Macでsitファイルを解凍する手順と、開けないときに確かめること

@SOHO編集部
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Macでsitファイルを解凍する手順と、開けないときに確かめること

この記事のポイント

  • ✓Macでsitファイルを解凍する手順を
  • ✓The UnarchiverとStuffIt Expanderの使い方
  • ✓開けないときに確かめることまで順に解説します

Macでsitファイルを解凍するには、sitに対応した解凍アプリを入れる必要があります。Macに最初から入っている機能は、Appleの説明ではzipの圧縮と解凍を扱っており、sitの解凍には触れていません。App Storeで無料で入手できるThe UnarchiverかStuffIt Expanderを入れれば、多くのsitファイルはダブルクリックで開けるようになります。

この記事では、sitファイルとは何か、拡張子の見分け方、2つのアプリでの解凍の手順、開けないときに順に確かめること、解凍したあとの中身が開けないときの考え方を説明します。解凍した古いデータを外付けディスクやNASに散らばらせずに扱う方法として、Macのファイル管理アプリAtriensにも触れます。

sitファイルとはどんなファイルか

sitファイルは、StuffItという圧縮ソフトで作られたファイルです。圧縮とは、ファイルを小さくまとめて、保存や受け渡しをしやすくすることを言います。複数のファイルやフォルダを1つにまとめる役割もあり、今のzipファイルと同じような使われ方をしていました。

StuffItは、Macで長く使われてきた圧縮ソフトです。App StoreにあるStuffIt Expander 16の著作権の表示は「1990-2020 Smith Micro Software, Inc.」となっています。インターネットがまだ遅かった時代、Macどうしでファイルをやり取りするときの定番の形式の1つでした。そのため、sitファイルを見かけるのは、次のような場面が多いはずです。

  • 実家や会社の古いMacから取り出したデータ
  • 昔のCD-ROMやMOディスク、フロッピーディスクに残っていたファイル
  • 長く使われてきた業務用のサーバに保存されていたアーカイブ
  • 古い取引先や知人から、以前に受け取ったまま開いていなかった添付ファイル

いまの仕事でsitを新しく作ることはほとんどありません。だからこそ、受け取った側のMacに解凍の手段がなく、「ダブルクリックしても開けない」という相談につながります。

sitに似た拡張子もある

sitの仲間には、いくつかの形式があります。解凍アプリによって対応が分かれるので、まずは自分のファイルがどれなのかを確かめます。

拡張子 どんなファイルか
.sit StuffItの圧縮ファイル。いちばん多く見かける形式
.sitx StuffIt Xと呼ばれる、後の世代の形式
.sea 開くと自分で展開する形式(自己解凍形式)。昔のMac用のアプリになっている
.hqx BinHexと呼ばれる、ファイルを文字に置き換えてメールで送るための形式
.bin MacBinaryと呼ばれる、昔のMacのファイルの情報を保ったまま送るための形式

「.sit.hqx」のように拡張子が2つ並んでいることもあります。これは、sitで圧縮したものを、さらにメールで送れるようにhqxに変えたファイルです。この場合は、まずhqxを元に戻し、出てきたsitをもう一度解凍する、という2段階になります。対応した解凍アプリなら、続けて自動で処理してくれることもあります。

古いMacや記録媒体からsitを取り出すときの段取り

sitファイルの多くは、古いMacや昔の記録媒体の中にあります。解凍の前に、ファイルを今のMacへ安全に取り出す段取りを整えておくと、途中で失敗してもやり直しがききます。

最初に決めておきたいのは、元の媒体から直接解凍しない、ということです。CD-ROMやMO、古い外付けディスクにあるsitをその場でダブルクリックすると、解凍の途中で読み取りに失敗したときに、どこまで処理が進んだのか分からなくなります。まずはsitファイルを今のMacの書類フォルダや作業用の外付けディスクにコピーし、コピーしたほうを解凍します。

次に、作業用のフォルダを1つ作ります。たとえば「古いデータの取り出し」というフォルダを作り、その中に「元データ」「解凍済み」「未確認」の3つのフォルダを作っておきます。取り出したsitは「元データ」に、解凍して中身が確かめられたものは「解凍済み」に、開けなかったものは「未確認」に分けていくと、作業が何日かに分かれても続きから始められます。

古い記録媒体を読むための装置が手元にないこともあります。MOドライブやフロッピーディスクのドライブは、今のMacには付いていません。USBでつなぐ外付けの読み取り装置を使うことになりますが、古い装置は今のmacOSで動かないこともあります。装置を買う前に、製造元のWebサイトで今のmacOSへの対応を確かめてください。手元で読めない場合は、データの取り出しを請け負う業者に頼む方法もあります。

取り出したファイルの量が多い場合は、すべてを一度に解凍しようとせず、必要なものから順に解凍します。何十年分ものデータを一度に開こうとすると、保存先の容量が足りなくなったり、どこまで確かめたかが分からなくなったりします。まずは今の仕事や手続きに必要なものを優先し、残りは少しずつ確かめていく進め方が現実的です。

まず拡張子を表示して、ファイルの種類を確かめる

Macは、初期の設定ではファイル名の拡張子を表示しないことがあります。拡張子とは、ファイル名の最後に付く「.sit」「.zip」のような文字で、そのファイルの種類を表します。sitかどうかを確かめるために、まず拡張子を表示させます。

Appleのサポートページ「Macでファイル名拡張子を表示する/非表示にする」の手順は次のとおりです。

  1. Finderのメニューで「Finder」から「設定」を選ぶ
  2. 「詳細」をクリックする
  3. 「すべてのファイル名拡張子を表示」を選ぶ

1つのファイルだけ確かめたいときは、そのファイルを選んでcommandキーとIキーを押し、「情報を見る」の画面の「名前と拡張子」を開いても確かめられます。

ここで注意したいのは、拡張子を書き換えてはいけないということです。同じページには、名前を変更する際にファイル名拡張子を変えると、そのファイルを作ったアプリで開けなくなる場合がある、と書かれています。「sitをzipに書き換えれば開けるのでは」と考える人もいますが、中身の形式は変わらないので開けません。拡張子は確かめるだけにして、書き換えないようにします。

Macの標準の機能でsitは開けるか

Appleのサポートページ「Macでファイルやフォルダを圧縮する/解凍する」は、Finderで「圧縮」を選ぶとzipファイルができること、zipファイルをダブルクリックすると解凍されることを説明しています。このページで扱っているのはzipで、sitの解凍については書かれていません。

実際に、何も入れていないMacでsitファイルをダブルクリックすると、開くためのアプリが見つからないという案内が出たり、解凍に失敗したりします。これはMacが壊れているのではなく、sitを扱うアプリが入っていないためです。

そこで、sitに対応した解凍アプリを入れます。App Storeで無料で入手でき、sitへの対応を公式に書いているのは、次の2つです。

  • The Unarchiver(MacPaw Way Ltdが提供)
  • StuffIt Expander 16(Smith Micro Software, Inc.が提供)

どちらもMac App Storeから入手できるので、見知らぬWebサイトから解凍ソフトを探して入れる必要はありません。解凍ソフトの名前で検索すると、似た名前のソフトを配っているサイトが出てくることがあります。仕事のMacに入れるなら、App Storeか、開発元の公式サイトから入れるのが安全です。

The Unarchiverでsitを解凍する手順

The Unarchiverは、多くの形式に対応した無料の解凍アプリです。App Storeの説明には、Zip、RAR、7-zipなどの一般的な形式に加えて、「StuffIt、DiskDoubler、LZH、ARJ、ARCなど、多くの古いフォーマットも開くことができます」と書かれています。表示の言語に日本語が含まれているのも、初めて使う人には安心できる点です。

The Unarchiverの公式サイトの対応形式の一覧では、StuffItは暗号化されていないものなら対応、StuffIt Xは一部に対応、と書き分けられています。公式サイトに載っている最新版は4.3.9(2025年3月18日)で、macOS 10.13以降で動きます。

入れ方と解凍の手順

  1. App Storeを開き、「The Unarchiver」で検索する
  2. 提供元がMacPaw Way Ltdであることを確かめて入手する
  3. sitファイルを選び、Controlキーを押しながらクリックする
  4. 「このアプリケーションで開く」から「The Unarchiver」を選ぶ
  5. 同じフォルダに、解凍されたファイルやフォルダができる

いつもThe Unarchiverで開くようにする

あとから設定を変えたいときは、Macの「情報を見る」の画面で変えられます。Appleのサポートページ「Macでファイルを開くアプリを選択する」の手順は次のとおりです。

  1. sitファイルを選び、「ファイル」メニューから「情報を見る」を選ぶ
  2. 「このアプリケーションで開く」のポップアップメニューでThe Unarchiverを選ぶ
  3. 「すべてを変更」をクリックする

「すべてを変更」を押すと、同じ種類のファイルがすべてThe Unarchiverで開くようになります。そのファイルだけを開きたいなら、「すべてを変更」は押さずに閉じます。

ファイル名が文字化けしにくい

The Unarchiverの説明には、アーカイブの中のファイル名の文字の種類を見分けて正しく扱うので、文字化けさせずに開けると書かれています。昔のMacで作られたsitには、日本語のファイル名が古い文字の形式で入っていることがあります。ほかのアプリで解凍してファイル名が読めない記号の並びになった場合は、The Unarchiverで解凍し直すと読めることがあります。

StuffIt Expanderでsitを解凍する手順と注意

StuffIt Expander 16は、StuffItの開発元から出ている解凍アプリです。App Storeでは無料で、「Macのみ対応」と書かれています。説明には、Zip、StuffIt、tar、gzipなどの形式を開けること、ドラッグ・アンド・ドロップで解凍できることが書かれています。

入れ方と解凍の手順

  1. App Storeを開き、「StuffIt Expander」で検索する
  2. 提供元がSmith Micro Software, Inc.であることを確かめて入手する
  3. StuffIt Expanderを起動する
  4. sitファイルを、StuffIt Expanderの窓かDockのアイコンにドラッグする
  5. 解凍されたファイルが、設定した保存先にできる

更新が止まっている点に注意する

App Storeのバージョン履歴を見ると、最新のバージョン16.2は2020年12月21日の公開で、Appleシリコンを積んだMac(M1)とmacOS Big Surへの対応が書かれています。それ以降の更新は、履歴に載っていません。互換性の欄には「macOS 10.11以降が必要です」とあります。

更新が止まっているアプリは、最新のmacOSで思わぬ動きをすることがあります。App Storeのレビューにも、版によってsitがうまく解凍できなくなったという声が残っています。

16.2になりsitファイルやリソース付きzipが解凍できなくなりました。16.0.6をダウンロードさせてください。 出典: apps.apple.com

これは2020年12月に投稿された1人の利用者の声で、すべてのMacで同じことが起きるとは限りません。ただ、1つのアプリで解凍できなかったときに、もう1つのアプリで試す価値があることを示しています。The UnarchiverとStuffIt Expanderは、どちらも無料なので両方入れておき、片方で失敗したらもう片方で試す、という使い方ができます。

2つの解凍アプリを比べる

ここまでの内容を、選びやすいように表にまとめます。どちらもApp Storeで確かめた2026年10月15日時点の記載です。

比べる点 The Unarchiver StuffIt Expander 16
料金 無料 無料
提供元 MacPaw Way Ltd Smith Micro Software, Inc.
必要なmacOS 10.13以降(公式サイトの記載) 10.11以降
表示の言語 日本語を含む20言語 英語
sitへの対応 暗号化されていないものに対応(公式サイトの記載) StuffItの開発元のアプリ
最近の更新 公式サイトの最新版は2025年3月 最新版は2020年12月
そのほか LZH、RAR、7zなど多くの形式に対応。ファイル名の文字化けを防ぐ ドラッグ・アンド・ドロップで解凍

迷ったら、まずThe Unarchiverを入れるのがおすすめです。日本語で使え、更新も続いており、sit以外の古い形式にも幅広く対応しているからです。The Unarchiverで解凍できないsitやsitxがあったときに、StuffIt Expanderも試してみる、という順番で進めると無駄がありません。

sit以外の古い形式もまとめて確かめる

古いMacのデータを掘り起こすと、sit以外にも見慣れない形式のファイルが出てきます。The Unarchiverの公式サイトの対応形式の一覧には、sitやsitxのほかにも、昔の形式が多く並んでいます。

形式 よく見かける場面 The Unarchiverの対応(公式サイトの記載)
LZH 昔の日本のパソコンで広く使われた圧縮形式 対応
Compact Pro 昔のMacで使われた圧縮形式 暗号化されていないものに対応
DiskDoubler 昔のMacでディスクの容量を節約するために使われた形式 ほぼすべてに対応
ARJ 昔のパソコンで使われた圧縮形式 分割されていないものに対応
ISO、BIN CDやDVDの中身を丸ごと写したファイル 多くに対応

LZHは、日本では長く使われてきた形式で、古い取引先の書類や、昔のソフトの配布物に残っていることがあります。The Unarchiverを入れておけば、sitと同じようにダブルクリックで解凍できます。

一覧の中で対応が「一部」「暗号化されていないもの」と書かれている形式は、ファイルによっては解凍できないことがあります。解凍できなかったファイルは、前の節の「未確認」のフォルダに分けておき、ほかの解凍アプリで試す、作った人に別の形式で送り直してもらう、といった方法を検討します。

解凍アプリを使うときの安全の心得

古いファイルを解凍するときは、中身が分からないまま開くことになります。仕事のMacで作業するなら、次の点を守ると安心です。

1つめは、解凍アプリは信頼できる入手先から入れることです。この記事で紹介した2つのアプリは、どちらもMac App Storeで入手できます。Webで「sit 解凍」と検索すると、聞いたことのない名前の解凍ソフトを配るサイトが出てくることがありますが、入手先の分からないアプリは入れないようにします。

2つめは、Macの安全の確認を無視しないことです。App Store以外から入れたアプリを初めて開くとき、Macは開いてよいかを確かめる画面を出すことがあります。そのときの扱いは、Appleのサポートページ「Macでアプリを安全に開く」に説明があります。表示の意味が分からないまま許可するのではなく、まずこのページで確かめてから操作します。

3つめは、出どころの分からない圧縮ファイルは開かないことです。昔の知人から届いたメールの添付であっても、送り主に心当たりがない、件名や本文が不自然、といった場合は開かずに削除します。解凍して出てきたファイルがアプリの形をしていたら、すぐに起動せず、どんなファイルなのかを確かめてから扱います。

開けないときに順に確かめること

解凍アプリを入れても開けない場合は、次の順に確かめます。上から順に、手軽に確かめられるものから並べています。

1. 本当にsitファイルか

拡張子がsitでも、中身が別の形式だったり、途中で名前を書き換えられていたりすることがあります。前の節で紹介した手順で拡張子を表示し、「.sit.hqx」「.sit.bin」のように2つ並んでいないかを確かめます。2つ並んでいる場合は、外側の形式から順に解凍します。

2. 最後まで受け取れているか

メールの添付やダウンロードが途中で止まると、ファイルが壊れたまま保存されます。ファイルの大きさが極端に小さくないか、送ってくれた人が伝えている大きさと合っているかを確かめます。Appleのサポートページも、ほかの人から受け取った圧縮ファイルが開けない場合は、ファイルに問題があることがあるので、もう一度圧縮して送ってもらうよう案内しています。

3. 保存先に十分な空き容量があるか

解凍したファイルは、元の圧縮ファイルより大きくなります。保存先のディスクの空きが足りないと、解凍は途中で失敗します。Appleのサポートページも、zipファイルを開けない場合は、解凍した項目を保存できる十分な領域があるかを確かめるよう案内しています。sitでも同じことが言えます。

4. パスワードがかかっていないか

sitには、パスワードで鍵をかけたものがあります。The Unarchiverの公式サイトは、StuffItへの対応を「No encryption」と書いており、鍵のかかったsitには対応していない、と読み取れます。パスワードを知っている場合でも、StuffIt Expanderで試すか、作った人に鍵を外して送り直してもらう必要があります。

5. 古いディスクから取り出す途中で壊れていないか

CD-ROMやMOなど古い記録媒体から取り出したファイルは、媒体の劣化で一部が読めなくなっていることがあります。読み取りのエラーが出ていたら、別の読み取り装置で取り出し直すと、正しく読めることがあります。何度も読み取りを繰り返すと媒体の傷みが進むこともあるため、大切なデータなら、専門の業者への相談も選択肢に入れます。

解凍できても中身が開けないとき

sitの解凍には成功したのに、出てきたファイルが開けないこともあります。これは解凍の失敗ではなく、中身のファイルが今のMacに合っていないことが原因です。

中身が昔のMac用のアプリだった場合

sitの中に入っていたのが、Mac OS 9以前の時代のアプリだった場合、今のmacOSでは動きません。昔のMacで動いていたアプリは、今のMacとは仕組みが大きく違うためです。アプリとして使うことはあきらめ、中に入っている書類だけを取り出せないかを考えます。

中身が古い形式の書類だった場合

昔のワープロソフトや表計算ソフトで作られた書類は、今のアプリでは開けないことがあります。まずは、Appleのサポートページ「Macでファイルを開くアプリを選択する」で紹介されている方法で、別のアプリで開いてみます。同じページには、特定のアプリで開けない場合はファイルが壊れているか、そのアプリで認識されない可能性があるので、別のアプリで開いてみるよう書かれています。テキストエディットやプレビューで開くと、書式は崩れても文字だけは読めることがあります。

.seaのファイルを開くとき

.seaは、開くと自分で展開する形式で、それ自体が昔のMac用のアプリになっています。今のMacではそのまま起動できないことが多いため、The UnarchiverやStuffIt Expanderに読み込ませて、中身だけを取り出すのが安全です。出どころの分からない.seaや、見慣れない形式のファイルは、ダブルクリックして起動しようとせず、まず解凍アプリで中身を確かめるようにします。

解凍した古いデータを整理して残す

sitを解凍したあとは、出てきたデータをどこに保存するかを決めます。古いMacや記録媒体から取り出したデータは、量が多く、内容もばらばらになりがちです。解凍したまま「ダウンロード」フォルダに放置すると、あとで探すときに困ります。

おすすめは、次のような形で分けて保存することです。

  • 元のsitファイルは、手を加えずに「元データ」というフォルダにまとめて保存する
  • 解凍したデータは、年や取引先ごとのフォルダに分けて保存する
  • 中身が開けなかったものは「未確認」というフォルダにまとめ、あとで見直す

元のsitファイルを残しておくのは、別の解凍アプリでやり直す必要が出たときのためです。解凍に成功したからといって、すぐに元のファイルを削除しないようにします。

保存先が外付けディスクやNASに分かれるとき

古いデータは量が多いので、Mac本体ではなく外付けのディスクやNASに保存することが多くなります。NASとは、家庭や事務所のネットワークにつないで使う、共有のディスクのことです。保存先が複数に分かれると、Finderで何度もディスクを開き直すことになり、どこに何を保存したかが分からなくなりがちです。

こうした場面の選択肢の1つが、Macのファイル管理アプリAtriensです。公式サイトによると、外付けディスクやNAS、iCloudなどを同じサイドバーに並べ、外付けディスクの資料を書類フォルダの案件の下にまとめて表示できます。サイドバーで並べ替えても、ファイルそのものは元の場所から動きません。タブで複数の場所を開いたまま行き来でき、zipの作成と取り出しもそのまま行えます。sitの解凍の機能があるとは公式に書かれていないので、解凍はThe Unarchiverなどで行い、解凍したあとのデータを整理する場面で使う形になります。

Mac単体の機能は期限なく無料で使え、アカウントの登録も要りません。有料のプラン(1か月あたり780円・年6,800円・買い切り14,800円、いずれも税込)にすると、iPhoneやiPadから自宅のMacを操作できるようになります。対応するのはmacOS 14以降です。Atriensは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

仕事でsitファイルを受け取ったときの対応

在宅の仕事や業務委託の仕事で、取引先からsitファイルが届くこともあります。長く続いている会社では、昔のやり方のまま古い形式のファイルが使われていることがあるからです。

まずは、この記事で紹介した解凍アプリで開けるかを試します。開けたら、それで十分です。開けなかった場合や、今後も同じ形式で届きそうな場合は、取引先にzipで送ってもらえないかを相談します。zipなら、MacにもWindowsにも最初から解凍の機能があり、受け取った側が困りません。

相談するときは、相手のやり方を否定せず、自分の環境の事情として伝えるのが角を立てないこつです。たとえば、次のように書きます。

「お送りいただいたファイルですが、こちらのMacで解凍がうまくいきませんでした。お手数ですが、zip形式で再度お送りいただけますでしょうか。」

取引先から届くファイルの形式がいつも同じなら、最初の1回で手順をメモに残しておくと、次からは迷わずに済みます。どのアプリで解凍したか、文字化けしたときにどうしたか、どのフォルダに保存したかを数行書いておくだけで、次に同じ形式が届いたときの作業時間が短くなります。

受け取ったファイルの解凍に時間がかかりそうなときは、作業に入る前に一報を入れておくことも大切です。「受け取ったファイルの形式の確認に少し時間をいただいています」と伝えておけば、取引先も状況を把握でき、締切の相談もしやすくなります。

古いファイルを扱えることは仕事の強みになる

2004年から在宅ワークとフリーランスの仲介を続けてきた運営者として見てきた範囲では、長く仕事が続く人ほど、受け取ったファイルが開けないといった小さなつまずきを、自分で調べて片づけています。取引先にとっては、ファイルの形式で手を止めずに作業を進めてくれる人は、それだけで任せやすい相手です。そうした積み重ねが「この人に頼むと楽だ」という信頼になり、次の依頼につながっていきます。

仲介の手数料がかからない直接の取引では、依頼する側は同じ予算でより多くを頼め、受ける側は手取りが厚くなります。その分、ファイルのやり取りの段取りも当事者どうしで整える必要があり、古い形式への対応力はそのまま仕事の進めやすさに表れます。

古いデータの移し替えや整理は、業務のデジタル化を手伝う仕事の入り口にもなります。会社の業務の見直しやAIの道具の導入を支える仕事は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で、仕事の内容と求められる力をまとめています。紙や古いデータの整理が課題になりやすい介護や福祉の事業所の取り組みは、介護・福祉事業所のDX化2026|IT導入補助金で介護記録を完全デジタル化の記事で、補助金を使ったデジタル化の進め方を整理しています。デザインのデータを扱う仕事に関心がある人は、デザイナーの年収・単価相場で、報酬の目安を確かめておくと、自分の作業の値付けを考える手がかりになります。

まずは、手元のsitファイルの拡張子を表示し、The Unarchiverで開いてみてください。開けなかったときは、この記事の「開けないときに順に確かめること」を上から1つずつ確かめれば、多くの場合は原因にたどり着けます。

よくある質問

Q. Macに最初から入っている機能でsitファイルは解凍できますか?

Appleのサポートページで説明されている標準の解凍の機能はzipを対象としており、sitの解凍には触れていません。sitを開くには、App Storeで無料で入手できるThe UnarchiverやStuffIt Expander 16など、sitに対応した解凍アプリを入れるのが確実です。

Q. The UnarchiverとStuffIt Expanderはどちらを入れればよいですか?

まずはThe Unarchiverがおすすめです。日本語で使え、公式サイトの最新版は2025年に公開されており、LZHなど古い形式にも幅広く対応しています。StuffIt Expander 16はApp Storeの最新版が2020年12月の公開です。どちらも無料なので、片方で解凍できないときにもう片方で試す使い方もできます。

Q. sitの拡張子をzipに書き換えれば開けますか?

開けません。拡張子を書き換えても中身の形式は変わらないため、zipとしては解凍できません。Appleのサポートページも、拡張子を変えるとファイルを作ったアプリで開けなくなる場合があると注意しています。拡張子は確かめるだけにして、sitに対応した解凍アプリで開いてください。

Q. 解凍したファイルが開けないのはなぜですか?

解凍自体は成功していても、中身がMac OS 9以前の時代のアプリや、古いソフトで作られた書類だと、今のMacでは開けないことがあります。書類なら、別のアプリで開くと文字だけは読める場合があります。元のsitファイルは削除せずに残しておくと、別の方法で試し直せます。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年5月8日最終更新:2026年10月16日
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@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

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