未経験から医療機器メーカーで働く|受け入れている募集と、慣れるまで


この記事のポイント
- ✓医療機器メーカー転職未経験で調べている方へ
- ✓未経験の募集が出やすいポジション
- ✓その職場の1日の動き方
医療機器メーカー転職未経験で検索している方の多くは、「本当に未経験でも入れるのか」ではなく「入ったあと、自分がその職場でやっていけるのか」を知りたいはずです。結論から言うと、未経験の募集自体は常時出ています。問題は、募集が出ているポジションごとに1日の動き方がまったく違うこと、そして同じ「医療機器メーカーの営業」という求人票でも、内資系か外資系か販売店かで任される範囲が別物になることです。この記事では、職種の一般論ではなく、その職場の中で実際に何が起きているかを書きます。
医療機器メーカーという職場は、そもそも何をしている会社なのか
最初にここを整理しないと、求人票を読んでも意味が取れません。医療機器の流通には、少なくとも3つの立場の会社が関わっています。
1つ目がメーカーです。機器を開発し、製造し、薬機法にもとづく承認や認証を取って市場に出します。社内には開発、薬事、品質保証、製造、学術、営業、サービスといった部門が並びます。ISO 13485という医療機器専用の品質マネジメント規格を取得している会社が多く、社内文書の管理も記録の残し方も一般的な製造業より厳格です。未経験で入ると最初に驚くのが、この「記録が残らない作業は、やっていないのと同じ扱いになる」という文化です。
2つ目が販売店(ディーラー)です。複数メーカーの製品を仕入れて医療機関に納めます。病院の購買部門や各診療科と日常的に顔を合わせているのは、実はメーカーの営業ではなくこちらであることも多いです。求人サイトで「医療機器の法人ルート営業」と書かれている募集は、メーカー直販とディーラーの両方が混ざっています。
3つ目が商社です。特に輸入商社は、海外メーカーの日本総代理店として販売と保守を一手に引き受けます。実態はメーカーに近く、薬事の申請業務まで自社で抱えていることもあります。
この3つは求人票の見た目が似ていますが、働き方は違います。メーカー直販は担当エリアが広く出張が増えやすい。ディーラーは1日に回る施設の数が多く、在庫や納品の実務が仕事の中心になります。輸入商社は英語での本国とのやり取りが日常に入ってきます。「医療機器メーカー」という検索語で出てくる求人の3分の1から半分程度は、厳密にはメーカーではない、というくらいの感覚で見ておくと判断を誤りません。
もうひとつ押さえておきたいのが、扱う機器のクラス分類です。日本の医療機器は不具合が起きたときの人体へのリスクによって一般医療機器から高度管理医療機器まで分類されており、クラスが上がるほど販売に必要な許可も、営業に求められる知識も重くなります。体温計を扱う会社と、人工関節やペースメーカーを扱う会社では、同じ営業職でも現場での立ち位置がまるで違います。前者は物流に近く、後者は手術室に入って術者と会話することが仕事になります。求人票の「取扱製品」欄は、給与欄より先に読むべき情報です。
未経験の募集が出やすいのは、どのポジションか
未経験歓迎の枠は、ざっくり5つの入口に分かれます。
1つ目は法人ルート営業です。 求人数として最も多く、未経験歓迎の表記が出やすいのもここです。既存の取引先である病院やクリニックを定期的に回り、消耗品の補充、新製品の案内、トラブルの一次受けをします。新規開拓が中心の募集もありますが、未経験歓迎と書かれている枠は既存顧客中心であることがほとんどです。実際の求人には次のような条件が並びます。
アポプラスステーション株式会社 | 未経験入社率7割/土日祝休み/MR認定試験合格率90%以上キープ 出典: tenshoku.mynavi.jp
未経験入社率が公表されている会社は、研修の型ができていると考えてよいです。逆に「未経験歓迎」とだけ書いて入社実績を出していない会社は、実際には経験者が採用されていて、未経験は書類で落ちている可能性があります。
2つ目はフィールドサービスエンジニア(FSE)です。 納入した機器の据付、定期点検、故障対応を担当します。理系出身や電子回路の知識があると歓迎されますが、家電量販店の修理受付、自動車整備士、ビルメンテナンス、自衛隊の技術職などからの転職が実際に多い職種です。求人票には「整備士歓迎」「電子回路の知見でOK」といった表現が出てきます。医療機器の知識そのものは入社後に覚える前提で設計されている募集が多い領域です。
3つ目はカスタマーサポートと技術サポートです。 電子カルテや検査システムの操作方法を電話やリモートで案内します。医療機関の事務スタッフや看護師からの問い合わせを受けるため、医療現場の業務フローを理解している人が有利ですが、コールセンター経験からの転職も成立します。在宅勤務やテレワークの募集が出るのは、この職種と次の営業事務が中心です。
4つ目は営業事務・営業アシスタントです。 見積書の作成、受発注の入力、納期調整、貸出機器の管理などを担当します。Excelの実務経験が条件に入ることが多く、事務職からの転職先として現実的な選択肢です。医療機器特有の作業として、機器のロット番号やシリアル番号を追跡できる状態で管理する業務が入ってきます。不具合が起きたときにどの医療機関のどの患者に使われた製品かを遡れなければならないので、入力ミスの重みが一般的な受発注業務とは違います。
5つ目は臨床開発・試験関連のポジションです。 治験や臨床評価を支える業務で、微生物試験や品質試験の募集が未経験枠で出ることがあります。ここは研究職ではなく手順書どおりに検査を回す仕事なので、実験経験のある理系卒であれば新卒扱いに近い形で入れる場合があります。
この5つのうち、どれを選ぶかで生活のリズムが決まります。営業とFSEは外に出る仕事、サポートと営業事務は基本的に社内、試験関連は決まった場所で決まった手順を繰り返す仕事です。年収の相場も、営業とFSEが高く、営業事務が低い傾向にあります。年収だけで選ぶと、外に出続ける仕事を選ぶことになるという構造は理解しておいたほうがよいです。
その職場の1日は、どう動いているのか
求人票では分からない部分です。ここが実は最も大きな判断材料になります。
法人ルート営業の1日は、直行直帰を前提に組まれていることが多いです。朝は自宅から社用車で最初の病院に向かい、8時30分から9時の間に着きます。なぜこの時間かというと、医師が外来を始める前、看護師が申し送りを終えた直後の、院内で唯一人を捕まえられる時間帯だからです。ここを外すと、その日はその病院で誰にも会えずに終わります。午前中に2施設から3施設、昼は車内か病院の食堂、午後に2施設から3施設を回り、夕方に営業所に戻るか自宅で日報を書いて終わります。
この仕事で未経験者が最初につまずくのは、商談ではなく待ち時間です。アポイントを取っても、担当医が急な処置で出られないことが普通に起きます。廊下で1時間待って、5分だけ話して次に移動するという日があります。私が取材で同行させてもらったとき、営業の方が「待ち時間に何をするかで成績が決まる」と話していたのが印象に残っています。待っている間に他の診療科の看護師に声をかけて情報を拾えるかどうかで、次の提案の質が変わるという意味でした。
手術に立ち会う製品を扱う場合は、1日の構造がさらに変わります。整形外科のインプラントや循環器のカテーテルなどは、営業が手術室に入って器械の準備を支援します。手術の開始時刻に合わせて動くので、朝7時台に病院入りする日もあれば、手術が長引いて夜まで残る日もあります。求人票に「病院担当」「直行直帰OK」と書かれていて年収レンジが高い募集は、この立ち会い業務が含まれている可能性が高いです。
フィールドサービスエンジニアの1日は、点検の予定と突発対応の混在で構成されます。午前は前日に受けた故障の対応、午後は定期点検というのが基本形ですが、装置が止まると診療が止まる機種を扱っている場合は、予定がその日のうちに何度も組み替わります。CTやMRIのように止まると外来が回らない装置では、オンコール当番が回ってくる会社もあります。求人票の「オンコールあり」「当番制」という4文字は、月に何回、どの時間帯かを面接で必ず確認すべき項目です。
カスタマーサポートの1日は、受電と記録が交互に続きます。電子カルテのサポートであれば、診療時間中の問い合わせが集中するため、朝の受付開始直後と午後の外来ピーク時に電話が鳴り続けます。逆に昼休みは静かになります。1件あたりの対応時間は5分から30分程度で、対応内容をすべてシステムに記録します。在宅勤務が成立するのはこの職種の構造によるもので、電話とシステムがあれば場所を問わないからです。
同じ「営業」でも、内資・外資・販売店で任される範囲が変わる
ここが、この記事で一番伝えたいところです。求人票のタイトルだけでは絶対に見分けがつきません。
内資系メーカーの営業は、担当エリアが地域単位で区切られ、その地域の病院すべてを面で見ます。製品ラインが幅広いため、1つの病院で複数の診療科を担当することになります。社内の稟議や販売店との関係調整に時間を使う割合が高く、動き方としては調整型です。転勤がある会社が多いのも内資の特徴です。
外資系メーカーの営業は、製品ラインが絞られている代わりに、担当エリアが広くなります。整形外科の人工関節だけ、心臓カテーテルだけ、といった形で製品が特化しているため、担当する診療科の知識は深く求められます。売上目標の管理が四半期単位で厳しく、インセンティブの比率が高い。求人票に「年収1000万円以上可」と書かれている募集の多くはこちらで、固定給とインセンティブの比率を確認しないと、想定していた金額と手取りが大きくずれます。
販売店(ディーラー)の営業は、1日に回る施設の数が最も多くなります。複数メーカーの製品を扱うため、製品知識は広く浅くなりがちですが、逆に医療機関からは「何でも相談できる相手」として扱われます。納品、在庫確認、修理の取次ぎといった実務が仕事の中心で、いわゆる提案営業の比率は低めです。未経験で医療業界に入る入口としては最も現実的で、ここで数年経験を積んでからメーカーに転職するルートは実際によくあるパターンです。
任される範囲の違いは、数年後のキャリアにも効いてきます。ディーラーで培われるのは「地域の医療機関との関係」で、メーカーで培われるのは「特定製品領域の専門性」です。転職市場で評価されやすいのは後者ですが、その分だけ製品がなくなったときの潰しが効きません。どちらが正しいという話ではなく、自分が5年後にどちらの資産を持っていたいかで選ぶ話です。正直なところ、未経験で最初からこれを判断しろというのは無理があるので、面接で「この会社の営業が3年目に何をしているか」を具体的に聞くのが最も確実です。
未経験で入ってから、慣れるまでに何が起きるか
多くの会社が入社後の研修期間を1か月から3か月で設定しています。求人票に「充実研修3か月」と書かれている場合、その内訳はおおむね次の通りです。
最初の数週間は座学です。薬機法の基礎、自社製品の構造と適応、競合製品との違い、医療安全と院内感染対策の基礎を叩き込まれます。ここで覚える量が想像以上に多く、未経験者が最初に脱落しやすいポイントです。解剖学の用語が前提知識なしに飛んでくるので、心臓の部位名や骨の名称を自習で補う必要が出てきます。
次が同行期間です。先輩営業やサービスエンジニアについて回り、病院内での振る舞いを覚えます。ここで学ぶのは商品知識ではなく、作法です。どの扉から入るか、白衣を着るのはどこからか、処置中の部屋の前で待つときの立ち位置、名刺を出してよい相手と出してはいけない場面。マニュアルに書かれていない部分が大半で、これを短期間で吸収できるかが定着率を分けます。
その後、担当施設を少しずつ引き継いでいきます。最初は消耗品の補充だけ、次に既存製品の更新提案、といった順番です。一人で新規案件を任されるようになるまで、早くて半年、通常は1年程度かかります。
この期間に効いてくるのが、医療とは無関係に見えるビジネススキルです。医療機関に出す書類は形式が厳密で、見積書、納品書、貸出申請書、報告書のどれも書式の不備が差し戻しの原因になります。文書の型を先に身につけておくと立ち上がりが速くなるので、事務職からの転職であればビジネス文書検定のような文書作成の基礎を体系的に確認できる資格の出題範囲に目を通しておくと、社内の書類仕事でつまずく回数が減ります。
一方、フィールドサービスエンジニアやシステムサポートの募集を狙うなら、ネットワークの基礎知識が効きます。医療機器は院内ネットワークに接続されているものが増えており、「装置が動かない」という問い合わせの原因が機器ではなくネットワーク側であるケースが日常的に起きます。IPアドレスやサブネット、スイッチの基本動作を理解しているだけで一次切り分けの精度が変わるため、ネットワークの入口としてCCNA(シスコ技術者認定)の学習範囲を押さえておくと、未経験からの応募でも技術的な会話が成立します。
求人票のどこを見れば、実態が分かるのか
読む順番があります。給与欄は最後です。
1つ目、取扱製品。 前述のとおり、ここで働き方の骨格が決まります。消耗品中心なのか、大型装置なのか、手術で使う機器なのか。「医療機器」とだけ書いて製品名を出していない求人は、ディーラーである可能性が高いと考えてよいです。
2つ目、担当エリアと訪問件数。 「担当エリア:東京23区」と「担当エリア:関東甲信越」では、宿泊出張の有無が変わります。訪問件数が書かれている求人は珍しいですが、面接で「1日に何件回りますか」と聞けば実態が出ます。1日8件以上ならディーラー型、4件前後ならメーカー型の動き方です。
3つ目、既存か新規か。 「既存顧客中心」「新規開拓なし」「ルート営業」という表記は、未経験にとって重要な情報です。逆に「反響営業」と書かれている場合は、問い合わせに対応する形なので飛び込みはありません。「テレアポなし」も同様の意味です。
4つ目、直行直帰と社用車。 直行直帰が可能で社用車が1人1台貸与されている会社は、営業の裁量が大きい設計になっています。逆に毎朝営業所に出社して朝礼がある会社は、管理が細かい代わりに新人へのフォローが手厚い傾向があります。どちらが良いかは、自走できるタイプかどうかで変わります。
5つ目、年間休日と残業時間。 医療機器業界は年間休日120日以上、土日祝休みの求人が多い業界です。ただし、手術立ち会いやオンコールがある職種は、休日に呼び出しが発生します。年間休日125日と書かれていても、実質的に待機している日が月に数日あるなら、その分を割り引いて考える必要があります。
6つ目、給与の内訳。 「年収500万円可」「年収1000万円以上可」という表記は、固定給とインセンティブの合計です。固定部分がいくらかを必ず確認します。未経験入社の1年目はインセンティブがほぼ発生しないので、1年目の実額は固定給と賞与だけで計算するのが現実的です。
求人検索の段階では、条件を組み合わせて絞り込むのが効率的です。求人サイト側も、職種名だけでなく条件を足した検索を想定した作りになっています。
検索のヒント:「営業」「アパレル」「カフェ バイト」といった職種・業種・働き方のほか「営業 未経験」のような条件でも検索できます。 出典: 求人ボックス
「医療機器 未経験 既存」「医療機器 未経験 在宅」のように、職種+未経験+働き方の3語で検索すると、求人の性格が揃った状態で一覧できます。1語だけで検索して上から順に見るより、圧倒的に効率が良いです。
年収の相場と、在宅がどこまで効くか
年収レンジは職種で大きく分かれます。求人票ベースで見ると、未経験の法人ルート営業は月給25万円から30万円前後、年収では350万円から450万円のスタートが中心帯です。ここに賞与が年2回、実績で4か月前後という会社が目立ちます。経験を積んで担当領域が広がると600万円台に乗り、外資系で製品特化の営業になると1000万円台の求人も出てきます。医療機器営業の月給41万円台という募集が実際に出るのは、この構造によるものです。
フィールドサービスエンジニアは営業よりやや低い水準から始まり、資格や担当機種が増えるにつれて上がります。カスタマーサポートは年収300万円台、営業事務や営業アシスタントは時給1,700円から1,900円程度の派遣募集が多く、正社員でも年収300万円台からのスタートが一般的です。
在宅勤務については、業界全体としては限定的です。機器を扱う以上、現物のある場所に人が行く必要があるからです。在宅・フルフレックスの募集が出るのは、プロダクトマーケティング、データ入力中心の営業事務、電話とリモート接続で完結するカスタマーサポート、そして社内向けのITエンジニアです。営業職で「在宅OK」と書かれている場合、それは直行直帰で自宅を拠点にするという意味であって、家から出ないという意味ではありません。ここは誤解が多いので、面接で「在宅勤務とは具体的にどの業務ですか」と確認しておくべきです。
なお、社内の情報システムやソフトウェア開発に関わるポジションは、医療機器メーカーであっても他業界と給与水準が連動します。装置に組み込むソフトウェアの開発、電子カルテとの連携、社内システムの運用などが該当します。この領域の相場感はソフトウェア作成者の年収・単価相場で職種全体の水準を確認できるので、医療機器メーカーの技術系求人が業界平均に対して高いのか低いのかを判断する物差しになります。同じように、学術やマーケティングで製品資料や症例報告をまとめる仕事に興味があるなら、著述家,記者,編集者の年収・単価相場が文章を書く仕事全体の水準を示しているので、社内での位置づけを測る参考になります。
20年この市場を見てきて思うこと
運営者としてフリーランスと在宅ワークの市場を20年見てきた立場から言うと、医療機器業界は「一度入ると長く続く人が多い業界」です。求人票に平均勤続年数15年以上、勤続19年といった数字が出てくる会社が並ぶのは、他の営業職ではあまり見ない光景です。
理由は、この仕事が「関係で回っている」からだと見ています。医療機関との取引は、製品のスペックだけで決まりません。夜中に装置が止まったときに電話が繋がるか、急な手術に間に合わせて器械を持ってこられるか、そういう積み重ねで指名が決まります。だから担当者が変わることを医療機関側が嫌い、会社も担当を動かさない。結果として長く同じ場所にいる人が増えます。
長く続いている人に共通しているのは、単発の受注を追うのではなく「この人に頼むと楽だ」という状態を作ることに時間を使っている点です。これは医療機器に限らず、独立して仕事を受けている人にも共通します。中間のマージンが乗らない直接の取引では、同じ予算でも依頼する側はより多く頼めて、受ける側の手取りは厚くなります。その構造が成立するのは、相手が「この人なら安心して任せられる」と判断したときだけです。金額の交渉より先に、その判断をもらえる関係を作れるかどうかで、数年後の状況が変わります。医療機器メーカーの営業として身につく力の中核は、製品知識ではなくこの部分です。
その意味で、未経験からこの業界に入るときに問われているのは、医療の知識でも理系の学歴でもありません。約束した時間に行けるか、分からないことを分からないと言えるか、記録を残せるか、この3つです。研修で教えられるのは製品の話だけで、この3つは選考の段階で見られています。
なお、業界を問わず、これから働き方を選ぶうえで知っておくと視野が広がるのが、企業の中で完結しない働き方の広がりです。医療機器メーカーでも、マーケティング支援やAIを使った業務改善を外部に委託する動きが出ています。どういう業務が外に出されているかを知りたければ、AIコンサル・業務活用支援のお仕事に業務活用の支援がどういう形で発注されているかがまとまっています。社内のIT部門やデータ関連の求人に興味がある場合は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事が隣接領域の仕事の広がりを示しています。装置に組み込むソフトウェアや院内システムの開発に興味があるなら、アプリケーション開発のお仕事で開発案件がどういう単位で動いているかを見ておくと、社内開発と受託開発のどちらが自分に合うかの判断材料になります。
入社後に本社や他拠点とオンラインで打ち合わせをする機会も増えています。外資系であれば本国とのミーティングが早朝や深夜に入ることもあります。ツールの使い分けを事前に把握しておくと初日から戸惑わずに済むので、Zoom・Teams・Google Meetを比較|フリーランスの打ち合わせに最適なのは?【2026年版】で各ツールの得意不得意を確認しておくと、入社後の些細なストレスを1つ減らせます。
未経験の応募で最後に効くのは、業界研究の深さではなく、自分がどのポジションで働きたいかを言語化できているかです。「医療に貢献したい」だけでは、営業もサービスもサポートも全部に当てはまってしまいます。この記事で挙げた5つの入口のうち、どれの1日が自分に合っているか。そこを決めてから求人票を読み直すと、同じ一覧がまったく違って見えるはずです。
よくある質問
Q. 医療機器メーカーに未経験で入る場合、理系の学歴は必要ですか?
営業職とカスタマーサポート、営業事務は文系出身者が多数を占めており、学歴要件を設けていない募集がほとんどです。理系が有利になるのはフィールドサービスエンジニアと試験・品質系のポジションで、それも電子回路や実験の基礎があれば学部は問われないことが多いです。求人票に「学歴不問」と明記されている募集も実際に出ています。
Q. 未経験の場合、1年目の年収はどのくらいを見込めばよいですか?
法人ルート営業で年収350万円から450万円が中心帯です。求人票の「年収1000万円以上可」はインセンティブを含んだ上限値なので、1年目の実額は固定給と賞与だけで計算してください。賞与は年2回、実績4か月前後の会社が目立ちます。営業事務やサポート職は年収300万円台からのスタートが一般的です。
Q. 医療機器メーカーで在宅勤務はできますか?
職種によります。プロダクトマーケティング、データ入力中心の営業事務、リモート接続で完結するカスタマーサポート、社内向けITエンジニアでは在宅やフルフレックスの募集が出ています。営業職の「在宅OK」は直行直帰で自宅を拠点にするという意味であることが多く、訪問自体はなくなりません。面接で具体的にどの業務が在宅かを確認してください。
Q. メーカーと販売店(ディーラー)は、どちらから入るべきですか?
未経験の入口としては販売店のほうが現実的で、1日に回る施設が多く医療現場の動き方を早く覚えられます。メーカーは特定製品の専門性が身につく代わりに担当エリアが広く、求められる知識が深くなります。販売店で数年経験を積んでからメーカーに移るルートは実際によくあるパターンなので、最初の1社で決めきる必要はありません。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
朝比奈 蒼@SOHO編集部
ITメディア編集者
IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。
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