未経験から訪問リハビリで働く|受け入れている募集と、慣れるまで


この記事のポイント
- ✓訪問リハビリは未経験でも働けるのか
- ✓訪問が初めての理学療法士・作業療法士・言語聴覚士を受け入れている募集の見分け方
- ✓慣れるまでの3か月の段取り
「訪問リハビリに興味はあるけれど、病院の経験しかない」「経験3年未満では早いと言われた」。こうした不安を持つセラピストの方は多いと思います。結論から言うと、訪問リハビリは未経験でも働けます。実際に「訪問未経験可」「新卒可」と明記した募集は珍しくありません。
ただし、未経験者を受け入れている事業所と、受け入れていると書いているだけの事業所があります。この記事では、訪問リハビリという職場で未経験者に何が起きるのか、受け入れ体制のある募集をどう見分けるか、慣れるまでの段取り、そして入職前に契約書で確かめておきたいことまでを書きます。私は契約や労務の相談を受ける立場なので、法律がからむところは「つまり、どういうことか」まで噛み砕きます。
「未経験」には3つの意味がある
まず、「訪問リハビリ未経験」という言葉が指す範囲を整理しておきます。求人票の「未経験可」が誰を想定しているかで、受け入れ体制の中身は変わるからです。
1. 病院や施設での経験はあるが、訪問は初めて
最も多いのがこのケースです。回復期病院や急性期病院、老健などで数年働いた理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が、訪問に移るパターンです。リハビリの技術はあるので、事業所が教えるのは訪問のルールと、1人で判断する場面への慣れ方です。多くの「訪問未経験可」の求人は、この層を想定しています。
2. 新卒、または臨床経験が1〜2年
養成校を卒業したばかりの方や、病院での経験が短い方です。以前は「訪問は病院で3年以上経験してから」と言われることが多かったのですが、最近は新卒を採用して育てる訪問看護ステーションも増えています。この層を受け入れる事業所では、リハビリの基本技術から教える体制が必要になるので、研修期間は長めに設定されています。
3. リハビリ職の資格はなく、補助として働く
求人サイトで「訪問リハビリ」と検索すると、看護助手、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師、医療事務などの募集も一緒に出てきます。これは、訪問リハビリを行う事業所で、送迎や事務、介助の補助、あるいは別の資格による施術を担う仕事です。理学療法士などの資格がなければ、介護保険や医療保険の「訪問リハビリ」そのものを行うことはできません。求人票を見るときは、職種名と必要資格の欄を必ず確認してください。
この記事では、主に1と2の方に向けて書きます。
未経験を受け入れている募集の見分け方
「未経験可」と書かれた求人でも、実際の受け入れ体制には差があります。求人票のどこを見れば分かるか、順に書きます。
同行研修の期間と回数が書かれているか
最も分かりやすいのが、同行研修の記載です。「入職後1か月は先輩に同行」「同行訪問20回以上」のように、期間や回数が具体的に書かれていれば、研修が仕組みとして運用されていると判断できます。「研修制度あり」とだけ書かれている場合は、中身を面接で確認してください。
担当件数を段階的に増やすと書かれているか
「1か月目は1日2件、3か月目で1日5件」のように、件数の増やし方が書かれている募集は、未経験者が慣れるまでの時間を見込んでいます。反対に、入職直後から「1日6件」とだけ書かれている場合は、経験者向けの設計です。
教育担当者や相談体制の記載
「プリセプター制度」「月1回の面談」「訪問中も電話で相談可」といった記載は、1人で判断する場面を支える体制があることを示します。訪問リハビリでは、訪問先で迷ったときにすぐ誰かに聞けるかどうかが、未経験者にとって最も大きな安心材料になります。
リハビリ職の在籍人数
リハビリ職が1〜2人しかいない事業所では、教える人の時間が確保しにくいです。5人以上在籍していれば、同行を分担でき、相談相手も複数います。未経験者を育てた実績を「入職者の何割が訪問未経験か」という形で公表している事業所もあります。
実際に、未経験や若手の採用に積極的な事業所は、その理由を次のように説明しています。
すえひろ訪問看護ステーションが若手PTの採用に積極的な理由は、「経験年数より、一緒に学ぼうとする姿勢を大切にしたい」という考え方にあります。訪問リハビリの現場で必要なことの多くは、入職後に丁寧に伝えられます。介護分野全体では人材不足が深刻で、令和5年度(2024年7月公表)の調査では「大いに不足」「不足」「やや不足」を合わせた不足感が約6割(60.8%)と、直近10年で最悪の水準に達しています(公益財団法人介護労働安定センター 令和5年度介護労働実態調査)。 だからこそ、次世代の在宅リハビリを担う若手PTを早期に育成することが、事業所の責任として求められています。 出典: suehiro-sakura.com
人材不足が深刻だからこそ、未経験者を育てる方針の事業所が増えているということです。一方で、人手が足りないために「未経験でもとにかく来てほしい」という事業所もあります。この2つを見分けるのが、上に書いた研修の具体性です。
訪問リハビリの職場で、未経験者がつまずくところ
病院から訪問に移った方が、最初の数か月でつまずきやすい点はほぼ共通しています。事前に知っておけば、心の準備ができます。
1人で判断する場面
病院では、患者さんの様子がおかしければ、すぐに看護師や医師を呼べます。訪問では、利用者さんのお宅にいるのは自分1人です。血圧がいつもより高い、息が苦しそう、転んで足を痛がっている。こうした場面で、リハビリを続けるか、中止するか、誰に連絡するかを自分で決めなければなりません。
多くの事業所には、中止基準や連絡の流れを定めたマニュアルがあります。入職したら最初に読み込み、分からない点は同行期間中に先輩に確認してください。
急変と緊急時の対応
訪問中に意識がなくなる、呼吸が止まるといった急変は、頻繁ではありませんが起こりえます。救急車を呼ぶ判断、家族への連絡、主治医や訪問看護への報告、事業所への連絡の順番を、事前に頭に入れておく必要があります。一次救命処置の研修を定期的に行っている事業所は、この点を重視していると言えます。
家族との関係
訪問リハビリでは、利用者さん本人だけでなく家族とも毎回顔を合わせます。家族の希望と本人の希望が違う、家族が介護に疲れている、リハビリの効果について強い期待を持っている。こうした状況で、どう話すかは病院ではあまり経験しない部分です。
生活の場で評価し、生活の場で練習する
病院では訓練室の平行棒や階段を使いますが、訪問ではその家の段差、その家の廊下、その家のトイレで練習します。評価の視点も「歩ける距離」から「トイレまで安全に行けるか」に変わります。技術そのものより、見る視点の切り替えに時間がかかる方が多いです。
生活に入り込む距離感
訪問リハビリでは、利用者さんの生活の場に入ります。家の散らかり具合、家族の会話、冷蔵庫の中身まで目に入ることがあります。病院の患者さんとの関係とは、距離感がまったく違います。
親しくなるほど、「ついでにこれも手伝ってほしい」「家族の相談にも乗ってほしい」と頼まれる場面が増えます。電球の交換や買い物の代行など、リハビリ以外の頼みごとをどこまで引き受けるかは、事業所のルールに従うのが原則です。善意で引き受けたことが、事故やトラブルの原因になることもあります。判断に迷ったら、その場で約束せず「事業所に確認します」と持ち帰るのが安全です。
記録と書類
訪問ごとの記録に加えて、リハビリ計画書、ケアマネジャーや主治医への報告書があります。介護保険と医療保険のどちらで訪問しているかによって、必要な書類が変わるのも混乱しやすい点です。
たとえば、要介護認定を受けている方は原則として介護保険で訪問し、ケアマネジャーが作るケアプランに沿ってリハビリを行います。一方、特定の難病の方や、急性増悪で主治医から特別な指示が出た期間などは、医療保険での訪問になることがあります。同じ利用者さんでも時期によって保険が切り替わることがあり、そのたびに書類の出し先や記載内容が変わります。最初のうちは、事務職員や先輩に「この方はいまどちらの保険か」を確認しながら進めるのが確実です。
運転とルート
郊外の事業所では、社用車や自家用車での移動が中心です。ペーパードライバーの方は、狭い住宅街の運転や駐車に慣れるまで苦労します。都市部では自転車移動が多く、雨の日や夏場の移動は体力を使います。
もう1つ見落としやすいのが、駐車場所の問題です。利用者さんの家に駐車スペースがない場合、近くのコインパーキングを使うのか、事業所が駐車許可を取っているのかで、移動の段取りが変わります。訪問先の前に路上駐車して違反を取られた場合の扱いも、事業所に確認しておくと安心です。
慣れるまでの3か月の段取り
未経験者が訪問リハビリに慣れるまでの期間は、事業所の体制にもよりますが、3か月から半年が目安です。この期間をどう過ごすかで、その後の続けやすさが変わります。
1か月目:訪問のルールを覚える
最初の1か月は、先輩の訪問に同行しながら、訪問のルールを身につける期間です。玄関での挨拶、手指消毒、靴の脱ぎ方、家の中の物に勝手に触らないこと、個人情報の持ち運び方など、病院では意識しなかった基本が多くあります。
この時期は、1件ごとにメモを取り、「なぜ先輩はこの場面でリハビリを中止したのか」「なぜ家族にこの言い方をしたのか」を後で聞くのが効果的です。
2か月目:単独訪問を少しずつ始める
担当を引き継ぎ、単独での訪問を1日1〜2件から始めます。最初は、状態が安定している利用者さんから担当するのが一般的です。訪問後は、その日のうちに先輩に報告し、判断に迷った点を共有します。
3か月目:標準の件数に近づける
単独訪問の件数を増やし、事業所の標準件数に近づけていきます。この時期に新規の利用者さんの初回訪問を担当し、評価から計画づくりまでを1人で行う経験を積みます。
4か月目以降:自分の型を作る
標準の件数を担当できるようになったら、次は自分なりの訪問の型を作る時期です。初回訪問で何を聞き取るか、どのタイミングで家族と話すか、記録をいつ入力するか。先輩のやり方をそのまま真似る段階から、自分に合う形に調整していきます。
この時期に役立つのが、事業所内の症例検討や勉強会です。自分が担当している利用者さんについて、他のセラピストの意見を聞くことで、1人で判断してきたことの妥当性を確かめられます。訪問は1人の仕事に見えますが、チームで振り返る場があるかどうかで、成長の速さが変わります。
焦らないための心構え
私が以前相談を受けた理学療法士の方は、入職2週間で同行期間が終わり、1日5件の単独訪問を任されたそうです。求人票には「研修制度あり」と書かれていましたが、実際の研修は2週間でした。訪問先で判断に迷っても相談する相手がつかまらず、3か月で退職を考えるほど追い詰められたと話していました。
このケースで問題だったのは、本人の能力ではなく、研修期間が契約や説明の段階で具体的に確認されていなかったことです。入職前に「同行期間はどのくらいか」「単独訪問はいつから、何件から始まるか」を聞き、できれば書面で残しておくことをおすすめします。
面接と見学で聞いておくこと
求人票で候補を絞ったら、面接と見学で受け入れ体制の実態を確かめます。未経験者だからこそ、遠慮せずに聞いておくべき項目があります。
面接で聞く質問
・直近1年で、訪問未経験の方は何人入職し、いまも在籍していますか
・同行期間はどのくらいで、単独訪問は何件から始まりますか
・訪問中に判断に迷ったとき、誰に電話で相談できますか
・新規の利用者さんの初回訪問は、入職後どのくらいで担当しますか
・試用期間中の給与は、件数に関係なく固定ですか
・訪問に使う車両と、事故のときの保険はどうなっていますか
「未経験で入った方がいまも在籍しているか」は、特に大事な質問です。受け入れた実績があっても、すぐに辞めているなら、研修の中身に問題がある可能性があります。
見学で見るポイント
可能なら、半日の同行見学をお願いしてください。見学では、先輩セラピストが訪問先でどう判断しているか、事業所に戻ったときに相談しやすい雰囲気があるか、夕方に記録で残っている人が多いかを見ます。
見学を断られた場合、それだけで判断する必要はありませんが、理由は聞いておきましょう。利用者さんの同意が取れないという理由なら納得できますが、説明があいまいなら、他の候補と比べて慎重に考えてください。
聞いた内容を残しておく
面接で聞いた内容は、その日のうちにメモに残しておきます。内定が出たら、労働条件通知書と照らし合わせ、口頭の説明と書面が食い違っていないか確認します。違っていれば、入職前に確認して修正してもらうのが鉄則です。
契約と責任:入職前に確かめておきたい法律まわり
ここからは、私の本業に近い話です。訪問リハビリは、病院勤務にはない契約上の論点がいくつかあります。これ、知らない人が本当に多いんです。
労働条件通知書で確かめる項目
労働基準法では、雇い入れのときに賃金や労働時間などの主要な条件を書面などで明示することが義務付けられています。2024年4月からは、就業場所と業務の「変更の範囲」も明示事項に加わりました。つまり、「将来、別の事業所や病棟に異動する可能性があるか」が書面で分かるようになったということです。
訪問リハビリで特に確認したいのは、次の項目です。
・就業場所と変更の範囲(訪問エリアの変更、併設病院への異動の可能性)
・賃金の内訳(基本給、訪問手当、インセンティブの計算方法)
・試用期間の長さと、その間の賃金
・移動に使う車両(社用車か自家用車か)
試用期間とインセンティブ
試用期間とは、本採用の前に適性を見る期間のことで、3か月から6か月が一般的です。訪問リハビリでは、この期間と同行研修の期間が重なります。試用期間中は件数が少ないため、インセンティブ制の事業所では給与が低くなることがあります。
確認したいのは、試用期間中の給与が「件数に関係なく固定」なのか、「件数に応じて変動」するのかです。件数連動の場合、研修期間が長い事業所ほど最初の数か月の収入は下がります。入職前に、最初の3か月の給与の見込みを具体的に聞いておくと安心です。
自家用車を使う場合の事故の責任
訪問に自家用車を使う事業所では、事故のときの扱いを必ず確認してください。業務中の事故であれば、使用者である事業所も責任を負う場合があります(民法第715条の使用者責任)。ただし、実際の保険の使い方や、修理費や保険料の負担の分け方は、事業所の規程によって違います。
確認したいのは、事業所が業務使用に対応した保険に加入しているか、自分の任意保険の使用目的を「業務使用」に変える必要があるか、ガソリン代や車両の損耗をどう手当するか、の3点です。※事故が起きて責任の分担で揉めた場合は、弁護士に相談してください。
訪問先での事故と賠償
訪問中に利用者さんが転倒してけがをした、家の物を壊してしまった、というトラブルも起こりえます。事業所が損害賠償責任保険に加入しているかを確認してください。職能団体の会員向けに、個人で加入できる賠償責任保険が用意されていることもあります。
業務委託の訪問という形
非常勤で訪問に入る場合、雇用ではなく業務委託契約を提示されることがあります。業務委託では、労働基準法の保護が原則として及ばず、社会保険も自分で手当する必要があります。2024年11月に施行されたフリーランス・事業者間取引適正化等法(フリーランス保護新法)では、発注する事業者に取引条件の明示や、報酬の支払期日の設定などが義務付けられました。つまり、業務委託でも条件を書面で出してもらう権利があるということです。未経験のうちは、研修や相談体制が整った雇用の形から始めるほうが無難です。
病院で積んでおくと訪問で役立つ経験
いま病院で働いていて、将来訪問に移りたいと考えている方に向けて、役立つ経験を挙げておきます。
疾患の幅
訪問リハビリの利用者さんは、脳血管疾患の後遺症、骨折後、パーキンソン病などの神経難病、心不全や呼吸器疾患、がんの終末期など、幅広い疾患を持っています。病院で特定の診療科だけを経験していると、訪問で初めて出会う疾患に戸惑います。回復期や地域包括ケア病棟で幅広い疾患を経験しておくと、訪問への移行がスムーズです。
リスク管理と中止基準
バイタルサインの変化からリハビリを中止する判断は、訪問で最も重要なスキルの1つです。病院にいるうちに、心電図の見方、呼吸状態の評価、急変時の対応を身につけておくと、訪問先で落ち着いて判断できます。
退院支援と家屋評価
病院で退院前の家屋訪問に同行したり、退院後の生活を想定した動作練習を担当したりした経験は、訪問リハビリにそのまま活きます。福祉用具や住宅改修の知識、ケアマネジャーとのやりとりに慣れておくと、訪問での多職種連携がぐっと楽になります。
多職種への報告を短く書く練習
訪問では、ケアマネジャー、主治医、訪問看護師、ヘルパー、福祉用具業者など、多くの職種に情報を伝えます。相手はそれぞれ忙しく、長い報告書をじっくり読む時間はありません。「何が変わったか」「何をしてほしいか」を数行で伝える力が求められます。
病院にいるうちから、カンファレンスでの発言や申し送りを、結論から短く伝える練習をしておくと、訪問に移ってから大きな武器になります。記録の書き方1つで、ケアマネジャーからの信頼や、次の依頼につながるかどうかが変わるのが訪問の世界です。
家族への説明
病院でも、家族に介助方法を指導する場面はあります。この経験を意識的に積み、専門用語を使わずに説明する練習をしておくと、訪問で家族と話すときの負担が減ります。
訪問リハビリの需要と、未経験から入るタイミング
最後に、訪問リハビリという職場の今後を、少し引いた視点から見ておきます。
在宅の需要は伸び続ける見込み
在宅でのリハビリの需要は、今後も拡大すると見込まれています。訪問系サービスの利用者の見通しについて、次のようなデータが紹介されています。
病院での「在宅復帰支援」が退院調整であるのに対し、訪問リハビリは退院後も継続して生活を維持・向上させる役割を担います。先ほど示したデータが表す通り、2040年度の訪問看護利用者数は2020年度比で平均139%(中央値125%)に達すると市区町村は推計しています(日本看護協会「訪問看護・訪問リハビリテーション提供体制強化のための調査研究」2022年度、推計値)。 需要が拡大する構造だからこそ未経験でも門戸は広いですが、準備の有無で差がつきます。 出典: recruit-houmonkango.goldirocks.co.jp
需要が伸びる職場は、未経験者にとって入りやすい職場です。ただ、引用にもある通り、準備の有無で入職後の苦労は大きく変わります。
給与と周辺職種の相場
訪問リハビリの求人は、病院より給与水準が高めに設定される傾向があります。理学療法士や作業療法士の年収は、公的統計では400万円台前半が目安で、訪問の求人では50万〜100万円ほど高い提示も見られます。ただし未経験の場合、研修期間中はインセンティブが少なく、最初の年は想定より低くなることがあります。
訪問リハビリでは、看護師や介護職員と一緒に利用者さんを支えます。連携する職種の働き方や給与水準を知っておくと、事業所内の役割分担も理解しやすくなります。看護師の年収の目安と働き方ごとの違いは看護師の年収・単価相場に、介護職員の年収や経験年数による違いは介護職員の年収・単価相場にまとまっています。
転職そのものに迷いがあるときは、キャリアの相談の専門家に話を聞いてもらう方法もあります。国家資格として相談支援を行う専門家の役割や試験の概要は、キャリアコンサルタントの資格ガイドで確認できます。
訪問の経験を積んだ後は、非常勤で訪問に入る働き方も選べるようになります。副業として訪問リハビリに関わる場合の単価や探し方は、理学療法士・作業療法士の訪問リハビリ副業|高時給を狙う方法【2026年版】で詳しく解説しています。
未経験なら、病院併設と訪問看護ステーションのどちらから入るか
未経験で訪問リハビリに入るとき、病院や老健に併設された事業所と、訪問看護ステーションのどちらを選ぶかで迷う方もいます。どちらにも向き不向きがあります。
病院併設の事業所は、医師や病棟のリハビリ職と連携しやすく、困ったときに相談できる相手が近くにいます。給与体系は病院の規程に準じて固定給が多く、試用期間中の収入が安定しやすいのも特徴です。一方で、給与水準は訪問看護ステーションより控えめな場合があります。
訪問看護ステーションは、リハビリ職を多く抱える大規模なところから、数人の小規模なところまで幅があります。大規模なステーションは研修の仕組みが整っていることが多く、未経験者の受け入れにも慣れています。インセンティブ制で、慣れてからの収入は伸ばしやすい一方、最初の数か月は件数が少なく収入が低くなりがちです。
未経験で1人の判断に不安が強い方は、相談相手が近くにいる病院併設の事業所か、リハビリ職が多い大規模なステーションから入るのが無難です。どちらの場合も、上に書いた研修期間と相談体制の確認は欠かせません。
運営者として見てきたこと
フリーランスや在宅ワークの市場を20年運営してきた立場から見ると、専門職が雇用の外で仕事を受けるようになったとき、最初につまずくのは技術ではなく契約です。条件を口頭で済ませ、後で「聞いていた話と違う」となるケースを数多く見てきました。長く続く人ほど、最初に条件を書面にし、相手と認識をそろえる手間を惜しみません。
直接つながる取引では、中間マージンが乗らない分、依頼する側は同じ予算でより多く頼め、受ける側は手元に残る額が厚くなります。手数料0%で直接つながる形は、条件を自分で確かめる力があってこそ、その良さが活きます。訪問リハビリに未経験で入るときに契約書を確認する習慣は、将来どんな働き方を選んでも役に立ちます。
未経験から訪問リハビリで働くことは、十分に可能です。受け入れ体制のある事業所を選び、慣れるまでの段取りを入職前に確認し、契約の中身を書面で押さえておく。それだけで、最初の3か月の苦労はかなり減らせます。法律はあなたの味方です。使えるものは使ってください。
よくある質問
Q. 新卒でも訪問リハビリで働けますか?
働けます。新卒を採用して育てる訪問看護ステーションは増えており、「新卒可」と明記した求人もあります。ただし、新卒の場合はリハビリの基本技術から学ぶ必要があるため、同行研修の期間が長く、担当件数を段階的に増やす体制がある事業所を選ぶことが大切です。
Q. 訪問リハビリの同行研修はどのくらいの期間ですか?
事業所によって差がありますが、1か月から3か月程度が目安です。短いところでは1〜2週間で単独訪問を始めることもあります。訪問が初めての方は、同行期間の長さと、単独訪問をいつから何件で始めるかを面接で確認し、可能なら書面に残しておきましょう。
Q. 訪問リハビリで自家用車を使うとき、事故の責任は誰が負いますか?
業務中の事故は、使用者である事業所も責任を負う場合があります。ただし、保険の使い方や費用負担の分け方は事業所の規程によって違います。事業所が業務使用に対応した保険に入っているか、自分の任意保険の使用目的を変える必要があるかを入職前に確認してください。
Q. 看護助手など資格がなくても訪問リハビリの事業所で働けますか?
送迎や事務、介助の補助として働く求人はあります。ただし、介護保険や医療保険の訪問リハビリそのものを行うには、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の資格が必要です。求人票の職種名と必要資格の欄を確認し、どんな業務を担当するのかを把握してから応募しましょう。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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