ナレーション・声優の副業入門|宅録で始める方法と案件相場


この記事のポイント
- ✓ナレーション・声優の副業を宅録で始める方法を解説
- ✓ボイスサンプルの作り方
- ✓案件獲得のコツを現役副業ナレーターが具体的に紹介します
「声がいいね、ナレーションやってみたら?」——会社の研修動画にナレーションを入れたとき、同僚にそう言われた。半分冗談だと思ったけど、気になってクラウドソーシングサイトで「ナレーション」と検索してみたら、案件がたくさんあった。
「これなら自宅でもできるかも」と思い、マイクを1本買って副業を始めたのが2年前。最初は緊張で声が震えていたけど、今では月に10〜15件のナレーション案件をこなし、副業だけで月8〜15万円の収入を得ている。
ナレーション・声優の副業とは
ナレーションや声優の副業は、自分の声を使って音声コンテンツを制作する仕事だ。宅録(自宅録音)の環境があれば、すべてオンラインで完結する。
主な案件の種類はこんな感じ。
- YouTube動画のナレーション: 解説動画、Vlog、商品紹介など
- 企業の紹介動画・研修動画: 会社案内、eラーニング教材(英語翻訳ナレーションの需要も増加中)
- 広告・CM用ナレーション: Web CM、SNS広告の音声
- オーディオブック: 書籍の朗読
- Vtuber・キャラクターボイス: ゲームやアニメのキャラクター音声
- IVR(電話自動応答): 「○○へのお問い合わせは1番を押してください」
- 館内放送・アナウンス: 施設や交通機関のアナウンス音声
特に需要が伸びているのはYouTube動画のナレーションだ。動画編集と組み合わせてワンストップで対応できると、さらに受注の幅が広がる。「ゆっくり解説」のような合成音声が主流だった時代から、人の声によるナレーションに回帰する流れが来ている。
報酬相場
| 案件タイプ | 報酬目安 | 作業時間 |
|---|---|---|
| YouTube動画ナレ(10分) | 3,000〜10,000円 | 1〜2時間 |
| 企業紹介動画(3〜5分) | 10,000〜30,000円 | 2〜3時間 |
| Web CM(30秒〜1分) | 5,000〜30,000円 | 30分〜1時間 |
| オーディオブック(1時間分) | 10,000〜30,000円 | 3〜5時間 |
| Vtuber・キャラボイス | 3,000〜20,000円 | 1〜3時間 |
| IVR・電話応答 | 5,000〜15,000円 | 30分〜1時間 |
企業案件は個人YouTube案件の2〜3倍の単価になることが多い。最初はYouTube案件で経験を積み、徐々に企業案件にシフトしていくのがおすすめだ。
宅録に必要な機材
ナレーションの副業を始めるのに、高額な機材は必要ない。最初は以下の最低限のセットで十分だ。
| 機材 | 予算目安 | おすすめ |
|---|---|---|
| コンデンサーマイク | 1〜3万円 | Audio-Technica AT2020、RODE NT-USB |
| オーディオインターフェース | 1〜2万円 | Focusrite Scarlett Solo(USBマイクなら不要) |
| ポップガード | 1,000〜2,000円 | 破裂音(パ行・バ行)を防ぐ |
| マイクスタンド | 2,000〜5,000円 | デスクアームタイプが便利 |
| 吸音材 | 3,000〜10,000円 | 壁に貼る簡易タイプでOK |
合計で2〜5万円ほどの初期投資で始められる。私は最初、1万円のUSBマイク(RODE NT-USB Mini)とポップガードだけで始めた。
録音環境のコツ
プロ仕様のスタジオは不要だが、反響を抑える工夫は必要だ。
- クローゼットの中で録音する(服が吸音材の役割を果たす)
- 布団を周りに立てかける
- 吸音パネルを壁に貼る
- エアコンを止めて録音する(ノイズ対策)
私は最初、クローゼットの中にマイクを持ち込んで録音していた。見た目は滑稽だけど、音質は驚くほど良くなる。
ボイスサンプルの作り方
案件に応募する際、ボイスサンプルは必須だ。以下のポイントを押さえて作ろう。
複数のトーンを収録する: ナレーション調、明るいCM調、落ち着いた解説調など、3〜5パターンの声を入れる。
長さは1〜2分: 短すぎると実力が伝わらないが、長すぎると聞いてもらえない。
台本は自分で用意する: 架空の企業紹介やCM原稿を作って録音する。実在する企業名は使わないこと。
ノイズ処理はしっかり: Audacity(無料)やAdobe Auditionでノイズリダクションをかけ、リップノイズ(口の音)も除去する。
案件を獲得する方法
クラウドソーシングで始める
@SOHOには「ナレーション」「声優」「朗読」などのキーワードで案件が掲載されている。最初の数件はボイスサンプルの質で勝負になるので、サンプル制作に力を入れよう。
提案文では以下を伝えるとよい。
- ボイスサンプルのリンク
- 対応可能な声のトーン(明るい、落ち着いた、かわいい等)
- 使用機材と録音環境
- 納品フォーマット(WAV、MP3等)
- 修正対応の回数
音声プラットフォームへの登録
ナレーション・声優に特化したマッチングプラットフォームもある。
- Voick
- ココナラ(音声カテゴリ)
複数のプラットフォームに登録しておくと、案件の母数が増える。
継続案件を目指す
YouTubeチャンネルのレギュラーナレーターになれば、毎週安定した案件が入る。1つのチャンネルで週2本のナレーションを担当すれば、それだけで月2〜4万円になる。
上達するためのトレーニング
毎日の練習
- 滑舌練習: 早口言葉を毎日5分
- 腹式呼吸: 安定した声を出すための基本
- 録音して聞き返す: 自分の声を客観的にチェック
プロの真似をする
テレビCMやニュース番組のナレーションを聞いて、同じように読んでみる。プロの間の取り方、強弱のつけ方は最高の教材だ。
この副業の魅力と注意点
ナレーション・声優の副業の最大の魅力は、完全在宅で、自分の好きな時間にできること。深夜でも早朝でも、自宅の録音環境さえあれば仕事ができる。
ただし注意点もある。喉のケアは必須だ。風邪をひいたり声がかれたりすると仕事ができなくなる。加湿器の使用、こまめな水分補給、喫煙しないこと。声は商売道具だから、大切にしよう。
また、納期前日に録音環境が使えないというトラブルも起きうる。家族の帰宅で騒音が入る、工事の音がうるさいなど。録音は余裕を持ったスケジュールで進めることをおすすめする。
声を使った副業は、年齢を重ねるほど味が出る仕事だ。「声には自信がないけど...」という人でも、トレーニング次第で十分に案件を獲得できる。まずはマイク1本から始めてみてほしい。
@SOHOでお仕事ガイドをチェック
ナレーション・声優の仕事内容・始め方・案件相場をさらに詳しく知りたい方は、お仕事ガイドをご覧ください。

この記事を書いた人
星野 ゆい
元会社員のフリーランスライター
大手メーカーで営業職として5年間勤務した後、フリーランスライターとして独立。クラウドソーシングで人生が変わった経験をもとに、初心者向けの記事を中心に執筆しています。















