ホットペッパービューティーの掲載料の仕組みと、サロンが予約を無料で受ける方法


この記事のポイント
- ✓ホットペッパービューティーでサロンの予約を無料で受けられるのかを
- ✓リクルートの利用約款とサロンボードの公式案内をもとに整理します
- ✓掲載費・共通ネット予約利用料1%・ポイント原資の仕組み
ホットペッパービューティーでサロンの予約を無料で受けられないか。開業したばかりの美容師やネイリスト、ひとりでリラクサロンを営むセラピストが、最初に調べることの1つです。予約管理のサロンボードは無料と聞いたのに、営業担当から届いた見積もりには毎月の掲載費が書かれていて、どこまでが無料なのか分からなくなった、という声もよく聞きます。
結論から書くと、ホットペッパービューティーは、予約するお客さまにとっては料金のかからないサービスですが、サロンの側には掲載費とネット予約1件ごとの費用がかかります。サロンボードは無料で使えるものの、ホットペッパービューティーへの掲載が前提です。つまり、掲載せずにサロンボードだけを無料で使う方法はありません。予約を本当に無料で受けたい場合は、ホットペッパービューティーとは別の仕組みを用意することになります。
この記事では、リクルートが公開している利用約款とサロンボードの公式案内を一次資料にして、掲載料の仕組みを整理します。そのうえで、無料で予約を受ける方法を4つの型に分けて比べ、ホットペッパービューティーと併用するときの分け方、移行の手順まで順番に書いていきます。
「無料」は誰にとって無料かを先に分けておく
ホットペッパービューティーの「無料」という言葉は、立場によって指すものが違います。ここを混ぜたまま調べると、話がかみ合いません。
予約するお客さまの側から見ると、ホットペッパービューティーは、店を探して予約し、ポイントを貯めて使えるサービスです。公式サイトは次のように紹介しています。
美容院・美容室・ヘアサロンが探せる日本最大級の検索・予約サイト。2622万点あるヘアカットやヘアカラーのスタイルや、ブログ、口コミをチェックして、気になるスタイリストを直接指名。24時間いつでもネット予約OK。 出典: beauty.hotpepper.jp
一方で、サロンの側から見ると、ホットペッパービューティーは広告の媒体です。掲載してもらう対価として、リクルートに費用を払います。リクルートの「HOT PEPPER Beautyヘア/HOT PEPPER Beautyキレイ利用約款」は、ネット予約で来店があったときの利用料とポイントの原資を、事業者、つまりサロンが負担すると定めています。
もう1つ、混同されやすいのがサロンボードです。サロンボードとは、リクルートが提供する予約と顧客の管理システムのことで、ホットペッパービューティーに入った予約と電話の予約を1つの画面で管理できます。立場ごとに整理すると次のようになります。
| 立場 | 「無料」になるもの | 費用がかかるもの |
|---|---|---|
| 予約するお客さま | 店の検索、ネット予約 | 施術の料金そのもの |
| 掲載しているサロン | サロンボードの利用 | 掲載費、共通ネット予約利用料、ポイント原資 |
| 掲載していないサロン | なし(サロンボードは使えない) | 該当なし |
公式のよくある質問では「SALON BOARD自体は、無料でご利用できます。ただし、HOT PEPPER Beautyへの掲載が必要となります」と答えています。続く質問で、掲載せずにサロンボードだけを使えるかについても「掲載が必要です」とはっきり書かれています。
つまり、「ホットペッパービューティーのサロン予約は無料」と言われるとき、多くはお客さまの側か、サロンボードの利用料のことを指しています。サロンが予約を受けるための費用がゼロになるわけではありません。この前提を押さえておくと、営業担当の説明や比較記事を読むときに迷わずに済みます。
ホットペッパービューティーの掲載料は3つの費用でできている
ホットペッパービューティーの請求は1種類ではありません。利用約款の第4条は、サービスの対価として「掲載費」と「共通ネット予約利用料」の2つを挙げ、さらに共通ネット予約利用料とは別に「ポイント原資」を事業者が負担すると定めています。
| 費用 | 中身 | 決まり方 |
|---|---|---|
| 掲載費 | 店の情報を検索結果や店舗ページに出すための費用 | エリアやプランで変わる。公開されていない |
| 共通ネット予約利用料 | ネット予約で来店があったときにかかる費用 | 施術などの利用料金の1% |
| ポイント原資 | 予約したお客さまに付くポイントのもとになるお金 | ポイントプログラム利用約款で決まる |
掲載費は、予約が入っても入らなくても毎月かかる固定の費用です。リクルートの掲載案内のページにある「よくあるご質問」では、掲載費はいくらかという問いに「ご希望のエリアやプランによって異なります。詳しくはお問い合わせください」と答えています。同じページで、個人でも契約できること、ヘアサロンでは3席以下の店舗が約35%、リラク・エステなどでは約70%を占めることも案内されています。小さな店も多く掲載している媒体だということです。
共通ネット予約利用料は、予約と来店があったときにかかる変動の費用です。利用約款の第4条第2項には次のように書かれています。
事業者は、ユーザーが本サービスを通じて事業者が提供するサービス(以下「事業者提供サービス」といいます。)を予約の上当該サービスを利用した場合、以下各号に定めるいずれか低い方の金額(以下「事業者提供サービス利用料金」といいます。)の1%に相当する金額を、前項第2号に定める共通ネット予約利用料として、当社に支払うものとします。 出典: 株式会社リクルート「HOT PEPPER Beautyヘア/HOT PEPPER Beautyキレイ利用約款」
「いずれか低い方の金額」とは、予約の時点で表示された合計金額と、来店した日に実際に払われた金額のうち、低いほうという意味です。予約時に8,000円のメニューだったのに、当日にメニューを変えて6,500円になったなら、6,500円をもとに計算します。
ポイント原資は、お客さまに付くポイントのもとになるお金を、サロンが負担する仕組みです。付与率はポイントプログラムの約款と時期で決まるため、契約の前に営業担当へ現在の率を確認しておく必要があります。
整理すると、ホットペッパービューティーの費用は「固定の掲載費」と「予約に応じた費用」の組み合わせです。予約がほとんどない月でも掲載費はかかり、予約が多い月は変動の費用が膨らみます。
予約に応じた費用を自店の数字で試算してみる
共通ネット予約利用料の率は1%なので、1件あたりは小さく見えます。ただ、月の予約数と客単価をかけ合わせると、意外な金額になることがあります。自店の数字で一度計算しておくと、掲載費とあわせた総額の感覚がつかめます。
たとえば、客単価が7,000円のネイルサロンで、ホットペッパービューティー経由の来店が1か月あたり60件あったとします。共通ネット予約利用料は、7,000円×1%×60件で4,200円です。これにポイント原資が加わり、さらに毎月の掲載費がかかります。
客単価が12,000円のヘアサロンで、同じく60件なら、共通ネット予約利用料は7,200円です。客単価が高い業態ほど、同じ予約数でも変動の費用は大きくなります。
試算の結果は、掲載費とあわせて「媒体経由の新規1人あたりにいくらかかっているか」に直すと判断しやすくなります。1か月の掲載費と予約に応じた費用の合計を、その月に媒体経由で初めて来店した人数で割るだけです。その金額が、新しいお客さまが2回目、3回目と通ってくれたときの売上に見合っているかを見ます。初回だけで終わる人が多い店では、同じ費用でも重く感じるはずです。逆にリピートにつながる店なら、新規1人あたりの費用が高めでも回収できることがあります。
試算するときに見落としやすいのが、無断キャンセルの扱いです。利用約款では、施術が終わった日から6日以内に、サロンボード上で金額に食い違いがないかを確認する決まりになっています。予約したお客さまが来なかったり、予約と違うメニューを受けたりしたときは、この期間内に変更や取消の操作をします。期限を過ぎると、その時点の数字で確定し、あとから異議を申し立てられません。
| 確認の場面 | サロンがすること | 期限 |
|---|---|---|
| 予約したお客さまが来店しなかった | サロンボードで取消の操作 | 来店予定日から6日以内 |
| 当日にメニューが変わった | 実際の金額に変更 | 施術日から6日以内 |
| 店の都合で予約を取り消した | 取消の操作 | 6日以内 |
月の請求の締め方も約款に書かれています。1日から末日までの分を、サロンボード上のデータをもとにリクルートが計算し、翌月6日に確定します。また、共通ネット予約利用料とポイント原資の合計がリクルートの決めた金額に届かない月は、請求が翌月以降に繰り越されることがあり、繰り越しは最長6か月、毎年3月と9月には積み上がった分がまとめて請求されます。予約の少ない月に請求がなかったからといって、費用が発生していないわけではありません。
実務では、毎週決まった曜日に前の週の予約を見直す習慣をつけると、取消の操作の漏れを防げます。ひとりで営業している店ほど、施術の合間に処理しきれず、気づいたら期限を過ぎていた、ということが起きやすいので注意してください。
契約と解約の条件で確認しておくこと
掲載料の金額だけでなく、契約の続き方とやめ方も、無料の方法と比べるときの大事な材料です。
利用約款には「自動継続プラン」という契約の形が定められています。自動継続プランとは、一度申し込むと、解約するまで同じ条件で毎月自動的に更新されるプランのことです。解約については第24条に、毎月1日(リクルートの営業日でない場合は前月の最終営業日)までに書面で解約の通知を届けた場合に限り、その月の末日で解約できると書かれています。
つまり、10月末で掲載をやめたいなら、10月1日までに書面の解約通知が届いている必要があります。月の途中で「来月からやめよう」と思い立っても、その月の1日を過ぎていれば、解約できるのは翌月末です。少なくとも1か月以上先を見て動く必要があります。
もう1つ、約款には、契約期間の途中で契約が終わった場合でも、サービスの対価の支払い義務は残るという趣旨の条文もあります。期間を決めて契約した場合は、途中でやめても残りの期間の費用がかかる可能性があります。契約の期間と、途中解約のときの扱いは、申し込みの前に営業担当に書面で確認しておくと安心です。
| 確認すること | 理由 |
|---|---|
| 契約は自動継続か、期間を決めた契約か | やめるときの費用が変わる |
| 解約通知の期限と方法 | 書面で毎月1日までに届ける決まりがある |
| 掲載をやめたあとの顧客データ | サロンボードの顧客情報をどう持ち出すか |
| ポイント原資の現在の率 | 予約に応じた費用の試算に必要 |
特に見落としやすいのが、掲載をやめたあとの顧客データです。サロンボードで管理してきたお客さまの連絡先や来店履歴を、やめたあとにどう扱えるかは、早めに確認しておくべき点です。無料の予約システムに移るときに、ここが手作業になると大きな負担になります。
予約を無料で受ける方法は4つの型に分かれる
ホットペッパービューティーに頼らずに予約を受ける方法は、大きく4つの型に分けられます。どれも「お客さまを連れてくる力」はホットペッパービューティーより弱いものの、予約を受ける仕組みそのものは無料か低い費用で用意できます。
1つ目は、予約システムの無料プランです。お客さまが空いている時間を選んで予約できるページを作り、確認メールやリマインドを自動で送れます。代表的なものに、Square予約とAirリザーブがあります。Square予約の公式の料金ページでは、フリープランは無料で、1つのSquareアカウントにつき1店舗に限られると書かれています。有料のプラスプランは店舗ごとに月額3,000円、プレミアムプランは月額8,000円です。フリープランでも、予約サイト、メールとSMSによる自動リマインダー、Googleの予約機能との連携が使えます。一方で、複数スタッフ対象の予約やGoogleカレンダーとの同期、無連絡キャンセルの防止対策は、フリープランには含まれていません。
Airリザーブの公式の料金ページでは、フリープランは月額0円で、予約管理、顧客管理、オンライン決済、予約確認メールの配信が使えると案内されています。予約リマインドメールの配信やGoogleカレンダーとの連携は、月額5,500円(税込)のベーシックプランからです。
2つ目は、LINE公式アカウントです。LINE公式アカウントとは、店がLINEでお客さまとやりとりするための仕組みのことです。公式の料金ページによると、コミュニケーションプランは月額固定費0円で、無料で送れるメッセージは1か月あたり200通です。チャットでの個別のやりとりは配信の通数に数えないと案内されているので、常連のお客さまと1対1で日時を決める使い方なら、無料の範囲で回せることがあります。ただし、空き枠をお客さま自身が選ぶ予約ページの機能は、別の仕組みと組み合わせる必要があります。
3つ目は、フォームと表計算による手作りの予約です。無料のフォーム作成サービスで予約の申し込みを受け、表計算ソフトで台帳を管理する方法です。費用はかかりませんが、空き枠の自動計算やリマインドの送信はなく、ダブルブッキングを防ぐのは人の目になります。
4つ目は、電話とSNSのメッセージで受ける昔ながらの方法です。費用はゼロですが、施術中は電話に出られず、営業時間外の予約を取りこぼします。
| 型 | 初期と月々の費用 | 空き枠をお客さまが選べるか | リマインドの自動送信 |
|---|---|---|---|
| 予約システムの無料プラン | 0円から | できる | サービスとプランによる |
| LINE公式アカウント | 0円から | 単体では難しい | 手動で送る |
| フォームと表計算 | 0円 | できない | できない |
| 電話・SNSのメッセージ | 0円 | できない | できない |
無料の型を選ぶときは、「無料の範囲で何ができないか」を先に確かめることが大切です。たとえば、スタッフが2人以上いる店では、Square予約のフリープランでは担当ごとの予約が受けられません。リマインドの自動送信が有料プランにしかないサービスを選ぶと、無断キャンセル対策は手作業になります。
無料の予約システムのメリットと、デメリット・注意点
無料の予約システムには、ホットペッパービューティーにはない利点があります。同時に、無料だからこそ気をつけたい点もあります。
メリットの1つ目は、固定費がかからないことです。予約が少ない時期でも費用が発生しないので、開業直後や、副業として週に数日だけ営業する店でも負担になりません。2つ目は、予約1件ごとの利用料がかからないことです。常連のお客さまの予約を自店のページで受ければ、その分の共通ネット予約利用料とポイント原資は発生しません。3つ目は、お客さまの情報を自店で持てることです。メールアドレスや来店履歴を自分の管理画面で扱えるので、次の来店の案内を自分のタイミングで送れます。
デメリットの1つ目は、集客の力がないことです。予約システムは予約を受ける窓口であって、新しいお客さまを連れてくる媒体ではありません。ホットペッパービューティーのように、近くでサロンを探している人の検索結果に店が表示されることはありません。2つ目は、設定と運用を自分でする必要があることです。メニューや所要時間、休みの日を登録し、予約が入ったら確認する作業は、すべて店の側でこなします。3つ目は、無料プランの上限です。月の予約件数、スタッフの人数、使える機能に上限があり、店が育つと有料プランへの切り替えが必要になります。
注意点としては、次の3つを押さえておくと失敗が減ります。
1つ目は、予約の窓口が増えるとダブルブッキングが起きやすくなることです。ホットペッパービューティーと無料の予約システムを併用するなら、片方に入った予約をもう片方の空き枠から閉じる作業が必要です。サロンボードは、ほかの予約システムと自動でつながる仕組みにはなっていないので、手作業での反映になります。
2つ目は、お客さまの個人情報の扱いです。予約で受け取った氏名や連絡先を、案内のメール以外の目的に使う場合は、利用目的を予約ページなどで示しておく必要があります。
3つ目は、サービスの提供が終わる可能性です。無料のサービスは、提供元の判断で内容が変わることがあります。顧客の一覧をCSVで書き出せるかどうかは、選ぶ時点で確かめておくと安心です。
ホットペッパービューティーと無料の窓口をどう使い分けるか
ホットペッパービューティーをやめるか続けるかは、二択で考えないほうが判断しやすくなります。多くのサロンにとって現実的なのは、新規のお客さまは媒体で集め、2回目以降の予約は自店の窓口で受けるという分け方です。
この分け方の考え方はシンプルです。ホットペッパービューティーの強みは、店を知らない人に見つけてもらえることです。一度来店して店を気に入ったお客さまは、もう検索で店を探す必要がありません。その人の2回目以降の予約まで媒体経由で受けると、毎回、共通ネット予約利用料とポイント原資がかかります。常連のお客さまの予約を自店のページで受ければ、その分の費用がかからず、お客さまとのやりとりも自店で完結します。
判断の目安として、自店の予約を次の3つに分けて数えてみてください。
| 予約の種類 | 向いている窓口 | 理由 |
|---|---|---|
| 初めてのお客さま | ホットペッパービューティー | 検索で見つけてもらえる |
| 2回目以降のお客さま | 自店の予約ページ | 予約ごとの費用がかからない |
| 紹介・SNS経由のお客さま | 自店の予約ページ | 媒体を通す必要がない |
数えてみて、新規の割合が大きいなら、まだ媒体の力を借りる時期です。リピートと紹介が大半を占めているなら、媒体のプランを下げる、あるいは掲載をやめて自店の窓口に一本化することを検討できます。
ただし、媒体経由で来たお客さまに、次回から別の窓口で予約するよう強く誘導するのは避けたほうがよい、という点も付け加えておきます。掲載の契約や媒体のルールに抵触するかどうかは契約の内容によるので、営業担当に確認してください。来店したお客さまに自然に案内できるのは、店のショップカードやSNSのプロフィールに自店の予約ページを載せておく、といった方法です。
掲載を続けたほうがよい店と、見直してよい店
使い分けの考え方が分かっても、自店がどちらに当てはまるかは迷うところです。判断の材料になりやすい条件を、店の状況ごとに並べておきます。
掲載を続けたほうがよいのは、まず開業から1年以内で、常連のお客さまがまだ少ない店です。店の名前が知られていない時期は、検索で見つけてもらえる場所に店があること自体に価値があります。駅前や商業施設の近くなど、同じ業種の店が多い立地の店も同じです。お客さまが複数の店を比べて選ぶ地域では、比べられる場所に載っていないと、候補にすら入りません。さらに、スタイルの写真や口コミで選ばれる業態、たとえばヘアカラーやデザインネイルのように見た目で判断される施術が中心の店も、写真と口コミを一覧で見せられる媒体の力を借りやすい店です。
見直してよいのは、来店のうちリピートと紹介が大半を占めている店です。新しいお客さまを毎月たくさん必要としない営業なら、媒体の上位プランで露出を確保する意味は薄れます。予約枠がすでに埋まりがちで、新規を受けても施術の時間が取れない店も同じです。予約が入っても受けられないなら、掲載費と予約ごとの費用を払う意味は小さくなります。また、住宅街の自宅サロンのように、近所の口コミや紹介で十分に予約が埋まる店も、媒体に頼る度合いを下げられます。
| 店の状況 | 掲載の考え方 |
|---|---|
| 開業1年以内で常連が少ない | 続けて新規を集める |
| 同業の店が多い立地 | 比べられる場所に載せておく |
| リピートと紹介が大半 | プランを下げるか、やめることを検討 |
| 予約枠がすでに埋まりがち | 新規の受け入れ数に合わせて見直す |
迷ったときは、いきなりやめるのではなく、1段階下のプランに移して3か月ほど新規の数の変化を見る方法があります。新規が大きく減らなければ、その分の掲載費は節約できたことになります。減りすぎたら元のプランに戻す判断もできます。媒体の費用を「全部払うか、全部やめるか」ではなく、店の状況に合わせて調整する費用として扱うと、判断が楽になります。
無料の予約ページへ移すときの手順
自店の予約ページを持つと決めたら、いきなり切り替えるのではなく、段階を踏んで移すと混乱が少なくなります。
最初の段階は、メニューと所要時間の整理です。ホットペッパービューティーに掲載しているメニュー名、所要時間、料金を書き出し、予約システムに登録します。媒体向けのクーポン名をそのまま使うと、自店の予約ページでは意味が通らないことがあるので、メニューの名前は普段の呼び方に直しておきます。
次の段階は、顧客データの取り込みです。サロンボードや表計算で管理していたお客さまの一覧を、移行先の予約システムに取り込めるかを確かめます。CSVでの取り込みに対応しているシステムなら、1人ずつ入力し直す必要はありません。
その次が、併用の期間です。いきなり媒体の掲載をやめるのではなく、常連のお客さまから順に自店の予約ページを案内し、1〜2か月ほど両方の窓口を並行して運用します。この期間に、二重予約が起きないよう、どちらかに予約が入ったらもう一方の枠を閉じる手順を決めておきます。
最後が、掲載プランの見直しです。自店の予約ページからの予約が安定してきたら、媒体のプランを下げるか、掲載をやめるかを判断します。解約通知は毎月1日までに書面で届ける決まりがあるので、日程に余裕を持って動きます。
| 段階 | やること | 目安の期間 |
|---|---|---|
| 準備 | メニュー・所要時間・料金を登録 | 1週間 |
| 取り込み | 顧客の一覧をCSVで取り込む | 1日 |
| 併用 | 常連から順に自店のページを案内 | 1〜2か月 |
| 見直し | 媒体のプランを判断 | 解約通知の期限の前 |
こうして段階を踏めば、予約の取りこぼしを防ぎながら、媒体にかかる費用を少しずつ減らしていけます。
自店の予約ページを無料から試せる選択肢
ここまで見てきたように、新規は媒体で集め、リピートは自店の窓口で受けるという分け方をするなら、自店の窓口には「予約を受けたあと、また来てもらう」ための機能があると便利です。その条件で探すときの候補の1つに、Rizaflow(リザフロー)があります。
公式の料金ページによると、フリープランは初期費用・月額ともに0円で、予約は1か月あたり50件、スタッフ1名まで使えます。期限はなく、クレジットカードの登録も要りません。フリープランでも、予約カレンダーと予約フォーム、予約完了・リマインダー・御礼のメールの自動送信、お客さま自身が変更や取消をできるキャンセルURL、会員マイページ、顧客管理とメールの開封計測が使えます。フリープランの予約ページのURLは「rizaflow.com/店名」の形で、ページの下にサービス名の表示が入ります。
予約が増えた場合は、1か月あたり300件・スタッフ1名までのライトプランが月額3,300円(税込)、スタッフ指名とシフト管理が加わるスタンダードプランが月額7,700円(税込、月1,000件・スタッフ10名まで)です。月の予約件数がプランの上限を超えても予約は止まらず、100件ごとに1,100円(税込)の追加でそのまま受け付けを続けられると案内されています。今使っているシステムから書き出した顧客のCSVを管理画面から取り込めるため、前の節で書いた段階的な移行にも合わせやすい作りです。
一方で、Rizaflowは集客サイトではないため、新しいお客さまを連れてくる機能はありません。事前決済は上位のプロプランの機能で、現金や振込、店頭の決済で完結している業態を中心に作られています。ホットペッパービューティーの代わりというより、リピートの予約を受ける自店の窓口として、無料の範囲から試せる選択肢です。
Rizaflowは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
サロンのIT化を支える仕事と、市場の見方
最後に、サロンの予約と集客をめぐる動きを、働く側と市場の側から見ておきます。
予約の窓口を媒体と自店で分ける流れは、サロンの業務のデジタル化の一部です。予約、顧客管理、決済を別々のサービスで組み合わせる店が増えるほど、設定や運用を手伝う人の需要も生まれます。予約管理や顧客管理、決済のSaaSをどう組み合わせるかは、美容・サロン業界のDX2026|予約管理 × 顧客管理 × 決済のSaaS一括導入で業種ごとに整理しています。導入の費用を抑えたい店は、内装や設備に使える制度を扱った美容室・サロン向け補助金2026年版|設備投資・内装リフォームに使える制度もあわせて確認すると、投資の順番を考えやすくなります。
サロンの予約ページの設定やLINE公式アカウントの運用を代行する仕事は、在宅でも受けやすい分野です。SNS運用や集客の支援にあたる仕事の内容はAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。予約システムそのものを作る側に回るなら、アプリケーション開発のお仕事にある開発案件の種類と、ソフトウェア作成者の年収・単価相場にある相場を見ておくと、自分の立ち位置をつかみやすくなります。店の経営の数字まで見て助言する立場を目指すなら、経営の診断と助言を扱う国家資格の中小企業診断士も選択肢に入ります。
20年にわたって在宅ワークと業務委託の市場を運営してきた立場から見ると、長く続く個人サロンほど、集客の媒体と常連客とのつながりを分けて考えています。媒体には新しい人との出会いを任せ、来てくれた人とは自分の窓口で関係を育てる。これは働き方の世界でも同じで、仲介のサイトで出会った相手と、2回目以降は直接やりとりを重ねる人ほど、仕事が安定していきます。中間の費用が乗らない直接のつながりは、頼む側は同じ予算でより多くを頼め、受ける側は手数料0%で手取りが厚くなる、という双方に得のある形です。
サロンの予約も同じ構造です。ホットペッパービューティーの掲載料は、新しいお客さまと出会うための費用として払い、常連のお客さまとの予約は自店の窓口で無料に近い形で受ける。この分け方を前提に、自店の新規とリピートの割合を数え、媒体のプランと自店の窓口の両方を見直していくと、費用と集客の釣り合いが取りやすくなります。
よくある質問
Q. ホットペッパービューティーに掲載せずにサロンボードだけ無料で使えますか?
使えません。サロンボードの公式のよくある質問では、サロンボード自体は無料で利用できるものの、ホットペッパービューティーへの掲載が必要だと案内されています。掲載せずに予約管理だけを無料で使いたい場合は、Square予約やAirリザーブなど、無料プランのある別の予約システムを検討することになります。
Q. ホットペッパービューティーの掲載費はいくらですか?
金額は公開されていません。リクルートの掲載案内では、掲載費は希望のエリアやプランによって異なるため問い合わせてほしいと案内されています。掲載費のほかに、ネット予約で来店があったときの共通ネット予約利用料(利用料金の1%)と、お客さまに付くポイントの原資がかかるので、見積もりではその3つをあわせて確認してください。
Q. 無断キャンセルでも共通ネット予約利用料はかかりますか?
利用約款では、施術が終わった日、来店しなかった場合は来店予定日から6日以内に、サロンボード上で金額に食い違いがないかを確認し、来店がなかった予約は取消の操作をする決まりです。この期限を過ぎるとその時点の数字で確定し、あとから異議を申し立てられないため、毎週決まった日に前の週の予約を見直すと漏れを防げます。
Q. ホットペッパービューティーはいつまでに連絡すれば解約できますか?
利用約款の自動継続プランでは、毎月1日(営業日でない場合は前月の最終営業日)までに書面の解約通知がリクルートに届いた場合に、その月の末日で解約できると定められています。期間を決めた契約では途中でやめても費用が残る場合があるため、契約の形と解約の方法は、申し込みの前に営業担当へ書面で確認しておくと安心です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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