履歴書の資格を書く順番|取得順と重要度


この記事のポイント
- ✓履歴書の資格を書く順番は
- ✓それぞれ取得した年月の古い順に並べるのが基本です
- ✓応募先に関係の深い資格を前に出す応用の並べ方
履歴書の免許・資格欄を前にして、資格を書く順番で手が止まる人は多くいます。取った順に並べるのか、大事なものから並べるのか。運転免許はどこに入れるのか。結論から書くと、基本は「免許を先、資格を後。それぞれ取得年月の古い順」です。そのうえで、応募先の仕事に直結する資格を目立たせたいときは、並べ方を変えても構いません。この記事では、基本の並べ方と応用の並べ方、正式名称の確かめ方、書かないほうがよい資格までを、厚生労働省の履歴書様式例をもとに整理します。
資格を書く順番の結論
履歴書の資格欄の順番には、法律や国の決まりがあるわけではありません。採用する側が読みやすいように、慣習として次の並べ方が広く使われています。
- 免許(運転免許など)を先に書く
- 資格・検定を後に書く
- それぞれの中で、取得した年月の古い順に並べる
免許と資格を分けるのは、資格欄の見出しが「免許・資格」となっているためです。免許は、法律にもとづいて行政が交付するもので、持っていないとその行為ができません。運転免許がその代表です。資格は、試験に合格したことや一定の知識を持っていることを示すもので、国家資格、公的資格、民間資格があります。
古い順に並べるのは、学歴・職歴欄と同じ考え方です。履歴書は全体を通して時系列で書くため、資格欄も時系列にそろえると、採用担当者が「いつ、何を身につけたか」を経歴と重ねて読めます。
ここまでが基本です。ただし、基本どおりに並べると、応募先の仕事に最も関係のある資格が一番下に来ることがあります。たとえば、10年前に取った英検2級が上に来て、先月取った応募職種の必須資格が下に来る、といった並びです。この場合は、関係の深い資格を上に出す並べ方も認められています。どちらを選ぶかは、後の節で判断の基準を示します。
厚生労働省の履歴書様式例で確かめる
履歴書には決まった1つの書式があるわけではありません。以前は、日本規格協会がJIS規格の解説の中で示していた様式例が広く使われていました。この様式例が令和2年7月に削除されたため、厚生労働省が新しく「厚生労働省履歴書様式例」を作り、事業主に参考にするよう求めています。
令和2年7月に日本規格協会が、JIS規格の解説の様式例から履歴書の様式例を削除したため、厚生労働省で新たな履歴書の様式について検討を行い、事業主の皆様に広く参考にしていただくための様式例(厚生労働省履歴書様式例)を作成しました 出典: 厚生労働省 公正な採用選考をめざして
この様式例では、学歴・職歴欄の後に「年・月・免許・資格」の欄があります。順番の決まりは書かれていませんが、左に年と月を書く欄があるため、時系列で並べることを前提にした作りです。
様式例では、以前の様式から変わった点もあります。性別欄は任意の記載になり、「通勤時間」「扶養家族数」「配偶者」「配偶者の扶養義務」の4つの欄は設けないことになりました。市販の履歴書には今も古い様式のものがあるため、どの様式を使うかで迷ったら、厚生労働省のページから様式例をダウンロードして使うのが確実です。A4版とA3版、PDFとExcelの形式が用意されています。
免許・資格欄の行数は、様式例ではそれほど多くありません。書きたい資格が行数を超えるときは、すべてを書こうとせず、応募先に関係の深いものを選んで書きます。選び方も後の節で扱います。
基本の並べ方:免許を先、資格を後、古い順
基本の並べ方を、具体的な例で示します。次のような人を考えます。
- 2014年8月に普通自動車第一種運転免許を取得
- 2013年6月に実用英語技能検定2級に合格
- 2019年11月に日本商工会議所簿記検定試験2級に合格
- 2024年4月にITパスポート試験に合格
基本どおりに並べると、次のようになります。
| 年 | 月 | 免許・資格 |
|---|---|---|
| 2014 | 8 | 普通自動車第一種運転免許 取得 |
| 2013 | 6 | 実用英語技能検定2級 合格 |
| 2019 | 11 | 日本商工会議所簿記検定試験2級 合格 |
| 2024 | 4 | ITパスポート試験 合格 |
| 以上 |
免許が先に来るため、英検より後に取った運転免許が一番上に来ています。これは間違いではありません。免許と資格をそれぞれのまとまりとして扱い、まとまりの中で古い順に並べるのが基本の形です。
最後の行の「以上」は、記入がここで終わったことを示します。右寄せで書くのが一般的です。
年の書き方は、西暦か和暦のどちらかに統一します。学歴・職歴欄で西暦を使ったなら資格欄も西暦、和暦なら和暦にします。履歴書の中で混ざっていると、読み手が年数を計算し直す手間がかかります。
免許は「取得」、試験に合格して得たものは「合格」と書くのが基本です。登録が必要な国家資格(たとえば登録を受けて名乗れるようになる資格)は、登録まで済んでいれば「登録」と書く場合もあります。迷ったら、その資格の公式の案内でどう表現しているかを確かめましょう。
応用の並べ方:応募先に関係の深い資格を前に
基本の並べ方では、応募先にとって最も大事な資格が埋もれることがあります。その場合は、関係の深い資格を先に書く並べ方を使います。
先ほどの例で、経理職に応募するとします。応募先が一番見たいのは簿記です。関係の深さで並べ替えると次のようになります。
| 年 | 月 | 免許・資格 |
|---|---|---|
| 2014 | 8 | 普通自動車第一種運転免許 取得 |
| 2019 | 11 | 日本商工会議所簿記検定試験2級 合格 |
| 2024 | 4 | ITパスポート試験 合格 |
| 2013 | 6 | 実用英語技能検定2級 合格 |
| 以上 |
免許を先に書く形はそのままにして、資格のまとまりの中だけ並べ替えています。年が前後するため、採用担当者が「順番がおかしい」と感じる可能性はゼロではありません。気になる場合は、職務経歴書や自己PR欄で「経理職に関係の深い資格から記載しています」と一言添えておくと、意図が伝わります。
並べ替えるかどうかは、次の基準で判断すると迷いません。
- 応募職種の必須資格や歓迎資格が、基本の並べ方で3行目より下に来るなら並べ替える
- 資格が3つ以下なら、基本の並べ方のままで十分に目に入るので並べ替えない
- 応募先が公的機関や伝統的な大企業で、書式の正しさを重く見ると考えられる場合は、基本の並べ方を守る
並べ替えの判断で一番大事なのは、履歴書全体で一貫していることです。資格欄だけ凝った並べ方をして、学歴・職歴欄が乱れていると逆効果になります。
運転免許の書き方と正式名称
運転免許は、資格欄で最も書き間違いが多い項目です。「普通免許」「自動車免許」と略さず、正式名称で書きます。
普通自動車の免許であれば「普通自動車第一種運転免許」と書きます。オートマチック車に限る条件が付いている場合は「普通自動車第一種運転免許(AT限定)」とします。第一種は自家用の運転に使う免許で、タクシーなどお客を乗せて運賃をもらう運転には第二種が必要です。
2017年3月に準中型免許が新しく設けられ、車の大きさによる免許の区分が変わりました。警察庁の資料によると、普通免許で運転できるのは車両総重量3.5トン未満の車、準中型免許では車両総重量7.5トン未満の車です。準中型免許は18歳から、普通免許を持っていなくても取得できます。
普通免許を取った時期によっては、免許証の種類の欄に、普通以外の区分が限定付きで表示されていることがあります。自分で名称を判断せず、免許証の表記を確かめて、その通りに書くのが確実です。
取得年月は、免許証の左下にある取得年月日の欄で確かめられます。二輪・小型特殊・原付の取得日、それ以外の免許の取得日、第二種の取得日が分かれて書かれています。免許証を紛失していたり、取得日が分からなかったりする場合は、運転免許センターなどで運転経歴に関する証明を確かめる方法があります。手続きは都道府県の警察で確かめてください。
複数の免許を持っている場合は、取得した順に並べます。普通自動車の免許の後に大型特殊や二輪を取ったなら、それぞれ別の行に書きます。上位の免許を取ったことで下位の免許が含まれる場合(たとえば中型免許を取って普通免許の範囲も運転できる場合)は、上位の免許だけを書けば足ります。
よく使う資格の正式名称
資格の名前は、略称や通称で書かず、主催団体が使っている正式名称で書きます。よく使う資格の書き方を整理します。
| 通称 | 正式名称の書き方 | 主催・実施 |
|---|---|---|
| 英検2級 | 実用英語技能検定2級 合格 | 日本英語検定協会 |
| 日商簿記2級 | 日本商工会議所簿記検定試験2級 合格 | 日本商工会議所 |
| TOEIC | TOEIC Listening & Reading Test スコア○○点 取得 | 国際ビジネスコミュニケーション協会 |
| ITパスポート | ITパスポート試験 合格 | 情報処理推進機構 |
| 宅建 | 宅地建物取引士資格試験 合格 | 不動産適正取引推進機構 |
英検は、日本英語検定協会の公式サイトでも「実用英語技能検定」と表記されています。日商簿記は、日本商工会議所の検定の名称にそろえて「日本商工会議所簿記検定試験」と書きます。ITパスポート試験は、IPA(情報処理推進機構)が実施する国家試験で、公式の名称はITパスポート試験です。
TOEICは合否がなくスコアで結果が出る試験なので、「合格」ではなく「スコア○○点 取得」と書きます。スコアが低い場合は、無理に書く必要はありません。一般に、応募先が英語力を求めていて、ある程度のスコアがある場合に書くと効果があります。
IT系の資格は名称が長く、英語の名称を持つものも多くあります。たとえばシスコシステムズの認定資格は、公式の名称で書くのが原則です。ネットワーク系の代表的な資格の内容と試験の範囲は、CCNA(シスコ技術者認定)で解説しています。名称の表記を確かめるときにも使えます。
取得年月が分からないときの調べ方
資格の取得年月が思い出せないことはよくあります。推測で書くと、採用後に合格証の写しを提出したときに食い違いが見つかり、信用を損ねます。次の順番で確かめましょう。
- 合格証書・認定証を探す。多くの場合、合格日や認定日が書かれている
- 主催団体のマイページを見る。最近の試験はオンラインで合格履歴を確かめられるものが多い
- 主催団体に合格証明書の発行を申し込む。多くの団体が有料で発行している
- 当時のメールや手帳を探す。申し込みや合格通知のメールが残っていることがある
書く年月は、合格した年月か、合格証書に記載された年月にします。試験日と合格発表日が月をまたぐ場合は、合格発表日(合格が確定した日)の年月を書くのが一般的です。迷ったら、合格証書に書かれた日付に合わせれば説明がつきます。
国家資格の中には、試験に合格した後に登録の手続きをして初めて名乗れるものがあります。この場合は、合格した年月と登録した年月が違います。資格欄にどちらを書くかは、その資格で何を示したいかによります。業務に就くために登録が必要な資格なら、登録した年月を書くと、すぐに働ける状態であることが伝わります。
書かないほうがよい資格と、勉強中の資格の書き方
資格欄は、持っている資格を全部並べる場所ではありません。応募先にとって意味のない資格を並べると、本当に見てほしい資格が目立たなくなります。
書かないほうがよい場合の例です。
- 級の低い検定で、同じ分野の上位の級を持っている場合(英検2級を持っているなら英検3級は書かない)
- 応募先の仕事と関係がなく、人柄を伝える効果も薄い趣味の検定
- 有効期限が切れている資格や、更新していない資格
- 名称だけでは内容が伝わりにくく、説明もできない民間資格
趣味の資格でも、応募先の仕事に関係するなら書く価値があります。たとえば食品を扱う会社への応募で食に関する検定を書くのは、関心の深さを示す材料になります。判断の基準は「応募先の採用担当者が読んで、仕事の場面を想像できるかどうか」です。
勉強中の資格は、書いても構いません。取得に向けて努力していることを示せるからです。書き方は「○○試験 合格に向けて勉強中(2027年2月受験予定)」のように、受験の予定時期まで書くと具体的になります。ただし、勉強中の資格を書くと面接で進み具合を聞かれることが多いので、どこまで進んでいるかを説明できるようにしておきましょう。
持っている資格がない場合は、「特になし」と書きます。空欄のままにすると、書き忘れと受け取られる可能性があります。
職種別の資格欄の作り方
資格を書く順番は、応募する職種によって最適な形が変わります。代表的な職種ごとに、何を前に出すかの考え方を整理します。
事務職では、簿記、パソコン関連の資格、ビジネス文書に関する検定が評価されやすい傾向があります。文書作成の力を示す資格としては、社外文書の形式や表記の正しさを問うビジネス文書検定があります。事務職の応募でこうした資格を持っているなら、資格のまとまりの上のほうに置くと目に留まりやすくなります。
IT職では、情報処理技術者試験やベンダーの認定資格が評価されます。ただし、IT職は資格よりも実務の経験や作ったものを重く見る傾向があります。開発の仕事でどのような技術と経験が求められるかは、アプリケーション開発のお仕事で、仕事の内容と必要なスキルを紹介しています。資格欄は簡潔にして、職務経歴書で経験を詳しく書くほうが効果的です。
デザイン職では、色彩や画像処理に関する検定が書かれることがあります。デザイン職も作品の質で判断されることが多く、資格はポートフォリオを補う位置づけです。デザイン職の報酬の水準や働き方は、デザイナーの年収・単価相場で、雇用と業務委託の違いも含めて紹介しています。
介護や医療、保育の職種では、国家資格や公的な研修の修了が仕事に就く条件になっていることがあります。この場合は、必須の資格を一番上に書くのが自然です。仕事に就ける条件を満たしていることが、最初に伝わるからです。
学生・第二新卒・ブランクのある人の資格欄
資格欄の書き方は、応募する人の立場によっても少しずつ変わります。よくある3つの立場に分けて、順番の考え方を整理します。
学生の就職活動では、資格の数が少ないことが普通です。運転免許と英検、学校で取った検定の2つか3つという人も多いでしょう。この場合は、基本の並べ方(免許が先、資格が後、古い順)で十分です。高校時代に取った検定も、応募先に関係があれば書いて構いません。新卒の採用では、大学や専門学校が推奨する応募書類の様式を使う場合もあるため、学校の就職課で様式を確かめておきましょう。
第二新卒(社会に出て数年以内の人)は、学生時代の資格と、働き始めてから取った資格が混ざります。社会に出てから取った資格は、仕事に必要だから取ったものが多く、応募先にとっても意味が大きい傾向があります。基本の並べ方だと学生時代の資格が上に来てしまうので、働き始めてからの資格が応募先に直結するなら、資格のまとまりの中で前に出す並べ方を検討する価値があります。
育児や介護、療養などで仕事を離れていた期間がある人は、その間に取った資格が大事な材料になります。ブランクの期間に資格を取っていれば、学ぶ意欲を保っていたことを示せます。取得年月が職歴の空白の期間と重なることで、採用担当者は「この期間にこれを学んでいた」と読み取れます。この場合は時系列の並べ方を守ったほうが、経歴とのつながりが伝わりやすくなります。
どの立場でも共通するのは、資格欄だけで勝負しようとしないことです。資格欄は事実を並べる場所で、その資格をどう使いたいかは志望動機や自己PRの欄で書きます。資格欄の順番と、志望動機で触れる資格が一致していると、書類全体に筋が通ります。
Web応募フォームと職務経歴書での書き方
最近の採用では、紙の履歴書ではなく、求人サイトや企業の採用ページの応募フォームに資格を入力する場面が増えています。フォームでは、資格を1件ずつ入力する欄が用意されていることが多く、入力した順に表示される仕組みもあります。
フォームに入力するときも、考え方は履歴書と同じです。免許を先に、資格を後に入力し、それぞれ取得年月の古い順にします。フォームによっては、資格名を一覧から選ぶ形式になっています。一覧に自分の資格がない場合は「その他」を選び、自由記入欄に正式名称を書きます。一覧の表記が正式名称と少し違う場合は、一覧の表記に従って構いません。
入力欄の文字数に上限があるフォームでは、正式名称が入りきらないことがあります。その場合は、名称の中で一番大事な部分を残し、主催団体の名前を省くといった調整をします。たとえば「日本商工会議所簿記検定試験2級」が入らなければ「日商簿記検定2級」とします。紙の履歴書を別に提出するときは、そちらに正式名称を書けば十分です。
職務経歴書では、資格の扱い方が履歴書と少し違います。職務経歴書は時系列にこだわらず、応募先にとって大事な情報から書くのが一般的です。資格も「活かせる経験・知識・技術」や「保有資格」の欄に、関係の深い順にまとめて書けます。履歴書は時系列、職務経歴書は重要度順と役割を分けると、2つの書類で同じ資格を違う角度から見せられます。
職務経歴書では、資格名だけでなく、その資格を業務でどう使ったかを書き添えられます。たとえば「日本商工会議所簿記検定試験2級(2019年11月):月次決算の仕訳と試算表の作成を担当」のように書くと、資格と実務がつながって伝わります。
営業職に応募する場合の並べ替えの例
並べ替えの判断を、もう1つの例で確かめます。営業職に応募する人が、次の資格を持っているとします。
- 2012年3月に日本商工会議所簿記検定試験3級に合格
- 2015年9月に普通自動車第一種運転免許を取得
- 2021年7月にTOEIC Listening & Reading Testで730点を取得
- 2025年2月に宅地建物取引士資格試験に合格
不動産会社の営業職に応募するなら、宅地建物取引士資格試験が最も大事な資格です。基本の並べ方では一番下に来るため、資格のまとまりの中で先頭に移します。営業で車を使う会社なら、運転免許が一番上にあること自体も大事な情報です。
| 年 | 月 | 免許・資格 |
|---|---|---|
| 2015 | 9 | 普通自動車第一種運転免許 取得 |
| 2025 | 2 | 宅地建物取引士資格試験 合格 |
| 2021 | 7 | TOEIC Listening & Reading Test スコア730点 取得 |
| 2012 | 3 | 日本商工会議所簿記検定試験3級 合格 |
| 以上 |
一方、同じ人が外資系の会社の営業職に応募するなら、TOEICのスコアを宅建の次に置くか、宅建より前に出すかを検討します。応募先の求人票で「歓迎する資格」や「英語を使う場面」を確かめ、採用担当者が最初に見たい情報が上に来るように並べます。同じ資格の組み合わせでも、応募先ごとに並べ方を変えてよいのが、資格欄の順番の考え方です。
履歴書を出す前の点検
資格欄を書き終えたら、提出する前に次の点を確かめます。1つずつ指でたどりながら見ると見落としが減ります。
- 免許と資格を分け、まとまりの中で一貫した順番になっているか
- 年は西暦か和暦のどちらかに統一されているか(学歴・職歴欄とも同じか)
- 正式名称で書いているか(「英検」「普通免許」のような略称が残っていないか)
- 「取得」「合格」「スコア○○点 取得」の使い分けが合っているか
- 取得年月が合格証書や免許証の記載と合っているか
- 最後に「以上」を書いているか
パソコンで履歴書を作る場合は、全角と半角の混在にも気をつけます。数字を全角にするか半角にするかを統一し、資格名と「合格」の間の空白もそろえます。細かな点ですが、整っている書類は読み手に丁寧な印象を与えます。
手書きの場合は、書き間違えたら修正液や修正テープを使わず、新しい用紙に書き直すのが基本です。資格欄は最後のほうにあるため、ここで書き間違えると全部を書き直すことになります。下書きを作ってから清書すると安全です。
履歴書の資格欄で失敗しやすい場面と直し方
採用の書類を見る側の視点から、資格欄でよく起きる失敗と、その直し方を整理します。
1つ目は、資格の名前がばらばらの書き方になっている失敗です。ある資格は正式名称、別の資格は通称、という混在が起きがちです。直し方は、書き終えたら全部の資格を主催団体の公式サイトで確かめ、表記をそろえることです。
2つ目は、同じ分野の資格を全部の級で並べる失敗です。簿記3級と2級、英検準2級と2級を両方書くと、行数を使うわりに伝わる情報が増えません。直し方は、同じ分野は最上位の級だけを書くことです。
3つ目は、取得年月の記憶違いです。特に何年も前に取った資格は、年を1年ずれて覚えていることがあります。直し方は、先に述べた方法で合格証書や主催団体の記録を確かめることです。
4つ目は、資格欄と自己PR欄がつながっていない失敗です。資格欄に簿記2級を書いたのに、自己PR欄で数字を扱う仕事の経験に触れていないと、資格が単なる飾りに見えます。直し方は、資格欄で一番前に出した資格について、自己PR欄か職務経歴書で「その知識をどう使ったか」を1文でも書くことです。
正直に書くと、資格欄は「持っているものを全部書けば有利」と考えて行数を埋めてしまいがちです。実際には、数を絞って並べ方を工夫したほうが、採用担当者に意図が伝わります。
面接で資格について聞かれたときの答え方
資格欄に書いた資格は、面接で質問の材料になります。特に資格欄の上のほうに書いた資格は、聞かれる可能性が高いと考えておきましょう。よく聞かれる質問と、答えを準備するときの考え方を整理します。
1つ目は「なぜこの資格を取ったのですか」という質問です。ここで「なんとなく」「周りが取っていたから」と答えると、資格の価値が下がって見えます。取ったきっかけ、勉強した期間、学んで役に立ったことの3点を、1分ほどで話せるようにまとめておきます。
2つ目は「この資格の知識を、うちの仕事でどう使えますか」という質問です。応募先の仕事内容を求人票で確かめ、資格で学んだ内容のどの部分が、どの業務に当てはまるかを具体的に結び付けておきます。たとえば簿記なら「請求書と入金の照合」「月末の経費の集計」のように、業務の名前で答えられると説得力が増します。
3つ目は「次に取りたい資格はありますか」という質問です。応募先の仕事を続けるうえで役立つ資格を1つ挙げ、その理由を話せるようにしておきます。勉強中の資格を資格欄に書いたなら、その進み具合もここで説明できます。
資格欄の順番を応用の並べ方にした場合は、面接で「なぜこの順番なのですか」と聞かれることもあります。そのときは「応募する仕事に関係の深いものから並べました」と答えれば十分です。並べ方に意図があることを説明できれば、むしろ応募先をよく調べている印象を与えられます。
面接の準備として、資格欄に書いた資格を上から順に指さしながら、それぞれについて30秒で説明する練習をしておくと安心です。説明に詰まる資格があれば、その資格は資格欄に書く必要があるかどうかを見直す合図でもあります。
表記の細部で迷いやすい点
資格欄の順番が決まった後も、細かな表記で迷うことがあります。よく出る迷いどころをまとめます。
級の表記は、主催団体の表記に合わせます。「2級」「二級」「Ⅱ級」のどれを使うかは団体によって違うため、合格証書の表記を写すのが確実です。横書きの履歴書では算用数字(2級)を使うのが一般的です。
資格名と「合格」「取得」の間は、全角の空白を1つ入れて区切ると読みやすくなります。行ごとに空白の数がばらばらだと、右端がそろわず雑な印象になります。
同じ年月に複数の資格を取った場合は、それぞれ別の行に書き、同じ年月を繰り返して書きます。「同上」と書く方法もありますが、年月の欄は省略せずに書いたほうが、読み手が行ごとに確かめやすくなります。
有効期限や更新の制度がある資格は、更新を続けていれば取得した年月を書きます。更新の状態を示したいときは、資格名の後に「(2026年更新)」のように添える書き方もあります。更新していない資格は、前の節で述べた通り、書かないか、書く場合は面接で説明できるようにしておきます。
外国の資格や、英語の名称しかない資格は、原語の名称をそのまま書き、必要に応じて日本語の説明を丸カッコで添えます。採用担当者がその資格を知らない可能性を考えて、どの分野の資格かが伝わる書き方を選びましょう。
運営者として見てきた、資格の見せ方で差がつく場面
フリーランスと在宅ワークの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、仕事の依頼主が応募者の資格欄を見るときに注目しているのは、資格の数ではなく「この人に何を任せられるか」です。資格が多くても、依頼したい仕事との関係が読み取れなければ、判断の材料になりません。
業務委託の仕事では、履歴書の代わりにプロフィールや提案文で資格を示す場面が多くあります。このときも、書く順番の考え方は同じです。依頼の内容に直結する資格を先に書き、そのほかは簡潔にまとめる。資格の後に「この資格で学んだ知識を使って、こういう作業ができます」と1文添えると、依頼主は仕事の場面を想像しやすくなります。仲介の手数料が乗らない直接の取引では、依頼主と受注者が条件を直接すり合わせるため、こうした分かりやすい自己紹介がそのまま信頼につながります。
資格と実績をあわせて見せる方法は、プロフィールの作り方とも重なります。実績の選び方と並べ方は、Webライターのポートフォリオの作り方|案件獲得率が上がるテンプレート付き【2026年版】で、ライターの例をもとに整理しています。資格欄の順番を決めるときと同じく、読み手が知りたい順に並べるという考え方が使えます。
資格を書く順番は、基本の「免許が先、資格が後、古い順」を押さえたうえで、応募先に合わせて並べ方を調整するのが最も伝わる形です。次に取る資格を選ぶときは、ビジネス文書検定のように、どの職種でも資格欄の上位に置きやすいものから検討すると、履歴書全体の説得力を上げられます。
よくある質問
Q. 履歴書の資格は取得順と重要度順のどちらで書くべきですか?
基本は、免許を先、資格を後にして、それぞれ取得年月の古い順に書きます。応募職種に関係の深い資格が下のほうに来てしまう場合は、資格のまとまりの中だけ重要度の高い順に並べ替えても構いません。その場合は、職務経歴書や自己PR欄で並べ方の意図を一言添えると、採用担当者に伝わりやすくなります。
Q. 運転免許は資格欄のどこに書けばよいですか?
運転免許は資格欄の一番上に書くのが一般的です。免許と資格を分け、免許のまとまりを先に書くためです。名称は「普通自動車第一種運転免許」のように正式名称で書き、AT限定の場合は「(AT限定)」を添えます。取得年月は免許証の左下にある取得年月日の欄で確かめられます。
Q. 資格の取得年月が分からないときはどうすればよいですか?
推測で書かず、合格証書や認定証の日付を確かめましょう。見つからない場合は、主催団体のマイページで合格履歴を確かめるか、合格証明書の発行を申し込む方法があります。採用後に合格証の写しを求められることがあるため、記載と食い違わないように正確な年月を書くことが大切です。
Q. 勉強中の資格を履歴書に書いてもよいですか?
書いても構いません。「○○試験 合格に向けて勉強中(2027年2月受験予定)」のように、受験の予定時期まで書くと具体的になります。応募先の仕事に関係する資格であれば、学ぶ姿勢を伝える材料になります。ただし面接で進み具合を聞かれることが多いため、どこまで進んでいるかを説明できるようにしておきましょう。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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