英語を使う副業|翻訳から会話の相手まで仕事の種類と始め方

長谷川 奈津
長谷川 奈津
英語を使う副業|翻訳から会話の相手まで仕事の種類と始め方

この記事のポイント

  • ✓翻訳・オンライン英会話・海外向けの調査までレベル別に整理しました
  • ✓契約で必ず確認する項目と海外取引の注意点まで
  • ✓根拠を確かめながら解説します

英語を使った副業を探している方から、よく同じ質問を受けます。「どのくらいの英語力があれば仕事になりますか」。

結論から言うと、この質問の立て方だと答えが出ません。英語力の水準で決まる仕事は一部しかなく、実際に単価を決めているのは「英語と何を掛け算できるか」です。同じ翻訳でも、一般的な文章と、医療機器の取扱説明書と、契約書では報酬が何倍も違います。違うのは英語力ではなく、扱える分野です。

これ、知らない人が本当に多いんです。だから「まず英語力を上げてから」と考えて、何年も始められない。順番を変えたほうが早く進みます。

この記事では、英語を使う副業の種類をレベル別に整理して、必要な英語力の目安、案件の探し方、そして契約で必ず確認すべき項目までを書きます。私は普段フリーランスの契約や法務の相談を受けている立場なので、後半では報酬の支払いや著作権といった、あとで困る部分を丁寧に扱います。

結論:単価を決めているのは掛け算する専門分野

英語を使った副業の報酬は、大きく3つの要素で決まります。

1つ目は、扱う分野の専門性です。一般的な内容の文章より、法務、医療、IT、金融といった専門分野のほうが単価が高い。理由は単純で、その分野の用語と背景を理解している人が少ないからです。

2つ目は、責任の重さです。社内で参考程度に読む資料の翻訳と、そのまま公開される契約書や説明書の翻訳では、求められる正確さが違います。後者には確認の工程が必要で、その分の対価が乗ります。

3つ目は、代替されにくさです。機械翻訳で下訳ができる領域は、発注側の期待値が変わりました。下訳を整える作業として発注されることが増え、単価も以前と同じではありません。一方で、原文の意図を汲んで別の表現に組み替える作業や、文化的な背景を踏まえて言い換える作業は、まだ人が担っています。

安定した収入源を確保しやすいという点は、副業として取り組む上で大きなメリットとなります。英語を使った副業は在宅でできる仕事も多く、本業をしながらでも続けやすいでしょう。 出典: hipro-job.jp

つまり、いま英語を使った副業を始める人がやるべきなのは、英語の学習時間を増やすことより、自分が持っている分野知識を棚卸しすることです。看護師、経理、機械の設計、保育、法務、飲食の現場。どんな経験でも、その分野の英語を扱える人は英語だけができる人よりずっと少ないんです。

レベル別に見る、英語を使う副業の種類

種類を3段に分けます。おすすめを13個並べるより、段ごとの性質をつかむほうが選びやすくなります。

段1は、高い英語力を前提としない仕事です。海外向けの簡単な商品説明の作成、英語のサイトを読んで情報をまとめる調査、英文メールの定型的なやり取り、英語の音声の文字起こし、海外向けSNSの投稿代行。読む力が中心で、書く量は少ない。報酬は1件数千円から、時間単位なら1,000円台からが目安になります。ここは入口として使う段です。

段2は、実務で使える読み書きが必要な仕事です。一般的な文書の翻訳、機械翻訳の結果を人が整える編集作業、海外の取引先とのやり取りの代行、英語の資料を日本語の記事にまとめる仕事、オンラインでの英会話の相手。案件数が最も多いのはこの段です。報酬は原文の分量で決まる形が多く、翻訳なら原文1ワードあたりの単価という計算になります。

段3は、専門分野と組み合わせる仕事です。法務や医療や技術分野の翻訳、通訳、海外向けの市場調査、海外のサービスを日本市場に合わせて作り直す作業。単価は段1の数倍から数十倍になり得ます。本業でその分野を扱ってきた人は、段1を飛ばしてここに来るのが正しい順序です。

段の移動について、1つ注意があります。段1をいくらこなしても段3には行けません。作業の中身が連続していないからです。情報をまとめる作業を1,000件やっても、契約書の翻訳ができるようにはなりません。段1は実績の証明を作る場として使い、段3の準備は並行して進めます。

段2と段3の間には、意外と近い橋があります。自分の本業の分野に絞ることです。経理をやってきた人なら、財務資料の英訳の下請けから入れます。看護の経験があるなら、医療機器の資料の確認作業に需要があります。全分野の専門家になる必要はなく、1分野だけでいいんです。

翻訳の仕事は、いま2つに分かれている

翻訳を希望する方が多いので、実際の状況を書きます。

いま翻訳の発注は、大きく2つの形に分かれています。1つは、原文から訳文を作る従来の形。もう1つは、機械翻訳の結果を人が確認して整える形です。後者は分量に対する報酬が低めに設定されることが多く、その代わり処理できる量は増えます。

どちらが良いという話ではありませんが、時間単価で比較してください。整える作業のほうが1時間あたりの処理量は多いので、単価が低くても時間単価では上回ることがあります。逆に、機械の出力が使えない分野では、整える作業のほうが時間がかかって損をします。受ける前に、対象の文章を数百ワードだけ試してみるのが確実です。

品質の基準を確認することも大事です。「社内で読むだけなので意味が通れば良い」のか、「そのまま公開するので用語の統一と表記の統一が必要」なのか。この違いで作業時間が倍以上変わります。ここを確認せずに受けて、後から「このレベルでは困る」と言われるのが、いちばんつらいパターンです。

用語集とスタイルガイドの有無も聞いてください。あるなら作業は速くなります。ないなら、自分で作る時間が必要です。この時間を見積もりに入れないと赤字になります。

翻訳した文章の扱いについても、法律の話を1つ。他人の著作物を翻訳したものは、著作権法上「二次的著作物」として扱われます。つまり、翻訳という行為自体に創作性が認められる一方で、元の著作物の権利者の許諾なく公開することはできません。発注を受けて訳す場合は発注者が権利を処理しているのが普通ですが、自分で選んだ海外の記事を訳して自分のサイトに載せる、といったことはできません。ここは相談がとても多い部分です。法令の条文そのものは法務省が公開している法令検索から確認できます。

会話の相手になる仕事の実際

オンラインで英会話の相手をする仕事も、英語を使った副業として人気があります。実態を書きます。

まず、募集の形が2種類あります。1つは、運営会社に登録して生徒を割り当ててもらう形。もう1つは、自分で生徒を見つけて直接教える形です。前者は集客の負担がない代わりに、報酬から運営側の取り分が引かれます。後者は手取りが厚くなる代わりに、生徒を集める作業が自分の仕事になります。

報酬は1レッスンあたりで決まる形が一般的で、25分から50分の枠で設定されます。ここで見落としやすいのが、準備と記録の時間です。レッスンの前に教材を確認し、後に受講記録を書く。この時間を含めて計算すると、時間単価は表示された金額より下がります。

需要の時間帯も確認してください。日本の学習者向けなら早朝と夜、海外の学習者向けなら時差の関係で日本の日中になることがあります。本業の時間と重なると成立しません。ここは始める前に必ず確認する点です。

日本人が日本語を教える形の仕事も、同じ構造で存在します。英語で説明できる日本語教師の需要は一定あり、英語力と日本語の説明力を掛け算する形になります。資格が必須とは限りませんが、あると選考で有利になる場面はあります。

続けるコツを1つ挙げると、担当する生徒の目的を記録しておくことです。試験対策なのか、仕事で使うのか、趣味なのか。目的に合わせた対応ができる相手は指名されます。指名が増えれば予約が埋まり、収入が安定します。

契約の形も確認してください。運営会社に登録する形の場合、雇用契約なのか業務委託なのかで扱いが変わります。雇用であれば労働時間が本業と通算されますし、業務委託であれば通算の対象になりません。募集要項に書かれていることが多いので、応募前に見ておいてください。ここを確認せずに始めて、後から本業側の手続きが必要になって慌てる方がいます。

キャンセルの扱いも聞いておくと安心です。生徒の都合で直前に取り消されたとき、報酬が出るのか出ないのか。予定を空けて待っていた時間の扱いは、サービスによってまったく違います。副業として限られた時間で入る人にとっては、収入の予測に直結する項目です。

必要な英語力の目安と、証明の仕方

「どのくらいの英語力が必要か」という問いに、段別で答えます。

段1の仕事は、辞書と機械翻訳を使いながら意味を正確に取れれば足ります。速く読める必要はありません。調べる手間を惜しまない姿勢のほうが大事です。

段2の仕事は、業務文書を辞書に頼りすぎずに読めて、不自然でない英文を書ける水準が求められます。試験の点数で言えば、企業が業務で目安にしている水準に近いところです。ただ、点数そのものより「日常的に英語の文書を処理していた経験があるか」を見られることが多いです。

段3の仕事は、分野の用語を英語と日本語の両方で正確に扱えることが前提になります。ここでは英語の試験の点数はほとんど見られません。その分野の実務経験が判断材料になります。

証明の仕方も書きます。試験のスコアは、持っていれば書いてよいのですが、それだけで受注できるものではありません。効果が大きいのは、実際の成果物を見せることです。翻訳なら、公開されている英語の資料を自分で訳したサンプルを数百ワード分用意する。守秘義務のある実務の成果物は出せないので、公開情報を使って作ります。

サンプルをどうまとめるかは、文章の仕事全般に共通します。Webライターのポートフォリオの作り方|案件獲得率が上がるテンプレート付き【2026年版】の組み立て方はそのまま応用できます。何を作れるかだけでなく、何を考えて訳したかを添えると、判断できる人だと伝わります。

文書の型を示したい場合はビジネス文書検定のような基礎的な認定も判断材料になります。英語ができても日本語の文書の型が崩れていると、納品物として使えません。意外とここで落ちる方が多いんです。

案件の探し方と、単価の考え方

探す経路を4つに分けて性質を書きます。

1つ目は、クラウドソーシングです。案件数が多く、実績がない段階から応募できます。ただしシステム利用料として報酬の16.5%から20%程度が引かれる設計が一般的で、価格の競争になりやすい面があります。

案件数も多く気軽にはじめやすいクラウドソーシングサービスですが、単価はやや低いのが特徴です。英語を使った副業にはじめて挑戦するという方におすすめです。 出典: goworkship.com

2つ目は、業務委託のマッチングサービスです。手数料の設計はサービスによって違い、直接やり取りできる形もあります。手数料0%の経路を併用すると、同じ仕事でも手元に残る額が変わってきます。実績が1件できた段階から並行して使うのが合理的です。

3つ目は、翻訳会社への登録です。トライアルと呼ばれる試験を受けて登録する形が一般的で、通れば継続的に依頼が来ます。単価は直接取引より低めですが、営業が不要で、分野ごとの用語集が提供されることも多い。経験を積む場としては優れています。

4つ目は、身近な経路です。本業の取引先、知り合いの会社、以前の職場。海外とのやり取りが必要になったけれど社内に対応できる人がいない会社は、想像より多くあります。相手が自分の経歴を知っているので、実績の証明が不要です。

単価の考え方も書きます。翻訳では原文1ワードあたりの単価で計算するのが基本で、分野と方向(英語から日本語か、日本語から英語か)で水準が変わります。重要なのは、単価そのものより時間あたりの処理量です。1時間に何ワード処理できるかを自分で測ってください。この数字が分かると、提示された単価で受けるべきか判断できます。測っていない人は、感覚で受けて後悔します。

文章の仕事で単価を上げる考え方はWebライターが文字単価を上げる方法|1円→5円にステップアップする戦略【2026年版】の手順が翻訳にも応用できます。作業量を増やすより、担当する工程を上流に移すほうが効きます。

始める最初の1か月にやること

準備の手順を週ごとに書きます。1か月で足ります。

1週目は、自分の分野を1つ決めます。本業の業界、過去に働いた業界、趣味で詳しい領域のどれかです。そして、その分野で英語がどこに現れるかを書き出します。海外メーカーの資料、海外の学会の発表、海外の競合のサイト、輸入する部材の仕様書。この作業をすると、自分が扱える範囲が具体的に見えます。あわせて、副業に使える時間をカレンダーに先に入れておきます。「空いた時間でやる」は空かないので機能しません。週6時間までと上限も同時に決めてください。

2週目は、サンプルを作ります。公開されている英語の資料を選んで、数百ワード分を訳します。守秘義務のある実務の成果物は使えないので、公開情報から選びます。その分野の日本語の用語がどうなっているかを調べる過程も含めて、実際の作業と同じ手順でやってください。この1本が実績の代わりになります。

3週目は、処理量を測ります。1時間で何ワード訳せるか、調べる時間を含めて記録します。分野が変わると数字も変わるので、2種類の文章で測っておくといいです。この数字がないと、提示された単価で受けるべきか判断できません。感覚で受けて後悔する人が多いのは、ここを測っていないからです。

4週目は、応募です。目標は受注ではなく「応募を20件出す」に置いてください。初期の通過率は低く、10件出して返事がないこともあります。件数を先に決めておくと、落ちたときに止まりにくくなります。応募文には、分野を明記してください。「英日翻訳ができます」ではなく「製造業の設備マニュアルの英日翻訳ができます」と書く。後者のほうが、必要としている相手に届きます。

契約で必ず確認する5項目

ここが私の専門なので、丁寧に書きます。英語を使った副業でも、契約の基本は同じです。

1つ目は、業務の内容と範囲です。何をどこまでやるのか。翻訳なら、訳すだけか、用語集の作成も含むのか、レイアウトの調整も含むのか。ここが曖昧だと、後から追加の作業が無償で積まれます。

2つ目は、報酬の額と計算方法です。ワード単価か、文字数か、時間か、一式か。そして何を基準に数えるのか。原文基準か訳文基準かで、同じ単価でも金額が変わります。

3つ目は、報酬の支払期日です。ここは法律に定めがあります。2024年11月に施行された特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律、いわゆるフリーランス保護の法律では、発注者は成果物を受領した日から起算して60日以内のできる限り短い期間内に報酬を支払う期日を定めなければならないとされています。つまり「検収が終わったら払う」といった期限のない条件は認められません。

4つ目は、修正の回数と範囲です。無制限にすると終わりません。回数を決めて、それを超える分は別途とする形にします。

5つ目は、取引条件の明示です。同じ法律で、発注者は業務の内容、報酬の額、支払期日などを書面または電磁的方法で明示する義務を負っています。メールでもチャットでも構いませんが、文字で残っている必要があります。口約束のまま始めて、後で条件が違うと言われるケースは本当に多い。「条件をメールでいただけますか」と一言お願いするだけで、防げます。

制度の内容は公正取引委員会と厚生労働省の公開情報で確認できます。※ 実際にもめている場合は、事案ごとに判断が変わるので弁護士か、ご自身が加入している相談窓口に相談してください。

海外の相手と取引するときの注意

英語を使った副業では、発注者が海外にいることもあります。このとき国内の取引と違う点を挙げます。

まず、支払いの方法です。海外送金には手数料がかかり、少額の取引では比率が重くなります。決済サービスを使う形が一般的ですが、手数料と為替の扱いを確認してください。受け取る通貨と円に替えるタイミングで金額が変わります。

次に、税の扱いです。国内の法人などが原稿や翻訳の報酬を支払う場合、所得税の源泉徴収の対象になることがあります。一方、国外の支払者からの報酬は源泉徴収されません。どちらの場合も確定申告で精算するので損得の話ではありませんが、入金額の見え方が変わります。判断に迷う点は国税庁の案内を確認するか、税務署に問い合わせてください。

消費税についても確認が必要です。役務の提供先が国外である場合の扱いは国内取引と異なります。自分が課税事業者かどうか、登録番号が必要かどうかも含めて、税務の窓口で確認するのが確実です。

そして、契約の準拠法と紛争の解決方法です。海外の相手との契約書には、どの国の法律に従うか、争いが起きたときどこで解決するかが書かれています。日本から遠い国の裁判所が指定されていると、実質的に争えません。少額の取引なら気にしすぎる必要はありませんが、継続的に大きな金額を扱うなら、ここは読んでください。

秘密保持についても一言。NDAに署名を求められることがあります。内容を読まずに署名すると、後で自分の実績としてすら言えなくなることがあります。「業務内容を実績として公表してよいか」を確認しておくと、後で困りません。

税金と、本業側の手続き

副業として続けるための事務の話です。

会社員の場合、給与以外の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要です。所得は売上ではなく、売上から経費を引いた額です。辞書や用語辞典、翻訳支援のソフト、通信費の按分は経費になり得ます。20万円以下でも住民税の申告が別に必要になる場合があるので、居住地の自治体の案内に従ってください。

なお、給与を2か所から受け取っている場合は条件が違います。年末調整は1か所でしか行われないため、確定申告が必要になるのが原則です。オンラインで教える仕事が雇用契約の形だった場合、これに当たることがあります。契約の形を確認してください。

本業の就業規則も先に読みます。全面禁止は減りましたが、届出制や許可制は多い。特に、本業の取引先に関わる仕事を受けるときは注意が必要です。競業避止や利益相反の問題になり得ます。

記録は月に1回まとめれば十分です。1年分を年末に処理すると、記憶が消えて経費を取りこぼします。

運営者の視点:英語ができる人が取りこぼしているもの

在宅と業務委託の仕事を仲介する側で20年この市場を見てきた立場から、2つ観察を書きます。

1つ目は、英語力の高い人ほど「英語の仕事」を探して、単価の低い層に留まりがちだという点です。逆に、英語は中程度でも自分の業界に絞った人は、指名で仕事が来るようになります。発注側が探しているのは「英語ができる人」ではなく「この分野を英語で扱える人」だからです。応募のときに肩書きを「英日翻訳」と書くより「医療機器の資料の英日翻訳」と書いたほうが、届く相手が変わります。

2つ目は、手取りの話です。同じ予算が動いていても、間に段階が入るほど、依頼する側は頼める量が減り、受ける側の手元に残る額は薄くなります。手数料0%で直接つながる経路の価値は、金額の大小ではなく、同じ仕事に対して手取りが厚くなるという質の違いです。運営者として見てきた限りでは、この差は稼働が小さいうちは意識されませんが、継続案件が複数本になった段階で明確な差になります。

データで見た、英語と組み合わせて伸びる領域

最後に、職種データと発注の傾向から見えることを3つ整理します。

1つ目は、技術分野との掛け算が強いことです。海外の技術文書を読んで社内に展開する仕事、海外のサービスを日本語環境に合わせる作業、英語の仕様書を見ながら開発する仕事。アプリケーション開発のお仕事で扱われる範囲の中にも、英語の資料を扱える人が足りていない領域があります。水準の目安はソフトウェア作成者の年収・単価相場の幅の広さに表れていて、同じ職種名でも担当する工程で何倍も違います。

2つ目は、業務にAIを入れる場面で英語が効くことです。新しい道具の情報は英語で先に出ます。公式の資料を原文で読んで、自社の業務に当てはめて説明できる人は重宝されます。AIコンサル・業務活用支援のお仕事で扱われる範囲を見ると、必要なのは研究能力ではなく、原文の情報を業務の言葉に翻訳する力だと分かります。海外向けの集客まで担う形はAI・マーケティング・セキュリティのお仕事の分類に近い発注になります。

3つ目は、書く仕事との相性です。海外の情報を読んで日本語の記事にまとめる作業は、翻訳より単価が高く設定されることがあります。訳すのではなく、取捨選択して構成するからです。文章を書く仕事の水準は著述家,記者,編集者の年収・単価相場の幅を見ると、同じ職業名の中に大きな差があることが分かります。英語の情報源に直接当たれる人は、この幅の上の方に入りやすい立場にいます。

英語力を上げてから始めるのではなく、いまの英語力で扱える自分の分野から始める。この順番にするだけで、始められる時期が何年も早くなります。法律も制度も、先に手続きを踏んだ人を守る仕組みになっています。準備を整えて、安心して始めてください。

よくある質問

Q. 英語を使った副業はどのくらいの英語力から始められますか?

入口の仕事なら、辞書や機械翻訳を使いながら意味を正確に取れる水準で足ります。海外サイトの情報をまとめる調査、定型的な英文メールのやり取り、簡単な商品説明の作成などが該当します。業務文書の翻訳やオンラインでの会話の相手になる仕事では、実務で使える読み書きが求められます。専門分野の翻訳では、英語力より分野の実務経験が判断材料になります。

Q. 翻訳の副業の単価はどう決まりますか?

原文1ワードあたりの単価で計算するのが基本で、分野、方向、求められる品質で水準が変わります。重要なのは単価そのものより1時間あたりの処理量です。自分が1時間に何ワード処理できるかを測っておくと、提示された条件で受けるべきか判断できます。用語集やスタイルガイドの有無でも作業時間が大きく変わるため、受ける前に確認してください。

Q. 契約のときに必ず確認すべきことは何ですか?

業務の範囲、報酬の額と計算基準、支払期日、修正の回数、そして条件が文字で残っているかの5点です。2024年11月施行のフリーランス保護に関する法律では、発注者は取引条件を書面か電磁的方法で明示する義務があり、報酬は成果物を受領した日から60日以内のできる限り短い期間内に支払う期日を定める必要があります。

Q. 海外のクライアントから報酬を受け取るとき注意することはありますか?

送金手数料と為替の扱い、税の処理、契約の準拠法の3点です。国内の法人などから受ける原稿や翻訳の報酬は源泉徴収の対象になることがありますが、国外の支払者からは源泉徴収されません。どちらも確定申告で精算します。消費税の扱いは国内取引と異なるため、税務の窓口で確認してください。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年7月16日最終更新:2026年9月21日
長谷川 奈津

この記事を書いた人

長谷川 奈津@SOHO編集部

行政書士・元企業法務

企業法務で数多くのフリーランス契約を扱った経験を活かし、フリーランス向けの法律・契約・権利に関する記事を執筆。「法律はあなたの味方です」がモットー。

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