東京で多言語サイト制作を頼むには|対応言語別の費用と翻訳品質の見極め方 2026


この記事のポイント
- ✓多言語サイト制作 東京で外注先を探す個人事業主・企業担当者向けに
- ✓失敗しない発注の流れを解説します
- ✓仲介手数料を抑えて直接依頼するメリットも整理しました
「多言語サイト制作 東京」で検索して、このページにたどり着いた方は、おそらく今、見積もりを何社か集めている最中か、これから依頼先を探し始めるところだと思います。相場が分からないまま問い合わせをすると、金額だけで判断してしまい、後で翻訳の質や保守費用で困るケースが少なくありません。この記事では、対応言語別の費用相場から、失敗しない制作会社の選び方、依頼から公開までの流れまで、発注する側の視点で整理してお伝えします。
多言語サイト制作の市場動向とマクロな背景
東京都内の企業や個人事業主が多言語サイトを検討する背景には、いくつかの社会的な流れがあります。訪日外国人観光客の増加、在留外国人の就労拡大、越境ECの一般化。この3つが同時進行しているため、単に「英語ページを1枚追加する」だけでは対応しきれない案件が増えているのが今の実情です。
観光庁や日本政府観光局の統計でも、訪日外国人の消費行動はオンラインでの事前情報収集が中心になっていると繰り返し指摘されています。予約や問い合わせの前に、母国語で内容を確認できるかどうかが、そのまま機会損失につながるかどうかの分かれ目になっています。特に飲食・宿泊・美容・医療といった対面サービス業では、英語・中国語・韓国語の3言語対応を最低ラインとして求める相談が、この数年で目に見えて増えました。
一方で、EC事業者にとっては越境ECそのものが成長分野です。中小企業庁の資料でも、海外販路開拓の手段としてECサイトの多言語化が有効な施策として繰り返し取り上げられています。国内市場の伸びが緩やかな中、海外の個人消費者に直接届く販路を持てるかどうかは、事業の成長カーブを左右する要素になっています。
東京は日本国内でも特に外資系企業や海外投資家との接点が多い都市です。国内向けのビジネスだけを想定していた企業が、取引先や株主から「英語版のサイトはありますか」と尋ねられて初めて多言語化を検討し始める、という相談も少なくありません。国内市場だけを見ていたときには気づきにくかった需要が、事業の成長とともに顕在化してくるケースです。
こうした背景から、東京の制作会社には「単なる翻訳」ではなく「翻訳+現地のユーザー体験設計」までを一気通貫で依頼したいというニーズが集まりやすくなっています。これが、多言語サイト制作の相場が単純な翻訳料金だけでは説明できない理由でもあります。
もう1つの背景として、リモートワークの一般化があります。オフィスに出社しなくても仕事が完結する業種が増えたことで、東京の企業が海外在住のフリーランス人材に業務を依頼したり、逆に海外の企業が日本のフリーランス人材に仕事を発注したりする流れが以前より活発になりました。採用サイトや業務委託の募集ページを多言語化しておくこと自体が、優秀な人材との接点を増やす手段になっているという相談も、この数年で増えている印象があります。
多言語サイト制作とは何か。自動翻訳との違い
多言語サイト制作という言葉は広く使われていますが、実際には次の3つのレベルがあります。
1つ目は、Google翻訳などの自動翻訳ツールをサイトに埋め込むだけの対応です。コストはほぼゼロに近いものの、専門用語や慣用表現が誤訳されやすく、ブランドイメージを損なうリスクがあります。無料で試せる反面、法律文書や医療系の情報を扱うサイトでは事故の元になります。
2つ目は、人力翻訳による多言語化です。翻訳者が原稿を1文ずつ訳すため、意味の取り違えは大きく減ります。ただし、直訳になりがちで、現地の読者にとって「不自然な日本人が書いた文章」に見えてしまうことがあります。
3つ目が、ローカライズと呼ばれる工程まで含めた対応です。単語の置き換えだけでなく、色使い・写真・キャッチコピーの言い回し・通貨表示・日付表記まで、現地の文化や商習慣に合わせて作り直します。海外向けにサイトを本気で戦力化したい場合は、このローカライズまで踏み込んだ制作会社を選ぶ必要があります。
株式会社IGNITEは「海外専門のマーケティング会社」を謳う大阪市北区のマーケティング支援会社です。多言語サイト制作の際は10万件以上の翻訳・ローカライズ実績をバックグラウンドに、海外の消費者から見て違和感のない色合いやデザインを提案します。 出典: goleadgrid.com
この引用にあるように、色合いやデザインの違和感まで踏み込んで提案できる制作会社は、単純な翻訳会社とは別のカテゴリーだと考えておくと、見積もり比較の基準がぶれません。
費用相場と内訳。何にいくらかかるのか
多言語サイト制作の費用は「ベースとなるサイト制作費」と「言語追加費」の2階建てで考えると整理しやすくなります。
ベースとなる日本語サイトの制作費が30万円〜150万円程度、そこに1言語追加するごとに15万円〜50万円程度が上乗せされるのが、東京の制作会社の一般的なレンジです。ページ数やデザインの独自性、CMSの有無によって大きく変わるため、あくまで目安として捉えてください。
ページ数とCMSの有無で費用が変わる
同じ「多言語サイト制作」でも、5ページ程度のコーポレートサイトと、50ページを超えるEC サイトでは、必要な工数がまったく異なります。加えて、CMS(コンテンツ管理システム)を導入して発注者自身が更新できるようにするか、更新のたびに制作会社へ依頼する静的なサイトにするかによっても、初期費用と運用費用のバランスが変わります。更新頻度が高いサイトほど、初期費用が多少高くてもCMSを導入した方が、長期的なコストは抑えられる傾向があります。
翻訳原稿の費用
翻訳のみを依頼する場合の相場は、原文1文字あたり10円〜25円程度が目安です。専門性の高い医療・法務・金融分野は、これより高くなる傾向があります。サイト全体で1万文字程度の原稿量であれば、翻訳費だけで10万円〜25万円ほど見ておくと安全です。
対応言語別の相場感
英語は翻訳者の数が多く競争が働きやすいため、比較的安価に依頼できます。一方で中国語は簡体字と繁体字で市場が分かれており、両方に対応すると費用が単純に2倍近くなることがあります。韓国語は専門翻訳者の絶対数が少なく、単価がやや高めに設定されている印象です。ベトナム語やタイ語など東南アジア言語は、対応できる制作会社自体が限られるため、見積もりの幅が大きくなりやすい言語群です。
保守・更新費用を見落とさない
多くの発注者が見落としがちなのが、公開後の保守費用です。サーバー代やドメイン代に加えて、多言語サイトの場合は「日本語ページを更新するたびに、他言語版も追随して更新する」という作業が継続的に発生します。月額1万円〜5万円程度の保守契約を結んでおくのが一般的ですが、更新頻度が高いサイトでは、翻訳の更新費が別途かかる契約になっていないか、契約前に必ず確認してください。
対応言語ごとの市場と特徴を知っておく
言語ごとの相場だけでなく、その言語圏の市場特性を知っておくと、優先順位の付け方が変わってきます。
英語
英語は最も対応会社が多く、価格競争も働きやすい言語です。ただし「英語」とひとくくりにしても、アメリカ英語とイギリス英語では単語のつづりや言い回しが微妙に異なります。ターゲットが北米なのか、ヨーロッパやアジアの英語話者なのかによって、翻訳者に指定するべき方言が変わってくる点は見落とされがちです。訪日インバウンド向けであれば、平易で分かりやすい英語表現を優先し、専門用語を避ける方針にした方が、結果的に伝わりやすくなります。
中国語(簡体字・繁体字)
中国本土向けには簡体字、台湾・香港向けには繁体字を使うのが基本です。両方を1つの翻訳として発注すると、実質的に2つの言語を依頼していることになるため、費用も工数もほぼ2倍を見込んでおく必要があります。また、中国本土向けにサイトを展開する場合は、Googleではなく百度(Baidu)での検索表示を意識したSEO対策が必要になるなど、日本語サイトの延長では対応しきれない専門知識が求められます。
韓国語
韓国語は専門翻訳者の絶対数が英語や中国語に比べて少なく、単価がやや高めに設定される傾向があります。美容・コスメ・観光業界では韓国からの需要が根強く、業種によっては英語よりも優先度を上げて対応する企業もあります。
東南アジア言語・その他
ベトナム語、タイ語、インドネシア語などは、対応できる制作会社自体が限られており、見積もりの幅が大きくなりやすい言語群です。技能実習生や特定技能人材の受け入れが多い業種(製造業、介護、飲食)では、採用サイトや業務マニュアルの多言語化として、これらの言語への需要が高まっています。単価だけで比較せず、その言語の専門翻訳者を継続的に確保できる制作会社かどうかを確認しておくと安心です。
業種別に見る多言語サイト活用のポイント
同じ多言語サイトでも、業種によって重視すべきポイントは変わります。
宿泊・飲食・美容などの対面サービス業では、予約導線の分かりやすさが最優先です。多言語化したとしても、予約フォームやカレンダーの操作が分かりにくければ、離脱の原因になります。デザインの見た目だけでなく、予約完了までの導線が言語ごとに正しく機能しているかをテストしておく必要があります。
EC事業者にとっては、決済手段の多言語対応も重要な検討事項です。国内向けのクレジットカード決済だけでなく、海外で主流の決済サービスに対応しているかどうかで、カゴ落ち率が大きく変わります。また、配送料や関税の表示が現地通貨で分かりやすく示されているかどうかも、購入完了率に直結します。
士業やコンサルティング業のような専門サービス業では、正確性が何より優先されます。契約書や規約に関わる文言は、機械翻訳や簡易な人力翻訳では誤訳のリスクが残るため、法務・金融分野の専門知識を持つ翻訳者を指名できる制作会社を選ぶことをおすすめします。
採用活動を目的にサイトを多言語化する企業も増えています。海外在住の人材や、日本在住の外国人材を採用したい場合、募集要項や応募フォームが日本語のみだと、応募の入口自体で候補者を取りこぼしてしまいます。給与や勤務条件の表記を現地の慣習に合わせて分かりやすく示すことも、応募率を左右するポイントです。
依頼から公開までの流れ
実際の発注プロセスは、おおむね次の順序で進みます。
まず要件定義の段階で、対応する言語の数・優先順位、想定するユーザー像、予算とスケジュールを制作会社と共有します。ここで曖昧なまま進めると、後工程で「思っていたのと違う」というやり直しが発生しやすくなります。誰に何を伝えたいサイトなのかを、発注者自身の言葉で最初にまとめておくことが、結果的に一番の近道になります。
次に翻訳原稿の準備です。日本語の原稿を先に確定させ、それを各言語に翻訳していく流れが一般的です。原稿の確定が遅れると、そのまま全体のスケジュールが後ろ倒しになるため、発注者側で用意すべき原稿は早めに揃えておくことが重要です。
その後、デザインとコーディングに進み、言語ごとのレイアウト調整(英語は文字数が長くなりがち、中国語や韓国語はフォントの見え方が異なる、など)を経て、SEOの設定に入ります。多言語サイト特有の設定として、hreflangタグと呼ばれる、各言語ページの対応関係を検索エンジンに伝えるコードの実装が必須です。この設定が漏れていると、せっかく多言語化しても検索結果に正しく表示されないことがあります。
最後に公開前のテストと、公開後の保守体制の引き継ぎを行って完了です。全体のスケジュールは、対応言語が2〜3言語、ページ数が10ページ前後の標準的な規模であれば、要件定義から公開まで2ヶ月〜4ヶ月程度を見込んでおくと現実的です。対応言語や機能が増えるほど、翻訳のレビューに要する時間も比例して伸びるため、余裕を持ったスケジュールを組んでおくことをおすすめします。
多言語サイトのSEO対策で押さえておきたいこと
多言語サイトのSEO対策は、日本語サイトの延長で考えると失敗しやすい分野です。3つのポイントに絞って整理します。
キーワードは翻訳せず、現地でリサーチする
日本語のキーワードをそのまま英語や中国語に翻訳しても、実際に現地のユーザーが検索する言葉と一致するとは限りません。例えば日本語では「多言語サイト制作」と検索する内容でも、英語圏では「website localization」や「multilingual web design」といった別の言い回しで検索されることがあります。各言語で独自にキーワードリサーチを行ってくれる制作会社かどうかは、成果に直結する重要な判断材料です。
hreflangタグとcanonicalタグの整合性
hreflangタグは、同じ内容の別言語ページが存在することを検索エンジンに伝える仕組みです。この設定が正しく実装されていないと、検索エンジンが言語ごとのページを重複コンテンツと誤認識し、評価が分散してしまうことがあります。canonicalタグとの整合性が取れているかどうかも、技術的なチェックポイントとして制作会社に確認しておくとよいでしょう。
現地の検索エンジン事情を踏まえる
英語圏や多くの国ではGoogleが主要な検索エンジンですが、中国本土では百度(Baidu)、ロシアではYandexのように、国によって主要な検索エンジンが異なります。ターゲットとする国次第では、Google向けのSEO対策だけでは不十分なケースがあることも、あらかじめ知っておくと安心です。
制作会社選びで失敗しないポイント
翻訳実績と体制を確認する
見積もりの金額だけでなく、その会社が普段どのような翻訳体制を組んでいるかを確認してください。ネイティブチェックの有無は特に重要です。翻訳者が日本人だけで完結している会社よりも、最終チェックを現地のネイティブスピーカーが行っている会社の方が、不自然な表現のリスクが低くなります。
SEO・技術面の対応力
前述のhreflag設定に加えて、URLの構造(サブディレクトリ型・サブドメイン型・国別ドメイン型のどれを採用するか)は、SEO戦略に直結します。サブディレクトリ型(example.com/en/)はドメインの評価を1つにまとめやすく、多くの中小企業にとって扱いやすい選択肢です。国別ドメイン(example.co.uk など)は本格的な現地法人展開向けで、管理コストも上がります。自社の展開規模に合った構造を提案してくれるかどうかは、見極めのポイントになります。
見積もりの内訳が明確か
「多言語サイト制作一式 100万円」のような大雑把な見積もりだけを出す会社には注意が必要です。ベース制作費、言語追加費、翻訳費、保守費が項目ごとに分かれているかを確認してください。内訳が不透明なまま契約すると、追加言語や追加ページを依頼した際に、想定外の費用が積み上がることがあります。
修正回数と契約範囲
見積もり比較の際に見落とされがちなのが、修正対応の回数です。「翻訳の修正は1回まで無料、2回目以降は追加費用」といった条件が契約書の細部に書かれていることがあります。特に翻訳原稿は、公開直前に社内で読み合わせをして表現の細かい調整が必要になるケースが多いため、修正の回数制限とその費用は、契約前に必ず確認しておいてください。
コミュニケーションの言語と窓口
海外拠点に制作チームを持つ会社に依頼する場合、日本語で問い合わせできる窓口が用意されているかどうかも重要な確認ポイントです。進行中のやり取りがすべて英語になると、細かいニュアンスの伝達に時間がかかり、結果としてスケジュールが延びる原因になります。日本語窓口の有無は、初回の問い合わせの時点で確認しておくとよいでしょう。
見積もり依頼前に準備しておきたい資料
見積もりの精度を上げるためには、発注者側でも事前に準備できることがあります。対応したい言語の優先順位、既存の日本語サイトのページ数と構成、参考にしたい他社の多言語サイトのURL、想定している予算の上限。この4点をまとめて制作会社に伝えるだけで、見積もりの精度が大きく上がり、やり取りの往復回数も減らせます。特に「参考にしたいサイト」を提示することで、デザインイメージのすり合わせにかかる時間を大幅に短縮できます。
よくある失敗パターン
発注者からよく聞く失敗の1つ目は、機械翻訳のみで納品されたケースです。安さに惹かれて格安業者に依頼したところ、納品されたのがGoogle翻訳をそのまま貼り付けたような文章で、公開後に外国人ユーザーから指摘を受けて作り直しになった、という相談は珍しくありません。
2つ目は、SEO設定の漏れです。デザインは満足のいく仕上がりだったものの、hreflangの実装が抜けていたために、英語ページが検索結果にほとんど表示されず、アクセスが伸びなかったというケースです。制作会社に依頼する際は、デザインだけでなく検索エンジン対応まで契約範囲に含まれているかを、契約前に文書で確認しておくことをおすすめします。
3つ目は、保守費用の見落としです。初期費用の安さだけで契約した結果、月々の保守費用が想定より高く、年間で見ると総コストが他社より高くついていたというパターンです。初期費用と月額保守費用の両方を合計した「3年間の総コスト」で比較検討することを強くおすすめします。
4つ目は、原稿の確定を後回しにしてしまうケースです。「デザインを先に決めて、文章は後から入れればいい」と考えて発注すると、実際に翻訳の段階になってから日本語原稿自体の修正が必要だと気づき、そこから翻訳をやり直すことになり、結果的に公開が大幅に遅れます。多言語サイトは、日本語の原稿品質がそのまま他言語版の品質に直結するため、原稿の確定を制作の最優先事項として扱うことをおすすめします。
私自身、初めての外注では、複数社から見積もりを取る際に「金額の一番安いところ」を基準に選んでしまい、後から後悔した経験があります。見積書に書かれた金額だけを比較して契約した会社は、翻訳の質は悪くなかったものの、修正依頼のたびに追加費用が発生する契約になっており、結果的に想定より2割ほど費用がかさみました。今振り返ると、金額だけでなく契約書の細部まで確認しておくべきだったと感じています。
仲介会社と直接依頼のコスト差
制作会社への依頼には、大きく分けて「制作会社に直接発注する方法」と「代理店や仲介会社を通して発注する方法」の2つがあります。
代理店を経由する場合、実際に手を動かす制作者やフリーランス翻訳者への報酬に、代理店の手数料が上乗せされます。この手数料は案件によって幅がありますが、一般的に20%〜40%程度が相場とされています。同じ予算であれば、仲介を挟まずフリーランスの制作者や翻訳者に直接依頼した方が、その分だけ実際の制作にあてられる予算が増えることになります。
手数料0%で発注者とフリーランスをつなぐマッチングサービスを使えば、中間マージンが発生しない分、同じ予算でもより多くの言語に対応したり、ネイティブチェックの工程を追加したりする余裕が生まれます。もちろん、直接依頼には発注者自身が進行管理やディレクションを担う場面が増えるという側面もあるため、初めて依頼する場合は、進行管理の経験がある制作者を選ぶことが安心につながります。
私自身、数年前に自分のカウンセリング事業のために、英語対応のサイトを作ろうとしたことがあります。国内在住の外国人フリーランスの方にも、オンラインで相談を受けられる体制を整えたいと考えたのがきっかけでした。最初に代理店経由で見積もりを取ったところ、想定していた予算の倍近い金額を提示され、正直なところ迷いました。結局、翻訳者と制作者にそれぞれ直接連絡を取って進めることにしたのですが、進行管理を自分で行う必要があり、最初の数週間はやり取りに戸惑った記憶があります。それでも、浮いた予算でネイティブチェックの工程を追加できたことで、最終的には満足のいく仕上がりになりました。安さだけで選ぶのではなく、浮いた予算を何に再投資するかまで考えておくと、直接依頼のメリットを最大化できると感じています。
多言語サイト制作を支えるチーム体制
多言語サイトの制作は、翻訳者とデザイナーだけで完結するわけではありません。実際には複数の専門職が関わるプロジェクトです。
翻訳・コピーライティングの品質は、原稿を書く著述家や編集者の力量に大きく左右されます。著述家,記者,編集者の年収・単価相場を見ると、専門分野に強いライターの単価がどの程度なのかが分かり、見積もりの妥当性を判断する材料になります。
ECサイトとしての機能を多言語で持たせたい場合は、単なる静的ページの翻訳では済みません。決済や在庫管理を各国仕様に合わせて実装する必要があり、アプリケーション開発のお仕事で紹介されているような開発スキルを持つ人材の関与が欠かせません。
近年は、翻訳作業そのものにAIを活用しつつ、最終チェックを人が行うワークフローも増えています。こうした業務フローの設計はAIコンサル・業務活用支援のお仕事にあるような、AI活用の知見を持つ専門家に相談すると、コストと品質のバランスを取りやすくなります。加えて、海外向けにサイトを公開する以上、現地でのSEO対策やセキュリティ対策も無視できません。AI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、こうした周辺業務を依頼する際の参考情報がまとまっています。
翻訳品質そのものを社内でチェックできる体制を整えたい企業は、ビジネス文書検定のような資格を、担当者のスキル指標として採用しているケースもあります。また、複数言語のサーバーやネットワークを安定運用するための基礎知識として、CCNA(シスコ技術者認定)を持つ人材がインフラ設計に関わっているプロジェクトも見かけます。
発注する制作者やフリーランスの単価感を東京全体の水準と照らし合わせたい場合は、東京都の職種別年収ランキングが参考になります。特定の職種だけでなく、東京の相場全体を俯瞰できるため、見積もりが高すぎないか、逆に安すぎて品質面に不安がないかを判断する材料になります。
これらの専門職は、1社の制作会社にすべて社員として在籍しているとは限りません。多くの制作会社は、案件の規模や内容に応じて、フリーランスの翻訳者やデザイナー、エンジニアとチームを組んで対応しています。見積もりを依頼する際に「どの工程を誰が担当するのか」を尋ねてみると、その会社が普段どのような体制でプロジェクトを進めているのかが見えてきます。
海外展開を見据えた東京の拠点づくり
多言語サイトを制作する企業の中には、海外の取引先や投資家に対して、東京に法人としての拠点があることを示したいという理由から動いている場合もあります。サイトの多言語化と合わせて、東京の住所を持つことを検討する企業も少なくありません。
初期費用を抑えたい段階であれば、東京のバーチャルオフィスおすすめ10選|渋谷・新宿・銀座・港区を徹底比較【2026年版】で紹介されているような住所貸しのサービスを使い、まずは登記上の住所だけを整える方法があります。事業が軌道に乗り、実際の作業スペースが必要になった段階では、東京の格安レンタルオフィス|月額1万円以下で借りる方法のように、コストを抑えて拠点を持つ選択肢も検討できます。海外のクライアントを実際に東京で迎える機会が増えてきたら、受付・会議室完備!東京都心のサービスオフィスのおすすめとコストのような、来客対応まで含めた環境を用意しておくと、商談の印象も変わってきます。
サイトの多言語化と拠点整備は、切り離して考えられがちですが、実際には同じタイミングで動く企業が多いというのが実感です。海外の取引先が最初に確認するのは、多言語対応されたサイトの内容と、そこに記載されている所在地の2つであることが多く、どちらか一方だけを整えても、信頼感の醸成としては片手落ちになってしまいます。予算配分を検討する際は、サイト制作費と拠点整備費を別々の予算枠として捉えるのではなく、海外展開全体の初期投資として一緒に計画しておくと、優先順位をつけやすくなります。
発注者として知っておきたい独自の視点
フリーランス・在宅ワーク市場を20年運営してきた立場から見ていると、多言語サイト制作の依頼で長く良い関係が続く発注者には、共通点があります。それは、最初から完璧な原稿や完璧な指示を用意しようとせず、翻訳者や制作者と一緒に文章を育てていく姿勢です。単発の作業として発注して終わりにするのではなく、「この人になら次も任せられる」という関係を作れている発注者ほど、結果的にサイトの品質も継続的に上がっていく傾向があります。
もう1つ、運営者として見てきた実感として伝えたいのは、中間マージンが乗らない直接取引の効果です。同じ予算であっても、仲介を挟まない分だけ、発注者はより多くの工程に予算を回せますし、受け手であるフリーランスの翻訳者や制作者も、手取りが厚くなります。これは単なる金額の話ではなく、双方が納得感を持って長く付き合える関係を作れるかどうかという、質の問題でもあります。額面の安さだけを追いかけるのではなく、浮いた予算を品質向上にどう再投資するかまで考えることが、結果的に満足度の高い多言語サイトにつながっていくと感じています。
さらに付け加えると、多言語サイトの制作は一度作って終わりではなく、公開後も継続的に更新していく前提のプロジェクトです。だからこそ、初回の見積もり金額の安さだけでなく、その後も気持ちよく発注し続けられる相手かどうかという視点で選ぶことが、長期的なコストを抑えることにつながります。運営者として多くの発注者を見てきた中で、初回の依頼で信頼できる相手を見つけられた企業ほど、追加言語やサイトのリニューアルといった次の展開もスムーズに進んでいる印象があります。
見積もりを比較する際は、金額の大小だけでなく、翻訳体制・SEO対応・保守費用まで含めた総合的な内容で判断することをおすすめします。焦らず、複数の見積もりを取り、疑問点は契約前にすべて確認しておく。それだけで、公開後のトラブルはかなり減らせます。
よくある質問
Q. 多言語サイト制作の費用はどれくらいかかりますか?
ベースとなるサイト制作費が30万円〜150万円程度、1言語追加するごとに15万円〜50万円程度が目安です。翻訳のみなら1文字10円〜25円程度で依頼できます。
Q. 自動翻訳だけでサイトを多言語化してもいいですか?
簡易的な情報発信なら可能ですが、専門用語や慣用表現の誤訳リスクがあります。ブランドイメージや信頼性が重要なサイトでは、人力翻訳とネイティブチェックを組み合わせるのがおすすめです。
Q. 何言語まで対応すればいいですか?
まずは英語・中国語・韓国語の3言語が最低ラインとして相談されることが多いです。ターゲットとする国や顧客層に合わせて、優先順位をつけて段階的に増やす方法も選べます。
Q. 代理店を通すのと制作者に直接依頼するのでは何が違いますか?
代理店経由は仲介手数料が20%〜40%程度上乗せされる一方、進行管理を任せられる安心感があります。直接依頼は中間マージンがない分、同じ予算でより多くの工程に回せますが、発注者自身の進行管理が必要になります。
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この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
中西 直美@SOHO編集部
産業カウンセラー・キャリアコンサルタント
大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。
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