MOS検定の申し込み方法|試験会場の選び方と在宅の仕事で役立つ場面


この記事のポイント
- ✓mos 検定申し込みの手順を公式情報で整理
- ✓全国一斉試験が2026年12月で終わること
- ✓随時試験の会場の選び方
「mos 検定申し込み」と調べている方は、WordやExcelの資格を取ろうと決めたものの、どこで、いつ、どうやって申し込めばいいのかが分からずに止まっている状態だと思います。MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)は、公式サイトから申し込む「全国一斉試験」と、近くの試験会場に直接申し込む「随時試験」の2つの受け方がありました。ところが、全国一斉試験は2026年12月の回で終わることが公式に発表されています。これから受ける人の多くは、随時試験で申し込むことになります。
この記事では、編集部が運営会社のオデッセイ コミュニケーションズの公式サイトを読み、申し込みの手順、試験会場の選び方、受験料、当日の持ち物、合格したあとの証明の受け取り方を順に整理しました。最後に、在宅で事務やデータ入力の仕事を受けるときに、MOSがどんな場面で役立つかも書いています。
MOSの申し込みを始める前に知っておくこと
MOSはどんな試験か
MOSは、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Accessといったマイクロソフトのオフィスソフトを、どれだけ使いこなせるかを証明する資格です。マイクロソフトが認定する国際資格で、日本ではオデッセイ コミュニケーションズが試験を運営しています。受験資格はなく、年齢や国籍を問わず誰でも受けられます。未成年の人は保護者の同意を得てから申し込みます。
試験はパソコンの画面上で、実際のソフトを操作して答えます。紙に答えを書く試験ではなく、「この表の書式を指定どおりに直してください」「この文書に目次を作ってください」といった指示に従って、実際に手を動かします。試験時間は50分です。
科目とレベル
申し込みの前に決めるのは、科目、レベル、バージョンの3つです。科目はWord、Excel、PowerPointなどのソフトの種類です。レベルは「一般レベル」と「上級レベル(エキスパート)」の2つがあり、WordとExcelには両方、PowerPointには一般レベルだけがあります。バージョンは現在「365」と「2019」が受けられます。
迷ったら、仕事で一番使うソフトの一般レベルから受けてください。在宅の事務の仕事なら、ほとんどの場合はExcelかWordです。上級レベルは一般レベルに合格していなくても受けられますが、出題の範囲が広く、関数やマクロの扱い、長い文書の管理など、普段の業務ではあまり使わない機能も問われます。
バージョンの選び方
これから受けるなら、365を選ぶのが基本です。365は、常に新しいオフィスソフトが使える定額制のサービス「Microsoft 365」をもとにした試験です。依頼主の会社でもMicrosoft 365を使っていることが多く、仕事の現場と試験の操作画面が近くなります。
一般レベルと上級レベルは別の試験と考える
上級レベルを先に受けることもできますが、公式の案内によると、一般レベルと上級レベルの出題範囲はほとんど重なっていません。上級レベルに合格しても、一般レベルの操作ができる証明にはならないということです。Excelの総合的な力を示したいなら、一般レベルと上級レベルの両方を順に受けるのが筋です。
申し込みの順番としては、まず一般レベルを受け、合格してから上級レベルを申し込む流れが無理がありません。一般レベルの勉強で、表の作成、書式、グラフ、基本的な関数といった土台が固まり、上級レベルの勉強に入ったときに理解が早くなります。
2つの受け方と、全国一斉試験の終了
全国一斉試験と随時試験の違い
公式サイトでは、2つの受け方の違いを次のように説明しています。
MOSには、『全国一斉試験』と『随時試験』の2つの受験方法があります。申込方法が異なるだけで、受験料、試験内容、合格認定証はすべて同じです。 出典: MOS公式サイト 受験するには
全国一斉試験は、毎月1回、日曜日に全国の約30の地域で行われる試験です。公式サイトから申し込み、クレジットカードか受験チケットで支払います。随時試験は、全国の試験会場が自分で日程を決めて行う試験で、ほぼ毎日どこかで開かれています。申し込みは試験会場に直接行います。
全国一斉試験は2026年12月で終わる
オデッセイ コミュニケーションズは2026年8月18日に、全国一斉試験を2026年12月で終えると発表しました。残りの日程は次のとおりです。
| 回 | 試験日 | 申し込みの受付期間 |
|---|---|---|
| 第362回 | 2026年11月8日(日) | 9月15日から10月12日 |
| 第363回(最終) | 2026年12月13日(日) | 10月13日から11月16日 |
これから全国一斉試験を受けたい人に残っているのは、この2回だけです。2027年以降は随時試験で受けることになります。発表の内容は公式サイトの全国一斉試験終了のお知らせで確認できます。
どちらを選ぶべきか
全国一斉試験の良い点は、申し込みが公式サイトだけで完結し、日曜日に受けられることです。ただし試験会場や試験時間は選べず、受験票で知らされます。随時試験は会場ごとに申し込みの方法が違うので手間はかかりますが、平日の昼や夜、土曜日など、自分の都合に合わせて日程を選べます。
全国一斉試験が終わったあとのことを考えると、今から随時試験の申し込み方に慣れておくほうが、2科目目、3科目目を受けるときに迷いません。
随時試験の申し込み手順
手順1 試験会場を探す
公式サイトの「試験会場を探す」から、住んでいる地域の試験会場を探します。試験会場は、パソコン教室、専門学校、大学、研修センターなどです。会場ごとに、受けられる科目、試験日、申し込み方法、支払い方法が違います。
会場を選ぶときは、次の点を見てください。
- 受けたい科目とバージョン(365か2019か)を扱っているか
- 試験日がどれくらいの頻度で設定されているか
- 申し込みの締切が試験日の何日前か
- 支払いが現金だけか、振込やカードも使えるか
- 家から通いやすいか、帰りに寄り道せず戻れるか
近くに会場が1つしかない地域では、日程の選択肢が少なくなります。隣の市の会場も候補に入れて、2つか3つの会場の日程を見比べると、都合の合う日が見つかりやすくなります。
会場の中には、対策講座を開いているところもあります。独学で不安な人は、講座と試験をまとめて受けられる会場を選ぶ方法もあります。
手順2 会場に申し込む
申し込みは、会場の電話、ウェブサイトの申し込みフォーム、窓口などで行います。会場によって方法が違うので、会場のページや電話で確かめてください。学生が学割価格で受けたい場合は、申し込みの時に必ず伝えます。後から学割に変えることはできません。
申し込み後は、試験日、科目、バージョンの変更も、キャンセルと返金もできません。全国一斉試験と随時試験の間の振り替えもできません。申し込む前に、日程と科目をもう一度確かめてください。
手順3 サーティポートIDを登録する
MOSを受けるには、「サーティポートID」の登録が必要です。サーティポートIDとは、試験を開発している米国のサーティポートという会社の仕組みで使う、受験者ごとのIDのことです。登録は無料で、一度登録すれば何回でも使えます。
登録した氏名は、合格認定証と試験結果レポートにそのまま印字されます。漢字の誤りや、旧姓と新姓の取り違えがないように入力してください。IDとパスワードは、手帳やスマートフォンのメモに残しておきます。試験会場にはスマートフォンを持ち込めないので、当日は紙に書いて持っていくと安心です。IDとパスワードを忘れると、合格認定証を見たり印刷したりできなくなります。
手順4 試験当日を迎える
申し込んだ日時に会場へ行き、受験します。随時試験では、会場によっては受験票が発行されないことがあります。何を持っていけばいいかは、申し込みの時に会場に確かめておきます。
全国一斉試験に申し込む場合の流れ
公式サイトでの申し込み
残り2回の全国一斉試験を受ける場合は、公式サイトの「全国一斉試験の流れ」のページから申し込みます。受験地域、科目、バージョンを選び、クレジットカードか受験チケットで支払います。受験チケットとは、企業や学校向けに販売されている電子チケットのことで、勤め先や学校から配られた人が使います。
全国一斉試験では、同じバージョンで1日に3科目まで申し込めます。同じ日に365と2019を混ぜて受けることはできません。
受験票はメールで届く
受験票は、申し込みの時に入力したメールアドレスに届きます。件名は「【MOS受験票】全国一斉試験」で始まります。第362回は10月23日ごろ、第363回は11月27日ごろに送られる予定です。届かない場合は、迷惑メールのフォルダも確かめたうえで、試験の3日前までに問い合わせます。
受験票には、試験会場、受験科目、受付時間が書かれています。受付時間に間に合わないと欠席扱いになり、受験料の返金も日程の振り替えもできません。会場までの道順と所要時間は、前日までに確かめておいてください。
受験料と支払いの注意
一律の受験料
MOSの受験料は、科目やレベルに関係なく1科目ごとに同じ金額です。
| 区分 | 1科目の受験料(税込) |
|---|---|
| 一般価格 | 12,980円 |
| 学割価格 | 9,680円 |
学割価格は一般価格より3,300円安くなります。対象は、小学校から大学院、専修学校、高等専門学校などに在籍していて、交通機関の学割証が発行される学生です。試験当日は有効期限内の学生証か、発行から3か月以内の在学証明書を見せる必要があります。
称号まで目指す場合の費用も、申し込みの前に見積もっておきます。MOS Associateに必要な3科目を一般価格で1回ずつ受けると38,940円、さらにMOS Expertに必要な上級レベル2科目を受けると、合計で64,900円になります。不合格で受け直すと、そのたびに1科目分の受験料がかかります。費用を抑えたいなら、模擬試験で安定して合格点を取れるようになってから申し込むのが一番の近道です。
ExcelとWordの一般レベルを一般価格で受けると、合計25,960円です。料金の詳細は公式サイトの受験料・価格のページで確かめられます。
返金されないことを前提にする
申し込み後のキャンセルや返金はできません。試験当日に会場の機械が故障した場合は再試験の手配がされますが、受験料は戻りません。体調や仕事の予定が読めない時期は、少し先の日程を選ぶほうが安全です。
受験料を会社が負担してくれる場合や、会社の研修として受ける場合は、領収書の宛名や受験チケットの使い方を、申し込み前に勤め先の担当者と確かめてください。会社によっては、従業員の資格取得を国の助成金の対象にしている例もあります。助成金の仕組みについては福祉用具貸与事業所のスキルアップ助成金2026|人材開発支援助成金の活用法で、人材開発支援助成金の使い方が紹介されています。
試験当日の持ち物と注意
必ず持っていく3つ
当日に必要なのは、サーティポートIDとパスワード、受験票(随時試験では発行されない場合があります)、写真付きの身分証明書の3つです。身分証明書を忘れると受験できません。
写真付きの身分証明書として使えるのは、運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、社員証、学生証、在留カード、自治体が発行する障害者手帳などで、いずれも原本が必要です。スマートフォンに表示するデジタルの身分証明書は、それだけでは本人確認になりません。写真付きの身分証明書を持っていない人は、公式サイトの案内に従って別の書類を組み合わせて用意します。
持ち込めないもの
試験室には、スマートフォンやスマートウォッチなど通信できるもの、メモ用紙や筆記用具、時計、参考書、飲食物を持ち込めません。会場にロッカーがない場合は、試験官の指示に従います。
試験の操作方法や注意点は、当日配られる「受験のしおり」に書かれていて、試験中も見られます。しおりは試験後に回収されるので、持ち帰らないよう注意してください。
当日に慌てやすい場面
現場の仕事で長くパソコンを使ってきた人ほど、試験で戸惑う場面があります。それは、普段使っている自分のパソコンと設定が違うことです。日本語の入力方法、ショートカットキーの癖、画面の大きさが違うだけで、操作の手が止まることがあります。インフラの仕事でサーバーの障害対応をしていた人から、慣れない端末で操作を間違えて冷や汗をかいたという話を聞くことがありますが、試験でも同じことが起きます。試験の前に、会場と近い環境で練習しておくと落ち着いて受けられます。
試験の結果と、合格したあとの証明
結果はその場で分かる
試験が終わると、パソコンの画面に得点と合否が表示されます。合格点は科目ごとに公開されていませんが、公式の案内では1000点満点で550点から850点の範囲が目安とされています。試験後に「試験結果レポート」が渡され、得点、合否、分野ごとの正解率が書かれています。
不合格だった場合も、試験結果レポートの分野ごとの正解率を見れば、どこを復習すればいいかが分かります。同じ科目は何度でも受けられますが、2回目は前回から24時間、3回目以降は48時間空ける決まりがあります。このルールに違反すると、取得した資格が取り消される可能性があります。
合格の証明は3種類
合格すると、次の3つが使えます。
- 試験結果レポート(受験当日に会場で受け取る)
- 合格認定証(合格から2時間から3時間ほどでウェブ上で見られ、印刷できる)
- デジタル認定証(ウェブ上で受験当日から見られるページ)
紙の認定証は2023年3月31日の受験分で発行が終わっています。今は、デジタル認定証のページからPDFを保存して使います。在宅の仕事でプロフィールに資格を書くときや、依頼主に証明を求められたときは、このPDFを見せられます。
複数の科目で称号がもらえる
MOS 365では、Excel、Word、PowerPoint、Outlookの一般レベルのうち3科目に合格すると「MOS Associate」、さらにExcelとWordの上級レベルの2科目に合格すると「MOS Expert」の認定証が発行されます。同じサーティポートIDで受けることが条件です。科目ごとに別のIDを作ってしまうと称号がまとまらないので、IDは1つだけ使い続けてください。
申し込みでつまずきやすい点
科目とバージョンの取り違え
申し込みで最も多い間違いは、科目やバージョンの取り違えです。「Excel 365」と「Excel 365 エキスパート」、「Excel 365」と「Excel 2019」は、名前が似ていても別の試験です。申し込みの後には変更できないので、申し込みの画面や会場に伝える内容を、送る前にもう一度読み直してください。
勉強に使っている問題集のバージョンと、申し込む試験のバージョンがそろっているかも確かめます。365の試験を受けるのに2019の問題集で勉強していると、画面の表示や機能の名前が違って本番で戸惑うことがあります。
氏名の表記とメールアドレス
サーティポートIDに登録した氏名は、合格認定証と試験結果レポートにそのまま載ります。履歴書や在宅の仕事のプロフィールに使う証明書なので、旧字体の漢字や、結婚などで変わった姓の扱いを、登録の時点で整えておきます。
全国一斉試験では、受験票がメールで届きます。携帯電話会社のメールアドレスを使うと、迷惑メールとして弾かれて届かないことがあります。パソコンでも見られるメールアドレスを使い、受信の設定を確かめておくと安心です。
学割は後から変えられない
学生が学割を使う場合は、申し込みの時に申告します。一般価格で申し込んだあとに学割へ変えることはできません。随時試験では、会場に申し込むときに「学割で受けたい」と必ず伝えてください。試験当日には学生証を持っていき、写真付きの身分証明書として使います。
支払いの方法と期限
全国一斉試験の支払いは、クレジットカードか受験チケットです。随時試験は会場ごとに現金、振込、カードなど方法が違います。振込の場合は、試験日のどれくらい前までに振り込む必要があるかを会場に確かめておかないと、申し込みが成立しないことがあります。
試験に関するデータから見えること
受験者の多さ
公式サイトの「試験に関するデータ」によると、MOSの累計受験者数は540万人を超えています。Office 2016のころに設けられていた「マイクロソフト オフィス マスター」の累計認定者数は9万人を超えたとされています。それだけ多くの人が受けている資格なので、事務の採用担当者や依頼主にとって名前の知られた資格です。
裏を返すと、MOSを持っているだけでは他の人との違いを出しにくいとも言えます。在宅の仕事で選ばれるには、資格に加えて、どんな作業をどれくらいの速さと正確さでこなせるかを具体的に示す必要があります。
合格率は公開されていない
MOSの合格率は公開されていません。ネット上で見かける合格率の数字は、公式の数字ではありません。合格の目安を知りたいときは、公式の案内にある「1000点満点で550点から850点の範囲が合格点の目安」という記述と、問題集の模擬試験で安定して合格点を取れるかどうかで判断してください。
立場別の申し込みのタイミング
会社員の場合
会社員は、平日の夜か土曜日に試験を開いている会場を探すと、仕事を休まずに受けられます。随時試験は会場ごとに日程が違うので、仕事の帰りに寄れる駅の近くの会場が便利です。年度末や繁忙期を避け、勉強に集中できる1か月を確保できる時期に申し込みます。
子育て中の人の場合
子どもを預けられる時間に合わせて試験を受けたい人は、平日の昼に試験を開いている会場が向いています。試験時間は50分ですが、受付や説明の時間も含めると、会場にいるのは1時間半ほどを見込んでおきます。
学生の場合
学生は、学割で受けられるうちに受けておくと費用を抑えられます。卒業の年の3月であれば、在籍期間内の受験には学割が使えます。就職活動の履歴書に書くなら、選考が始まる前に合格しておくと使えます。大学や専門学校が試験会場になっている場合もあるので、学内の案内も確かめてください。
会場に申し込む前に確かめたいことの一覧
電話やメールで聞くこと
随時試験は会場ごとに決まりが違うため、申し込みの前に次のことを確かめておくと、当日に困りません。
- 受けたい科目とバージョンの試験を、希望の日に行っているか
- 申し込みの締切は試験日の何日前か
- 受験料の支払い方法と、支払いの期限
- 受験票が発行されるか、発行されない場合は当日何を持っていけばいいか
- 1日に何科目まで受けられるか
- 学割を使う場合に必要な書類
- 試験会場の建物の入口や受付の場所
1日に受けられる科目の数は、随時試験では会場によって違います。2科目を同じ日に受けたい人は、必ず事前に確かめてください。
会場の雰囲気も判断材料になる
会場によっては、試験の前にパソコンの操作に慣れる時間をとってくれたり、受付の担当者が丁寧に説明してくれたりします。初めて受ける人は、電話の対応が分かりやすい会場を選ぶと、当日も落ち着いて受けられます。対策講座を開いている会場なら、試験の前に一度、講座の見学や体験を申し込んで会場の様子を見ておく方法もあります。
合格したあとにやっておくこと
証明書を保存する
合格したら、デジタル認定証のページから合格認定証と試験結果レポートのPDFを保存しておきます。デジタル認定証は米国の会社が管理しているため、時差の関係で受験日が前日の日付で表示されることがあります。履歴書に書く日付と1日ずれていても、仕組み上のことなので慌てる必要はありません。
保存したPDFは、パソコンだけでなく、クラウドのストレージにも保存しておくと、在宅の仕事で依頼主から証明を求められたときにすぐ送れます。
次の科目の予定を立てる
1科目に合格した直後は、操作の感覚が残っているので、次の科目の勉強に入りやすい時期です。ExcelのあとにWord、WordのあとにPowerPointと続けると、3科目でMOS Associateの認定に届きます。全国一斉試験が終わる前に受けたい人は、最終回の申し込みが11月16日までであることを頭に入れておいてください。
在宅の仕事でMOSが役立つ場面
事務やデータ入力の仕事
在宅で受けられる事務の仕事には、データの入力、表の集計、請求書や報告書の作成、会議資料の作成などがあります。どれもExcel、Word、PowerPointを使う作業です。依頼主は、顔を合わせたことのない相手に仕事を任せるので、「本当にExcelが使えるのか」を気にしています。MOSの合格は、その不安を減らす分かりやすい材料になります。
特に効くのは、関数やピボットテーブルを使った集計、差し込み印刷、長い文書の目次や見出しの整理など、「できる人とできない人の差がはっきり出る作業」です。MOSの出題範囲にはこうした機能が含まれているので、合格していれば、依頼主は作業の質を想像しやすくなります。
文章や資料づくりの仕事
Webライターや編集の仕事でも、Wordの機能を使いこなせると作業が早くなります。変更履歴を残しながら原稿を直す、コメントで依頼主とやり取りする、決められた書式に合わせて納品する、といった場面です。文章の仕事の年収の水準は著述家,記者,編集者の年収・単価相場で確認できます。資格の内容はMOS Word(Microsoft Office Specialist)とMOS PowerPoint(Microsoft Office Specialist)の資格ガイドに整理されています。
プロフィールでの見せ方
プロフィールには「MOS Excel 365 合格」のように、科目とバージョンが分かる形で書きます。そのうえで、「Excelで月次の売上データを集計し、グラフ付きの報告書にまとめる作業に対応します」のように、資格で証明できることを依頼主の作業に置き換えて書くと伝わります。実際に作った表や資料のサンプルを、個人情報を外した形で用意しておくとさらに効果があります。サンプルの作り方はWebライターのポートフォリオの作り方|案件獲得率が上がるテンプレート付き【2026年版】が参考になります。
申し込みから合格までの進め方の例
1か月で一般レベルを目指す場合
Excelを普段から少し使っている人が、一般レベルを1か月で目指す場合の進め方の例です。
- 1週目 公式の出題範囲を確かめ、対策の問題集を1冊選ぶ。随時試験の会場を探して、3週間から4週間後の日程で申し込む
- 2週目 問題集を1周する。分からなかった操作に印をつける
- 3週目 印をつけた操作を中心に2周目を解く。模擬試験を時間を計って解く
- 4週目 模擬試験で間違えた分野を復習し、試験を受ける
申し込みを先に済ませるのは、日程が決まると勉強の計画が立てやすくなるからです。随時試験は会場によって日程が埋まることもあるので、早めに押さえておきます。
上級レベルを目指す場合
一般レベルに合格したあとで上級レベルを目指すなら、準備の期間は1か月半から2か月ほど見込んでおくと無理がありません。Excelの上級レベルでは、複数の条件を組み合わせた関数、データの入力規則、マクロの記録といった、普段の事務ではあまり使わない機能まで問われます。一般レベルの問題集と同じ出版社の上級レベル向けの問題集を選ぶと、解説の書き方が同じで進めやすくなります。
試験中の時間の使い方
試験は50分で、5個から10個ほどの「プロジェクト」と呼ばれる課題のまとまりに分かれています。1つのプロジェクトには1問から7問ほどの小問があり、それぞれのプロジェクトは独立しているので、前の課題の操作が次の課題に影響することはありません。分からない小問で手が止まったら、印をつけて先に進み、最後に見直しの画面から戻ってくるのが時間切れを防ぐコツです。
2科目目以降の受け方
1科目に合格したら、同じサーティポートIDで次の科目を申し込みます。ExcelとWordの両方を持っていると、事務の仕事で頼める範囲が広がります。3科目目にPowerPointを受ければ、MOS Associateの認定も受けられます。
全国一斉試験が終わる2027年以降は、すべて随時試験での申し込みになります。今のうちに通いやすい会場を1つ見つけておくと、次の科目も同じ会場で続けて受けられます。
運営者の目から見た、資格を仕事につなげる人の特徴
在宅ワークの市場を長く見てきた立場から言えば、MOSのようなパソコンの資格は、取っただけで仕事が来る資格ではありません。それでも資格を仕事につなげている人には、はっきりした共通点があります。資格を「依頼主の手間が減る理由」として説明していることです。「MOSを持っています」ではなく、「この集計は関数で自動化できるので、毎月の手作業がなくなります」と言える人に、仕事は集まります。
もう1つの共通点は、小さな作業を丁寧に終え、同じ依頼主から繰り返し頼まれていることです。事務の仕事は、毎月や毎週の決まった作業が多く、一度信頼されると長く続きます。間に入る仲介の手数料が少ない、または手数料0%の直接取引であれば、依頼主は同じ予算でより多くの作業を頼め、受ける側の手取りも厚くなります。長く続く仕事は、どちらにとっても得になる形で育っていきます。
まずは通いやすい随時試験の会場を探し、仕事で一番使うソフトの一般レベルから申し込んでください。在宅で受けられる仕事の種類は、アプリケーション開発のお仕事のような技術寄りの仕事から事務の仕事まで幅があります。自分の得意なソフトを軸に、受ける仕事の範囲を決めていくと、資格が仕事の入口として働きます。
よくある質問
Q. MOSの全国一斉試験はいつまで受けられますか?
運営会社は2026年12月で全国一斉試験を終えると発表しています。残りは2026年11月8日の第362回(申し込みは10月12日まで)と、12月13日の第363回(申し込みは10月13日から11月16日まで)の2回です。2027年以降は、全国の試験会場で行われる随時試験で受けることになります。
Q. 随時試験はどこで申し込めばいいですか?
公式サイトの「試験会場を探す」で近くの会場を探し、その会場に直接申し込みます。電話、ウェブのフォーム、窓口など、方法は会場ごとに違います。受けたい科目とバージョンを扱っているか、試験日の頻度、支払い方法を確かめてから申し込んでください。学割を使う場合は申し込みの時に伝えます。
Q. 申し込んだあとに日程を変えられますか?
申し込みのあとに試験日、科目、バージョンを変えることはできず、キャンセルしても受験料は返金されません。全国一斉試験と随時試験の間の振り替えもできません。予定が読めない時期は、少し先の日程を選んで申し込むほうが安全です。
Q. サーティポートIDは事前に登録しないといけませんか?
受験にはサーティポートIDが必要で、試験の前に無料で登録しておくのが基本です。登録した氏名が合格認定証に印字されるので、正確に入力してください。IDとパスワードを忘れると合格認定証を表示できなくなるため、紙に書いて当日持っていくと安心です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
岡田 隆志@SOHO編集部
PMO→フリーランスプロジェクトマネージャー
大手SIerでPMOとして15年間、数多くのプロジェクトを管理。PMP、G検定、応用情報技術者を保有。フリーランスPMとして活動しながら、IT資格のキャリア戦略を発信しています。
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