学級通信の書き方|保護者に伝わる構成と例


この記事のポイント
- ✓発行の頻度と分量の目安
- ✓4月の第1号・行事の後・学期末・お願いの連絡の例文まで紹介します
- ✓子どもの名前と写真の扱い
学級通信を初めて任された先生や、毎週の発行が負担になってきた先生の多くは、何をどの順番で書けば保護者に伝わるのかが分からず、白紙の前で手が止まっています。結論から言うと、学級通信は「学級の様子」「これからの予定」「家庭へのお願い」の3つを決まった型で並べれば、A4の1枚で十分に伝わります。この記事では、発行の頻度と分量の目安、基本の構成、時期ごとの例文、ネタの集め方、子どもの名前と写真の扱い、発行前の確認までを順に説明します。保護者からの出欠の回答や問い合わせを、学年の先生で分担して受け付けたいときに使えるHalictのような道具の使いどころにも後半で触れます。
学級通信とは何のために出すものか
学級通信とは、担任の先生が自分の学級の様子や予定を、保護者に向けて定期的に知らせる文書のことです。学級だよりと呼ぶ学校も多く、学年の先生が共同で出すものは学年通信や学年だよりと呼ばれます。法律や学習指導要領で発行が決められているものではなく、出すかどうか、どのくらいの頻度で出すかは、学校や先生ごとに違います。
それでも多くの先生が学級通信を出しているのは、保護者が学校での子どもの様子を知る機会が限られているからです。子どもは家で学校のことをあまり話さないことも多く、話しても断片的です。学級通信があれば、保護者は「今週は算数でかけ算の学習が始まった」「来週は遠足がある」といった情報を、まとまった形で受け取れます。
教育の情報サイトでは、学級通信の役割を次のように説明しています。
学級だより・学年だより(学級通信・学年通信)は、保護者の理解や協力を得るために、定期的に発行しておきたいものです。頻繁に学級だよりを書く先生は、毎週のように作成するという人もいますが、そこまではしなくとも、月に1回程度は発行するのがよいでしょう。 出典: kyoiku.sho.jp
ここで大切なのは「理解や協力を得るため」という目的です。学級通信は、先生の考えや学級の方針を保護者に知ってもらい、持ち物の準備や家庭での声かけに協力してもらうための道具です。たとえば、音読の宿題を出す理由を通信で説明しておけば、保護者が家で「どうして音読するの」と聞かれたときに答えられます。学級で起きた小さな出来事を伝えておけば、保護者が子どもとの会話のきっかけにできます。
目的がはっきりしていると、何を書くか、何を書かないかの判断がしやすくなります。読む人は保護者であり、知りたいのは自分の子どもが過ごしている学級の様子と、家で何をすればよいかです。先生の日記や授業の記録とは違う、ということを最初に押さえておきます。
発行の頻度と分量の目安
学級通信の頻度と分量は、先生が続けられる範囲で決めるのが一番です。最初の数週間だけ毎日出して、その後に止まってしまうよりも、月に2回でも1年間続けるほうが、保護者からの信頼につながります。
学級通信の作り方を紹介している教育財団のページでは、先生たちが実際に作っている学級通信の姿を、調査をもとに次のように紹介しています。
先の調査によれば,毎週1回発行。A4判1枚,片面,モノクロ印刷。作成にかける時間は1時間ほど。 これが,先生方が実際に作成している学級通信でもっとも多く,一般的な姿です。 出典: riso-ef.or.jp
この調査の姿を目安にすると、次のように考えられます。
| 項目 | 目安 | 考え方 |
|---|---|---|
| 頻度 | 週1回から月1回 | 学年の初めは多めに、落ち着いたら続けられる頻度に |
| 用紙 | A4の1枚、片面 | 保護者が冷蔵庫に貼っておける大きさ |
| 印刷 | モノクロ | 学校の印刷機で刷りやすく、費用も抑えられる |
| 作る時間 | 1時間程度 | 型を決めておけば、書く内容だけに時間を使える |
1枚に収める文字数は、見出しと予定表を入れて800字から1,200字程度が読みやすい分量です。文字で埋め尽くすと、保護者は大事なお知らせを見落とします。余白を残し、予定やお願いは囲みや表にして目立たせます。
発行する曜日を決めておくのも続けるコツです。たとえば毎週金曜日に出すと決めておけば、保護者は週末に来週の予定を確かめられ、先生も木曜日の放課後に書く時間を取る習慣ができます。
学級通信の基本の構成
毎回の構成を決めておくと、書くたびに迷わずに済みます。多くの学級通信で使われている構成は、次のとおりです。
- タイトル、号数、発行日、学校名と学級名、担任の名前
- 冒頭のあいさつ(季節の話題や今週の一言)
- 学級の様子(授業や行事、子どもたちの姿)
- 来週や今月の予定
- 持ち物や提出物、家庭へのお願い
- 結びの言葉や、担任から保護者への一言
タイトルは、学級の目標や子どもたちと一緒に決めた言葉を使うと、1年間の学級の顔になります。たとえば「ひまわり」「なかよし3組」「チャレンジ」のように、短く覚えやすいものが向いています。号数と発行日は、保護者が通信を保管しておくときの目印になるので、毎回必ず入れます。
冒頭のあいさつは、長くしないことが大切です。季節の話題を2文から3文で書き、すぐに学級の様子に移ります。学級の様子は通信の中心で、紙面の半分ほどを使います。ここで子どもたちの言葉や行動を具体的に書くと、保護者が読みたくなる通信になります。
予定とお願いは、文章の中に埋もれさせず、表や箇条書きにします。保護者が通信を読み返すとき、多くの場合は「来週の持ち物は何だったか」を探しています。日付、曜日、持ち物を一目で見つけられる形にしておくと、問い合わせが減ります。
結びの言葉は、担任として保護者に伝えたいことを1文から2文で書きます。「ご家庭でも、ぜひ音読を聞いてあげてください」のように、具体的な行動を一つだけお願いすると伝わりやすくなります。
4月の第1号の例文
4月の第1号は、担任の自己紹介と1年間の方針を伝える大切な号です。保護者は、新しい担任がどんな人なのかを知りたいと思っています。
学級通信「ひまわり」第1号 令和8年4月8日発行 〇〇市立〇〇小学校 3年2組 担任 〇〇〇〇
ご進級おめでとうございます
桜の花びらが舞う中、3年2組の28人がそろって新しい1年をスタートしました。始業式の日、教室に入ってきた子どもたちの少し緊張した顔と、名前を呼ばれたときの元気な返事が、とても印象に残っています。
このたび3年2組の担任をさせていただくことになりました、〇〇〇〇です。子どもたち一人ひとりが「やってみたい」と思えることを大切にしながら、学級をつくっていきたいと考えています。1年間、どうぞよろしくお願いいたします。
学級の目標
子どもたちと話し合い、「あいさつ・ありがとう・あきらめない」の3つを学級の目標にしました。毎日の生活の中で、この3つを意識できるよう声をかけていきます。
来週の予定
4月13日(月)身体測定 4月15日(水)授業参観・学級懇談会 4月17日(金)避難訓練
お願い
持ち物には、すべて名前を書いてください。とくに、色鉛筆やのりなど細かい道具は、1本ずつ名前があると、落とし物が持ち主に戻りやすくなります。
ご家庭で気になることがありましたら、連絡帳でいつでもお知らせください。
第1号では、学級の目標と担任の方針を短く伝え、保護者との連絡の方法を書いておくのが要点です。連絡帳、電話、学校の連絡用のアプリなど、学校で決められた連絡の方法を書いておくと、保護者は安心して相談できます。
行事の後の号の例文
運動会や遠足、学習発表会などの行事の後は、保護者が一番読みたい号になります。当日の様子を見に来られなかった保護者もいるので、子どもたちの姿を具体的に伝えます。
運動会、たくさんの応援ありがとうございました
5月30日の運動会では、たくさんのご声援をいただき、ありがとうございました。
3年2組は、80メートル走とダンス「元気いっぱい」に取り組みました。ダンスの練習では、最初は動きがそろわず、子どもたちから「もう一回やりたい」という声が上がりました。休み時間にも自分たちで集まって練習する姿があり、本番では28人の動きがぴたりとそろいました。
終わった後、教室で感想を聞くと、「みんなで合わせられてうれしかった」「練習した分だけうまくなった」という言葉がたくさん出てきました。結果だけでなく、練習を重ねて上達していく過程を、子どもたちが自分の言葉で振り返れたことを大切にしたいと思います。
ご家庭でも、ぜひ運動会の話を聞いてあげてください。
行事の号では、結果よりも過程と子どもたちの言葉を書くのが要点です。「1位になった」「優勝した」という結果だけを書くと、思うような結果を出せなかった子どもや、その保護者が読みにくい通信になります。誰もが自分の子どもの姿を重ねられるよう、学級全体の取り組みを書きます。
学期末と年度末の号の例文
学期末の号では、学期の振り返りと長い休みの過ごし方を伝えます。年度末の最終号では、1年間のお礼を書きます。
1学期、ありがとうございました
4月から始まった1学期も、今日で終わりです。保護者の皆さまには、毎日の送り出しや持ち物の準備、宿題の丸つけなど、たくさんのご協力をいただき、ありがとうございました。
1学期、子どもたちはかけ算の九九を全員が覚え、毎朝の音読では、自分から手を挙げて発表する子が増えました。休み時間に友だちを誘って遊ぶ姿も、4月よりずっと多く見られるようになりました。
夏休みのお願い
規則正しい生活を心がけ、毎日決まった時間に宿題に取り組めるよう、声をかけてください。 水の事故や交通事故に気をつけ、出かけるときは行き先と帰る時間を家族に伝えるよう、お話しください。
2学期、元気な笑顔で会えることを楽しみにしています。
年度末の最終号では、次のように1年間を振り返ります。
1年間、本当にありがとうございました
この1年、3年2組の28人と過ごした毎日は、担任にとってかけがえのない時間でした。4月にはまだ遠慮がちだった子どもたちが、今では学級会で自分の意見を言い、友だちの意見に「いいね」と返せるようになりました。
保護者の皆さまの温かいご理解とご協力に、心から感謝申し上げます。4年生でも、子どもたちの成長を応援しています。
最終号は、来年度の担任が決まっていないことが多いので、来年度の学級について約束するような書き方は避けます。
長い休みの後の、学期の始まりの号も大切です。休み明けは生活のリズムが崩れている子どもが多く、保護者も新しい学期の予定を早く知りたいと考えています。
2学期が始まりました
長い夏休みが終わり、日焼けした元気な顔が教室にそろいました。休み中の思い出を発表し合う時間には、「家族で海に行った」「自由研究で朝顔の種を数えた」と、たくさんの話が聞けました。
2学期は、運動会や遠足など、学級のみんなで力を合わせる行事が続きます。まずは早寝早起きのリズムを取り戻せるよう、ご家庭でも声をかけていただけますと幸いです。
始まりの号では、提出物の締め切りを一覧にしておくと、保護者が休み中の宿題や書類を確かめやすくなります。休み中の出来事を書くときは、家族で旅行に行けた子どもばかりが目立たないよう、学級全体の様子として短くまとめるにとどめます。
持ち物や提出物をお願いする号の例文
学級通信には、家庭へのお願いを伝える役割もあります。お願いの書き方を間違えると、保護者に負担を押しつけているように受け取られるので、理由と期限を添えます。
図工で使う材料のご準備のお願い
2学期の図工では、空き箱を使って「ゆめの町」をつくります。ご家庭にあるお菓子の空き箱やトイレットペーパーの芯などを、9月12日(金)までに持たせてください。
ご家庭にない場合は、学校で用意しますので、無理にご準備いただかなくても大丈夫です。
お願いの文面で大切なのは、「ない場合はどうするか」を書いておくことです。家庭の事情で準備が難しい保護者もいます。用意できないと子どもが困るような書き方をせず、学校で用意する方法を添えておくと、保護者は安心します。
提出物の締め切りは、曜日と一緒に書きます。日付だけだと勘違いが起きやすく、曜日だけだと何週目か分かりません。「9月12日(金)」のように両方を書き、発行前にカレンダーで曜日が正しいかを必ず確かめます。
書くことに困らないネタの集め方
毎週の通信で一番困るのは、書くことが見つからないことです。ネタは、書く日に考えるのではなく、ふだんから集めておくと楽になります。
ネタの集め方として、次のような方法がよく使われています。
- 授業中や休み時間に、子どもの印象に残った言葉を短くメモしておく
- 授業の板書や、子どもたちの作品を写真に撮っておく(通信に載せるためではなく、思い出す手がかりとして)
- 日直の振り返りや、朝の会のスピーチの内容を記録しておく
- 季節の行事や、地域の出来事を予定表に書き込んでおく
とくに役立つのが、子どもの言葉のメモです。「九九の7の段が言えた」「友だちにありがとうと言われた」といった小さな出来事は、その日のうちに書き留めておかないと忘れてしまいます。手帳の1ページを通信用のメモ欄にしておき、1日に1つ書く習慣をつけると、週末には通信の材料がそろいます。
学級の様子を書くときは、特定の子どもばかりを取り上げないよう気をつけます。1年間に、学級の全員が一度は通信に登場するよう、メモに名前の印をつけて確かめている先生もいます。ただし、名前を出すかどうかは、次の節で説明する学校の決まりに従います。
どうしても書くことが見つからない週は、授業で学んでいることの紹介に紙面を使います。「国語では『ちいちゃんのかげおくり』を読んでいます。場面ごとの気持ちの変化を考えています」のように、教科書の単元と学習のねらいを短く書くだけでも、保護者にとっては家で話題にできる情報になります。学期の初めに、各教科で何を学ぶかの一覧を作っておくと、こうした週の材料として使えます。
子どもの名前と写真、イラストの扱い
学級通信は保護者に配る文書ですが、家庭から別の人の手に渡ることもあります。子どもの名前や写真、家庭の様子に関わる情報は、慎重に扱います。
名前や写真を載せるかどうかは、学校ごとに決まりがあることがほとんどです。年度の初めに保護者に掲載の可否を確かめている学校もあれば、名前は載せず「〇〇さん」と書く学校もあります。決まりが分からないときは、自分で判断せず、学年主任や管理職に確かめます。写真を載せる場合も、顔がはっきり分からない角度で撮る、名札が写り込まないようにする、といった配慮が求められることがあります。
子どもの作文や感想を載せるときは、本人の了解を得てから載せます。作文は子どもが作った作品であり、本人が知らないうちに配られると、恥ずかしい思いをさせることがあります。
イラストや歌詞、本の文章を載せる場合は、著作権にも気をつけます。著作権法の第35条では、学校の先生や児童が、授業の過程で使う目的であれば、必要な範囲で公表された著作物を複製できると定められています。条文は著作権法(e-Gov法令検索)で読めます。ただし、学級通信は授業そのものではなく保護者に配る文書なので、この条文の範囲に入るかどうかは場面によって判断が分かれます。インターネットで見つけたイラストを使うときは、学校の文書での利用が許されている素材かどうかを利用規約で確かめ、迷うときは学校の管理職に相談します。
学年通信との役割分担と、配り方の選び方
学年通信を出している学校では、学級通信と内容が重ならないように役割を分けておくと、保護者が同じお知らせを二度読む手間がなくなります。一般には、学年全体の行事の日程や持ち物、学年で統一した決まりは学年通信に書き、学級通信には学級の子どもたちの様子と、学級独自のお願いを書く、という分け方が使われています。
学年通信と学級通信で、同じ行事の時刻や持ち物を書く場合は、必ず同じ内容になっているかを確かめます。学年通信では「8時20分集合」、学級通信では「8時15分集合」と書いてしまうと、保護者はどちらが正しいのか迷い、問い合わせが一度に集まります。学年の打ち合わせで決まった内容は学年通信に任せ、学級通信では「詳しくは学年通信をご覧ください」と案内するだけにする方法もあります。
最近は、紙で配るだけでなく、学校の連絡用のアプリやメールで学級通信のファイルを配る学校も増えています。データで配ると、保護者が仕事先でも読める、印刷の手間が減る、配り忘れがなくなるといった利点があります。一方で、スマートフォンの画面ではA4の紙面が小さく表示されて読みにくい、通知が多くて見落とされる、という声もあります。
データで配るときは、次の点に気をつけます。
- ファイルの名前に、号数と発行日を入れる(例:学級通信ひまわり第12号_6月20日)
- 子どもの名前や写真が入る場合は、学校で認められた配り方かどうかを確かめる
- 紙で受け取りたい家庭には、紙でも配れるようにしておく
- 大事な締め切りは、通信の中だけでなく、連絡用のアプリの本文にも短く書く
どの配り方を使うかは学校の方針で決まっていることが多いので、担任の判断で新しい配り方を始める前に、管理職に相談します。
保護者が読みやすい紙面の作り方
同じ内容でも、紙面の組み方で読みやすさは大きく変わります。保護者の多くは、仕事や家事の合間に通信を手に取ります。じっくり読む時間がない人でも、大事なことを見落とさない紙面にすることが大切です。
紙面を組むときは、次の点を意識します。
- 上から順に、タイトル、学級の様子、予定、お願いと、毎回同じ場所に同じ内容を入れる
- 予定とお願いは囲みや表にして、紙面の下か右側にまとめる
- 文字の大きさは本文を10.5ポイントから12ポイント程度にし、見出しはひと回り大きくする
- 1つの段落は3文から4文までにし、段落の間を1行空ける
- 手書きの文字やイラストは、紙面のアクセントとして1か所か2か所にとどめる
毎回同じ場所に同じ内容を入れておくと、保護者は「予定は右下を見ればよい」と覚えるので、探す手間がかかりません。学年の初めに型を決めたら、1年間は大きく変えないのが基本です。
手書きの学級通信には温かみがありますが、読みにくい字は保護者の負担になります。本文はパソコンで作り、担任の一言だけを手書きにする、という組み合わせも多く使われています。モノクロで印刷するときは、色の違いで情報を分けることができないので、太字や囲み線、網かけで区別します。
家庭で日本語以外の言葉を主に使っている保護者がいる学級では、予定や持ち物の部分だけでもやさしい日本語で書くと伝わりやすくなります。やさしい日本語とは、難しい言葉や長い文を避け、短い文で書く日本語のことです。「ご持参ください」を「もってきてください」、「雨天の場合は延期」を「雨のときは、ほかの日にします」と書き換えるだけでも、読み取りやすさが変わります。学校によっては、翻訳の支援をしてくれる窓口があるので、必要に応じて相談します。
学年によって書き方を変える
同じ学級通信でも、小学校の低学年と高学年、中学校では、保護者が知りたいことが違います。学年に合わせて書く内容の重みを変えると、読まれる通信になります。
低学年の保護者は、子どもが学校生活に慣れているか、友だちと仲よく過ごせているかを気にしています。持ち物の準備も保護者が手伝うことが多いので、持ち物や提出物の連絡は細かく、具体的に書きます。「のり」ではなく「スティックのり(名前を書いてください)」のように書くと、準備の間違いが減ります。
高学年になると、子どもが自分で準備をするようになり、保護者は学習の進み具合や、宿泊学習などの大きな行事の様子を知りたいと考えるようになります。授業で何を学んでいるのか、家庭でどんな声かけをすればよいのかを書くと役に立ちます。思春期に入る子どももいるので、個人が特定される書き方はとくに慎重にします。
中学校では、学級通信を出す頻度が下がる学校も多く、学年通信が中心になることがあります。その場合も、担任の学級通信では、定期テストの日程や提出物の締め切り、進路に関わる面談の予定など、生徒本人と保護者の両方が確かめる情報を正確に書くことが大切です。生徒が自分で読むことも考えて、保護者だけに向けた言い回しにならないようにします。
注意を呼びかけるときの書き方
学級で困ったことが起きたとき、学級通信で家庭に協力を呼びかけることがあります。たとえば、登下校中の危ない遊び、ゲームや動画の時間、持ち物の紛失などです。こうした話題は、書き方を誤ると、特定の子どもや家庭を責めているように受け取られます。
注意を呼びかけるときは、次の順番で書くと伝わりやすくなります。
- 何が起きているかを、個人が分からない形で事実だけ書く
- 学校でどんな指導をしているかを書く
- 家庭でお願いしたいことを、具体的な行動として1つか2つ書く
- 相談したいことがあれば連絡してほしいと添える
たとえば次のように書きます。
最近、下校の途中で道路に広がって歩く姿が見られます。学校では、帰りの会で「横に並ばず、一列で歩く」ことを毎日声かけしています。ご家庭でも、通学路で気をつけることを、お子さんと一緒に話してみてください。
一方で、いじめや大きなけが、事故のように、個別の対応が必要な出来事は、学級通信で取り上げるものではありません。学校として事実を確かめ、関係する家庭に個別に連絡するのが基本で、全体に知らせる必要があるときも、管理職と相談して学校の文書として出します。担任の判断だけで学級通信に書かないよう気をつけます。
発行前の確認の手順
学級通信は、配った後に間違いが見つかると、訂正の通信を出すことになり、保護者も混乱します。発行の前に、次の点を確かめます。
- 日付と曜日が合っているか。カレンダーと照らし合わせる
- 子どもの名前の漢字が正しいか。名簿と照らし合わせる
- 行事の時刻や持ち物が、学校の予定表と合っているか
- 特定の子どもや家庭を傷つける表現がないか
- 管理職や学年主任に目を通してもらったか
多くの学校では、学級通信を配る前に管理職が内容を確かめる決まりになっています。決まりがない学校でも、学年の先生に一度読んでもらうと、自分では気づかない表現の問題に気づけます。たとえば「忘れ物が多い人がいます」という書き方は、心当たりのある家庭の保護者にとっては責められているように感じられます。「忘れ物を減らすために、前の日の夜に一緒に時間割をそろえてみてください」のように、全員に向けたお願いの形に書き換えます。
印刷した後は、学級の人数より数枚多めに刷り、欠席した子どもの分を取っておきます。配った通信は1部ずつ控えとして保管しておくと、後で保護者から問い合わせがあったときに、何を伝えたかを確かめられます。
保護者からの回答や問い合わせを分担して受け付ける方法
学級通信で懇談会の出欠や、行事のボランティアの募集をお知らせすると、保護者からの回答が届きます。紙の回答用紙を切り取って提出してもらう方法なら、担任が1人で集めて名簿に印をつけるだけで済みます。表計算ソフトで出欠の一覧を作れば、未提出の家庭もすぐに分かります。
ところが、学年全体の行事で、複数の学級の先生が回答を受け付けたり、保護者からの質問に分担して返事をしたりする場面になると、紙と表計算ソフトだけでは追いきれなくなります。誰がどの質問に返事をしたのか、まだ返事をしていない問い合わせはどれか、が分からなくなりがちです。
こうした場面で検討できるのが、フォームで回答を受け付けて、一件ごとに担当と状況を残しながら返信まで進められる道具です。その1つがHalictです。公式サイトによると、Halictは受付から対応までのフォームの道具で、届いた一件ごとに担当と状況が残り、返信も同じ画面から送れて、開封まで記録されると案内されています。料金は公式の料金ページによると、メンバー1人までのフリープランが0円で、フォームの数と回答の数はどのプランも無制限、3人まで使えるスターターは月額2,980円、10人まで使えるチームは月額7,800円(いずれも税抜)です。Halictはフォームの受け付けと返信の記録のための道具で、学級通信そのものを作る機能は案内されていません。学校で外部の道具を使うときは、個人情報の扱いについて学校や教育委員会の決まりを先に確かめます。Halictは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
文書を書く力が仕事になる場面
2004年から在宅ワークとフリーランスの仲介を続けてきた運営者の立場から見ると、学級通信のように「決まった読み手に、決まった頻度で、分かりやすく伝える」文書を書き続けてきた経験は、学校の外でも生きる場面が多くあります。たとえば会社の社内報や、店舗のお客さま向けのお知らせ、地域の団体の会報など、読む人に合わせて構成を決めて書く仕事は、在宅の仕事の中でも途切れずに依頼がある分野です。長く続けている人ほど、文章のうまさよりも、締め切りを守ることと、読む人が次に何をすればよいかを必ず書くことを大切にしています。
最近は、文書の下書きを生成AIで作り、人が事実を確かめて仕上げる進め方も広がっています。学級通信でも、時候のあいさつの言い回しを考えるときなどに使う先生がいますが、子どもの名前や学級の具体的な出来事を外部のサービスに入力しないことが前提になります。AIを仕事にどう取り入れるかを支援する仕事の内容は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で紹介しています。情報の扱いや安全の考え方まで含めて仕事の広がりを知りたい場合は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事もあわせて読むと、文書を扱う仕事で気をつける点が整理できます。
よくある質問
Q. 学級通信はどのくらいの頻度で出せばよいですか?
決まりはなく、学校や先生によって違います。教育財団の調査では、毎週1回、A4の1枚、片面、モノクロで、作る時間は1時間ほどという形が一番多いと紹介されています。続けられないほど頻度を上げるより、月に2回でも1年間続けるほうが保護者の信頼につながります。発行する曜日を決めておくと習慣にしやすくなります。
Q. 学級通信に子どもの名前や写真を載せてもよいですか?
学校ごとに決まりがあることがほとんどなので、まず学年主任や管理職に確かめます。年度の初めに保護者に掲載の可否を確かめている学校もあれば、名前を載せない学校もあります。作文や感想を載せる場合は本人の了解を得てから載せ、写真は名札が写り込まないようにするなどの配慮をします。
Q. 学級通信に書くことが思いつかないときはどうすればよいですか?
書く日に考えるのではなく、ふだんから材料を集めておくと楽になります。授業や休み時間に印象に残った子どもの言葉を1日に1つ手帳にメモしておけば、週末には通信の材料がそろいます。行事の後は結果よりも練習の過程や子どもたちの感想を書くと、誰もが読みやすい内容になります。
Q. インターネットのイラストを学級通信に使ってもよいですか?
学校の文書での利用が許されている素材かどうかを、利用規約で確かめてから使います。著作権法には授業の過程での複製を認める条文がありますが、学級通信は保護者に配る文書なので、その範囲に入るかどうかは場面によって判断が分かれます。迷うときは自分で判断せず、学校の管理職に相談します。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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