キャンペーンの応募フォームの作り方と、応募者の管理のしかた

@SOHO編集部
@SOHO編集部
キャンペーンの応募フォームの作り方と、応募者の管理のしかた

この記事のポイント

  • ✓キャンペーンの応募フォームの作り方を
  • ✓入れる項目と入れない項目
  • ✓Googleフォームでの設定

プレゼントの抽選、新商品のモニター募集、来店者向けの特典、アンケートに答えた人へのクーポン。小さな店や会社でも、キャンペーンを企画する機会は多くあります。そのとき必ず必要になるのが、応募を受け付けるフォームです。

キャンペーンの応募フォームは、ただ名前とメールアドレスを集める箱ではありません。応募の条件を満たしているかを確かめ、当選者に確実に連絡し、集めた個人情報を正しく扱う。その全部の入口になります。フォームの作りが甘いと、重複した応募の確認に追われたり、当選の連絡が届かなかったり、景品のルールに触れてしまったりします。

この記事では、キャンペーンの応募フォームの作り方を、作る前に決めること、景品のルールの確認、入れる項目、Googleフォームでの設定、応募規約の書き方、重複や不正の防ぎ方まで順に説明します。そのうえで、抽選と当選の連絡、応募者の状況の管理、終わったあとの個人情報の扱いまで整理します。応募者ごとに当選の連絡や発送の状況を追う作業には、受付から返信までを1つの画面で扱えるHalictという選択肢にも触れます。

キャンペーンの応募フォームが担う役割

キャンペーンの応募フォームには、大きく4つの役割があります。

  • 応募を受け付ける:誰が、いつ応募したかを記録する
  • 応募の条件を確かめる:購入した人だけが対象なら、購入の証明を受け取る
  • 当選者に連絡する手段を確保する:メールアドレスや電話番号を正しく受け取る
  • その後の関係につなげる:案内を送ってよいかの同意を受け取る

多くの失敗は、最初の「受け付ける」だけを考えてフォームを作ることから起きます。応募が集まってから「購入の確認ができない」「当選者の住所を聞き忘れた」「案内を送ってよいかの同意を取っていなかった」と気づいても、応募者全員にもう一度連絡するのは大変です。フォームを作る前に、キャンペーンの最初から最後までの流れを決めておくことが大切です。

キャンペーンの主な形

キャンペーンには、主に次のような形があります。

形 内容 応募フォームで確かめること
購入者向けの抽選 商品を買った人の中から抽選で賞品を贈る 購入の証明(レシートの番号、注文番号など)
誰でも応募できる抽選 購入を条件とせず、広く応募を受け付ける 応募の重複
もれなく贈る特典 条件を満たした人全員に特典を贈る 条件を満たしているか
モニターの募集 商品を試して感想を送ってくれる人を選ぶ 応募の動機、使う環境など選考の材料
アンケートの謝礼 アンケートに答えた人に謝礼を贈る 回答の内容と、謝礼の送り先

どの形かによって、フォームに入れる項目も、守るべきルールも変わります。

作る前に決めておくこと

フォームを作り始める前に、次の7つを書き出しておきます。

1. キャンペーンの目的

新しいお客様を増やしたいのか、既存のお客様に再び来てもらいたいのか、商品の感想を集めたいのか。目的によって、応募の条件や賞品の選び方が変わります。

2. 応募の期間

応募の受付を始める日と終える日を決めます。終わりの日時は「10月31日23時59分まで」のように、時刻まで決めておくと、締め切りぎりぎりの応募の扱いで迷いません。

3. 賞品と当選者の数

何を何人に贈るのかを決めます。賞品の金額は、後の節で説明する景品のルールに関わります。

4. 抽選の方法と時期

抽選をいつ、どのような方法で行うのかを決めます。無作為に選ぶのか、応募の内容で選ぶのかも、応募規約に書く必要があります。

5. 当選の連絡の方法

メールで連絡するのか、賞品の発送をもって発表に代えるのか。連絡に返事が必要な場合は、返事の期限と、期限までに返事がない場合の扱いも決めます。

6. 個人情報の使い道と保管の期間

集めた個人情報を、抽選と賞品の発送のためだけに使うのか、今後の案内にも使うのか。キャンペーンが終わったあと、いつまで保管し、いつ削除するのかを決めます。

7. 応募が届いたあとの担当者

応募の確認、問い合わせへの返事、当選の連絡、賞品の発送。それぞれを誰が担当するのかを決めておきます。担当者が決まっていないと、問い合わせの返事が遅れ、応募者の不信につながります。

景品のルールを確かめる

キャンペーンで賞品を贈るときは、景品表示法の景品規制を確かめる必要があります。景品規制とは、お客様を引きつけるために過大な景品を提供することを防ぐ決まりで、景品の金額の上限が定められています。消費者庁の景品規制の概要によると、主な区分と上限は次のとおりです。

一般懸賞

商品やサービスを利用した人に、くじなどの偶然や、クイズの正誤などで景品を贈るものを懸賞といいます。複数の事業者が共同で行う共同懸賞以外のものは、一般懸賞と呼ばれます。

懸賞による取引の金額 景品の最高額 景品の総額
5,000円未満 取引の金額の20倍 懸賞に関わる売上予定総額の2%
5,000円以上 10万円 懸賞に関わる売上予定総額の2%

たとえば、1,000円の商品を買った人を対象に抽選を行う場合、1人に贈れる景品の最高額は2万円です。

総付景品

懸賞ではなく、商品を買った人や来店した人にもれなく贈る景品は、総付景品(そうづけけいひん)と呼ばれます。申し込みの順や来店の先着順で贈るものも、ここに入ります。取引の金額が1,000円未満なら景品の最高額は200円、1,000円以上なら取引の金額の10分の2です。

購入を条件としない「オープン懸賞」

購入や来店を条件とせず、広く告知して誰でも応募できる抽選は、オープン懸賞と呼ばれます。消費者庁のページには、次のように書かれています。

オープン懸賞で提供できる金品等の最高額は、従来、1000万円とされていましたが、平成18年4月に規制が撤廃され、現在では、提供できる金品等に具体的な上限額の定めはありません。 出典: caa.go.jp

ただし、応募の条件に購入や来店が入ると、オープン懸賞ではなくなります。応募フォームに「購入した商品」を入力させるかどうかで、適用されるルールが変わることがある点に注意が必要です。

景品規制は、キャンペーンの細かな条件によって判断が変わります。賞品の金額が大きい場合や、判断に迷う場合は、消費者庁の告示や運用基準を確かめるか、専門家に相談するのが確実です。

応募フォームに入れる項目

フォームの項目は、少ないほど応募が集まりやすくなります。一方で、必要な項目が抜けると、当選後に連絡が取れなくなります。キャンペーンの流れに照らして、必要なものだけを入れます。

必ず入れる項目

  • 氏名:当選者の確認と賞品の発送に使う
  • メールアドレス:当選の連絡と、応募の受付の控えを送るのに使う
  • 応募規約と個人情報の取り扱いへの同意:チェックボックスで確認する

メールアドレスは、入力の誤りがいちばん多い項目です。確認のために2回入力してもらう形にするか、応募の直後に控えのメールを送って、届くことを確かめてもらうと、当選の連絡が届かない事故を減らせます。

キャンペーンの形に応じて入れる項目

  • 購入者向けの抽選:購入日、購入した店舗、レシートの番号や注文番号
  • シリアル番号を使うキャンペーン:商品に付いている番号
  • モニターの募集:応募の動機、使う環境、SNSのアカウント(感想の投稿を頼む場合)
  • アンケートの謝礼:アンケートの設問

当選した人にだけ聞く項目

住所と電話番号は、賞品を発送する当選者にしか必要ありません。応募の時点で全員に聞くと、項目が増えて応募が減るうえ、使わない個人情報を大量に抱えることになります。当選者にだけ、当選の連絡の中で住所を聞く流れにすると、集める個人情報を最小限にできます。

デジタルの賞品(電子クーポンやギフトコードなど)なら、住所はそもそも必要ありません。

入れないほうがよい項目

応募フォームに、次のような項目を入れるのは避けます。

  • キャンペーンに関係のない属性(年収、家族構成など):応募をためらわせる
  • 生年月日:年齢の条件がある場合でも、「20歳以上ですか」の確認で足りることが多い
  • すべての自由記述を必須にした欄:書くことがない人が応募をやめてしまう

マーケティングのために属性を知りたい場合は、任意の項目にして、使い道を書きます。必須の項目が多いフォームは、応募者に「個人情報を集めることが目的なのでは」と警戒されます。

Googleフォームでの作り方と設定

無料でキャンペーンの応募フォームを作るなら、Googleフォームが手軽です。ここでは、キャンペーンで使う設定を中心に説明します。

確認メッセージを書き換える

応募が送られたあとに表示される確認メッセージは、[設定]の[プレゼンテーション]から変更できます。「ご応募ありがとうございました。当選者の発表は11月中旬に、当選された方へのメールで行います」のように、次に何が起きるかを書いておくと、問い合わせが減ります。手順はフォームを公開して回答者と共有するの公式ヘルプにあります。

応募の控えを送る

公式ヘルプのフォームの回答を表示、管理するによると、メールアドレスを集める設定にしたうえで、[回答のコピーを回答者に送信]を「リクエストされた場合」または「常に表示」にすると、回答者に回答のコピーを送れます。同じヘルプには、迷惑メールのフィルタなどにより、回答のコピーが届かない場合があるとも書かれています。

受付の終了日と回答数の上限

同じヘルプによると、公開済みのフォームの右上にある公開のアイコンから、[回答を受付中]をオフにして受付を止められます。[終了日または回答数の上限を設定]から、終了の日時や、受け付ける回答数の上限も設定できます。先着順のキャンペーンでは回答数の上限が便利ですが、複数の人が同時に回答した場合は上限に関係なく受け付けられると書かれているため、上限ちょうどで締め切りたい場合は注意が必要です。

回答を1回に制限する設定の注意

同じ人の重複応募を防ぐために[回答を1回に制限する]をオンにすると、応募者はGoogleアカウントへのログインが必要になります。広く一般の人に応募してもらうキャンペーンでは、ログインを求められた時点で応募をやめる人が出ます。重複の確認は、応募のあとにメールアドレスで行う方法も検討します。

回答をスプレッドシートに保存する

応募の確認や抽選は、スプレッドシートで行うと便利です。[回答]の[概要]から[回答の送信先を選択]を選び、新しいスプレッドシートを作るか、既存のスプレッドシートを選びます。

スマートフォンで応募しやすいフォームにする

キャンペーンの応募は、多くの人がスマートフォンから行います。パソコンの画面で作って確かめただけでは、スマートフォンで応募しにくい作りに気づけません。

入力の手間を減らす

スマートフォンでは、文字の入力がいちばんの負担です。都道府県や購入した店舗のように、答えが決まっている項目は、文字で入力させずに選択式やプルダウンにします。日付は、日付の形式の質問にすると、画面の部品で選べるようになります。

1画面の長さに気をつける

項目が多いフォームを1ページに並べると、スマートフォンでは縦に長くなり、どこまで続くのか分からずに途中でやめてしまう人が出ます。項目が多い場合は、セクションで区切り、「1/3」のように進み具合が分かる形にします。

公開の前に自分のスマートフォンで応募してみる

公開の前に、自分のスマートフォンで実際に応募してみます。文字の入力のしやすさ、選択肢の見やすさ、送ったあとの確認メッセージ、控えのメールの届き方まで、応募者と同じ流れで確かめます。可能なら、iPhoneとAndroidの両方で試します。

告知から応募までの導線を整える

フォームがよくできていても、応募の入口が分かりにくいと、応募は集まりません。

応募の入口は1つに絞る

Webサイト、SNS、店頭のポスター、チラシなど、告知の場所が複数ある場合でも、応募するフォームは1つにまとめます。入口ごとに別のフォームを作ると、重複の確認や抽選の作業が倍になります。どこから応募が来たかを知りたい場合は、フォームの中に「このキャンペーンを何で知りましたか」という選択式の質問を入れます。

店頭ではQRコードで案内する

店頭のポスターやレシートで告知する場合は、フォームのURLをQRコードにして載せます。長いURLを手で入力してもらうのは現実的ではありません。QRコードの近くに、応募の締め切りと、応募に必要なもの(レシートの番号など)を書いておくと、その場で応募しやすくなります。

告知文に書くこと

告知文には、賞品、当選者の数、応募の期間、応募の条件、応募の方法、当選の発表の方法を書きます。応募規約の全文はフォームの中に書き、告知文には要点だけを載せます。

応募規約と注意書きの書き方

応募規約は、トラブルが起きたときの判断のよりどころになります。小さなキャンペーンでも、次の項目は書いておきます。

  • 主催者の名前と連絡先
  • 応募の期間(日時まで)
  • 応募の条件(対象者、購入の条件、年齢の条件など)
  • 賞品の内容と当選者の数
  • 抽選の方法と、当選の発表の方法
  • 当選の連絡に返事がない場合の扱い
  • 応募は1人1回までか、複数回できるか
  • 個人情報の使い道と保管の期間
  • 応募の無効になる場合(虚偽の内容、条件を満たさない場合など)
  • キャンペーンの内容を変更または中止する場合の扱い

注意書きの文例

「ご応募は、お一人様1回までとさせていただきます。同じメールアドレスで複数回ご応募いただいた場合は、最初のご応募のみを有効とします。当選者の発表は、当選された方へのメールをもって代えさせていただきます。当選のご連絡から7日以内にお返事がない場合は、当選を無効とさせていただきます。」

個人情報の使い道は、応募の前に示す

個人情報保護法の第21条は、本人から直接書面(電子的な記録を含む)で個人情報を取る場合に、あらかじめ利用目的をはっきり示すよう定めています。条文はe-Govの法令検索で確かめられます。フォームの冒頭か、同意のチェックボックスのすぐ上に、「いただいた個人情報は、抽選と賞品の発送、および当選のご連絡にのみ使います」のように書きます。今後の案内にも使いたい場合は、別のチェックボックスで、案内を受け取るかどうかを選んでもらいます。

重複応募と不正の防ぎ方

キャンペーンの規模が大きくなると、同じ人が何度も応募したり、条件を満たさない応募が混ざったりします。

同じメールアドレスの重複を見つける

応募をスプレッドシートに保存していれば、COUNTIF関数でメールアドレスの出現回数を数えられます。2回以上出てくるメールアドレスに印を付け、応募規約に従って最初の応募だけを有効にします。メールアドレスの大文字と小文字、前後の空白の違いで見落とさないよう、比べる前に表記をそろえます。

購入の証明を確かめる

購入者向けのキャンペーンでは、レシートの番号や注文番号を入力してもらい、自社の記録と照らし合わせます。レシートの画像を送ってもらう方法もありますが、Googleフォームのファイルのアップロードの質問は、回答者がGoogleアカウントにログインしている必要があります。誰でも応募できるようにしたい場合は、番号の入力で確かめる方法のほうが向いています。

当選の前に確かめる

抽選で当選者が決まったら、連絡する前に、その応募が条件を満たしているかをもう一度確かめます。当選の連絡をしたあとに無効とするのは、応募者との関係を損ないます。

抽選と当選の連絡の流れ

抽選は公平で、記録が残る方法で行う

無作為の抽選は、スプレッドシートで有効な応募の一覧を作り、乱数で並べ替える方法などで行えます。大切なのは、誰が、いつ、どの方法で抽選したかを記録に残すことです。あとから応募者に問い合わせを受けたときに、公平に抽選したことを説明できます。

当選の連絡の文例

「このたびは、秋のプレゼントキャンペーンにご応募いただき、ありがとうございました。厳正な抽選の結果、ご当選されましたのでお知らせいたします。賞品の発送のため、11月20日までに、下記のフォームからお届け先をご入力ください。期限までにご入力がない場合は、当選を無効とさせていただきますので、ご了承ください。」

当選の連絡は、なりすましの詐欺と間違われやすい連絡でもあります。主催者の名前を明記し、クレジットカードの番号や暗証番号など、賞品の発送に関係のない情報は求めないことを書いておくと、受け取った人が安心できます。

返事が来ない当選者への対応

期限までに返事がない当選者には、期限の数日前に一度だけ確認の連絡を送ります。それでも返事がない場合は、応募規約に従って当選を無効とし、必要なら次の候補者を選びます。

応募者の状況を管理するしかた

キャンペーンの運営で手間がかかるのは、応募のあとです。応募の確認、問い合わせへの返事、当選の連絡、住所の受け取り、賞品の発送。応募者1人ひとりについて、いまどの段階にいるのかを追う必要があります。

段階を決めて記録する

応募者の状況は、次のような段階で管理すると分かりやすくなります。

段階 内容
応募受付 応募が届いた
確認済み 条件を満たしていることを確かめた
当選 抽選で当選した
連絡済み 当選の連絡を送った
住所受領 発送先を受け取った
発送済み 賞品を発送した
無効 重複や条件不足、期限切れ

スプレッドシートで管理する場合は、応募の一覧に「段階」「担当者」「連絡した日」「メモ」の列を加えます。ただし、担当者が複数になると、誰が更新したかが分からなくなったり、同じ当選者に二重に連絡したりしがちです。連絡はメールソフトから送るため、送ったかどうかを表に書き写す手間も発生します。

受付から返信までを1つの画面で扱える選択肢

こうした場面で選択肢になるのが、フォームの道具のHalictです。公式サイトによると、フォームで届いた回答1件ごとに担当者とステージを割り当てて管理でき、ステージは自由に増減できます。表の表示と、ステージごとに札が並ぶボードの表示を切り替えられ、担当者やタグで絞り込めます。応募者への返信は同じ画面から送れ、一覧から選んでまとめて送る一斉送信や、宛名と回答内容の差し込みにも対応しています。送ったメールの開封とクリックも記録されます。

応募者は、URLを開いてログインせずに答えられると、公式サイトのよくある質問に書かれています。同じメールアドレスの人が複数のフォームに答えた場合は、1人の連絡先として束ねられます。

料金は、メンバー1人までのフリープランが0円で、フォームの数と回答の数はどのプランでも無制限と公式の料金ページに書かれています。一斉メールと開封の計測、メールのひな形、ファイルの提出は、有料のチームプラン(税抜で1か月あたり7,800円)から使えます。

Halictは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

Halictの公式サイトでも、集計を見るだけで終わる用途や、回答者へ個別に返信する必要がない用途ならGoogleフォームで足りると案内されています。当選者が数人で、連絡も1回で済むキャンペーンならGoogleフォームとスプレッドシートで十分です。応募者ごとに連絡や発送の状況を追う必要があるキャンペーンかどうかで、道具を選ぶのが確実です。

応募者からの問い合わせに備える

キャンペーンの期間中は、応募者から問い合わせが届きます。よくある問い合わせと答え方を事前に用意しておくと、返事が早くなり、担当者によって答えが違うという事態も防げます。

よくある問い合わせ

  • 応募できたかどうか分からない
  • 控えのメールが届かない
  • 応募の内容を間違えたので直したい
  • 当選したかどうかを知りたい
  • 当選の連絡のメールが本物かどうか確かめたい

返事の文例

控えのメールが届かないという問い合わせには、「控えのメールが迷惑メールのフォルダに振り分けられていることがあります。お手数ですが、迷惑メールのフォルダをご確認ください。それでも見当たらない場合は、ご応募の日時とお名前をお知らせいただければ、こちらで応募の記録をお調べします」のように答えます。

当選したかどうかの問い合わせには、応募規約に書いた発表の方法をそのまま伝えます。個別に「落選です」と伝えるかどうかは、事前に決めておきます。

問い合わせの窓口を1つにする

問い合わせを受ける窓口は、メールアドレスや問い合わせフォームのどれか1つにまとめ、応募規約に書いておきます。SNSのメッセージや店頭など、窓口が分かれると、返事の漏れが起きやすくなります。

具体例:小さな店の購入者向け抽選キャンペーン

ここまでの内容を、小さな雑貨店が行う購入者向けの抽選キャンペーンの例で通してみます。

キャンペーンの設計

  • 内容:期間中に1,500円以上の買い物をした人の中から、抽選で10人に3,000円相当の商品を贈る
  • 応募の方法:レシートに載せたQRコードからフォームを開き、レシートの番号を入力して応募する
  • 応募の期間:11月1日から11月30日の23時59分まで
  • 当選の発表:12月10日までに、当選者にメールで連絡する

景品のルールの確認

購入を条件とした抽選なので、一般懸賞にあたります。取引の金額は1,500円で5,000円未満なので、1人に贈れる景品の最高額は取引の金額の20倍の3万円です。3,000円相当の賞品は、この範囲に収まっています。景品の総額は、期間中の売上予定総額の2%以内に収まるかも確かめます。

フォームの項目

氏名、メールアドレス、レシートの番号、購入日、応募規約と個人情報の取り扱いへの同意の5つにしました。住所は、当選者にだけ連絡の中で聞きます。応募の直後に控えのメールが届くようにし、確認メッセージには当選の発表の時期を書きました。

応募のあとの流れ

応募はスプレッドシートに保存し、締め切りのあとにメールアドレスの重複とレシートの番号を確かめてから、有効な応募の中で抽選します。当選者10人には連絡を送り、住所を受け取った順に発送します。発送が終わったら、応募規約に書いた期間の経過後に、応募者の個人情報を削除します。

SNSと連動するキャンペーンの注意

フォームの応募に加えて、SNSでの投稿やフォローを条件にするキャンペーンもあります。この場合は、フォームとは別に注意が必要です。

広告であることを隠さない

商品を贈る代わりに感想の投稿を頼む場合、投稿が広告であることを、見る人に分かるようにする必要があります。消費者庁の案内によると、令和5年10月1日から、広告であることを隠した宣伝(ステルスマーケティング)は景品表示法の違反になっています。モニターに投稿を頼むときは、広告であることが分かる表示をするよう、応募規約と依頼の文面で伝えます。

各SNSの規約を確かめる

SNSごとに、キャンペーンの実施について独自の決まりを設けていることがあります。応募の条件に投稿やフォローを入れる前に、使うSNSの規約を確かめます。

キャンペーンが終わったあとの振り返りと片づけ

数字を振り返る

応募の数、条件を満たした応募の割合、どこから応募が来たか、当選者の返事の割合などを振り返ります。次のキャンペーンで、応募の条件や告知の方法を見直す材料になります。

個人情報を決めた期間で削除する

応募規約に書いた保管の期間が過ぎたら、応募者の個人情報を削除します。Googleフォームの回答を削除しても、スプレッドシートに保存した回答は別のファイルとして残るため、両方を削除する必要があります。書き出したCSVのファイルや、メールソフトに残った連絡の記録も忘れずに確かめます。

フォームの公開を止める

キャンペーンが終わったら、フォームの受付を止めておきます。受付を止めないまま放置すると、締め切りのあとにも応募が届き、問い合わせの原因になります。

キャンペーンを運営する力を仕事に生かす

キャンペーンの企画、応募フォームの作成、応募者の管理、景品のルールの確認。これらをまとめて任せられる人は、小さな店や会社にとって心強い存在です。

販促やマーケティングの仕事

キャンペーンの企画と運営は、販促やマーケティングの仕事の中心の1つです。マーケティングやAI、セキュリティの分野の仕事の内容と求められる力は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。キャンペーンのページやフォームの見た目を整えるデザインの仕事の相場は、デザイナーの年収・単価相場で確かめられます。中小企業の販促の相談に乗る立場を目指すなら、中小企業診断士のページで試験の内容と活かし方を整理しています。

運営者として見てきたこと

在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、キャンペーンの事務局を外部に任せる依頼では、フォームを作る速さよりも、当選の連絡や問い合わせへの返事を漏れなく続けられることが評価されます。応募者への対応が丁寧なキャンペーンは、依頼した会社の評判も守り、次のキャンペーンの事務局も同じ人に任されやすくなります。

また、中間の手数料が乗らない直接のやり取りでは、同じ予算で依頼する側は応募者の対応や振り返りの報告まで頼みやすくなり、受ける側は手取りが厚くなります。1回のキャンペーンの手伝いから始まった関係が、毎回の販促の相談に広がっていくのは、こうした双方が得をする取引が続いたときです。

キャンペーンの応募フォームは、作る前に流れを決め、景品のルールを確かめ、必要な項目だけを入れることで、応募者にも運営する側にも負担の少ないものになります。応募のあとの連絡と管理まで見通して、フォームを作ってみてください。

よくある質問

Q. キャンペーンの応募フォームに住所の欄は必要ですか?

賞品を発送する当選者にしか住所は必要ないため、応募の時点では聞かず、当選の連絡の中で発送先を入力してもらう流れがおすすめです。項目が減って応募が集まりやすくなり、使わない個人情報を大量に抱えずに済みます。電子クーポンなどデジタルの賞品なら、住所はそもそも不要です。

Q. 抽選で贈る賞品の金額に上限はありますか?

商品を買った人などを対象にした懸賞では、景品表示法で上限が決まっています。取引の金額が5,000円未満なら取引の金額の20倍、5,000円以上なら10万円が最高額で、総額は売上予定総額の2%までです。購入を条件としないオープン懸賞には、具体的な上限額の定めはありません。

Q. 同じ人が何度も応募するのを防ぐにはどうすればよいですか?

Googleフォームの「回答を1回に制限する」を使う方法がありますが、応募者にGoogleアカウントへのログインが必要になります。広く応募を集めたい場合は、応募をスプレッドシートに保存し、メールアドレスの重複を関数で数えて、応募規約どおり最初の応募だけを有効にする方法が向いています。

Q. キャンペーンが終わったら応募者の個人情報はどうすればよいですか?

応募規約に書いた保管の期間が過ぎたら削除します。Googleフォームの回答を削除しても、スプレッドシートに保存した回答は別のファイルとして残るため、両方を削除します。書き出したCSVや、メールソフトに残った連絡の記録も確かめ、フォームの受付も止めておきます。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年6月9日最終更新:2026年10月15日
@SOHO編集部

この記事を書いた人

@SOHO編集部

フリーランス・在宅ワークの専門メディア

@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

@SOHOで仕事を探してみませんか?

手数料0%・登録無料のクラウドソーシング。フリーランスの方も企業の方も、今すぐ始められます。

関連記事

カテゴリから探す

クラウドソーシング入門

クラウドソーシング入門

クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

職種別ガイド

職種別ガイド

職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

副業・在宅ワーク

副業・在宅ワーク

副業・在宅ワークの始め方と対象者別ガイド

フリーランス

フリーランス

フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金

お金・税金

確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

スキルアップ

スキルアップ

プロフィール・提案文・単価交渉などのテクニック

比較・ランキング

比較・ランキング

サービス比較・おすすめランキング

AI活用

AI活用

職種別にChatGPT・生成AIを活用して業務効率化・収益化するノウハウ

最新トレンド

最新トレンド

市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド

発注者向けガイド

クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア

転職・キャリア

転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師の転職・求人

看護師の転職・求人

看護師の転職・派遣・単発バイト・副業など働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

薬剤師の転職・求人

薬剤師の転職・求人

薬剤師・登録販売者の転職・派遣・パートなど働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

介護職の転職・求人

介護職の転職・求人

介護職・介護福祉士・ケアマネジャー・訪問介護員の転職・派遣・夜勤など働き方のガイド

保育士の転職・求人

保育士の転職・求人

保育士・保育補助・幼稚園教諭の転職・派遣・パートなど働き方のガイド

医療職の転職・求人

医療職の転職・求人

医師・産業医・リハビリ職・歯科衛生士・管理栄養士・医療事務の転職や働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

保険

保険

生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人

採用・求人

無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース

オフィス・ワークスペース

バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業

法律・士業

契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代

シニア・50代

シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

セキュリティ

セキュリティ

サイバーセキュリティ・脆弱性対策・情報保護

金融・フィンテック

金融・フィンテック

暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

ガジェット・機材

ガジェット・機材

フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方

子育て×働き方

子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金

補助金・助成金

個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド

M&A・事業売却

M&A・事業売却

会社売却・事業承継・事業譲渡を考える経営者向け。売却の流れ、税金、従業員への伝え方、仲介会社の選び方

アウトソーシング・外注ガイド

アウトソーシング・外注ガイド

SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方