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英会話講師の資格|認定の種類と教え方の学び方

@SOHO編集部
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英会話講師の資格|認定の種類と教え方の学び方

この記事のポイント

  • ✓公認英会話講師資格の申込条件・取得までの流れ・費用・更新を公式の案内で確かめて整理しました
  • ✓J-SHINEやCELTA
  • ✓英検・TOEICとの違い

英会話講師になりたいと考えて公認英会話講師資格を調べ始めると、「資格がなくても講師にはなれる」という話と、「資格があると採用や集客で有利になる」という話が並んでいて、取るべきかどうか迷う人が多いはずです。結論から書くと、英会話講師は法律で資格が決められた仕事ではありません。そのうえで、公認英会話講師資格のような民間の認定は、英語の基本と教え方を学んだことを相手に伝える手段として使えます。この記事では、公認英会話講師資格の中身を公式の案内で確かめて整理し、ほかの認定との違い、働き方に合わせた選び方、教え方の学び方までを順番に説明します。

英会話講師は資格がなくても名乗れる仕事

最初に押さえておきたいのは、英会話講師という仕事の位置づけです。医師や看護師、保育士のように、法律で資格がないと名乗れない職業とは違い、英会話スクールの講師や個人の英会話教室の先生には、法律で決められた資格はありません。英語が話せて、教える場があれば、その日から英会話講師として働けます。

公認英会話講師資格を運営する一般財団法人日本英会話協会も、公式サイトでこの点をはっきり書いています。資格がなくてもなれる仕事だからこそ、英語の基本的な知識がないまま講師をしている人もいる、という問題意識から、講師としての素質と英語の基本を確かめたうえで公認する制度を設けている、という説明です。

資格が意味を持つ場面

資格が必須ではない仕事でも、資格が役に立つ場面はあります。1つ目は、英会話スクールや学童、オンライン英会話の運営会社に応募するときです。採用する側は、限られた書類と短い面接で、英語力と教える力の両方を判断しなければなりません。英語力は英検やTOEICの結果で示せますが、教える力は数字にしにくい部分です。講師養成の講座を修了したという記録は、少なくとも教え方を学ぶ時間を取ったことの証明になります。

2つ目は、個人で英会話教室を開くときです。保護者や大人の生徒は、どの先生に習うかを決めるとき、経歴や実績を見比べます。実績がまだ少ない開業直後は、受けた講座や取得した認定が、説明の材料になります。3つ目は、自分自身の学び直しです。英語が話せることと、英語を教えられることは別の技術です。講座で教え方の型を一度学ぶと、レッスンの組み立てに迷う時間が減ります。

英語を学ぶ人の選択肢は増えている

英会話を学ぶ人の側から見ると、選択肢は大きく広がりました。オンライン英会話、動画の学習サービス、AIを使った会話練習のアプリなど、低い費用で英語に触れる手段が増えています。日本英会話協会の旧サイトにも、動画やオンライン英会話が広がるにつれて、英語が話せて教えられるだけの先生の仕事は減っていく、という趣旨の記述があります。裏を返すと、これからの英会話講師には、学ぶ人の目標に合わせてレッスンを設計し、続けられるように支える力が求められている、ということです。資格を取るかどうかを考えるときも、この流れを前提にすると判断しやすくなります。

英会話講師に関わる資格と認定の種類

英会話講師に関わる資格や認定には、性格の違うものがいくつかあります。大きく分けると、英語力そのものを示す検定、教え方を学んだことを示す認定、学校で教えるための免許の3つです。

種類 代表例 示せること
英語力の検定 英検、TOEIC、英会話検定 英語を理解し使う力
教え方の認定(国内) 公認英会話講師、公認子供英会話講師、J-SHINEの小学校英語指導者 講座で教え方を学び、一定の基準を満たしたこと
教え方の認定(国際) CELTA、TESOL の各種課程 外国語としての英語の教授法を学んだこと
学校で教える免許 中学校・高等学校の英語の教員免許状 学校の授業を受け持つ資格

英語力の検定

英検(実用英語技能検定)は公益財団法人日本英語検定協会が実施する検定で、5級から1級まで段階があります。TOEICは一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が国内で実施するテストで、点数で英語力を示します。日本英会話協会が実施する英会話検定は、1対1の面接形式で会話の力を測る試験です。どれも英語力を示すものであって、教え方を学んだ証明ではありません。ただし、多くの講師の募集では英語力の目安として英検やTOEICの水準が書かれているため、講師を目指すなら、まず自分の英語力をいずれかの検定で示せるようにしておくのが近道です。

教え方の認定

教え方の認定は、講座を受けて修了試験に合格するなどの手順で与えられるものです。国内では、日本英会話協会の公認英会話講師と公認子供英会話講師、小学校英語教育推進協議会(J-SHINE)の小学校英語指導者の資格がよく知られています。海外では、ケンブリッジ大学の評価機関が認定するCELTAが広く使われています。CELTAの公式サイトは、課程について次のように説明しています。

All CELTA courses include at least 120 hours of study 出典: Cambridge English CELTA

日本語にすると、どのCELTAの課程も少なくとも120時間の学習を含む、という意味です。実際の学習者を相手にした教育実習と、その振り返りが含まれる点が特徴で、海外の語学学校で働きたい人がよく選ぶ認定です。時間も費用も大きくかかるため、国内で子ども向けや大人向けの英会話を教えたい人が最初に取る認定としては重めです。

学校で教える免許

中学校や高等学校で英語の授業を受け持つには、教育職員免許法に基づく教員免許状が必要です。英会話スクールや個人教室では免許は求められませんが、学校の授業そのものを担当したい人は、民間の認定では代わりになりません。目指す場所が学校なのか、スクールや個人教室なのかで、取るべきものが大きく変わります。

公認英会話講師資格の中身を公式の案内で確認する

ここからは、狙いの資格である公認英会話講師資格について、日本英会話協会の公式サイトに載っている内容を整理します。公式サイトの冒頭には、資格の位置づけが次のように書かれています。

公認英会話講師・公認子供英会話講師は一般財団法人日本英会話協会による公認資格です。適正面接試験にて、英会話講師としての適性と英会話力を確認後、英会話講師養成講座(子供英会話講師養成講座)を受講、筆記試験を経て、公認英会話講師(公認子供英会話講師)認定となります。 出典: 公認英会話講師・公認子供英会話講師資格【公式】

運営団体の一般財団法人日本英会話協会は、2009年7月に設立された法人です。英会話検定と英単語検定(単検)も実施しています。国家資格ではなく、民間の団体が独自の基準で公認する資格である点を押さえておきましょう。

申込の条件

公式サイトの「公認資格について」のページには、申込の条件として次の項目が並んでいます。

  • 英会話力は中級以上。目安は英会話検定2級、英検2級、TOEIC550点
  • 年齢は満18歳以上
  • 人格の面では、対人適応能力、社交性、指導力の素質
  • 指導経験は問わない

指導経験がなくても申し込める点は、これから講師を目指す人にとって大きな特徴です。一方で、英語力は中級以上が前提なので、英検2級に届いていない人は、先に英語力を固める必要があります。なお、協会の旧サイトにはTOEICの目安を500点と書いたページが残っています。現在の公式サイトでは550点と書かれているので、新しいほうの記載を基準にしてください。

取得までの4つのステップ

公式サイトの「公認までの流れ」では、取得までの手順が4つに分けて説明されています。

  1. 適性面接試験。オンラインの個別面接で、時間は15分程度。講師としての適性(対人適応能力、社交性、潜在的な指導力)と、英会話力が中級以上かを確かめます。審査料は3,980円です
  2. 公認英会話講師養成講座または公認子供英会話講師養成講座の受講。自宅学習10時間に加えて、2時間の個別指導を2回受けます
  3. 修了試験(筆記)。講座の2日目の最後に行われ、教材や資料を見ながら解ける形式です。不合格でも合格するまで追試験が受けられると書かれています
  4. 公認申請。合格の通知を受けてから1週間以内に申請します

費用と期間

公式サイトに載っている費用は、適性面接試験の審査料が3,980円、養成講座の料金が69,980円、公認手数料が9,980円です。合わせると8万円台前半になります。講座の受講方法はオンラインのほか、都内での対面も相談に応じるとされていますが、現在はオンラインのみという注記があります。日程は相談のうえで決める形です。

公認の期間は5年です。期限が近づいたら更新の手続きが必要で、更新の申込期間は公認期限の3か月前から1か月前までとされています。期限を過ぎると、新しく取り直す必要があると明記されています。更新には2時間のオンライン講座があり、費用は49,980円です。講座の内容は、公認期間中の振り返り、英会話に関する情報の更新、講師としての適性の再確認と書かれています。適性が下がっていると判断された場合は、受講しても更新が認められないことがあるとも書かれています。

費用や日程は変わることがあるため、申し込む前には必ず公式サイトで最新の案内を確かめてください。

公認講師の人数

公式サイトのトップには、2022年7月現在の人数として、公認英会話講師139人、公認子供英会話講師73人、合計202人と表示されています。数字は2022年時点のまま更新されていませんが、規模としては大きな資格ではないことが読み取れます。履歴書に書いたとき、採用担当者が資格の中身を知らない可能性もあります。面接では、資格名だけでなく、講座で何を学び、どんなレッスンを組めるようになったかを自分の言葉で説明できるようにしておくと、資格が生きます。

公認英会話講師と公認子供英会話講師の違い

日本英会話協会の公認資格には、大人を教える公認英会話講師と、子どもを教える公認子供英会話講師の2つがあります。申込の条件や取得の流れは同じで、受ける養成講座が違います。

大人に教える場合

大人の生徒は、仕事で英語を使う、旅行で困らないようにしたい、資格試験の点数を上げたいなど、目的がはっきりしていることが多くあります。講師に求められるのは、目的を聞き取り、そこから逆算してレッスンを組む力です。会話の練習をただ繰り返すだけでなく、言えなかった表現を記録して次回に練習し直す、仕事の場面を想定したロールプレイを行うなど、成果が見える工夫が欠かせません。

子どもに教える場合

子どもの英会話では、集中が続く時間が短く、年齢によって理解できることが大きく違います。歌や絵本、ゲームを使って英語の音に親しむ時間をつくり、少しずつ単語や表現を増やしていく進め方が中心になります。保護者への連絡や、教室での安全への気配りも、大人向けにはない仕事です。子ども向けの教室や学童での英語の時間を担当したい人は、公認子供英会話講師のほうが目的に合います。

どちらを取るか迷ったら、自分が最初に教える相手を決めるのが先です。応募したい求人の対象が子どもなのか大人なのかを確かめ、そこに合わせて選んでください。

働き方別に見た資格の選び方

英会話講師の働き方は、ここ数年で大きく分かれました。働き方ごとに、求められる資格や力の重みが違います。

英会話スクールの講師

大手や地域の英会話スクールでは、募集の条件として英検やTOEICの水準が書かれていることが多く、教え方の認定は「あれば望ましい」という扱いが一般的です。採用後に社内の研修で、そのスクール独自のカリキュラムと教え方を学ぶ形がよく見られます。スクールで働きたい人は、まず英語力を検定で示し、そのうえで講座で学んだ教え方を面接で説明できるようにしておくのが効率的です。

オンライン英会話の講師

オンライン英会話の運営会社と業務委託で契約し、自宅から教える働き方も増えています。授業の枠を自分で決めやすい一方、報酬は1コマ単位で決まることが多く、生徒からの評価が次の予約に直結します。画面越しでも伝わる話し方、通信が不安定になったときの対応、教材の共有の仕方など、対面とは別の技術が求められます。資格よりも、体験レッスンでの印象と継続率が評価を左右する場面が多いと考えてください。

子ども向けの教室や学童

子ども英会話の教室や、放課後の学童で英語の時間を担当する仕事では、子どもへの接し方と安全への意識が重視されます。公認子供英会話講師や、小学校での指導も視野に入るJ-SHINEの資格が、自分の学んだことを示す材料になります。J-SHINEの小学校英語指導者は、登録された団体の講座を修了するなどの手順で認定される資格で、指導時間が50時間に満たない人には準認定指導者の資格があると公式サイトに書かれています。

自宅や貸し教室での個人教室

自分で教室を開く場合、資格は集客の説明材料になります。ただ、生徒が教室を選ぶ決め手は、体験レッスンの内容、通いやすさ、料金のわかりやすさであることが多く、資格だけで生徒が集まるわけではありません。資格を取るなら、ホームページやチラシで「どんな講座を受けて、どんな教え方を学んだのか」を具体的に書くと、保護者や大人の生徒に伝わりやすくなります。

学校の授業

中学校や高等学校の英語の授業を受け持ちたい人には、教員免許状が必要です。民間の資格はこの代わりになりません。小学校の英語では、外国語指導助手や地域の英語指導者として授業に関わる道があり、その場合はJ-SHINEの資格などが評価されることがあります。

英語の教え方を学ぶ方法

資格の講座を受けるかどうかにかかわらず、英会話講師として働くには、教え方の基本を身に付ける必要があります。ここでは、独学でも始められる学び方を紹介します。

教授法の考え方を知る

英語を外国語として教える方法には、いくつかの代表的な考え方があります。現在よく使われているのは、実際に意味のあるやり取りをしながら英語を身に付けていく考え方で、コミュニカティブ・アプローチと呼ばれます。文法を先に説明して練習させるのではなく、伝えたい内容があって、そのために必要な表現を学ぶ、という順番で授業を組むのが特徴です。教授法の入門書を1冊読むだけでも、自分のレッスンを見直す視点が増えます。

1回のレッスンの組み立て方

初心者の講師がつまずきやすいのが、1回のレッスンの組み立てです。基本の形として、次の流れを覚えておくと迷いが減ります。

  1. 導入。前回の復習や雑談で英語を話す準備をする
  2. 提示。今日の表現を、場面と一緒に見せる
  3. 練習。決まった形で何度か言ってみる
  4. 活用。自分のことに置き換えて自由に話す
  5. まとめ。できたことと、次回に練習することを確かめる

この流れは大人にも子どもにも使えます。子どもの場合は各段階を短く区切り、体を動かす活動や歌を間にはさむと集中が続きます。

発音と聞き取りを教えるための準備

英会話の授業では、生徒の発音を直す場面が必ずあります。自分の発音を感覚だけで直そうとすると、生徒に説明できません。英語の音の特徴(日本語にない母音や子音、音のつながり、強く読むところと弱く読むところ)を一度整理しておくと、生徒がどこでつまずいているかを言葉で伝えられるようになります。発音記号を読めるようにしておくのも役に立ちます。

模擬レッスンを録画して見直す

教え方を最も早く伸ばす方法は、自分のレッスンを録画して見直すことです。家族や友人に生徒役を頼み、20分の模擬レッスンを行って録画します。見直すときは、自分が話している時間と生徒が話している時間の割合、指示が一度で伝わっているか、生徒の発言を待てているかを確かめます。講師が話しすぎていると、生徒が英語を使う時間が減ります。オンラインで教える予定の人は、オンライン会議のツールで録画すると、画面越しの見え方まで確かめられます。

英語力を講師の水準まで伸ばす学び方

教え方を学ぶのと同時に、英語力そのものも伸ばしておく必要があります。公認英会話講師資格の目安である英検2級やTOEIC550点は、あくまで申込の入口です。

生徒の質問に答えられる文法の理解

講師になると、生徒から「なぜここは the なのか」「この2つの言い方はどう違うのか」と聞かれます。自分が話せることと、理由を説明できることは別です。中学と高校の文法を、教える側の目で一度通して復習しておくと、質問に落ち着いて答えられます。

話す力と聞く力の維持

講師の仕事を始めると、自分より英語力の低い生徒と話す時間が長くなり、自分の英語力を伸ばす機会が減りがちです。ニュースやポッドキャストを毎日聞く、オンライン英会話で自分が生徒として話す時間を取るなど、意識して高い水準の英語に触れる時間を確保してください。英会話検定や英検の上の級に挑戦すると、勉強の目標が保ちやすくなります。

やさしい英語に言い換える力

講師に特有の英語力として、難しい内容を生徒の水準に合わせたやさしい英語で言い換える力があります。初級の生徒に新しい単語を説明するとき、辞書の定義をそのまま読み上げても伝わりません。知っている単語だけで説明する、身ぶりや絵を使う、例文を2つ3つ続けて見せる、といった工夫が必要です。日ごろから、英英辞典の短い定義を読んだり、ニュースの内容を中学レベルの単語で言い直す練習をしたりすると、この力が鍛えられます。生徒の水準に合わせて話す速さや語彙を調整できることは、英語の点数には表れにくいものの、教える現場で最も差がつく部分です。

資格の講座を選ぶときの確認点と口コミの見方

英会話講師の資格や養成講座は、民間の団体や会社がそれぞれ独自に作っています。名前が似ていても、中身や費用は大きく違います。申し込む前に、次の点を確かめてください。

  • 運営団体の名前と所在地、連絡先が公式サイトに明記されているか
  • 講座の時間数、学ぶ内容、修了試験の形式が書かれているか
  • 費用の内訳(受講料、試験料、登録料、更新料)がすべて書かれているか
  • 資格に有効期限があるか、更新にいくらかかるか
  • 申し込みのあとにキャンセルや返金ができる条件

口コミや体験談を読むときの注意

資格の情報をまとめたサイトには、口コミや体験談の欄があることが多いものの、実際には投稿がほとんどないことも珍しくありません。また、資格の紹介記事の中には、講座の申込で報酬が出る仕組みのものもあります。口コミが少ない資格を選ぶときほど、公式サイトに書かれている講座の中身を自分で読み、運営団体に直接問い合わせて疑問を解消してから申し込むのが安全です。

「資格を取れば必ず採用される」「資格があれば生徒が集まる」と強く打ち出す案内には注意してください。英会話講師の採用や集客は、資格以外の要素で決まる部分が大きく、資格だけで結果を約束できるものではありません。

個人で教えるときに知っておきたい契約のルール

資格を取ったあと、個人で英会話のレッスンを教える人も多くいます。個人で教える場合は、教え方とは別に、契約やお金に関するルールを知っておく必要があります。

長期の契約は特定商取引法の対象になる

特定商取引法とは、トラブルが起きやすい取引について、事業者が守るルールと消費者を守る仕組みを決めた法律です。この法律では、語学の教授を「特定継続的役務」として定めています。特定継続的役務とは、長い期間にわたって続くサービスのうち、トラブルが多いものとして法律で指定された種類のことです。特定商取引法施行令では、語学の教授について、期間が2か月を超え、金額が5万円を超える契約を対象にしています。

対象になる契約では、契約前と契約時に決まった内容の書面を渡すこと、契約書面を受け取ってから8日以内なら消費者が無条件で解約できる仕組み(クーリング・オフ)、途中で解約するときの違約金の上限などのルールが適用されます。個人の教室でも、半年分や1年分の受講料をまとめて受け取る形にすると対象になる可能性があります。条文はe-Govの特定商取引に関する法律で確かめられますが、自分の契約が当てはまるかどうかは、契約の形によって変わるので、消費生活センターや専門家に確認してください。月ごとの払いにするなど、トラブルが起きにくい形にしておくのも1つの方法です。

収入の申告

個人で教えて得た収入は、所得税の申告の対象になります。会社員が副業として教える場合、給与以外の所得が年20万円を超えると確定申告が必要になるのが一般的です。住民税は金額にかかわらず申告が必要になる場合があります。扱いは働き方や収入の種類で変わるため、国税庁の案内や税務署で確かめてください。

履歴書と応募書類での伝え方

資格を取ったら、応募書類での書き方も整えておきましょう。民間の資格は、正式な名称と運営団体の名前を合わせて書くと、採用担当者が中身を調べやすくなります。たとえば「一般財団法人日本英会話協会 公認英会話講師 認定」のように、団体名、資格名、認定の順に書きます。英検やTOEICは、級や点数と取得した年月を書きます。TOEICの点数は古くなると評価されにくいため、受けた時期が古い場合は受け直しも検討してください。

資格欄だけで終わらせない

資格欄に名前を並べるだけでは、採用担当者には何ができる人なのかが伝わりません。志望動機や自己紹介の欄で、講座で学んだ内容と、それを使って実際にどんなレッスンを組んだかを2行から3行で書き添えます。たとえば「養成講座で学んだレッスンの5段階の流れを使い、知人の小学生2人に週1回、3か月間の練習レッスンを行った」のように、対象、期間、回数を具体的に書くと、指導経験が少ない人でも準備の度合いが伝わります。

模擬レッスンを求められたとき

英会話スクールやオンライン英会話の選考では、模擬レッスンを求められることがよくあります。指定された教材や時間に合わせて、導入から振り返りまでを時間内に収める練習をしておきましょう。緊張すると講師が話しすぎる傾向があるため、生徒役が話す時間を意識して残すことが評価につながります。オンラインの選考では、カメラの位置、照明、マイクの音量を事前に確かめ、背景に余計なものが映らないように整えておきます。

初心者が講師になるまでのステップ

ここまでの内容を、未経験から英会話講師を目指す人の手順として並べ直します。

  1. 教えたい相手を決める。子どもか大人か、対面かオンラインか
  2. 英語力を検定で示せるようにする。英検2級やTOEIC550点を最初の目標にする
  3. 教え方の基本を学ぶ。入門書で教授法を知り、模擬レッスンを録画して見直す
  4. 必要に応じて認定を取る。子ども向けなら公認子供英会話講師やJ-SHINE、大人向けなら公認英会話講師、海外も視野に入れるならCELTA
  5. 小さく教え始める。知人への練習レッスン、オンライン英会話の講師、地域の英語活動のボランティアなどで指導の経験を積む
  6. 経験を記録する。教えた時間、対象、生徒の変化を書き残し、応募や集客のときに説明できるようにする

資格を取る順番は、人によって前後してかまいません。大切なのは、資格を取ったあとに実際に教える時間をつくることです。指導の経験が増えるほど、資格の名前よりも、自分が何を教えてきたかで評価されるようになります。

体験談から見えるつまずき

資格の講座を受けた人の体験談で多いのは、「講座で学んだ流れどおりにレッスンを進めようとしたら、生徒の反応が想定と違って焦った」という話です。講座は型を学ぶ場であり、目の前の生徒に合わせて型を崩す力は、教える回数を重ねて身に付きます。最初の数か月は、うまくいかなかった場面をメモし、次のレッスンで1つずつ直す習慣をつけてください。

英会話講師の仕事をどう続けるか、独自の視点で考える

最後に、英会話講師の資格を取ったあと、仕事として続けていくための視点を、在宅ワークとフリーランスの仲介を長く続けてきた運営者の立場から整理します。

英会話講師の仕事は、スクールやオンライン英会話の運営会社と契約するだけでなく、個人として直接生徒や依頼者とつながる形も広がっています。英語ができる人が、翻訳、英文のチェック、海外とのやり取りの補助など、教える以外の仕事を組み合わせて働く例も多く見られます。文章で英語や学びを伝える仕事に広げたい人は、Webライターのポートフォリオの作り方|案件獲得率が上がるテンプレート付き【2026年版】で、自分の実績を見せる資料の作り方を確かめておくと役立ちます。英語教材の解説や学習記事の執筆は、講師の経験がそのまま生きる分野です。

文章の仕事で報酬を上げていく考え方は、Webライターが文字単価を上げる方法|1円→5円にステップアップする戦略【2026年版】にまとめています。専門分野を持つ書き手ほど単価を上げやすいという点は、英語を教える経験を持つ人にも当てはまります。

運営者として長く見てきた限りでは、教える仕事を長く続けている人ほど、単発のレッスンをこなすことより、「この先生に任せると上達が続く」と感じてもらえる関係づくりに時間を使っています。毎回のレッスンのあとに短い振り返りを送る、生徒の目標の変化に合わせて内容を組み直す、といった小さな積み重ねが、紹介や継続につながっています。

また、仲介の手数料が乗らない直接の契約では、同じ予算でも依頼する側はより多くのレッスンを頼め、教える側は受け取る金額が厚くなります。手数料0%で直接やり取りできる場を使うと、教える側と学ぶ側の双方にとって無理のない条件を組みやすくなります。

資格の勉強で身に付けた、相手に伝わる文章や資料をつくる力は、講師以外の仕事でも生きます。ビジネスの文書を正しく書く力を確かめたい人は、ビジネス文書検定の内容も参考にしてください。英語の講師としての経験と、日本語で正確に伝える力の両方を持つ人は、教える仕事と書く仕事を組み合わせて、働き方の幅を広げていけます。

よくある質問

Q. 公認英会話講師資格がないと英会話講師になれませんか?

英会話講師は法律で資格が決められた仕事ではないため、資格がなくても講師として働けます。公認英会話講師資格は一般財団法人日本英会話協会が独自の基準で公認する民間の資格で、英語の基本と教え方を学んだことを採用担当者や生徒に伝える材料として使えます。応募先が求める条件は、募集の案内で確かめてください。

Q. 公認英会話講師資格を取るにはどのくらいの英語力が必要ですか?

公式サイトでは英会話力が中級以上とされ、目安として英会話検定2級、英検2級、TOEIC550点が挙げられています。年齢は満18歳以上で、指導経験は問われません。適性面接試験で英会話力と講師としての適性を確かめてから、養成講座に進む流れです。

Q. 公認英会話講師資格の費用と有効期間を教えてください?

公式サイトの案内では、適性面接試験の審査料3,980円、養成講座69,980円、公認手数料9,980円です。公認期間は5年で、更新は期限の3か月前から1か月前までに申し込み、2時間のオンライン講座(49,980円)を受けます。金額は変わることがあるため、申し込む前に公式サイトで確かめてください。

Q. 子どもに英語を教えたい場合はどの資格が向いていますか?

日本英会話協会の公認子供英会話講師は、子ども向けの養成講座を受けて取得する資格です。小学校の英語の授業に関わりたい場合は、J-SHINEの小学校英語指導者の資格も選択肢になります。学校の授業を受け持つには教員免許状が必要なので、目指す場所に合わせて選んでください。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年9月9日最終更新:2026年11月3日
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