GoogleドライブをMacで使うときの同期アプリとブラウザ版の選び方


この記事のポイント
- ✓GoogleドライブをMacで使う方法を
- ✓公式ヘルプの記載をもとに整理します
- ✓パソコン版ドライブのストリーミングとミラーリングの違い
GoogleドライブをMacで使おうとすると、最初に迷うのが「パソコン版ドライブ(同期アプリ)を入れるべきか、ブラウザで開くだけで足りるのか」という点です。結論から言うと、Finderからファイルを直接開きたい人やオフラインで作業する人は同期アプリ、GoogleドキュメントやスプレッドシートをWeb上で編集するのが中心の人はブラウザ版で十分です。どちらか一方に決める必要はなく、仕事の中身に合わせて組み合わせるのが現実的です。
この記事では、Googleの公式ヘルプに書かれている内容をもとに、Macでの使い方を順番に整理します。同期アプリの「ストリーミング」と「ミラーリング」の違い、Macに入れる手順と最初の設定、macOSの仕組み(File Provider)に合わせて変わった動き、Macの空き容量とGoogleの保存容量の関係、ブラウザ版だけで足りる人の見分け方までを扱います。
MacでGoogleドライブを使う方法は大きく2つ
MacでGoogleドライブを使う方法は、大きく分けて2つあります。1つは、Googleが配布している「パソコン版ドライブ」という同期アプリをMacに入れる方法です。もう1つは、SafariやChromeなどのブラウザで drive.google.com を開いて使う方法です。
パソコン版ドライブは、以前は「バックアップと同期」と「ドライブファイルストリーム」という2つのアプリに分かれていました。現在はパソコン版ドライブに一本化されていて、Googleのダウンロードページから入手できます。公式のダウンロードページには、次のように書かれています。
パソコンからドライブを最大限に活用できます。ドライブのすべてのファイルが自動的に最新版になり、保護されます。Windows と macOS でご利用いただけます。 出典: google.com
同期アプリを入れると、MacのFinderにGoogleドライブが表示され、ほかのフォルダと同じ感覚でファイルを開いたり保存したりできます。Wordの原稿やPDF、画像、動画などを、Mac側のアプリでそのまま編集し、保存した内容がGoogleドライブにも反映される形です。
一方のブラウザ版は、何もインストールせずに使えるのが利点です。Googleドキュメント、スプレッドシート、スライドはもともとブラウザで動くサービスなので、同期アプリを入れていても、これらのファイルをダブルクリックするとブラウザで開きます。公式ヘルプにも、Googleドキュメント、スプレッドシート、スライドのファイルはウェブブラウザで開き、その他のファイルは既定のデスクトップアプリケーションで開くと書かれています。
つまり、両者の違いは「Google形式のファイルを扱うかどうか」ではなく、「Mac側のアプリで開くファイルが多いかどうか」と「オフラインで作業する場面があるかどうか」にあります。在宅で翻訳や執筆、デザインの仕事をしている人の場合、取引先から届くWordやExcel、InDesignのデータ、写真素材などをMacのアプリで開く場面が多く、同期アプリがあると手間が大きく減ります。逆に、社内の資料をスプレッドシートで共有し、コメントでやり取りするだけの働き方なら、ブラウザ版だけで困ることはあまりありません。
同期アプリの「ストリーミング」と「ミラーリング」の違い
パソコン版ドライブを入れると、マイドライブの同期方法として「ストリーミング」と「ミラーリング」のどちらかを選びます。この選択が、Macの空き容量やオフラインでの使い勝手を大きく左右します。
ストリーミングは、ファイルの実体を主にクラウドに保存しておき、開いたときにだけMacへ読み込む方式です。公式ヘルプでは、信頼性の高いインターネット接続があれば、ほとんどのユーザーはストリーミングを選ぶと説明されています。Finderには全部のファイルが表示されますが、Macの容量はほとんど使いません。ただし、開いていないファイルは手元にないので、ネットにつながっていないと開けません。必要なファイルやフォルダだけを「オフラインで使用可能」にしておけば、そのファイルは手元に保存されます。
ミラーリングは、マイドライブのファイルの完全なコピーをMacにも保存する方式です。いつでもオフラインで開けて、パソコン版ドライブが起動していなくても手元のファイルを使えます。その代わり、マイドライブに保存している量と同じだけ、Macの容量を使います。
公式ヘルプの比較表をもとに、違いを整理すると次のとおりです。
| 項目 | ストリーミング | ミラーリング |
|---|---|---|
| ファイルの保存先 | 主にクラウド。開いたファイルと、オフライン指定したファイルだけMacにも保存 | クラウドとMacの両方 |
| Macの容量 | ほとんど使わない | マイドライブと同じ量を使う |
| オフライン | オフライン指定したファイルだけ開ける | すべて開ける |
| 対象 | マイドライブ、共有ドライブ、他のパソコン、USBデバイスのバックアップ | マイドライブ、Mac上のフォルダ |
| 向いている使い方 | 容量の少ないMac、ネット環境が安定している人 | 動画編集や大量の書き込みをする人、移動中も作業する人 |
注意したいのは、共有ドライブはストリーミングでしか扱えない点です。会社やチームの共有ドライブを使っている場合、マイドライブをミラーリングにしても、共有ドライブはストリーミングのままになります。また、Macのデスクトップや書類フォルダなど、Mac上の別のフォルダをGoogleドライブにバックアップする場合は、ミラーリングだけが選べます。
選び方の目安としては、MacのストレージがGoogleドライブに保存している量より小さい場合はストリーミングを選ぶのが無難です。たとえば、256GBのMacで、Googleドライブに200GBのデータがある場合、ミラーリングにすると空き容量がほとんど残りません。反対に、動画の編集や高解像度の写真の編集など、大きなファイルを頻繁に読み書きする仕事では、公式ヘルプもミラーリングのほうが速く扱えると説明しています。
Macに入れる手順と最初の設定
パソコン版ドライブをMacに入れる手順は、公式ヘルプでは次のように案内されています。始める前に、Macが対応している版かどうかを確かめておきます。2026年10月時点の公式のシステム要件では、MacはmacOS Ventura 13.0以降と書かれています。それより古いmacOSでは、ブラウザ版を使うことになります。
インストールの流れ
- Googleのダウンロードページから、Mac版のパソコン版ドライブをダウンロードします
- ダウンロードした「GoogleDrive.dmg」を開きます
- 画面の指示に沿ってインストールします
- パソコン版ドライブを開き、「開始」から「ログイン」を押して、使うGoogleアカウントでログインします
インストールが終わると、画面右上のメニューバーにパソコン版ドライブのアイコンが表示されます。Dockに入れておきたい場合は、アプリケーションフォルダからGoogleドライブのアプリをDockへドラッグします。
macOSの許可を出す
Macでは、アプリがフォルダや写真にアクセスするたびに、macOSの許可が必要になります。デスクトップ、書類、ダウンロードなどのフォルダや、外付けのディスク、写真ライブラリを同期する場合、最初に許可を求める画面が表示されます。ここで許可しなかった場合でも、あとから設定できます。公式ヘルプでは、Appleメニューの「システム設定」から「プライバシーとセキュリティ」を開き、「ファイルとフォルダ」または「写真」で権限を切り替える手順が案内されています。変更を反映させるには、パソコン版ドライブを再起動する必要がある場合があります。
Finderで「有効にする」を押す
macOS 12.1以降でストリーミングを使う場合、パソコン版ドライブはmacOSの「File Provider」という仕組みを使います。File Providerとは、iCloud Driveと同じように、クラウドのファイルをFinderに組み込んで表示するためのmacOSの仕組みのことです。この仕組みを使うには、明示的な承認が必要です。Finderの左側にある「場所」の「Google ドライブ」をクリックし、右上の「有効にする」を押します。これを押さないと、ストリーミングでファイルを開けません。インストールしたのにFinderに中身が表示されないという相談の多くは、この手順が抜けているのが原因です。
同期方法を選ぶ
最後に、マイドライブをストリーミングにするかミラーリングにするかを選びます。パソコン版ドライブの設定を開き、左側の「ドライブ内のフォルダ」から「マイドライブの同期オプション」で選択します。あとから切り替えることもできますが、ミラーリングからストリーミングへ切り替えるときは、手元のファイルとクラウドの同期が完了していることを確かめてから行うよう、公式ヘルプで注意されています。
File Providerで変わった動きと注意点
macOSのFile Providerを使うようになって、以前のパソコン版ドライブと動きが変わった点がいくつかあります。以前の使い方に慣れている人ほど戸惑いやすいので、公式ヘルプの比較から重要な点を整理します。
ファイルの場所が変わった
File Providerを使う場合、Googleドライブのファイルは、Finderのサイドバーの「場所」に表示されます。実際の保存場所は「~/Library/CloudStorage」の下で、この場所は変更できません。以前の方式では「/Volumes/GoogleDrive」に表示され、場所を変えられました。古い手順の解説記事を見ながら設定すると、ここで食い違いが出ます。
ドラッグすると「移動」になる
最も注意したいのが、ドラッグ&ドロップの動きです。File Providerを使う場合、Googleドライブのフォルダとほかのフォルダの間でファイルをドラッグすると、コピーではなく移動になります。公式ヘルプには、フォルダから出されたクラウドのファイルはゴミ箱に移動されると書かれています。つまり、Googleドライブのファイルをデスクトップにドラッグすると、Googleドライブからは消えて、共有している相手からも見えなくなるおそれがあります。コピーしたいときは、Optionキーを押しながらドラッグします。
Spotlightで全部は見つからない
MacのSpotlight検索では、ダウンロード済みのファイルなど一部しか検索の対象になりません。Googleドライブの全ファイルから探したい場合は、パソコン版ドライブの検索機能か、ブラウザ版の検索を使います。パソコン版ドライブの検索は、初期設定ではCommandキーとアクセント記号(`)とgキーの組み合わせで呼び出せます。
プレビューはダウンロード済みのファイルだけ
Finderでスペースキーを押して中身を確かめるQuickLookのプレビューは、雲のアイコンが付いていない、ダウンロード済みのファイルに限られます。また、同期を一時停止している間は、ファイルをダウンロードできません。一方で、パソコン版ドライブが起動していなくても、ダウンロード済みのファイルや手元で作ったファイルにはアクセスできるようになりました。
翻訳や校正の仕事では、取引先から届いた原稿を共有フォルダから自分の作業フォルダへ移す場面がよくあります。ドラッグが移動になる仕様を知らずに作業すると、相手の共有フォルダから原稿が消えたように見えて、問い合わせが来ることがあります。共有フォルダから取り出すときは、Optionキーを押しながらドラッグするか、Finderで「複製」してから移す習慣をつけておくと、この種の行き違いを防げます。
Macの空き容量とGoogleの保存容量は別物
パソコン版ドライブを使い始めると、「空き容量」の表示が2種類あって混乱しやすくなります。公式ヘルプでも、パソコンの容量とGoogleの保存容量は異なると、わざわざ注意書きがあります。
Googleの保存容量とは、Googleアカウントに付いているクラウドの容量のことです。公式ヘルプによると、Googleアカウントには最大15GBのクラウドストレージが無料で付いていて、この容量をGoogleドライブ、Gmail、Googleフォトで分け合います。足りなくなった場合は、Google Oneで100GB以上のプランを購入できます。料金はプランと国によって変わるので、購入前にGoogle Oneの公式ページで確かめてください。会社や学校のアカウントの場合、自分で容量を追加購入することはできず、管理者に相談することになります。
一方のMacの容量は、Macのストレージ(SSD)の空きのことです。パソコン版ドライブのアプリに表示される容量の表示は、Googleアカウントの保存容量ではなく、Macの空き容量を示しています。
この2つの関係は、同期方法で変わります。
- ストリーミングの場合、Macの容量はほとんど使いません。自分が持ち主のファイルはGoogleの保存容量を使います
- ミラーリングの場合、Macにも完全なコピーが保存されるので、Macの容量を使います。Googleの保存容量の上限は変わりません
- 他の人から共有されたファイルは、同期するとMacの容量を使いますが、Googleの保存容量は使いません
よくある誤解は、「ミラーリングにすればGoogleの容量を節約できる」というものです。ミラーリングでもクラウドにはファイルが保存されるので、Googleの保存容量の使用量は変わりません。Googleの容量を節約したいなら、不要なファイルの削除や、ゴミ箱を空にする作業が必要です。反対に、Macの容量を節約したいなら、ストリーミングを選び、オフライン指定を必要なフォルダだけに絞るのが効果的です。
なお、パソコン版ドライブが作る仮想ドライブはFAT形式のファイルシステムとして開かれ、公式のシステム要件ではFAT32の場合のファイルの上限サイズは4GBと説明されています。また、SMBやNFSといったネットワーク上の共有ディスク(NAS)はキャッシュの保存先として使えません。大きな動画ファイルを扱う人や、NASと組み合わせて使いたい人は、事前に公式のシステム要件を確かめておくと安心です。
ブラウザ版だけで足りる人、同期アプリが要る人
ここまで同期アプリの仕組みを説明してきましたが、すべての人に同期アプリが必要なわけではありません。仕事の中身によっては、ブラウザ版だけのほうが身軽です。
ブラウザ版だけで足りる人
ブラウザ版だけで足りるのは、扱うファイルのほとんどがGoogleドキュメント、スプレッドシート、スライドといったGoogle形式のファイルの人です。これらはもともとブラウザで編集するものなので、同期アプリを入れても結局はブラウザで開きます。資料の確認やコメントのやり取りが中心の人、ファイルの受け渡しが月に数回程度の人も、ブラウザ版で困ることは少ないはずです。会社から支給されたMacで、管理者がアプリのインストールを制限している場合も、ブラウザ版を使うことになります。公式ヘルプでも、仕事用や学校用のアカウントでは、パソコン版ドライブを使えない場合や組織でインストールしてもらう必要がある場合があると案内されています。
ブラウザ版の利点は、Macの容量を使わないこと、macOSの版に左右されにくいこと、同期のトラブルが起きないことです。ブラウザ版のGoogleドライブを快適に使うには、ブラウザを最新版かその1つ前の版にしておくよう公式ヘルプで案内されています。
同期アプリがあると楽になる人
同期アプリがあると楽になるのは、WordやExcel、Adobeのアプリなど、Mac側のアプリでファイルを開いて編集する機会が多い人です。ブラウザ版だと、ファイルをダウンロードし、編集し、アップロードし直すという往復が毎回発生します。同期アプリなら、Finderから直接開いて保存するだけで、Googleドライブにも反映されます。
ほかにも、移動中の電車や新幹線など、ネットが不安定な場所で作業する人、Macのデスクトップや書類フォルダを自動でバックアップしたい人、写真をGoogleフォトにまとめてバックアップしたい人には、同期アプリが向いています。公式ヘルプでは、Microsoft Officeと組み合わせると、Officeのファイルを他のユーザーとリアルタイムで共同編集したり、Outlookでファイルを送信・保存したりできると説明されています。
迷ったときの決め方
迷ったときは、「この1週間で、Googleドライブのファイルをダウンロードして編集し、またアップロードした回数」を数えてみるのが分かりやすい方法です。数回以上あるなら同期アプリを入れる価値があります。ほとんどないなら、ブラウザ版のままで問題ありません。同期アプリを入れる場合も、まずはストリーミングで始め、必要なフォルダだけをオフライン指定にすると、Macの容量を圧迫せずに済みます。
仕事用と個人用のアカウントを分けて使う
フリーランスや副業で仕事をしている人の多くは、個人のGoogleアカウントと、取引先から発行された仕事用のアカウントを両方使っています。複数の取引先と仕事をしていれば、アカウントが3つ、4つと増えることも珍しくありません。Macでこれを整理する方法を、同期アプリとブラウザ版に分けて説明します。
同期アプリで複数のアカウントを使う
公式ヘルプによると、パソコン版ドライブでは一度に最大4個のアカウントを使えます。追加するには、メニューバーのパソコン版ドライブのアイコンを押し、右上のプロフィール写真から「アカウントを追加」を選んで、ブラウザでログインします。追加したらパソコン版ドライブを再起動します。アカウントごとにFinderの「場所」に別々に表示されるので、取引先ごとのファイルを混ぜずに扱えます。
注意したいのは、アカウントの接続を解除したときの動きです。公式ヘルプには、ストリーミングのアカウントの接続を解除すると、オフラインのファイルはすべて削除されると書かれています。取引先との契約が終わってアカウントを外すときは、手元に残す必要のあるファイルを先に確認し、必要なものは取引先の了承を得て保存しておきます。
ブラウザ版で複数のアカウントを使う
ブラウザ版では、1つのブラウザで複数のGoogleアカウントにログインし、画面右上のプロフィール写真から切り替えて使えます。ただし、この方法だと、URLにアカウントの番号が入り、別のアカウントで開いたつもりのファイルが違うアカウントで開かれる、といった取り違えが起きやすくなります。共有リンクを開いたら「アクセス権が必要です」と表示されたという経験がある人も多いはずです。
取り違えを減らすには、ブラウザのプロフィール機能を使うのが確実です。ChromeやEdgeでは、プロフィールごとにログイン状態や閲覧履歴が分かれるので、「取引先A用」「個人用」とプロフィールを分ければ、アカウントを切り替える操作そのものが不要になります。Safariでも、macOS Sonoma以降はプロファイル機能でログイン状態を分けられます。
翻訳の仕事では、取引先ごとに用語集や対訳表をスプレッドシートで共有されることがよくあります。アカウントを取り違えて別の取引先の用語集を開くと、似た製品名を誤って訳文に使ってしまう危険があります。言葉の選び方にこだわる仕事ほど、アカウントの分け方は「操作の手間」ではなく「品質の問題」になります。
用途別の組み合わせ方
ここまでの内容を、働き方ごとの組み合わせとして整理します。自分に近いものを選び、合わない部分だけ調整すると、迷わずに設定できます。
| 働き方 | おすすめの組み合わせ | 同期方法 |
|---|---|---|
| Google形式のファイルが中心で、在宅で作業 | ブラウザ版のみ | なし |
| WordやPDFの原稿を受け取って編集する翻訳・ライター | 同期アプリ+ブラウザ版 | ストリーミング(作業中の案件フォルダだけオフライン指定) |
| 動画編集や写真の現像をする | 同期アプリ | ミラーリング(Macの容量に余裕がある場合) |
| 外出先や移動中にも作業する | 同期アプリ | ミラーリング、またはストリーミング+オフライン指定 |
| 取引先ごとにアカウントが分かれている | 同期アプリ(4個まで)+ブラウザのプロフィール | ストリーミング |
| 会社支給のMacで、アプリを入れられない | ブラウザ版のみ | なし |
組み合わせるときの注意
同期アプリとブラウザ版を併用する場合、どちらで操作してもクラウドの内容は同じです。ブラウザでファイルを削除すれば、Finderからも消えます。逆も同じです。片方で削除したファイルは、Googleドライブのゴミ箱に一定期間残るので、間違えた場合はゴミ箱から復元できます。
また、Macのデスクトップや書類フォルダをGoogleドライブにバックアップする設定は、iCloud Driveの「デスクトップと書類フォルダ」の同期と重ねないようにします。両方のサービスが同じフォルダを同期しようとすると、どちらのファイルが新しいのか分からなくなり、同じファイルが重複して作られることがあります。どちらか一方に決めておくのが安全です。
共有フォルダの扱い
他の人から共有されたフォルダは、そのままではマイドライブに表示されません。ブラウザ版の「共有アイテム」から開くか、ショートカットをマイドライブに追加すると、同期アプリからも見えるようになります。共有されたファイルは自分のGoogleの容量を使いませんが、オフライン指定にするとMacの容量は使います。案件が終わったら、ショートカットを外してオフライン指定も解除しておくと、手元の容量を圧迫しません。
同期でつまずきやすい場面と対処
パソコン版ドライブで起きやすいトラブルと、その対処を整理しておきます。どれも公式ヘルプに書かれている仕様を知っていれば、慌てずに済むものです。
Finderにファイルが表示されない
インストールしたのにFinderに何も表示されない場合、まずFinderの「場所」で「Google ドライブ」を選び、右上に「有効にする」が表示されていないかを確認します。File Providerを使う場合、ここを押さないとストリーミングできません。また、Googleドライブやマイドライブのフォルダが空の場合、共有ドライブやその他のパソコンの表示は出ないと公式ヘルプに書かれています。
パソコン版ドライブが起動しない
File Providerの初期化でエラーが出ると、パソコン版ドライブが起動しないことがあります。公式ヘルプでは、これはmacOSのエラーであり、macOSを最新の版に更新し、Macを再起動するよう案内されています。
デスクトップやダウンロードのフォルダが同期されない
macOSの許可が出ていない可能性があります。「システム設定」の「プライバシーとセキュリティ」から「ファイルとフォルダ」を開き、Googleドライブに必要なフォルダへのアクセスが許可されているかを確認します。変更したら、パソコン版ドライブを再起動します。
同期を止めたい
一時的に通信量を抑えたいときや、大きなファイルの同期が終わるまで作業を待ちたくないときは、同期を一時停止できます。公式ヘルプによると、一時停止の間は、仮想ドライブ内のストリーミングファイルの更新、ミラーリングされるフォルダの双方向の同期、Googleフォトへのバックアップが止まります。File Providerを使う場合、一時停止中はファイルをダウンロードできないので、開く予定のファイルは事前にオフライン指定しておきます。
ログアウトしたときにアップロード中だった
アップロードの途中でログアウトしたり、アカウントの接続を解除したりした場合、File Providerは進行中のアップロードを保持し、復元すると公式ヘルプに書かれています。次にパソコン版ドライブを起動したときに、復元されたファイルの場所が通知されます。慌てて同じファイルをアップロードし直す前に、通知を確認してください。
macOSを更新した直後に動きがおかしい
macOSの大きな更新の直後は、File Providerの動きが変わることがあります。公式ヘルプでも、最新の版のmacOSではストリーミングの動きが異なる場合があると注意書きがあります。仕事の締め切り直前にmacOSを更新するのは避け、更新したら、まず重要なファイルが開けるかを確かめてから作業に入ると安全です。
ブラウザ版を独立したアプリとして使う選択肢
同期アプリとブラウザ版を併用していると、ブラウザのタブの中にGoogleドライブ、Gmail、カレンダー、取引先のチャットなどが混ざり、目的のタブを探すのに時間がかかるようになります。ブラウザ版のGoogleドライブを、Dockから1回で開ける独立したアプリにしておくと、こうした手間を減らせます。
Macでは、Chromeの「ページをアプリとしてインストール」や、Safariの「Dockに追加」で、Webサイトをアプリのように開けます。ただ、Safariの方法では、Chromeの拡張機能を使えません。また、取引先ごとにログインを分けたい場合、ブラウザのプロフィールを毎回選ぶ必要があります。
そうした場合の候補の1つが、Webサイトを独立したmacOSのアプリに変えるKagemushaです。公式サイトによると、作ったアプリごとに独立したブラウザのプロファイルが自動で割り当てられ、Cookie、ログインの状態、履歴、キャッシュがアプリの間で分かれるため、仕事用と個人用のGoogleアカウントを同時に使い分けられると案内されています。Gmail、Slack、ChatGPTなど300以上のサービスのプリセットから選ぶとURLとアイコンとアプリ名が自動で設定され、任意のURLからアプリを作ることもできます。Chrome、Chrome Canary、Chromium、Brave、Microsoft Edge、Vivaldi、Operaの7種類のブラウザのエンジンから選べ、Chromeウェブストアの拡張機能をアプリごとに切り替えて使えます。起動時にGmail、Googleカレンダー、Googleドライブなど複数のURLをタブで一度に開き、1つのアプリとして使う設定もあります。料金は、3つのアプリまで無料で作成でき、作成できる数に上限のないProは買い切りで3,980円(税込)です。対応するのはmacOS 12以降です。
Kagemushaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
取引先Aのアカウントで開くGoogleドライブと、個人のアカウントで開くGoogleドライブを別々のアプリにしておけば、Dockのアイコンを選ぶだけで、どちらのアカウントで作業しているかが一目で分かります。同期アプリで扱う4個のアカウントの上限を超える場合や、会社支給のMacで同期アプリを入れられない場合にも、ブラウザ版を中心に整理する方法として使えます。
在宅で働く人の道具選びを運営者として見てきて
フリーランスと在宅ワークの市場を長く運営してきた立場から見ると、仕事が長く続く人ほど、ファイルの受け渡しで相手に手間をかけさせない工夫をしています。共有フォルダの構成を取引先に合わせる、ファイル名の付け方を相手のルールに揃える、納品したら最新版がどれかを一言添える。こうした細かな配慮が、「この人に頼むと楽だ」という評価につながり、次の依頼を生んでいます。Googleドライブの設定は、そのための土台です。
反対に、トラブルになりやすいのは、取引先の共有フォルダのファイルを誤って移動したり削除したりした場面です。本記事で触れたように、File Providerではドラッグが移動になるため、相手のフォルダから原稿が消えたように見えることがあります。悪意がなくても、相手の信頼を損ねる原因になります。新しい取引先と仕事を始めるときは、共有フォルダの使い方を最初に確認しておくと、こうした行き違いを避けられます。
在宅でできる仕事の種類と、求められる道具の水準は職種によって大きく違います。たとえば、文章の仕事では、原稿の受け渡しや校正のやり取りにGoogleドライブやGoogleドキュメントを使う取引先が多くあります。国の統計をもとにした著述家,記者,編集者の年収・単価相場では、文章を書く仕事の収入の水準を確かめられます。開発の仕事では、Googleドライブは仕様書や画面の素材の受け渡しに使われ、ソースコードは別の仕組みで管理するのが一般的です。ソフトウェア作成者の年収・単価相場では、開発職の収入の水準を公的な統計から確認できます。
Webサービスやスマートフォンのアプリを作る仕事の内容と、受注までの流れはアプリケーション開発のお仕事で紹介しています。生成AIを使った業務の効率化を企業に提案する仕事は、Googleドライブを含むクラウドの道具を整える支援と組み合わせて依頼されることが増えており、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で仕事の中身を確かめられます。
手数料0%で依頼者と直接やり取りできる仕組みでは、ファイルの受け渡しの方法も当事者どうしで決めることになります。Googleドライブの同期方法、アカウントの分け方、共有フォルダの扱いを最初に整えておくことが、手取りを守りながら仕事を続けるための確かな下準備になります。
よくある質問
Q. Macにパソコン版Googleドライブを入れるには、どの版のmacOSが必要ですか?
Googleの公式のシステム要件では、Macは macOS Ventura 13.0以降と案内されています。それより古いmacOSでは、パソコン版ドライブは対応していないため、SafariやChromeなどのブラウザで drive.google.com を開いて使います。要件は変わることがあるので、インストール前に公式ヘルプのシステム要件のページで確かめてください。
Q. ストリーミングとミラーリングは、どちらを選べばよいですか?
Macのストレージに余裕がなく、ネット環境が安定しているならストリーミングが向いています。ファイルは主にクラウドにあり、必要なものだけをオフライン指定できます。動画編集や大きなファイルの頻繁な読み書きをする人、移動中も作業する人はミラーリングが向いていますが、マイドライブと同じ量のMacの容量を使います。
Q. Googleドライブのフォルダからデスクトップにドラッグしたら、ファイルが消えました。なぜですか?
macOSのFile Providerを使うパソコン版ドライブでは、ドラッグ&ドロップがコピーではなく移動になります。Googleドライブから出したファイルは、クラウド上ではゴミ箱に移動します。Googleドライブのゴミ箱から復元できるので確認してください。コピーしたいときは、Optionキーを押しながらドラッグします。
Q. ミラーリングにすると、Googleの保存容量を節約できますか?
節約できません。ミラーリングはMacにも完全なコピーを保存する方式で、クラウドにもファイルが保存されるため、Googleの保存容量の使用量は変わりません。Googleの容量を節約するには、不要なファイルの削除やゴミ箱を空にする作業が必要です。Macの容量を節約したい場合は、ストリーミングを選びます。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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