ショートステイの面接で聞かれること|現場が見ている点と、聞き返すこと

朝比奈 蒼
朝比奈 蒼
ショートステイの面接で聞かれること|現場が見ている点と、聞き返すこと

この記事のポイント

  • ✓ショートステイ mensetsu
  • ✓施設側が見ている5つの点
  • ✓志望動機・夜勤・経験・場面想定などよく聞かれる質問と答え方の組み立て

ショートステイの面接では、何を聞かれるのか。

結論から言うと、一般的な介護施設の面接で聞かれることに加えて、「毎日入れ替わる利用者さんに対応できるか」「夜勤を含めて長く続けられるか」を確かめる質問が多くなる傾向があります。そして、それと同じくらい大事なのが、応募する側から何を聞き返すかです。

介護職の面接対策の記事は数多くありますが、正直なところ、その多くは特養でもデイサービスでも使える一般論にとどまっています。ショートステイという職場に固有の事情を踏まえないと、面接官の質問の意図を読み違えますし、入職後に「思っていた職場と違う」というずれも起きやすくなります。

この記事では、まずショートステイの面接が他の介護施設とどう違うのかを整理し、面接官が見ているポイントを5つに分けて解説します。次に、よく聞かれる質問ごとに答え方の組み立てを示します。後半では、応募者から聞き返すべき質問と、その答えから読み取れること、見学の使い方、面接後の条件確認までを扱います。

ショートステイの面接は、他の介護施設と何が違うのか

最初に、ショートステイの面接がどんな場なのかを押さえておきます。

面接をする人

ショートステイの面接に出てくるのは、施設長や管理者、生活相談員、介護主任などです。特養の併設型なら、法人の人事担当者と本体施設の施設長が同席することもあります。

ここで注目したいのは、生活相談員が同席するケースです。生活相談員は、ショートステイの予約の調整や、ご家族やケアマネジャーとのやりとりを担う人です。その人が面接に出てくるということは、入退所の場面での家族対応や、情報の受け渡しの力を見ようとしている可能性が高いと考えられます。

見学とセットになることが多い

ショートステイの面接は、施設の見学とセットで行われることがよくあります。面接の前にフロアを案内される、あるいは面接のあとに「少し中を見ていきますか」と声をかけられる、という流れです。

見学中の様子も、実質的には面接の一部だと考えてください。利用者さんへの目線の向け方や、職員への挨拶の仕方は、面接官がよく見ています。

夜勤と入退所の話が中心になる

特養の面接では、長く暮らす入居者との関わり方が話題になりやすく、デイサービスの面接では、レクリエーションや送迎の話が出やすい傾向があります。

ショートステイでは、夜勤ができるかどうか、入所と退所の対応ができるかどうかが、話の中心になります。これは、ショートステイの人手が足りなくなりやすいのが夜勤と午後の入退所の時間帯だからです。

この3点を頭に入れておくと、面接官の質問の意図がかなり読みやすくなります。

面接官が見ている5つのポイント

では、ショートステイの面接官は、応募者の何を見ているのでしょうか。質問の表現は施設によって違いますが、確かめたいことはおおむね次の5つに集約されます。

1. 夜勤を含めたシフトに入れるか

ショートステイは泊まりのサービスなので、夜勤のシフトが必ずあります。夜勤ができる職員が1人増えるだけで、ほかの職員の負担は大きく変わります。面接官は、夜勤の可否と、月に何回まで入れるかを具体的に知りたがっています。

2. 確認の作業を正確にできるか

入所時の持ち物と薬の確認、退所時の返却。ショートステイでは、こうした確認の作業が日常的に発生します。ここでのミスは、ご家族からの苦情や服薬の事故に直結します。面接官は、応募者が細かい確認を面倒がらずに続けられる人かどうかを見ています。

3. 初対面の人と短い時間で関係を作れるか

利用者さんもご家族も、入れ替わります。初めて会う人に安心してもらい、必要な情報を聞き取る力は、ショートステイならではの適性です。

4. 予定の変更に対応できるか

緊急の受け入れ、当日のキャンセル、入所時間の変更。予定どおりに進まない日に、優先順位を組み替えられるかを見ています。

5. 長く続けてくれそうか

介護業界全体で人手不足が続く中、どの施設も採用した人に長く働いてほしいと考えています。前の職場を辞めた理由や、通勤距離、家庭の事情と勤務条件の折り合いは、この観点から聞かれます。

この5つは、質問として直接聞かれるとは限りません。「これまでの経験を教えてください」という一般的な質問の中でも、面接官はこの5つのどれかを確かめようとしています。答えを準備するときは、自分の話がこの5つのどこに当たるのかを意識しておくと、話の軸がぶれにくくなります。

よく聞かれる質問1:なぜショートステイを選んだのか

ここからは、よく聞かれる質問ごとに、答え方の組み立てを見ていきます。

まずは、志望動機です。「数ある介護施設の中で、なぜショートステイなのですか」という形で聞かれることが多い質問です。

面接官の意図

この質問で面接官が確かめたいのは、応募者がショートステイという職場の性質を理解しているかどうかです。「家から近いから」「求人が出ていたから」という理由だけだと、入職後に入れ替わりの多さや夜勤に戸惑って辞めてしまうのではないか、と心配されます。

答えの組み立て

答えは、次の3段で組み立てると伝わりやすくなります。

  1. ショートステイの性質のどこに関心を持ったか(在宅介護を支える役割、毎日違う方と出会うこと、など)
  2. それが自分の経験や価値観とどうつながるか
  3. この施設を選んだ理由(施設の形、方針、見学での印象など)

たとえば、次のような答え方です。

「家族の介護を経験したとき、ショートステイがあったおかげで介護する側が休めた経験があります。在宅での生活を続けるための支えになる仕事に関わりたいと考えました。こちらは特養に併設されていて、夜間も本体と連携できる体制だと伺い、初めての夜勤でも安心して学べると考えて応募しました」

1つめと3つめの組み合わせがあると、「ショートステイならどこでもいい」という印象を避けられます。

私が以前、編集部でライターの採用面接を担当していたとき、評価が高かったのは「このメディアの、この連載のここが良かった」と具体的に言える人でした。媒体の名前を入れ替えても成り立つ志望動機は、どれだけ丁寧に話されても印象に残りません。介護施設の面接でも、構造は同じだと考えています。

よく聞かれる質問2:夜勤はできますか

次に、ほぼ必ず聞かれるのが夜勤についての質問です。

面接官の意図

面接官が知りたいのは、夜勤の可否だけではありません。月に何回入れるか、どの曜日なら入れるか、夜勤明けの翌日の予定に制約はあるか。つまり、シフトを組むうえでの具体的な条件です。

答え方のポイント

ここは、正直に答えることがいちばん大事です。

採用されたい気持ちから「何回でも大丈夫です」と答えてしまうと、入職後に体がついていかず、結局は短期間で辞めることになりかねません。施設にとっても、応募者にとっても、それがいちばん損な結果です。

答えるときは、次の要素を含めるとよいでしょう。

・夜勤ができるかどうか ・月に何回までなら無理なく入れるか(例:最初は月4回、慣れたら5回まで) ・避けたい曜日や時期があるか(例:子どもの学校行事がある月の週末) ・夜勤の経験があるか、ない場合はどう慣れていきたいか

夜勤の経験がない場合は、「経験はありませんが、最初は先輩と一緒に入る期間があれば、ぜひ挑戦したいです」と伝えると、前向きな姿勢と現実的な不安の両方を示せます。

逆に、夜勤ができない場合は、それを隠さずに伝えてください。ショートステイでも日勤のみの募集がある施設はあります。条件が合わないことが面接の段階で分かるのは、双方にとって悪いことではありません。

よく聞かれる質問3:これまでの経験と、活かせること

「これまでどのような仕事をしてきましたか」「その経験をどう活かせますか」という質問です。

介護の経験がある場合

特養やデイサービスなど、別の介護施設の経験がある場合は、その経験の中から、ショートステイで活かせる部分を具体的に取り出して話します。

・特養の経験者なら:身体介助の技術、認知症の方への関わり、夜勤の経験 ・デイサービスの経験者なら:ご家族との短いやりとり、送迎時の体調確認、初対面の方との関係づくり ・訪問介護の経験者なら:在宅の暮らしの実情の理解、一人で判断する場面での落ち着き

面接官が知りたいのは「何年働いたか」より、「その経験の中で何ができるようになったか」です。

介護が未経験の場合

未経験の場合も、心配しすぎる必要はありません。ショートステイの仕事に未経験から入る人は珍しくなく、施設側もそれを前提に採用しています。介護の研修を行う団体は、ショートステイの仕事について次のように紹介しています。

子育てが一段落して、これからの生活や自身のキャリアについて考える時間が増えた人もいるのではないでしょうか。「誰かの役に立つ仕事がしたい」と考えている人にこそ知ってもらいたいのが、介護施設である「ショートステイ」での働き方です。ショートステイでの仕事は未経験からでも挑戦しやすく、これまでの人生経験を活かせる場面も多くあります。 出典: si-academy.jp

未経験の人が話すべきなのは、前職の経験の中から、先ほどの5つのポイントにつながる要素です。

・接客業の経験:初対面の人と短時間で信頼関係を作る力、クレーム対応 ・事務職の経験:書類の確認や記録の正確さ ・子育てや家族の介護の経験:予定が崩れたときの切り替え、体調の変化への気づき ・医療機関の受付などの経験:個人情報の扱い、医療職との連携

「介護の経験はありませんが、前職の事務では、請求書の数字を毎回2回確認する習慣がありました。入所時の持ち物や薬の確認でも、その習慣を活かしたいと考えています」。このように、ショートステイの具体的な業務と結びつけると、説得力が大きく上がります。

よく聞かれる質問4:こんなとき、どう対応しますか

施設によっては、場面を想定した質問をされることがあります。正解を当てるテストではなく、考え方の順番を見る質問です。

想定1:入所したばかりの方が「家に帰りたい」と言って出口を探している

見られているのは、否定せずに受け止める姿勢と、安全の確保の順番です。

答え方の例は「まずは『お家が気になりますよね』と気持ちを受け止め、一緒に歩いたりお茶を飲んだりしながら話を聞きます。転倒の危険がないか足元に気をつけ、落ち着かない状態が続く場合は、ほかの職員や看護職員に共有して対応を相談します」です。

想定2:入所時に預かった薬の数が、ご家族のメモと合わない

見られているのは、自己判断をしないことと、報告の早さです。

「自分で数を合わせたり、推測で判断したりせず、その場でご家族に確認します。すでにご家族が帰られていた場合は、看護職員と生活相談員に報告し、ご家族への連絡を依頼します。確認した内容は記録に残します」。

想定3:退所時に、ご家族から「前回、服が1枚なくなった」と言われた

見られているのは、感情的にならずに受け止める姿勢と、個人で抱え込まないことです。

「まずはお詫びと、ご不便をおかけしたことへの気持ちをお伝えします。そのうえで、前回の記録や持ち物リストを確認し、生活相談員や上司に報告します。私一人で結論を出さず、施設として回答するようにします」。

3つの想定に共通しているのは、「受け止める」「自分だけで判断しない」「記録に残す」という順番です。この順番を押さえておけば、想定外の場面を聞かれても、落ち着いて答えを組み立てられます。

よく聞かれる質問5:勤務条件と、辞めた理由

最後に、勤務条件や前職の退職理由に関する質問です。

通勤と勤務時間

「通勤にはどのくらいかかりますか」「早番や遅番には対応できますか」といった質問です。ショートステイは、早番が朝7時ごろから、夜勤が夕方から翌朝まで、というように勤務時間の幅が広いので、通勤手段と時間は具体的に聞かれます。

特に、公共交通機関で通う場合は、早番の始業時間に間に合うか、夜勤明けに帰れるかを事前に調べておきましょう。

前職の退職理由

「前の職場を辞めた理由を教えてください」という質問です。面接官は、同じ理由でまた辞めてしまわないかを確かめようとしています。

ここでは、前職の不満を並べるより、「何を求めて職場を変えるのか」を中心に話すほうが伝わります。「前職では人手が少なく、一人ひとりの利用者さんと話す時間が取れませんでした。定員や人員体制を確認したうえで、こちらでは入所時の聞き取りに時間をかけられると伺い、応募しました」。

答えなくてよい質問もある

一つ、知っておいてほしいことがあります。厚生労働省は、公正な採用選考のために、本人の適性や能力と関係のない事柄を面接で聞かないよう、事業者に求めています。たとえば、本籍や出生地、家族の職業や収入、住んでいる家の状況、支持政党や宗教などです。

正直なところ、介護の現場の面接では、悪気なく家族構成を聞かれることが今もあります。夜勤の可否に関わるので聞きたくなる気持ちは分かりますが、確かめるべきは「夜勤に入れる日と回数」であって、家族の詳しい状況ではありません。答えにくいと感じたら、「勤務の条件としては、月4回の夜勤と土日の早番に対応できます」と、仕事に関わる条件で答えれば十分です。

面接で、応募者から聞き返すべきこと

ここからが、この記事でいちばん伝えたい部分です。面接の最後に「何か質問はありますか」と聞かれたとき、何を聞くか。

ショートステイの職場は、施設の形や規模によって中身がかなり違います。研修の団体も、施設の規模による違いを次のように説明しています。

ショートステイの施設は、大規模なものから、家庭的な雰囲気を大切にする小規模なものまでさまざまです。利用者数が比較的少ない施設では、一人ひとりの利用者にじっくりと向き合い、丁寧なケアを提供することに集中できます。一方で、スタッフの人数が多い大規模な施設では、教育・研修制度が充実していることが多く、未経験からでも安心して仕事を始めやすいです。 出典: si-academy.jp

この違いは、求人票だけではほとんど分かりません。面接で聞き返すことで初めて見えてきます。

聞き返す質問 答えから分かること
1日の入所と退所は、平均して何件くらいですか 午後の忙しさ、入れ替わりの激しさ
入所時の受け入れは、どの職種が担当しますか 家族対応を介護職員がどこまで担うか
夜勤は何人で、何人の利用者さんを見ますか 夜の負担の大きさ
夜間の看護職員への連絡の手順は、文書になっていますか 夜勤者一人に判断が押しつけられないか
夜勤中の休憩は、交代の職員がいる状態で取れますか 休憩が実質的に取れるか
新人は、どのくらいの期間、先輩と一緒に動きますか 教育の仕組みの有無
定期的に利用される方と、初めての方の割合はどのくらいですか ケアの積み重ねができる職場か
職員の方は、どのくらいの期間働いている方が多いですか 定着の様子

全部を聞く必要はありません。自分にとって特に大事な2つか3つに絞ってください。

答え方で職場の仕組みが見える

聞き返したときに注目したいのは、答えの中身と同じくらい、答え方です。

件数や手順がすぐに具体的に返ってくる施設は、入れ替わりの多さを仕組みで吸収しようとしている傾向があります。一方で、「そのときによります」「臨機応変に」という答えが続く場合は、手順が職員個人の経験に頼っている可能性があります。未経験の人や、夜勤に不安がある人にとっては、慎重に考えたほうがよい職場です。

「質問しすぎると印象が悪くなるのでは」と心配する人もいますが、実態は逆の傾向があります。業務の中身を具体的に聞く応募者は、入職後のずれによる早期退職のリスクが低いと見なされやすいからです。

見学を、面接の前後でどう使うか

先ほど触れたように、ショートステイの面接は見学とセットになることが多くあります。見学を「おまけ」ではなく、情報を集める場として使いましょう。

利用者向けの見学を受け入れている施設も多い

ショートステイの多くは、利用を考えているご家族向けにも見学を受け入れています。たとえば、大阪府堺市の事業所は、利用の流れを次のように案内しています。

「短期入所生活介護くみのき苑ゆらら(ショートステイ)」のご利用は、介護保険対象サービスとなっております。このために実際にご利用や施設をご利用いただくまでには、介護認定の申請およびケアプランの作成が必要となります。 出典: rapport-kuminoki.or.jp

同じ案内の中で、施設見学は随時受け付けていると紹介されています。利用者やご家族に施設を開いている職場は、働く人の見学にも比較的前向きなことが多いといえます。

見学で見るポイント

・持ち物チェックに、チェックリストが使われているか ・入所したばかりの利用者さんに、職員がどう声をかけているか ・職員同士が、忙しい時間帯に声をかけ合っているか ・廊下や居室に、転倒を防ぐ工夫(手すり、センサーマット、足元の明かり)があるか

見学の時間を選べるなら、午後の入所と退所の時間帯を希望してみてください。ショートステイらしさがいちばん表れる時間です。

見学のあとで、面接の答えを調整する

面接の前に見学がある場合は、見学で見たことを面接の答えに反映させましょう。「先ほど、入所された方に職員の方が目線を合わせて話しかけていたのが印象的でした」と一言添えるだけで、志望動機の具体性がぐっと増します。

資格や立場ごとの準備

応募する人の資格や立場によって、面接で重点的に聞かれることは少しずつ変わります。

無資格・未経験

無資格の場合、「入職後に介護職員初任者研修を取る意思があるか」を聞かれることがあります。資格取得の支援制度がある施設も多いので、逆に「資格取得の支援はありますか」と聞き返してもよいでしょう。

初任者研修・実務者研修

身体介助の経験の有無と、実務者研修から介護福祉士を目指す意思があるかを聞かれることがあります。キャリアの見通しを話せると、長く続けてくれそうだという印象につながります。

介護福祉士

リーダーの役割や、新人の指導を任せられるかを聞かれる傾向があります。これまでに後輩を指導した経験があれば、具体的に話せるよう準備しておきましょう。

看護師

ショートステイの看護職員は、入所時の服薬と体調の確認、夜間のオンコール対応が大きな役割です。オンコールの回数と、呼び出されたときの手当や移動の扱いは、面接で必ず確認してください。

看護師の相場を把握しておくと、提示された条件を冷静に判断できます。地域や勤務形態による違いをまとめたページがあります。

看護師の年収・単価相場

面接当日の流れと、服装・持ち物

最後に、面接当日の準備を整理しておきます。内容の準備ができていても、当日の段取りでつまずくと、話したいことの半分も伝えられなくなります。

当日の流れ

ショートステイの面接は、おおむね次のような流れで進みます。

  1. 受付で名前と面接の時間を伝える
  2. 施設の説明を受ける(法人の概要、ショートステイの定員や形)
  3. 面接(志望動機、経験、夜勤、場面想定、勤務条件など)
  4. 応募者からの質問
  5. 施設の見学(面接の前に行う施設もある)
  6. 選考結果の連絡方法の説明

所要時間は、見学を含めて1時間前後のことが多いです。午後の入退所の時間帯に重なると、面接官が途中で呼ばれることもあります。そうした場面に遭遇したら、それ自体がショートステイの忙しさを知る材料だと受け止めてください。

時間の考え方

到着は、約束の5分から10分前を目安にします。早すぎる到着は、面接官が別の業務をしている時間に割り込むことになるので、かえって迷惑になることがあります。

介護施設は、利用者さんの送迎車が玄関周りに停まっていることがあります。車で行く場合は、職員用や来客用の駐車場の場所を事前に確認しておきましょう。

服装

スーツが無難ですが、介護施設ではオフィスカジュアルでも問題ない場合が多くあります。迷ったら、応募の連絡をしたときに確認しておくと安心です。

見学でフロアに入る可能性があるので、次の点に気をつけてください。

・脱ぎ履きしやすい靴(施設によっては上履きに履き替える) ・長い爪、強い香水や柔軟剤の香りは避ける ・大きなアクセサリーは外しておく

香りについては、においに敏感な利用者さんがいることや、食事の場に入ることを考えると、特に注意が必要です。

持ち物

・履歴書と職務経歴書(事前に送っていても、控えを持っていく) ・資格の証明書の写し(介護職員初任者研修の修了証明書など) ・筆記用具とメモ帳 ・聞き返す質問を書いたメモ

最後のメモは、面接の途中で見ても失礼にはなりません。「質問を準備してきました」と一言添えて取り出せば、むしろ準備してきた姿勢が伝わります。聞いた答えをその場でメモすることも、あとで複数の施設を比べるときに役立ちます。

面接の後で、必ず確かめること

内定が出たら、それで終わりではありません。面接で聞いた内容が、実際の労働条件として書面に反映されているかを確かめます。

事業者は、労働者を雇うときに、賃金や労働時間などの条件を書面などで明示することが労働基準法で義務づけられています。受け取った労働条件通知書で、次の点を確認してください。

・夜勤の回数や、夜勤手当の金額(深夜の割増賃金が含まれているか) ・変形労働時間制を採用しているか、シフトはいつまでに決まるか ・休憩時間の扱い ・試用期間の有無と、その間の条件 ・退職金の制度

面接で「夜勤は月4回まで」と話していたのに、書面に回数の記載がない場合は、入職前に確認しておきましょう。口頭の約束は、担当者が変わると引き継がれないことがあります。

採用と働き方の市場を見てきた立場から

最後に、フリーランスや在宅ワークを含む働き方の市場を20年見てきた運営者の視点から、少しだけ付け加えます。

長く続く人ほど、面接を「選ばれる場」ではなく「条件をすり合わせる場」として使っている、というのが率直な実感です。自分ができること、できないこと、大事にしたいことを具体的に伝え、相手の職場の仕組みを具体的に聞く。その往復がきちんとできた関係は、入ってからのずれが小さく、結果として長く続きます。これは雇用でも、業務委託の取引でも変わりません。

介護職員として働くうえでの待遇の相場を知っておくと、提示された条件を客観的に比べる物差しになります。地域や資格による違いを整理したページがあります。

介護職員の年収・単価相場

転職の進め方や、面接での伝え方に迷ったときは、第三者に相談するのも一つの方法です。職場や転職の相談にのる仕事の内容をまとめたページがあります。

職場・転職・キャリア相談のお仕事

その相談を受ける側の国家資格であるキャリアコンサルタントについても、試験や学び方が整理されています。

キャリアコンサルタント

ショートステイの面接は、職場の性質を理解していれば、質問の意図が読みやすい面接です。そして、聞き返す質問を準備しておけば、自分に合う職場かどうかを見極める場にもなります。

よくある質問

Q. ショートステイの面接でよく聞かれる質問は何ですか?

なぜショートステイを選んだのかという志望動機、夜勤に入れるか・月に何回までか、これまでの経験と活かせること、帰宅願望や薬の数の不一致などの場面想定、通勤や前職の退職理由がよく聞かれます。背景には、入れ替わりの多い利用者に対応できるか、長く続けられるかを確かめたいという施設側の意図があります。

Q. 夜勤ができない場合、ショートステイの面接で不利になりますか?

夜勤ができる職員はシフトを組むうえで重宝されるため、夜勤可能な応募者のほうが歓迎されやすいのは事実です。ただ、日勤のみの募集がある施設もあります。採用されたい気持ちで無理な回数を答えると、入職後に続かなくなるおそれがあるため、夜勤の可否と回数は正直に伝えてください。

Q. 面接の最後に、応募者から何を質問すればよいですか?

1日の入所と退所の件数、入所受け入れを担当する職種、夜勤の人数と見る利用者数、夜間の看護職員への連絡手順、夜勤中の休憩の取り方、新人が先輩と一緒に動く期間などが有効です。件数や手順が具体的に返ってくるかどうかで、その職場の仕組みの整い具合が見えてきます。

Q. 未経験でもショートステイの面接に受かりますか?

未経験からショートステイで働き始める人は珍しくありません。面接では、前職の経験の中から、確認作業の正確さ、初対面の人との関係づくり、予定が崩れたときの切り替えなど、ショートステイの業務につながる要素を具体的に話すと伝わりやすくなります。資格取得の支援制度があるかを聞き返すのもよいでしょう。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年8月2日最終更新:2026年9月18日
朝比奈 蒼

この記事を書いた人

朝比奈 蒼@SOHO編集部

ITメディア編集者

IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。

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