楽待の情報漏洩|不正ログインと最大3,450名分とパスワードの変え方 2026


この記事のポイント
- ✓楽待の情報漏洩について
- ✓2026年10月19日の公式発表をもとに
- ✓最大3,450名分の範囲
楽待株式会社は2026年10月19日、不動産投資サイト「楽待」で10月9日から11日にかけて第三者による不正ログインがあり、最大3,450名分の個人情報が閲覧・取得されたと発表しました。漏れたのは、加盟店(物件を掲載する不動産会社)に問い合わせや売却査定を依頼した人の氏名、メールアドレス、電話番号、住所、年収や自己資金などの資産情報で、クレジットカード情報は楽待では保有していないとしています。利用者がまずすることは、楽待と同じメールアドレスとパスワードを使っている他のサービスがないかを確かめて双方で変えることと、楽待や不動産会社を名乗る身に覚えのない連絡に応じないことの2つです。
この記事では、2026年10月20日時点の楽待株式会社の公式発表だけをもとに、公表の経緯、漏れた項目と含まれない項目、原因、会社の対応、自分が対象かどうかの確かめ方、そして今日やることを順に整理します。今回の件は「楽待のサーバーに侵入された」のではなく、「他のサービスから漏れたパスワードで、楽待の正規のログイン画面から入られた」という形です。この違いが、利用者がやるべきことを大きく左右するので、そこから丁寧に説明します。
楽待の情報漏洩で何が起きたのか(2026年10月20日時点)
最初に、公式発表で確かめられた事実を短く並べます。
| 項目 | 公式発表の内容 |
|---|---|
| 会社 | 楽待株式会社 |
| サービス | 不動産投資サイト「楽待」 |
| 公表日 | 2026年10月19日 |
| 不正ログインの期間 | 2026年10月9日から10月11日 |
| 狙われた画面 | 会員向けのログイン画面、加盟店向け管理画面のログイン画面 |
| 不正ログインされたアカウント | 会員 最大160名、加盟店7社 |
| 閲覧・取得された個人情報 | 最大3,450名分(加盟店経由) |
| 原因 | リスト型攻撃によるものと推測 |
| カード情報 | 楽待では保有していない |
| 二次被害 | 2026年10月19日時点で確認されていない |
数字が3つ出てくるので、関係を整理しておきます。「会員 最大160名」は、楽待に登録している投資家などの会員アカウントのうち、第三者にログインされたものの数です。「加盟店7社」は、物件を掲載している不動産会社のアカウントのうち、ログインされたものの数です。そして「最大3,450名分」は、ログインされた加盟店のアカウントから閲覧・取得された、その加盟店に問い合わせをした人たちの情報の数です。
楽待は、各区分の人数には重複があり、合計人数ではないと明記しています。つまり、160と7と3,450を足した数が被害者の総数というわけではありません。ある人が会員としてログインされ、同時に加盟店への問い合わせ情報としても見られている、という重なりがありうるからです。
不正ログインされた加盟店7社のうち、加盟店以外の人(問い合わせをした客など)の情報が閲覧・取得されたのは4社で、そのうち1社では問い合わせ一覧のダウンロードまで確認されたと発表されています。最大3,450名分という数字の大部分は、この加盟店経由の情報です。
公表の経緯:2026年10月19日の発表で分かったこと
楽待株式会社の発表は、2026年10月20日時点で10月19日付の1本だけです。同社のプレスリリース一覧を10月20日に確かめたところ、続報や訂正は出ていませんでした。発表の中に書かれた日付を、起きた順に並べると次のようになります。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 2026年10月9日から11日 | 会員向けと加盟店向けのログイン画面で、第三者による不正ログインが発生 |
| 2026年10月15日 | 不正なアクセス元からの通信を遮断。不正ログインされた可能性があるアカウントのパスワードを無効化 |
| 2026年10月19日 | 公表。対象と判明した人へのメール連絡を順次開始。加盟店向け管理画面の認証を強化 |
不正ログインが起きてから通信の遮断までに数日あり、さらに公表まで4日あります。発表には、いつ不正ログインに気づいたかの日時は書かれていません。対策の実施以降、新たな不正ログインは確認されていないとされています(2026年10月19日時点)。
発表は「本件の対象と判明した方には、2026年10月19日より順次、メールでご連絡いたします」としています。あわせて、対象者を特定できない場合や連絡先が確認できない場合は、この公表をもって知らせに代えるとも書かれています。メールが届いていないことが、そのまま「対象ではない」という意味になるとは限らない点は、後の節で詳しく扱います。
今後、調査が進んで件数や項目が変わる可能性はあります。楽待株式会社の企業サイト(rakumachi.co.jp)のプレスリリース一覧に続報が載るので、気になる人はそこを見るのが確実です。ニュースサイトの記事は初報の数字のまま更新されないことがあるので、数字の確認は公式の発表で行ってください。
原因:楽待のサーバーに侵入されたのではなく、リスト型攻撃と推測
楽待は原因を、他のサービスから流出したメールアドレスとパスワードの組み合わせを使ってログインを試みる「リスト型攻撃」によるものと推測しています。発表の冒頭は次のとおりです。
当社が運営する不動産投資サイト「楽待」において、2026年10月9日から10月11日にかけて、第三者による不正ログインが発生したことを確認しました。この不正ログインにより、最大3,450名分の個人情報が閲覧・取得されました。 調査の結果、第三者が外部から取得したメールアドレスとパスワードの組み合わせを使ってログインを試みる「リスト型攻撃」によるものと推測しています。 今回の調査では、当社のサーバーやデータベースへの侵入の事実は確認されていません。 出典: rakumachi.co.jp
リスト型攻撃とは、どこか別のサービスから漏れた「メールアドレスとパスワードの組」を大量に手に入れ、それを別のサイトのログイン画面に次々と入れてみる手口のことです。同じ組み合わせを複数のサービスで使い回している人がいると、そのサービスでもログインできてしまいます。攻撃する側から見ると、鍵をこじ開けるのではなく、別の家で拾った合鍵が合うかどうかを試している状態です。
楽待は、ログインに使われたメールアドレスとパスワードが楽待から新たに流出した形跡は、現時点の調査では確認されていないとしています。言い換えると、ログインされたアカウントの持ち主は、楽待以外のどこかで同じパスワードを使っていて、そちらから漏れた可能性が高い、ということです。どのサービスから漏れたのかは、発表には書かれていません。
ここで誤解しやすいのは、「楽待のサーバーに侵入されていないなら、楽待の利用者全体には関係ない」と考えてしまうことです。会員本人がパスワードを使い回していなくても、自分が問い合わせた先の不動産会社のアカウントが使い回しのパスワードで入られていれば、問い合わせのときに送った情報は見られてしまいます。最大3,450名分の大部分は、まさにこの形で閲覧・取得された情報です。
漏れた項目と、含まれないと明記された項目
楽待は、閲覧・取得された可能性のある情報を、立場ごとに4つに分けて公表しています。対象の情報は、閲覧された画面や取得されたデータ、登録や入力の内容によって異なるとされています。
| 立場 | 閲覧・取得された可能性のある情報 |
|---|---|
| 会員のアカウント(最大160名) | 氏名、住所、メールアドレス、電話番号、生年月日、職業、年収・自己資金・保有不動産などの資産情報(入力・登録がある場合のみ)、お気に入り物件、不動産会社とのメッセージ |
| 加盟店のアカウント(7社) | 会社名、代表者名、スタッフの氏名・メールアドレス・写真、請求先の宛名、住所、物件情報など |
| 不正ログインされた加盟店から閲覧・取得された情報(最大3,450名分) | 加盟店に物件の問い合わせや売却査定・一括見積もりを依頼した際の氏名、メールアドレス、電話番号、住所、年齢、職業、年収・自己資金・保有不動産などの資産情報、問い合わせの内容、メッセージの件名・冒頭部分、査定・見積もりを依頼した物件の情報(入力・登録がある場合のみ) |
| 加盟店の取引先など | 会社名、担当者名、電話番号など |
一方、含まれないと会社が明記したものは次の3つです。
| 含まれないと明記された項目 | 公式発表の表現 |
|---|---|
| クレジットカード情報 | 楽待では保有していない |
| 証明書類(免許証・源泉徴収票など) | 取得されていないことを確認している |
| ログインに使われたメールアドレスとパスワード | 楽待から新たに流出した形跡は、現時点の調査では確認されていない |
この表で目を引くのは、年収、自己資金、保有不動産といった資産に関わる情報が含まれていることです。不動産投資の問い合わせや査定依頼では、融資の見込みを判断するために、こうした情報を入力する場面があります。カード番号のようにすぐお金を引き出せる情報ではありませんが、「この人は投資に回せるお金を持っている」と分かる情報は、投資勧誘や詐欺の電話で狙われやすい種類のものです。
もう1つは、売却査定を依頼した物件の情報です。自分が所有している不動産の所在地や種類が分かると、「その物件を高く買いたい人がいる」といった、もっともらしい連絡のきっかけに使われるおそれがあります。楽待の発表も、楽待や不動産会社を名乗って物件の案内などを装った連絡が届く可能性があると注意を呼びかけています。
なお、「入力・登録がある場合のみ」と書かれている項目は、自分が入力していなければ漏れていません。年収などを入力した覚えがない人は、その項目は対象外だと考えてよいでしょう。ただし、どの問い合わせでどこまで入力したかを正確に覚えている人は少ないので、心当たりがあるなら、後の節で紹介する方法で確かめてください。
「最大3,450名分」はどんな人か:問い合わせただけの人も対象
楽待の利用者には、大きく分けて3つの立場があります。物件を探す投資家などの会員、物件を掲載する加盟店(不動産会社)、そして加盟店に問い合わせや査定を依頼した人です。今回の件で一番数が多いのは、3つ目の立場の人です。
楽待で物件に問い合わせると、その内容は掲載している加盟店に届きます。売却査定や一括見積もりを依頼した場合も、依頼先の加盟店に情報が渡ります。加盟店は、管理画面でその問い合わせの一覧を見て、客に連絡します。今回は、この加盟店の管理画面にリスト型攻撃でログインされ、問い合わせ一覧が閲覧され、1社ではダウンロードもされました。
このため、自分は楽待のパスワードを使い回していない、あるいは会員登録をしていないという人でも、楽待経由で特定の加盟店に問い合わせていれば、その情報が見られた可能性があります。加盟店7社のうち、客の情報が閲覧・取得されたのは4社とされていますが、どの会社かは発表には書かれていません。
ここで覚えておきたいのは、楽待が「対象と判明した方には、2026年10月19日より順次、メールでご連絡いたします」としていることです。自分が問い合わせた加盟店が対象の4社に含まれていれば、楽待からメールで連絡が来ることになります。楽待は対象者を特定できない場合は公表をもって知らせに代えるとしているので、連絡が来ないから絶対に安全、とまでは言い切れません。
会員のアカウントで不正ログインされた最大160名については、2026年10月15日にパスワードが無効化されています。この人たちは、楽待にログインしようとしても以前のパスワードでは入れなくなっているはずです。楽待から届くメールの案内に沿って、新しいパスワードを設定することになります。
楽待の対応と再発防止策
楽待株式会社が発表した対応は、次のとおりです。
| 対応 | 内容 |
|---|---|
| 通信の遮断 | 2026年10月15日、不正なアクセス元からの通信を遮断 |
| パスワードの無効化 | 不正ログインされた可能性があると特定した会員・加盟店のアカウントのパスワードを無効化 |
| 認証の強化 | 加盟店向け管理画面で、メールアドレスとパスワードに加え、登録したメールアドレスに届く認証コードの入力を必須に |
| 関係機関への報告 | 個人情報保護委員会へ報告、警察に相談 |
| 本人への連絡 | 対象と判明した人へ2026年10月19日から順次メール。特定できない人には公表をもって代える |
| 窓口 | 専用のメールアドレスと問い合わせフォームを案内 |
加盟店向けの管理画面に追加された認証コードは、一般に「二段階認証」と呼ばれる仕組みの一種です。パスワードが他で漏れていても、登録したメールアドレスに届くコードを知らなければログインできないので、リスト型攻撃に対しては効き目があります。発表では、会員向けのログイン画面に同じ仕組みを入れたとは書かれていません。
発表には、補償やお詫びの品についての記載はありません。現時点で、パスワードやメールアドレスの変更、漏えいした情報の不正利用などの二次被害は確認されていないとされています。今後の続報で対応が加わる可能性はあるので、公式のプレスリリース一覧を確かめてください。
自分が対象かを確かめる方法
自分が対象かどうかは、次の3つの手順で確かめます。
1. 楽待からのメールを探す
楽待は、対象と判明した人に2026年10月19日から順次メールで連絡するとしています。楽待に登録しているメールアドレス、または問い合わせのときに入力したメールアドレスの受信箱を、「楽待」で検索してみてください。迷惑メールのフォルダに入っていることもあるので、そちらも見ておきます。
ここで注意したいのは、楽待を名乗る偽のメールです。漏えいの発表があると、それに便乗して「あなたの情報が漏れました。こちらで確認してください」と偽のサイトに誘導するメールが出回ることがあります。楽待は、真偽が分からないときはメール内のリンクを使わず、楽待の公式サイトから確かめるよう呼びかけています。メールが届いた場合でも、本文のリンクは押さず、ブラウザのブックマークや検索から楽待の公式サイトを開いて確かめるのが安全です。
2. ログインできるかを試す
楽待の会員の人は、公式サイトからログインを試してみてください。不正ログインされたとして特定されたアカウントは、2026年10月15日にパスワードが無効化されています。いつものパスワードでログインできないときは、そのアカウントが対象だった可能性があります。この場合は、楽待からのメールの案内に沿って新しいパスワードを設定します。
3. 心当たりがあれば窓口に問い合わせる
楽待経由で不動産会社に問い合わせや査定を依頼したことがあり、メールが届いていないが気になる、という人は、後の節で紹介する楽待の問い合わせ窓口に連絡して確かめる方法があります。問い合わせるときは、楽待に登録しているメールアドレスや、問い合わせをした時期を伝えると話が早く進みます。
利用者がすること:パスワード、使い回し、偽の連絡
漏れた項目に合わせて、やるべきことを優先順に並べます。カード情報は楽待では保有していないので、カードの再発行は今回の件だけでは必要ありません。
パスワードを変え、使い回しをやめる
今回の原因がリスト型攻撃と推測されている以上、一番大事なのはパスワードの使い回しをやめることです。楽待は次のように呼びかけています。
リスト型攻撃は、他のサービスなどから流出したメールアドレスとパスワードの組み合わせが悪用される手口です。楽待と同じメールアドレス・パスワードを他のサービスでもご利用の場合は、楽待と他のサービスの双方でパスワードを変更し、サービスごとに異なるパスワードを設定してください。 出典: rakumachi.co.jp
手順は次のとおりです。
- 楽待で使っているメールアドレスとパスワードの組み合わせを、他のどのサービスでも使っているかを思い出す
- 楽待のパスワードを、他で使っていない新しいものに変える
- 同じ組み合わせを使っていた他のサービスのパスワードも、それぞれ別のものに変える
- 変えたパスワードは、パスワード管理アプリやブラウザのパスワード保存機能に記録する
パスワード管理アプリとは、サービスごとに違う長いパスワードを作って記録し、ログインのときに自動で入力してくれる道具のことです。覚えられる数のパスワードを使い回すより、管理アプリに任せて全部を別々にするほうが、リスト型攻撃には強くなります。
自分のメールアドレスが過去の漏えいに含まれていないかを無料で調べる方法は、Have I Been Pwnedの使い方|メールアドレスとパスワードの漏洩を確認する方法と、大手クラウドの過去の漏洩で解説しています。今回楽待で使われた組み合わせがどこから漏れたのかは発表されていませんが、自分のアドレスがどのサービスの漏えいに含まれているかが分かれば、変えるべきパスワードの見当がつきます。
使い回しを洗い出すときの順番
使っているサービスが多いと、どこから手を付けるか迷います。被害が大きくなりやすい順に変えていくのが現実的です。
- メールアドレスそのもののパスワード(Gmail、Yahoo!メールなど)。ここを乗っ取られると、他のサービスのパスワード再設定メールまで読まれてしまう
- 銀行、証券、決済アプリなど、お金を動かせるサービス
- 不動産投資に関わるサービス(楽待、他の物件ポータル、不動産会社の会員ページ、融資の申込みサイトなど)
- 通販サイトなど、カード情報を登録しているサービス
- それ以外のSNSや会員サイト
ブラウザにパスワードを保存している人は、ブラウザの設定画面にあるパスワードの一覧から、同じパスワードを使っているサイトを確かめられます。Google ChromeやSafariなどには、使い回しや過去の漏えいに含まれるパスワードを知らせる機能もあります。一覧を上から順に見ていけば、思い出せなかったサービスも拾えます。使っていないサービスは、パスワードを変えるより退会しておくほうが、漏れる情報そのものを減らせます。
二段階認証を使えるサービスでは使う
二段階認証とは、パスワードに加えて、スマートフォンに届くコードや認証アプリのコードを入力しないとログインできないようにする仕組みのことです。パスワードが漏れていても、コードを知らない第三者はログインできません。銀行、証券、メール、クラウドストレージなど、二段階認証を設定できるサービスでは、この機会に設定しておくと安心です。仕組みや製品の違いはMFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版で整理しています。
楽待や不動産会社を名乗る偽の連絡を見分ける
今回漏れた情報には、氏名、電話番号、住所、資産情報、問い合わせた物件の情報が含まれます。これらは、もっともらしい連絡を作るための材料になります。楽待の発表が挙げている注意点は次のとおりです。
- 身に覚えのないメール・電話・SMSには応じない
- 不審なメールに書かれたURL(リンク)や添付ファイルは開かない
- 真偽が分からないときは、メール内のリンクを使わず、楽待の公式サイトから確かめる
- 個人情報の入力や、金銭の支払いを求められても応じない
- ログイン用の認証コードは、楽待の正規のログイン画面以外に入力せず、第三者に伝えない
不動産投資に関心がある人を狙う連絡には、いくつか典型的な形があります。「以前お問い合わせいただいた物件について、特別な条件で紹介できます」「あなたの所有物件を高く買いたいという投資家がいます」「限定の非公開物件があります」といった電話やメールです。以前の問い合わせ内容や物件名を言い当てられると本物に見えますが、まさにその情報が漏れている可能性があるので、話の具体さを信用の根拠にしないことが大事です。
見分けるときのコツは、連絡の中で示された電話番号やリンクを使わず、自分で調べた正規の連絡先にかけ直すことです。本物の不動産会社であれば、楽待の掲載ページや会社の公式サイトに載っている番号で同じ担当者につながるはずです。お金の振り込みや、免許証などの書類の写真を急いで送るよう求められたら、その場で応じず、いったん電話を切って家族や窓口に相談してください。
住所が漏れた人が気をつけること
住所や電話番号が漏れた場合、メールだけでなく郵便物や訪問の形で連絡が来ることもあります。住所が漏れたときに起こりやすい被害と、その備え方は住所が漏れたときにやることで解説しています。
加盟店(不動産会社)がすること
楽待に物件を掲載している不動産会社にも、今回の件で変わったことがあります。加盟店向けの管理画面では、ログインのときに、登録したメールアドレスに届く認証コードの入力が必要になりました。楽待は、詳しい手順を2026年10月19日から順次メールで案内するとともに、加盟店専用画面のログインページにも載せるとしています。認証コードを受け取れない場合は、楽待の問い合わせ窓口に連絡するよう案内されています。
加盟店の社内では、次の点を見直すことが考えられます。
| 見直すこと | 理由 |
|---|---|
| 管理画面のパスワードを他のサービスと共通にしていないか | 今回の原因がリスト型攻撃と推測されているため |
| 共有アカウントを何人で使っているか | 退職者や外部の人がパスワードを知ったままになっていないかを確かめるため |
| 認証コードが届くメールアドレスを誰が見られるか | 認証コードを受け取れる人が、事実上ログインできる人になるため |
| 問い合わせ一覧をダウンロードして保存していないか | 端末に保存したファイルが別の経路で漏れないようにするため |
自社の客の情報が閲覧・取得されたかどうかは、楽待からの連絡で確かめることになります。客から問い合わせがあったときに、根拠のない説明をしないためにも、まず楽待の窓口で事実を確かめてから答えるのが安全です。
問い合わせ窓口
楽待株式会社が案内している窓口は次のとおりです。電話窓口の記載はありません。
| 窓口 | 連絡先 |
|---|---|
| メールアドレス | [email protected] |
| 問い合わせフォーム | https://www.rakumachi.jp/r/4spvxadp |
受付時間は発表には書かれていません。問い合わせのメールを送るときは、楽待に登録しているメールアドレスから送ると、本人確認がしやすくなります。逆に、楽待を名乗るメールに返信する形で問い合わせるのは避けてください。返信先が偽のアドレスになっていることがあるからです。窓口の連絡先は、ここに書いたものか、楽待の公式サイトに載っているものだけを使ってください。
在宅で仕事をする人が気をつけること
在宅で仕事をする人の中には、不動産の仕事に関わっている人もいます。たとえば、不動産会社から委託を受けて物件の問い合わせ対応や査定依頼の取りまとめをしている人、楽待の管理画面のアカウントを預かって物件情報の更新をしている人、不動産投資の記事を書くために取材先の情報を扱っている人などです。
こうした立場の人は、自分の個人情報だけでなく、取引先から預かった他人の情報を扱っています。取引先から管理画面のアカウントを預かっている場合は、まずそのパスワードを他のサービスと共通にしていないかを確かめてください。もし共通にしていたなら、取引先にそのことを伝え、パスワードの変更を相談するのが先です。自分の判断だけで変えると、他の担当者がログインできなくなることがあります。
取引先に知らせるかどうかの考え方は、個人情報保護委員会が公式に示しています。漏えいが起きたとき、会社などが委員会に報告し、本人に知らせなければならない場合として、次の4つが挙げられています。
- 病歴など、特に配慮が必要な情報が含まれる場合
- 不正に使われるとお金の被害につながるおそれがある情報が含まれる場合
- 不正アクセスなど、不正な目的で行われたおそれがある場合
- 本人の数が1,000人を超える場合
報告の期限は、発覚したら速やかに、不正な目的によるおそれがある場合は発覚日から60日以内とされています。詳しくは、個人情報保護委員会の漏えい等の対応とお役立ち資料に載っています。
また、委託を受けて個人情報を扱っている側で漏えいが起きた場合は、委託先が委託元に速やかに知らせ、知らせを受けた委託元が委員会に報告する、という流れが個人情報保護委員会のガイドライン(通則編)に示されています。「速やか」の目安は、知った時点からおおむね3日から5日以内とされています。
在宅で仕事をする人が取引先のアカウントで漏えいに気づいたときは、自分で報告の要否を判断するより先に、取引先にありのままを伝えることが大事です。報告や本人への連絡をするのは、原則として情報を預かっている会社の側だからです。自分が個人で事業として個人情報を扱っていて、法律上の義務があるかどうか分からないときは、個人情報保護委員会の個人情報保護法相談ダイヤル(03-6457-9849)で確かめることができます。個別の事情で扱いが変わるので、断定せずに窓口で確認してください。
運営者の視点:ログイン情報の管理は信用そのもの
在宅ワークの仲介サイトを長く運営してきた立場から見ると、仕事を長く続けている人ほど、パスワードやアカウントの扱いを「作業の前提」として整えています。取引先の管理画面のアカウントを預かる、共有のクラウドに資料を保存する、といった場面は在宅の仕事では日常的です。そのときに、どのアカウントをどのパスワードで使っているかを自分で説明できる人は、取引先から見て任せやすい相手になります。
具体的には、仕事用と私用でメールアドレスを分ける、取引先から預かったアカウントは必ず別のパスワードにする、仕事が終わったら預かったアカウントの返却や削除を取引先に申し出る、といった小さな習慣です。依頼者と受注者が直接やり取りする手数料0%の取引では、間に立つ会社が情報の管理を肩代わりしてくれない分、こうした習慣がそのまま信用になり、手取りが厚いまま長く続く関係につながります。
情報セキュリティの知識は、それ自体が仕事にもなります。企業のセキュリティ対策や、偽メールへの備えを支援する仕事の内容はAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。ネットワークの仕組みから学び直したい人には、シスコ社の技術者認定であるCCNA(シスコ技術者認定)が参考になります。偽メールを見抜く訓練の進め方は社員のセキュリティ意識を向上させるフィッシングメール模擬訓練の効果|2026年最新の従業員教育ガイドで解説しています。
よくある質問
Q. 楽待の会員でなくても、情報が漏れた可能性はありますか?
あります。最大3,450名分の大部分は、不正ログインされた加盟店(不動産会社)の管理画面から閲覧・取得された、その加盟店に物件の問い合わせや売却査定を依頼した人の情報です。楽待経由で問い合わせた覚えがある人は、楽待からのメールを確かめ、心当たりがあれば楽待の問い合わせ窓口で確認してください。
Q. クレジットカードを止めたほうがよいですか?
楽待はクレジットカード情報を保有していないと発表しているので、今回の件だけでカードを止める必要はありません。ただし、楽待と同じパスワードを通販サイトなどでも使っている場合は、そちらのサービスでカードが不正に使われるおそれがあるので、パスワードを変え、カードの利用明細も確かめておくと安心です。
Q. 楽待からメールが届かない場合は、対象ではないのですか?
楽待は対象と判明した人に2026年10月19日から順次メールで連絡するとしていますが、対象者を特定できない場合や連絡先が確認できない場合は公表をもって知らせに代えるとしています。届いていないことが対象外の証明にはならないので、気になる人は迷惑メールのフォルダも確かめたうえで、楽待の窓口に問い合わせてください。
Q. 補償やお詫びの品はありますか?
2026年10月20日時点の楽待株式会社の発表には、補償やお詫びの品についての記載はありません。発表に書かれているのは、通信の遮断、パスワードの無効化、加盟店向け管理画面の認証強化、個人情報保護委員会への報告と警察への相談、対象者へのメール連絡です。今後の続報は楽待の企業サイトのプレスリリース一覧で確かめてください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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