デザインデータ変換・修正の副業|Illustrator/Photoshop案件


この記事のポイント
- ✓Illustrator・Photoshopを使ったデザインデータの変換・修正副業を解説
- ✓効率的な作業のコツまで
- ✓Adobe製品を使い慣れた人向けの副業ガイドです
IllustratorやPhotoshopを使えるのに、「デザインセンスがないから副業は無理」と思っている人は多い。しかし、デザイン業界にはセンスよりも正確さが求められる仕事がある。それが「デザインデータの変換・修正」だ。
私は本業でDTPオペレーターをしている。副業として始めたデータ変換の仕事は、デザインセンスを問われることがほとんどない。クライアントから渡されたデータを、指定されたフォーマットや仕様に正確に変換するのが主な業務だ。月に5〜8万円の副収入を得ている。
デザインデータ変換・修正の案件タイプ
「データ変換」と聞くと地味に感じるかもしれないが、案件の種類は意外と多い。
| 案件タイプ | 単価目安 | 作業時間 |
|---|---|---|
| Word/PowerPoint → Illustrator変換 | 3,000〜15,000円 | 1〜4時間 |
| 画像データ → ベクターデータ変換 | 2,000〜10,000円 | 30分〜2時間 |
| 印刷データの入稿用調整 | 3,000〜10,000円 | 1〜3時間 |
| テンプレートの文字・画像差し替え | 1,000〜5,000円/件 | 15分〜1時間 |
| 写真のレタッチ・色補正 | 2,000〜8,000円 | 30分〜2時間 |
| バナーのリサイズ展開 | 1,000〜3,000円/サイズ | 15〜30分 |
| ロゴのアウトライン化・フォーマット変換 | 2,000〜5,000円 | 15〜30分 |
特に需要が高いのは「Word/PowerPointからIllustratorへの変換」だ。社内でPowerPointで作ったチラシを、印刷入稿できるレベルに仕上げ直してほしいという依頼は絶えない。
こんな人に向いている
デザインデータの変換・修正は、以下のようなスキルや特性を持つ人に最適だ。
- Illustrator/Photoshopの基本操作ができる(独学でOK)
- 細かい作業が苦にならない
- 指示通りに正確に作業できる
- デザインセンスには自信がないが、ツール操作は得意
- 短時間で集中して作業できる
特にDTPオペレーター、事務職でAdobe製品を使った経験がある人、デザイン学校の卒業生などに向いている。
具体的な案件の流れ
実際のワークフローを紹介しよう。「PowerPointのチラシをIllustratorの入稿データに変換する」案件の場合。
1. データ受領と確認
クライアントからPowerPointファイルと完成イメージ(PDF等)を受け取る。使用フォント、カラーモード、仕上がりサイズを確認する。
2. テキスト・画像の抽出
PowerPointからテキストを抽出し、画像は高解像度のものを別途もらう。PowerPoint埋め込みの画像は解像度が低いことが多いので要注意。
3. Illustratorで再構築
Illustratorで新規ドキュメントを作成し、テキストと画像を再配置する。レイアウトはPowerPointの元データに忠実に再現する。
4. 入稿用の調整
- CMYKカラーモードに変換
- 塗り足し3mmを設定
- フォントのアウトライン化
- 画像の埋め込み
- トリムマーク(トンボ)の追加
5. 確認と納品
PDF校正を作成してクライアントに確認してもらい、OKが出たらAIデータとPDFを納品する。
効率よく稼ぐテクニック
バッチ処理を活用する
Photoshopのアクション機能やIllustratorのスクリプトを使えば、繰り返し作業を自動化できる。
例えば「バナーの20サイズ展開」という案件なら、手動で1つずつ作ると数時間かかるが、スクリプトを使えば30分で終わる。時間単価を3〜5倍に引き上げることができるわけだ。
テンプレート案件を積極的に受ける
「毎月発行するニュースレターの文字・画像差し替え」のような定期案件は、初回だけ時間がかかるが2回目以降は効率がどんどん上がる。月額契約にできれば安定収入になる。
複数案件を同時進行する
データ変換の案件はクライアントの確認待ちが発生しやすい。確認待ちの間に別の案件を進めることで、時間のロスを最小化できる。
単価を上げていくには
データ変換は単価が低めの案件も多い。しかし、段階的にスキルアップすることで単価を引き上げられる。
| レベル | 対応業務 | 時間単価の目安 |
|---|---|---|
| 初級 | 文字差し替え、リサイズ | 1,000〜2,000円/時 |
| 中級 | フォーマット変換、入稿調整 | 2,000〜3,500円/時 |
| 上級 | レイアウト再構築、スクリプト自動化 | 3,500〜5,000円/時 |
| 専門 | 色校正、特殊印刷対応 | 5,000円〜/時 |
中級以上になると、「ついでにちょっとデザインも直してほしい」という依頼が入るようになる。ここに対応できると、データ変換からデザイン修正まで一気通貫で受けられるようになり、案件単価が大幅にアップする。
よくある案件の具体例
実際にどんな依頼が来るのか、具体的な事例を紹介しよう。
事例1:不動産会社のチラシ変換 「PowerPointで作った物件チラシをIllustratorに変換してほしい。毎月20物件分。」 → 月額固定30,000円の継続案件。テンプレートを作成し、物件情報と写真を差し替えるだけなので、慣れれば1物件15分で完了。
事例2:ECサイトのバナーリサイズ 「メインバナーをPC版、スマホ版、Instagram用、Facebook用に展開してほしい。」 → 1バナーあたり4サイズ × 2,000円 = 8,000円。月に5バナー分で40,000円。
事例3:ロゴのベクター化 「手描きのロゴをIllustratorでベクターデータにしてほしい。」 → 5,000〜10,000円。イメージトレース機能だけでは精度が足りないため、手動でパスを引き直す技術が求められる。
事例4:古いデータのバージョンアップ 「10年前のIllustrator 8形式のデータを最新バージョンで開けるようにしてほしい。フォントが化けているので直してほしい。」 → 5,000〜15,000円。古いフォーマットの知識が必要で、対応できる人が少ないため意外と高単価。
注意点
データの取り扱いに注意 クライアントの未公開商品や機密情報を含むデータを扱うことがある。SNSへの投稿やポートフォリオへの掲載は、必ずクライアントの許可を得てから行うこと。
フォントライセンスの確認 クライアントが使っているフォントのライセンスが自分にない場合がある。勝手に代替フォントに変更せず、必ず確認を取ること。Adobe Fontsでカバーできるケースも多い。
バージョン管理を徹底する 修正が複数回発生する場合、ファイル名にバージョン番号を付ける。「チラシ_v3_final_最終版_本当の最終.ai」のような悲劇を防ぐために、命名ルールを最初に決めておこう。
私が副業を始めて感じたこと
正直に言うと、データ変換の仕事は華やかではない。SNSで映えるような仕事ではないし、「こんなすごいものを作りました」とアピールしにくい。
しかし、「確実に需要がある」「スキルの参入障壁が適度にある」「短時間で完結する」という3条件を満たしている。本業の残業が多い月でも、寝る前の1〜2時間で1案件こなせる。この「無理なく続けられる」という点が、長く副業を続ける上で最も重要だと感じている。
@SOHOでお仕事ガイドをチェック
デザインデータ変換・修正の仕事内容・始め方・案件相場をさらに詳しく知りたい方は、お仕事ガイドをご覧ください。

この記事を書いた人
宮田 陸
現役大学生フリーランサー
法政大学3年生。高校時代にYouTube切り抜き動画でクラウドソーシングを始め、大学2年でバイトを完全にやめる。月収15万円を達成し、大学生×フリーランスのリアルを発信中。















