ショート動画の収益化条件を確認する|YouTubeパートナープログラムの申請手順

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ショート動画の収益化条件を確認する|YouTubeパートナープログラムの申請手順

この記事のポイント

  • ✓ショート動画の収益化条件を
  • ✓YouTubeパートナープログラムの公式ヘルプに沿って整理します
  • ✓登録者1,000人と90日間1,000万回の意味

ショート動画の収益化条件を調べると、「登録者1,000人」「1,000万回」「4,000時間」といった数字がいくつも出てきて、どれが自分に関係するのか分かりにくくなります。しかも YouTube は2027年2月1日から基準を改めると公式ヘルプで告知しており、古い記事の数字のままでは判断を誤ります。

この記事では、YouTube パートナープログラム(YPP)の公式ヘルプを今日時点で読み直し、ショート動画で収益化するための条件、申請の手順、審査の流れ、承認後にお金が入る仕組みを順に整理します。副業としてショート動画に時間を使う価値があるかを判断する材料にしてください。

ショート動画の収益化条件は「参加の条件」と「受け取りの条件」に分かれる

最初に押さえておきたいのは、ショート動画の収益化には2つの段階があることです。1つ目は YouTube パートナープログラムに参加するための条件、2つ目は参加したあとでショートの広告収益を受け取るための条件です。多くの解説はこの2つを混ぜて書いているため、「1,000万回を超えたのに広告収益が入らない」「登録者は足りているのに申請ボタンが出ない」といった混乱が起きます。

YouTube パートナープログラムとは、YouTube と収益を分け合う契約を結んだクリエイターの集まりのことです。参加すると、動画やショートの間に流れる広告の収益の分配を受けたり、メンバーシップなどの機能を使えるようになります。公式ヘルプは、参加していないチャンネルにも広告が流れることがある点について、次のように説明しています。

現在、YouTube パートナー プログラムの厳格な資格要件を満たしていない場合でも、コンテンツに広告が表示されることがあります。このような場合、クリエイターが収益の分配を受けることはできません。 出典: support.google.com

つまり、自分のショートに広告が出ていることは、収益化できていることの証拠になりません。収益を受け取るには、プログラムに申し込み、審査に通り、ショート用の規約に同意する必要があります。

もう1つの前提として、ショート動画の広告は、長い動画の広告とはお金の流れが違います。長い動画では、その動画に付いた広告の収益がそのまま分配の対象になります。ショートでは、ショートフィード全体の広告収益をいったん集め、視聴回数の割合で分ける方式です。この違いは後の節で詳しく説明しますが、「何回見られたらいくら」という単純な計算にならないことだけ、先に覚えておいてください。

YouTubeパートナープログラムに参加するための前提条件

数の条件を満たす前に、チャンネルとアカウントの側で整えておく前提条件があります。公式ヘルプが挙げているのは次の6つです。

  1. YouTube のチャンネル収益化ポリシーに従っている
  2. YouTube パートナープログラムが提供されている国や地域に住んでいる
  3. チャンネルに有効なコミュニティガイドラインの違反警告がない
  4. Google アカウントで2段階認証プロセスがオンになっている
  5. YouTube の上級者向け機能を使える
  6. 有効な YouTube 向け AdSense アカウントが1つチャンネルにリンクされている

このうち、後回しにして困りやすいのは4つ目から6つ目です。2段階認証プロセスとは、パスワードに加えてスマートフォンへの確認などを求める、ログインの守りを固める仕組みのことです。申請の直前に慌てて設定すると、確認用の電話番号が古いままだったといった理由で手間取ります。

上級者向け機能とは、本人確認を済ませたチャンネルに開放される機能の区分です。YouTube のヘルプによると、機能は標準、中級者向け、上級者向けの3段階に分かれ、中級者向けは電話番号の確認で使えるようになります。上級者向けは、十分なチャンネル履歴があれば自動で承認される可能性が高く、すぐに使いたい場合は身分証明書か動画による本人確認を選べます。チャンネルを作ったばかりの人は、早めに YouTube Studio で確認状況を見ておくと安心です。

YouTube 向け AdSense アカウントは、収益の振り込みを受けるための Google の仕組みです。持っていない場合は、申請の途中で YouTube Studio から新しく作れます。ブログ用などで別の AdSense を持っている人も、ヘルプの案内に沿って YouTube Studio からリンクの手続きを進めます。

違反警告については、警告の期限が切れたあと、または再審査請求で警告が解除されたあとに申し込めると案内されています。ショートを量産する段階で、他人の動画の切り抜きや、許可のない音源の使用で警告を受けると、条件を満たしても申請できない期間が生まれます。数を追う前に、ポリシーに沿った作り方を固めておくことが、遠回りに見えていちばんの近道です。

数の条件は「登録者1,000人」と「再生の量」の組み合わせ

前提条件を満たしたうえで、数の条件を満たすと申し込めるようになります。2026年10月時点の公式ヘルプが示している基準は、次のどちらか1つです。

組み合わせ チャンネル登録者数 再生の量
長い動画で満たす 1,000人以上 直近12か月間の有効な公開動画の総再生時間が4,000時間以上
ショート動画で満たす 1,000人以上 直近90日間の有効な公開ショート動画の視聴回数が1,000万回以上

ショート動画だけで条件を満たすなら、登録者1,000人と、90日間で1,000万回の視聴が目標になります。1,000万回を90日で割ると、1日あたり約11万回です。毎日11万回見られる状態を3か月続ける計算なので、決して低い基準ではありません。

注意したいのは、2つの組み合わせの再生を足し合わせられないことです。公式ヘルプには、ショートフィードで見られたショートの再生時間は、4,000時間の条件に数えないと明記されています。「ショートで2,000時間、長い動画で2,000時間」という数え方はできません。どちらか一方で基準を超える必要があります。

有効な視聴回数に数えられないもの

ヘルプは、ショートの視聴回数のうち、条件に数えないものを次のように挙げています。

・非公開のショート動画
・限定公開のショート動画
・削除されたショート動画
・広告キャンペーンによる視聴
・ショートフィードに表示される画像の投稿

広告キャンペーンとは、お金を払って YouTube 上で自分の動画を宣伝することです。宣伝で再生を伸ばしても、条件の数字には入りません。また、過去に伸びたショートを削除すると、その再生は数えられなくなります。整理のつもりで古いショートを消す前に、90日間の集計にどれだけ影響するかを YouTube Studio のアナリティクスで確かめてください。

条件を満たしたかどうかは、YouTube Studio の[収益化]のページで[通知を受け取る]を選んでおくと、基準に届いたときにメールで知らせてもらえます。毎日数字を見に行かなくて済むので、制作に時間を回せます。

2027年2月1日から基準が変わる

ショート動画の収益化条件を調べている人がいちばん注意すべきなのが、この変更です。YouTube は公式ヘルプの「YouTube パートナー プログラムに関する変更」のページで、2027年2月1日から新規のクリエイターに向けた基準を改めると告知しています。

2027 年 2 月 1 日より、新規クリエイターを対象とした YouTube パートナー プログラムの収益化基準が変更されます。チャンネル登録者数 1,000 人以上というこれまでの基準に加え、過去 365 日間の有効な公開動画の総再生時間が 8,000 時間以上、または直近 90 日間の有効な公開ショート動画の視聴回数が 2,000 万回以上のいずれかを満たす必要があります。 出典: support.google.com

登録者1,000人は変わりませんが、再生の量はどちらも2倍になります。ショートでいえば、90日間で2,000万回、1日あたり約22万回の水準です。同じページには、すでにプログラムに参加している場合、この変更でステータスが変わることはないとも書かれています。いま条件に近いチャンネルにとっては、2027年1月31日までに申し込みを済ませられるかどうかで、目指す数字が大きく変わります。

ショートの広告収益を毎月受け取る条件も加わる

同じ日から、参加したあとの受け取りにも条件が加わります。ショートの広告収益と YouTube Premium の収益をクリエイタープールから毎月受け取るには、対象となるショートの視聴回数が、過去90日間で1,000万回以上である必要があります。判定は、収益を計算する月の前月15日を末日とする90日間で行われます。

この基準を下回っても、パートナープログラムから外されることはなく、長い動画など他の収益にも影響しないと案内されています。ただ、ショートだけで活動している人にとっては、90日間1,000万回を保ち続けない限り、ショートの広告収益が入らない月が出ることになります。参加できれば終わりではなく、参加後も一定の再生を保つ前提で計画を立てる必要があります。

活動を続けているかの判定も変わる

2027年2月1日以降、チャンネルが活動中と判定されるのは、次のいずれかを満たす場合です。

・過去365日間の有効な総再生時間が1,000時間以上
・直近90日間の有効なショートの視聴回数が100万回以上
・90日ごとに長い動画2本、またはショート5本をアップロードしている

現行のヘルプでも、動画のアップロードや[投稿]タブへの投稿が6か月以上ないチャンネルは、収益化が無効になる場合があると書かれています。新しい基準では、ショートなら90日に5本というように、投稿の本数で活動を示せる道がはっきりしました。基準を下回った場合には90日間の猶予期間が設けられ、その間に再生時間か視聴回数の条件を満たせば参加を続けられます。

2027年1月31日までに新しい利用規約へ同意する

すでに参加している人に関係するのが、利用規約の更新です。2027年1月31日までに YouTube Studio で更新された規約に同意しないと、2月1日以降、関係する収益化機能から収益を得られなくなります。同意の手順は、YouTube Studio のダッシュボードか[収益化]タブで通知を確認し、更新された各モジュールの[確認]を選び、チェックボックスをオンにして[次へ]、すべて確認したら[送信]です。モジュールとは、収益化の機能ごとに分かれた契約の単位のことで、動画再生ページ、ショート、課金型製品などに分かれています。

登録者500人から使える機能もある

広告収益の条件には届かなくても、それより手前で使える収益化の機能があります。公式ヘルプの変更のページには、視聴者ファンディング、YouTube クリエイターパートナーシップ、YouTube ショッピングの利用資格は変わらないと書かれ、その条件が示されています。

項目 条件
チャンネル登録者数 500人以上
再生の量(どちらか) 過去1年間の有効な総再生時間3,000時間以上、または過去90日間の有効なショートの視聴回数300万回以上

視聴者ファンディングとは、視聴者から直接お金を受け取る機能の総称で、チャンネルメンバーシップや Super Chat などがあります。メンバーシップは月額で応援してもらう仕組み、Super Chat はライブ配信中にコメントを目立たせるための支払いです。YouTube ショッピングは、チャンネルに商品を紐づけて紹介する機能です。

ショートで300万回なら、90日で割って1日あたり約3万3,000回です。広告収益の基準と比べると届きやすく、2027年2月以降も条件が変わらないと案内されています。広告収益よりも先に、ファンから応援を受ける形や、自分の作った物を紹介する形で収入を得る道があることは、計画を立てるうえで覚えておく価値があります。

ただし、この段階で使える機能や細かな条件は、国や地域、チャンネルの状態で異なる場合があります。自分のチャンネルで何が使えるかは、YouTube Studio の[収益化]の画面に表示される内容で確かめてください。

YouTube Studioでの申請手順

条件を満たしたら、パソコンかスマートフォンから申し込みます。公式ヘルプのパソコン向けの手順は次のとおりです。

  1. YouTube にログインする
  2. 右上のプロフィール写真をクリックし、[YouTube Studio]を選ぶ
  3. 左側のメニューで[収益化]をクリックする
  4. [申し込む]を選んで手続きを始める
  5. [開始]をクリックし、基本規定を確認して[同意]をクリックする
  6. [開始]をクリックし、YouTube 向け AdSense アカウントを設定するか、既存の有効なアカウントをリンクする

手続きが終わると、「審査を受ける」のステップに[処理中]と表示されます。これは申請が受け付けられたという意味で、審査に通ったという意味ではありません。

申請の前にやっておきたいのは、チャンネル全体の見直しです。審査では個々の動画ではなく、チャンネル全体が見られます。チャンネルの説明文、いちばん再生されている動画、最新の動画、再生時間の大部分を占めている動画が、ポリシーに沿っているかを確かめます。過去に作った、他人の素材を切り貼りしただけのショートが残っていると、それが審査の判断材料になります。

AdSense のリンクでつまずく人も少なくありません。名前や住所の表記が実際と違う、すでに別の AdSense アカウントを持っていて二重に作ろうとしてしまう、といった理由で手続きが止まります。AdSense は1人1つが原則なので、以前に作ったアカウントがないかを先に確かめておくと、やり直しを避けられます。

在宅で動画の作業を続けるなら、通信の環境も見直しておきたいところです。ショートは1本の容量が小さくても、撮影素材のバックアップや編集ソフトの更新で、上りの回線を意外に使います。在宅ワークに最適なネット回線|光回線vsホームルーターの選び方では、光回線とホームルーターの違いと、在宅の仕事に向く選び方を説明しています。

審査の流れと、承認されなかったときの対処

申し込みと AdSense のリンクが済むと、チャンネルは自動で審査待ちになります。審査は、YouTube の自動の仕組みと審査担当者の両方で行われ、チャンネル全体がポリシーとガイドラインに沿っているかが確かめられます。

結果が出るまでの期間について、公式ヘルプは「通常は1か月程度」と案内しています。申請が多い時期や、審査担当者の間で意見が分かれて複数回の審査が必要になった場合は、さらに時間がかかることがあります。申請は受け付け順に処理されるため、早く通してもらう方法はありません。審査中の状況は、YouTube Studio の[収益化]でいつでも確認できます。

審査を待つ間に登録者や再生が条件を下回っても、申し込んだ時点で条件を満たしていれば審査は行われます。ただし、動画の公開設定を変えたり削除したりすると、申請の状況に影響する場合があります。審査中は、チャンネルの大きな整理を控えるのが無難です。

承認されなかった場合の選択肢

最初の申請が通らなかった場合、ヘルプには2つの道が書かれています。

・決定に対する再審査請求を21日以内に行う
・オリジナルのコンテンツのアップロードを続け、30日後に再び申し込む

不承認が初めてでない場合や、以前に再申請している場合は、90日後に再び申し込む案内になっています。どちらの場合も、同じ状態のまま再申請しても結果は変わりにくいので、どの点がポリシーに沿っていないと判断されたかを考え、チャンネル全体を見直してから申し込みます。

不承認の理由でよく挙がるのが、再利用されたコンテンツです。再利用されたコンテンツとは、他人が作った映像や音声を、自分の解説や編集をほとんど加えずに投稿したもののことです。ランキング形式で他人の動画をつないだだけのショート、映画やテレビ番組の切り抜き、フリー素材を並べて自動音声を付けただけの動画は、視聴回数が多くても審査で不利になります。自分の声、自分の撮影、自分の視点の説明が入っているかを、1本ずつ見直すことが対処の基本です。

承認後にショートの広告収益が入る仕組み

審査に通っても、すぐにショートの収益が入るわけではありません。ショートの広告収益を受け取るには、「ショート動画収益化モジュール」に同意する必要があります。公式ヘルプによると、収益の分配は同意した日からのショートの視聴回数に適用され、同意より前の視聴回数は対象になりません。承認の通知が届いたら、早めに同意を済ませることが大切です。

ショートの広告収益は、次の4つのステップで分けられます。

  1. ショートフィードの動画の間に表示された広告の収益を、月ごとに合算する
  2. まとめた収益を、クリエイター向けの取り分(クリエイタープール)と音楽の使用料に割り振る
  3. クリエイタープールを、各国で収益化しているクリエイターのショートの視聴回数の割合で配分する
  4. 配分された額の45%がクリエイターに支払われる

2つ目の音楽の割り振りは、使った曲の数で決まります。音楽を使わないショートなら、その視聴回数に結びつく収益はすべてクリエイタープールに入ります。1曲を使ったショートなら半分がクリエイタープールに、残り半分が音楽の使用料に回ります。2曲なら3分の1がクリエイタープールです。ただし、クリエイタープールから自分に配分された額から、さらに音楽の分が引かれることはないと説明されています。

ヘルプには架空の計算例も載っています。ある国でショートフィードの広告収益が10万ドル、音楽の使用料に1万ドルが回り、クリエイタープールが9万ドルになったとします。あるクリエイターのショートがその国のエンゲージビューの1%を占めていれば、900ドルが割り当てられ、その45%の405ドルが支払われる、という流れです。エンゲージビューとは、YouTube が収益の計算に使う、対象となるショートの視聴回数のことです。

この仕組みから分かるのは、ショートの収益は自分の再生回数だけでなく、その月の広告の量や、他のクリエイターの再生の量にも左右されるということです。同じ100万回でも、月によって受け取る額が変わります。副業の計画を立てるときは、1回あたりの金額を固定で見込まず、数か月の実績から幅で見るほうが現実に合います。

なお、2027年2月1日からは、5つ以下のチャンネルに絞って配信される広告について、その広告の純収益の45%を直接受け取れる仕組みも始まると告知されています。クリエイタープールとは別に上乗せされる収益です。

収益化の対象外になりやすいショート動画

条件を満たし、審査に通ったあとも、すべての視聴回数が収益の計算に入るわけではありません。ショートの収益化ポリシーは、対象外となる視聴回数の例として、次のようなものを挙げています。

・他者が制作した映画やテレビ番組の未編集のクリップ
・YouTube や他のサービスから、他のクリエイターのコンテンツを再アップロードしたもの
・オリジナルのコンテンツが加わっていないコンピレーション
・自動でクリックやスクロールを行う仕組みなどで、人為的または不正に増やされた視聴回数
・広告掲載に適したコンテンツのガイドラインに沿っていないショートの視聴回数

コンピレーションとは、複数の映像をつなぎ合わせた「まとめ動画」のことです。他人の面白い場面を集めただけのまとめは、再生が伸びても収益の対象になりません。

広告掲載に適したコンテンツのガイドラインとは、広告主が広告を出したくないと考える内容を定めた基準です。強い暴力、過激な言葉づかい、危険な行為、物議を醸す話題の扱い方などが関係します。収益化しているチャンネルでも、この基準に沿っていない動画には広告が付かないか、付く広告が限られます。

もう1つ気をつけたいのが長さです。ショートは最長3分まで投稿できますが、ヘルプによると、長さが1分を超えるショートのうち、申し立てを受けたコンテンツを含むものはブロックされ、収益化の対象外になります。申し立てとは、音楽や映像の権利者が「自分の作品が使われている」と YouTube に知らせる仕組みのことです。1分を超えるショートで市販の曲を使う場合は、特に注意が必要です。

副業として見たときのメリットとデメリット

ショート動画の収益化を副業として考える人に向けて、良い面と難しい面を整理します。

メリット

1つ目は、始めるための費用が小さいことです。スマートフォン1台で撮影から編集、投稿まで完結でき、機材を買い足さなくても始められます。2つ目は、作品が積み上がることです。一度投稿したショートは、条件を満たしたあとも視聴され続ける可能性があり、過去の作品が後から収益の対象になることがあります。3つ目は、動画の企画や編集の腕が身につくことです。短い時間で要点を伝える構成力は、企業のSNS運用や動画編集の仕事でもそのまま求められます。

デメリット

一方で、条件の数字は高く、届かないまま終わる人が大半です。1日あたり約11万回の視聴を90日続けるには、偶然の1本ではなく、継続して見られるチャンネルの形が要ります。2027年2月以降は新規の基準が2倍になり、ハードルはさらに上がります。また、ショートの収益はクリエイタープールの配分で決まるため、1回あたりの単価は長い動画より低くなりやすく、月ごとの変動も大きくなります。

時間の使い方にも注意が要ります。ショートは1本が短い分、本数で勝負することになりがちで、企画、撮影、編集、投稿、コメントへの返信を毎日続けると、本業や家事の時間を圧迫します。収益が出るまでの数か月から1年以上、無報酬で続けられるかを先に考えておく必要があります。

医療や介護の現場の話を発信しようとする人は、もう1つ気をつけたい点があります。患者さんや利用者さんが特定されるような話、勤め先が分かる映像は、たとえ善意の発信でも守秘義務や就業規則の問題になります。現場の知識を伝えることと、現場の出来事を映すことは別物です。勤め先の就業規則で副業や発信の決まりを確かめてから始めてください。

条件達成までを現実的に計画するコツ

ここからは、条件に向けて手を動かすときの考え方を整理します。

1つ目は、目標の数字を日割りで把握することです。90日間で1,000万回なら1日約11万回、2027年2月以降の新規基準なら約22万回、500人から使える機能の条件なら約3万3,000回です。自分のチャンネルの直近の1日あたりの視聴回数と比べると、どの目標がいま現実的かが見えます。

2つ目は、登録者につながる作り方を意識することです。ショートは知らない人に届きやすい反面、見て終わりになりやすい形式です。シリーズで続く企画、毎回同じ形式で役立つ情報を届ける企画は、続きを見たい人が登録してくれます。視聴回数が多いのに登録者が増えない場合は、1本ごとに完結しすぎていないかを見直します。

3つ目は、長い動画との組み合わせです。条件の数字は合算できませんが、ショートで知ってもらい、長い動画で深く見てもらう流れを作ると、登録者が増え、総再生時間の条件にも近づきます。どちらの条件で申し込むかは、伸びている方で決めればよく、最初から片方に決める必要はありません。

4つ目は、投稿の本数を習慣にすることです。2027年2月以降の活動中の判定では、90日にショート5本という目安が示されています。週に1本でも上回る本数なので、無理のない頻度を決めて続けるほうが、短期間に詰め込むより収益化の継続には向いています。

5つ目は、集中できる時間を先に確保することです。ショートの編集は細かな作業の連続で、通知に気を取られると1本に何時間もかかります。在宅ワークの集中力アップ|ポモドーロ以外に効く7つのテクニックでは、自宅で作業の質を保つための工夫を紹介しています。

収益が出たあとの税金の扱い

YouTube の収益が出始めたら、税金の扱いも確かめておきます。国税庁のタックスアンサー No.1900 によると、給与を1か所から受けていて年末調整を受けている人は、給与と退職金以外の所得の合計が20万円を超えると確定申告が必要です。ここでいう所得とは、収入から経費を引いた額のことです。20万円以下でも住民税の申告は別に必要になる場合があるため、住んでいる市区町村の窓口で確かめてください。

経費にできるものの範囲や、所得の区分(雑所得か事業所得か)は、活動の規模や続け方で変わります。個別の判断は税務署や税理士に確認するのが確実です。

在宅ワーク市場から見たショート動画の位置づけ

最後に、在宅ワークの市場を長く見てきた運営者の視点から、ショート動画の収益化をどう位置づけるとよいかを書いておきます。

運営者として見てきた限りでは、自分のチャンネルで広告収益の条件に届く人よりも、ショートの企画と編集の経験を仕事に変えていく人のほうがずっと多い、というのが実感です。企業や店舗は、自社のアカウントでショートを出したいと考えていても、毎週の企画と編集を社内で回せないことが多く、外部の人に頼みます。自分のチャンネルで試行錯誤した経験は、こうした依頼で「なぜこの構成にするのか」を説明できる力になります。

動画の見せ方や色づかい、サムネイルの作り方はデザインの仕事と地続きです。デザイナーの年収・単価相場では、デザイナーの全国平均年収と都道府県別の相場を確かめられます。企業のSNS運用や広告の改善まで手を広げたい人は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で、デジタルマーケティングの支援がどのような仕事かを紹介しています。台本や説明文を書く力を形にしたい場合は、正確で伝わる文書の作り方を問うビジネス文書検定も、学び直しの入り口になります。

もう1つ、長く続く人に共通しているのは、仕事を受けるときに中間の手数料が乗らない形を選んでいることです。仲介の取り分が小さいほど、依頼する側は同じ予算でより多くの本数を頼め、受ける側は手取りが厚くなります。手数料0%で直接やり取りできる場では、単価の交渉よりも、本数や継続の相談がしやすくなり、関係が長く続きやすいと感じます。

自分のチャンネルで条件を目指すことと、動画の仕事を受けることは、どちらか一方を選ぶものではありません。チャンネルは腕を磨く場、仕事は腕を収入に変える場と考えると、条件に届くまでの時間も無駄になりません。資格や学び直しから仕事の幅を広げたい人は、在宅ワークに強い資格10選|自宅で稼げるスキルを身につけるも参考にしてください。

よくある質問

Q. ショート動画だけでYouTubeの収益化はできますか?

できます。2026年10月時点の公式ヘルプでは、チャンネル登録者1,000人以上で、直近90日間の有効な公開ショート動画の視聴回数が1,000万回以上あれば、YouTubeパートナープログラムに申し込めます。ただし2027年2月1日からは、新規の基準が90日間2,000万回に変わると告知されています。

Q. 1,000万回を超えたのに広告収益が入らないのはなぜですか?

条件を満たしただけでは収益は入りません。申し込みと審査の承認、YouTube向けAdSenseのリンク、ショート動画収益化モジュールへの同意が必要です。ショートの収益は同意した日からの視聴回数が対象で、それより前の視聴回数は分配の対象になりません。

Q. 審査に落ちたらいつ再申請できますか?

公式ヘルプでは、決定から21日以内に再審査請求を行うか、オリジナルのコンテンツの投稿を続けて30日後に再申請できると案内されています。不承認が初めてでない場合や、以前に再申請している場合は90日後です。再申請の前に、チャンネル全体がポリシーに沿っているかを見直します。

Q. ショートの広告収益はどのように計算されますか?

ショートフィードの広告収益を月ごとにまとめ、音楽の使用料を差し引いたクリエイタープールを、各国のショートの視聴回数の割合で配分します。配分された額の45%がクリエイターに支払われます。広告の量や他のクリエイターの再生にも左右されるため、1回あたりの額は月ごとに変わります。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年10月13日最終更新:2026年10月19日
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@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

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