SEO記事作成の修正を何回まで受けるか|先に決めておく

朝比奈 蒼
朝比奈 蒼
SEO記事作成の修正を何回まで受けるか|先に決めておく

この記事のポイント

  • SEO記事作成の修正対応を何回まで受けるかを
  • 範囲と起点の決め方から整理しました
  • 修正が無限に増える構造

SEO記事作成の仕事で最も消耗するのは、執筆そのものではなく修正対応です。納品した記事に修正依頼が来て、直して再提出し、また別の箇所を指摘される。この往復が続くと、実際に費やした時間は当初の想定を大きく超えます。

結論から書きます。修正対応は「回数」だけで決めると必ず破綻します。決めるべきは、回数、範囲、起点、期限、承認者の5つです。特に効くのが範囲と起点で、この2つを先に文字にしておくと、回数の議論そのものが起きにくくなります。「修正2回まで」と書いただけの契約は、1回の修正で何箇所直すかが決まっていないため、実質的に無制限と変わりません。

この記事では、SEO記事作成における修正対応の設計を、修正が増える構造の分析から始めて、契約前に決める項目、段階提出による予防、依頼が来たときの実務対応まで順に整理します。正直なところ、この設計を最初にやらないまま受注を続けている人が多い領域です。

修正が無限に増える構造

まず、なぜ修正が増えるのかを構造として押さえます。原因が分かれば、予防の手が打てます。

修正が発生する3つの原因

1つ目は、発注時の指示が不足していることです。キーワード、想定読者、記事の目的、参考にすべき既存記事、避けるべき表現。これらが指示に含まれていない状態で執筆が始まると、初稿の段階で方向性がずれます。ずれた分は全部修正になります。

2つ目は、検収の基準が存在しないことです。「良い記事」の定義が共有されていないため、依頼主の主観で判定されます。主観による判定は、判定するたびに変わります。同じ原稿を別の日に読めば別の指摘が出る。この状態では、直しても終わりません。

3つ目は、決裁者が後から登場することです。担当者と合意した内容が、上長のレビューで覆る。SEO記事の制作では、担当者の上に責任者がいる体制が一般的で、この構造を把握していないと、承認したはずの内容が差し戻されます。

この3つのうち、受注側で完全にはコントロールできないのは3つ目だけです。1つ目と2つ目は、受注時の確認で大幅に減らせます。

「回数無制限」が崩れる仕組み

修正無制限を売りにして受注する例がありますが、これは長期的には成立しません。理由は単純で、1本あたりに費やす時間が上限を持たないためです。

修正の回数を制限しない場合、依頼主に修正を止める理由がありません。気になった箇所を指摘するのは自然な行動であり、指摘に費用が発生しないなら回数は増えます。悪意ではなく、構造がそうさせます。

さらに、修正が続くと関係も悪化します。何度も直しているのに満足されない状態は、双方にとって消耗です。回数を決めることは、受注側を守るだけでなく、依頼主に判断を促す仕組みでもあります。

制作会社が体制を組んでこの問題に対処していることは、業界の資料からも読み取れます。

SEO記事作成代行サービスの多くは、経験豊富なディレクターやライターが在籍しています。記事の品質向上や、検索上位表示を狙うためのノウハウをもっていることが特徴です。 出典: bridge-world.jp

ディレクターが間に入る体制は、修正の判断を統一する役割を果たしています。個人で受注する場合、この役割を自分で持つ必要があります。つまり、書く前の設計まで含めて自分の仕事になります。

修正の定義を分ける

回数を決める前に、何を修正と呼ぶかを定義します。ここが曖昧なままだと、回数を決めても意味がありません。

誤りの訂正と、方針の変更は別物

修正には性質の違う2種類があります。1つは誤りの訂正です。事実関係の誤り、誤字脱字、指示された要件の欠落。これらは受注側の責任であり、回数に含めずに対応するのが通常です。

もう1つは方針の変更です。構成を変えたい、切り口を変えたい、想定読者を変えたい。これらは発注内容そのものの変更であり、本来は追加の発注に当たります。

この2つを区別せずに「修正」と呼んでいると、方針変更まで無償の修正として処理することになります。契約の段階で、この区別を文字にしておきます。「事実誤認および指示要件の欠落については回数に含めず対応します。構成や方針の変更については別途ご相談とさせてください」という一文で足ります。

SEO記事に特有の修正の種類

SEO記事の修正は、一般的な文章の修正とは種類が違います。主なものは5つです。

構成の修正は、見出しの順序や階層の変更です。検索意図の解釈が違っていた場合に発生し、影響範囲が大きい。本文の大部分を書き直すことになります。

キーワードの修正は、対策する語句の変更や、出現位置の調整です。主要なキーワードが変わると構成にも波及します。

トンマナの修正は、文体や語尾の調整です。作業量は多くありませんが、記事全体に及ぶため時間はかかります。

ファクトの修正は、記載した事実や出典の差し替えです。調査のやり直しが必要になる場合があります。

内部リンクの修正は、リンク先の追加や差し替えです。依頼主側のサイト構造に依存するため、指示がないと判断できません。

この5種類のうち、構成とキーワードは影響範囲が大きく、後工程で発生すると被害が甚大です。だからこそ、後述する段階提出で先に確定させます。

どこからが追加発注かの線

線を引く基準は、「発注時の指示に書かれていたかどうか」です。指示に書かれていた要件を満たしていなければ修正、書かれていなかった要件が後から出てきたなら追加発注。この基準なら双方が確認できます。

そのためには、発注時の指示が文字で残っている必要があります。口頭やチャットの流し読みで受けた指示は、後から参照できません。受注時に指示内容を自分でまとめ直し、依頼主に確認を取る作業が必須になります。

この確認作業は手間に見えますが、修正の往復に比べれば圧倒的に短時間で済みます。要件を先に固める作業に時間を使うほうが、全体の作業時間は減ります。

契約前に決める5項目

具体的に何を決めるかを列挙します。この5項目を発注書か確認メールに含めます。

回数

修正の受付回数を数字で決めます。2回が一般的な設定です。初稿への修正と、修正稿への確認。この2回で完了する前提にします。

回数を決めるときは、1回の修正で何をまとめて出すかも決めます。「1回の修正依頼につき、指摘事項をまとめてご提出ください」と書いておくと、思いついた順に細切れで指摘が来る事態を防げます。

期限

修正依頼を受け付ける期限を決めます。納品から7営業日以内といった形です。

期限がないと、納品から数か月後に修正依頼が来ます。その時点では執筆時の資料も記憶も失われており、対応の負荷が跳ね上がります。期限を切ることは、依頼主に確認を促す効果もあります。

期限を過ぎた依頼への対応方針も書いておきます。受け付けない、あるいは追加の対応として扱う。どちらでも構いませんが、決めておかないと都度の判断になります。

範囲

1回の修正で対応する範囲を決めます。ここが最も重要な項目です。

範囲の書き方は、対象と量の両方で示します。「本文の記述に関する修正。全体の構成変更を伴わないもの」といった形です。構成変更を範囲外に置くのが実務上の要点で、構成が変わると実質的に書き直しになるためです。

範囲外の作業が発生した場合の扱いも書きます。「範囲を超える変更については、内容を確認のうえ別途お見積りいたします」という一文を添えます。

提出の単位

記事を一度に納品するのではなく、段階に分けて提出する形を取ります。構成案、初稿、修正稿の3段階が基本です。

段階を分ける目的は、後戻りの防止です。構成案の段階で方向性を確定させれば、初稿で構成の修正が出る確率が下がります。この効果は非常に大きく、修正回数の削減に直結します。

各段階の承認期限も決めておきます。構成案の承認が遅れると、全体の納期がずれます。「構成案のご承認から起算して納品までの日数」という形で書いておくと、遅延の責任所在が明確になります。

承認する人

誰の承認をもって確定とするかを決めます。担当者なのか、その上長なのか。

この確認が抜けると、担当者と合意した構成が上長のレビューで覆るという事態が起きます。起きてしまうと、受注側には防ぎようがありません。事前に「最終的にご確認いただく方はどなたになりますか」と聞き、その人の承認を各段階で取る形にします。

依頼主の側が体制を把握していない場合もあります。その場合は「上長のご確認が必要でしたら、構成案の段階でお願いできますでしょうか」と提案します。後工程で覆るより、先に通したほうが双方にとって早い。

段階提出で修正を減らす

契約で回数を決めても、実際に修正が減らなければ意味がありません。減らす方法は、書く前の合意にあります。

構成案の承認を必ず取る

構成案は、見出しの一覧と、各見出しで書く内容の要約で構成します。この段階で承認を取ると、初稿での大幅な修正がほぼなくなります。

構成案に含めるのは、想定読者、検索意図の解釈、見出し構成、各セクションの要点、参考にする情報源です。想定読者と検索意図の解釈を明記するのが要点で、ここがずれていると構成もずれます。

承認を取るときは、「この構成で執筆に入ってよろしいでしょうか」と明確に聞きます。「ご確認ください」だけだと、確認したかどうかが曖昧なまま進みます。

キーワードと検索意図を合意する

対策するキーワードは発注時に指定されることが多いですが、そのキーワードで検索する人が何を求めているかの解釈は共有されていません。ここが修正の温床になります。

構成案に「このキーワードで検索する人は、こういう状況にあり、こういう答えを求めていると解釈しました」と書きます。解釈が違っていれば、この段階で指摘が入ります。初稿を書いてから指摘されるより、圧倒的に損失が小さい。

検索意図の解釈を書く習慣は、記事の質そのものにも効きます。解釈を言語化しないまま書き始めると、構成が網羅的になりすぎて焦点がぼやけます。

参考記事とトンマナを共有する

依頼主が「良い」と考えている記事を、既存の記事から挙げてもらいます。自社の記事でも他社の記事でも構いません。

これが最も速い方法です。文体、語尾、見出しの付け方、装飾の使い方、専門用語の扱い。言葉で説明すると長くなる要素が、実物を1本見れば伝わります。

参考記事をもらったら、その特徴を言語化して確認します。「語尾は敬体、見出しは体言止めを使わない、専門用語には初出で説明を入れる、という理解でよろしいでしょうか」という形です。この確認により、トンマナの修正が減ります。

初稿前に部分サンプルを出す

長い記事の場合、初稿を全部書く前に冒頭部分だけを提出する方法があります。導入文と最初の見出しの本文だけ。

この方法の利点は、文体や密度のずれを早期に発見できることです。全部書いてから「文体が違う」と言われると、記事全体を直すことになります。冒頭だけなら、直す量は限られます。

部分サンプルの提出は、初回の取引や、分量の大きい記事で特に有効です。継続の取引で文体が固まっていれば省略できます。

修正依頼が来たときの実務

予防をしても、修正依頼は来ます。来たときの処理手順を決めておきます。

依頼内容をまず分類する

届いた指摘を、そのまま作業に移す前に分類します。分類の軸は、誤りの訂正か、指示要件の欠落か、方針の変更かの3つです。

分類したら、それぞれの件数を数えます。誤りと欠落は無条件で対応します。方針の変更に該当する項目があれば、その項目だけを取り出して依頼主に確認します。

この分類を挟むだけで、無償で方針変更に応じてしまう事態を防げます。分類は数分で終わる作業です。

範囲外であることを伝える言い方

範囲外の依頼を断るのではなく、条件を提示する形で伝えます。断ると関係が悪化しますが、条件の提示なら選択肢の提供になります。

文面の型は次の通りです。まず、対応可能である旨を先に書く。次に、当初の指示との差分を具体的に示す。最後に、追加の作業として扱いたい旨と、その条件を書く。

「ご指摘のうち、構成の変更に関する部分は当初の構成案の承認範囲を超えるため、追加の作業として承りたく存じます。作業量とスケジュールをお送りしますので、ご確認いただけますでしょうか」という書き方になります。感情を入れず、事実の差分だけを示すのが要点です。

こうした社外向けの文面の組み立ては、ビジネス文書検定の出題範囲に体系化されています。要件を先に書き、理由を後に置く構成や、依頼と確認の書き分けが整理されており、交渉的な場面の文面を作るときの土台になります。

追加の見積もりを出す

追加作業として扱う場合、作業内容と所要時間を明記した見積もりを出します。金額だけを提示すると根拠が見えず、判断が止まります。

見積もりに含めるのは、追加で発生する作業の内訳、それぞれの所要時間、納品までの日数です。内訳を示すと、依頼主が範囲を調整できます。「この部分だけなら」という選択が可能になり、話が進みます。

記録を残す

やり取りは、後から参照できる形で残します。チャットツールでの会話は流れて消えるため、重要な合意はメールか文書に転記します。

残すのは、構成案の承認、初稿の提出日、修正依頼の内容と日付、対応した内容、追加作業の合意です。この記録があると、修正回数をめぐる認識のずれが起きたときに事実で確認できます。

業務委託の取引では、条件を明示することが発注側に求められる制度が整備されています。条文はe-Govで確認できます。自分の契約がどの区分に当たるか判断が難しい場合は、専門家に相談してください。

揉めやすいケースと対処

実務で頻繁に起きる4つのケースを挙げます。

「なんとなく違う」と言われる

最も対処が難しい指摘です。具体的な指示がないため、直しても当たりません。

この場合、こちらから選択肢を提示します。「文体でしょうか、構成でしょうか、それとも内容の深さでしょうか」と3択で聞く。抽象的な違和感を言語化するのは依頼主にとっても難しい作業であり、選択肢があると答えやすくなります。

答えが出たら、その要素だけを変えた案を1つ作って確認します。全体を直してから外すより、部分で方向を確認するほうが速い。

検索順位が上がらないと言われる

納品後しばらくして「順位が上がらない」という指摘が来ることがあります。これは修正対応の範囲を超える問題です。

検索順位は、記事の内容以外の多数の要因に左右されます。サイト全体の評価、競合の状況、インデックスの状況、内部リンクの構造。記事単体で保証できるものではありません。

受注の段階で、順位を保証しない旨を書いておくのが予防策です。「検索順位はサイト全体の状況や競合環境に左右されるため、順位の保証はいたしかねます」という一文を入れます。この一文がないと、後から責任を問われる余地が残ります。

AI生成を疑われる

近年増えているのが、AIで生成したのではないかという指摘です。実際に生成AIを使っているかどうかにかかわらず、疑われる可能性があります。

対処は、制作の過程を示せる状態にしておくことです。構成案、参照した情報源、取材や調査のメモ。これらが残っていれば、どのように作ったかを説明できます。

発注の段階で、生成AIの使用可否について確認しておくのも有効です。使用を認めている依頼主も、禁止している依頼主もいます。方針を先に確認すれば、後からの指摘を防げます。AIの業務活用については依頼主側でも方針の整理が進んでおり、AIコンサル・業務活用支援のお仕事では、企業がAIをどう業務へ組み込むかを支援する仕事の内容が整理されています。発注側の関心を理解する材料になります。

途中で担当者が変わる

制作の途中や納品後に担当者が交代すると、それまでの合意が引き継がれないことがあります。新しい担当者の判断で構成から見直しになる場合もあります。

この事態への備えは、合意の記録を文書で残しておくことに尽きます。前任者と合意した構成案と、その承認の記録があれば、引き継ぎの資料として提示できます。記録がなければ、最初からやり直す以外にありません。

制作会社の進め方を個人がどこまで取り入れられるか

記事制作を組織で行っている会社は、修正を減らす仕組みを持っています。個人で受注する場合に、どこまで真似できるかを整理します。

ディレクターの役割を自分で持つ

制作会社では、ディレクターが依頼主と書き手の間に入り、要件を翻訳します。依頼主の抽象的な要望を、書き手が作業できる指示に変換する役割です。

個人で受注する場合、この役割を自分で担うことになります。具体的には、受注時に依頼主の要望を書き出し、作業指示の形に整理し、それを依頼主に確認してもらう作業です。制作会社が社内で行っている工程を、依頼主とのやり取りの中で行う形になります。

この工程を省くと、要望のまま執筆に入ることになります。要望と指示は違います。「読者に刺さる記事にしてほしい」は要望であり、指示ではありません。指示に変換する作業を誰かがやらなければ、初稿の段階でずれます。

取り入れられることと、取り入れられないこと

取り入れられるのは、段階提出、要件の文書化、記録の管理です。いずれも個人でも実行でき、効果が大きい。

取り入れにくいのは、複数人による相互チェックです。組織では校正の担当者が別にいて、書き手が気づかない誤りを拾います。個人ではこの機能を持てません。

代替手段は2つあります。1つは、時間を空けて読み返すこと。執筆直後は誤りに気づけないため、1日置いてから確認します。もう1つは、確認項目をリスト化して機械的に潰すことです。事実関係、数値、固有名詞、リンク先、見出しの階層。リストにして順に確認すると、見落としが減ります。

このやり方のメリットは、修正依頼が来る前に自分で誤りを潰せる点にあります。デメリットは、納品までの時間が延びることです。納期を組むときに、この確認の時間を最初から入れておきます。

無料の試し書きを求められたとき

初回の取引で、試し書きを無料で求められる場面があります。判断は分かれますが、条件を確認してから決めます。

確認するのは、その試し書きが採用されなかった場合に使用されないか、採用された場合に報酬が支払われるかの2点です。この2点が明確なら、受けるかどうかは自分の判断で決められます。

明確でない場合は、条件を提示します。「テストとして短い分量であればお受けできます」という形で、分量を限定するのが実務的です。フルの記事を無償で書く形は避けます。試し書きは相互の適合を見る場であり、成果物を無償で取得する場ではありません。

資格で示せるものは限られる

SEO記事作成の分野では、資格が受注の決め手になることはほとんどありません。判断されるのは実績と、進行の確実性です。

ただし、文書の基本的な作法を体系的に学んだ経験は、修正対応の場面で効きます。要件を確認するメール、範囲外を伝える文面、追加見積もりの提示。これらは記事の執筆とは別の技術であり、学習すれば身につきます。おすすめは、資格の取得そのものより、出題範囲を実務の型として使うことです。

修正が炎上する失敗例と、収まる進め方の違い

実際に問題が大きくなるケースには、共通の型があります。3つ挙げます。

構成案を省いて初稿から出した

納期が短いという理由で構成案を省き、いきなり初稿を提出したケースです。初稿の段階で構成の方向性が違っていると、修正ではなく書き直しになります。

書き直しは修正回数の枠に収まりません。しかも、依頼主の側は「1回目の修正」と認識しています。この認識の差が対立の原因になります。

納期が短い場合ほど、構成案の確認は省いてはいけません。構成案の確認にかかるのは短時間で、書き直しにかかる時間とは比較になりません。

チャットの口頭指示だけで進めた

やり取りをチャットで済ませ、要件を文書化しなかったケースです。指示が会話の流れの中に散在し、後から参照できません。

修正の段階で「これは最初にお伝えしていました」という主張が出たとき、確認する手段がない。結果として、受注側が譲る形で収束します。

対策は、受注時に要件をまとめ直して送ることです。チャットでのやり取りを箇条書きに整理し、「以下の内容で認識しております」と確認を取る。この一通があるかないかで、後の展開が変わります。

範囲外の作業を一度無償で受けた

好意で範囲外の作業を無償で受けたところ、それが基準になってしまうケースです。次から同じ範囲が当然のものとして依頼されます。

無償で受けること自体が悪いわけではありません。問題は、それが例外であると伝えていないことです。受ける場合は「今回は初回ですので追加のご請求なしで対応いたします」と、例外である旨を明示します。この一言で、次回以降の基準が変わります。

成功する進め方に共通するのは、判断を都度の好意に委ねず、最初に決めた基準で処理している点です。基準があると、断る場面でも感情が入りません。感情が入らないやり取りは、関係を壊さずに条件を守れます。

修正対応の設計は、単価より先に効く

SEOの記事制作は、書く技術だけで完結する仕事ではありません。要件を固め、段階を分け、合意を記録する。この工程管理の部分が、実際の作業時間を左右します。文章を扱う職種の全体像は著述家,記者,編集者の年収・単価相場で確認できますが、同じ職種の中でも工程管理ができる人とできない人では、同じ時間で処理できる本数が変わります。

20年この市場を運営してきた立場から言えば、長く続いている書き手は、修正対応の設計を受注の条件として最初に出しています。値段の交渉より先に、範囲と回数の話をしている。これは依頼主にとっても歓迎される進め方で、予算とスケジュールの見通しが立つからです。運営者として見てきた限りでは、条件を先に整理して出す人ほど、継続の依頼を受けています。「この人に任せると楽だ」という評価は、原稿の質だけでなく、進行の予測しやすさから生まれます。

もう一点、額面より手取りの厚さを見ている人ほど、修正対応の設計が早い。修正の往復が増えれば、同じ報酬で費やす時間が伸び、実質的な条件は下がります。加えて、間に入る事業者が多いほど手取りは薄くなる。中間マージンが乗らない直接取引では、依頼する側は同じ予算でより多く頼めて、受ける側は手取りが厚くなります。手数料0%の直接取引が意味を持つのは、金額の大小ではなく、この双方が得をする構造にあります。工程を設計して修正を減らす作業は、この構造を自分の側で最大限に活かすための準備でもあります。

SEO記事の制作は、検索アルゴリズムの変化やAIの普及によって求められる形が変わり続けています。関連する領域の仕事の広がりはAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で概観でき、記事作成の周辺にどのような業務があるかが分かります。働き方そのものを設計する視点はWebマーケティング フリーランスで海外ノマド!年収、スキル、成功への道でも扱われており、場所や時間の制約を外して仕事を組み立てる考え方の参考になります。

修正を何回まで受けるかという問いへの答えは、回数の数字ではありません。何を修正と呼び、どこまでを範囲とし、いつまで受け付け、誰の承認で確定とするか。この4つを先に決めておけば、回数は自然に収まります。決めていない状態で回数だけを宣言しても、その回数は守られません。設計は、書き始める前に終えておくものです。

よくある質問

Q. 修正は何回まで受けるのが標準ですか?

初稿への修正と修正稿への確認で2回とするのが一般的です。ただし回数だけを決めても、1回の修正で何をどこまで直すかが決まっていなければ実質的に無制限と変わりません。回数と同時に、対応する範囲、受付の期限、承認する人を決めてください。特に構成の変更を範囲外に置くかどうかが実務では大きく効きます。

Q. 誤字脱字や事実誤認の修正も回数に含めますか?

含めないのが通常です。誤りの訂正は受注側の責任であり、修正回数の枠とは別に対応します。回数に含めるのは、依頼主の要望による表現や内容の調整です。契約の段階で「事実誤認および指示要件の欠落については回数に含めず対応する」と一文で書き分けておくと、後から揉めません。

Q. 構成の変更を求められたらどう対応すべきですか?

構成案の承認を得ていた場合、その承認範囲を超える変更は追加の作業として扱えます。断るのではなく、対応可能である旨を先に伝えたうえで、当初の構成案との差分を示し、作業量とスケジュールを添えて確認を求めてください。感情を入れず、事実の差分だけを示すのが要点です。

Q. 納品後しばらく経ってから修正依頼が来た場合はどうしますか?

契約時に受付期限を決めておくのが前提です。納品から7営業日以内といった期限を設定し、期限を過ぎた依頼は追加の対応として扱う方針を書いておきます。期限がないと、執筆時の資料も記憶も失われた状態で対応することになり、負荷が跳ね上がります。

Q. 検索順位が上がらないと指摘されたときはどうすればよいですか?

検索順位はサイト全体の評価、競合の状況、インデックスの状況など記事以外の多数の要因に左右されるため、記事単体で保証できるものではありません。受注の段階で順位を保証しない旨を書面に入れておくのが予防策です。指摘を受けた場合は、記事の要件を満たしているかを構成案と照らして確認し、事実で説明してください。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年1月12日最終更新:2026年9月7日
朝比奈 蒼

この記事を書いた人

朝比奈 蒼@SOHO編集部

ITメディア編集者

IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。

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