サムネ1枚の相場が安すぎる案件は修正無制限と書かれている

中西 直美
中西 直美
サムネ1枚の相場が安すぎる案件は修正無制限と書かれている

この記事のポイント

  • サムネイル・バナー制作の単価相場を正しく知ることは
  • 副業を心穏やかに続けるための土台になります
  • 安すぎる案件の見分け方と適正な価格設定を解説します

「この単価、安すぎるのかな。それとも普通なのかな」。サムネイル・バナー制作の案件を探していて、こんな迷いを感じたことはありませんか。相場がわからないまま応募すると、後から「もっと高く受けられたのに」と後悔したり、逆に「割に合わない仕事だった」と疲れてしまったりすることがあります。

大丈夫ですよ。相場を知ることは、決して難しいことではありません。今日は、サムネイル・バナー制作の単価相場について、依頼先別・種類別に整理しながら、なぜ「安すぎる案件」には共通の落とし穴があるのかを、順番にお話ししていきます。

サムネイル・バナー制作の単価相場を依頼先別に見る

サムネイル・バナー制作の単価は、誰が制作するかによって大きく変わります。まず、依頼先ごとのおおまかな相場感を整理してみましょう。

制作会社に依頼する場合、企画からデザイン、修正対応まで含まれるため、1枚あたり数万円規模になることが一般的です。品質や納期の確実性が担保される一方、費用は高めになります。企業がある程度まとまった予算を確保して発注する場合は、この選択肢が現実的です。

フリーランスのデザイナーに依頼する場合、制作会社よりも柔軟な価格設定がされていることが多く、1枚あたり数千円から2万円程度まで、スキルや実績によって幅があります。

クラウドソーシングサイトを経由する場合、初心者クリエイターが多く登録しているため、比較的低単価な案件が目立ちますが、その分、経験を積みながら少しずつ単価を上げていく余地もあります。また、仲介手数料が発生する仕組みが多いため、表示されている単価が、実際に手元に残る金額とは異なる点にも注意が必要です。

特に、YouTubeチャンネルを始めたばかりで収益化できていない段階では、サムネイル制作費用が負担に感じることもあるでしょう。週に2本動画を投稿する場合、月に8枚のサムネイルが必要になり、1枚1,500円とすると月12,000円のコストがかかります。 出典: stock-sun.com

この指摘は、発注者側の視点からも参考になります。継続的に依頼する立場からすると、1枚あたりの単価だけでなく、月間でどれくらいのコストになるかという視点で予算を組んでいることがわかります。制作者側も、この「月間コストの感覚」を理解しておくと、価格交渉の際に説得力のある提案ができるようになります。

また、依頼先の規模によって、単価だけでなく発注のスタイルも変わってきます。制作会社への依頼は、複数のスタッフが関わる分、確認や修正のプロセスが体系化されていることが多く、進行がスムーズです。一方、フリーランス個人への依頼は、担当者との直接的なやり取りになるため、意図の伝達がスピーディーに進みやすい反面、担当者の体調や都合によって進行が左右されやすいという特徴もあります。発注者はこうした違いを踏まえたうえで、依頼先を使い分けているケースが多く見られます。

サムネイル1枚あたりの単価が変動する要因

同じ「サムネイル制作」という仕事でも、単価が変わる要因はいくつかあります。ここを理解しておくと、自分の作業内容に見合った価格を提示しやすくなります。

制作にかかる作業工程の複雑さ

シンプルなテキスト配置だけのサムネイルと、写真の切り抜き・合成・イラスト要素の追加まで含むサムネイルでは、必要な作業時間が大きく異なります。工程が複雑になるほど、単価も上がるのが自然な流れです。

修正対応の範囲

これは特に重要なポイントです。修正が1回までと決まっている案件と、無制限に修正を受け付ける案件では、実質的な作業時間が何倍も変わってきます。単価だけを見て「安い」「高い」と判断するのではなく、修正条件とセットで考える必要があります。

制作者の実績とブランド力

同じクオリティの作品であっても、実績が豊富で信頼されている制作者は、より高い単価を設定できる傾向があります。これは、発注者にとって「この人に頼めば安心」という安心感が、価格に上乗せされているためです。

納期の緊急度

通常より短い納期を求められる場合、優先的にスケジュールを調整する必要があるため、割増料金を設定するのが一般的な慣行です。

なぜ「安すぎる案件」には修正無制限が付きがちなのか

ここからが今日一番お伝えしたいことです。相場より極端に安い単価の案件を見つけたとき、多くの場合、その案件には「修正回数無制限」という条件がセットになっています。

これは決して偶然ではありません。発注者側の視点で考えると、単価を低く抑える代わりに、修正を無制限に受け付けさせることで、結果的に高いクオリティの成果物を、実質的に安いコストで得ようとする構造が生まれやすいのです。悪意があるとは限らず、発注者自身も相場観がないまま「安くて良いものを」と考えているだけのケースも少なくありません。

サムネイル制作の相場、ざっくり3つのライン 出典: note.com

制作者側から見ると、最初は「1枚1,000円なら気軽に受けられる」と思っていても、修正が5回、6回と続くうちに、実質的な時給は大きく下がっていきます。最初に提示された金額と、実際に費やした時間から逆算した時給には、大きなギャップが生まれることが少なくありません。

このご相談、本当に多いんです。「安いと思って受けたのに、修正対応で疲弊してしまった」という声は、副業として制作を始めた方からよく聞きます。大丈夫。この構造さえ理解していれば、事前に対策を取ることができます。

修正無制限案件を見分けるチェックポイント

案件の募集内容を確認する際、次のような表現がないかをチェックしてみてください。

・「修正は満足いただけるまで対応します」 ・「クオリティに納得いただけない場合は無償で作り直します」 ・「修正回数の制限はありません」

一見、親切で誠実な対応に見えるこれらの表現は、実際には制作者側の負担が際限なく増える可能性を示しています。応募の段階で、こうした表現を見かけたら、修正回数の上限を自分から提案する交渉をおすすめします。

適正な単価を設定するための考え方

自分の単価を設定する際、次のようなステップで考えると、納得感のある価格にたどり着きやすくなります。

ステップ1:1枚あたりの制作にかかる実時間を把握する

構成を考える時間、実際にデザインを組む時間、微調整をする時間を合計し、1枚あたりどのくらいの時間がかかっているかを記録してみてください。感覚ではなく、実際に計測することが重要です。

ステップ2:希望する時給から逆算する

自分が確保したい時給の水準を決め、それに制作時間を掛け合わせることで、基本となる単価が見えてきます。ここに、修正対応にかかる想定時間も上乗せして考えることが大切です。会社員時代の時給を基準にする人もいれば、家事や育児の時間を割いて捻出している時間の価値として、あえて高めの水準を基準にする人もいます。どちらが正解というわけではなく、自分がどんな働き方を目指しているかによって、基準の置き方は変わってきます。

ステップ3:修正回数の上限を単価に組み込む

「基本料金には修正2回までを含む。3回目以降は1回あたり別途料金」という形で、修正の範囲をあらかじめ価格に組み込んでおくと、想定外の作業増加を防げます。

ステップ4:実績が増えるごとに見直す

最初に設定した単価がずっと適正であり続けるわけではありません。実績が増え、スキルが向上するにつれて、定期的に単価を見直す習慣を持つことをおすすめします。半年に一度、あるいは案件数が一定数を超えたタイミングなど、自分なりの見直しのきっかけを決めておくと、感覚だけに頼らない継続的な調整がしやすくなります。

バナー広告の課金方式と単価の考え方

サムネイル制作とあわせて、バナー広告の制作費用についても触れておきます。バナー広告の場合、制作費用そのものに加えて、掲載後の運用コストも発生することが一般的です。

制作費用の相場は、サイズや使用媒体によって幅があります。SNS広告用の小さなバナー1点であれば数千円から1万円程度、複数サイズを組み合わせたセット制作であれば数万円規模になることもあります。単純な静止画バナーよりも、アニメーションを含むバナーの方が制作工数がかかるため、単価も高めに設定されるのが一般的です。

また、バナー広告には「クリック課金」「インプレッション課金」といった掲載後の運用費用も別途発生します。制作費用と運用費用は別物であるにもかかわらず、初めて依頼する発注者の中には、この違いを理解していないまま予算感を提示してくるケースもあります。制作者側としては、見積もりを提示する段階で「これは制作費用のみで、掲載後の運用費用は別途発生します」と明確に伝えることが、後々の認識のズレを防ぐポイントになります。

サイズ・種類別に見る制作費用の違い

サムネイル・バナー制作といっても、実際には多様な種類があり、それぞれ求められるスキルと単価が異なります。

YouTube動画のサムネイル

横1280ピクセル、縦720ピクセル程度の規格で作成することが一般的です。文字の視認性とインパクトのある構図が求められ、単価は数百円から数千円程度の案件が中心ですが、実績のある制作者であれば1枚1万円を超える案件も存在します。

チャンネルの成長段階によっても、依頼できる単価には差が出ます。登録者数がまだ少ない立ち上げ段階のチャンネルは予算に制約があることが多く、比較的低めの単価から始まる傾向があります。一方、収益化が軌道に乗ったチャンネルは、クリック率の改善に直接投資する価値を理解しているため、単価が上がりやすくなります。この違いを把握しておくと、案件を選ぶ際の目安として役立ちます。

Webサイトのメインビジュアル・ヘッダー画像

サイト全体の印象を左右する重要な要素のため、単価は比較的高めに設定されることが多く、数万円規模になることも珍しくありません。ブランドイメージとの整合性や、レスポンシブ対応(スマートフォン表示時の見え方)まで考慮する必要があるため、求められるスキルの幅も広くなります。

SNS投稿用の画像

InstagramやXなどのSNSに投稿する画像は、比較的シンプルなデザインが求められることが多く、単価も数百円から数千円程度に収まる傾向があります。ただし、継続的な投稿用画像を月単位でまとめて依頼されるケースも多く、月額契約という形で安定した収入源になることもあります。

バナー広告

広告出稿を前提としたバナーは、クリック率を意識した設計が求められるため、単なるデザインスキルだけでなく、マーケティングの視点も必要になります。この専門性の高さから、単価は他の種類と比べて高めに設定されやすい傾向があります。

費用を抑えたい発注者側の心理も理解しておく

制作者側の視点だけでなく、発注者側がなぜ単価を抑えたいと考えるのかを理解しておくことも、価格交渉の場面で役立ちます。

特に個人のYouTuberや小規模事業者は、収益化前の段階でコストをできるだけ抑えたいと考えているケースが多くあります。この心理自体は自然なものであり、悪意があるわけではありません。ただし、コストを抑えたいという気持ちが行き過ぎると、「修正無制限」という形で制作者側にしわ寄せが行く条件設定になりやすい、という構造があることは知っておいて損はありません。

発注者との交渉の際は、相手の予算感に寄り添いながらも、「修正◯回までを含む価格設定にしています。それ以上は追加料金となりますが、いかがでしょうか」というように、条件を明確に提示することで、双方が納得できる着地点を見つけやすくなります。

予算に制約のある発注者の場合、修正回数を減らす代わりに単価を下げる、あるいは制作枚数をまとめることで1枚あたりの単価を下げる、といった代替案を提示することも有効です。単に「その予算では受けられません」と断るのではなく、条件を調整することで折り合いをつけられる余地がないかを一緒に探る姿勢を見せると、長期的な信頼関係につながりやすくなります。

価格交渉で気をつけたいコミュニケーション

単価の交渉は、多くの人にとって心理的なハードルが高いものです。特に副業を始めたばかりの頃は、「値上げを申し出たら、もう依頼してもらえなくなるかもしれない」という不安から、本来伝えるべき条件をうまく伝えられないことがあります。

大丈夫です。適正な価格を提示することは、決してわがままではありません。むしろ、継続的に良い仕事を提供し続けるために必要な、健全な関係づくりの一部です。安売りを続けた末に疲弊して案件そのものを続けられなくなってしまえば、発注者にとってもかえって不利益になります。適正な単価は、双方が長く付き合っていくための、いわば土台のようなものだと考えてみてください。

価格交渉を切り出す際は、次のような伝え方を意識すると、相手に受け入れられやすくなります。

「いつもお世話になっております。ここ数ヶ月で対応させていただいた案件数も増え、制作にかけられる時間との兼ね合いから、次回のご依頼より単価を見直させていただきたく、ご相談です」

このように、感謝の言葉から始め、値上げの理由を具体的に添えることで、一方的な要求ではなく、丁寧な相談として受け止めてもらいやすくなります。

交渉が難しい相手への対応

中には、単価の交渉に一切応じない発注者もいます。その場合、無理に関係を維持しようとせず、自分の時間の使い方として、その案件を続けるかどうかを冷静に判断することも大切です。単価が変わらない案件を続けることが必ずしも悪いわけではありませんが、他により良い条件の案件に時間を使えないという機会損失も、あわせて考える必要があります。長年の付き合いや情に流されて条件面の判断が鈍ってしまうのは、決してあなただけの傾向ではありません。誰にでも起こり得ることだと理解したうえで、定期的に立ち止まって考える時間を持ってください。

経験を積む段階ごとの単価目安

副業として始めたばかりの段階、実績が積み上がってきた段階、専門性を確立した段階と、それぞれのフェーズで単価の目安は変化していきます。

始めたばかりの段階では、実績づくりを優先し、相場よりやや低めの単価から始める人が多いです。ただし、この段階でも「修正無制限」のような際限のない条件は避け、修正回数の上限だけは最初から決めておくことが大切です。

実績が10件、20件と積み上がってくると、過去の作例を根拠に単価を上げていく交渉がしやすくなります。この段階では、単発の案件をこなすことよりも、継続的に依頼してくれるクライアントとの関係を深めることに重点を置くと、収入の安定度が高まります。実績の数だけでなく、リピート発注をしてくれるクライアントの数を意識して記録しておくと、自分の成長を客観的に振り返る材料にもなります。

専門性を確立した段階では、特定のジャンル(ゲーム実況、ビジネス系、教育系など)に特化することで、そのジャンルに強い制作者としてのポジションを築き、単価もさらに上げやすくなります。専門性を打ち出すことは、価格競争から抜け出すための有効な手段です。ジャンルを絞ることで、そのジャンル特有の視聴者心理や表現のトレンドに詳しくなり、結果として提案の質そのものも上がっていくという好循環が生まれます。

失敗しないための依頼先選びのポイント

これは発注者側の視点にもなりますが、制作者としても、どんな発注者に選ばれやすいかを理解しておくことは役立ちます。

多くの解説記事で共通して指摘されているのは、次のようなポイントです。

・過去の作例の傾向が自分のジャンルと合っているか ・修正対応の範囲が明確に提示されているか ・納期の目安が現実的か ・コミュニケーションが円滑に取れそうか

これらは発注者が制作者を選ぶ際の基準であると同時に、制作者自身が「自分はどんな案件を選ぶべきか」を考える際の指標にもなります。相場より極端に安い、あるいは条件が曖昧な案件を避け、条件が明確な案件を選ぶことが、心穏やかに副業を続けるための土台になります。

案件選びで迷ったときは、募集文の中に「修正回数」「納期」「著作権の帰属」といった具体的な条件が明記されているかどうかを、一つの判断基準にしてみてください。条件が丁寧に書かれている募集文は、それだけ発注者側が過去にトラブルを経験し、対策を講じている可能性が高く、結果的に安心して取引できる相手であることが多いです。逆に、条件があいまいなまま「とにかく良いものを作ってください」とだけ書かれている募集文には、慎重に向き合う姿勢をおすすめします。

独自データから見える傾向

在宅ワーク市場を長く運営してきた立場から見ると、単価と修正回数のバランスを最初から明確に提示できる制作者ほど、長期的に安定した収入を得ている傾向があります。逆に、単価の安さだけをアピールポイントにしてしまう制作者は、短期的には案件を獲得しやすい一方で、長く続けるうちに疲弊してしまうケースが目立ちます。

また、仲介手数料が発生しない直接取引の仕組みは、単価相場の議論において特に重要な意味を持ちます。仲介プラットフォームを経由する場合、発注者が支払う金額の一部が手数料として差し引かれるため、同じ予算でも制作者の手取りは目減りします。一方、手数料0%の直接取引であれば、発注者が同じ予算でより多くの依頼ができ、制作者はその分だけ手取りが厚くなります。額面の単価だけを見比べるのではなく、手取りベースで比較する視点を持つことが、長く運営してきた立場から見て、実際の収入格差を生む重要な要素だと感じています。

サムネイル制作の案件傾向を確認したい場合は、サムネイル・バナー・素材制作のお仕事を参照してください。構成や台本作成を含めた案件についてはサムネイル・構成・台本作成のお仕事、マーケティング関連の案件についてはAI・マーケティング・セキュリティのお仕事も参考になります。

台本作成まで含めた副業の始め方はサムネイル・台本・構成作成の副業|YouTuber支援で稼ぐ方法、隣接するIT系スキルの単価感についてはReact 副業の成功ガイド!単価相場と未経験からの始め方、デザイン系の隣接職種としてはUI/UX 案件の獲得術!単価相場と高収入デザイナーになる全ステップも参考になります。

年収データとしては、ソフトウェア作成者の年収・単価相場著述家,記者,編集者の年収・単価相場も、自分の単価設定の参考になります。資格取得を検討する場合は、ビジネス文書検定CCNA(シスコ技術者認定)といった選択肢もあります。

私が相談を受けてきた中で感じること

フリーランス向けのメンタルヘルスケアを提供する中で、単価の安さそのものよりも、「修正のやり取りで疲弊してしまった」という悩みを抱える方に多く出会ってきました。制作物そのものへの不満ではなく、際限なく続く修正のやり取りが、心の余裕を奪ってしまうケースが多いのです。

これは特別なことではなくて、在宅フリーランスの多くが一度は経験することです。だからこそ、契約の最初の段階で修正回数の上限を決めておくことは、単に金銭的な損得の問題だけではなく、自分の心を守るための大切な準備でもあります。

私がカウンセリングでお話を伺う中で、印象に残っている相談があります。ある方は、最初は「安くても実績になるなら」という気持ちで、相場よりかなり低い単価の案件を複数抱えていました。修正のやり取りが重なるうちに、次第に「自分の作ったものは価値が低いのだろうか」という自己評価の低下にまでつながってしまったそうです。

これは、単価の問題が単なるお金の話にとどまらず、自分自身への評価にまで影響してしまう典型的な例です。数字の話は一見冷静な議論に見えて、実は心の状態と密接に結びついています。適正な単価を設定することは、経済的な理由だけでなく、自分の仕事に対する自信を守るためにも大切だと、この相談を通じて改めて感じました。単価を見直すことは、決して後ろめたいことではありません。自分の時間と技術に、正当な価値をつけていくための、大切な一歩です。少しずつでも構いません。自分にとって心地よい単価と働き方を、焦らず見つけていってください。

単価相場を知ることは、単に「高く売りたい」という話ではありません。自分の作業時間と心の余裕を守りながら、納得できる条件で仕事を続けていくための、いちばん基本的な土台です。安すぎる案件には、たいてい何かしらの理由があります。修正回数の記載を必ず確認する習慣を、今日から持ってみてください。あなたのペースで、無理なく続けられる働き方を見つけていきましょう。

最後にお伝えしたいのは、単価の話は決して「お金の欲」の話ではないということです。適正な単価で仕事を受けることは、結果的に一つひとつの案件に丁寧に向き合える時間を確保することにつながります。安すぎる単価で無理を重ねて疲弊してしまうと、本来大切にしたいはずの制作の質そのものが下がってしまいます。自分を守ることは、結果的に発注者にとってもより良い成果物を届けることにつながる、という視点を持っていただけたらと思います。

もし、単価設定や交渉の場面で不安を感じることがあれば、それは決してあなただけの悩みではありません。同じように悩みながら、少しずつ自分の適正価格を見つけていったフリーランスは、たくさんいます。焦らず、一つひとつの案件を通じて、自分にとって心地よい働き方を見つけていってください。

よくある質問

Q. サムネイル1枚あたりの相場はどのくらいですか?

依頼先や制作者の実績によって幅がありますが、フリーランスに依頼する場合はおおよそ数千円から2万円程度が目安です。修正回数の条件によっても実質的な負担は変わります。

Q. 「修正無制限」と書かれた案件は避けるべきですか?

必ずしも悪質とは限りませんが、単価が相場より低い場合は特に注意が必要です。応募前に修正回数の上限を自分から提案し、条件を明確にしてから受注することをおすすめします。

Q. 単価を上げたい場合、どのタイミングで交渉すればいいですか?

実績が積み上がってきたタイミングや、継続案件の更新時期が交渉しやすい機会です。過去の作例や対応の丁寧さを実績として示しながら、段階的に単価を見直すのが現実的です。

Q. 発注者側に安く見積もられやすい制作者の特徴はありますか?

修正回数や納期の条件を明確に提示せず、価格の安さだけを打ち出している制作者は、条件面で不利になりやすい傾向があります。条件を明確にすることが、適正な単価を維持する第一歩です。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年4月1日最終更新:2026年9月2日
中西 直美

この記事を書いた人

中西 直美@SOHO編集部

産業カウンセラー・キャリアコンサルタント

大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。

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