利用者の多い予約サイトで、公式ページでは年間のネット予約数がヘアサロンで1.2億件以上(2025年4月1日から2026年4月1日の受付ベース)と示されています。これだけの利用者が集まる場所に店の情報を載せられることが、掲載料の本体だと考えてよいでしょう。

一方、予約受付と顧客管理は、他の手段でも代わりが効きます。ここで注意したいのが、SALON BOARDと掲載の関係です。SALON BOARDの公式FAQには次のように書かれています。

SALON BOARD自体は、無料でご利用できます。ただし、HOT PEPPER Beautyへの掲載が必要となります。 HOT PEPPER Beautyの掲載はせずに、SALON BOARDだけ使用することはできますか? SALON BOARDをご利用いただくには、HOT PEPPER Beautyへの掲載が必要です。 出典: salonboard.com

つまり、掲載をやめると、予約受付と顧客管理の仕組みも一緒に手放すことになります。「掲載料が高いのでやめたい」と思っても、予約受付と顧客管理をSALON BOARDに全部任せていると、やめた翌日から電話とノートで予約を回すことになりかねません。掲載料の見直しが進まない理由の多くはここにあります。

逆に言えば、予約受付と顧客管理を掲載とは別に持っておけば、掲載は「集客の手段の1つ」として、続けるか、縮めるか、やめるかを身軽に判断できるようになります。これが、この記事でいう「集客と予約受付を分けて持つ」という考え方です。

費用対効果を自分で計算する手順

ここからは、掲載料が自分のサロンにとって割に合っているかを確かめる手順です。必要なのは、直近3か月から6か月の数字です。

手順1:掲載経由の新規客を数える

SALON BOARDの予約一覧や来店記録から、ホットペッパービューティー経由で初めて来た客の人数を月ごとに数えます。常連客の再予約は分けて数えます。ここを混ぜると、成果が実態より大きく見えます。

手順2:広告費の合計を出す

掲載料に加えて、初回クーポンの割引額、ポイント利用分の負担など、掲載に伴って実際に減った売上も合算して広告費とします。請求書の金額だけを見ると、クーポンで値引きした分が抜け落ちます。

手順3:CPAを計算する

広告費の合計を新規客の人数で割ります。計算の例を示します。数字は考え方を示すための例で、実際の掲載料を表すものではありません。

項目 例の数字
1か月の広告費(掲載料+クーポン値引き) 60,000円
掲載経由の新規客 20人
新規客1人あたりの費用(CPA) 3,000円
3か月以内に2回目に来た人 6人(30%)
リピートした人1人あたりの費用 10,000円

CPAが3,000円でも、2回目に来たのが30%なら、常連客を1人得るのに実質10,000円かかっている計算になります。この数字が、その客が1年間に落としてくれる利益より小さければ、掲載は割に合っています。大きければ、どこかを見直す必要があります。

手順4:1人の客が生む利益と比べる

客単価、年間の来店回数、材料費などを差し引いた利益をざっくり出します。例えば客単価6,000円・年4回来店・材料費などを除いた利益率50%なら、1年間で12,000円の利益です。この場合、リピーター1人あたり10,000円の費用は、1年でほぼ回収できる水準です。

この計算をしてみると、「高い」と感じていた掲載料が、実は回収できていたと分かることもあります。反対に、新規客は多いのにリピートが少なく、ずっと赤字だったと分かることもあります。どちらの結果でも、数字があれば次の判断がぶれません。

計算に使う数字は、毎月同じ形で記録しておくと比較しやすくなります。表計算ソフトで「月・広告費・新規客数・2回目来店数」の4列を作っておくだけでも十分です。

プランを下げる・やめる前に確かめること

計算の結果、見直しが必要だと分かったとしても、いきなり掲載をやめるのは危険です。次の点を先に確かめてください。

契約期間と変更の条件

掲載の契約には、期間や変更・解約の申し出の期限が決まっていることがあります。条件は契約ごとに違うため、手元の契約書や申込書を確かめ、分からなければ担当者に「次にプランを変えられるのはいつか」「解約の申し出はいつまでか」を書面やメールで確認しておきます。口頭だけで済ませると、行き違いが起きたときに確かめる手段がありません。

予約データと顧客データの持ち出し

掲載をやめると、SALON BOARDに蓄積した来店履歴や顧客情報を、これまでどおりに見られなくなる可能性があります。やめる前に、どのデータをどの形式で書き出せるかを確かめ、手元に残しておきます。常連客の連絡先や施術の記録は、サロンにとって一番大事な資産です。

常連客への案内

常連客がホットペッパービューティーから予約する習慣を持っている場合、掲載をやめると予約の窓口が分からなくなります。次の予約の受け方(自店の予約ページ、電話、LINEなど)を、来店時や会計時に少しずつ案内しておきます。切り替えは数か月かけて進めるほうが、予約の取りこぼしが少なくなります。

いきなりやめるより、まず小さくする

全部やめるか続けるかの二択で考えず、プランを1段下げて数か月様子を見る方法もあります。下げた結果、新規客がどれだけ減ったかを数字で確かめれば、元のプランの効果が分かります。この比較は、続けるかやめるかを決める何よりの材料になります。

切り替えを無理なく進めるには、掲載をやめる半年ほど前から自店の予約ページと顧客の記録を整えておくのが理想です。準備をせずにやめると、空いた予約枠を埋めるために結局また掲載に戻る、という流れになりがちです。

掲載を続けながら費用対効果を上げる運用

掲載料を下げる前に、同じ掲載料のまま成果を上げられないかを検討する価値があります。料金はすぐに変えられなくても、掲載ページの中身は自分で変えられるからです。効果が出やすい順に4つ挙げます。

クーポンを「初回だけ安い」から「2回目につながる」形にする

初回の割引を大きくしすぎると、価格だけで選ぶ客が集まり、2回目の来店につながりにくくなります。初回の割引は控えめにして、2回目の来店で使える特典を来店時に渡す、施術内容を絞った「お試し」ではなく通常のメニューで小さく割り引く、といった設計にすると、店の本来の価値を知ってもらったうえで次につなげやすくなります。クーポンの値引き額は広告費の一部なので、見直すだけで実質の費用が下がることもあります。

写真とスタッフ紹介を季節ごとに入れ替える

掲載ページで客が最初に見るのは写真です。開業時に撮った写真のまま何年もたっていると、店の雰囲気が伝わりにくく、他店との比較で埋もれます。最新の施術例、店内の様子、スタッフの顔が分かる写真を季節ごとに入れ替えるだけでも、見られ方は変わります。撮影に自信がない場合は、明るい窓際で、背景を片付けてから撮るだけでも印象が大きく違います。

口コミへの返信を欠かさない

口コミは、これから予約する人が必ず目を通す情報です。良い口コミにも厳しい口コミにも丁寧に返信している店は、それだけで安心感を与えます。返信は長くなくてかまいません。来店へのお礼と、指摘があった点にどう対応したかを短く書くだけで十分です。返信の手間は小さいのに、新規客の判断に与える影響は大きい作業です。

予約できる枠を正しく出す

空き枠が実際より少なく表示されていると、予約しようとした客が他店へ流れます。逆に、施術時間に余裕のない枠まで出していると、当日の遅れやトラブルの原因になります。メニューごとの所要時間とスタッフの勤務時間を正確に登録し、本当に受けられる枠だけを出すことが、取りこぼしを減らす基本です。

こうした運用の見直しを2か月から3か月続け、その前後で新規客数と2回目の来店率を比べてください。改善が見られれば、掲載料は「高い」のではなく「使い切れていなかった」ということになります。改善しなければ、次の節以降で説明する、集客と予約受付を分ける方向へ進む判断材料になります。

担当者との打ち合わせで聞いておきたいこと

掲載料は担当者との打ち合わせで決まるため、話し合いの場をうまく使うことも大切です。打ち合わせの前に、次の質問を紙やメモアプリに書き出しておくと、聞き漏らしを防げます。

・現在のプランで、自店の掲載ページは月に何回見られ、何件の予約につながっているか ・1段下のプランに変えた場合、表示のされ方や使える機能はどう変わるか ・プランの変更や解約は、いつまでに申し出ればいつから反映されるか ・閑散期だけ掲載の内容を変えるといった調整はできるか ・掲載をやめた場合、SALON BOARDに残っている予約や顧客のデータはどう扱われるか

数字を見せてもらえれば、自分で計算したCPAと照らし合わせられます。担当者の説明と自分の計算が食い違う場合は、何を成果として数えているかを確認します。常連客の再予約まで含めた数字なのか、新規客だけの数字なのかで、見え方は大きく変わります。

また、提案されたプランをその場で決める必要はありません。持ち帰って、自分の数字と照らし合わせてから返事をする、という進め方で問題ありません。契約や料金に関わる話は、後から確かめられるように、決まった内容をメールで送ってもらうよう頼んでおくと安心です。

集客の経路を分ける:掲載以外の入口を育てる

掲載料への依存を減らすには、掲載以外から新規客が来る入口を育てる必要があります。費用をかけずに始められるものを中心に整理します。

Googleビジネスプロフィール

Googleビジネスプロフィールは、Google検索やGoogleマップに店の情報を無料で表示できる仕組みです。「地域名+ネイル」「駅名+美容室」のように地図で探す人の目に入るため、近所の新規客との相性が良い入口です。営業時間、メニュー、写真、口コミへの返信をこまめに更新することで、表示される機会が増えていきます。予約ページへのリンクも登録できるため、自前の予約受付と組み合わせると効果が出やすくなります。

Instagram

ネイル、まつげ、ヘアカラーのように見た目で選ばれる業種では、施術写真がそのまま集客になります。プロフィール欄に予約ページのリンクを載せておけば、写真を見てすぐ予約へ進めます。ただし、フォロワーが増えて予約につながるまでには数か月単位の時間がかかります。掲載をやめる前から始めておくのが現実的です。

LINE公式アカウントと紹介

常連客との連絡には、LINE公式アカウントが使われることが多くなっています。次回の予約のお知らせや空き枠の案内を送れるため、リピートを促す手段になります。また、常連客からの紹介は、広告費がかからないうえに定着しやすい新規客をもたらします。紹介した側・された側の両方に小さな特典を用意する方法がよく使われます。

外部の手を借りる

写真の撮影、Instagramの運用、ブログ記事の作成を自分で続けるのが難しい場合は、外部のフリーランスに一部を頼む方法もあります。SNS運用や広告の仕事の中身はAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で、記事や原稿を頼むときの報酬の目安は著述家,記者,編集者の年収・単価相場で確かめられます。掲載料の一部をこうした外注費に回し、自店の入口を育てるという考え方もあります。

予約受付を自前で持つ:無料から使える予約システムの比較

集客の入口を分けても、予約の受け皿がホットペッパービューティーしかなければ、結局すべてがそこに集まります。自店の予約ページを1つ持っておくと、Googleマップ、Instagram、LINEから来た客を同じ場所で受けられます。無料から使える主な予約システムを、2026年10月時点の公式ページの記載で比べます。

サービス 無料の範囲 有料プラン(公式の表示) 確かめたい点
Airリザーブ フリープラン0円。予約管理・顧客管理・予約確認メール ベーシック月額5,500円(税込)から リマインドメールはベーシックから
Square 予約 フリープラン無料(1アカウント1店舗まで) プラス月額3,000円、プレミアム月額8,000円(店舗ごと) オンライン決済の手数料は3.6%
freee予約 Starterプラン0円。公式に「予約数制限・手数料なし」 Businessプラン月払いで月額3,980円 事前決済を使う場合は手数料6%
STORES 予約 フリープラン0円。月間予約50件、予約ページ2つ スモール月額12,980円(税込)から 事前決済の手数料はフリーで5.2%から

表から分かるとおり、無料の範囲は各社で大きく違います。予約件数の上限があるもの、リマインドメールが有料プランからのもの、決済を使うと手数料がかかるものなど、何を無料にしているかが違うので、自分のサロンで欠かせない機能が無料の範囲に入っているかを確かめてから選びます。

選ぶときの目安は3つです。1つ目は、1か月の予約件数が無料の上限に収まるか。2つ目は、無断キャンセルを減らすためのリマインドメールが使えるか。3つ目は、今の顧客情報を取り込めるか、そして将来やめるときに書き出せるかです。特に3つ目は、掲載をやめるときに困った経験がある人ほど重視したい点です。

なお、料金は改定されることがあります。契約の前に、必ず各社の公式の料金ページで最新の金額を確かめてください。

集客と予約受付を分けたあとの1年間の進め方

分けて持つと決めた場合も、一度に切り替える必要はありません。1年を目安に、次のような順序で進めると無理がありません。

最初の3か月は、自店の予約ページを作り、常連客にだけ案内します。新規客は引き続き掲載から受け、常連客の再予約を少しずつ自店のページへ移します。この間に、予約ページの使い勝手や、リマインドメールで無断キャンセルが減るかを確かめます。

次の3か月で、Googleビジネスプロフィールと Instagram に予約ページのリンクを載せ、掲載以外から来る新規客の数を数え始めます。月ごとの新規客の内訳(掲載・地図・SNS・紹介)を表にしておくと、どの入口が育っているかが分かります。

後半の6か月で、掲載経由の新規客の割合と、掲載以外の入口からの新規客の数を比べ、プランを下げるか、そのまま続けるかを判断します。掲載以外からの新規客が安定して来るようになっていれば、プランを下げても売上への影響は小さく抑えられます。反対に、まだ育っていなければ、無理に下げずにもう半年続ける判断も合理的です。

掲載を続けたほうがよいサロン、分けたほうがよいサロン

ここまでの内容を踏まえて、掲載との付き合い方を整理します。どちらが正解ということではなく、サロンの状況によって合う形が違います。

掲載を続けたほうがよいのは、開業して間もなく常連客がまだ少ないサロン、駅前など競合が多く地図検索だけでは埋もれやすい立地のサロン、計算の結果リピートした客1人あたりの費用が1年以内に回収できているサロンです。こうしたサロンにとって、ホットペッパービューティーは新規客を集める強い手段で、やめることで失うものが大きくなります。

一方、集客と予約受付を分けたほうがよいのは、常連客の予約が全体の多くを占めているサロン、Instagramや紹介からの新規客がすでに一定数いるサロン、1人で営業していて予約の上限が決まっているサロンです。こうしたサロンでは、予約受付を自店で持ち、掲載はプランを下げるか閑散期対策として使う形が合いやすくなります。

公式ページでは、3席以下の店舗がヘアサロンで約35%、リラク・エステなどで約70%(リクルート調べ、2026年6月時点)と示されています。小さなサロンも多く掲載している一方、小さなサロンほど掲載料が売上に占める割合は大きくなります。席数が少なく予約が埋まりやすいサロンほど、新規の集客より常連客の予約をどう受けるかが経営に効いてきます。

正直なところ、「掲載料が高い」という悩みを「掲載をやめるかどうか」の二択だけで考えるのは、もったいないと考えています。集客と予約受付を分けて考えれば、掲載は続けながら依存度を下げる、という中間の選択肢が見えてきます。

予約受付を掲載から切り分けるときの候補

自店の予約ページを持つときの候補の1つに、Rizaflow(リザフロー)があります。公式ページによると、フリープランは初期費用・月額とも0円で、予約は1か月あたり50件・スタッフ1名まで使えます。フリープランでも、予約カレンダーと予約フォーム、予約完了・前日のリマインダー・来店後の御礼メールの自動送信、お客様自身が変更や取り消しをできるキャンセルURL、会員マイページ、来店履歴やメモを残せる顧客管理が含まれています。

予約が増えた場合は、月300件まで受けられるライトプランが月額3,300円(税込、年契約なら1か月あたり2,750円)、スタッフ指名とシフト管理が使えるスタンダードプランが月額7,700円(税込)です。今使っているシステムから書き出した顧客のCSVを取り込めるため、掲載を続けたまま、常連客の予約だけを先に自店のページへ移すといった段階的な使い方ができます。決済機能は使いたい人だけが選ぶ形で、現金や振込で完結しているサロンに向けた作りになっています。詳しい機能と料金はRizaflowで確認できます。

Rizaflowは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

どの予約システムを選ぶ場合でも、まずは無料の範囲で常連客の予約を一部移し、数か月かけて使い勝手と予約の動きを確かめるのが安全です。

編集部の考察:手数料を払い続ける構造から、手元に残る関係へ

フリーランスと発注者をつなぐ在宅ワークの市場を長く見てきた立場から言えば、掲載料や手数料の悩みには共通する構造があります。集客を外部の場所に頼るほど、客との関係もその場所に預けることになり、売上が伸びても手元に残るものが増えにくい、という構造です。

サロンにとっての常連客は、フリーランスにとっての継続して依頼してくれる取引先に当たります。運営者として見てきた限りでは、長く続く人ほど、単発の新規獲得に費用をかけ続けるより、「この人に任せると楽」と感じてもらえる関係づくりに時間を使っています。中間に入る場所への支払いが減れば、同じ売上でも手取りが厚くなり、その分を施術の質やサービスに回せます。仲介が入らない手数料0%の直接取引が双方にとって得になるのと同じで、常連客と直接つながる受付の仕組みを持つことは、サロンと客の両方にとって負担の少ない形です。

集客の外注やSNS運用の相談相手を探す場合は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事の中身も参考になります。予約や顧客対応の一部を仕組みに任せることで、空いた時間を施術と接客に回すという発想です。掲載料が高いと感じたときこそ、毎月の請求額だけでなく、その費用で何が手元に残っているのかを数字で確かめ、集客と予約受付をどう分けて持つかを考えてみてください。

よくある質問

Q. ホットペッパービューティーの掲載料はいくらですか?

公式の掲載案内ページでは、掲載費は希望するエリアやプランによって異なり、詳しくは問い合わせるよう案内されています。ネット上の金額は公式の数字ではないため、他店の金額をそのまま当てはめず、担当者から自分のサロンの条件で見積もりを受け取ってください。比べるときは相場ではなく、新規客1人あたりの費用で判断します。

Q. 掲載をやめてもSALON BOARDだけ使い続けられますか?

SALON BOARDの公式FAQでは、SALON BOARD自体は無料で使えるものの、利用にはホットペッパービューティーへの掲載が必要で、掲載せずにSALON BOARDだけを使うことはできないと案内されています。やめる前に、予約や顧客のデータをどの形式で書き出せるかを確かめておくことが大切です。

Q. 掲載料が割に合っているかはどう判断すればよいですか?

掲載料にクーポンの値引き額などを加えた広告費を、掲載経由の新規客の人数で割って、新規客1人あたりの費用を出します。さらに、そのうち2回目に来た人の割合で割ると、常連客1人を得る費用が分かります。この費用が、その客が1年間にもたらす利益より小さければ、おおむね回収できていると判断できます。

Q. 掲載を減らすときは何から始めればよいですか?

まず契約書で、プラン変更や解約を申し出る期限を確かめます。次に、自店の予約ページやGoogleビジネスプロフィールなど掲載以外の入口を用意し、常連客に新しい予約の受け方を少しずつ案内します。いきなりやめるより、プランを1段下げて数か月様子を見ると、元のプランの効果を数字で確かめられます。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年8月31日最終更新:2026年10月4日
朝比奈 蒼

この記事を書いた人

朝比奈 蒼@SOHO編集部

ITメディア編集者

IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。

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