タロット占いを副業にする|鑑定を受け始めるまでの準備


この記事のポイント
- ✓タロット占い副業の始め方を
- ✓価格と時間単価の決め方
- ✓書いてはいけない助言の線引き
タロット占い副業と検索して最初に出てくるのは、たいてい「始め方」の記事です。ただ、そこで書かれていない部分に、続くかどうかの分かれ目があります。結論から言うと、鑑定を受け始める前に決めておくべきことは3つです。どこで受けるか、1件いくらで何分使うか、そして何を言わないか。
この3つを決めずに出品すると、ほぼ確実に同じところでつまずきます。価格が安すぎて時間が足りなくなり、相談が重くなって抱えきれなくなり、続かなくなる。正直なところ、この流れは技術の問題ではありません。設計の問題です。
この記事では、市場の構造、出品先の比較、相場と時間単価、独学の進め方、助言の線引き、失敗の型、そしてお金の扱いを順に整理します。カードの読み方そのものは扱いません。始める前の設計に絞ります。
市場の構造。個人が売り手になれる形が整った
占いという分野は昔からありますが、副業として成立しやすくなったのは、売る場所が変わったからです。
以前は、対面の鑑定か、電話占いのサイトに所属する形がほぼすべてでした。つまり、店舗か事務所を通さないと、相談者に会えませんでした。ここに、スキルを売り買いするマーケットが加わり、個人が自分の名前で出品できるようになりました。
この変化がもたらしたものは2つです。1つは、開業の費用がほぼゼロになったこと。カードと、鑑定文を書く環境があれば始められます。もう1つは、価格を自分で決められるようになったことです。
一方で、同じ変化が競争も生みました。出品が簡単ということは、出品者が多いということです。だから、最初に選ばれるための工夫が必要になります。この工夫が価格の値下げに向かうと、時間単価が落ちて続かなくなります。この構造を理解しておくことが、最初の準備になります。
需要の側も見ておきましょう。相談の内容として多いのは、恋愛、仕事、人間関係、将来の選択です。この4つは、誰にでも訪れる悩みで、しかも他人に話しにくい。だから、匿名で相談できる形に価値が生まれます。占いという枠組みは、相談のきっかけとして機能している面があります。ここを理解している鑑定者は、リピートが生まれやすい傾向があります。
鑑定を受け始める前に決める3つのこと
順番があります。技術の練習より先に、この3つを決めてください。
1つ目、受け方です。文章で返すのか、音声通話で話すのか、チャットでやり取りするのか。この選択で、必要な時間と負担がまったく変わります。文章なら自分の都合で書けますが、1件に時間がかかります。通話は時間が決まっているので拘束されますが、その時間で完結します。副業で本業がある方は、まず文章から始めるほうが破綻しません。
2つ目、1件あたりの時間と価格です。ここは後で詳しく書きますが、先に時間を決めてください。「30分で書き終える内容にする」と決めると、価格の妥当な範囲が自動的に絞られます。価格を先に決めると、安い価格で長時間の鑑定を約束してしまいます。
3つ目、何を言わないかです。これがいちばん重要で、いちばん飛ばされます。病気の診断、薬をやめる勧め、法律的な判断、投資の推奨、他人の死や寿命に関する断定。これらは扱わないと決めてください。決めておかないと、相談の流れの中で聞かれたときに答えてしまいます。
この3つを紙に書いて、出品の説明文にもそのまま書いてください。「扱わない相談」を明記している出品者は、実は選ばれやすいです。逆説的に聞こえますが、境界がはっきりしている人のほうが、相談者は安心します。
どこで受けるか。出品先を4つ比較する
選択肢を整理します。それぞれ、向いている人が違います。
1つ目は、スキルを売り買いするマーケットです。出品して、依頼を待つ形です。メリットは、集客をサービス側が担っていること、決済の仕組みがあること、評価が蓄積することです。デメリットは、手数料が高めであること、同じカテゴリの出品者が多く価格の競争が起きやすいこと。副業で始めるなら、ここが最も現実的な入口です。
2つ目は、電話占いのサイトに所属する形です。メリットは、相談の件数が安定しやすいこと、運営側がトラブルに対応してくれること。デメリットは、審査があること、報酬の取り分が決まっていること、待機の時間が拘束されることです。本業がある方には、待機の時間が最大の障壁になります。
3つ目は、SNSで集めて個別にやり取りする形です。メリットは、手数料がかからないこと、価格を自由に決められること。デメリットは、集客を自分で全部やること、決済とトラブル対応も自分で持つこと、そして個人の連絡先を教えるリスクがあることです。慣れてから移る形として考えたほうが安全です。
4つ目は、対面のイベントや間借りの形です。メリットは、単価が高くなりやすいこと、一度で信頼が生まれやすいこと。デメリットは、場所と時間が固定されること、移動が発生することです。
副業としての進め方で現実的なのは、1つ目で始めて記録を作り、続けたい相手とは別の形に移していく流れです。正直なところ、最初からSNSだけで始めようとする方が多いのですが、集客が立ち上がるまでに数か月かかることを見込んでおく必要があります。
相場と時間単価。安さで選ばれる位置に自分を置かない
価格の話をします。ここが副業として成り立つかどうかを決めます。
実際に副業として鑑定をしている方の投稿に、価格の考え方が率直に書かれています。
私は占い師を副業としてしております。 副業としてなので完全に収入の基盤にはしてなくて、私も手が空いてる時しかやらないのでお客様にもお金は最低限でいい。というやり方にしております。 つまり私の商品価値は【安くて親身で丁寧】を売りにしており、逆に【安い理由は出品がゲリラだからなのか〜】と、お客様に納得していただくように活動をしております。 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
この考え方には一貫性があります。副業だから安く、時間があるときだけ、という設計です。ただし、この形を選ぶなら、リスクも理解しておく必要があります。安くて丁寧という位置は、依頼が集まりやすい代わりに、時間が足りなくなりやすいのです。
計算してみましょう。1件1,500円で受けて、カードを引き、読み、文章にまとめるのに1時間半かかったとします。時間単価は1,000円です。ここに、依頼前のやり取りと、鑑定後の追加の質問への返信が乗ります。実際の所要時間が2時間になれば、時間単価は750円です。
この数字を見てから、価格を決めてください。副業に出せる時間が週に5時間なら、月に20時間です。時間単価1,000円なら月2万円が上限になります。この計算を先にしておけば、「思ったより稼げない」という失望が起きません。
では、どう上げるか。方向は2つです。1つは、1件あたりの時間を短くすること。鑑定の型を決めて、書く分量の上限を先に決めます。もう1つは、単価を上げること。ここで効くのは、扱う相談を狭めることです。「恋愛の相談全般」より「転職を迷っている方の相談」のように絞ったほうが、価格を上げても選ばれます。市場の相場感を知るために、他の在宅の仕事の水準も見ておくと判断の軸ができます。文章を書く仕事の水準は著述家,記者,編集者の年収・単価相場で確認できます。鑑定文を書く作業は、実質的に文章の仕事でもあるので、この相場と比べる意味があります。
独学で始められるか。学び方の現実
「学校に通うべきか」という質問をよく見ます。この点について、実際に出品している方の投稿が参考になります。
私もココナラで出品をしていますけれど、ココナラで出品する前に知恵袋でベストアンサー1000件超えるまで占いまくりました。
私は「全て独学」です。 知識は書籍で学びましたが、基本は「手を動かす」事で学びました。
学校がダメだとは思いませんけれど通えば上手くなるというわけではなく、どちらかといえば「お金を払ったのだから頑張ろう」というモチベーションの補助材料になるくらいなのかな、という感じだと思いますよ。 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
ここに書かれている「手を動かす」という部分が、方法の核心だと思います。
タロットには資格制度がありません。国家資格も、必須の免許もありません。だから、始めるための条件は技術だけです。そして技術は、回数で作られます。
初心者が踏むべき手順を並べます。
第1に、カードの意味を覚える段階です。書籍1冊を決めて、それだけを繰り返します。複数の本を同時に読むと、解釈が矛盾して混乱します。
第2に、自分に対して引く段階です。毎日1枚引いて、その日の出来事と照らし合わせて記録します。この記録が、自分の解釈の辞書になります。
第3に、他人に対して引く段階です。ここが最も重要で、最もつまずきます。自分に引くのと他人に引くのは、まったく別の作業です。相手の状況を聞き取り、質問を立て、結果を言葉にして伝える。この3つが必要になります。
第4に、無償で数をこなす段階です。引用にあるように、公開の場で質問に答え続ける方法は有効です。反応が返ってくるので、自分の言葉が伝わっているかが分かります。
第5に、有償で出品する段階です。ここに来る前に、無償で数十件は経験しておいたほうが安全です。お金を受け取ると、相手の期待が変わります。
学校や講座を否定はしません。ただし、講座を受けたから出品できる、という構造にはなっていません。おすすめできるのは、書籍と実践で基礎を作ってから、伸ばしたい部分だけを講座で補う順番です。逆にすると、費用が先に出て回収できません。
助言の線引き。言ってはいけないことを決めておく
ここは法律と、続けられるかどうかの両方に関わります。
占いをすること自体に、許可も資格も必要ありません。ただし、鑑定の中で何を言うかによって、別の法律に触れる可能性があります。
医療に関することは扱わないでください。病名を告げる、治ると言う、処方された薬をやめるよう勧める。これらは医師法に関わる領域です。相談者が体調の話をしてきたら、医療機関への受診を勧めるだけにとどめてください。
法律の判断も扱わないでください。離婚の条件、相続の分け方、契約の有効性。具体的な事案について法律的な判断を示すことは、弁護士法に関わります。専門家への相談を案内する形にします。
投資や金銭の運用についての推奨も避けてください。「この株を買えば上がる」という形の助言は、金融商品取引法に関わる領域に入る可能性があります。
そして、広告の表現です。「必ず当たる」「100%的中」「絶対に願いが叶う」といった表示は、実際には根拠を示せません。根拠のない効果の表示は、景品表示法の優良誤認にあたる可能性があります。出品の説明文を書くときは、断定の表現を外してください。
もうひとつ、実務上のリスクを挙げます。鑑定のあとに開運のための商品や高額な追加の祈願を売る形です。この流れは、特定商取引法の通信販売としての表示義務にかかりますし、不安をあおって契約させる形だと取消しの対象になり得ます。副業として健全に続けたいなら、鑑定料だけで完結する設計にしてください。関連する法令の条文や解説は法務省や公正取引委員会のサイトから確認できます。
最後に、相談者の情報の扱いです。相談の内容は、その人の極めて個人的な事情です。SNSに事例として書く場合は、本人が特定できない形にし、できれば許可を取ってください。ここを軽く扱う鑑定者は、必ず評判を落とします。
失敗しやすい3つのパターン
現場の投稿や相談を見ていると、失敗の形は3つに集約されます。
1つ目は、価格が安すぎて時間が足りなくなるパターンです。最初は選ばれたいので安く出します。すると依頼が入ります。依頼が入ると、丁寧に書きたくなります。結果として、1件に3時間かけて1,500円という状態になります。ここから値上げをしようとすると、既存の相談者が離れるので、身動きが取れなくなります。だから、最初の価格を安く設定しすぎないことが対策になります。
2つ目は、鑑定の範囲が広がっていくパターンです。1つの質問に答えると、追加の質問が来ます。答えると、また来ます。無料で対応していると、1件あたりの実働が倍になります。対策は、出品の説明に「追加の質問は何回まで」と書くことです。境界を先に示すのは冷たいことではありません。相談者にとっても、どこまで聞けるかが分かるほうが安心です。
3つ目は、相談者との関係が重くなるパターンです。占いの相談は、心の弱っている時期に来ることが多いです。だから、鑑定者を頼りにしすぎる関係が生まれやすい。深夜に連絡が来る、毎日相談が来る、鑑定なしの話し相手になる。この状態は、鑑定者の側が先に消耗します。
対策は、仕組みで作ってください。連絡を受け付ける時間帯を決める、鑑定は依頼の形でしか受けない、同じ相談者の依頼は月に何件までにする。ルールを決めておけば、断るときに個人的な拒否にならず、「そういう決まりです」と言えます。この言い方ができるかどうかで、続けられるかが変わります。
正直なところ、3つ目を軽く見ている記事が多いと思います。技術の話より、この設計のほうが継続に効きます。
続けるための環境と、時間の使い方
副業として週に数時間しか出せないなら、作業の効率が直接収入に響きます。
まず、鑑定文の型を作ってください。導入、引いたカードとその意味、全体の流れ、今できること、という4つの区切りで書くと決めておけば、毎回構成を考えなくて済みます。型があるだけで、1件の所要時間は目に見えて短くなります。
次に、作業する環境です。文章を書く作業は、中断に弱いです。30分まとまった時間を作るほうが、10分を3回よりはるかに進みます。時間の使い方を見直したい方には在宅ワークの集中力アップ|ポモドーロ以外に効く7つのテクニックが参考になります。音声や通話で鑑定する形を選ぶなら、通信の安定が前提条件になります。途切れて鑑定をやり直すことになると、評価にも影響します。在宅ワークに最適なネット回線|光回線vsホームルーターの選び方では、家の条件ごとの選び方が整理されています。
もうひとつ。スキルを別の方向にも広げておくと、収入が安定します。鑑定文を書く力は、文章の仕事にそのまま転用できます。書類の基礎を証明したいならビジネス文書検定のような資格が、依頼者への説明の手間を減らします。在宅で使える資格を並べた在宅ワークに強い資格10選|自宅で稼げるスキルを身につけるも、勉強の順番を決めるときに使えます。
占いだけに収入を寄せない、という考え方は現実的です。相談の件数は季節や社会の状況で動きます。動いたときに別の収入があると、価格を下げる必要がなくなります。価格を守れることが、長く続ける条件になります。
出品の説明文に、何を書くか
出品しても依頼が来ないという状態の原因は、たいてい説明文にあります。相談者は、鑑定の腕を事前に確かめられません。判断材料は説明文しかないのです。
書くべき項目を並べます。
第1に、扱う相談の種類です。「何でも占います」と書くより、絞ったほうが選ばれます。転職を迷っている、関係を続けるか決めたい、2つの選択肢のどちらを選ぶか。具体的な状況が書かれていると、相談者は「自分のことだ」と感じます。
第2に、扱わない相談です。医療、法律、投資、他人の死や寿命。これを明記してください。前に書いたとおり、境界を示している出品者のほうが安心されます。それに、書いておけば断るときに説明が不要になります。
第3に、納品までの日数です。文章鑑定なら「依頼から3日以内」のように具体的に書きます。曖昧にすると、翌日には催促が来ます。自分の生活のリズムで守れる日数を、少し余裕を持って書いてください。
第4に、分量と形式です。何文字くらいの文章で返すのか、引くカードは何枚か、追加の質問は何回まで受けるか。ここを書いておくと、期待と実際のずれが起きません。
第5に、鑑定の流れです。依頼を受けてから、何を聞いて、どう進むのか。初めて占いを依頼する人は、この手順が分かりません。流れが書かれているだけで、依頼のハードルが下がります。
第6に、自分について書く部分です。ここで経歴を盛る必要はありません。どのくらいの期間学んでいるか、何件くらい鑑定してきたか、どんな相談が多いか。事実だけを短く書くほうが、信頼されます。
説明文は、出品したあとも直してください。依頼者から同じ質問が来たら、それは説明文に書いていないという信号です。質問が来るたびに1行足していくと、半年後には問い合わせがほとんど来なくなります。
よく聞かれることへの答え方を決めておく
鑑定を始めると、決まった質問が来ます。答え方を先に用意しておくと、迷いません。
「本当に当たりますか」。これはいちばん多い質問です。断定で答えないでください。当たると言えば根拠のない表示になり、当たらないと言えば出品の意味がなくなります。実務的な答えは、「今の状況を整理して、選べる道を見えるようにするのが鑑定の役割です」という形です。予言ではなく整理だと位置づけると、期待のずれが起きません。
「いつ結婚できますか」のように時期を尋ねる質問。これも断定は避けます。ただし「分かりません」で終わらせると価値がありません。時期を答える代わりに、条件を答えてください。「今の関係で、どういう変化があると進みやすいか」という形なら、相談者の行動につながります。
「相手は自分をどう思っていますか」。他人の気持ちを断定して伝えるのは、リスクが高い答え方です。相談者が行動を誤る可能性があります。伝えるなら、断定ではなく見え方として示し、確かめる方法も添えてください。
「悪いカードが出たら教えてください」。これは相談者との合意を先に取る論点です。出品の説明文に、良くない結果が出た場合にどう伝えるかを書いておいてください。そのまま伝えるのか、対処とセットで伝えるのか。方針を決めておくと、その場で迷いません。
こうした答え方の準備は、鑑定の技術とは別のスキルです。相談を受ける仕事に共通する部分でもあります。業務の相談を受ける形の仕事に関心があるなら、AIコンサル・業務活用支援のお仕事に、どういう依頼が来てどう応えるのかが整理されています。聞き取って整理して伝えるという工程は、分野が違っても同じ形をしています。
確定申告と記録。始めた月からつける
報酬が入るようになったら、税の扱いを確認してください。
給与を1か所から受け取って年末調整を受けている方の場合、給与所得と退職所得以外の所得金額の合計が20万円を超えると、所得税の確定申告が必要になります。ここでいう所得は、売上そのものではなく、売上から必要経費を引いた後の金額です。制度の説明は国税庁のサイトに掲載されています。
見落とされやすいのがこちらです。所得税の申告が不要な場合でも、住民税の申告は別に必要になります。20万円以下なら何もしなくてよい、ではありません。お住まいの市町村に確認してください。
経費として記録するものを挙げます。カードやスプレッドなどの道具、参考書籍、講座の受講料、出品サービスの手数料、通信費、決済の手数料。自宅の通信費や電気代を経費に入れる場合は、使用割合で按分します。作業時間の記録を残しておけば、按分の根拠になります。
記録は、始めた月からつけてください。表計算ソフト1枚で足ります。売上の日付、金額、手数料、経費の内容。年明けにまとめてやろうとすると、必ず記録が足りません。
もうひとつ。出品サービスからの入金は、手数料が引かれた後の金額で振り込まれます。売上として記録すべき金額は手数料を引く前の額で、引かれた手数料は経費です。ここを混同すると、数字が合わなくなります。
手数料の構造と、続く関係の作り方
最後に、手取りの話をします。
仕事を受ける場所は、大きく2種類あります。仲介するサービスを通す形と、相談者と直接やり取りする形です。
仲介型のサービスは、報酬から手数料を引きます。一般的な水準は15%から20%程度、占いのカテゴリではこれより高い設定のところもあります。年間で30万円の売上があれば、手数料として数万円が消える計算になります。その代わり、集客と決済、トラブル対応の一部を引き受けてもらえます。
相談者と直接やり取りする形なら、仲介手数料0%で受けられます。ただし、集客、価格の提示、決済、記録の管理は自分の仕事になります。
20年ほどこの市場を運営者として見てきた立場から言えば、長く続いている人はこの2つを対立させていません。入口は仲介型で作り、続く関係になった相手とは直接のやり取りに移していく。この順番で動いている人が多いです。
そして、副業にはこの構造が特によく効きます。副業の時間は限られています。月に20時間しか出せないなら、その20時間から2割が手数料で消えるかどうかは、体感としてかなり大きい差になります。手数料の話は金額の大小ではなく、限られた時間の手取りが厚いか薄いかという質の問題として見たほうが、判断を間違えません。
運営者として見てきた限りでは、依頼する側もこの構造を理解しています。仲介の分が乗らなければ、同じ予算で回数を増やせます。受け手は手取りが厚くなります。双方が得をする形なので、続く関係になりやすい。逆に、単発の依頼を安く受け続けている人は、何年経っても単価が動きません。長く続く人ほど、鑑定そのものだけでなく「この人に頼むと整理がつく」という関係づくりに時間を使っています。
在宅の職種データを並べていくと、鑑定と組み合わせやすい領域も見えてきます。発信や集客を自分で回している方ならAI・マーケティング・セキュリティのお仕事に整理されている領域が近くなります。文章を書く作業に慣れてきた方は、そのまま文章の仕事に広げる道もあります。
準備の順番をもう一度整理します。受け方を決める。時間と価格を決める。扱わない相談を決める。無償で数十件こなす。出品の説明文を書く。それから有償で受け始める。この順番を守った人が、1年後も続いています。技術の練習は、この途中でずっと続けられます。焦って出品する必要はありません。
よくある質問
Q. タロット占いを副業にするのに、資格は必要ですか?
必要ありません。国家資格も必須の免許もなく、許可を取る制度もありません。ただし鑑定の中で病名を告げる、法律的な判断を示す、投資を推奨するといった助言は別の法律に関わるため避けてください。広告で「必ず当たる」のような断定を書くことも、根拠を示せないため控えるべきです。
Q. 副業として始めるなら、どこで受けるのが現実的ですか?
スキルを売り買いするマーケットに文章鑑定として出品する形が、いちばん無理がありません。集客と決済をサービス側が担い、評価も蓄積します。電話占いのサイトは待機時間の拘束があるため本業と両立しにくく、SNSでの集客は立ち上がるまでに数か月かかります。
Q. 鑑定の価格はどう決めればよいですか?
価格より先に時間を決めてください。1件にかける時間の上限を決め、そこから時間単価で逆算します。1,500円の鑑定に2時間かかれば時間単価は750円です。安く出すと依頼は増えますが後から値上げしにくくなるため、扱う相談を絞って単価を保つほうが続きます。
Q. 初心者はどのくらい練習してから出品すべきですか?
書籍1冊で意味を覚え、自分に毎日引いて記録し、他人に対して数十件引いてから有償に移るのが安全です。自分に引くのと他人に引くのは別の作業で、相手の状況を聞き取り質問を立てて言葉にする工程が加わります。無償での経験を積んでから出品すると、評価の立ち上がりが安定します。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
朝比奈 蒼@SOHO編集部
ITメディア編集者
IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。
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