Googleカレンダーの予約スケジュールを複数人で受け付けるときの設定と注意点

@SOHO編集部
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Googleカレンダーの予約スケジュールを複数人で受け付けるときの設定と注意点

この記事のポイント

  • ✓Googleカレンダーの予約スケジュールを複数人で受け付ける方法を
  • ✓担当者ごとのページ分け
  • ✓無料と有料の違いまで整理しました

Googleカレンダーの予約スケジュールを複数人で使いたいと考えたとき、多くの人が最初につまずくのは「無料のアカウントで、担当者を何人まで並べられるのか」という点です。面接官が3人いる採用の日程調整や、スタッフが2人以上いるサロンの予約受付では、1人用の設定のままだと、空いていない人の枠に予約が入る事故が起きます。

結論から書くと、無料の個人アカウントで作れる予約ページは1つだけで、複数の担当者をまとめて1つの予約ページで扱う「共同主催者」は、Google Workspace の Business Standard 以上などの有料プランで使える機能です。この記事では、Googleの公式ヘルプの記載をもとに、複数人で予約を受けるための3つの形、設定の手順、重複予約を防ぐ方法、費用の考え方を順に整理します。

予約スケジュールを複数人で使いたい場面が増えている背景

日程調整のやり取りをメールで何往復もする時間は、思っている以上に大きな負担です。人事の現場では、面接1件の日程を決めるのに、応募者とのメールが3往復以上かかることが珍しくありません。応募者が10人いれば30通を超え、その間に面接官の予定が埋まって調整がやり直しになることもあります。

こうした手間を減らすために、Googleカレンダーには「予約スケジュール」という機能があります。Googleの公式ヘルプは、この機能を次のように説明しています。

予約スケジュールを使用すると、空き時間を自分で管理しながら、他のユーザーに Google カレンダーで直接予約を入れてもらうことができます。 出典: support.google.com

1人で使う分には、予約ページのリンクを相手に送るだけで、相手が空いている枠を選び、自分のカレンダーに予定が入ります。ところが、担当者が2人以上になると話が変わります。採用なら一次面接は人事、二次面接は現場の責任者、最終面接は役員というように担当が分かれますし、サロンや整体院なら指名のある客とない客が混ざります。誰の空き時間を見せるのか、予約が入ったら誰のカレンダーに予定を入れるのかを決めておかないと、予約ページが便利な道具から事故の原因に変わります。

在宅で働く人や小さな事業者が増え、オンラインの面談や相談をカレンダーで受け付ける場面は確実に広がっています。フリーランスのコンサルタントが2人で組んで相談を受ける、オンラインの教室で講師を交代で担当する、といった使い方も一般的になりました。だからこそ、「複数人で受け付ける」ときの仕組みと制限を、始める前に知っておく価値があります。

無料の個人アカウントでできることと、できないこと

まず押さえておきたいのが、無料の個人のGoogleアカウントで使える範囲です。Googleの公式ヘルプの「予約スケジュールのプレミアム機能を比較する」というページには、次のように書かれています。

個人の Google アカウントまたは Workspace Business Starter プランをご利用の場合、他のユーザーがカレンダーで予約を入れることができる予約ページを 1 つ作成できます。 出典: support.google.com

つまり、無料の範囲で作れる予約ページは1つです。1つの予約ページの中で、予約の長さ、受け付ける曜日と時間帯、準備時間、1日あたりの予約件数の上限、予約フォームの項目などを設定できます。予約が入ると自分のメインのカレンダーに予定が追加され、自分の予定と重なる時間帯は予約ページに表示されません。

一方で、同じ比較ページの表を見ると、次の機能は無料の個人アカウントには含まれていません。

機能 個人アカウント(無料) Google One プレミアム、Google AI Pro など Business Standard、Business Plus
複数の予約スケジュールの作成 なし(1つまで) あり あり
リマインダーメールの自動送信 なし あり あり
複数カレンダーでの空き状況確認 なし あり あり
予約に対する支払いの受け付け なし なし あり
メールアドレスの確認(スパム予約の防止) なし なし あり
予備のカレンダーへの予約スケジュールの追加 なし なし あり
最大20人の共同主催者の追加 なし なし あり

表で特に大事なのは一番下の行です。1つの予約ページに複数の担当者を並べる「共同主催者」は、Google One のプレミアムや Google AI Pro では使えず、Workspace の Business Standard、Business Plus、Enterprise、教育機関向け、非営利団体向けのプランに限られています。個人で Google One に入っていても、共同主催者は使えない点に注意が必要です。

もう1つ見落としやすいのが、Workspace の Business Starter です。有料のプランですが、予約ページは個人アカウントと同じく1つまでで、共同主催者もありません。会社でWorkspaceを契約しているから大丈夫だと思って設定を始めたら、Starterだったために共同主催者の欄が出てこない、というのはよくある行き違いです。自分のアカウントがどのプランに入っているかは、社内の管理者に確かめておきます。

複数人で予約を受け付ける3つの形

複数人で予約を受け付ける方法は、大きく3つに分けられます。どれを選ぶかで、必要なプランも、予約する側の見え方も変わります。

形1:1つの予約ページに共同主催者を入れる

1つの予約ページの「共同主催者」の欄に、ほかの担当者の名前やメールアドレスを入れる方法です。公式ヘルプによると、共同主催者は最大20人まで追加でき、Googleグループを直接追加することもできます。予約が入ると、主催者と共同主催者の両方に通知が届きます。

採用面接で、面接官2人が同席する面談を受け付けたい場合に向いています。応募者から見ると予約ページは1つなので、迷わずに枠を選べます。ただし、後で詳しく書くとおり、初期の設定では共同主催者の空き時間は確認されません。

形2:担当者ごとに別々の予約ページを作る

担当者が自分のアカウントでそれぞれ予約ページを作り、予約する側に「どの担当者で予約するか」を選んでもらう方法です。各担当者が個人アカウントでも使えるので、費用をかけずに始められます。

サロンで指名を受け付けたいときや、講師ごとに教える内容が違う教室では、この形が自然です。担当者ごとの予約ページのリンクを、ホームページやSNSのプロフィールに並べて案内します。予約する側にとっては選ぶ手間が1つ増えるものの、担当者のカレンダーがそれぞれ独立しているので、重複予約が起きにくい形です。

形3:共有のカレンダーやグループで窓口を1つにする

事業用に1つのアカウントを作り、そのアカウントの予約ページを窓口として使う方法です。予約が入ったら、そのカレンダーを担当者全員で見られるように共有しておきます。担当者の割り振りは、予約が入った後に人の手で決めます。

窓口を1つにできるので見た目はすっきりしますが、予約の時点では誰が担当するか決まっていません。担当者全員の都合がつく時間帯だけを空き時間として設定しておかないと、予約が入った枠に誰も入れない事態が起きます。少人数の事務所や、担当者の誰が対応しても同じ内容の相談に向く形です。

共同主催者を設定する手順

共同主催者を使える有料プランに入っている場合の手順を、公式ヘルプの記載に沿って整理します。予約スケジュールの作成はパソコンのブラウザから行います。AndroidやiPhoneのカレンダーアプリでは作成できないと明記されているので、スマートフォンだけで準備を進めようとしないことが大切です。

  1. パソコンでGoogleカレンダーを開き、左上の「作成」から「予約スケジュール」を選びます。
  2. 左側のパネルで、タイトル、予約の長さ、通常時の空き時間(予約を受け付ける曜日と時間帯)を設定します。
  3. 「予約受付期間」で、何日先まで予約を受けるか、何時間前で締め切るかを決めます。初期の設定では、予約の受付は予定開始の4時間前までです。
  4. 「予約済みの予定の設定」で、予約と予約の間の準備時間と、1日あたりの予約件数の上限を決めます。
  5. 「カレンダー」の項目で、予約を入れるカレンダーを選び、「カレンダーで空き情報を確認する」をオンにします。
  6. 「共同主催者」の欄に、ほかの担当者の名前かメールアドレスを入れます。Googleグループを入れることもできます。
  7. 「次へ」で予約ページの設定に進み、会議の方法(Google Meet、対面、電話など)、説明文、予約フォームの項目を設定して保存します。

ここで気をつけたいのが、共同主催者には制限があることです。公式ヘルプには「共同主催者は、ドメイン外のグループまたはユーザーを追加することはできません」と書かれています。つまり、同じ会社のWorkspaceのアカウント同士でないと、共同主催者にはできません。外部の面接官や業務委託のメンバーと一緒に予約を受けたい場合は、共同主催者ではなく、予約が入った後に予定へゲストとして招待する運用になります。

もう1つは、予約フォームの必須項目です。名、姓、メールアドレスの3つは必ず入力してもらう項目になっていて、その下に独自の項目を追加できます。採用なら「応募職種」「希望する面接方法」、サロンなら「希望のメニュー」「指名の有無」を入れておくと、予約が入った時点で準備ができます。

重複予約を防ぐための空き情報の確認

複数人で予約を受けるときにいちばん起きやすい事故が、担当者の予定と予約が重なることです。これを防ぐ設定を、公式ヘルプの説明に沿って確認します。

共同主催者の空き時間は初期の設定では見られない

公式ヘルプには、共同主催者について次の注意が書かれています。共同主催者のカレンダーを空き情報の確認に含めると重複予約を防げるが、初期の設定では、予約スケジュールで共同主催者の空き時間は確認されない、という内容です。

つまり、主催者の予定だけを見て空き枠を出しているので、共同主催者が別の会議を入れている時間帯でも、予約ページには空き枠として表示されます。面接官2人が同席する面談なら、主催者だけが空いていても成り立ちません。共同主催者のカレンダーを空き情報の確認に含める設定を、必ずオンにしておきます。

「予定あり」と「予定なし」の違いを揃える

空き情報の確認では、カレンダーの予定が「予定あり」になっている時間帯だけが、予約ページから外れます。公式ヘルプによると、終日の予定を「予定あり」にした日は予約時間が表示されず、予定に「参加」または「未定」と回答した時間帯も空きとしては表示されません。

逆に言えば、担当者が自分の予定を「予定なし」で入れていると、その時間は空きとして見えてしまいます。移動時間や作業時間を「予定なし」で入れる習慣のある人は珍しくないので、予約を受ける担当者の間で「予約を受けたくない時間は予定ありで入れる」という決まりを1つ作っておくと、重複予約の多くは防げます。

確認をオフにすると全部の枠が空きになる

「カレンダーで空き情報を確認する」をオフにすると、予約ページのすべての枠が「空き」と表示されます。公式ヘルプには、オフにした場合も、予約ページの各枠を予約できるのは1回だけだと書かれています。同じ枠に2件の予約が入ることはありませんが、担当者のほかの予定とは平気で重なります。設定を変えた後は、予約ページを自分で開いて、空き枠が想定どおりかを確かめる習慣をつけておきます。

予約ページを共有するときに気をつけたいこと

予約ページを作ったら、リンクを相手に送るか、ホームページに埋め込んで案内します。複数人で予約を受けるときは、この共有の段階でも決めておくことがあります。

予約ページは常に公開されている

公式ヘルプによると、予約ページは常に公開されていて、リンクを知っていれば誰でも、予約ページそのものと、主催者のプロフィール写真、アカウント名を見られます。担当者が個人のGoogleアカウントで予約ページを作る形2では、その担当者の私的なプロフィール写真や名前が、そのまま客や応募者に表示されます。仕事用に使うアカウントの写真と名前を、事前に整えておく必要があります。

なお、予約ページを共有しても、カレンダーそのものを共有していなければ、ほかの予定の中身は相手に見えません。見えるのは予約できる枠だけです。この点は、担当者に予約ページを使ってもらうときの説明として伝えておくと、私的な予定が知られることへの不安を和らげられます。

リンクの共有と、ホームページへの埋め込み

パソコンでGoogleカレンダーを開き、左側の「予約ページ」で対象のページにカーソルを合わせると、リンクをコピーできます。ホームページに組み込む場合は、「共有オプション」から「ウェブサイトに埋め込む」を選び、ボタンを押すと予約画面が開く形か、ページの中に予約画面をそのまま表示する形を選べます。

このとき、「すべての予約ページ」を選ぶと、そのアカウントのメインのカレンダーにある予約ページがまとめて表示されます。ただし、まとめられるのは1つのアカウントの予約ページだけです。担当者がそれぞれ別のアカウントで予約ページを作った場合は、担当者ごとのリンクやボタンを、ホームページに並べて案内することになります。担当者の写真と得意分野を添えて並べておくと、予約する側が選びやすくなります。

プランごとの違いと、複数人で使うときの費用

共同主催者を使うには、Workspace の Business Standard 以上が必要です。Google Workspace の料金ページでは、Business Standard はユーザー1人あたり月額1,600円(税別)、Business Plus は月額2,500円(税別)と表示されています。料金ページには期間限定の割引や、1年契約のほうが安くなる案内も並んでいるので、実際の金額は申し込み画面で確かめます。Business Standard の機能の一覧には「スケジュールの予約ページ」が明記されています。

費用を考えるときに大事なのは、予約を受ける担当者の全員分のアカウントが必要になる点です。共同主催者は同じドメインのユーザーに限られるので、面接官3人で予約を受けるなら、3人分のBusiness Standardの契約が前提になります。仮に3人なら、表示どおりの金額で1か月あたり4,800円(税別)がかかる計算です。

一方で、Workspace の Business Standard には、予約ページのほかに独自ドメインのメールアドレス、録画のできるビデオ会議、大きな保存容量なども含まれています。もともとWorkspaceを会社のメールや文書の管理に使っているなら、予約のためだけに追加の費用がかかるわけではありません。逆に、個人事業や小さなサロンで、予約のためだけにWorkspaceを契約するのであれば、予約に特化したサービスと費用を比べる価値があります。

Google One のプレミアムや Google AI Pro に入っている個人なら、複数の予約スケジュールの作成、リマインダーメールの自動送信、複数カレンダーでの空き状況確認が使えます。共同主催者は使えないので、形2の「担当者ごとに別々の予約ページを作る」を1人のアカウントで回す使い方になります。たとえば、1人で「初回相談30分」と「継続相談60分」の2つのページを分けたい場合には、この範囲で十分です。

Googleカレンダーの予約スケジュールを複数人で使うメリット

ここまで制限を中心に書いてきましたが、Googleカレンダーの予約スケジュールには、ほかのサービスにはない良さもあります。

1つ目は、すでに使っているカレンダーと直結していることです。担当者が普段からGoogleカレンダーで予定を管理しているなら、新しい画面を覚える必要がありません。予約が入れば、いつもの予定と同じ場所に表示されます。別のサービスを導入すると、そのサービスのカレンダーとGoogleカレンダーを連携させる設定が必要になり、連携が切れて予定が反映されない、というトラブルが起きがちです。

2つ目は、Google Meet との組み合わせです。会議の方法でGoogle Meetを選んでおくと、予約が入るたびにビデオ会議のリンクが自動で作られ、予約した人にも届きます。オンライン面接やオンライン相談では、URLを手で発行して送る手間がなくなります。

3つ目は、採用面接での使いやすさです。人事の現場の感覚では、応募から最初の連絡までの時間が短いほど、面接の実施率が上がります。予約ページのリンクを応募のお礼メールに入れておけば、応募者はその場で面接の日時を決められるので、日程調整の往復で応募者を待たせることがありません。応募者が多い時期でも、日程調整のメールに追われずに済みます。

4つ目は、Workspaceを使っている会社であれば、追加の契約が要らないことです。予約のためだけに新しいサービスを契約すると、社内の稟議や支払いの手続きが必要になります。すでにある道具で済むのは、小さな会社ほど大きな利点です。

デメリットと、使う前に知っておきたい注意点

一方で、複数人で使う場面では、次の点が弱みになります。

指名とシフトの管理には向いていない

予約スケジュールは、空き時間を出して予約を受ける仕組みで、担当者ごとのシフトや指名の管理を前提に作られていません。共同主催者を入れた予約ページは「全員で1件の予約に対応する」形なので、「AさんかBさんのどちらか空いている方に予約を割り振る」使い方には向いていません。サロンの指名予約のように担当者を選んでもらいたい場合は、担当者ごとにページを分けることになり、担当者が増えるほど管理するページの数も増えます。

リマインダーの文面は変えられない

有料プランではリマインダーメールの自動送信が使えますが、公式ヘルプによると、送れるのは最大5件で、リマインダーメールの本文は編集できません。無断キャンセルを減らしたい店舗では、前日のリマインダーの文面に、キャンセルの連絡方法や持ち物を書きたい場面があります。その文面を自由に変えられない点は、店舗の予約受付では物足りなく感じるはずです。

顧客の記録を残す仕組みではない

予約スケジュールに入ったのは、カレンダーの予定です。来店の回数や前回の施術の内容、相談の記録を顧客ごとにまとめて見る機能はありません。リピートの客が多い店や、継続の相談を受ける仕事では、顧客の記録を別の表計算ソフトなどで管理することになります。

決済はStripeとの連携が前提

予約時の支払いは、Stripeのアカウントとカレンダーを連携すると使えますが、これは Business Standard 以上などのプランに限られます。Google One のプレミアムでは使えません。前払いで予約を受けたい店舗は、プランの条件を確かめてから設計します。

予約ページの作成はパソコンだけ

先に書いたとおり、予約スケジュールの作成と編集はパソコンのブラウザから行います。店舗のスタッフがスマートフォンしか持っていない場合、空き時間の変更をその場でできない点は運用上の不便になります。

採用面接で予約スケジュールを使ったときに起きたこと

人事の現場で予約スケジュールを使い始めた頃に起きた、実際の失敗を1つ書いておきます。面接官2人で一次面接をする設定にして、もう1人の面接官を共同主催者に入れたのですが、共同主催者の空き情報の確認をオンにしていませんでした。その結果、もう1人の面接官が客先との打ち合わせを入れていた時間に、応募者が面接を予約してしまいました。

応募者には事情を説明して日程を変えてもらいましたが、最初の接点で「この会社は段取りが悪い」という印象を与えたのは確かです。応募者が他社と並行して選考を受けている時期は、日程の変更をお願いしただけで辞退につながることがあります。人事をやっていた頃の感覚で言えば、面接の日程を企業側の都合で1回変えると、辞退の確率ははっきり上がります。

この失敗のあとで決めたのは、3つのことでした。共同主催者のカレンダーを必ず空き情報の確認に含めること、面接官は面接を受けたくない時間を「予定あり」で入れること、そして予約ページの設定を変えたら、別のブラウザで予約ページを開いて空き枠を目で確かめることです。どれも数分でできる作業ですが、この3つを決めてからは、同じ事故は起きていません。

企業側から見ると、予約ページは応募者が最初に触れる会社の仕組みです。ここで段取りの良さを見せられれば、それだけで印象が変わります。ここだけの話ですが、面接の日程がその場で決まる会社は、応募者からの評価が高い傾向があります。待たされないこと自体が、会社の誠実さとして受け取られるからです。

専用の予約システムと比べたときの選び方

Googleカレンダーの予約スケジュールと、予約に特化したサービスを比べると、次のように整理できます。

比べる点 Googleカレンダーの予約スケジュール 予約に特化したサービス
担当者の指名 担当者ごとにページを分けて対応 1つの予約ページで担当者を選べるものが多い
シフトの管理 空き時間の設定で代用 担当者ごとのシフトを登録できるものが多い
リマインダー 有料プランで最大5件、文面は変更不可 文面を編集できるものが多い
顧客の記録 なし(カレンダーの予定だけ) 来店履歴やメモを残せるものが多い
オンライン会議 Google Meetのリンクを自動で作成 サービスにより異なる
費用 Workspaceを使っていれば追加なし 無料の範囲から有料まで幅がある

選び方の目安は、次のとおりです。社内の面接や打ち合わせ、オンライン相談のように、相手が予約するのは「時間」で、担当者が決まっている場合は、Googleカレンダーの予約スケジュールが向いています。すでにWorkspaceを使っているなら、なおさらです。

一方で、サロンや整体院、教室のように、客が「担当者」や「メニュー」を選び、来店の記録を積み重ねていく仕事では、予約に特化したサービスの方が手間は少なくなります。担当者が3人を超えると、担当者ごとの予約ページを管理するだけで負担になってくるからです。サロンの予約と顧客の管理、決済をまとめて見直したい場合は、美容・サロン業界のDX2026|予約管理 × 顧客管理 × 決済のSaaS一括導入で、仕組みをまとめて入れ替えるときの考え方を整理しています。

福祉や介護の事業所で、送迎や訪問の予約をデジタル化したい場合は、補助金を使える可能性があります。福祉・介護事業所の補助金一覧2026|IT導入と処遇改善を同時に叶えるでは、IT導入に使える補助金の種類と、処遇改善とあわせて申請するときの注意点を紹介しています。

指名とシフトを1つの予約ページで扱いたいときの候補

Googleカレンダーの予約スケジュールが合わなかったとき、特に「スタッフの指名を受けたい」「無料の範囲で始めたい」という店舗や個人事業の候補の1つが、予約システムのRizaflow(リザフロー)です。

公式の料金ページによると、フリープランは初期費用・月額とも0円で、予約は1か月あたり50件、スタッフ1名まで使えます。フリープランでも、予約カレンダー、予約フォーム、予約完了・リマインダー・御礼のメールの自動送信、お客様自身で変更や取り消しができるキャンセルURL、会員マイページ、顧客管理が使えると案内されています。自動メールは文面を編集でき、差し込みの項目も使えます。

複数のスタッフで予約を受ける場合は、スタッフ指名とシフト管理、スタッフ本人のログインが使えるスタンダードプランが月額7,700円(税込、年契約なら1か月あたり6,600円)で、スタッフ10名・予約は1か月あたり1,000件までです。1人で営む場合のライトプランは月額3,300円(税込)です。事前決済は上位のプロプランで、決済を使わない店舗は決済込みのプランを選ぶ必要がありません。今使っているシステムから書き出した顧客のCSVを取り込めるので、乗り換えの手間も抑えられます。機能と料金の詳細はRizaflowで確認できます。

Rizaflowは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

予約の仕組みづくりを仕事にする人が増えている

最後に、予約や日程調整の仕組みを整える仕事について触れておきます。Googleカレンダーの予約スケジュールの設定そのものは、数十分でできる作業です。ところが、店舗や事務所の実際の運用に合わせて、誰の空き時間を出すのか、予約フォームで何を聞くのか、リマインダーをどう使うのかを決めるのは、業務の流れを理解していないとできません。

20年この市場を見てきた立場から言えば、こうした「道具を業務に合わせて組み立てる」仕事は、ここ数年で確実に依頼が増えています。予約システムの導入支援、業務の自動化、AIを使った問い合わせ対応の設計などは、在宅で受けやすい仕事でもあります。業務の改善を支援する仕事の内容は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で、どんな依頼があり、どんな力が求められるのかを紹介しています。

予約の仕組みを自分で作り込む側に回りたい場合は、システム開発の仕事が近い分野です。ソフトウェア作成者の年収・単価相場では、開発の仕事の年収や業務委託の単価の相場を、公的な統計をもとに整理しています。予約の仕組みは、医療機関の受付や店舗の運営と深く結びついているので、医療事務の知識がある人が予約の運用を支援する例もあります。医療機関の受付業務の基礎を体系的に学ぶ資格としては、医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)があります。

運営者として見てきた限りでは、長く続く人ほど、設定の作業を請け負うだけでなく、「この人に任せると予約の事故が起きない」という信頼を積み重ねています。発注する側と受ける側が直接やり取りできる仕組みでは、中間の手数料がかからない分、同じ予算で依頼できる範囲が広がり、受ける側の手取りも厚くなります。予約の仕組みづくりは、その信頼が成果として見えやすい仕事の1つです。

よくある質問

Q. Googleカレンダーの予約スケジュールは無料で複数人が使えますか?

無料の個人アカウントで作れる予約ページは1つまでで、1つの予約ページに複数の担当者を並べる共同主催者は使えません。担当者がそれぞれ自分のアカウントで予約ページを作り、リンクを並べて案内する形なら、費用をかけずに複数人で予約を受けられます。共同主催者は Workspace の Business Standard 以上などのプランで使えます。

Q. 共同主催者に社外の人を追加できますか?

公式ヘルプでは、共同主催者はドメイン外のグループやユーザーを追加できないと案内されています。同じ会社のWorkspaceのアカウント同士でないと共同主催者にはできません。社外の面接官や業務委託のメンバーと一緒に対応する場合は、予約が入った後に、その予定へゲストとして招待する運用になります。

Q. 共同主催者の予定と予約が重なるのはなぜですか?

初期の設定では、予約スケジュールは共同主催者の空き時間を確認しないためです。共同主催者のカレンダーを空き情報の確認に含める設定をオンにすると、共同主催者に予定がある時間帯は予約ページに表示されなくなります。あわせて、担当者が予約を受けたくない時間を「予定あり」で入れておくと、重複を防ぎやすくなります。

Q. スマートフォンから予約スケジュールを作成できますか?

公式ヘルプによると、AndroidやiPhoneのカレンダーアプリでは予約スケジュールを作成できず、パソコンのウェブブラウザから作成します。予約ページのリンクを開いて予約すること自体は、予約する側がスマートフォンからでもできます。空き時間の変更などの編集も、パソコンで行う前提で運用を組むと安心です。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年2月2日最終更新:2026年10月6日
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@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

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