りそな銀行の情報漏洩の可能性|ユミルリンク経由でメールアドレスと管理番号 3行の対象と利用者が確かめること 2026


この記事のポイント
- ✓りそな銀行・埼玉りそな銀行・関西みらい銀行が2026年10月27日に公表した
- ✓メール配信の委託先ユミルリンクへの不正アクセスによる情報漏洩の可能性について
- ✓持ち出された可能性がある項目と含まれない項目
りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行の3行は、2026年10月27日、メール配信に使っている外部サービス「Cuenote FC」の提供元であるユミルリンク株式会社への不正アクセスにより、3行が保有する客の情報が外部へ持ち出された可能性があると連名で発表しました。 外部へ持ち出された可能性があると報告を受けている情報は、客のメールアドレスと、メール配信用に採番された管理番号の2つで、口座番号、暗証番号、パスワード、クレジットカード情報は含まれないと明記されています。件数は2026年10月28日時点でユミルリンクが調査中です。 利用者がまずすることは3つです。銀行を名乗るメールやSMSのリンクを開かないこと、電子メールで暗証番号やパスワードを聞かれても答えないこと、気になる点があれば3行それぞれの専用窓口(受付は2026年11月20日まで)に確かめることです。
この記事では、りそな銀行の情報漏洩の可能性について、3行の公式発表とユミルリンクの公式報告に書かれている範囲で、何が起きたのか、自分が対象かをどう確かめるか、今日からどう身を守るかを整理します。
2026年10月28日時点で分かっていること
まず、3行の発表の骨子を表にします。「漏えいした」と断定した発表ではなく、「漏えいした可能性がある旨の報告を受けた」という段階の発表です。この違いは後の節で詳しく扱いますが、読み落とすと必要以上に不安になったり、逆に油断したりするので、最初に押さえてください。
| 項目 | 3行の発表(2026年10月27日) |
|---|---|
| 発表した銀行 | りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行(3行連名) |
| 何に起きたか | メール配信に利用している外部サービス「Cuenote FC」(提供元はユミルリンク株式会社)のシステム |
| 起きたこと | ユミルリンクのシステムへの第三者による不正アクセス |
| 3行の客への影響 | 3行が保有する客の情報が外部へ持ち出された可能性が高いと、2026年10月26日に判明 |
| 持ち出された可能性がある情報 | 客のメールアドレス、客を特定する識別子(メール配信用に採番された管理番号) |
| 含まれない情報 | 口座番号、暗証番号、パスワード、クレジットカード情報等の金融取引に関する情報 |
| 件数 | ユミルリンクにおいて調査中 |
| 不正利用 | 本件に起因すると考えられる客情報の不正利用等は、現時点で確認されていない |
発表文の原文は次のとおりです。
外部へ持ち出された情報や件数については現在ユミルリンクにおいて調査中ですが、現時点で外部へ持ち出された可能性があると報告を受けている情報は、お客さまのメールアドレス、お客さまを特定する識別子注です。なお、対象情報に口座番号、暗証番号、パスワード、クレジットカード情報等の金融取引に関する情報は含まれておりません。また、現時点において、本件に起因すると考えられるお客さま情報の不正利用等は確認されておりません。 注 メール配信用に採番されたお客さまの管理番号。当該管理番号のみをもって個人の特定はできません 出典: resona-gr.co.jp
「識別子」という言葉が出てきますが、これはメール配信のシステムが客を区別するために付けた管理番号のことで、銀行の口座番号でも、インターネットバンキングのIDでもありません。発表には、この管理番号だけでは個人を特定できないと注記されています。
銀行のシステムそのものが侵入された、という発表ではない点も重要です。侵入されたのは、3行がメールを一斉に送るために契約していた外部のサービスで、そこに預けられていた配信先の情報が対象です。インターネットバンキングの残高や取引の記録は、今回の発表の対象に入っていません。
公表の経緯を日付順に
今回の件は、3行の発表とユミルリンクの報告を日付順に並べると、何がいつ分かったのかが見えてきます。ユミルリンクは2026年10月19日に第一報、10月26日に第二報を出しており、3行の発表は第二報の翌日です。
| 日付 | 分かったこと(出典) |
|---|---|
| 2026年10月16日 | ユミルリンクの担当者が一部システムで不正アクセスが生じていることを確認(ユミルリンク第一報) |
| 2026年10月19日 | ユミルリンクが第一報を公表。5システムでメールアドレスを含む情報が延べ約900万件出力されたと試算。同日、3行はユミルリンクから、同社のシステム内の情報が外部に持ち出されたとの報告を受ける(ユミルリンク第一報、3行の発表) |
| 2026年10月20日 | ユミルリンクが、同社のドメインを使って第三者を名乗る迷惑メールが複数確認されていると注意喚起(ユミルリンク) |
| 2026年10月21日 | 3行は、3行の客情報については外部への持ち出しはないとの報告をユミルリンクから受ける(3行の発表) |
| 2026年10月25日 | ユミルリンクが、新たに42システムに不正アクセスとデータ出力の記録があることを確認(ユミルリンク第二報) |
| 2026年10月26日 | ユミルリンクが第二報を公表。Cuenote FC の49システムで情報漏洩が発生、延べ51,628,280件と記載。同日、3行の客情報が含まれるシステムについても情報が外部へ持ち出された可能性が高いことが判明(ユミルリンク第二報、3行の発表) |
| 2026年10月27日 | 3行が連名で「外部委託先への不正アクセスによるお客さま情報の漏えいの可能性について」を公表。専用窓口を開設(3行の発表) |
ここで目を引くのは、10月21日に「持ち出しはない」という報告があり、10月26日に「可能性が高い」に変わっている点です。発表文には、その間にユミルリンクの調査が進み、当初の確認では対象に入っていなかったシステムにも不正アクセスとデータ出力の記録が見つかったことが書かれています。ユミルリンクの第二報を読むと、10月22日に全システムのログインと操作の記録をさかのぼって調べ始め、10月25日に新たに42のシステムで記録が見つかったとあります。3行の客情報が入ったシステムが、この新たに見つかった側に含まれていた、という流れです。
発表が二転したように見えますが、公式の文面はどちらも「ユミルリンクからの報告を受けた」内容であり、3行が自分で確かめて否定した、という記載ではありません。2026年10月28日時点では、3行の発表とユミルリンクの第二報より新しい公表は、両社のお知らせの一覧に出ていません。
持ち出された可能性がある情報と含まれない情報
読者が一番知りたいのは「自分の何が外に出た可能性があるのか」です。3行の発表をもとに、持ち出された可能性があると報告を受けている情報と、含まれないと明記された情報を分けます。
| 区分 | 項目 |
|---|---|
| 外部へ持ち出された可能性があると報告を受けている情報 | 客のメールアドレス |
| 同上 | 客を特定する識別子(メール配信用に採番された管理番号。これだけでは個人の特定はできない) |
| 含まれないと明記された情報 | 口座番号 |
| 同上 | 暗証番号 |
| 同上 | パスワード |
| 同上 | クレジットカード情報 |
| 同上 | その他の金融取引に関する情報 |
氏名や住所、電話番号について、3行の発表には記載がありません。ユミルリンクの第二報には、Cuenote FC のアドレス帳には配信先メールアドレスのほかに、メールへの差し込みや抽出のための氏名や都道府県、生年月日などの付属情報が登録されることがあり、登録される項目は利用企業ごとに異なるため、調査が完了し次第報告すると書かれています。3行がどの項目を登録していたかは、3行の発表にある「メールアドレスと管理番号」が2026年10月28日時点の公式の記載です。これより広い項目を、この記事では書きません。
メールアドレスが出た可能性がある、ということの意味を整理すると、次のようになります。
- メールアドレスだけで、口座からお金を動かすことはできない
- メールアドレス宛に、銀行を名乗る偽のメール(フィッシングメール)が届きやすくなる
- そのメールアドレスを、他のサービスでIDとして使い回していると、別のサービスへの不正ログインの手がかりにされることがある
つまり、今回の情報だけで直ちに預金が危険になる発表ではなく、「これから届くかもしれない偽のメールに引っかからないこと」が守りの中心になります。
原因はどこにあったのか
3行の発表では、原因は「ユミルリンクのシステムへの第三者による不正アクセス」で、原因と影響範囲はユミルリンクが調査中とされています。もう少し踏み込んだ内容は、ユミルリンクの公式報告に書かれています。
ユミルリンクの第一報(2026年10月19日)と第二報(2026年10月26日)によると、同社が確認した流れは次のとおりです。
- プログラムの脆弱性(プログラムの欠陥で、外部から想定外の操作ができてしまう穴のこと)を突かれた
- 同社のサポート・品質管理担当者がサービスにログインするための認証情報が取得された
- 不正プログラムが設置され、データベースからデータが出力された
- 取得した認証情報を使って、他のシステムへのログインが試みられた
- その後の解析で、不正プログラムを介して他のシステムのデータを参照していたことと、ログイン時のセッション情報を取得して不正ログインしていたことも確認された
第二報では、同社のサービスごとの影響が表になっています。メール配信サービス「Cuenote FC」は、単一の企業が使う78システムのうち49システムで情報漏洩の痕跡が確認され、漏洩のおそれがある件数は延べ51,628,280件と記載されています。この「延べ件数」は、同じ人が複数のシステムに登録されていれば重複して数えた数で、人数ではありません。また、件数を調査中のシステムが16あり、今後の調査で延べ件数は増える可能性があると書かれています。
同社の顧客管理システム「Cuenote BASE」では、契約している企業の担当者情報190件(企業名、氏名、電話、メールアドレス)が閲覧できる状態だったと記載されています。これは3行のような利用企業の担当者の情報であり、銀行の客の情報ではありません。個別送信サービスやSMS配信、認証、アンケート、安否確認などの他のサービスには影響がないと記載されています。
ユミルリンクは、脆弱性の修正、担当者の認証情報の削除、不正プログラムの検知体制の整備、操作画面とAPIへの接続元IPの制限を実施し、警視庁のサイバー事案通報窓口と個人情報保護委員会に届け出たと公表しています。原因の全容については外部専門家の協力のもとで詳細調査を進めるとしており、2026年10月28日時点で確定した原因として書けるのは、ここまでです。
不正アクセスの末、メールアドレスなどの出力が確認されたシステムは計49システムであることを確認しております。現時点で漏洩件数の調査中であるシステムが16システム存在しており、今後の調査によって延べ件数は増加する可能性がございます。 出典: ymir.co.jp
3行の対応と、発表に書かれていないこと
3行の発表に書かれている対応は、次の4つです。
- ユミルリンクとともに、原因究明と影響範囲の調査を進める
- 再発防止を徹底する
- 委託先を含めた情報管理態勢を強化する
- 客専用の問い合わせ窓口を設ける(3行で別の番号)
逆に、2026年10月28日時点の発表に書かれていないこともあります。対象となる客への個別の通知を行うかどうか、金銭的な補償やお詫びの品があるかどうか、インターネットバンキングのパスワードを強制的に初期化するかどうかは、いずれも発表文に記載がありません。書かれていないことは、この記事でも「ある」とも「ない」とも書きません。件数の確定とともに続報が出る可能性があるので、3行の公式サイトのお知らせを見てください。
発表文には、今回の情報に起因すると考えられる不正利用等は確認されていない、とも書かれています。これは「被害が出ていない」と言い切る文ではなく、「現時点で確認されていない」という表現なので、そのまま受け取ってください。
自分が対象かを確かめる方法
対象かどうかを自分で判断する材料は、2026年10月28日時点では限られています。それでも、次の順で考えると見当がつきます。
まず、対象になりうるのは、りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行のいずれかに口座やカードなどの取引があり、銀行からのお知らせメールが届く状態にしていた人です。Cuenote FC は一斉送信用のメール配信サービスなので、メールマガジンやキャンペーンの案内、各種のお知らせのように、銀行から同じ内容のメールを受け取っていた人の配信先が登録されていたと考えるのが自然です。ただし、3行がどの種類のメールの配信先をこのサービスに登録していたかは発表に書かれていません。
次に、りそなグループの他の会社については、3行の発表は3行の客情報についてのものです。発表の主体は3行であり、他のグループ会社の客が対象と書かれているわけではありません。
自分が対象かをはっきりさせたい場合は、3行の専用窓口に電話で尋ねるのが確実です。件数が確定していない段階では、窓口でも「対象かどうかは調査中」と案内される可能性がありますが、その場合でも、どの種類のメールを受け取っていた人が対象になりうるかなど、公式の説明を直接聞くことができます。
もう1つ、自分のメールアドレスが過去に別の事故で出回っていないかを調べる方法もあります。メールアドレスを入力すると、既に公になっている漏えい事故に含まれているかを確かめられるサービスがあり、使い方はHave I Been Pwnedの使い方|メールアドレスとパスワードの漏洩を確認する方法と、大手クラウドの過去の漏洩で解説しています。今回のユミルリンクの件がこのサービスに登録されるかは分かりませんが、同じメールアドレスが過去にも出ていれば、偽メールの標的になりやすい状態だと分かります。
利用者が今すること
持ち出された可能性がある情報がメールアドレスと管理番号であることを踏まえ、やることを優先順に書きます。すべてをやる必要はなく、自分の使い方に合うものを選んでください。
銀行を名乗るメールやSMSのリンクを開かない
これが最優先です。3行の発表は、グループや関係会社を名乗る不審な電子メール等に注意するよう呼びかけ、電子メール等でパスワードや暗証番号を聞くことはない、と明記しています。りそな銀行は、今回の件とは別に2026年10月2日頃から、「りそなクラブポイント有効期限のおしらせ」「りそなカード ご利用確認のお願い」などの件名で偽のメールやSMSが出回っていると注意喚起しており、受け取ったらリンクを押さず、返信せず、削除するよう案内しています。
メールアドレスが出た可能性がある以上、今後は「今回の情報漏洩のお詫び」「本人確認のお願い」といった、今回の件に便乗した文面が届くことも想定できます。公式の発表がお詫びの連絡をメールで送ると書いていない以上、メールの中のリンクから手続きを求める文面は、まず疑ってください。
銀行のサイトやアプリには、自分で開いた入口から入る
インターネットバンキングやアプリに入るときは、メールのリンクではなく、ブラウザに保存しておいた本物のアドレス、または公式アプリから入る習慣にします。これだけで、偽サイトにIDや暗証番号を入力してしまう事故の大半は防げます。
パスワードの使い回しを見直す
今回、パスワードは含まれないと明記されています。それでも、メールアドレスは多くのサービスでログインIDを兼ねます。同じメールアドレスと同じパスワードの組み合わせを複数のサービスで使っていると、別の事故で出たパスワードと今回のメールアドレスを組み合わせて試される可能性があります。銀行のパスワードを急いで変える必要があるという発表ではありませんが、使い回しがあるなら、この機会に別々のものにしてください。
二段階認証(ログイン時にもう1つの確認を挟む仕組み)を設定する
二段階認証とは、IDとパスワードに加えて、スマートフォンのアプリや SMS に届く確認コードなど、もう1つの確認を通さないとログインできないようにする仕組みのことです。銀行のサービスで利用できるものは、公式サイトの案内に従って有効にしてください。会社や事業で使う仕組みの選び方は、MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版で扱っています。
口座の明細を見る習慣をつける
今回の発表では口座番号もカード情報も対象外なので、直ちに明細に変化が出る種類の事案ではありません。ただ、偽メールに引っかかってしまった場合の被害は明細に表れます。りそな銀行は、身に覚えのない引き落としやカード利用があった場合は速やかに連絡するよう案内しています。
住所や電話番号が出た場合との違いを知る
今回の発表に住所や電話番号は含まれていません。住所まで出た場合には、郵便物や訪問を使った手口にも備える必要があり、その対処は個人情報が流出して住所が漏れたときの対応|起きることと防ぎ方の順番に分けて書いています。今回はそこまでの対応は不要ですが、続報で項目が広がった場合は、こちらも読んでください。
偽のメール・SMS・電話の見分け方
3行の発表とユミルリンクの報告から、今回の件で届きうる偽の連絡の特徴が読み取れます。見分け方を、具体的に書きます。
銀行がメールで聞かないことを知る
3行は、電子メール等でパスワードや暗証番号を聞くことはない、と明記しています。したがって、次のような文面は、送り主が誰であれ偽物として扱えます。
- メールやSMSの中のリンクから、暗証番号やパスワード、生年月日、カード番号を入力させる
- 「情報漏洩の確認のため」「本人確認のため」として、ログイン情報の入力を求める
- 「口座が凍結される」「取引が制限される」と期限を切って急がせる
りそな銀行の注意喚起のページには、過去に出回った偽の件名として「通常と異なる取引」「異常ログインの可能性」「口座の凍結」「お客さま状況の確認」「振込手続きの制限」「取引目的の確認」が挙げられています。こうした件名は、今回の件に便乗する形でも使われる可能性があります。
送信元のアドレスだけで本物と判断しない
ユミルリンクは、同社のドメイン(cuenote.jp)を使って第三者を名乗る迷惑メールが複数確認されていると、2026年10月20日と26日の両方で注意喚起しています。例として挙げられているのは、「ご利用確認のお願い」「利用内容確認のご依頼」という件名で、送信元にカード会社の名前と [email protected] が表示されるものです。配信サービスのドメインは、本物の案内メールにも使われることがあるため、送信元のドメインが見覚えのあるものだからといって、中のリンクが安全とは限りません。判断の軸は送信元ではなく、「何を入力させようとしているか」です。
SMS と電話にも同じ基準を使う
メールアドレスが出た可能性がある、という発表なので、SMS や電話の番号が今回の情報から直接たどられるわけではありません。それでも、SMS でリンクを送って暗証番号を入力させる手口や、電話でカードの暗証番号を聞き出す手口は、情報漏洩のニュースが出るたびに増えます。銀行の職員や警察を名乗る電話で暗証番号を聞かれたら、その場では答えず、いったん切ってから、公式サイトに載っている番号に自分でかけ直してください。
迷ったら公式の窓口に確かめる
少しでも迷ったら、メールの中の連絡先ではなく、次の節の専用窓口か、通帳やカードの裏に印刷された番号に自分でかけてください。会社で同僚に偽メールの見分け方を伝える立場の人は、社員のセキュリティ意識を向上させるフィッシングメール模擬訓練の効果|2026年最新の従業員教育ガイドに、訓練の組み立て方を書いています。
問い合わせ窓口
3行は、本件に関する客専用の問い合わせ窓口を、それぞれ別の番号で設けています。
| 銀行 | 電話番号 |
|---|---|
| りそな銀行 | 0120-001-067 |
| 埼玉りそな銀行 | 0120-382-520 |
| 関西みらい銀行 | 0120-400-503 |
受付期間は2026年10月27日(火)から2026年11月20日(金)まで、受付時間は月曜日から金曜日(祝日を除く)の9時から17時までです。期限があるので、確かめたいことがある人は早めに連絡してください。
ユミルリンクも、不正アクセス専用の問い合わせ窓口を公表しています。電話は 03-6820-0088(平日9時から20時)、電子メールは [email protected] です。ただし、これは同社のサービスを使っている企業向けの窓口で、銀行の客が自分の情報について尋ねる窓口は、3行の専用窓口です。
なぜ銀行ではなく委託先の名前が出てくるのか
今回の発表の見出しは「外部委託先への不正アクセス」です。銀行の情報なのに、別の会社の名前が出てくる理由と、こうした事故のときに法律上どう扱われるかを、個人情報保護委員会の公式ページで確かめた範囲で説明します。
個人情報保護委員会は、個人情報を守るための国の機関です。同委員会のページでは、個人データの漏えい等(又はそのおそれ)が起きた場合、不正の目的をもって行われたおそれがある行為によるものなど、決められた要件に当たるときは事業者に報告が義務付けられていると説明されています。報告の期限は、発覚したらまず速やかに、不正な目的で行われたおそれがある場合は発覚日から60日以内と記載されています。ユミルリンクの第二報には、同委員会へ2026年10月19日に届け出たことが書かれています。
同委員会は「委託先管理に関する着眼点」という資料で、個人データの取り扱いを外部に委託する場合、委託先に対する必要かつ適切な監督を行わなければならず、不正アクセスへの対策を委託先に任せきりにせず委託元の事業者も取り組む必要がある、と説明しています。3行の発表が「委託先を含めた情報管理態勢の一層の強化」に触れているのは、この考え方に沿ったものと読めます。
つまり、銀行から見れば自分たちの客の情報が外に出た可能性があるので銀行の名前で発表し、原因が起きた場所は委託先なので委託先の名前も出る、という構図です。どちらが悪いかを決める話ではなく、客に対しては銀行が窓口になり、技術的な調査は委託先が担う、と理解しておけば、続報の読み方で迷いません。
在宅で仕事をする人が気をつけること
在宅で仕事をしている人にとって、今回の件は2つの顔を持ちます。1つは銀行の客として自分のメールアドレスが対象になりうること、もう1つは、自分も取引先の情報を預かる側であるという点です。
事業用の口座と、取引先に知らせる要否
事業用の口座をりそなグループの3行に持ち、取引先への請求書に口座番号を書いている人は多いと思います。今回の発表では口座番号は対象に含まれていないので、口座を変える必要があるという発表ではありません。取引先に何かを知らせる必要があるかどうかについては、今回の情報は3行が保有する客情報であり、あなたが取引先から預かった情報が出た事案ではありません。個人情報保護委員会のページにある報告の仕組みは、個人データを取り扱う事業者が自分の保有するデータについて報告するものです。したがって、銀行の客であるというだけの立場で、あなたが取引先に報告する義務が生じる事案とは読めません。
ただし、自分の事業でメール配信サービスを使い、取引先や顧客のメールアドレスを登録している人は別です。使っているサービスがユミルリンクの Cuenote FC で、同社から個別の連絡を受けた場合は、あなた自身が「個人データを委託先に預けていた事業者」の立場になります。ユミルリンクは、10月19日以降に新たに確認した対象の企業には10月26日12時30分までに連絡しており、個別の連絡がない企業については現時点で情報漏洩が確認されていないと公表しています。連絡を受けた人は、自分の顧客への通知や個人情報保護委員会への報告が必要かを、同委員会の公式ページで確かめてください。
仕事用のアカウントの守り方
在宅ワークの仲介サイトを2004年から運営してきた立場で見ると、個人で仕事を受けている人ほど、仕事の連絡用と銀行の通知用に同じメールアドレスを使い、そのアドレスを多くのサービスのIDにしています。1つの事故でメールアドレスが出ると、仕事のアカウント全部が偽メールの入口になるのはそのためです。対策は難しくありません。銀行や決済に使うメールアドレスと、仕事の受注や SNS に使うメールアドレスを分けること、そして仕事で使うサービスには二段階認証を入れることです。発注者から預かったファイルやログイン情報を扱う立場なら、自分のアカウントが乗っ取られたときに困るのは自分だけではありません。
取引先の情報を預かる仕事の進め方や、セキュリティの知識を仕事にする道については、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事に、在宅で請けられる仕事の種類と求められる知識を整理しています。今回のような事案の後は、企業がメール配信や委託先の点検を見直す動きが出るため、設定の見直しや社内向けの注意喚起の作成といった仕事の相談が増えます。
小規模な事業者として、自分の会社の委託先の点検や対策の費用をどう工面するかは、中小企業のサイバーセキュリティ対策2026|IT導入補助金で防御力を強化する方法で、使える制度と優先順位を書いています。
今回の件から読み取れること
最後に、今回の発表から利用者が学べることを、公式の記載の範囲で整理します。
1つ目は、「メール配信」という目立たない業務が、客の情報の出口になりうることです。ユミルリンクの第二報では、Cuenote FC を単一の企業で使う78システムのうち49システムで痕跡が確認されています。銀行に限らず、メールマガジンを受け取っているサービスの数だけ、自分のメールアドレスは外部の配信サービスに登録されています。自分のメールアドレスがどこに登録されているかを完全に把握することはできないので、守りの基本は「どこから来たメールでも、リンクからの入力はしない」に置き換えるのが現実的です。
2つ目は、発表が段階的に変わることを前提に読むことです。今回は10月21日の「持ち出しはない」が10月26日に「可能性が高い」に変わりました。公式の発表は、その時点で確認できたことを書くので、続報で範囲が広がることも狭まることもあります。最初の発表で安心しきらず、件数が確定する続報まで、3行の公式サイトを見てください。
3つ目は、確かめる先を1つに決めておくことです。今回の件では、メールで届く案内よりも、3行の専用窓口と公式サイトが確かな情報源です。受付期間は2026年11月20日までなので、疑問がある人は期間内に電話してください。
今回の記事に書いた内容は、2026年10月28日時点の3行の発表とユミルリンクの公式報告に基づいています。件数や項目、対応は続報で更新される可能性があるため、行動を決める前に、必ず公式の最新の発表を確かめてください。
よくある質問
Q. りそな銀行の口座のお金は危険な状態ですか?
2026年10月27日の3行の発表では、外部へ持ち出された可能性がある情報はメールアドレスと配信用の管理番号で、口座番号、暗証番号、パスワード、クレジットカード情報は含まれないと明記されています。本件に起因する不正利用も現時点で確認されていないと記載されています。直ちに口座が危険という発表ではなく、偽のメールやSMSに引っかからないことが守りの中心です。
Q. 自分が対象かどうかは、どうすれば分かりますか?
2026年10月28日時点では件数がユミルリンクで調査中で、対象者への個別通知を行うかは発表に書かれていません。りそな銀行 0120-001-067、埼玉りそな銀行 0120-382-520、関西みらい銀行 0120-400-503 の専用窓口(2026年11月20日まで、平日9時から17時)に確かめるのが確実です。
Q. インターネットバンキングのパスワードは変えるべきですか?
発表ではパスワードは含まれないとされており、変更を求める記載もありません。ただし、同じメールアドレスとパスワードの組み合わせを他のサービスでも使っている場合は、別の事故で出たパスワードと組み合わせて試される可能性があるため、使い回しをやめることをおすすめします。二段階認証が使えるサービスでは有効にしてください。
Q. 「情報漏洩のお詫び」という件名のメールが届きました。本物ですか?
3行は、電子メール等でパスワードや暗証番号を聞くことはないと明記しています。メールの中のリンクから本人確認やログイン情報の入力を求める文面は、送信元の表示にかかわらず偽物として扱ってください。確かめたい場合は、メールの連絡先ではなく、公式サイトに載っている番号や専用窓口に自分でかけ直してください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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