バイトルの情報漏洩|最大約389万件の範囲と偽メールの見分け方 2026


この記事のポイント
- ✓バイトルの情報漏洩について
- ✓ディップが2026年10月9日に発表した内容を整理しました
- ✓最大3,885,771件のメールアドレスの範囲
ディップ株式会社は、2026年10月9日、同社が運営する求人サイト「バイトル」と「バイトルNEXT」が第三者の不正アクセスを受け、会員登録者のメールアドレスが最大3,885,771件漏えいした可能性があると発表しました。漏れたのはメールアドレスだけで、氏名、電話番号、パスワード、クレジットカード情報などは含まれていないとされています。登録している人がまずすることは、求人や応募、面接を装うメールのリンクや添付ファイルを開かないことと、バイトルと同じパスワードをほかのサービスで使い回していれば、そちらを別のパスワードに変えておくことです。
この記事では、2026年10月20日時点でディップが公式に発表している内容だけをもとに、何が漏れて何が漏れていないのか、原因と会社の対応、自分が対象かの確かめ方、パスワードを変えるべき場面、偽メールの見分け方を順番に整理します。求人サイトで在宅の仕事や副業を探している人が特に気をつけたい、仕事の話を装う偽の連絡についても詳しく書きました。
バイトルの不正アクセスで何が起きたか(2026年10月20日時点)
最初に、発表の骨格を押さえます。2026年10月6日、ディップは、Webサイトの一部の機能に第三者からの不正アクセスがあったことを確認しました。確認後すぐに、海外からのアクセスをすべて遮断し、プログラムを直して、技術的な防御の措置を終えたとしています。
漏えいの範囲について、同社は次のように発表しています。
「バイトル」「バイトルNEXT」会員登録者のうち、漏えいした可能性のある件数は最大 3,885,771件です。 漏えいした情報はメールアドレスのみであり、氏名、電話番号、パスワード、クレジットカード情報等は含まれておりません。 出典: dip-net.co.jp
件数の前に付いている「最大」という言葉に注意してください。これは、漏えいした可能性がある件数の上限であって、確実に漏れたと確定した件数ではありません。それでも約389万件という規模は小さくありません。登録したことがある人は、自分も含まれている前提で備えるのが現実的です。
2026年10月20日時点で、同社は「メールアドレス以外の個人情報の外部への流出は確認されておりません」「当該情報のインターネット上への流出や不正利用された事象も確認されておりません」と書いています。バイトルとバイトルNEXTを含む同社のサービスは、引き続き使えます。
バイトルとバイトルNEXTの違い:誰が対象になりうるか
今回の対象は、「バイトル」と「バイトルNEXT」の会員登録者です。バイトルはアルバイトやパートの求人を探すサイト、バイトルNEXTは正社員や契約社員の求人を探すサイトです。どちらか一方にでも会員登録したことがある人は、対象になりえます。
対象になりうるのは、次のような人です。
- バイトルやバイトルNEXTで会員登録をして、求人に応募したことがある
- 応募はしていないが、お気に入りの保存や新着求人のメールを受け取るために登録した
- 何年も前に登録して、それきり使っていない
3つ目の、昔登録してそのままになっている人は見落としがちです。登録したことを忘れていても、メールアドレスがまだ会員情報として残っていれば、対象に含まれている可能性があります。受信箱で「バイトル」と検索して、過去に登録完了や新着求人のメールが届いていないか確かめてみてください。
なお、同社が運営するほかの求人サイトについては、今回の発表では触れられていません。発表の対象は、バイトルとバイトルNEXTの2つです。
公表の経緯
ディップの発表は、2026年10月20日時点で1本です。時系列で整理すると次のとおりです。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 2026年10月6日 | Webサイトの一部の機能に不正アクセスを確認。海外からのアクセスの全遮断とプログラムの改修を実施 |
| 2026年10月6日 | 対象の会員に、バイトルとバイトルNEXTの上でお知らせ |
| 2026年10月6日以降 | メールなどで順番に個別の案内 |
| 2026年10月9日 | 同社のサイトで「不正アクセスによる一部メールアドレス漏えいに関するお知らせとお詫び」を公表 |
2026年10月20日時点で、同社のニュースの一覧を確かめましたが、この件についての続報は出ていません。件数の確定や原因の詳しい説明があれば、続報として出るはずです。同社の発表ページは、同社のサイトのトップから「ニュース」を開くと一覧の中にあり、メールのリンクに頼らずにたどり着けます。情報を追うときは、ニュースサイトやSNSの要約ではなく、同社のサイトのお知らせを直接見ることをすすめます。件数に付いている「最大」が落ちて伝わると、それだけで受け止め方が変わってしまうからです。
続報で確かめたい点
続報が出たときに見ておきたいのは、次の3つです。
- 最大3,885,771件という件数が、確定した数に変わるか
- 不正アクセスの手口や、対象になった機能について、さらに説明があるか
- 漏れたメールアドレスを使った二次被害(なりすましメールなど)が確認されたか
2026年10月20日時点では、どれもまだ発表されていません。同社のニュースの一覧をときどき確かめておくと、見落としがありません。
漏れた項目と、含まれないと明記された項目
発表の内容を、漏れた項目と含まれない項目に分けて表にします。
| 区分 | 項目 |
|---|---|
| 漏えいした情報 | メールアドレス(最大3,885,771件) |
| 含まれない | 氏名 |
| 含まれない | 電話番号 |
| 含まれない | パスワード |
| 含まれない | クレジットカード情報など |
ほかの漏えいの発表に比べると、漏れた項目はかなり限られています。氏名や電話番号が含まれていないので、名前を名指しした偽の電話や郵便物がこの件から増えるとは考えにくいでしょう。
ただし、メールアドレスだけでも悪用はされます。特に今回は、そのアドレスが「求人サイトに登録している人のもの」だと分かる形で漏れた可能性がある点に注意が必要です。仕事を探している人だと分かれば、求人や応募、面接、採用を装った偽メールを送りつけやすくなります。この点は後の節で詳しく説明します。
メールアドレスだけの漏えいで起きること、起きにくいこと
漏れたのがメールアドレスだけと聞くと、安心してよいのか、心配すべきなのか迷う人も多いはずです。発表の内容をもとに、起きうることと起きにくいことを分けて整理します。
| 起きうること | 起きにくいこと |
|---|---|
| 迷惑メールやなりすましメールが届く | 名前を名指しした偽の電話や郵便物(氏名、電話番号、住所は含まれない) |
| 求人や応募、採用を装う偽メールが届く | カードの不正利用(カード情報は含まれない) |
| 別の場所で漏れたパスワードと組み合わせた、ほかのサービスへのログインの試み | この件だけを理由にしたバイトルへの不正ログイン(パスワードは含まれない) |
左の列のうち、最も影響が大きいのは3つ目です。メールアドレスは多くのサービスでログインのIDとして使われています。ほかの漏えいで同じメールアドレスとパスワードの組み合わせが知られていると、それを使って別のサービスに入られることがあります。これは、パスワードの使い回しをやめるだけで防げます。
右の列は、あくまで「この件からは起きにくい」という意味です。偽メールに反応して、自分から氏名やカード番号を入力してしまえば、右の列のことも起きてしまいます。メールアドレスだけの漏えいで本当に気をつけるべきなのは、漏れた情報そのものより、それをきっかけに自分から情報を渡してしまうことです。
原因として発表されていること
原因について、同社は「システムの一部機能における仕様の不備を突いた、海外からの不正アクセスによるもの」と発表しています。
仕様の不備とは、システムの設計の段階で決めた動き方に、想定していなかった使われ方を許してしまう穴があったという意味です。どの機能のどんな不備だったのか、どんな手口だったのかは、発表には書かれていません。分かっていない点について、ここで推測を書くことは避けます。
読み手にとって大切なのは、原因がどこにあったかよりも、漏れた情報がこの先どう使われうるかです。会員の側で何か操作を誤ったという話ではなく、会員の側では漏えいそのものを防ぐ手立てはありません。できるのは、漏れたメールアドレスが悪用されることへの備えです。
ディップの対応
同社が発表している対応は次のとおりです。
- 不正アクセスの確認後、直ちに海外からのアクセスを全遮断した
- 該当する箇所のプログラムを直し、同じ手法でアクセスできないようにした
- セキュリティ対策と監視の体制をさらに強めた
- 個人情報保護委員会と、総務省の関東総合通信局に報告した
- 警察への相談を進めている
- 対象の会員に、10月6日にバイトルとバイトルNEXTの上でお知らせし、メールなどで順番に個別に案内している
補償やお詫びの品については、2026年10月20日時点の発表には書かれていません。発表に書かれていないことを、ここで「ある」とも「ない」とも決めつけないでおきます。
関東総合通信局は、関東地方を受け持つ総務省の地方の機関です。どの決まりに基づく報告かは発表に書かれていないので、ここでは「報告した」という事実だけを押さえておけば十分です。会員の側で、個人情報保護委員会や総務省に何かを届け出る必要はありません。
自分が対象かを確かめる方法
対象かどうかを確かめる手がかりは、同社からの案内です。発表では、対象の会員には10月6日にバイトルとバイトルNEXTの上で知らせ、メールなどで順番に個別に案内しているとされています。
確かめる手順は次のとおりです。
- バイトルやバイトルNEXTの公式アプリ、またはブラウザのお気に入りに登録した公式サイトから、自分でログインする
- サイトやアプリの上のお知らせに、今回の件の案内が出ていないかを見る
- 受信箱で、同社からの個別の案内が届いていないかを探す
- 分からないときは、同社のサイトに載っている問い合わせ先から問い合わせる
ここで大事なのは、届いたメールの表示だけで本物と判断しないことです。個別の案内の件名や差出人は、2026年10月20日時点の発表には示されていません。そのため、「バイトル」を名乗るお詫びのメールが届いても、メールのリンクからログインせず、必ず公式アプリか公式サイトを自分で開いて、同じ案内が出ているかを確かめてください。
海外の無料サービス「Have I Been Pwned」のように、過去の漏えいにメールアドレスが含まれていたかを調べられるサイトもあります。ただし、国内の新しい漏えいがすぐに登録されることは少なく、今回の件を確かめる手段としては期待しすぎないほうがよいでしょう。使い方と限界は、漏えいを調べる方法で説明しています。
退会を考えている人へ
今回の件をきっかけに、使っていない求人サイトを退会しようと考える人もいるでしょう。登録先を減らすことは、次の漏えいの影響を受ける入口を減らすことにつながるので、よい機会です。
退会するときは、メールのリンクからではなく、公式アプリか公式サイトに自分でログインして手続きをしてください。退会の画面の場所は、サイトのヘルプで確かめます。退会の前に、応募中の求人や、やり取りの途中の企業がないかも確かめておくと、大事な連絡を失わずに済みます。
なお、退会しても、今回すでに漏れた可能性のあるメールアドレスが取り戻せるわけではありません。退会は今後に向けた備えであり、今回の件への対策としては、この記事で紹介している偽メールへの注意とパスワードの見直しが中心になります。
パスワードは変えるべきか
今回、パスワードは漏れた情報に含まれていないと発表されています。そのため、この件だけを理由に、バイトルのパスワードを急いで変える必要があるとは言えません。それでも、次の3つの場面では、パスワードを変えておくべきです。
| 場面 | 変えるもの |
|---|---|
| バイトルと同じパスワードを、ほかのサービスでも使っている | 使い回しているほかのサービスのパスワード(バイトルを含む) |
| 偽メールのリンクから開いたページで、IDやパスワードを入力してしまった | 入力したパスワードと、それを使い回しているすべてのサービス |
| 長い間同じパスワードのままで、短く単純なものを使っている | バイトルのパスワード |
1つ目の場面が一番多いはずです。今回漏れたメールアドレスは、多くのサービスでログインのIDとして使われています。攻撃する側は、別の場所で漏れたパスワードの一覧と組み合わせて、ほかのサービスへのログインを試すことがあります。サービスごとに違うパスワードにしておけば、こうした試みは通りません。
変える手順は次のとおりです。
- 偽メールのリンクは使わず、公式アプリか、自分でお気に入りに登録した公式サイトを開いてログインする
- 会員情報やアカウントの設定の画面から、パスワードを変える(画面の名前はサイトの案内で確かめる)
- 新しいパスワードは、ほかのどのサービスでも使っていない文字列にする
- 同じパスワードを使っていたサービスを書き出し、メール、ネット銀行、カード会社の会員サイト、通販サイト、SNSの順に変える
- 変えたパスワードは、パスワード管理アプリに記録する
4番目で、メールアカウントを最優先にするのは、ほかのサービスのパスワードを再設定するときの受け取り先になるからです。メールアカウントが乗っ取られると、ほかのサービスのパスワードの再設定まで自由にされてしまいます。
あわせて、メールアカウントには二段階認証を設定しておくと安心です。二段階認証とは、パスワードに加えて、スマートフォンに届く確認コードなどを組み合わせてログインする仕組みのことで、パスワードが知られても、それだけではログインできなくなります。
偽メールの見分け方
同社は、対象のメールアドレスが悪用された場合、スパムメールやなりすましメールが送られてくるおそれがあるとして、次のように呼びかけています。
なお、当社からメール等でパスワードやクレジットカード情報等をお伺いすることは一切ございません。不審な連絡には応じないよう、重ねてお願い申し上げます。 出典: dip-net.co.jp
この一文は、見分けるときの強い手がかりになります。バイトルを名乗るメールで、パスワードやカード番号の入力を求められたら、それは偽物です。
警察庁も、フィッシングメール(実在の会社を装って偽のサイトに誘い、IDやパスワードを入力させる詐欺のメール)の文面には、「個人情報の漏えい」「不正アクセス検知」のように、急がせる言葉が多いと説明しています。さらに、メールに表示される送信元の名前やアドレスは変更が容易で、それだけで真偽を見分けるのは難しいとしています。
見分けるときの手がかりを表にまとめます。
| 確かめる点 | 偽メールによくある形 | 取るべき行動 |
|---|---|---|
| 求められる情報 | パスワード、カード番号、認証コード | 入力しない。同社はメールで尋ねないと明言 |
| 急がせる言葉 | 「本日中に再登録」「アカウント停止」 | 一度手を止める |
| リンク | 本物に似た別のドメインのURL | 開かず、公式アプリか公式サイトを自分で開く |
| 添付ファイル | 「応募書類」「採用通知」をうたう圧縮ファイル | 開かずに削除する |
| 差出人の表示 | 実在の会社名やアドレス | 表示は偽れるので、これだけで判断しない |
結局のところ、「メールの中のリンクからログインしない」という1つの決まりを守るのが一番確実です。本物のお知らせなら、公式アプリから入り直しても同じ内容を確かめられます。
求人や応募を装う偽の連絡に気をつける
今回の件で特に気をつけたいのは、仕事探しの話を装う偽の連絡です。漏れたのが求人サイトの会員のメールアドレスなので、受け取る側が仕事を探している人だと分かる形になっています。そのため、次のような連絡が届く可能性を考えておく必要があります。
- 「応募いただいた求人の面接日程を決めたい」と、応募した覚えのない会社から届く
- 「あなたのプロフィールを見てスカウトしました」と、高い報酬の在宅の仕事を持ちかけられる
- 「採用が決まったので、給与の振込先と本人確認書類の画像を送ってほしい」と求められる
- 「仕事を始める前に、研修の教材代や登録料を払ってほしい」と求められる
応募した覚えがないのに面接や採用の連絡が来たら、まず疑ってください。本物の求人サイトを通じた連絡なら、そのサイトに自分でログインしたときのメッセージの画面にも、同じやり取りが残っているはずです。メールにだけ届いて、サイトの画面に何も無いなら、偽物の可能性が高いと考えられます。会社名で検索して公式サイトが見つからない、所在地や代表者の名前が書かれていない、連絡がフリーメールのアドレスからだけ届く、といった点も、立ち止まって確かめる手がかりになります。
特に危ないのは、お金や書類を先に求める連絡です。仕事を始める前に登録料や教材代を払わせる手口は、在宅の仕事を探す人を狙った典型的なトラブルです。本人確認書類の画像や口座番号は、なりすましや、口座を犯罪に使われることにつながるおそれがあります。採用の連絡で求められても、その会社が実在するか、その求人が公式のサイトに本当に載っているかを確かめてから判断してください。
こうした連絡で困ったときは、消費者庁が案内している消費者ホットライン「188」に相談できます。188は、住んでいる地域の消費生活センターにつながる全国共通の番号です。お金をだまし取られたときは、最寄りの警察署に相談してください。
登録料や教材代を先に払わせる仕事に注意
在宅の仕事を探している人を狙う手口の中でも、特に注意したいのが、「仕事を紹介するので、先に登録料や教材代を払ってほしい」というものです。法律では、仕事をあっせんすることを持ちかけて、そのために必要だとして商品の購入や登録料の支払いをさせる取引を「業務提供誘引販売取引」と呼んでいます。いわゆる内職商法やモニター商法が、これにあたります。
特定商取引法(訪問販売や通信販売などのトラブルを防ぐための法律)では、この取引について、契約の書面を受け取った日から20日以内なら、書面か電子メールなどで契約を解除できる、と定めています。いわゆるクーリング・オフです。解除にともなう損害賠償や違約金を求めることはできないことも、同じ条文に書かれています。条文はe-Govの特定商取引法で読めます。
ただし、自分の契約がこの取引にあたるか、いつから20日を数えるかは、契約の内容や受け取った書面によって変わります。自分で判断せず、契約書や振込の記録を手元に用意したうえで、消費者ホットライン「188」に相談してください。お金を払う前であれば、払わないのが一番確実な守り方です。
迷惑メールが増えたときの対処
メールアドレスが漏れた後、迷惑メールが増えたと感じたら、次の対処が効きます。
- メールサービスの「迷惑メールとして報告」の機能を使う。似たメールが自動で振り分けられやすくなる
- 携帯電話会社の迷惑メッセージのブロック機能を設定する。警察庁も、偽のSMSが届きにくくなる設定として活用をすすめている
- 求人サイトのメールの受信設定を見直し、必要なお知らせだけを受け取るようにする
- 使っていない求人サイトは、公式サイトから退会の手続きをする
迷惑メールの中の「配信停止」リンクは押さないでください。押すと、そのアドレスが実際に使われていると相手に伝わってしまうことがあります。本物の求人サイトのメールなら、サイトにログインして受信の設定から止められます。
問い合わせ窓口
2026年10月20日時点で、同社が案内している窓口は次のとおりです。
| 対象 | 窓口 |
|---|---|
| ユーザー(会員)からの問い合わせ | 同社の発表ページに載っている問い合わせフォーム |
| 報道関係者からの問い合わせ | ディップ株式会社 広報部の問い合わせページ |
電話番号は、2026年10月20日時点の発表には載っていません。ユーザー向けの窓口は問い合わせフォームです。フォームは、メールのリンクからではなく、ディップの公式サイトにある発表のページを自分で開き、そこに載っているリンクから開いてください。偽メールに書かれた「お問い合わせ窓口」が本物とは限りません。
偽の連絡に反応してしまった場合は、公的な窓口も使えます。
| 困りごと | 相談先 |
|---|---|
| 偽のサイトにIDやパスワードを入れてしまった | 入力したサービスの公式窓口でパスワードを変える。被害が出たら最寄りの警察署 |
| カード番号を入れてしまった | カード会社の窓口 |
| 登録料や教材代を求められた、架空請求が来た | 消費者ホットライン「188」 |
| ウイルス感染や不正アクセスの技術的な相談 | IPAの情報セキュリティ安心相談窓口(電話 03-5978-7509、10時から17時、土日祝日と年末年始を除く) |
偽のサイトを見つけたときは、警察庁が案内している「フィッシング110番」に通報できます。
応募中の人が、本物の連絡を見逃さないために
いま求人に応募していて、企業からの連絡を待っている人は、「偽メールを警戒しすぎて、本物の面接の連絡を見逃したらどうしよう」と不安になるかもしれません。本物の連絡を見逃さず、偽物だけを避けるには、次のように動くと安心です。
- 応募した求人と企業名を、メモやスプレッドシートに一覧で記録しておく
- 届いた連絡の企業名が、一覧にあるかを確かめる
- 一覧にある企業なら、求人サイトに自分でログインし、メッセージの画面に同じ連絡が来ているかを確かめる
- メールにだけ届いていて、内容に不安があるときは、求人サイトに載っている企業の情報から、自分で調べた連絡先に問い合わせる
応募の一覧を記録しておけば、「応募した覚えのない会社」からの連絡をすぐに見分けられます。逆に、一覧にある会社からの連絡なら、メッセージの画面で確かめたうえで、落ち着いて返信できます。
面接の日程調整で、ビデオ会議のURLが送られてくることもあります。URLを開く前に、その連絡が求人サイトのメッセージの画面にもあるかを確かめておくと、偽のログイン画面に誘われる心配が減ります。
家族が求人サイトを使って仕事を探している場合は、「応募した覚えのない採用の連絡は疑う」「仕事の前にお金を払わない」の2つを伝えておくと効果があります。全部を説明しようとするより、行動を2つに絞って伝えたほうが、いざというときに思い出してもらえます。
在宅で仕事をする人が気をつけること
求人サイトに登録しているメールアドレスを、そのまま取引先とのやり取りにも使っている人は多いはずです。今回のようにそのアドレスが漏れると、仕事の連絡に紛れて偽のメールが届くおそれがあります。振込先の変更や請求の連絡が来たときは、メールに返信するのではなく、電話や普段使っているチャットなど、別の経路で相手に確かめる習慣をつけておくと安心です。
仕事探し用と、取引先とのやり取り用でメールアドレスを分けておくのも効果があります。求人サイトや通販の登録に使うアドレスと、契約した取引先だけに教えるアドレスを分けておけば、片方が漏れても、もう片方に届く連絡は信用しやすくなります。
自分が取引先の個人情報を預かる立場になっている場合も、一度考えておきたいところです。個人情報保護委員会は、事業者が委員会への報告を義務づけられる場合として、要配慮個人情報(病歴など、特に慎重に扱う情報)を含む漏えい、不正に使われるとお金の被害が出るおそれがある漏えい、不正アクセスのように不正な目的で行われたおそれがある漏えい、本人の数が1,000人を超える漏えいの4つを挙げています。
今回のバイトルの件で報告する立場にあるのはディップで、会員の個人が自分のメールアドレスについて報告する必要はありません。ただ、仕事で預かった取引先の名簿や連絡先を、自分のメールやクラウドに保存していて、そこに不正なログインがあった場合は話が別です。取引先に知らせる必要があるか、報告が必要かは、契約の内容や情報の種類で変わります。個人で決めつけず、取引先と相談し、迷ったら個人情報保護委員会の個人情報保護法相談ダイヤル(03-6457-9849、平日9時30分から17時30分)で確かめてください。
運営者の視点:仕事の連絡は、確かめられる経路でだけ受ける
求人サイトのメールアドレスが漏れたとき、一番困るのは、本物の仕事の連絡と偽物の区別がつきにくくなることです。応募の返事を待っている時期なら、なおさら「せっかくの連絡を見逃したくない」と思うものです。だからこそ、仕事の話は「確かめられる経路」でだけ受けると決めておくことが大切です。
2004年から在宅ワークとフリーランスの仲介を続けてきた運営者として見てきた傾向では、トラブルに巻き込まれにくい人は、仕事のやり取りを、どこを通したかが後から確かめられる形で残しています。求人サイトのメッセージの画面、契約書、普段使っているチャットのように、相手が誰で何を約束したかが記録に残る経路です。突然届いたメールだけで話を進めず、こうした経路に乗せ直してから判断する。それだけで、偽の連絡の多くは見分けられます。
情報セキュリティの知識は、それ自体が仕事にもなります。企業のセキュリティ対策や、生成AIの社内導入にあわせたルール作りを支援する仕事の内容は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。取引先への連絡文を誤解のない文章で書く力を証明したい人には、ビジネス文書検定が参考になります。ログインにパスワード以外の要素を組み合わせる仕組みは、MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版で比べています。手数料をかけずに直接取引できる在宅の仕事を探すなら、@SOHO 求人一覧から、仕事用のアカウントを整えたうえで応募するのがおすすめです。
よくある質問
Q. バイトルのパスワードも漏れたのですか?
いいえ。ディップの発表では、漏えいした情報はメールアドレスのみで、氏名、電話番号、パスワード、クレジットカード情報などは含まれていないとされています。ただし、バイトルと同じパスワードをほかのサービスで使っている場合や、偽メールのリンクからパスワードを入力してしまった場合は、別のパスワードに変えておくと安心です。
Q. 何年も前に登録して使っていませんが、対象になりますか?
発表の対象は、バイトルとバイトルNEXTの会員登録者のうち最大3,885,771件です。使っていなくても、会員情報としてメールアドレスが残っていれば、対象に含まれている可能性があります。公式アプリか公式サイトから自分でログインしてお知らせを確かめるか、同社の発表ページに載っている問い合わせフォームから問い合わせてください。
Q. 応募した覚えのない会社から面接の連絡が来ました。どうすればよいですか?
まず疑ってください。本物の求人サイトを通じた連絡なら、サイトに自分でログインしたときのメッセージの画面にも同じやり取りが残っているはずです。メールにだけ届いた連絡で、登録料や教材代、本人確認書類の画像、口座番号を求められたら応じないでください。困ったときは消費者ホットライン「188」に相談できます。
Q. ディップの問い合わせ先はどこですか?
2026年10月20日時点で、ユーザー向けの窓口は、同社の発表ページに載っている問い合わせフォームです。電話番号は発表に載っていません。フォームは、メールのリンクからではなく、ディップの公式サイトにある「バイトル」「バイトルNEXT」不正アクセスのお知らせのページを自分で開き、そこから開いてください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
関連記事

ムーンスターの不正アクセス|オンラインストア最大59万3千人と偽メールの見分け方 2026

ブックオフの情報漏洩|約643万件の会員データとパスワードの変え方 2026

焼肉きんぐ公式アプリの情報漏洩|約1,079万件の項目と偽メールの見分け方 2026

オズモールの情報漏洩|最大約44万件の項目と利用者が確かめること 2026

ヤマト運輸の情報漏洩|クロネコ代金後払いの約526万件と偽メールの見分け方 2026

アルカディアの情報漏洩|SpeeCAN RAIDENの約313万件と偽メールの見分け方 2026

日経の情報漏洩|約183万件と原因になったクラウドと偽メールの見分け方 2026

ホワイトエッセンスの情報漏えい|約105万アカウントの範囲とパスワードの変え方 2026
カテゴリから探す

クラウドソーシング入門
クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

職種別ガイド
職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

副業・在宅ワーク
副業・在宅ワークの始め方と対象者別ガイド

フリーランス
フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金
確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

スキルアップ
プロフィール・提案文・単価交渉などのテクニック

比較・ランキング
サービス比較・おすすめランキング

AI活用
職種別にChatGPT・生成AIを活用して業務効率化・収益化するノウハウ

最新トレンド
市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド
クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア
転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師の転職・求人
看護師の転職・派遣・単発バイト・副業など働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

薬剤師の転職・求人
薬剤師・登録販売者の転職・派遣・パートなど働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

介護職の転職・求人
介護職・介護福祉士・ケアマネジャー・訪問介護員の転職・派遣・夜勤など働き方のガイド

保育士の転職・求人
保育士・保育補助・幼稚園教諭の転職・派遣・パートなど働き方のガイド

医療職の転職・求人
医師・産業医・リハビリ職・歯科衛生士・管理栄養士・医療事務の転職や働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

保険
生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人
無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース
バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業
契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代
シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

金融・フィンテック
暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

経営・ビジネス
経営戦略・ガバナンス・事業承継・知財

ガジェット・機材
フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方
子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金
個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド

M&A・事業売却
会社売却・事業承継・事業譲渡を考える経営者向け。売却の流れ、税金、従業員への伝え方、仲介会社の選び方

アウトソーシング・外注ガイド
SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方