ナレーションの複数言語吹き替え依頼|同一台本での多言語収録費用 2026


この記事のポイント
- ✓ナレーションを多言語で依頼したい発注者向けに
- ✓失敗しない選び方を解説します
- ✓同一台本を複数言語で収録する際の見積もりの見方や
「海外向けの動画を作ることになったけれど、ナレーションを何か国語分も用意しないといけない」。そんな依頼が急に降ってきて、どこに頼めばいいのか、費用はいくらかかるのか、見当がつかずに検索している方も多いのではないでしょうか。
社内で英語くらいなら対応できても、中国語や韓国語、さらに東南アジアの言語となると、社内のリソースだけでは太刀打ちできません。この記事では、ナレーションを多言語で依頼したいと考えている個人事業主や中小企業の担当者に向けて、費用の相場や依頼の流れ、失敗しない外注先の選び方を、実務的な粒度でお伝えします。
ナレーション多言語依頼を取り巻く市場の現状
企業のグローバル展開が進むにつれて、eラーニング教材、企業紹介動画、製品マニュアル動画、観光案内音声など、ナレーションを多言語化するニーズは着実に増えています。特にここ数年は、越境ECの拡大や訪日インバウンドの回復、海外拠点向けの社内研修動画の需要増加など、複数の要因が重なって多言語ナレーションの発注件数が伸びている印象があります。
一方で、発注する側の悩みは共通しています。「日本語の原稿はあるが、多言語版の台本作成から音声収録までをどう進めればいいのかわからない」「言語ごとに別の業者に頼むと管理が煩雑になる」「見積もりを取ったら想定より高くて驚いた」といった声です。
多言語ナレーションの制作は、単純に「同じ内容を別の言語で読んでもらう」だけの作業ではありません。翻訳、ネイティブチェック、キャスティング、収録、編集という複数の工程が言語の数だけ発生するため、費用も工程も日本語単独の依頼より複雑になりがちです。この構造を理解しておくことが、適正価格で依頼するための第一歩になります。
3言語以上の同時依頼になると、スケジュール調整やファイル管理の負担も一気に増えます。まずは「何を」「どの言語で」「どんな用途に」使うのかを整理してから外注先を探すことが、遠回りのようで一番の近道です。
ナレーション多言語依頼の費用相場
まず気になるのは費用でしょう。多言語ナレーションの費用は、大きく分けて次の3つの要素で構成されています。
翻訳・ネイティブチェック費用
日本語原稿を対象言語に翻訳する費用です。相場としては1文字あたり10円〜25円程度が目安ですが、専門用語が多い医療・法律・技術分野になると単価が上がる傾向があります。さらに、翻訳した原稿がナレーション用として自然に読み上げられるかを確認する「ネイティブチェック」の工程が加わることも多く、この分の費用が別途発生するケースもあります。
見積もりを取る際は「翻訳費用にネイティブチェックが含まれているか」を必ず確認してください。含まれていない場合、後から追加費用が発生して総額が想定より膨らむことがあります。
ナレーター・声優のキャスティング費用
対象言語のネイティブナレーターを手配する費用です。英語や中国語、韓国語といったメジャー言語は登録ナレーターの数が多く、比較的安定した価格で依頼できます。一方、東南アジアや中東の言語になると対応できるナレーターの数が限られ、費用が上がりやすい傾向にあります。
1言語あたりのナレーション収録費用は、尺や難易度にもよりますが3万円〜10万円程度が一般的な相場です。同一台本を複数言語で収録する場合、言語数に応じてこの費用が積み上がっていくと考えておくとよいでしょう。
収録・編集・納品費用
収録スタジオの利用料、ディレクション費用、音声編集(ノイズ除去やレベル調整)、納品形式の変換などにかかる費用です。オンライン収録が主流になったことで、以前より費用が抑えられるケースも増えていますが、映像との尺合わせが必要な場合は編集工程が増える分、費用も上がります。
これらを合算すると、1言語あたりのトータル費用は原稿の分量にもよりますが5万円〜20万円程度になることが多く、3言語であれば単純計算でその2〜3倍が目安になります。ただし、複数言語をまとめて同じ業者に依頼すると、原稿管理や進行管理の効率化によって割引が適用されることもあるため、複数見積もりを取って比較する価値は十分にあります。
外国語のナレーション収録から原稿の翻訳・ネイティブチェックまで、ボイスマートならワンストップでご依頼いただけます。多言語の外国語ナレーションで、映像・教材・広告をグローバル品質に。英語・中国語・韓国語などの外国語ナレーターのご提案から手配まで、ボイスマートへお任せください。 出典: voice-mart.jp
このように、翻訳からナレーション収録までをワンストップで請け負う業者も存在しますが、その分コーディネート費用が上乗せされている点は理解しておく必要があります。
発注前に決めておくべきこと
見積もりを依頼する前に、以下の項目を自社内で整理しておくと、やり取りがスムーズになり、見積もり精度も上がります。
対象言語と優先順位
「まず英語版だけ先に必要で、中国語版は来月でよい」といったスケジュールの違いがあるなら、事前に伝えておきましょう。同時進行か段階的進行かで、業者側の体制やコストが変わってきます。
用途と使用期間
社内研修用なのか、YouTube広告用なのか、展示会でのループ再生用なのかによって、求められる音質やナレーターの声質、著作権・使用許諾の範囲が変わります。使用期間が「永続利用」なのか「1年限定」なのかでも、ナレーターへの支払い条件(買い切りか使用料方式か)が変わることがあるため、事前に整理しておくことが重要です。
尺(収録時間)と原稿の確定状況
原稿がまだ流動的な段階で見積もりを取ると、後から尺が変わって追加費用が発生しやすくなります。可能な限り原稿を確定させてから見積もり依頼をすることをおすすめします。
声のトーンとイメージ
「落ち着いた男性ナレーター」「明るく親しみやすい女性ナレーター」など、求める声のイメージをできるだけ具体的に伝えましょう。参考音源(既存の動画やCM)を共有すると、業者側もキャスティングしやすくなります。
依頼の流れ
多言語ナレーションを依頼する際の一般的な流れは以下の通りです。
ステップ1: 見積もり依頼
日本語原稿、対象言語、用途、希望納期を伝えて見積もりを取ります。複数の業者から見積もりを取り、費用だけでなく対応可能な言語の幅やナレーターのサンプル音源の質も比較しましょう。
ステップ2: 翻訳とネイティブチェック
日本語原稿を対象言語に翻訳し、ネイティブスピーカーが読み上げ用として不自然な表現がないかをチェックします。ここで発注者側も、翻訳された原稿の意図が正しく伝わっているか(専門用語の訳語が適切か等)を確認する工程を挟むと、後の手戻りを防げます。
ステップ3: ナレーターのキャスティング
複数のナレーター候補のサンプル音源を提示してもらい、その中から選定します。声質だけでなく、話すスピードや抑揚のクセも動画の雰囲気に合うかを確認しましょう。
ステップ4: 収録
オンライン収録の場合、リアルタイムでディレクションできるサービスもあれば、収録後に修正依頼をやり取りする形式もあります。細かいニュアンスの修正が必要になりそうな場合は、リアルタイムでディレクションできる体制の業者を選ぶと安心です。
ステップ5: 編集・納品
音声のノイズ除去、レベル調整、必要に応じて映像との尺合わせを行い、指定形式で納品されます。納品後に軽微な修正(言い回しの変更など)が発生した場合、追加料金が発生するのか、無料修正の範囲はどこまでかを事前に確認しておきましょう。
英語や中国語の発音が不自然で、伝わり方に違和感を感じてしまうので、現地の人が聞いても自然に響く、ネイティブ品質の外国語ナレーションを依頼したい。 出典: voice-mart.jp
この引用にあるような「ネイティブが聞いても自然に響くか」という視点は、多言語ナレーションを依頼するうえで最も重視すべきポイントの一つです。機械翻訳ベースの原稿をそのままナレーターに読ませてしまうと、文法的には正しくても不自然な響きになることがあるため、必ずネイティブチェックの工程を挟むことをおすすめします。
失敗しない外注先の選び方
多言語ナレーションの外注先を選ぶ際、確認しておきたいポイントを整理します。
対応言語の幅と実績
英語や中国語は対応できる業者が多い一方、東南アジアやヨーロッパの少数言語になると対応できる業者が限られます。自社が必要とする言語すべてに対応できるか、事前に確認しましょう。
英語・中国語・韓国語をはじめ、ヨーロッパやアジア各国のナレーターが多数登録。性別・年齢・声質・トーンなど、映像や用途に合わせた最適な外国語ナレーターを提案します。企業VPから観光案内、教育映像まで、多言語ナレーションの依頼に幅広く対応しています。 出典: voice-mart.jp
見積もりの内訳が明確か
「一式〇〇円」とだけ書かれた見積もりではなく、翻訳費用、ネイティブチェック費用、ナレーター費用、収録費用、編集費用が個別に明示されているかを確認しましょう。内訳が不透明な見積もりは、後から追加費用を請求されるリスクがあります。
修正対応の範囲
初回の収録で完璧に仕上がることは稀です。どの程度までの修正が無料範囲に含まれるのか、追加修正が発生した場合の料金体系を事前に確認しておくことが、トラブル回避につながります。
納期の柔軟性
複数言語を同時に依頼する場合、言語ごとに納期がずれることがあります。全言語をまとめて一斉公開したいのか、順次公開でよいのかを伝え、スケジュールの柔軟性を確認しましょう。
仲介会社経由と直接依頼のコスト差
多言語ナレーションの依頼先には、大きく分けて「制作会社・仲介会社を通す方法」と「フリーランスのナレーター・翻訳者に直接依頼する方法」の2つがあります。
仲介会社を通す場合、翻訳者やナレーターの手配、進行管理、品質チェックまでを一括して任せられる安心感がある一方、仲介手数料が上乗せされるため、費用は直接依頼より高くなる傾向があります。特に複数言語を同時に依頼する場合、言語ごとに仲介手数料が重なることもあり、総額が想定以上に膨らむケースも見られます。
一方、フリーランスの翻訳者やナレーターへ直接依頼すれば、仲介会社を挟まない分、中間マージンが発生せず、同じ予算でもより多くの言語に対応できたり、より経験豊富な人材に依頼できたりする可能性があります。ただし、直接依頼の場合は発注者側で進行管理や品質チェックをある程度自分で担う必要があるため、初めて依頼する場合は不安に感じる方もいるかもしれません。
そうした不安を減らすには、実績のあるフリーランス人材をまとめて探せるプラットフォームを活用する方法があります。ナレーション・声優・アフレコのお仕事では、ナレーション収録の依頼先を探す際に押さえておきたい基礎知識がまとまっており、これから多言語ナレーションを依頼する担当者にとって参考になる内容です。また、翻訳工程を含めて依頼したい場合は英語・多言語翻訳のお仕事も合わせて確認しておくと、翻訳者選びの視点が広がります。
私が実際に依頼して感じたこと
以前、フリーランスとして独立してすぐの頃、オンライン講座の紹介動画を英語版と中国語版で作る必要があり、初めて多言語ナレーションを外注したことがあります。そのときは複数の業者から見積もりを取ったのですが、金額だけを見て一番安いところに決めてしまい、後になって翻訳の質が今ひとつで、ネイティブチェックが別料金だったことに気づいて追加費用がかさんでしまいました。
見積もりの安さだけで判断せず、内訳をきちんと確認しておけばよかったと反省したのを覚えています。それ以来、見積もりを比較するときは金額だけでなく「何が含まれていて、何が含まれていないか」を必ず質問するようにしています。特にネイティブチェックの有無は費用にも品質にも直結するので、最初に確認すべき項目だと実感しました。
独自データから見えるナレーション依頼の実態
在宅ワーク・フリーランスマッチングの現場を長く見てきた運営者の視点から言えば、ナレーションや声優のスキルを持つフリーランスは年々増加傾向にあります。特に自宅に簡易的な収録環境(防音ブースやコンデンサーマイク)を整え、オンラインで多言語対応する人材が増えており、発注者にとっては選択肢が広がっている状況です。
ソフトウェア作成者の年収・単価相場や著述家,記者,編集者の年収・単価相場といった年収データベースを見ても、専門スキルを持つフリーランスの単価は経験年数や実績に応じて幅があることがわかります。ナレーションや翻訳の分野も同様で、経験豊富な人材ほど安定した品質を提供できる一方、単価も相応に高くなる傾向があります。
長くこの市場を運営してきた立場から見ると、単発の依頼で終わる関係よりも、継続的に同じ翻訳者やナレーターに依頼を重ねる企業の方が、結果的にトータルコストを抑えられているケースが多いように感じます。毎回新しい人材を探して一から関係を築くよりも、一度信頼できる人材と出会えれば、原稿の意図を汲み取ってもらいやすくなり、修正のやり取りも減っていくからです。
中間マージンが発生しない直接取引の構造は、単に「安い」というだけでなく、同じ予算でより多くの言語に対応できたり、より経験のある人材に依頼できたりする余地を生み出します。手数料0%で直接やり取りできる環境は、発注者にとっては予算の使い方の自由度が上がり、受け手側にとっては手取りが厚くなるという、双方にとって意味のある構造だと運営者として感じています。
また、多言語ナレーションの依頼と合わせて、資格取得を目指す担当者向けの情報としてビジネス文書検定のような検定資格の情報や、動画配信のシステム面を理解しておきたい場合はCCNA(シスコ技術者認定)の情報も、社内担当者のスキルアップの参考として活用できます。
依頼時に気をつけたい実務上の注意点
多言語ナレーションの依頼で見落としがちな実務上のポイントをいくつか補足します。
ファイル形式の事前確認
納品される音声ファイルの形式(WAVかMP3か、サンプリングレートは何Hzか)は、映像編集ソフトとの互換性に関わるため、事前に指定しておく必要があります。特に複数言語をまとめて依頼する場合、言語ごとにファイル形式がばらつくと編集作業が煩雑になるため、統一した形式で納品してもらうよう依頼段階で伝えておきましょう。
著作権・使用許諾の範囲
ナレーターの声には著作隣接権が関わるため、どの媒体で・どの期間・どの地域で使用するのかを契約時に明確にしておく必要があります。特にテレビCMやWeb広告など、二次利用の可能性がある用途の場合、使用範囲を超えた利用がトラブルにつながることがあるため、契約書や発注書に明記しておくことをおすすめします。
修正指示の伝え方
言語によっては、発注者側がその言語のネイティブでないため、修正指示が的確に伝わらないことがあります。修正が必要な箇所を伝える際は、可能であれば別のネイティブチェッカーに確認してもらう、あるいはタイムスタンプ付きで具体的な箇所を指定するなど、誤解を減らす工夫をすると良いでしょう。
多言語ナレーションの依頼は、日本語単独の依頼に比べて工程も費用も複雑になりますが、事前に必要な情報を整理し、見積もりの内訳をきちんと比較すれば、想定より抑えた費用で高品質な仕上がりを実現できます。声優スキルを在宅副業に活かす方法|ナレーション・ボイスオーバーで稼ぐやナレーション・声優の副業入門|宅録で始める方法と案件相場では、受注者側の視点からナレーション業務の実態が紹介されており、依頼先となる人材がどのような環境で収録に取り組んでいるかを知る手がかりになります。また、近年注目されている音声合成技術を活用したい場合はAI音声クローンで稼ぐ|ナレーション・吹替の新しい副業の内容も参考になるでしょう。
よくある質問
Q. 多言語ナレーションの費用はどれくらいかかりますか?
1言語あたり5万円〜20万円程度が目安です。翻訳・ネイティブチェック・キャスティング・収録・編集の各費用が積み上がるため、対象言語の数だけ費用も増えます。事前に内訳を確認して比較することが重要です。
Q. 仲介会社と直接依頼はどちらが安く済みますか?
仲介会社は手配や進行管理を任せられる安心感がありますが、手数料が上乗せされる分、費用は高くなりがちです。フリーランスへ直接依頼すれば中間マージンが発生せず、同じ予算でより多くの言語に対応できる可能性があります。
Q. 依頼前に準備しておくべきことは何ですか?
対象言語と優先順位、用途と使用期間、確定した原稿、希望する声のトーンを整理しておきましょう。原稿が流動的なまま見積もりを取ると、後から追加費用が発生しやすくなります。
Q. ネイティブチェックは必ず必要ですか?
機械翻訳や非ネイティブによる翻訳だけでは、読み上げた際に不自然な表現になることがあります。特に企業紹介動画や広告用途では、ネイティブチェックを経た原稿で収録することを強くおすすめします。
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入力は3分ほど。掲載料も取引手数料も0円です。@SOHOに登録しているフリーランス・副業ワーカーから、早ければ当日中に最初の応募が届きます。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
中西 直美@SOHO編集部
産業カウンセラー・キャリアコンサルタント
大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。
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