デイケアの面接で聞かれること|現場が見ている点と、聞き返すこと

朝比奈 蒼
朝比奈 蒼
デイケアの面接で聞かれること|現場が見ている点と、聞き返すこと

この記事のポイント

  • ✓デイケアの面接で聞かれることを
  • ✓通所リハビリという職場の中で何が起きているかから整理しました
  • ✓よくある質問と現場が見ている点

デイケアの面接で聞かれることは、介護の一般的な面接とほとんど同じです。 志望動機、これまでの経験、勤務できる曜日、送迎の運転ができるかどうか。 ただし、同じ質問でも、デイケアの面接官が答えの中から拾おうとしている情報は、デイサービスや特養とは少し違います。

結論から言うと、デイケアの面接で見られているのは「リハビリを目的に通ってくる人の1日を、医療職と一緒に回せるか」という一点です。 介護の腕前そのものより、限られた時間の中で段取りよく動けるか、理学療法士や看護師からの指示を受け取って現場に落とせるか、が問われています。

この記事では、デイケアという職場の中で何が起きているかを先に整理し、そのうえで、面接でよく聞かれる質問の意図と答え方、そして面接の最後に「こちらから聞き返すこと」をまとめます。 求人票だけでは分からない実態は、面接の場で聞き返さないと見えてきません。

デイケアの面接が、デイサービスの面接と違うところ

まず前提をそろえておきます。 デイケアは、介護保険では「通所リハビリテーション」と呼ばれるサービスです。 病院や診療所、介護老人保健施設(老健)、介護医療院に併設されていることが多く、運営しているのはほとんどが医療法人です。

デイサービス(通所介護)との違いは、名前のとおりリハビリが主目的であることです。 デイケアには医師が関わり、医師の指示のもとで理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が個別のリハビリを行います。 利用者は「日中の居場所」や「家族の休息」のためだけでなく、「歩けるようになりたい」「退院後の生活に戻りたい」という目標を持って通ってきます。

この違いが、面接の中身に直接出てきます。

面接官が医療職であることが多い

デイサービスの面接は、管理者や生活相談員が1人で行うことがよくあります。 デイケアでは、事務長や施設の管理者に加えて、看護主任やリハビリの責任者が同席するケースが目立ちます。 母体が病院の場合は、法人の人事担当が最初に面接をして、現場の責任者との面接が2回目に組まれることもあります。

医療職が面接に入ると、質問の角度が変わります。 「利用者の体調の変化に気づいたとき、どう伝えますか」 「リハビリの先生から、この方は立ち上がりのときに膝が折れやすいと言われたら、どう動きますか」 こうした、報告と連携を確かめる質問が混ざってきます。

時間の区切りがはっきりしている

デイケアは、サービスを提供する時間の長さによって報酬が決まっています。 朝から夕方まで過ごす1日型のデイケアもあれば、午前と午後に分けて、それぞれ3時間前後で利用者が入れ替わる短時間型のデイケアもあります。 クリニックに併設されたデイケアでは、1時間から2時間のリハビリ特化型も珍しくありません。

時間が短いほど、送迎、バイタル測定、リハビリ、体操、送り出しが詰まって進みます。 面接で「段取りを考えて動くのは得意ですか」「急かされる場面は苦になりませんか」と聞かれるのは、この時間の密度を知っているからです。

つまり、デイケアの面接に臨む前にやっておくべきことは、応募先が1日型なのか短時間型なのか、入浴や食事があるのかを確かめることです。 それが分かるだけで、聞かれる質問の意味がかなり読めるようになります。

デイケアの1日と人員体制を知ると、質問の意図が読める

面接の質問は、現場で困っていることの裏返しです。 デイケアの1日と人員の組み方を知っておくと、面接官が何を心配しているのかが見えてきます。

1日型デイケアの流れ

1日型のデイケアでは、おおむね次のように1日が進みます。

時間帯 主な動き
8時台 朝の打ち合わせ、送迎車の出発
9時〜10時 到着、バイタル測定、看護師による体調確認
10時〜12時 個別リハビリ、集団体操、入浴介助
12時〜13時 昼食、口腔ケア、服薬の確認
13時〜15時 個別リハビリの続き、自主トレーニング、レクリエーション
15時〜16時 おやつ、記録、帰りの準備
16時台 送迎、片付け、翌日の確認

介護職が中心になるのは、送迎、入浴、食事、移動の見守り、自主トレーニングの付き添い、記録です。 個別リハビリそのものはリハビリ職が担当しますが、利用者が順番を待っている間の見守りや、リハビリ室への誘導は介護職の仕事になります。

人員の決まり

通所リハビリテーションには、人員の基準があります。 医師を置くことに加えて、サービスを提供する時間帯を通じて、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護職員、介護職員のいずれかを、利用者10人に対して1人以上置くことが求められています。 そのうちリハビリ専門職は、利用者100人に対して1人以上が必要です。

基準を満たしていても、実際の現場はもっと手厚く組んでいるところが多いです。 それでも、入浴がある日や送迎が重なる時間帯は、介護職の手が足りなくなります。 面接で「送迎の運転はできますか」「入浴介助に抵抗はありませんか」と繰り返し聞かれるのは、ここが一番の詰まりどころだからです。

誰に何を任されるか

デイサービスでは、介護職がレクリエーションの企画から進行までを担うことがよくあります。 デイケアでは、集団体操や運動のメニューをリハビリ職が組み、介護職はその進行を補助する形が一般的です。 一方で、利用者の歩き方の変化や、自主トレーニング中の息切れなど、日中の様子を最も長く見ているのは介護職です。

面接官は、あなたが「指示を待つだけの人」なのか、「見たことを言葉にして医療職に渡せる人」なのかを知りたがっています。 この点を意識して答えるだけで、印象はかなり変わります。

面接でよく聞かれる質問と、現場が見ている点

ここからは、デイケアの面接でよく聞かれる質問を、面接官が見ている点と一緒に整理します。 回答例をそのまま暗記するより、質問の意図をつかんで自分の言葉で答えるほうが、面接では伝わります。

なぜデイサービスではなく、デイケアなのか

一番差がつくのがこの質問です。 「高齢者の役に立ちたい」だけでは、デイサービスでも特養でも同じ答えになってしまいます。 面接官が知りたいのは、リハビリを目的とする場所を選んだ理由です。

転職の場合は、前の職場で感じた限界を、次の職場で身につけたいことにつなげると筋が通ります。 介護の求人サイトに載っている例文でも、職場の特徴の違いから転職理由を組み立てています。

「前職のデイサービスでは、介護度が低い利用者さんが多く、介護の幅広いスキルを習得するのが難しい環境でした。介護度の高い方の介護も経験し、介護職としてさらにスキルアップしたいと思い、転職を決意しました。」 出典: job.kiracare.jp

これをデイケアに当てはめるなら、「生活の場としての介護は経験したので、次は機能の回復に関わる介護を学びたい」「リハビリ職と同じ場で、動作の介助の根拠を知りたい」という方向になります。 志望動機の組み立て方は、デイケアの志望動機をどう書くかで詳しく整理しています。書類に書いた内容と面接で話す内容がずれないよう、事前に読み合わせておくと安心です。

送迎の運転はできますか

デイケアの多くは送迎を自前で行っています。 運転ができるかどうかは、採用の判断に直結しやすい項目です。

見られているのは、免許の有無だけではありません。 ワンボックス車や車いすのまま乗れるリフト車を運転した経験があるか、狭い住宅街に入ることに抵抗がないか、事故を起こしたことがないか。 運転に不安がある場合は、正直に伝えたうえで「添乗であれば対応できます」「慣れるまでは同乗で練習させてほしい」と、できる範囲を具体的に示すのが得策です。 できないことを「できます」と答えて入職すると、初日から困るのは自分です。

入浴介助や移乗に抵抗はありませんか

1日型のデイケアでは、入浴が大きな仕事になります。 午前中に10人以上の入浴を回す日もあり、体力と手順の正確さの両方が必要です。

経験者なら、どんな浴槽(個浴、機械浴、リフト浴)で何人くらいを担当していたかを具体的に話すと伝わります。 未経験なら、腰を痛めない介助の方法を学びたい、研修で手順を覚えたい、という姿勢を示せば十分です。

利用者の変化に気づいたら、どうしますか

医療職が同席する面接で出やすい質問です。 正解は「自分で判断せず、看護師やリハビリ職にすぐ伝える」ですが、それだけでは物足りません。 「いつもより顔色が悪い、歩くときに右足を引きずっている、というように、見たことをそのまま伝えるようにしています」と、伝え方まで答えられると評価が上がります。

週に何日、何時まで働けますか

デイケアは土曜日も営業しているところが多く、日曜と年末年始は休みというパターンが一般的です。 母体の病院の方針で、祝日も営業している場合があります。 勤務できる曜日や時間に制限がある場合は、面接の早い段階で伝えましょう。 入職後に条件が合わないことが分かるのが、お互いにとって一番の損失です。

未経験・無資格で受けるときに聞かれることと答え方

デイケアの介護職は、無資格や未経験でも応募できる求人が少なくありません。 介護の求人サイトでも、未経験者向けの質問を別に整理しているほど、よく聞かれる領域です。

ここでは、介護職が未経験の場合によくされる質問と回答例を紹介します。デイサービスへの応募が初めての方は、下記を参考に面接対策をすると良いでしょう。 出典: job.kiracare.jp

デイケアの場合、未経験者に対して面接官が確かめたいことは、大きく3つです。

1つ目は、なぜ介護の仕事を選んだのか

家族の介護を経験した、身近な人がリハビリで回復するのを見た、といった実体験があれば、それを話すのが一番説得力があります。 実体験がない場合は、前の仕事で身につけたこと(接客、段取り、体力、運転)が、デイケアのどの場面で活きるかを具体的に結びつけてください。 接客業の経験は、朝の迎えや帰りの見送りで、利用者や家族と話す場面に直結します。

2つ目は、体を使う仕事を続けられるか

移乗や入浴の介助は、慣れるまで体に負担がかかります。 「体力には自信があります」とだけ言うより、「前職で立ち仕事を8時間していました」「週に何回か運動を続けています」と、根拠を添えるほうが伝わります。

3つ目は、学ぶ意欲があるか

医療・福祉の資格を持たない介護職員は、採用後に認知症介護基礎研修を受けることが義務づけられています。 さらに、介護職員初任者研修や実務者研修を受けて、将来的に介護福祉士を目指す道もあります。 「入職後に初任者研修を受けたいと考えていますが、支援の制度はありますか」と聞くことは、意欲を示すことにもなり、同時に職場の育成体制を確かめることにもなります。

未経験者がやりがちな失敗

私が以前、介護施設の管理者の方に話を聞いたとき、その方が「未経験の方の面接で一番困るのは、何でもできますと言われること」と話していました。 何ができて何ができないかが分からないと、入職後の教え方を組み立てられないからです。 未経験であることは弱みではありません。 できないことを正直に伝え、覚える順番を相談できる人のほうが、現場では歓迎されます。

介護職員の給与の相場や、資格による差を先に知っておきたい場合は、介護職員の年収・単価相場が参考になります。年齢や経験年数ごとの傾向がまとまっているので、面接で条件の話になったときの目安にできます。

経験者が受けるときに聞かれることと答え方

介護の経験がある人がデイケアを受ける場合、面接の焦点は「前の職場で何をしていたか」と「なぜ辞めるのか」に移ります。

これまでの職場で、何を任されていたか

特養や老健、デイサービスなど、前の職場の種類によって、デイケアで活かせる経験は変わります。

・特養の経験者は、重度の人の移乗や入浴介助、夜勤で培った観察力 ・老健の経験者は、在宅復帰を目指す人への関わり方と、リハビリ職との連携 ・デイサービスの経験者は、送迎、レクリエーションの進行、1日の段取り

面接では、利用者の人数、自分の役割、担当していた業務の範囲を、数字を交えて話すと伝わります。 「フロアで20人の利用者を3人で見ていた」「送迎ルートを2つ担当していた」といった具体性が、面接官の頭の中で配置を組み立てる材料になります。

なぜ前の職場を辞めるのか

退職理由は、どう伝えるかで印象が大きく変わります。 人間関係や待遇への不満が本音でも、それをそのまま話すと「うちでも同じことが起きるのでは」と受け取られます。

正直なところ、面接で退職理由を完全にきれいに言い換えるのは難しいですし、嘘は見抜かれます。 現実的なのは、事実を短く伝えたうえで、次の職場で何をしたいかに話を移すことです。 「夜勤を含む勤務が家庭の事情で難しくなりました。日中の勤務で、これまでの経験を活かせる職場を探しています」 このように、辞める理由と選んだ理由を1本の線でつなげると、自然に聞こえます。

資格を持っている場合

介護福祉士や実務者研修の修了者は、デイケアでも処遇改善の配分や役職で差がつくことがあります。 資格を持っている場合は、取得した時期と、その後にどんな業務を任されていたかを合わせて伝えましょう。 資格そのものより、資格を持った人として何をしてきたかが見られます。

看護師としてデイケアに応募する場合は、介護職とは面接の中身がかなり違い、バイタルの判断、服薬管理、急変時の対応が中心になります。看護師の給与の相場は看護師の年収・単価相場にまとまっているので、病棟との条件の違いを比べるときに使えます。

面接で聞き返すこと:求人票に書かれていない実態を確かめる

面接の最後に「何か質問はありますか」と聞かれたとき、ここを「特にありません」で終わらせるのは、もったいないです。 デイケアの求人票は、職種と給与と休日は書いてあっても、現場の忙しさを決める情報がほとんど書かれていません。 面接は、それを確かめられる数少ない機会です。

1日の利用者数と、介護職の人数

「1日に何人くらいの利用者が来ますか。そのときの介護職は何人で回していますか」 定員と実際の利用者数は違います。 定員が40人でも、実際には30人前後で推移している施設もあれば、ほぼ満員の施設もあります。 介護職の人数と合わせて聞くと、1人あたりの負担が見えてきます。

1日型か短時間型か、入浴と食事の有無

「提供時間は何時間ですか。入浴はありますか。1日に何人くらい入りますか」 これで仕事の中身の大半が決まります。 短時間型で入浴がない施設なら、送迎とリハビリの補助、記録が中心になります。 1日型で入浴が多い施設なら、体力的な負担はかなり大きくなります。

送迎の体制

「送迎は介護職が運転しますか、専任のドライバーがいますか。1便あたり何人くらいを乗せますか」 運転をしない場合でも、添乗して乗り降りを手伝うことはよくあります。 朝夕の送迎の時間は、実質的に勤務時間の中で大きな割合を占めます。

記録の方法と残業

「記録は紙ですか、タブレットですか。記録のために残ることはありますか」 デイケアはリハビリの計画や実施記録が多く、介護職の記録も細かく求められる傾向があります。 記録の方法が紙だと、利用者が帰ったあとにまとめて書くことになり、残業につながりやすくなります。

研修と、医療職との連携の場

「新しく入った人は、どのくらいの期間、先輩と一緒に動きますか」 「リハビリ職や看護師と、利用者について話し合う場はありますか」 デイケアで働く価値の一つは、医療職の考え方を間近で学べることです。 連携の場がきちんとあるかどうかは、働きやすさにも、身につく経験にも直結します。

聞き返すときは、一度に全部を並べず、2つか3つに絞るのがコツです。 残りは見学のときに現場の様子を見て確かめたり、内定後の条件確認で聞いたりすれば十分です。

答えに詰まったときと、評価を下げやすい答え方

準備をしていても、予想していなかった質問は必ず出ます。 デイケアの面接で答えに詰まりやすいのは、「リハビリについてどれくらい知っていますか」「利用者から帰りたいと言われたらどうしますか」といった、現場の場面を想定した質問です。

知らないことは、知らないと言ってよい

リハビリの専門的な知識を、介護職の応募者に求める面接官はほとんどいません。 「専門的なことはまだ分かりませんが、リハビリの先生から教わった介助の方法を、日中の生活の中で続けてもらえるように関わりたいと考えています」 このように、知らないことを認めたうえで、自分の役割の理解を示せば十分です。 知ったかぶりで専門用語を並べると、同席している医療職にはすぐに伝わってしまいます。

考える時間をもらう

場面を想定した質問には、すぐに答えなくてもかまいません。 「少し考えてもよろしいですか」と一言断ってから答えるほうが、慌てて的外れな答えをするより印象は良くなります。 デイケアの現場では、急がされる場面でも一度立ち止まって確認できる人が求められているので、その姿勢自体が評価の材料になります。

評価を下げやすい答え方

面接官の話を聞いていると、評価を下げやすい答え方にはいくつかの共通点があります。

・「楽そうだから」「夜勤がないから」だけで志望理由を終える ・前の職場の悪口を具体的に長く話す ・勤務できる曜日や時間を曖昧にし、あとで条件を変える ・リハビリは専門職の仕事なので自分は関係ない、という態度が出る

夜勤がないことを選んだ理由にするのは、まったく問題ありません。 ただ、それだけで終わると「条件で選んだだけの人」に見えます。 「日中の勤務で、長く続けられる形で介護に関わりたい。そのうえで、リハビリを目的とした場所で動作の介助を学びたい」と、条件と中身を両方伝えると、同じ本音でも受け取られ方が変わります。

利用者から帰りたいと言われたら

認知症のある利用者が、途中で「もう帰る」と言い出す場面は、デイケアでもよくあります。 面接で聞かれたら、「まず理由を聞き、否定せずに気持ちを受け止める。そのうえで、ほかの職員や看護師に状況を共有し、一人で抱え込まない」と答えるのが基本です。 正解を当てるより、一人で判断しない姿勢を示すことが大切です。

見学と面接当日の流れ、服装と持ち物

デイケアの選考は、見学、面接、条件の提示という順で進むことが多いです。 母体が病院の場合は、面接が2回に分かれることや、健康診断の結果の提出を求められることもあります。

見学は、利用者がいる時間に行く

見学ができるなら、ぜひ申し込んでください。 利用者がいない時間の見学では、建物や設備しか見えません。 可能であれば、午前中の入浴やリハビリの時間帯、あるいは送迎から戻ってくる時間帯を選ぶと、現場の動きがよく分かります。

見学で見ておきたいのは、次のような点です。

・職員同士が声をかけ合っているか、黙々と動いているか ・リハビリ室と、介護職がいるフロアの距離(行き来のしやすさ) ・利用者が待っている時間の過ごし方 ・記録をしている場所と、その道具

服装と身だしなみ

面接の服装は、スーツか、それに近い落ち着いた服装が無難です。 見学を兼ねている場合は、動きやすい服装を指定されることもあるので、案内をよく読んでください。 デイケアは医療機関に併設されていることが多いため、清潔感は特に見られます。 爪は短く、髪は長ければまとめ、香りの強いものは避けましょう。

持ち物

・履歴書と職務経歴書(求められている場合) ・資格の証明書の写し ・運転免許証 ・筆記用具とメモ帳 ・上履き(見学がある場合、案内を確認)

面接の中で聞いた勤務時間や送迎の体制は、その場でメモしておくと、あとで複数の職場を比べるときに役立ちます。

面接の時間帯

デイケアの面接は、利用者が帰ったあとの夕方か、利用者が少ない曜日に組まれることが多いです。 現場の責任者は日中ほとんど手が離せないためです。 指定された時間に遅れないことは当然として、逆に早く着きすぎて送迎の出入りの邪魔にならないよう、到着は5分から10分前を目安にしましょう。

面接のあとに、この職場で働くかを判断する見方

面接は、職場に選ばれる場であると同時に、こちらが職場を選ぶ場でもあります。 内定が出たあとに迷ったとき、判断の材料になるのは、面接と見学で集めた具体的な情報です。

比べるときの軸

複数のデイケアや、デイサービス、老健などと比べる場合は、給与だけで決めないほうが後悔が少なくなります。 比べる軸としては、次の5つが実用的です。

・1日型か短時間型か(体力の負担と、勤務時間の組みやすさ) ・入浴の人数と、送迎の担当範囲 ・介護職1人あたりの利用者数 ・医療職との連携の場があるか ・資格取得の支援と、研修の期間

面接の場でこれらを聞けていれば、条件の良し悪しを冷静に比べられます。 聞けていなかった項目は、内定の連絡を受けたときに、改めて問い合わせても失礼にはあたりません。

私が面接で聞き返せなかったこと

私自身、以前に職場を移ったとき、面接で「残業はありますか」とだけ聞いて、「ほとんどありません」という答えに安心したことがあります。 実際には、繁忙期の週だけ毎日遅くまで残る働き方でした。 嘘をつかれたわけではありません。 「月の平均」と「忙しい時期」を分けて聞かなかった、こちらの聞き方の問題でした。

デイケアでも同じことが言えます。 「残業はありますか」ではなく「月末のリハビリ計画の更新時期や、利用者が多い曜日はどうですか」と、場面を区切って聞くほうが、実態に近い答えが返ってきます。

長く働けるかどうかを決めるもの

在宅ワークや業務委託の市場を長く見てきた運営者の視点から言えば、働く場所を選ぶときに後悔が少ない人は、条件の数字よりも「毎日の仕事の中身」を具体的に確かめています。 これは介護の職場でも、フリーランスの取引でもまったく同じです。 間に入る仲介の手数料や、求人票の表現に隠れて見えなくなっている部分を、自分で直接確かめる人ほど、入ったあとのずれが小さく、結果として同じ職場や同じ取引先と長く続いています。

面接で聞き返すことは、失礼でも生意気でもありません。 入職後に「こんなはずではなかった」と辞めてしまうほうが、職場にとっても大きな損失です。 介護職としての将来の進み方や、別の働き方も含めて相談したい場合は、キャリアコンサルタントという資格を持つ専門家に話を聞く方法もあります。国家資格を持つ相談の専門職で、職場選びの迷いを整理する手助けをしてくれます。

デイケアの面接は、準備した回答をきれいに話す場ではなく、リハビリを目的に通ってくる人の1日を一緒に支えられるかを、お互いに確かめ合う場です。 応募先が1日型か短時間型かを確かめ、質問の意図を読み、聞き返したいことを2つか3つ用意しておく。 それだけで、面接の手応えは大きく変わります。

よくある質問

Q. デイケアの面接は何回ありますか?

施設の規模や運営母体によって異なります。単独のデイケアや小規模なクリニック併設の場合は、管理者との面接1回で決まることが多いです。母体が病院の場合は、法人の人事担当との面接と、現場の責任者との面接の2回に分かれることがあります。見学を面接と同じ日に組む施設もあるので、案内をよく確認してください。

Q. 無資格・未経験でもデイケアの面接に受かりますか?

介護職は無資格や未経験で応募できる求人が少なくありません。面接では、介護を選んだ理由、体を使う仕事を続けられるか、学ぶ意欲があるかが見られます。資格を持たない介護職員は採用後に認知症介護基礎研修を受ける義務があるため、研修や資格取得に前向きな姿勢を示すと評価につながります。

Q. 送迎の運転ができないと不利になりますか?

送迎を自前で行うデイケアが多いため、運転できる人が歓迎される傾向はあります。ただし、専任のドライバーがいる施設や、運転と添乗を分けている施設もあります。運転に不安がある場合は正直に伝え、添乗なら対応できる、慣れるまで同乗で練習したいなど、できる範囲を具体的に示すと判断してもらいやすくなります。

Q. 面接の最後の逆質問では何を聞けばよいですか?

求人票に書かれていない現場の実態を確かめる質問が有効です。1日の利用者数と介護職の人数、1日型か短時間型か、入浴の人数、送迎の体制、記録の方法、新人が先輩と一緒に動く期間などが代表的です。一度に全部を聞かず、2つか3つに絞り、残りは見学や内定後の条件確認で確かめると自然です。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年4月26日最終更新:2026年9月15日
朝比奈 蒼

この記事を書いた人

朝比奈 蒼@SOHO編集部

ITメディア編集者

IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。

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