Spirで日程調整のページを作り、予定の候補を相手に送るまでの流れ


この記事のポイント
- ✓公式ヘルプの手順に沿って整理しました
- ✓空き時間リンクの作り方と送り方
- ✓投票で日程を決める方法
取引先から「Spirで日程を調整しましょう」と言われた。社内で日程調整ツールを入れることになり、Spirの使い方を覚える必要が出てきた。そんなときに知りたいのは、機能の一覧よりも「最初に何を設定し、どの画面からURLを作って、相手に送るまで何をすればよいか」という具体的な流れです。
Spir(スピア)の使い方は、大きく分けると「カレンダーをつなぐ」「空き時間リンクを作る」「リンクを相手に送る」の3段階です。公式ヘルプでも、初めて使う人にはまず空き時間リンクを使うことを勧めていて、利用者の9割以上がこの機能を使っていると書かれています。1回きりの候補の提案や、3人以上での投票は、そのあとで覚えれば十分です。
この記事では、Spirの公式ヘルプと料金ページを今日時点で確かめたうえで、日程調整のページを作ってから相手が日程を確定するまでの流れを、画面の名前に沿って順に整理します。
Spirとは、どんな日程調整に向いているか
Spirは、日本の株式会社Spirが提供している日程調整ツールです。日程調整ツールとは、自分のカレンダーの空いている時間を相手に見せ、相手にその中から都合のよい時間を選んでもらう仕組みのことです。「来週の火曜か水曜の午後はいかがでしょうか」「水曜は埋まってしまいました」というメールの往復がなくなり、相手が選んだ時点で予定が確定して、カレンダーに自動で書き込まれます。
公式サイトによると、SpirはGoogleとMicrosoftのカレンダーとつないで使います。画面も公式ヘルプも日本語で用意されているので、英語のツールに抵抗がある人でも使い始めやすいのが特徴です。
向いているのは、次のような日程調整です。
- 営業の商談や、取引先との打ち合わせの日程を決める
- 採用の面接や面談の日程を、応募者に選んでもらう
- 社内の複数のメンバーが同席する会議の日程を決める
- 外部の人を含む3人以上の会議で、全員の都合を聞く
Spirの強みとしてよく挙げられるのが、複数のメンバーの予定を合わせる調整です。公式サイトでは、AさんとBさんの両方が参加できる時間を自動で抜き出す「And」の調整、AさんかBさんのどちらかが参加できる時間を抜き出す「Or」の調整、その組み合わせができると説明されています。たとえば、営業の担当者の誰か1人が出られればよい商談では「Or」、上司と担当者の2人が同席する面談では「And」を使います。
一方で、店舗やサロンの予約のように、メニューや料金を選んでもらう予約の受付は、Spirの本来の用途とは少し違います。この点は記事の後半で触れます。
使い始める前の準備
Spirを使い始める前に、2つの準備をしておくと、そのあとの設定がスムーズに進みます。
カレンダーをつなぐ
Spirは、あなたのGoogleカレンダーやMicrosoftのカレンダー(Outlookの予定表)の予定を読み取って、空いている時間を判断します。登録のときに、普段使っているカレンダーのアカウントでログインし、カレンダーとの連携を許可します。料金ページによると、Freeプランでも複数のカレンダーとの連携ができます。仕事用と私用でカレンダーを分けている人は、両方をつないでおくと、私用の予定と打ち合わせが重なる事故を防げます。
入れられたくない時間を先にカレンダーで押さえる
公式ヘルプのクイックスタートでは、空き時間リンクを使う前に、予定を入れられたくない時間(昼食、移動、1人で考える時間など)を、先にカレンダーで押さえておくことを勧めています。カレンダーに予定を入れておけば、その時間は空き時間リンクの候補から自動で外れます。
空き時間リンクは便利な反面、「相手が意図しない時間を押さえてしまうのではないか」と不安に感じる人もいます。毎日の昼休みや、集中して作業したい午前中を、繰り返しの予定としてカレンダーに入れておくと、その不安はかなり小さくなります。
Spirの3つの日程調整の方法
公式ヘルプでは、Spirの日程調整の方法を3つに分けて説明しています。最初にこの違いを押さえておくと、場面ごとにどれを使えばよいか迷わなくなります。
| 方法 | どんなときに使うか | リンクの使い方 | 日程を決める人 |
|---|---|---|---|
| 空き時間を共有(空き時間リンク) | 同じ条件の調整を何度も行う | 繰り返し使える | 相手 |
| 候補を提案(確定型) | 重要な打ち合わせなど、候補を自分で選びたい | 1回限り | 相手 |
| 候補を提案(投票型) | 3人以上で参加できるかを確かめたい | 1回限り | 自分 |
空き時間リンクは、条件を一度設定すれば、そのときどきの最新の空き時間が自動で表示されるリンクです。営業の初回の打ち合わせや採用の面談のように、同じ長さの調整を何人もと行う場合に向いています。
確定型の候補の提案は、自分でカレンダーを見ながら候補の日時を選び、その中から相手に1つ選んでもらう方法です。会食や役員との打ち合わせのように、ほかの予定との兼ね合いを考えて候補を絞りたいときに使います。
投票型の候補の提案は、候補の日時ごとに参加できるかどうかを複数の人に答えてもらい、結果を見て自分が日程を確定する方法です。外部の人を含む3人以上の会議に向いています。
空き時間リンクを作る手順
ここからは、最もよく使う空き時間リンクの作り方を、公式ヘルプの手順に沿って説明します。
- 画面上部のメニューから「空き時間リンク」をクリックする
- 「空き時間リンクを作成」ボタンをクリックする
- 管理用タイトル、相手に見えるタイトル、相手に見える説明文などの基本情報と、参加者を設定する
- 必要に応じて「候補」の項目で、候補として抜き出す日時の条件を設定する
- 左下までスクロールし、「保存」をクリックする
あらかじめ用意されている空き時間リンクを、「候補の確認・編集」から条件を変えて使うこともできます。
公式ヘルプのクイックスタートでは、迷ったときの設定例として、管理用タイトル「60分オンライン外部ミーティング」、相手に見えるタイトル「お打ち合わせ(60分)」、曜日と時間帯「9:00から17:00(月曜から金曜)」、打合せ時間「60分」が紹介されています。
候補の条件として設定できる項目
「候補」の項目では、主に次の条件を設定できます。初期の設定のままでもリンクは作れます。
- 曜日・時間帯:曜日ごとに候補にする時間帯。初期の設定は平日の9時から17時
- 打合せ時間:1回の予定の長さ
- 開始日:候補を表示し始める日。「明日から」にすると、リンクを開いた日の翌日以降の空き時間だけが表示される
- 期間:開始日から何日先までの候補を表示するか。たとえば2週間を選ぶと、開始日から2週間の範囲の空き時間が表示される
- 前後の確保時間:予定の前後に空けておく時間
- 開始時間の間隔:候補の開始時刻を何分刻みにするか
- 候補除外ルール:祝日や特定の日時を候補から外す
ほかに、有料プランだけで使える「空き時間特別判定ルール」があり、予定の名前に含まれる言葉で空き時間とみなすかどうかを決められます。
設定のこつは、相手の立場で考えることです。開始日を「今日」にすると、相手がリンクを開いたその日の1時間後に予定が入ることもあります。準備の時間が必要な打ち合わせなら、開始日を「明日から」にしておくと安心です。
空き時間リンクを相手に送る方法
作った空き時間リンクは、次のどれかの方法で相手に送ります。
1つ目は、URLをコピーして送る方法です。「空き時間リンク」の一覧で、使いたいリンクのリンクのマークを押すとURLをコピーできます。作成したリンクの左下にある「リンクをコピー」からもコピーできます。メールやチャットに貼り付けて送ります。
2つ目は、候補の日時を文字として書き出して送る方法です。「プレーンテキスト」か「HTMLテキスト」の形で、日程の候補をメールの本文に貼れます。公式ヘルプによると、HTMLテキストを使った場合、相手はメールの中の都合のよい日時をクリックするだけで日程調整を終えられます。URLを開いてもらう手間を1つ減らせるので、相手が忙しい人の場合に向いています。
3つ目は、QRコードです。チームの空き時間リンクはQRコードとして発行でき、名刺やパンフレットに載せることもできます。
送る前に、相手からどう見えるかを確かめておきましょう。公式ヘルプのクイックスタートでは、空き時間リンクの一覧ページで目のマークのアイコンをクリックすると、日程を確定するページのプレビューが表示されると案内されています。タイトルや説明文に誤字がないか、候補の時間帯が意図どおりかを、ここで確認してから送ります。
ヘルプでは、リンクを毎回コピーする手間を省く方法として、スマートフォンやパソコンの辞書にリンクを登録しておくことも紹介されています。たとえば「あきろく」と入力すると60分の空き時間リンクが出るように登録しておけば、外出先でもすぐに送れます。
相手にリンクを送るときの文面の例
空き時間リンクは、URLだけを送ると、相手によっては「これは何のリンクだろう」と戸惑います。特に初めてやり取りする相手には、何のための日程調整で、どう操作すればよいかを一言添えるのが礼儀です。たとえば、次のような文面が使えます。
「〇〇様 先日はお問い合わせをいただき、ありがとうございました。初回のお打ち合わせ(オンライン・60分)の日程を、下記のページからお選びいただけますでしょうか。ページを開くと、こちらの空いている日時が表示されますので、ご都合のよい日時を選び、お名前とメールアドレスを入力して確定してください。確定すると、確認のメールとWeb会議のURLが届きます。ご都合の合う日時がない場合は、このメールにご返信ください。」
最後の一文は大切です。空き時間リンクに表示されるのは、設定した条件の範囲の時間だけです。相手の都合と1つも合わない場合に、別の連絡の道があることを伝えておくと、相手が困ったまま連絡が途切れることを防げます。
社内の人に送る場合は、もっと短くてかまいません。「来週の定例の日程、このリンクから選んでください」と一言添えるだけで十分です。大切なのは、相手が「押したら何が起きるか」を予想できるようにしておくことです。
相手が日程を確定するまでの流れ
空き時間リンクを受け取った相手は、次の流れで日程を確定します。
- リンクをクリックすると、日程を確定するためのページが表示される
- 都合のよい日時を選ぶ
- 必要な情報を入力するフォームが表示されるので、必須の項目を入力し、「日程調整を確定」をクリックする
これで日程調整は終わりです。公式ヘルプによると、確定すると全参加者に確定通知のメールが送られ、カレンダーにも予定が登録されます。
公式ヘルプは、空き時間リンクの仕組みを次のように説明しています。
空き時間リンクとは、参加メンバーのカレンダーから空き時間のうち事前に設定した条件に合う 候補を自動的に抽出し、表示する日程調整リンクです。 一度作成した空き時間リンクは、何度でも繰り返しご利用いただけます。 出典: Spir ヘルプページ
同じヘルプには、予定が入るとその時間帯は候補から即時に外れるため、ダブルブッキング(同じ時間に2つの予定が入ること)が起きないことも書かれています。そのため、同じリンクを何人もの相手に同時に送っても問題ありません。
相手がSpirを使っていなくても、日程は確定できます。相手にアカウントの登録をお願いする必要はありません。
1回きりの候補を提案する手順
重要な打ち合わせのように、候補を自分で選んで送りたいときは「候補を提案」を使います。公式ヘルプの手順は次のとおりです。
- 画面上部のメニューでカレンダーを選び、「+日程調整/予定を作成」から「候補を提案」を選ぶ
- 調整タイプで「確定型の調整」を選ぶ(初期の設定は確定型)
- タイトルや会議の時間の長さなど、必要な情報を入力する
- 候補は作成を始めた時点で自動で抜き出され、カレンダーに表示される。「候補を自動抽出」ボタンから抜き出す条件を変えられる
- カレンダーを直接ドラッグして候補を追加したり削除したりし、選び終えたら「保存」をクリックする
- 日程調整のURLかHTMLテキストをコピーし、メールやチャットで相手に送る
この方法の便利な点は、調整している間、候補の日時が「調整中」の予定として自分のカレンダーに自動で登録されることです。候補として出した時間に別の予定を入れてしまう事故を防げます。相手が日程を確定すると、全参加者に確定通知のメールが送られ、選ばれなかった候補は自動でカレンダーから消えます。
なお、ヘルプには、すでに入っている予定に重ねて候補を選ぶこともできると書かれています。移動できる社内の予定がある時間を、あえて候補に入れたいときに使えます。
投票で3人以上の日程を決める
社外の人を含む3人以上の会議では、投票型の調整が便利です。「候補を提案」の調整タイプで「投票型の調整」を選び、候補の日時を選んで送ると、受け取った人たちは候補ごとに参加できるかどうかをアンケートの形で答えます。全員の回答がそろったら、主催者が結果を見て日程を確定します。
確定型との違いは、日程を決めるのが相手ではなく主催者である点です。全員がそろう日が1つもなかった場合も、主催者が「誰が欠けてもよいか」を判断して決められます。役職の高い人や、欠かせない人が誰かがはっきりしている会議に向いています。
チームで空き時間リンクを使うときの設定
Spirの空き時間リンクには、自分だけでなく同僚を参加者に加えられます。公式ヘルプの説明では、空き時間リンクは「あなたや同僚の空いている時間」をカレンダーから自動で抜き出す機能とされていて、参加者の組み合わせ方によって、表示される候補が変わります。
前に触れたとおり、参加者の条件には「And」と「Or」があります。
「And」は、指定した全員が参加できる時間だけを候補にする条件です。営業の担当者と技術の担当者の2人が同席する商談のように、全員がそろわないと意味がない打ち合わせで使います。人数を増やすほど候補が減るので、3人以上を「And」でつなぐと、2週間先まで候補が1つもない、ということも起こり得ます。
「Or」は、指定した人のうち誰か1人が参加できれば候補にする条件です。問い合わせへの初回の説明や、採用の一次面談のように、担当が誰でもよい打ち合わせで使います。人数を増やすほど候補が増えるので、相手は都合のよい時間を見つけやすくなります。
「And」と「Or」は組み合わせることもでき、公式サイトでは「AさんとBさんの両方が参加できる時間、またはAさんとCさんの両方が参加できる時間」を抜き出す例が紹介されています。上司のAさんは必ず出て、BさんかCさんのどちらかが同席する、という形です。
チームで使うときに気をつけたいのは、メンバー全員のカレンダーが正しく入力されていることです。誰か1人が外出の予定をカレンダーに入れていないだけで、その時間が候補に出てしまいます。チームで使い始めるときは、「打ち合わせ以外の外出や作業の時間も、カレンダーに予定ありで入れる」という決まりを最初に共有しておきます。なお、Freeプランの利用人数は2人までなので、3人以上のチームで使うならTeamプランが前提になります。
料金と、Freeプランでできること
Spirの公式の料金ページによると、2026年10月時点のプランは次のとおりです。金額は税抜です。
| プラン | 料金 | 利用人数 | 空き時間リンク |
|---|---|---|---|
| Free | 0円 | 2人まで | 3つまで |
| Team | 年払いで1シートあたり月額1,200円、月払いで1シートあたり月額1,500円 | シートの数による | 無制限 |
| Enterprise | 相談 | 大人数 | 無制限 |
シートとは、チームに参加する1人分の利用枠のことです。登録してから30日間は、人数や空き時間リンクの数の制限なく試せると案内されています。お試しの期間が終わると、制限の範囲内で使っている場合は自動でFreeプランになります。
Freeプランでも、日程調整の回数は無制限で、複数のカレンダーとの連携、候補の日時の文字での書き出し、Web会議ツールとの連携、複数の人の予定を考えた調整、Slackへの通知が使えます。
Teamプランで加わる主な機能は、1日に確定する予定の数の上限設定、会議室の自動予約、確定後に別のページへ移動させる設定、相手への質問フォーム、Webサイトへの埋め込み、日程確定とリマインドのメールの文面のカスタマイズ、相手による取り消しの受付と期限の設定などです。
個人で使うなら、空き時間リンクが3つまでという制限がいちばん効いてきます。「30分の打ち合わせ」「60分の打ち合わせ」「採用の面談」の3つまでなら、Freeプランで十分に回せます。それ以上の種類が必要になったときや、相手に質問を答えてもらいたくなったときが、Teamプランを検討する目安です。
日程が確定したあとに確かめること
日程が確定したら、当日までに次の点を確かめておくと、当日の行き違いを防げます。
1つ目は、カレンダーへの登録です。確定した予定は自動でカレンダーに登録されますが、自分のカレンダーに正しく入っているかを一度見ておきます。予定がカレンダーに書き込まれないときのために、公式ヘルプにはトラブルシューティングの項目も用意されています。
2つ目は、Web会議のURLです。公式ヘルプでは、空き時間リンクで自動化される作業の1つとして、Web会議のURLの発行と送信が挙げられています。Zoomとの連携の手順もヘルプにあります。初めて使うときは、確定通知のメールに会議のURLが入っているかを、自分あてのテストの予約で確かめておくと安心です。
3つ目は、確定の知らせの受け取り方です。ヘルプには、確定の通知をメールで受け取る方法や、Slackで受け取る方法が用意されています。予約が入ったことにすぐ気づきたい人は、普段いちばんよく見る場所に通知が届くようにしておきます。
4つ目は、相手への前日の連絡です。リマインドのメールは自動で送れますが、初めての相手には、前日に一言「明日はよろしくお願いいたします」と自分から送ると、相手の安心につながります。自動の仕組みと手書きの一言を組み合わせるのが、日程調整ツールを感じよく使うこつです。
予定のある時間が候補に出てしまうときの直し方
Spirを使い始めた人がよく戸惑うのが、「予定が入っているはずの時間が、空き時間リンクの候補に出てしまう」という現象です。公式ヘルプのトラブルシューティングによると、これは予定の種類や設定によって、空き時間とみなされるかどうかが変わるためです。
具体的には、Googleカレンダーで公開設定が「予定なし」になっている予定や、Outlookで公開方法が「空き時間」になっている予定は、空き時間として扱われ、候補に出ます。終日の予定は、GoogleカレンダーでもMicrosoftのカレンダーでも、初期の設定が「予定なし」になっているため、そのままだと候補から外れません。
候補から外したいときの直し方は、ヘルプによると次の2つです。
- カレンダーに登録されている予定の設定を「予定あり」に変える
- 空き時間リンクの編集画面で、終日外したい場合は該当する日の下の隙間を、時間を指定して外したい場合は該当する日時の横の隙間をクリックする
休暇や出張を終日の予定で入れている人は、その予定を「予定あり」にしておかないと、休みの日に打ち合わせが入ってしまいます。休暇の予定を作るときは、公開設定まで確かめる習慣をつけておくと安心です。
スマートフォンから使うときの準備
外出の多い人は、スマートフォンからSpirを使えるようにしておくと、移動中でもすぐに日程調整のリンクを送れます。公式ヘルプのクイックスタートでは、2つの準備が紹介されています。
1つ目は、ホーム画面への追加です。スマートフォンやパソコンのホーム画面にSpirを追加すると、Spirのアイコンがアプリのように表示され、ホーム画面やタスクバーからすぐに開けるようになります。ブラウザを開いてアドレスを探す手間がなくなります。
2つ目は、前の節で触れた辞書への登録です。空き時間リンクのURLを、スマートフォンの辞書に短い読みで登録しておけば、メールやチャットの入力中にその読みを打つだけでURLを貼れます。ヘルプでは「すぴあ」「あきろく(空き60分)」「あきさん(空き30分)」のような読みの例が挙げられています。
この2つを済ませておけば、取引先との電話の最中に「では、このあとリンクをお送りします」と言って、電話を切ってすぐに送れます。日程調整の速さは、相手からの信頼にもつながります。
使い始めにやりがちな4つの失敗
最後に、Spirを使い始めた人がつまずきやすい点を4つ挙げておきます。どれも設定を少し見直すだけで防げます。
失敗1:候補の期間を長くしすぎる
期間を1か月や2か月に広げると、相手は選択肢が多すぎて迷い、かえって決めるのが遅くなります。また、先の予定ほど変わりやすいので、確定した予定をあとで動かすことにもなりがちです。最初は2週間程度から始め、相手の反応を見て調整するのが無理のない進め方です。
失敗2:開始時間の間隔を細かくしすぎる
開始時間の間隔を15分刻みにすると、10時、10時15分、10時30分と候補が細かく並び、画面が見にくくなります。60分の打ち合わせなら、30分か60分の刻みで十分です。相手が選びやすいことを優先して決めます。
失敗3:前後の確保時間を取らない
打ち合わせが連続すると、記録を書く時間や、次の準備の時間がなくなります。オンラインの打ち合わせでも、前後に10分から15分を空けておくと、遅れが次の予定に響きにくくなります。対面で移動がある場合は、移動の時間を見込んで長めに取ります。
失敗4:空き時間リンクを使い回しすぎる
Freeプランでは空き時間リンクが3つまでなので、1つのリンクを社内の会議にも、取引先との商談にも、採用の面談にも使い回してしまうことがあります。相手に見えるタイトルや説明文が用途と合っていないと、相手は戸惑います。用途が違うものは、Teamプランでリンクを分けるか、送る前にタイトルと説明文を書き換えてから送るようにします。
どの失敗も、送る前にプレビューで相手からの見え方を確かめる習慣があれば、ほとんど防げます。
店の予約やセッションの予約を受けたいときの候補
Spirは、打ち合わせや面談の日程を決めることを得意とする道具です。一方、占い、コーチング、整体、ヨガ教室のように、お客様にメニューを選んでもらい、来店やセッションの予約を受ける用途では、予約の受付から来店後のお礼までを扱える予約システムのほうが合うことがあります。
その選択肢の1つに、小さなお店向けの予約システムのRizaflow(リザフロー)があります。公式サイトによると、予約カレンダー、予約フォーム、予約完了とリマインダーと御礼の自動メール、キャンセル用のURL、会員のマイページ、顧客管理、メールの開封計測が、無料のフリープランから使えます。フリープランは予約が1か月あたり50件まで、スタッフ1名までで、期限なく無料のまま使えると案内されています。有料プランは税込で、ライトが月額3,300円、スタンダードが月額7,700円、プロが月額19,800円で、年契約にすると月あたりの金額が下がります。初期費用と解約金はなく、登録にクレジットカードは要らないと書かれています。詳しくはRizaflowの紹介ページで確かめられます。
Rizaflowは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
取引先や応募者との打ち合わせの日程を決めるならSpir、お客様からメニューつきの予約を受けるなら予約システム、というように、誰とどんな予定を決めるのかで道具を分けると、それぞれの良さが生きてきます。
日程調整の道具を、仕事として扱う側から見た考察
最後に、日程調整ツールを、仕事を受ける側の視点から見ておきます。
日程調整ツールの導入や設定の代行は、小さな会社や個人事業主から外部に頼まれることが増えている作業です。AIコンサル・業務活用支援のお仕事では、業務にツールを取り入れる手伝いや、手作業の自動化の支援が仕事として紹介されています。Spirのように、空き時間リンクの条件や、カレンダーの公開設定との関係まで理解して設定できる人は、「入れたけれど使われていない」という状態を防げるので、導入のあとも頼られやすくなります。
フリーランスや在宅ワークの市場を20年運営してきた立場から言えば、長く続く受け手ほど、道具の設定そのものより、依頼者の毎日の動き方に合わせた決め事を一緒に作ることに時間を使っています。昼休みをカレンダーで押さえる、休暇は「予定あり」で入れる、といった小さな約束をチームに広められる人は、契約が長く続く傾向があります。中間に手数料が入らない直接取引なら、依頼する側は同じ予算でより多くの相談を頼めて、受け手は手取りが厚くなります。この双方が得をする関係は、こうした継続の支援で特に生きてきます。
Webサイトへの埋め込みや、ほかのシステムとの連携まで手がけたい人には、アプリケーション開発のお仕事のように、予約の画面や連携の仕組みそのものを作る仕事もあります。会社の業務の流れ全体を見直す立場から関わりたいなら、中小企業診断士のように、業務の改善を体系的に学べる資格もあります。
Spirの使い方は、最初の1本の空き時間リンクを作るところまで覚えれば、あとは場面に応じて広げていけます。まずは昼休みをカレンダーで押さえ、60分の打ち合わせ用のリンクを1本作って、プレビューで相手からの見え方を確かめるところから始めてみてください。
よくある質問
Q. Spirは無料で使えますか?
使えます。公式の料金ページによると、Freeプランは0円で、利用人数は2人まで、空き時間リンクは3つまで作れます。日程調整の回数は無制限で、複数のカレンダーとの連携やWeb会議ツールとの連携、Slackへの通知も使えます。登録してから30日間は、人数やリンクの数の制限なく試せます。
Q. 相手がSpirを使っていなくても日程を決められますか?
決められます。公式ヘルプによると、空き時間リンクや候補の提案のURLを受け取った相手は、Spirを使っていなくても、都合のよい日時を選んで必要な項目を入力するだけで日程を確定できます。確定すると、全参加者に確定通知のメールが送られ、カレンダーにも予定が登録されます。
Q. 空き時間リンクと候補の提案はどう使い分ければよいですか?
同じ条件の日程調整を何度も行うなら、繰り返し使える空き時間リンクが向いています。重要な打ち合わせのように、候補を自分で選んで送りたいときは、1回限りの「候補を提案」を使います。3人以上で参加できるかを確かめたいときは、候補を提案の中の投票型を選び、結果を見て主催者が日程を確定します。
Q. 予定があるのに空き時間リンクの候補に出るのはなぜですか?
カレンダーの予定が「予定なし」や「空き時間」の設定になっていると、空き時間として扱われるためです。終日の予定は初期の設定が「予定なし」なので、休暇などを終日で入れると候補に出てしまいます。予定の設定を「予定あり」に変えるか、空き時間リンクの編集画面で該当の日時を除外してください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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