ふるさとチョイスの情報漏洩|Amazon Payでの寄付254件と利用者が確かめること 2026


この記事のポイント
- ✓ふるさとチョイスの情報漏洩について
- ✓Amazon Payでの寄付254件で氏名や住所が別の利用者の画面に表示された可能性と
- ✓10月19日の不正アクセスの疑いによるサービス停止を公式発表から整理
ふるさとチョイスを運営する株式会社トラストバンクは、2026年10月5日、Amazon Payを使った寄付の手続きでシステムの不具合があり、254件の申込データ(氏名、住所、電話番号、メールアドレス、お礼の品の配送先など)が別の利用者の画面で見られる状態になっていたと発表しました。クレジットカード番号とセキュリティコードはトラストバンクのシステムに保存されておらず、この件での漏えいは無いとされています。さらに10月19日には、これとは別に「不正アクセスの疑いがある事象を検知した」としてサービスを一時停止し、調査中だと発表しています。
利用者がまずすることは3つです。2025年11月から2026年9月にAmazon Payで寄付した人は、カード明細とAmazonアカウントの支払いの記録を確かめること。トラストバンクや自治体を名乗るメール・SMS・電話に書かれたURLを開かないこと。ふるさとチョイスと同じパスワードを他のサービスで使っているなら、そちらを先に変えることです。
この記事は、2026年10月20日時点でトラストバンクが公式に発表している内容だけをもとに、何が起きたか、自分が対象かどうかの確かめ方、いま何をすればよいかを順に整理します。報道や解説記事の数字は使っていません。
ふるさとチョイスで起きたことを先に整理する
ふるさとチョイスについては、2026年10月に性質の違う2つの発表が出ています。検索すると両方の話が混ざって出てくるので、最初に分けておきます。
1つ目は、10月5日に発表された「個人情報の漏えい」です。これは外部からの攻撃ではなく、ふるさとチョイスのシステムの不具合が原因でした。Amazon Payで寄付の手続きをした人の申込情報が、条件によっては別の人のブラウザに表示される状態になっていた、という内容です。件数は254件と発表されています。
2つ目は、10月19日に発表された「不正アクセスの疑いに伴うサービス一時停止」です。こちらは、不正アクセスの疑いがある事象を検知したため、被害の拡大を防ぐ目的でサービスを止め、専門チームが事実関係と影響範囲を調べている、という内容です。10月20日時点では、何の情報が、何件、外に出たのかは発表されていません。
| 項目 | 10月5日の発表 | 10月19日の発表 |
|---|---|---|
| 内容 | 個人情報の漏えい | 不正アクセスの疑いによるサービス一時停止 |
| 原因 | 申込情報を復元する処理の不具合 | 調査中と発表 |
| 件数 | 254件 | 発表なし(調査中) |
| 対象 | Amazon Payによる寄付手続き | ふるさとチョイスの関連サービス |
| 状況 | 修正済みで、継続して発生する状態ではない | 一時停止して調査中 |
10月20日にふるさとチョイスのサイトを開くと、トップページに「【重要なお知らせ】」として、サービスを一時停止して調査を行っている旨が表示され、寄付の申し込みや問い合わせフォームは使えない状態でした。今後の対応は「調査結果を踏まえ、改めてお知らせ」するとされています。
この2つは原因も対象も違います。10月5日の件はAmazon Payで寄付した人に限られた話ですが、10月19日の件は、ふるさとチョイスのアカウントを持っている人全員に関わる可能性があります。ただし、19日の件で個人情報が漏れたかどうかは、まだ分かっていません。分かっていないことを「漏れた」と受け取る必要はありませんが、念のための対策は今のうちに済ませておくと安心です。
公表の経緯と、それぞれの時点で分かったこと
時系列で並べると、次のようになります。日付はすべてトラストバンクの発表に書かれたものです。
- 2025年11月13日:Amazon Payの寄付手続きで、不具合が起きうる状態が始まった日(現時点で確認できた範囲の始まり)
- 2026年9月7日:不具合が判明し、18時22分にAmazon Payによる寄付受付を停止
- 2026年9月8日:14時03分にAmazon Payによる寄付受付を再開(システムを修正したうえで)
- 2026年10月5日:「個人情報の漏えいに関するお詫びとお知らせ」を発表
- 2026年10月19日:「不正アクセスの疑いに伴うサービス一時停止のお知らせ」を発表
10月5日の発表で分かったのは、対象期間、対象サービス、件数、漏れた可能性のある情報、原因、確認できている被害の状況の6点です。とくに大事なのは、254件のうち19件が申し込み画面まで進み、そのうち6件が決済手続きまで進んでいたものの、いずれも操作した本人のAmazonアカウントによるもので、不正な決済は確認されていない、という点です。
つまり、別の人の申込情報が画面に表示された人がいて、その人が手続きを進めた例もあったものの、支払いはその人自身のAmazonアカウントから行われていた、ということです。他人のカードやAmazonアカウントに課金された事実は確認されていないと明記されています。
10月19日の発表で分かったのは、不正アクセスの疑いがある事象を検知したこと、関連サービスを一時停止したこと、専門チームが調べていることの3点だけです。何が原因か、どの情報に影響があるか、いつ再開するかは書かれていません。
トラストバンクの発表の一覧(ニュースルームのお知らせ)を10月20日に確かめたところ、10月5日と10月19日の2本のほかに、この件の続報は出ていませんでした。続報が出たら、件数や項目が変わる可能性があります。この記事の内容も、あくまで2026年10月20日時点のものとして読んでください。
漏れた可能性のある項目と、漏れていない項目
10月5日の発表で、別の利用者の画面に表示される可能性があったとされた情報は次のとおりです。会社が「漏えいはない」「保存していない」と明記したものは、右側に分けました。
| 漏えいした可能性があるとされた情報 | 漏えいは無いと明記された情報 |
|---|---|
| 氏名 | クレジットカード番号 |
| 住所 | セキュリティコード |
| 電話番号 | |
| メールアドレス | |
| お礼の品の配送先情報等 |
発表文では「氏名、住所、電話番号、メールアドレス、お礼の品の配送先情報等です」と書かれています。最後に「等」が付いているので、ここに挙がっていない項目が申込データに含まれていた可能性は残ります。たとえば寄付先の自治体名や寄付金額、選んだお礼の品が申込データに入っていたかどうかは、発表文からは読み取れません。気になる人は、トラストバンクからの個別の連絡や、今後の続報で確かめてください。
カード番号とセキュリティコードについては、トラストバンクのシステムに保存されておらず、この件による漏えいは無いとされています。Amazon Payで支払う場合、カードの情報はAmazon側で扱われる仕組みなので、ふるさとチョイスの申込データにカード番号が含まれていなかった、という説明です。発表は「Amazon Payの決済機能に起因するものではありません」とも書いています。
ここで注意したいのは、カード番号が漏れていなくても、氏名・住所・電話番号・メールアドレスがそろうと、それを使った偽の連絡が作りやすくなる点です。「ふるさと納税の寄付について確認があります」「お礼の品の配送先に不備があります」といった連絡は、本物らしく見えてしまいます。カード明細の確認と同じくらい、偽の連絡への備えが大切になります。
住所が人の目に触れたかもしれないと分かったときの考え方は、住所が漏れたときにすることで詳しく整理しています。郵便物や訪問を装った手口への備え方まで書いているので、住所が含まれていたと連絡を受けた人は合わせて読んでください。
原因は申込情報を復元する処理の不具合
10月5日の件の原因について、トラストバンクは次のように説明しています。
Amazon Payの認証後に申込情報を復元する処理において、利用者を識別する情報が取得できなかった場合の確認が不十分であったことが原因です。 本来は処理を停止すべきところ、別の利用者の申込情報を取得する可能性がある状態となっていました。 出典: trustbank.co.jp
専門用語を言い換えると、こういうことです。Amazon Payで支払う場合、ふるさとチョイスの画面からいったんAmazonのログイン画面に移り、本人の確認が終わると、ふるさとチョイスの画面に戻ってきます。戻ってきたときに、それまで入力していた申込内容を画面に呼び戻す処理があります。これが「申込情報を復元する処理」です。
本来なら、戻ってきた人が誰なのかを確かめてから、その人の申込内容を呼び戻します。ところが、誰なのかを示す情報がうまく取れなかった場合に、処理を止めずに進んでしまい、別の人の申込内容を呼び戻すことがありえた、というのが発表の説明です。
このため、10月5日の件は「外部の誰かが侵入して盗み出した」種類の漏えいではありません。偶然、別の利用者の画面に表示された可能性がある、という種類のものです。表示された相手も、ふるさとチョイスで寄付をしようとしていた一般の利用者です。
一方で、10月19日の件については、原因は調査中と発表されています。「不正アクセスの疑い」とあるとおり、こちらは外部からの攻撃が疑われている事案です。10月5日の不具合と関係があるのかどうかも、発表には書かれていません。2つを結びつけて考えるのは、続報を待ってからにしたほうが確かです。
トラストバンクの対応と、発表に書かれていること
10月5日の件について、トラストバンクが実施したと発表している対応は次の4つです。
- 2026年9月7日18時22分から9月8日14時03分まで、Amazon Payによる寄付受付を停止
- 利用者を識別する情報が不足している、または不正確な場合に処理を停止するようシステムを修正
- アクセスログ等をもとに影響範囲を調査
- 関係機関への必要な報告および対象となる方への対応
あわせて、認証と決済に関する処理の再点検、テストと監視の体制の強化を再発防止策として挙げています。現在はシステムの修正を完了しており、この事象が続けて起きる状態ではないとされています。
「対象となる方への対応」の中身、つまり誰に、どの方法で、いつまでに連絡するのかは、発表文に詳しく書かれていません。補償やお詫びの品については、発表に記載がありません。書かれていないことは推測できないので、この記事でも触れません。
10月19日の件については、関連サービスを一時停止し、専門チームが事実関係と影響範囲を確かめていること、今後の対応は調査結果を踏まえて改めて知らせることが発表されています。パスワードの初期化や、利用者に何かを求める案内は、10月20日時点では出ていません。
会社が個人情報の漏えいを起こしたときに何をする決まりになっているかは、個人情報保護委員会が公開しています。一定の条件に当てはまる漏えいでは、会社は個人情報保護委員会への報告と、本人への通知をしなければなりません。条件の1つが「本人の数が1,000人を超える漏えい等」で、もう1つが「不正の目的をもって行われたおそれがある行為による漏えい等」です。詳しい条件は個人情報保護委員会の漏えい等の対応のページにまとまっています。10月5日の件は254件で、不具合によるものですが、トラストバンクは「関係機関への必要な報告」を行ったとしています。
自分が対象かどうかを確かめる方法
10月5日の件の対象になりうるのは、2025年11月13日から2026年9月7日までに、ふるさとチョイスでAmazon Payを使って寄付の手続きをした人です。クレジットカードを直接入力した人、ほかの決済方法を使った人は、この件の対象期間・対象サービスには入りません。
自分がAmazon Payを使ったかどうかは、次の順に確かめると分かりやすいです。
- 寄付の後に届いた「寄付申込の受付」などの確認メールを、メールソフトで「ふるさとチョイス」や「Amazon Pay」で検索する
- Amazonのアカウントで、Amazon Payで支払った記録の中に、ふるさとチョイスでの寄付があるかを見る
- 寄付した自治体から届いた受領証明書の日付が、対象期間に入っているかを見る
対象期間にAmazon Payで寄付していたとしても、254件に含まれているとは限りません。不具合が起きたのは、利用者を識別する情報が取れなかった特定の場面だけです。自分が254件に入っているかどうかは、トラストバンクからの連絡で確かめるのが確実です。発表では「対象となる方への対応」を行ったとしているので、心当たりのある人は、ふるさとチョイスに登録したメールアドレスの受信箱を、迷惑メールのフォルダも含めて確かめてください。
10月19日の件は、対象がまだ分かっていません。ふるさとチョイスのアカウントを持っている人は、調査結果が出るまで、「自分も関わる可能性がある」と考えて準備しておくのが無難です。
注意したいのは、「あなたは対象です」と知らせる連絡そのものを装った偽のメールです。本物の連絡かどうか迷ったら、メールの中のリンクは使わず、自分でブラウザに公式サイトのアドレスを入れて、お知らせの欄に同じ内容が出ているかを確かめます。10月20日時点ではサイト自体が停止しているので、公式のお知らせで確かめられない連絡が来たら、ひとまず何もしないで続報を待つのが安全です。
カード明細の確かめ方
10月5日の件では、カード番号とセキュリティコードの漏えいは無いとされ、他人のカードやAmazonアカウントへの課金も確認されていません。それでも、Amazon Payで寄付をした人は一度だけ明細を見ておくと、気持ちの面でも区切りがつきます。
見るのは次の2か所です。
- クレジットカード会社の利用明細(Webの会員ページやアプリ)
- Amazonアカウントに記録されている、Amazon Payでの支払いの記録
カードの明細では、日付・金額・利用先の名前を1件ずつ見ます。ふるさと納税の寄付は、利用先の名前が自治体名や決済代行会社の名前になっていることがあります。見覚えのない名前があったら、すぐに不正と決めつけず、寄付した日と金額を手元の確認メールと突き合わせてください。
それでも心当たりのない利用があった場合は、カードの裏面に書かれている電話番号に連絡します。メールやSMSに書かれた番号ではなく、カードそのものに書かれた番号を使うのが大事です。カード会社は、不正利用の疑いがあるときの調査やカードの停止、再発行の窓口を持っています。補償の扱いはカード会社や契約によって違うので、その場で確認してください。
明細は1回見て終わりではなく、次の請求が確定するまで、少なくとも2回分は見ておくと安心です。少額の利用を何度か試してから大きく使う手口もあるので、数百円の見覚えのない利用も見逃さないようにします。
偽のメール・SMS・電話の見分け方
トラストバンクは、10月5日の発表で、この件に関連して同社や自治体を装った不審な連絡に注意するよう呼びかけています。パスワードや認証コードなどの入力を求める連絡や、心当たりのない案内を受け取った場合は、記載されたURLにアクセスせず、問い合わせ窓口に連絡するよう求めています。
ふるさと納税は、年末に向けて寄付が増える時期があり、お礼の品の発送や受領証明書、ワンストップ特例の書類など、自治体や運営会社からの連絡が多くなります。偽の連絡は、こうした本物の連絡にまぎれて届きます。見分けるときに見るポイントは次のとおりです。
- 送信元の表示名だけでなく、メールアドレスのドメインを見る。表示名は誰でも自由に変えられる
- 「本日中」「24時間以内」など、急がせる言葉があったら一度手を止める
- カード番号、セキュリティコード、パスワード、認証コードの入力を求めてきたら偽物と考える
- お礼の品の「再配達」や「配送先の確認」を理由に、リンクを開かせようとするSMSに注意する
- 電話で寄付金の「返金」や「手数料」を持ちかけられても、その場で操作しない
警察庁は、フィッシングの典型的な文面として「個人情報の漏えい」「不正アクセス検知」「取引の停止」など、切迫感をあおってログインさせようとするものが多いと注意を呼びかけています。漏えいの報道が出た直後は、まさにその言葉を使った偽の連絡が届きやすい時期です。手口の例は警察庁のフィッシング対策のページで確かめられます。
もし偽のサイトにパスワードを入れてしまったら、すぐにそのサービスの正規のサイトからパスワードを変え、同じパスワードを使っている他のサービスも変えます。カード番号を入れてしまったら、カード会社に連絡してカードを止めてもらいます。慌てて別のリンクを開くと被害が広がるので、必ず自分で公式サイトを開き直してください。
パスワードと二段階認証の見直し
10月5日の件では、パスワードは漏れた項目に入っていません。ただ、10月19日の件は不正アクセスの疑いで、影響範囲がまだ分かっていません。いま、パスワードについてできることは、ふるさとチョイスのパスワードを他のサービスで使い回していないかを見直すことです。
使い回しが危ないのは、1つのサービスでパスワードが漏れると、同じメールアドレスとパスワードの組み合わせで、別のサービスにもログインを試されるからです。ふるさとチョイスと同じパスワードを、ネット通販、銀行、メール、SNSで使っているなら、そちらを先に変えます。ふるさとチョイス自体は10月20日時点で停止しているので、パスワードを変えられるようになったら、改めて変えてください。
新しいパスワードを決めるときは、次の3つを守ると十分です。
- サービスごとに別のパスワードにする
- 誕生日、電話番号、住所の番地など、漏れた可能性のある情報から作らない
- 覚えきれない分は、パスワード管理のアプリや端末の機能に保存する
あわせて、二段階認証を設定できるサービスでは設定しておきます。二段階認証とは、パスワードに加えて、スマホに届く番号や認証アプリの番号を入れないとログインできないようにする仕組みのことです。パスワードが知られても、それだけではログインされにくくなります。種類ごとの違いはMFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版で比べています。
自分のメールアドレスが過去の漏えい事件に含まれていないかは、無料で調べられます。調べ方と、結果が出たときの読み方は漏えいを調べる方法で手順ごとに説明しています。
問い合わせ窓口と、相談できる公的な窓口
10月5日の発表に載っている問い合わせ先は、ふるさとチョイスの問合わせフォームです。電話番号は載っていません。ただし、10月20日時点ではふるさとチョイスのサイト全体が一時停止しており、問合わせフォームも開けない状態でした。再開したら、発表に書かれたフォームから問い合わせてください。
その間に、偽の連絡や不審な請求で困ったときに相談できる公的な窓口があります。
| 困っていること | 相談先 | 電話・受付時間 |
|---|---|---|
| 個人情報の扱いについての苦情や質問 | 個人情報保護法相談ダイヤル(個人情報保護委員会) | 03-6457-9849、9時30分から17時30分(土日祝日と年末年始を除く) |
| 契約や請求、偽の連絡によるトラブル | 消費者ホットライン(消費者庁) | 188 |
| カードの不正利用の疑い | カード会社 | カードの裏面に書かれた番号 |
個人情報保護法相談ダイヤルは、会社の個人情報の扱いへの苦情を聞き、ガイドラインに沿って助言する窓口です。会社のやり方が違法かどうかの判断はしないと明記されています。窓口の内容は個人情報保護法相談ダイヤルのページにあります。
消費者ホットライン188は、近くの消費生活センターにつないでくれる番号です。相談は無料ですが、通話料はかかります。偽のメールから支払いをしてしまった、身に覚えのない請求が来た、といった場合に使えます。詳しくは消費者ホットラインのページで確かめられます。
サービス停止中の続報の追い方
10月19日の件の続報は、トラストバンクのニュースルームのお知らせ欄と、ふるさとチョイスのサイトに出ると考えられます。10月19日の発表はトラストバンクの不正アクセスの疑いに伴うサービス一時停止のお知らせで読めます。続報を確かめるときは、検索結果やSNSの投稿から飛ぶのではなく、ブラウザのブックマークや自分で入力したアドレスから開いてください。偽のサイトは、検索広告やSNSの投稿にまぎれて出てくることがあります。
続報が出たら、確かめたい点は次の5つです。
- 不正アクセスが実際にあったかどうか
- 影響を受けた情報の項目(パスワード、カード情報、寄付の履歴などが含まれるか)
- 対象となる人の範囲と件数
- パスワードの初期化など、利用者に求める操作があるか
- 対象者への連絡の方法(メールか、郵送か、マイページか)
とくに4と5は、偽の連絡を見分けるときの手がかりになります。会社が「メールで連絡する」と発表していれば、電話やSMSで届いた連絡は疑ってかかれます。「パスワードを初期化した」と発表していれば、ログインしたときに再設定の画面が出る理由が分かります。続報の中身と、届いた連絡の中身が一致しているかを見るのが、いちばん確かな見分け方です。
寄付の予定がある人は、再開を待つ間に、寄付先の自治体や選びたいお礼の品を控えておくと、再開後の手続きが短く済みます。再開直後はアクセスが集中しやすいので、急ぎでない手続きは少し日を置くのも一つの方法です。
仕事でふるさとチョイスを使っている人が気をつけること
在宅で仕事をしている人の中には、ふるさとチョイスを個人の寄付だけでなく、仕事でも使っている人がいます。たとえば、自治体のお礼の品の紹介文や写真を作る仕事を受けている人、取引先への贈り物としてお礼の品を取引先の住所に送った人、家族や知人の代わりに手続きをした人です。
この場合に考えたいのは、「お礼の品の配送先情報」に、自分以外の人の住所や名前が入っていた可能性です。10月5日の件で漏れた可能性があるとされた情報には、配送先情報が含まれています。配送先に取引先の会社名や担当者名、住所を入れていたなら、その人の情報も別の利用者の画面に表示された可能性があります。
個人情報保護委員会は、漏えいが起きたときに報告と本人への通知が必要になる条件を公開しています。報告や通知の義務を負うのは、個人情報を事業に使っている事業者で、今回の件ではトラストバンクです。個人の寄付者が取引先の住所を入れて送っただけで、寄付者本人が報告の義務を負うわけではありません。
それでも、取引先の情報を預かる立場として、知らせるかどうかを考えておくことは大切です。考え方の目安は次のとおりです。
- 取引先の住所や名前を配送先に入れて、Amazon Payで寄付していた
- その寄付が2025年11月13日から2026年9月7日の間だった
- トラストバンクから対象だという連絡を受けた
この3つがそろったら、取引先に「こういう発表があり、送り先として入力した情報が含まれていた可能性がある」と事実だけを伝えると、相手は偽の連絡に備えられます。対象かどうか分からない段階で大げさに知らせる必要はありません。個人情報保護法上の扱いや契約上の責任は、事情によって変わるので、気になる場合は個人情報保護法相談ダイヤルで確かめてください。
フリーランスとして取引先の個人情報を扱う機会がある人は、自分が使っている外部のサービスで漏えいが起きたときに、どこまで知らせるかをあらかじめ決めておくと迷いません。相手から預かったデータをどのサービスに入れたかを、簡単な表に記録しておくだけでも、いざというときに判断が早くなります。中小の事業者向けの備え方は中小企業のサイバーセキュリティ対策2026|IT導入補助金で防御力を強化する方法で取り上げています。
不具合による漏えいと、攻撃による漏えいの違い
情報漏えいのニュースは「不正アクセス」と一緒に語られることが多いのですが、今回のふるさとチョイスの件は、10月5日の分と10月19日の分で種類が違います。この違いを知っておくと、次に同じようなニュースを見たときに、自分がどこまで備えればよいかを判断しやすくなります。
不具合による漏えいは、システムの作りの問題で、本来見えないはずの情報が別の人に見えてしまうものです。見えた相手は、たまたま同じサービスを使っていた一般の利用者であることが多く、件数も限られる傾向があります。今回の254件もこの種類で、表示された相手は寄付をしようとしていた人でした。
攻撃による漏えいは、外部の誰かが意図して侵入し、情報を持ち出すものです。持ち出された情報は、偽の連絡に使われたり、売り買いされたりするおそれがあります。対象が広くなりやすく、パスワードやカード情報が含まれることもあります。10月19日の件は「不正アクセスの疑い」なので、こちらの種類である可能性があります。
利用者ができることは、どちらの種類でも大きくは変わりません。カード明細を見る、偽の連絡を開かない、パスワードの使い回しをやめる、の3つです。違うのは急ぐ度合いで、攻撃の疑いがある場合は、続報を待たずにパスワードの使い回しを解消しておくほうが安全です。
会社の側から見ると、どちらも利用者の信頼に関わります。トラストバンクは10月5日の発表で、認証と決済に関する処理の再点検と、テストと監視の体制の強化を挙げています。10月19日の件の調査結果と、そこで示される再発防止策が、利用者にとって次の判断材料になります。
在宅で働く人がアカウントを守るために続けたいこと
ふるさとチョイスのように、生活の中で使うサービスの漏えいは、在宅で働く人にとっても他人事ではありません。仕事で使うメールアドレスと、ふるさと納税や通販で使うメールアドレスが同じだと、漏えいをきっかけにした偽の連絡が仕事用の受信箱にも届きます。取引先からの連絡と偽の連絡が同じ場所に並ぶと、見分けるのが難しくなります。
2004年から在宅ワークとフリーランスの仲介を続けてきた運営者として見てきた範囲では、アカウントの被害に遭いにくい人には共通点があります。仕事用と個人用のメールアドレスを分けている、サービスごとにパスワードを変えている、二段階認証を最初に設定している、の3つです。どれも一度やれば済むことなので、今回のような発表をきっかけに見直しておくと、後の手間が減ります。
フィッシングの文面に慣れておくことも役に立ちます。会社向けには模擬訓練という方法があり、偽のメールを社員に送って反応を確かめます。個人でも、届いた不審なメールの特徴を1つずつ覚えておくだけで、見分ける力が上がります。訓練の考え方は社員のセキュリティ意識を向上させるフィッシングメール模擬訓練の効果|2026年最新の従業員教育ガイドで紹介しています。
セキュリティの知識は、自分を守るだけでなく、仕事にもつながります。@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、セキュリティ対策の支援や、社内向けの注意喚起の資料作りといった在宅で受けられる仕事の内容と、始め方をまとめています。今回のような発表を読み解く力は、そうした仕事でもそのまま役に立ちます。
ふるさとチョイスの10月19日の件は、2026年10月20日時点で調査中です。トラストバンクが調査結果を発表したら、漏えいの有無、対象となる人、利用者に求めることが示されるはずです。それまでは、カード明細の確認、偽の連絡への注意、パスワードの使い回しの解消の3つを済ませて、公式の続報を待ってください。
よくある質問
Q. ふるさとチョイスでクレジットカードを使ったら、カード番号も漏れていますか?
2026年10月5日の発表では、カード番号とセキュリティコードはトラストバンクのシステムに保存されておらず、この件による漏えいは無いとされています。他人のカードへの課金も確認されていません。10月19日の不正アクセスの疑いについては調査中なので、念のためカード明細を2回分ほど見ておくと安心です。
Q. 254件の対象かどうかは、どうすれば分かりますか?
対象になりうるのは、2025年11月13日から2026年9月7日にAmazon Payで寄付の手続きをした人です。ただし、その全員が254件に入るわけではありません。トラストバンクは対象者への対応を行ったと発表しているので、登録したメールアドレスの受信箱を、迷惑メールのフォルダも含めて確かめてください。
Q. ふるさとチョイスが使えない間に寄付したいときはどうすればよいですか?
2026年10月20日時点で、ふるさとチョイスはサービスを一時停止しており、再開の時期は発表されていません。再開したら公式のお知らせで案内が出るはずです。寄付の締め切りが気になる場合は、寄付したい自治体の公式サイトで受付の方法を確かめてください。
Q. ふるさとチョイスを名乗るメールが届いたら、開いても大丈夫ですか?
本物かどうか分からないうちは、メールの中のリンクや添付ファイルを開かないでください。トラストバンクは、同社や自治体を装った不審な連絡に注意するよう呼びかけています。パスワードや認証コード、カード番号を求めるメールは偽物と考え、公式サイトのお知らせで同じ内容が出ているかを自分で確かめます。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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