Macでファイルのパスをコピーする方法と、ターミナルに貼り付けるときのコツ


この記事のポイント
- ✓Macでファイルやフォルダのパスをコピーする方法を
- ✓Finderの右クリックとOptionキー
- ✓ターミナルへのドラッグの順に整理します
Macでパスをコピーするいちばん早い方法は、Finderでファイルを選んでから、Option+Command+Cキーを押すことです。これで「/Users/ユーザ名/Documents/見積書.pdf」のような、そのファイルの場所を示す文字列(パス)がクリップボードに入ります。キーを覚えていなくても、ファイルを右クリックしてOptionキーを押すと、メニューの「コピー」が「パス名をコピー」に変わるので、それを選べば同じ結果になります。
ただ、コピーしたパスをターミナルに貼り付けると、思ったとおりに動かないことがあります。原因の多くは、パスの中の空白や記号です。この記事では、Macでパスをコピーする方法を場面ごとに整理し、ターミナルに貼り付けるときにつまずきやすい点と、その直し方までを順番に解説します。手順はAppleの公式のサポートページの記載で確かめています。
パスとは何か、なぜコピーが必要になるのか
パスとは、ファイルやフォルダがMacの中のどこにあるかを、フォルダの名前を順番につないで表した文字列のことです。住所でいえば「都道府県、市区町村、番地」を順に書いたものにあたります。Macでは、フォルダの区切りに半角のスラッシュ(/)を使います。
たとえば、書類フォルダの中の「案件A」というフォルダにある「契約書.pdf」のパスは、次のようになります。
/Users/ユーザ名/Documents/案件A/契約書.pdf
Finderの画面では「書類」と日本語で表示されているフォルダも、パスでは英語の「Documents」になる点に注意してください。Finderは見やすさのために表示名を日本語にしていますが、実際のフォルダの名前は英語です。デスクトップは「Desktop」、ダウンロードは「Downloads」、ピクチャは「Pictures」です。
パスをコピーする必要が出てくるのは、主に次のような場面です。
・ターミナルでコマンドを実行するときに、対象のファイルを指定する
・チャットやメールで、共有フォルダの中のファイルの場所を同僚に伝える
・プログラムや設定ファイルに、読み込むファイルの場所を書く
・AIのツールに、作業してほしいファイルやフォルダの場所を伝える
特に最近は、ターミナルで動くAIの道具に「このフォルダの中の原稿を見て」と頼む場面が増え、パスを正確に渡す機会が多くなりました。翻訳の仕事でも、用語集や過去の訳文のファイルの場所を、道具に正確に伝える必要があります。パスを手で打ち込むと、1文字の打ち間違いで「ファイルが見つかりません」になるので、コピーで渡すのが確実です。
方法1:Finderの右クリックとOptionキーでコピーする
最も多くの人が使う方法です。手順は次のとおりです。
- Finderで、パスを知りたいファイルまたはフォルダを選ぶ
- Controlキーを押しながらクリック(または右クリック、トラックパッドなら2本指でクリック)する
- 表示されたメニューを開いたまま、Optionキーを押す
- 「コピー」の項目が「“ファイル名”のパス名をコピー」に変わるので、それを選ぶ
これで、そのファイルのフルパスがクリップボードに入ります。フルパスとは、いちばん上の階層(/)から始まる、省略のないパスのことです。あとは、貼り付けたい場所でCommand+Vキーを押せば貼り付けられます。
Optionキーを押す前のメニューには「パス名をコピー」は表示されないので、「そんな項目はない」と思い込んでいる人がとても多い機能です。Optionキーは、Macの多くのメニューで「隠れた別の操作」を表示するためのキーです。右クリックのメニューを開いたら、Optionキーを押したり離したりして、項目が入れ替わる様子を一度確かめておくと、覚えやすくなります。
同じ操作は、画面上部のメニューバーからもできます。ファイルを選んだ状態で「編集」メニューを開き、Optionキーを押すと、「コピー」が「パス名をコピー」に変わります。このときメニューの右側に表示されるキーの組み合わせが、冒頭で紹介したOption+Command+Cです。
複数のファイルを選んでからこの操作をすると、それぞれのパスが改行で区切られてまとめてコピーされます。複数の資料の場所をまとめて伝えたいときに便利です。
方法2:パスバーを表示して、そこからコピーする
Finderの下の部分に、今いるフォルダまでの道筋を表示する「パスバー」を出しておくと、パスの確認とコピーがさらに楽になります。Appleのサポートページでは、次のように説明されています。
「表示」>「パスバーを表示」と選択するか、Optionキーを押して一時的にパスバーを表示します。 Finderウインドウの下部付近に、ファイルまたはフォルダが含まれている場所とネストされたフォルダが表示されます。 出典: support.apple.com
ネストされたフォルダとは、フォルダの中に入っている、さらに下の階層のフォルダのことです。同じページには、パスバーでControlキーを押しながらフォルダをクリックし、「“フォルダ名”のパス名をコピー」を選ぶと、フォルダのパス名をコピーできるとも書かれています。
パスバーは、Option+Command+Pキーで表示と非表示を切り替えられます。Appleのキーボードショートカットの一覧にも、このキーがFinderウインドウのパスバーの表示と非表示を切り替えるものとして載っています。
パスバーを常に表示しておくと、次のような利点があります。
・今どのフォルダを見ているかが常に分かり、似た名前のフォルダと取り違えにくくなる
・パスバーの途中のフォルダをダブルクリックすると、その階層にすぐ移動できる
・パスバーのフォルダに、ファイルをドラッグして移動やコピーができる
特に、同じ名前のフォルダが「納品」「作業中」「過去分」など複数の場所にある場合、パスバーで道筋を見ながら作業するだけで、間違ったフォルダにファイルを保存する事故がかなり減ります。
方法3:ターミナルにファイルをドラッグする
ターミナルを使っている人には、最も手早い方法です。ターミナルのウインドウに、Finderからファイルやフォルダをドラッグして離すと、その場所にフルパスが入力されます。Appleのターミナルのユーザガイドでも、キーボードショートカットの一覧の中で、Finderからターミナルのウインドウ内にファイルをドラッグすると、ファイルの完全なパスが追加されると説明されています。
この方法の利点は、ターミナルが空白や記号を自動で処理してくれることです。たとえば「見積書 最終版.pdf」のように名前に空白があるファイルをドラッグすると、空白の前にバックスラッシュ(\)が付いた形で入力されます。後の節で詳しく説明しますが、空白を含むパスはそのまま貼り付けるとエラーになるので、この自動の処理はとても助かります。
よく使う形は、次のようなものです。
- ターミナルで
cdと入力する(cdの後ろに半角の空白を1つ入れる) - Finderから、移動したいフォルダをターミナルにドラッグする
- Returnキーを押す
これで、そのフォルダに移動できます。cdは「change directory」の略で、作業する場所(ディレクトリ、つまりフォルダ)を移るコマンドです。長いパスを打つ必要がなく、打ち間違いも起きません。
同じ要領で、open と入力してからファイルをドラッグしてReturnキーを押すと、そのファイルを既定のアプリで開けます。open . と入力すれば、ターミナルで今いるフォルダをFinderで表示できます。ターミナルとFinderを行き来するときに覚えておくと便利です。
方法4:ターミナルの中でパスを取り出してコピーする
すでにターミナルで作業している場合は、ターミナルの中でパスを取り出してコピーすることもできます。
今いるフォルダのパスを知りたいときは、pwd と入力します。pwdは「print working directory」の略で、現在の作業場所のフルパスを表示するコマンドです。表示されたパスをそのままクリップボードに入れたいときは、次のように入力します。
pwd | pbcopy
縦線(|)は、前のコマンドの結果を後ろのコマンドに渡す記号で、パイプと呼ばれます。pbcopyは、受け取った文字列をクリップボードに入れるMacのコマンドです。これで、今いるフォルダのパスがクリップボードに入り、チャットやメールに貼り付けられます。
ファイルのフルパスを取り出したいときは、realpath ファイル名 と入力すると、そのファイルのフルパスが表示されます。これもpbcopyと組み合わせれば、そのままクリップボードに入れられます。
ターミナルの画面に表示されているパスを選ぶときは、Shift+Commandキーを押しながらパスをダブルクリックすると、ファイルの完全なパスを選択できる、とAppleのターミナルのユーザガイドに書かれています。普通のダブルクリックだと、スラッシュや空白で区切られた一部分しか選ばれないので、このキーの組み合わせを覚えておくと便利です。
方法5:「情報を見る」でファイルの場所を確かめる
コピーまでは要らず、ファイルがどこにあるかを確かめたいだけのときは、「情報を見る」のウインドウも使えます。Appleのサポートページによると、Finderで項目を選び、「ファイル」メニューから「情報を見る」を選ぶか、Command+Iキーを押すと、その項目の情報ウインドウが開きます。
情報ウインドウには、ファイルの種類、容量、作成日や変更日と並んで、そのファイルが入っている場所が表示されます。パスバーを表示していない状態で、検索結果やデスクトップから開いたファイルの場所を知りたいときに便利です。Spotlightの検索や、Finderの検索で見つけたファイルは、どのフォルダに入っているかが画面から分かりにくいことがあります。そうしたときに、まず情報ウインドウで場所を確かめ、必要ならそこからパスをコピーする、という順番で使うと迷いません。
情報ウインドウは、ファイル名の拡張子を表示するかどうかや、そのファイルを開くアプリを変える場面でも使います。パスの確認と合わせて、Command+Iキーを覚えておくと、ファイルにまつわる多くの確認が1つの操作で済みます。
ターミナルに貼り付けるときにつまずく原因と直し方
Finderでコピーしたパスをターミナルに貼り付けて、「No such file or directory(そのようなファイルまたはディレクトリはありません)」と表示された経験がある人は多いでしょう。原因は、ほとんどの場合、次のどれかです。
原因1:パスに空白が含まれている
ターミナルは、半角の空白を「区切り」として扱います。「/Users/ユーザ名/Documents/見積書 最終版.pdf」をそのまま貼り付けると、ターミナルは「/Users/ユーザ名/Documents/見積書」と「最終版.pdf」という2つのものが指定されたと解釈してしまいます。
直し方は2つあります。1つは、パス全体を引用符で囲むことです。
open "/Users/ユーザ名/Documents/見積書 最終版.pdf"
もう1つは、空白の前にバックスラッシュを付けることです。
open /Users/ユーザ名/Documents/見積書\ 最終版.pdf
Finderの「パス名をコピー」でコピーしたパスには、バックスラッシュが付きません。そのため、空白を含むパスを貼り付けるときは、自分で引用符を付ける必要があります。引用符で囲む方法のほうが、パスのどこに空白があるかを気にせずに済むので、迷ったら引用符で囲むと覚えておくのが確実です。
原因2:記号が特別な意味を持っている
ターミナルでは、&、(、)、'、$ などの記号に特別な意味があります。ファイル名にこうした記号が入っていると、空白と同じように誤って解釈されることがあります。この場合も、パス全体を引用符で囲むのが基本です。ただし、ファイル名そのものに引用符(' や ")が含まれている場合は、囲む引用符と区別がつかなくなるので、ターミナルへのドラッグを使うほうが確実です。
原因3:全角の空白や見えない文字が入っている
日本語のファイル名では、全角の空白が入っていることがあります。全角の空白はターミナルでは区切りとして扱われないので、それ自体はエラーの原因になりにくいのですが、半角と全角を見分けにくいため、「空白があるのに引用符を付けたのに動かない」といった混乱のもとになります。チャットやメールからパスをコピーしてきた場合は、途中に改行や見えない文字が紛れ込んでいることもあります。うまくいかないときは、手で打ち直すより、Finderから改めてコピーするか、ターミナルにドラッグし直すのが早道です。
原因4:パスが別の場所を指している
iCloud Driveのファイルは、Finderでは「iCloud Drive」の下に見えていても、実際のパスは /Users/ユーザ名/Library/Mobile Documents/com~apple~CloudDocs/ から始まる長いものになります。このパスには「Mobile Documents」という空白を含むフォルダが入っているので、引用符を忘れると必ずエラーになります。iCloud Driveのファイルを扱うときは、特に引用符を意識してください。
「~」を使った短いパスと、相対パスの考え方
ターミナルでは、自分のホームフォルダ(/Users/ユーザ名)を「」(チルダ)1文字で表せます。たとえば 」から始まる形で伝えると、相手は自分のMacでそのまま使えます。~/Documents/案件A は /Users/ユーザ名/Documents/案件A と同じ意味です。ほかの人にパスを伝えるときは、ユーザ名の部分が人によって違うので、「
ただし、「」はターミナルの中で使える省略で、引用符の中に入れると省略として扱われません。」という名前のフォルダを探してしまいます。空白を含むパスで「"~/Documents/見積書 最終版.pdf" と書くと、「」を使いたいときは、/」を引用符の外に出して書きます。~/"Documents/見積書 最終版.pdf" のように、「
もう1つ知っておきたいのが、相対パスです。ここまで見てきた「/」から始まるパスは絶対パスと呼ばれ、どこから使っても同じ場所を指します。これに対して相対パスは、今いるフォルダを起点にした道筋です。今いるフォルダの中の「資料」フォルダは 資料、1つ上の階層は ..、今いるフォルダそのものは . と書きます。
人に伝えるときや、設定ファイルに書くときは、どこから使っても意味が変わらない絶対パスのほうが安全です。一方で、プログラムの中で同じフォルダの中のファイルを読む場合は、相対パスのほうがフォルダごと別の場所に移しても動き続けるので便利です。目的に合わせて使い分けてください。
Finderの「フォルダへ移動」で、コピーしたパスを開く
パスをコピーして受け取る側の操作も覚えておくと、やり取りがスムーズになります。同僚からチャットでパスが送られてきたときは、Finderで「移動」メニューから「フォルダへ移動」を選ぶか、Shift+Command+Gキーを押します。Appleのキーボードショートカットの一覧にも、このキーで「フォルダへ移動」ウインドウが開くと書かれています。
開いた入力欄にパスを貼り付けてReturnキーを押すと、そのフォルダが開きます。ファイルのパスを貼り付けた場合は、そのファイルが入っているフォルダが開き、ファイルが選択された状態になります。
「フォルダへ移動」の入力欄では、パスに空白が含まれていても、引用符やバックスラッシュは要りません。むしろ、ターミナル用にバックスラッシュを付けたパスを貼り付けると、うまく開けないことがあります。ターミナルに渡すパスと、Finderで開くためのパスは、空白の扱いが違うと覚えておくと混乱しません。
仕事でパスを共有するときの注意
パスのコピーは、1人で作業するときだけでなく、チームで仕事をするときにも役立ちます。ただし、共有するときにはいくつか注意があります。
まず、自分のMacの中のパスは、相手のMacでは通じないことが多いという点です。「/Users/自分のユーザ名/Documents/...」は自分のMacの中の場所なので、相手に送っても開けません。チームで共有しているクラウドのフォルダや、社内のファイルサーバーの場所を伝えるときは、そのサービスの共有リンクを使うのが基本です。パスは、同じ構成のフォルダを全員が持っている場合や、手順書の中で「ここにファイルを保存する」と示す場合に使うと考えてください。
次に、パスにはユーザ名や案件名、取引先の名前が含まれることがある点です。手順書や公開する文書にパスを書き写すときは、ユーザ名や取引先の名前が入っていないかを確かめ、必要に応じて「~」や「案件名」などに置き換えます。翻訳の仕事では、取引先から預かったファイルの名前そのものが秘密の情報にあたることもあります。スクリーンショットにパスバーが写り込んでいないかも、送る前に確かめる習慣を付けておくと安心です。
ありがちな失敗として、納品の連絡に作業用のフォルダのパスをそのまま貼り付けてしまい、フォルダの名前に入っていた別の取引先の案件名まで相手に見せてしまう、というものがあります。フォルダの名前に取引先や案件の名前を付けている人ほど起きやすい失敗です。パスを人に送る前には、先頭から最後まで一度読み、相手に見せてよい名前だけで構成されているかを確かめる習慣を付けてください。パスは便利な分、思いがけない情報まで運んでしまうことを覚えておいてください。
Tabキーの補完で、パスを打ち間違えない
コピーとドラッグのほかに、ターミナルでパスを正確に入力するためのもう1つの方法が、Tabキーによる補完です。補完とは、途中まで入力した名前の続きを、ターミナルが自動で埋めてくれる機能のことです。
たとえば、ホームフォルダで cd Doc まで入力してTabキーを押すと、「Documents」まで自動で入力されます。候補が複数ある場合は、もう一度Tabキーを押すと候補の一覧が表示されるので、続きを1文字か2文字入力してから、またTabキーを押します。これを繰り返すと、長いパスでも打ち間違いなく入力できます。
補完の良いところは、空白を含む名前でも、必要なバックスラッシュを自動で付けてくれる点です。「見積書 最終版.pdf」のようなファイルも、「見積」まで入力してTabキーを押せば、空白の処理まで含めて正しく入力されます。また、補完で候補が出てこない場合は、その名前のファイルがその場所に存在しないということなので、場所を間違えていることにすぐ気づけます。
日本語の名前は、入力の切り替えが手間になるので補完と相性がよくありません。日本語の名前のフォルダに移動するときは、ドラッグや「パス名をコピー」と使い分けると効率的です。
パスで困らないためのファイル名の付け方
パスにまつわるトラブルの多くは、ファイルやフォルダの名前の付け方で防げます。特に、ターミナルやプログラムで扱う可能性のあるファイルには、次のような付け方をしておくと、後の手間が大きく減ります。
・空白の代わりに、半角のハイフンやアンダースコアでつなぐ
・&、#、%、括弧などの記号を使わない
・日付は「2026-10-03」のように先頭に付けて、並べたときに順番がそろうようにする
・同じ名前で「最終」「最新」「修正版」を付け足していくのではなく、日付や版の番号で区別する
翻訳や編集の仕事では、取引先から受け取ったファイルの名前を勝手に変えるわけにはいかない場面もあります。その場合は、受け取った原本はそのままの名前で保存し、自分の作業用のコピーにだけ扱いやすい名前を付ける、という分け方が現実的です。原本と作業用を別のフォルダに分けておけば、納品のときに原本の名前に戻すのも簡単です。
フォルダの階層を深くしすぎないことも大切です。階層が深くなるほどパスは長くなり、貼り付けたときの確認もしにくくなります。案件ごとのフォルダの中に「受領」「作業」「納品」の3つ程度を作る形にそろえておくと、パスを見ただけでどの段階のファイルかが分かるようになります。
Windowsの人にパスを伝えるときの違い
取引先や同僚がWindowsを使っている場合、パスの書き方が違うことも知っておくと、やり取りの行き違いを防げます。
Windowsでは、フォルダの区切りにバックスラッシュ(日本語の環境では円記号で表示されることが多い記号)を使い、「C:」のようなドライブの名前から始まります。Macの「/Users/ユーザ名/Documents」にあたる場所は、Windowsでは「C:」から始まる別の形になります。Macのパスを送っても、Windowsの人はそのまま使えませんし、その逆も同じです。
異なる環境の人とファイルの場所を伝え合うときは、パスではなく、共有しているクラウドのフォルダの名前と、その中の階層を言葉で伝えるほうが確実です。「共有フォルダの案件Aの中の、納品フォルダ」のように伝えれば、使っている機械に関係なく同じ場所にたどり着けます。共有のサービスに共有リンクの機能があれば、それを使うのが最も確実です。
もう1つ注意したいのが、Macで付けたファイル名がWindowsでは使えない場合があることです。Windowsでは、コロンや疑問符などの一部の記号をファイル名に使えません。Macでは問題なく保存できた名前でも、Windowsの人に渡すと開けなかったり、名前が変わってしまったりすることがあります。前の節で紹介した記号を使わない付け方は、こうした環境の違いへの備えにもなります。
よく使う操作の早見表
ここまでの操作を、1つの表に整理します。
| やりたいこと | 操作 |
|---|---|
| Finderで選んだファイルのパスをコピーする | Option+Command+C、または右クリックしてOptionキーで「パス名をコピー」 |
| パスバーを表示する | Option+Command+P、または「表示」>「パスバーを表示」 |
| パスバーのフォルダのパスをコピーする | パスバーでControlキーを押しながらクリックし「パス名をコピー」 |
| ターミナルにフルパスを入力する | Finderからターミナルのウインドウにドラッグする |
| ターミナルで今いるフォルダのパスをコピーする | pwd | pbcopy |
| ターミナルの画面のパスを丸ごと選ぶ | Shift+Commandキーを押しながらダブルクリック |
| 受け取ったパスをFinderで開く | Shift+Command+Gで「フォルダへ移動」に貼り付ける |
| ターミナルの今いるフォルダをFinderで開く | open . |
最初から全部を覚える必要はありません。まずはOption+Command+Cと、ターミナルへのドラッグの2つを使い慣れるだけで、パスに関する手間の大半はなくなります。
フォルダとターミナルを1つの画面で扱いたいときの候補
パスのコピーが頻繁に必要になるのは、多くの場合、Finderとターミナルを何度も行き来しているからです。フォルダを開いたまま、その場所でコマンドを実行したい、離れた場所にあるフォルダを1つの見取り図にしたい、という人の候補の1つとして、Mac用のファイル管理アプリのAtriens(アトリエンス)があります。
公式サイトの記載では、Atriensはフォルダごとにターミナルが1つ結び付いていて、開いているフォルダでそのままコマンドを入力でき、フォルダを切り替えるとターミナルも一緒に切り替わるので、cdを打つ必要がありません。サイドバーでは、外付けディスクの資料を書類フォルダの案件の下に並べるなど、ディスク上の場所とは別の分け方でフォルダを整理でき、その際にファイル自体は移動しません。料金は、サイドバー、ターミナル、プレビュー、Gitなど、Mac単体で使う機能が期限なく無料で、アカウントの登録も不要です。iPhoneやiPadから自宅のMacを操作する機能を使う場合だけ有料で、月額780円、年額6,800円、買い切り14,800円(いずれも税込)から選べます。動作環境はmacOS 14以降、Apple Silicon搭載のMacです。Finderとターミナルを行き来する場面が少なく、パスを時々コピーできれば足りる人には、ここまで紹介したFinderの標準の操作で十分です。
Atriensは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
道具の小さな操作が仕事の質を支える
最後に、在宅ワークや業務委託の仲介を長く運営してきた立場から見えていることを整理します。
運営者として見てきた限りでは、在宅で長く仕事を続けている人ほど、パスのコピーのような小さな操作をおろそかにしていません。どのフォルダに何を保存するかを決め、ファイルの場所を正確に伝え、取り違えを起こさない。こうした積み重ねが、「この人に任せると安心」という評価につながっています。取引先とのやり取りで「どのファイルのことですか」という確認の往復が減るだけでも、仕事の進みは目に見えて速くなります。
仲介の手数料がかからない直接取引なら、同じ予算で取引先はより多くを頼め、受ける側の手取りも厚くなります。そうした関係を長く続けるうえで、ファイルの受け渡しの正確さは、見えにくいけれど確かな土台です。
文章を書く仕事でも、原稿や画像のファイルを正確に扱う力は欠かせません。SEO記事・ブログ・コピーライティングのお仕事では、Webの記事を書く仕事の種類と、求められるスキルを紹介しています。文章の仕事の相場は著述家,記者,編集者の年収・単価相場で確かめられます。ターミナルを使った作業の効率化や、AIの道具を業務に組み込む仕事に関心がある人は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事とソフトウェア作成者の年収・単価相場で、仕事の中身と相場の目安を確かめておくと、次の一歩を考えやすくなります。
よくある質問
Q. Macの右クリックメニューに「パス名をコピー」が見当たりません。どうすればよいですか?
右クリックでメニューを開いたあと、Optionキーを押してください。「コピー」の項目が「パス名をコピー」に入れ替わります。メニューバーの「編集」メニューでも、Optionキーを押すと同じ項目が表示されます。キーの組み合わせで操作したい場合は、ファイルを選んでOption+Command+Cを押します。
Q. コピーしたパスをターミナルに貼り付けるとエラーになるのはなぜですか?
多くの場合、パスに半角の空白や記号が含まれていることが原因です。ターミナルは空白を区切りとして扱うため、パスが途中で切れてしまいます。パス全体を引用符で囲むか、Finderからターミナルのウインドウにファイルを直接ドラッグして入力すると、空白が正しく処理されます。
Q. 書類フォルダのパスが「Documents」になっているのはなぜですか?
Finderは見やすさのために、主なフォルダの名前を日本語で表示しています。実際のフォルダの名前は英語で、書類はDocuments、デスクトップはDesktop、ダウンロードはDownloadsです。パスをコピーすると実際の名前で表示されるので、ターミナルや設定ファイルでは英語の名前で指定します。
Q. 人から送られてきたパスのフォルダを開くにはどうすればよいですか?
Finderで「移動」メニューから「フォルダへ移動」を選ぶか、Shift+Command+Gを押して、表示された入力欄にパスを貼り付けます。Returnキーを押すとそのフォルダが開きます。この入力欄では空白を含むパスでも引用符は要りません。相手のユーザ名が入ったパスは自分のMacでは開けないので、その部分を自分の環境に合わせて直します。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
関連記事
カテゴリから探す

クラウドソーシング入門
クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

職種別ガイド
職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

副業・在宅ワーク
副業・在宅ワークの始め方と対象者別ガイド

フリーランス
フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金
確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

スキルアップ
プロフィール・提案文・単価交渉などのテクニック

比較・ランキング
サービス比較・おすすめランキング

AI活用
職種別にChatGPT・生成AIを活用して業務効率化・収益化するノウハウ

最新トレンド
市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド
クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア
転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師の転職・求人
看護師の転職・派遣・単発バイト・副業など働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

薬剤師の転職・求人
薬剤師・登録販売者の転職・派遣・パートなど働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

介護職の転職・求人
介護職・介護福祉士・ケアマネジャー・訪問介護員の転職・派遣・夜勤など働き方のガイド

保育士の転職・求人
保育士・保育補助・幼稚園教諭の転職・派遣・パートなど働き方のガイド

医療職の転職・求人
医師・産業医・リハビリ職・歯科衛生士・管理栄養士・医療事務の転職や働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

保険
生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人
無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース
バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業
契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代
シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

セキュリティ
サイバーセキュリティ・脆弱性対策・情報保護

金融・フィンテック
暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

ガジェット・機材
フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方
子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金
個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド

M&A・事業売却
会社売却・事業承継・事業譲渡を考える経営者向け。売却の流れ、税金、従業員への伝え方、仲介会社の選び方

アウトソーシング・外注ガイド
SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方







