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古着リメイクの販売を始めるには|商標に気をつけた作り方と売り場

@SOHO編集部
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古着リメイクの販売を始めるには|商標に気をつけた作り方と売り場

この記事のポイント

  • ✓古着リメイクの販売を始めるときに知っておきたい商標権の考え方
  • ✓ブランドのロゴやタグの扱い
  • ✓古着の仕入れと古物商の許可

古着リメイクの販売に興味を持った人の多くは、「好きな古着を作り直して売りたい」「ハンドメイドの販売サイトで副業にしたい」と考えながら、「ブランドの古着をリメイクして売っても違法にならないのか」という不安を抱えています。

先に結論を書きます。古着リメイクの販売で最も気をつけるべきなのは、ブランドの名前やロゴ、つまり商標の扱いです。ブランドのロゴが残ったまま作り直した服を売ったり、商品名に「〇〇(ブランド名)リメイク」と書いたりすると、商標権の侵害を問われるおそれがあります。また、古着を仕入れて売る形によっては、古物商の許可が関わることもあります。

この記事では、商標法と古物営業法の条文、消費者庁の品質表示の案内をもとに、古着リメイクを販売するときの注意点、商標に気をつけた作り方、仕入れの方法、売り場の選び方、値付けと写真の撮り方までを順に整理します。

古着リメイクの販売とは

古着リメイクとは、着なくなった服や古着を素材にして、形やデザインを変えて新しい服や小物に作り直すことです。たとえば、ジャケットの丈を変えて別の形にする、複数の古着を組み合わせて1着のシャツにする、デニムをバッグやポーチに作り直す、といったものがあります。

古着リメイクの魅力は、同じものが2つとない一点物であること、そして、捨てられるはずだった服に新しい命を吹き込めることです。環境への関心の高まりもあって、古着リメイクの作品を探す人は少なくありません。

一方で、古着リメイクの販売には、新品の布から服を作る場合にはない注意点があります。素材となる古着には、もともと別の会社のブランドがついていることが多く、その扱いを誤ると、他人の権利を侵害することになるからです。

古着リメイクで作りやすい作品

古着リメイクと一口に言っても、作る作品によって難しさや手間が大きく変わります。始めたばかりの人が作りやすいものから、経験が必要なものまで、代表的な作品を整理します。

布小物

デニムやシャツの生地を使ったポーチ、トートバッグ、巾着、コースターなどです。平らな部分を切り出して縫うだけで形になるものが多く、型紙も単純なので、始めたばかりの人に向いています。服のポケットや縫い目をそのまま活かすと、古着ならではの雰囲気が出ます。

丈や形を変える服

ジャケットの丈を短くする、ワンピースをスカートとトップスに分ける、長袖を半袖にするなど、元の服の形を活かして作り直す作品です。元の縫い方を理解したうえで、ほどいて縫い直す技術が必要になります。

複数の古着を組み合わせる服

色や柄の違う複数の古着を組み合わせて、1着の服に作り直す作品です。生地の組み合わせ方で個性を出せる一方、生地の厚みや伸び方の違いを考えて縫う必要があり、経験が求められます。

子ども服や小さなサイズへの作り直し

大人の服を子ども服に作り直す作品もあります。小さな服は布の使用量が少なく、1着の古着から複数の作品が作れることもあります。子ども向けの服を売る場合は、肌に触れる部分の縫い目の処理や、引っかかりやすい装飾の扱いなど、安全への配慮が欠かせません。

どの作品から始めるかは、自分の縫製の経験と、使える時間で決めましょう。最初は布小物で作品づくりと販売の流れに慣れ、手応えを感じてから服の作り直しに広げる人が多くいます。

素材の古着を選ぶときのポイント

古着リメイクの仕上がりは、素材選びで大きく変わります。素材の古着を選ぶときに確かめたい点を整理します。

・生地の傷み:生地が薄くなっている部分や、破れ、ほつれがないか
・汚れとにおい:シミ、黄ばみ、たばこや香水のにおいが落とせるか
・洗えるかどうか:洗濯の表示を確かめ、家庭で洗えるか、縮みや色落ちはないか
・生地の量:作りたい作品に必要な大きさの生地が取れるか
・ロゴやタグの位置:取り除きやすい位置にあるか、取り除いた跡が目立たないか

特に、汚れとにおいは、作品にしてからでは落としにくくなります。素材を手に入れたら、作り始める前に洗濯をして、状態を確かめておきましょう。洗濯で縮む生地を、洗わずに作品にすると、お客様が洗ったときに形が崩れる原因になります。

ロゴやタグを取り除いたあとに、縫い跡や色の違いが残ることもあります。素材を選ぶ段階で、取り除いたあとの見た目まで想像しておくと、作品にしたときの失敗が減ります。

商標権とは何か

古着リメイクの販売を始める前に、商標権の基本を理解しておきましょう。

商標とは、商品やサービスに付ける名前やマークのことで、どの会社の商品かを見分けるための目印です。ブランドのロゴ、名前、マークなどがこれに当たります。特許庁に登録された商標には、商標権という権利が与えられます。

商標法の第25条は、商標権の効力を次のように定めています。

商標権者は、指定商品又は指定役務について登録商標の使用をする権利を専有する。 出典: e-Gov 法令検索(商標法)

かみくだいて言うと、商標を登録した会社だけが、登録した種類の商品にその商標を使える、という決まりです。ここでいう「使用」には、商品にロゴを付けることだけでなく、ロゴが付いた商品を売ること、売るために展示すること、インターネットで提供することも含まれると、同じ法律の第2条に定められています。

侵害した場合の罰則

商標権を侵害した場合は、民事上の責任として、販売の差し止めや損害賠償を求められることがあります。さらに、商標法の第78条は、商標権を侵害した者に対する罰則として「十年以下の拘禁刑若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する」と定めています。

ブランドの古着をリメイクして売ってよいのか

ここが、古着リメイクの販売で最も多い疑問です。考え方を整理します。

本物の古着をそのまま売る場合

正規に販売された本物の商品を、買った人がそのまま転売することは、一般に商標権の侵害には当たらないと考えられています。古着屋やフリマアプリでブランドの古着が売られているのは、このためです。

リメイクして売る場合

問題になるのは、手を加えて作り直した場合です。リメイクによって元の商品とは形や品質が大きく変わった服に、元のブランドのロゴが残っていると、そのブランドの会社が作った商品であるかのように見えます。ブランドの会社が品質を保証していない商品に、そのブランドの商標が付いて売られることになるため、商標権の侵害を問われるおそれがあります。

どこまで手を加えると侵害になるのかは、リメイクの程度、ロゴの残り方、売り方など、個別の事情によって判断が変わります。インターネット上では「リメイクなら大丈夫」「ロゴを少し隠せば問題ない」といった情報も見かけますが、それを根拠に判断するのは危険です。

商品名や説明文でブランド名を使う場合

商品そのものからロゴを外しても、商品名や説明文で「〇〇(ブランド名)リメイク」「〇〇の古着を使用」と書くと、ブランドの名前で集客することになります。この書き方が問題になるかどうかも、使い方によって判断が分かれます。検索で見つけてもらうためにブランド名を入れたくなる気持ちは分かりますが、リスクを避けるなら、ブランド名に頼らない商品名にするのが安全です。

判断に迷う場合は、弁護士や弁理士などの専門家に相談してください。販売を本格的に始める前に一度相談しておくと、その後の作り方と売り方の方針が立てやすくなります。

商標に気をつけた作り方

リスクを抑えながら古着リメイクを楽しむための、作り方の工夫を整理します。

ロゴやタグを取り除く

素材にする古着に付いているブランドのロゴ、ワッペン、刺しゅう、プリント、織りネーム(首の後ろなどに付いているブランド名のタグ)は、取り除いてから作り直すのが基本です。ボタンやファスナーの引き手、リベットなど、小さな部品にブランド名が刻まれていることもあるので、細部まで確かめましょう。

ロゴを作品のデザインの中心にしない

ブランドのロゴをわざと目立つ位置に配置して作品のデザインにする方法は、最もリスクが高い作り方です。ロゴを見せることが作品の価値になっている場合、そのブランドの名前を借りて売っていることになりかねません。

自分のブランドのタグを付ける

自分の作品であることを示すために、自分で考えたブランド名のタグを付けましょう。作り手の名前がはっきりしていると、お客様にとっても誰が作ったのかが分かり、安心して買ってもらえます。

柄のある生地の扱いに注意する

キャラクターや有名なデザインの柄が入った古着や生地を使う場合も、注意が必要です。柄そのものが商標として登録されていたり、著作物として保護されていたりすることがあります。市販の生地の中には、商用の利用を認めていないものもあるので、生地を買う場合は利用の条件を確かめてください。

リメイクの基本の工程

古着リメイクの作品づくりは、新品の布から作る場合と比べて、準備の工程が多くなります。基本の流れを整理します。

1. 洗う

素材の古着を洗濯し、汚れとにおいを落とします。縮みや色落ちがないかも、ここで確かめます。洗濯で縮む生地は、作品にする前に縮ませておくことが大切です。

2. ロゴやタグを取り除く

ブランドのロゴ、ワッペン、織りネームなどを、生地を傷めないように取り除きます。リッパー(縫い目をほどく道具)を使い、糸を少しずつ切っていきます。

3. ほどく

作品に使う部分を取り出すために、縫い目をほどきます。元の服の縫い方を観察しながらほどくと、次に縫うときの参考になります。どの部分をどう使うかを考えながら、必要な部分だけを残します。

4. アイロンをかけて整える

ほどいた生地は、縫い跡や折り目が残っています。アイロンで平らに整えてから裁断すると、仕上がりの寸法が正確になります。

5. 裁断して縫う

型紙に合わせて裁断し、縫い合わせます。古着の生地は、部分によって伸び方や厚みが違うことがあるので、試し縫いをしてから本番に進むと失敗が減ります。

6. 仕上げと検品

縫い終わったら、糸の始末、ほつれ、縫い目の強さを確かめます。ロゴやタグが残っていないかも、最後にもう一度確かめましょう。自分のブランドのタグを付けて完成です。

工程ごとにかかった時間を記録しておくと、値付けの根拠になり、作業の効率を上げる手がかりにもなります。

古着の仕入れと古物商の許可

古着リメイクの素材となる古着を、どこからどう手に入れるかも、確かめておくべき点です。

古物とは

古物営業法の第2条は、古物を次のように定めています。

この法律において「古物」とは、一度使用された物品(鑑賞的美術品及び商品券、乗車券、郵便切手その他政令で定めるこれらに類する証票その他の物を含み、大型機械類(船舶、航空機、工作機械その他これらに類する物をいう。)で政令で定めるものを除く。以下同じ。)若しくは使用されない物品で使用のために取引されたもの又はこれらの物品に幾分の手入れをしたものをいう。 出典: e-Gov 法令検索(古物営業法)

古着はこの「一度使用された物品」に当たります。そして、同じ法律の第3条は、古物を売買する営業を営もうとする者は、都道府県公安委員会の許可を受けなければならないと定めています。許可の申請の窓口は、営業所の住所を管轄する警察署です。

許可が関わる場面と関わらない場面

古着リメイクの場合、許可が関わるかどうかは、古着をどう仕入れて、どう売るかによって変わります。

・自分や家族が着なくなった服を素材にして作品を作り、売る場合
・古着を買い取って、そのまま、または少し手入れをして売る場合
・古着屋やフリマアプリで買った古着を素材にして、元の形が分からないほど作り直して売る場合

1つ目のように自分の物を素材にする場合と、2つ目のように古着を仕入れて売る場合とでは、扱いが違います。法律の定義には「幾分の手入れをしたもの」も古物に含まれると書かれているため、少し手を加えただけの古着を売る場合は、古物の売買に当たる可能性があります。3つ目のように大きく作り直す場合の扱いは、作り直しの程度などによって判断が変わります。

自分の売り方で許可が必要かどうかは、自分で決めつけず、営業所を設ける予定の地域の警察署に相談して確かめてください。

衣類を売るときの品質表示

服を販売する場合は、家庭用品品質表示法という法律にも注意が必要です。この法律は、消費者が商品を選ぶときに困らないよう、決められた家庭用品に品質の表示を求めるもので、衣類などの繊維製品も対象になっています。

消費者庁の案内によると、繊維製品の表示には、繊維の組成(何の繊維が何%使われているか)、家庭での洗濯などの取り扱い方法、表示した者の氏名または名称と住所または電話番号などがあります。洗濯などの取り扱い方法は、日本産業規格(JIS)で決められた記号で表示し、容易に取れない方法で製品に取り付けることになっており、縫い付ける方法が一般的だと説明されています。

古着リメイクの作品がこの表示の対象になるかどうか、どこまでの表示が必要かは、作品の品目や作り方によって変わります。複数の古着を組み合わせた作品では、元の古着の組成の表示が残っていないこともあります。服や布小物を事業として販売する場合は、消費者庁の案内で対象品目と表示のルールを確かめ、分からない点は窓口に問い合わせてください。

品質表示の義務があるかどうかに関わらず、お客様にとって、素材と洗濯の方法が分かることは大切な情報です。商品の説明に、分かる範囲で素材と手入れの方法を書いておくと、購入後のトラブルを防げます。

売り場の選び方

古着リメイクの作品を売る場所には、いくつかの選択肢があります。各サービスの公式の案内で確かめた手数料を整理します(2026年9月時点)。

ハンドメイドの販売サイト

・minne:作品価格と購入オプション価格と送料の合計の10.659%(税込)。振込手数料は220円
・Creema:成約手数料は決済総額の10.67%(税込)。出店料と出品料は無料

ハンドメイドの販売サイトは、作品を探しているお客様が集まる場所です。ただし、各サイトは規約で、他人の商標や著作物を使った作品の出品を禁止していることが一般的です。ブランドのロゴが残った作品や、商品名にブランド名を使った作品は、規約に反するとして出品を取り消される可能性があります。出品の前に必ず規約を確かめてください。

自分のネットショップ

BASEなどのサービスを使えば、自分のネットショップを開けます。BASEのスタンダードプランは、月額の固定費が0円で、決済手数料3.6%+40円とサービス手数料3%がかかります。自分の世界観を自由に表現できる一方、集客は自分で行う必要があります。

イベントやマルシェ

対面で販売するイベントやマルシェは、作品を手に取って見てもらえる利点があります。一点物の古着リメイクは、生地の質感やサイズ感を直接確かめてもらえると、買ってもらいやすくなります。

古着屋やセレクトショップへの委託

古着屋やセレクトショップに作品を並べてもらい、売れた分の代金を受け取る方法もあります。お店の客層と自分の作品の雰囲気が合っているかが大切です。

値付けの考え方

古着リメイクの作品の値段は、材料費が安く済む分、低く付けすぎてしまいがちです。値段を考えるときに含めるべき費用を整理します。

  1. 素材の古着の仕入れ費用(自分の服でも、代わりの物を買う費用と考える)
  2. 糸、ボタン、ファスナー、自分のブランドのタグなどの副資材
  3. 洗濯やクリーニングの費用
  4. ほどく、作り直す、仕上げるまでの作業の時間
  5. 写真の撮影と出品の作業の時間
  6. 販売サイトの手数料、送料、振込手数料

古着リメイクは、素材をほどく作業や、汚れや傷みを確かめる作業など、新品の布から作るより手間がかかることが多い作品です。作業の時間を記録しておき、1時間あたりいくら残したいかを決めて、値段に反映させましょう。

売り場ごとの手数料の違いも、値付けに影響します。minneは作品価格と購入オプション価格と送料の合計に手数料がかかり、Creemaは決済総額に手数料がかかります。同じ値段で出品しても、手元に残る金額は売り場によって変わるので、売り場ごとに、値段から手数料と送料と振込手数料を引いた額を計算しておきましょう。

また、一点物であることは、古着リメイクの大きな価値です。同じ作品を量産できない分、1点ごとの値段に、その作品にしかない魅力の分を含めて考えることができます。

作品の写真の撮り方

ネットで古着リメイクの作品を売るとき、お客様が判断する材料は写真と説明文だけです。作品の魅力が伝わる写真の基本を紹介します。

全体と細部の両方を見せる

作品の全体の形が分かる写真に加えて、生地の組み合わせ、縫い目、ポケットやボタンなどの細部を近くから撮った写真を入れます。リメイクならではの工夫が伝わる写真は、他の作品との違いを示す材料になります。

着用した写真やサイズ感が分かる写真を入れる

服の場合は、着用した写真があると、お客様がサイズ感や着た印象を想像しやすくなります。トルソーを使う方法もあります。採寸した数字を説明文に書き、写真と組み合わせて伝えましょう。

古着の状態を正直に見せる

古着を素材にしている以上、小さな色あせや使用感が残っていることもあります。こうした状態は、写真と説明文で正直に伝えましょう。あとから「聞いていない」と言われるより、最初に伝えておくほうが、お客様の信頼につながります。

ロゴが写り込んでいないか確かめる

撮影した写真に、ブランドのロゴやタグが写り込んでいないかを確かめます。作品から取り除いたつもりでも、裏地や小さな部品にロゴが残っていることがあります。

作品の見せ方は、デザインの考え方と共通しています。デザインの仕事の相場や考え方は、デザイナーの年収・単価相場で確認できます。

説明文の書き方

写真と並んで大切なのが、作品の説明文です。

・素材の古着の種類と、リメイクでどこを変えたのか
・サイズ(着丈、身幅、袖丈などの採寸値)
・素材と、分かる範囲の洗濯の方法
・古着ならではの状態(色あせ、小さな傷など)
・一点物であること

説明文では、ブランド名を使わずに作品の魅力を伝える工夫が必要です。「1990年代のスポーツウェアの古着を使用」「厚手のデニムを使用」のように、時代や素材、雰囲気を伝える言葉を選ぶと、ブランド名に頼らずに作品の特徴を伝えられます。

説明文を分かりやすく正確に書く力は、ビジネス文書の基本で身につけられます。ビジネス文書検定では、文書の構成や言葉づかいを体系的に学べます。

お客様とのやり取りで気をつけること

一点物の古着リメイクは、お客様からの質問や要望を受けることが多い作品です。やり取りで気をつけたい点を整理します。

サイズの質問には採寸値で答える

「Mサイズくらいですか」と聞かれたときは、感覚で答えず、採寸した数字で答えます。お客様が手持ちの服と比べられるよう、測った場所と測り方を添えると親切です。

色味の違いを伝えておく

写真の色は、撮影の光やお客様の画面の設定によって、実物と違って見えることがあります。説明文に「画面によって色味が違って見える場合があります」と書いておくと、受け取ったあとの行き違いを減らせます。

オーダーの相談を受けるときは条件をはっきりさせる

「この古着でリメイクしてほしい」と、お客様の服を預かって作る相談を受けることもあります。この場合は、作る物の形、納期、料金、仕上がりが想像と違った場合の扱い、預かった服を傷めた場合の扱いを、事前に書面やメッセージで決めておきましょう。お客様が持ち込んだ服にブランドのロゴがある場合も、商標の扱いには同じ注意が必要です。

連絡は早めに返す

ネットでの販売では、返信の早さがお客様の安心につながります。すぐに答えられない質問には、「確認して何日までに返信します」と先に伝えておくだけでも、印象が変わります。

ネットショップで売るときに必要な表示と返品の決まり

自分のネットショップで作品を売る場合は、特定商取引法という法律の通信販売の決まりも関わります。通信販売とは、インターネットなどで広告を出し、郵便や電話、ネットで申し込みを受けて売る方法のことです。

特定商取引法の第11条は、通信販売で広告をするときに表示しなければならない事項を定めています。販売価格(送料が含まれない場合は送料も)、代金の支払いの時期と方法、商品を引き渡す時期、申し込みの撤回や契約の解除に関する事項などです。ネットショップに「特定商取引法に基づく表記」というページがあるのは、この決まりのためです。

返品の決まりを必ず書く

特に気をつけたいのが、返品についての表示です。同じ法律の第15条の3は、通信販売で商品を買った人は、商品を受け取った日から数えて8日を過ぎるまでの間は、申し込みの撤回や契約の解除ができると定めています。ただし、販売する側が、返品についての特約(たとえば「返品はお受けできません」)を広告に表示していた場合は、この限りではありません。

つまり、返品の扱いを何も書いていないと、お客様は受け取ってから8日以内なら返品できることになります。一点物の古着リメイクで、返品を受けない方針にしたい場合は、その旨をはっきり表示しておく必要があります。返品を受ける場合も、どんな場合に受けるのか、送料はどちらが負担するのかを書いておくと、トラブルを防げます。

ハンドメイドの販売サイトで売る場合は、サイトが決めた返品の決まりや表示の仕組みがあるので、サイトの規約もあわせて確かめてください。

販売を始める前の確認リスト

古着リメイクの販売を始める前に、ここまでの内容を確認リストとして整理しておきます。出品の前に1つずつ確かめてください。

  1. 作品からブランドのロゴ、タグ、ワッペン、刻印のある部品を取り除いたか
  2. 商品名と説明文にブランド名を使っていないか
  3. キャラクターや有名なデザインの柄を使っていないか、使う場合は利用の条件を確かめたか
  4. 素材の古着の仕入れ方で、古物商の許可が必要かを警察署に確かめたか
  5. 素材と洗濯の方法を、分かる範囲で説明文に書いたか
  6. 古着ならではの色あせや使用感を、写真と説明文で伝えたか
  7. サイズの採寸値を書いたか
  8. 販売サイトの規約を確かめたか
  9. 自分のネットショップの場合、特定商取引法にもとづく表示と返品の扱いを書いたか
  10. 値段に、作業時間、手数料、送料を含めたか

最初はこのリストを印刷して手元で使い、慣れてきたら自分の作品に合わせて項目を見直していきましょう。

作品づくりを続けるための時間の組み方

副業として古着リメイクを続けるには、限られた時間をどう使うかが大切です。

作品づくりの工程は、洗う、ほどく、縫う、撮る、出品する、と細かく分かれています。まとまった時間が取れる日に縫う作業をし、短い時間しかない日はほどく作業や採寸をする、というように、工程ごとに必要な時間を把握して振り分けると、作業が途切れにくくなります。

また、作品を1点ずつ仕上げるより、同じ工程を複数の作品でまとめて進めるほうが効率的なこともあります。たとえば、週末に数点分の素材をまとめて洗ってほどき、平日の夜に1点ずつ縫う、といった流れです。

撮影も、数点の作品をまとめて撮ると、光や背景の条件がそろい、ショップの写真に統一感が出ます。自宅での作業の集中力を保つ工夫は、在宅ワークの集中力アップ|ポモドーロ以外に効く7つのテクニックでも紹介しています。

開業と税金の手続き

古着リメイクの販売を継続して行うなら、税金の手続きも必要です。

事業を始めたことを税務署に知らせる「開業届」(個人事業の開業・廃業等届出書)は、国税庁の案内によると、事業を始めた日がある年分の確定申告期限までに提出します。

会社に勤めながら副業として販売する場合は、給与以外の所得が年間20万円を超えると、原則として確定申告が必要です。勤め先の就業規則で副業が認められているかも、始める前に確かめてください。個別の扱いは収入の額や働き方で変わるので、迷ったら税務署の窓口に相談するのが確実です。

在宅ワーク市場から見た、作品の販売の続け方

フリーランスと在宅ワークの市場を20年運営してきた立場から見ると、手作りの作品の販売を長く続けている人は、売れ筋を追うより、自分の作品の世界観を育てることに時間を使っています。古着リメイクでも、ブランド名で一時的に注目を集めるより、「この作り手の作品だから買いたい」と思ってもらえる関係を作るほうが、長く安定して売れ続けます。権利の扱いに気を配ることは、その信頼の土台でもあります。

また、個人で作品を売るときは、間に入る手数料の差が手取りに直結します。購入者や依頼者と直接やり取りできる形なら、中間マージンが乗らない分、相手は同じ予算で多くを頼め、受け手の手取りは厚くなります。手数料0%で直接取引できる場は、作品づくりで身につけた縫製や撮影の技術を、仕事として受けるときにも無理のない条件で続けやすい選択肢です。

在宅で身につけられる技術や資格を広く知りたい人は、在宅ワークに強い資格10選|自宅で稼げるスキルを身につけるも参考にしてください。作品の発信や集客の力を仕事に広げたい人は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で、在宅で受けられる仕事の種類を確認できます。まずはロゴのない素材で、自分らしい作品を作るところから始めてください。

よくある質問

Q. ブランドの古着をリメイクして売ると違法になりますか?

本物の古着をそのまま転売することは一般に問題になりにくいとされますが、作り直した服にブランドのロゴが残っていると、商標権の侵害を問われるおそれがあります。どこまで手を加えると侵害になるかは個別の事情で変わるため、ロゴやタグは取り除き、判断に迷う場合は専門家に相談してください。

Q. 商品名にブランド名を入れて出品してもよいですか?

商品名や説明文でブランド名を使うと、ブランドの名前で集客することになり、使い方によっては問題になることがあります。ハンドメイドの販売サイトでも、他人の商標を使った出品を規約で禁止していることが一般的です。時代や素材、雰囲気を伝える言葉で作品の特徴を書くのが安全です。

Q. 古着を仕入れてリメイクするのに古物商の許可は必要ですか?

古物営業法では、一度使用された物品や、それに幾分の手入れをした物を古物と定め、古物を売買する営業には都道府県公安委員会の許可が必要です。古着の仕入れ方や作り直しの程度で扱いが変わるため、自分の売り方で許可が必要かは、警察署に相談して確かめてください。

Q. リメイクした服に洗濯表示を付ける必要はありますか?

衣類などの繊維製品は家庭用品品質表示法の対象で、繊維の組成や洗濯などの取り扱い方法の表示が求められる場合があります。リメイク品が対象になるかは品目や作り方で変わるので、消費者庁の案内で確かめてください。表示の義務に関わらず、素材と手入れの方法を説明文に書いておくと安心です。

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年1月12日最終更新:2026年10月12日
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