ホットペッパーのランクごとの料金の違いと、掲載順位への影響

朝比奈 蒼
朝比奈 蒼
ホットペッパーのランクごとの料金の違いと、掲載順位への影響

この記事のポイント

  • ✓ホットペッパービューティーのランク(掲載プラン)ごとの料金と
  • ✓掲載順位への影響を公式の記載で整理します
  • ✓掲載料が公開されていない理由

ホットペッパービューティーの掲載を検討していると、営業担当から複数のランク(掲載プラン)を提案され、「上のランクにすれば順位が上がるのか」「月にいくらの差があるのか」と迷う人が多いようです。すでに掲載しているサロンでも、更新のたびに上位のランクを勧められ、本当に必要なのか判断がつかないという声をよく目にします。

結論から書くと、ホットペッパービューティーのランクごとの料金は、公式サイトでは公開されていません。金額は希望するエリアとプランで変わり、問い合わせると営業担当が見積もりを出す仕組みです。また、一覧での並び順は、広告サービスの利用状況だけでなく、店舗情報の登録状況や利用者の検索・予約の履歴など、複数の要素を考慮して自動で決まると公式に説明されています。上のランクにすれば表示の機会は広がりやすくなりますが、順位がそれだけで決まるわけではありません。この記事では、公式の記載(2026年10月3日時点)をもとに、ランクと料金の関係、掲載順位への影響、見積もりで確かめたい項目を整理します。

ホットペッパービューティーの掲載料は、公式には金額が出ていない

ホットペッパービューティーは、リクルートが運営する美容の集客サイトです。掲載を検討するサロン向けのページでは、リクルート調べとして、掲載店舗数がヘアサロンで67,000店以上、リラク・エステなどで108,000店以上(2026年4月時点)と案内されています。2025年4月1日から2026年4月1日までのネット予約の受付数は、ヘアサロンで1.2億件以上、リラク・エステなどで8,400万件以上です。

このページのよくある質問には、掲載料について次のように書かれています。

掲載費はいくらですか? ご希望のエリアやプランによって異なります。詳しくはお問い合わせください。 出典: beauty.hotpepper.jp

同じページでは、「幅広い価格・内容のプランから、お店に最適なプランをシミュレーション・ご提案」とも案内されています。つまり、料金は一覧表で決まっているものを選ぶのではなく、エリアと業種、店の規模を伝えたうえで、営業担当がプランを提案する形です。

ネット上には「ランクごとの月額の目安」を書いた記事が数多くありますが、どれも公式の数字ではありません。掲載する地域や時期、業種で変わる前提なので、ほかの店の金額をそのまま自分の店に当てはめるのは危険です。正直なところ、比較記事に並んだ金額を見て予算を決めてしまうのは、順番が逆だと感じます。まず見積もりを取り、その数字で判断するのが確実です。

公式に分かっている前提をまとめると、次の3つになります。

・掲載料はエリアとプランで異なり、問い合わせで案内される ・小さな店舗でも契約でき、個人での契約も可能と明記されている ・掲載を始めるまでの流れは、申し込み、打ち合わせと契約確定、原稿の打ち合わせと最終確認、掲載の順

「ランク」は掲載プランの段階を指す言葉

サロンの経営者の間で「ランク」と呼ばれているのは、ホットペッパービューティーの掲載プランの段階のことです。公式のサロン向けページには、ランクの名前や段階ごとの金額は載っておらず、内容は営業担当の資料と見積もりで案内されます。

ランクを比べるときに大切なのは、名前ではなく「何が変わるのか」を自分の目で確かめることです。見積もりを受け取ったら、少なくとも次の項目をランクごとに書き出してもらうと、比べやすくなります。

確かめる項目 見るポイント
月額の掲載料 税込か税抜か。契約期間の縛りと、途中でランクを変えられるか
一覧での見え方 写真の大きさ、掲載できる写真の枚数、紹介文の文字数
掲載できる情報の量 クーポンやメニューの登録数、スタイル写真の数
表示の機会 検索結果や特集での出方、表示されるエリアの範囲
掲載料とは別の費用 予約1件ごと、ポイント利用時など、掲載料以外に発生する費用の有無と計算方法
サポート 原稿づくりの支援、掲載後の数字の振り返りの頻度

この表を埋めていくと、上のランクに上げたときに増えるのが「表示の機会」なのか「載せられる情報の量」なのかがはっきりします。自分の店にとって足りないものがどちらかによって、上げる価値は変わります。

たとえば、スタイル写真の数が少なく、店舗ページを見た人が予約に進んでいない店であれば、表示の機会を広げても予約は伸びにくいでしょう。逆に、店舗ページを見た人の多くが予約しているのに、そもそも見られる回数が少ない店であれば、表示の機会を広げる意味があります。どちらの状態かは、サロンボードなどで確認できる閲覧数と予約数の比率で見当がつきます。

掲載順位はどう決まるのか。公式の説明を読む

ランクを上げる理由として最も多いのは、「一覧の上に出したい」という希望です。では、ホットペッパービューティーの並び順はどう決まっているのでしょうか。利用者向けのヘルプには、おすすめのサロンの決まり方が次のように説明されています。

広告サービスの利用やさまざまなサロン情報の登録状況、お客さまの利用状況(過去の検索や予約)など、複数の要素を考慮して自動的に決定されます。 要素がどのように反映されるかは機械学習が決定するものであり、予約履歴や閲覧履歴がないサロンやメニューも表示される場合がございます。 出典: recruit-help.jp

この説明から読み取れることは3つあります。

1つ目は、広告サービスの利用、つまりどの掲載プランを使っているかが、並び順の要素の1つとして明記されていることです。ランクが表示の機会に関わること自体は、公式の説明と矛盾しません。

2つ目は、要素はそれだけではないことです。サロン情報の登録状況、つまり写真やメニュー、クーポン、スタッフ情報などをどれだけ充実させているかも考慮されます。上のランクにしても、店舗ページの登録が手薄なままでは、並び順の改善は限られると考えるのが自然です。

3つ目は、並び順が見る人ごとに変わることです。利用者の過去の検索や予約が考慮されるため、同じエリアを検索しても、人によって表示されるサロンが違います。自分のスマートフォンで検索したときの順位は、ほかの利用者が見ている順位と同じとは限りません。「自分で検索したら下のほうに出ていた」という理由だけでランクを上げるのは、判断材料として不十分です。

同じヘルプでは、「口コミ高評価サロン」や「接客が好評」などの絞り込みが、口コミの評点を考慮して決まることも説明されています。口コミの件数が少ない場合は表示されないことがあるとも書かれています。つまり、ランクとは別に、口コミを集め、評価を保つことが表示の機会を広げる道になります。

ランクを上げると変わること、変わらないこと

公式の説明を踏まえると、ランクを上げたときに期待できることと、期待しすぎないほうがよいことは、次のように整理できます。

変わる可能性が高いのは、表示の機会です。広告サービスの利用が並び順の要素に含まれている以上、上のランクにすると、検索結果や特集で目に入る回数が増えることが期待できます。見積もりの際に、ランクごとの見え方の違いを具体的に説明してもらうと、何に対して料金を払うのかがはっきりします。

一方で、変わらないものもあります。予約の決め手になる、写真の質、メニューと料金の分かりやすさ、口コミの評価、空き枠の多さは、ランクを上げても自動では改善しません。利用者が一覧から店舗ページを開いたあと、予約するかどうかを決めるのは、これらの中身です。

ここで考えておきたいのは、「見られる回数」と「予約に進む割合」の掛け算です。月に1,000回見られて2%が予約する店と、月に2,000回見られて1%が予約する店では、予約数は同じ20件です。ランクを上げて見られる回数が倍になっても、店舗ページの中身が弱いままでは、予約に進む割合が下がり、費用だけが増える結果になりかねません。

ランクを上げる前に、次の順で手を打つと、費用をかけずに改善できる部分が見つかります。

  1. 店舗ページの写真を見直す。外観、店内、施術席、仕上がりの写真がそろっているか
  2. メニューと料金を見直す。追加料金や所要時間が書かれているか
  3. クーポンを見直す。初回向けと2回目以降向けが分かれているか
  4. 空き枠を見直す。ネット予約で受けられる枠が少なすぎないか
  5. 口コミへの返信を続ける。返信の有無は次の利用者の判断材料になる

これらを整えたうえで、それでも見られる回数が足りないと分かったときに、ランクを上げる検討に進むのが合理的です。

掲載料のほかにかかる費用を見落とさない

ホットペッパービューティーを使うときの費用は、月額の掲載料だけとは限りません。比較記事の多くでは、予約ごとやポイントの利用に関わる費用が掲載料とは別にかかると説明されています。ただし、条件や計算方法は契約内容によって異なり、公式のサロン向けページには具体的な率は書かれていません。契約の前に、営業担当に次の点を必ず書面で確かめてください。

・予約1件ごと、または予約金額に応じて発生する費用があるか。あれば計算の対象になる金額と率 ・利用者がポイントを使ったり、ポイントが付与されたりしたときに、店側の負担が発生するか ・オプションの機能(求人ページ、メッセージ配信など)を使うときの追加料金 ・契約期間、自動更新の有無、途中でランクを下げたり解約したりするときの条件

掲載料が固定でも、予約ごとの費用がある場合は、予約が増えるほど総額が増えます。逆に、繁忙期に予約が集中する店では、月によって総額が大きく変わります。見積もりを受け取ったら、過去1年の月ごとの予約数を当てはめて、月ごとの総額を計算しておくと、資金繰りの見通しが立てやすくなります。

ホットペッパービューティーでは、予約の管理、レジ、顧客管理を一続きで扱える「サロンボード(SALON BOARD)」という管理の仕組みも案内されています。ホットペッパービューティーのネット予約以外の予約もまとめて管理でき、年中無休のヘルプデスクがあると説明されています。掲載料の中にどこまでの機能が含まれるのか、別料金になる機能はどれかも、見積もりの段階で確かめておくと安心です。

新規客1人あたりの費用で、ランクの元が取れるかを判断する

ランクを上げるべきかどうかを決めるときに最も役立つのは、「新規客1人を集めるのにいくらかかっているか」という数字です。次の手順で計算できます。

  1. 1か月の総費用を出す。掲載料に、予約ごとの費用やオプションの料金を合わせる
  2. 同じ月に、ホットペッパービューティー経由で来た新規客の数を数える
  3. 総費用を新規客の数で割る。これが新規客1人あたりの費用になる
  4. その新規客が1年間に何回来店し、いくら払ってくれるかを、過去の実績から見積もる
  5. 1人あたりの費用と、1人が1年間にもたらす粗利を比べる

計算例を示します。ここでの金額は説明のための仮の数字で、実際の掲載料ではありません。月の総費用が50,000円で、新規客が20人なら、1人あたりの費用は2,500円です。上のランクにして総費用が80,000円になり、新規客が25人に増えた場合、1人あたりの費用は3,200円に上がります。増えた5人を集めるのに追加で30,000円かかっているので、増えた分だけで見ると1人あたり6,000円です。

この6,000円が高いか安いかは、新規客がその後どれだけ通ってくれるかで決まります。2回目の来店につながる割合が高い店なら、1人あたり6,000円でも十分に元が取れる可能性があります。一方、初回のクーポンだけを使って二度と来ない客が多い店では、ランクを上げるほど赤字が膨らみます。

この計算をするためには、来店のたびに「何を見て来たか」を記録しておく必要があります。予約の経路はシステム上で分かりますが、2回目以降に別の経路で予約した客を同じ人として追えるように、顧客の台帳を1つにまとめておくことが大切です。

見積もりの前に用意しておきたい自店の数字

営業担当との打ち合わせに臨む前に、自店の数字をいくつか手元にそろえておくと、提案されたランクが自店に合っているかを、その場で判断しやすくなります。用意しておきたいのは次の6つです。

1つ目は、席数とスタッフ数から見た、1か月に受けられる予約の上限です。たとえば施術の平均時間と営業時間から、1日に受けられる人数を出し、それに営業日数を掛けます。上限に近い予約がすでに入っている店では、ランクを上げて新規客を集めても受けきれません。

2つ目は、現在の稼働率です。上限に対して実際にどれだけ予約が入っているかを、曜日と時間帯ごとに見ておきます。平日の昼だけが空いているなら、ランクを上げるより、平日の昼に使えるクーポンを作るほうが効くことがあります。

3つ目は、客単価です。新規客とリピート客で分けて出しておくと、初回のクーポンでどれだけ単価が下がっているかが分かります。

4つ目は、2回目の来店率です。新規客のうち、3か月以内に2回目の来店があった人の割合を出します。この数字が低いままランクを上げても、出会った客がすぐに離れていくため、費用に見合いません。

5つ目は、予約の経路ごとの件数です。ホットペッパービューティー、電話、LINE、自店のホームページ、紹介など、経路ごとに新規客とリピート客の数を分けて記録しておきます。

6つ目は、1か月の固定費です。家賃、人件費、材料費、掲載料を並べ、掲載料が固定費全体の何割を占めているかを把握しておくと、ランクを上げたときの負担の重さを実感として捉えられます。

これらの数字があれば、営業担当の提案に対して「この費用で、この稼働率の空き枠を何件埋められる見込みか」と具体的に質問できます。数字を持たずに打ち合わせに入ると、提案の良し悪しを判断する材料がなく、言われるままに決めてしまいがちです。

業種によって、ランクの効き方は変わる

ホットペッパービューティーには、ヘア、ネイル、まつげ、リラク、エステなど幅広い業種が掲載されています。同じランクの考え方でも、業種によって効き方は変わります。

ヘアサロンは、定期的に通ってもらえる業種です。1人の新規客が1年に何度も来店する可能性があるため、新規客1人あたりの費用が多少高くても、定着すれば元が取りやすい傾向があります。その代わり、2回目の来店につなげる仕組みがないと、ランクの費用は回収しにくくなります。

ネイルやまつげは、デザインの写真で店を選ぶ利用者が多い業種です。表示の機会を広げることより、載せる写真の数と質を充実させることのほうが、予約に直結しやすいと考えられます。ランクごとに載せられる写真の枚数が違う場合は、そこが判断の分かれ目になります。

リラクやエステは、施術の内容と時間、料金の分かりやすさで選ばれる傾向があります。初回の価格と2回目以降の価格の差が大きすぎると、定着しにくくなります。ランクを上げる前に、クーポンの設計を見直す余地がないかを確かめておきたいところです。

公式のサロン向けページでは、3席以下の小さな店舗の割合がヘアサロンで約35%、リラク・エステなどで約70%(2026年6月時点)と案内されています。小さな店舗ほど1か月に受けられる予約の上限が低いので、上のランクで大量の新規客を集めるより、限られた枠を定着しやすいお客さまで埋めることのほうが、経営への効き目は大きくなります。

営業担当との打ち合わせで聞いておきたいこと

ランクを決める打ち合わせでは、提案を聞くだけでなく、こちらから質問することで、判断に必要な情報を引き出せます。次の質問を用意しておくと、話がかみ合いやすくなります。

・同じエリア、同じ業種で、提案されたランクを使っている店はどのくらいあるか ・ランクごとに、一覧や特集での見え方がどう違うか。画面で見せてもらえるか ・掲載後に、閲覧数や予約数をどの頻度で振り返ってもらえるか ・ランクを下げたいときは、いつから、どの手続きで変更できるか ・掲載料とは別に発生する費用は何か。月の予約数が増えたら総額はどう変わるか

打ち合わせの内容は、その場でメモを取り、あとでメールで送ってもらうよう頼んでおくと、契約の内容と食い違ったときに確かめられます。

更新のたびに上位のランクを勧められることもあります。そのときは、前回の契約期間中の新規客1人あたりの費用と、2回目の来店率を見せ、「この数字が改善する根拠は何か」を聞いてみてください。根拠が示されない提案であれば、現状のランクを続けるか、店舗ページの改善に時間を使うほうが、費用をかけずに成果を伸ばせる可能性があります。

ホットペッパービューティーを使うメリットとデメリット

ランクの話から少し離れて、ホットペッパービューティーそのものの長所と短所を整理しておきます。

メリットは、まず利用者の多さです。公式の数字で年間1億件を超えるネット予約が動いていることは、新しいお客さまと出会う場としての大きさを示しています。次に、予約、レジ、顧客管理を一続きで扱えるサロンボードの存在です。24時間ネット予約を受けられ、ほかの経路の予約もまとめて管理できます。さらに、営業担当が原稿づくりや掲載後の数字の振り返りを支援してくれる点も、集客の経験が少ない店には心強い仕組みです。

デメリットは、費用が見積もりを取るまで分からないこと、そして月額の掲載料が固定でかかることです。開業直後や閑散期は、来店が少なくても同じ額を払い続けることになります。また、利用者がホットペッパービューティーのクーポンを比べて店を選ぶ傾向があるため、価格の競争に巻き込まれやすい面もあります。初回のクーポンを大きく割り引くと、2回目以降の通常料金との差が開き、定着しにくくなることがあります。

もう1つの注意点は、顧客との接点が集客サイトの中に閉じがちなことです。リピートのお客さまも毎回ホットペッパービューティーから予約していると、そのたびに集客サイトの仕組みを通ることになります。どの経路の予約にどんな費用がかかるかを契約内容で確かめ、リピートのお客さまの予約をどこで受けるかを、店として決めておく必要があります。

開業直後のサロンがランクを選ぶときの考え方

開業したばかりのサロンは、口コミがまだなく、リピートのお客さまもいない状態から始まります。この時期は新規客を集める必要が最も高い一方で、資金にも余裕がないことが多く、ランクの判断が特に難しくなります。

公式のヘルプにあるとおり、口コミを考慮した絞り込み(「口コミ高評価サロン」など)は、口コミの件数が少ないと表示されない場合があります。開業直後は、こうした表示の機会をまだ得られません。そのため、最初の数か月は、表示の機会を広げることと、口コミを集めることを並行して進める必要があります。

考え方の1つは、最初の契約期間を「口コミと来店の記録を集める期間」と位置づけることです。来店したお客さまに口コミの投稿をお願いし、2回目の来店につながったかを記録していきます。契約期間が終わる時点で、口コミの件数と評価、新規客1人あたりの費用、2回目の来店率がそろっていれば、次の契約でランクを上げるか下げるかを数字で判断できます。

開業資金の計画を立てる段階では、掲載料が数か月続いても資金が尽きないかを確かめておくことも欠かせません。見積もりの金額に、予約ごとの費用の見込みを加えた額を、少なくとも半年分は準備しておくと、集客の結果が出る前に掲載をやめざるを得なくなる事態を避けられます。

プラン変更や解約のときに注意したいこと

ランクを上げ下げするときや、掲載をやめるときは、契約の条件をよく確かめる必要があります。公式のサロン向けページには、プラン変更や解約の手順は細かく書かれていないため、次の点を営業担当に確認し、回答を書面やメールで残しておくと安心です。

・ランクを変更できる時期と、変更が反映されるまでの期間 ・契約期間の途中でランクを下げたり、解約したりするときの条件と費用 ・解約した場合に、店舗ページ、口コミ、スタイル写真がどう扱われるか ・解約後に、サロンボードの顧客情報や予約履歴を書き出せるか

特に大切なのは、最後の顧客情報の扱いです。集客サイトで集めたお客さまの連絡先や来店履歴を、自店の台帳として持ち出せるかどうかで、解約後の経営の安定度が大きく変わります。契約する前に、顧客の情報を自店で保管する方法を決めておくと、ランクの上げ下げを冷静に判断できます。

なお、ランクを下げると表示の機会が減り、一時的に予約が落ちることが考えられます。下げる時期は、予約が比較的安定している時期を選び、下げたあと2〜3か月の新規客数を記録して、影響を確かめながら判断すると安全です。

ホットペッパーグルメの場合も、料金は問い合わせで決まる

「ホットペッパー」という名前で検索している人の中には、飲食店向けのホットペッパーグルメの料金を調べている人もいるはずです。ホットペッパーグルメの飲食店向けページでも、料金は一覧表では示されておらず、問い合わせ・資料請求の窓口が案内されています。

ホットペッパーグルメでは、24時間のネット予約受付と、無料の台帳アプリ「レストランボード」との自動連携、リクルートポイントによる予約の後押し、メッセージ配信機能などが紹介されています。ホームページ作成やメッセージ配信の一部は、ホットペッパーグルメの申し込みとは別に申し込みや料金が必要だと注記されています。

美容と飲食で業種は違いますが、考え方は共通です。プランの段階によって表示の機会や載せられる情報の量が変わり、掲載料のほかにポイントやオプションの費用がかかる場合があります。見積もりの段階で、月額の掲載料、予約ごとの費用、オプションの料金、契約期間を同じ表に並べ、新規客1人あたりの費用で判断するという流れは、飲食店でもそのまま使えます。

掲載料を抑えながら、リピートを自店で受ける選択肢

ランクの費用に悩む店に共通しているのは、新規客もリピート客も、すべての予約を集客サイトで受けている状態です。集客サイトは新しいお客さまと出会う場として使い、2回目以降は自店の予約ページで受ける形にすると、上のランクに頼らなくても経営が安定しやすくなります。

自店の予約ページを作るときは、予約を受けるだけでなく、前日のリマインドメールで無断キャンセルを減らし、来店後の御礼メールで次の来店につなげられるかを確かめておきたいところです。

その条件で探すときの候補の1つに、小さなお店向けの予約システムのRizaflowがあります。公式の料金ページによると、フリープランは初期費用・月額ともに無料で、予約は月50件まで、スタッフ1名まで使えます。予約カレンダーと予約フォーム、予約完了・前日リマインダー・御礼の自動メール、お客さま自身が変更や取り消しをできるキャンセルURL、会員マイページ、顧客管理までがフリープランに含まれます。複数のスタッフで指名やシフトを管理したい場合はスタンダードプラン(月額7,700円・税込、予約は月1,000件・スタッフ10名まで)があり、今使っているシステムから書き出した顧客のCSVを取り込めると案内されています。集客サイトではないため新しいお客さまを連れてくる機能はありませんが、リピートの予約を自店で受ける窓口として、無料の範囲から試せます。

Rizaflowは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

自店の予約ページを案内するときは、集客サイトの店舗ページにどこまで外部の予約先を書いてよいかを、掲載の規約や営業担当に確かめてから進めてください。来店時の会話や会計のときに案内する、レシートや名刺に予約ページのQRコードを載せるといった方法なら、集客サイトの画面を使わずに案内できます。

運営者の視点で見た、集客の費用との付き合い方

20年にわたってフリーランスや在宅ワークの市場を見てきた立場から言えば、事業が長く続く人ほど、集客にかかる費用を「1人あたり」で把握しています。月額の掲載料が高いか安いかより、その費用で何人と出会い、そのうち何人と長く付き合えているかを見ているのです。ランクの判断も、この視点を持つだけで迷いが大きく減ります。

仕事を仲介するサービスでも同じ構造があります。中間の手数料が乗らない直接のやり取りでは、頼む側は同じ予算でより多くを頼め、受ける側は手取りが厚くなります。サロンでいえば、リピートのお客さまが自店の予約ページから直接予約してくれる状態がそれにあたり、集客サイトに払っていた費用を、技術の練習や設備、スタッフの待遇に回せるようになります。

店舗ページの文章や写真、予約ページの整備を自分だけで抱えきれないときは、外部の専門家に部分的に任せる方法もあります。紹介文やブログの文章は、編集や執筆を仕事にする人に依頼できます。著述家,記者,編集者の年収・単価相場では、文章の仕事の報酬の目安が分かるので、依頼前の予算の見当をつけるのに役立ちます。SNSの運用や広告の設定を任せたい場合は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で、マーケティング支援の仕事の中身と頼める範囲を把握できます。自店のホームページに予約の仕組みを組み込むなど、仕組みの部分を作り込みたいときは、アプリケーション開発のお仕事で開発の仕事の進め方を確かめておくと、依頼の内容を具体的に伝えやすくなります。

ランクは、上げれば必ず得をするものでも、下げれば必ず損をするものでもありません。見積もりを取り、新規客1人あたりの費用と2回目の来店率を記録し、その数字でランクを決める。この順番を守れば、営業の提案にも落ち着いて向き合えるはずです。

よくある質問

Q. ホットペッパービューティーのランクごとの料金はどこで確認できますか?

公式のサロン向けページでは金額は公開されておらず、よくある質問でも掲載費は希望のエリアやプランによって異なるため問い合わせるよう案内されています。正確な金額は、電話か問い合わせフォームから連絡し、エリアと業種を伝えて見積もりを取る必要があります。ネット上の目安は公式の数字ではないため、参考程度にとどめてください。

Q. 上のランクにすれば必ず一覧の上に表示されますか?

必ずとは言えません。公式のヘルプでは、おすすめの並び順は広告サービスの利用だけでなく、サロン情報の登録状況や利用者の過去の検索や予約など、複数の要素を考慮して自動で決まると説明されています。見る人によって並び順が変わるため、写真やメニュー、口コミの充実も合わせて進めることが大切です。

Q. 掲載料のほかにかかる費用はありますか?

予約やポイントに関わる費用、オプション機能の料金などがかかる場合があります。条件や計算方法は契約内容によって異なり、公式のサロン向けページには具体的な率は書かれていません。契約前に、予約ごとの費用の有無、ポイントに関わる店側の負担、オプションの料金を営業担当に確かめ、書面で残しておくと安心です。

Q. ランクを下げると予約はどのくらい減りますか?

店の状態によって異なるため、一律には言えません。表示の機会が減ることで新規客が減る可能性はありますが、リピートの予約が多い店では影響が小さいこともあります。予約が安定している時期に下げ、その後2〜3か月の新規客数と2回目の来店率を記録して、影響を確かめながら判断する方法が安全です。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年9月27日最終更新:2026年10月4日
朝比奈 蒼

この記事を書いた人

朝比奈 蒼@SOHO編集部

ITメディア編集者

IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。

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